⏱このページは3分ぐらいで読めます
◆あらすじ
最近の淫魔は、武器や防具、アクセサリーだけでなく、部屋にある何てことのない電化製品にも呪いを掛けてくるそうです。部屋の明かりのスイッチをOFFにすると、膣にバイブが入ったままなのにいつまでも絶頂できず。だけど一度スイッチをONにすれば、今までたまっていた分の快感が一斉に押し寄せてきて――。
過去、《サキュバス》といえば豊富な魔力を持ち、人々の夢の中に入り込んで精を奪うとされる魔族でした。
しかし近年、人々の生活の変化、さまざまな技術の発達によって、彼女たちの在り方が変わりつつあります。特に、彼女たちにとっての悩みの種が、『どいつもこいつも夜更しするから、夢の中に潜り込む暇がない!』ということでした。
そこで彼女たちは、その豊富な魔力の使い道を夢ではなく、現実に見いだしたのです。
—
Yさんは、自分の女友達にサキュバスがいることを知っていました。最近は魔族たちですら、人間社会に溶け込んで普通の生活を営んでいるのです。
しかし、多様性の時代とはいえ、まだまだ魔族は何かと奇異の目で見られる時分。彼女たちに侮蔑の思いを込めて『魔物』と呼ぶ者は絶えません。
それが、Yさんは嫌でした。だから、Yさんは彼女に優しく接しようと努めました。そんなYさんのことを彼女がほれてしまうのは、もしかしたら必然だったのかもしれません。
Yさんは彼女を拒絶しました。彼女のことが嫌いだったわけでも、魔族だから差別していたわけでもありません。ただ、同性の友だちとしてしか見ていなかったのです。
しかし、彼女がYさんのことを諦めることはできなかったのでした。
—
彼女はYさんを調教することにしました。ちょっとした価値観の違い――相手を快楽で堕とすことは、サキュバスにとっては一種の愛情表現でした。
意志の強いYさんを堕とすために、彼女が取った手段は一度『引く』ことでした。すなわち、快楽で堕とすために、快楽をお預けするのです。
彼女の家に遊びに行ったYさんは、まんまと魔法で眠らされ、裸にむかれ、拘束されました。そしてYさんが再び目を覚ました時には、身動きの取れない状態で、膣にバイブが刺さった状態。
恐怖、失望、怒り――Yさんは最初こそいろいろな感情に胸の中のものを全てぶちまけたくなる心地でしたが、すぐに苦痛一色に支配されるようになります。
もうとっくに許容量を超えているはずなのに。とっくに破裂しているはずの風船が、不思議とどんどん膨らんでいくのです。際限なく大きくなり続ける風船を見ていると、怖くて怖くて仕方ありません。
やがて、Yさんは懇願の言葉を吐き続けるようになります。
「お願い、だからぁ――ッ!!!? いがせで――!!!! イがせて、くだざいぃ――ッ!!!?」
精神の堕落。調教の半分。
彼女は『仕上げだ』とばかりに、部屋の壁に付いている何てことのないスイッチを、パチリと鳴らすのでした。
—
「待――ッ♡♡♡♡♡ これっ、いづまでっ――♡♡♡♡♡ いぐの、止まらな゛――ッ♡♡♡♡♡ ぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
あまりに大きくなりすぎた風船が破裂して、体の中を暴れ回ります。それは、決して人間では与えられない悦楽。肉体の堕落。これで彼女の調教は終わるのです。
—
「ぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~……♡♡♡♡♡ ぅ゛ぁ、ぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~……♡♡♡♡♡」
「すっごくかわいかったよ。明日も遊ぼうね」
「ぁ、ぅ゛――……♡♡♡♡♡ 私、は――……♡♡♡♡♡」
「……大丈夫、大丈夫、だから」
「っ――――……♡♡♡♡♡」