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◆あらすじ
年上の男性からパドルで叩かれる少女の話。しかし、お仕置きという名目で行われる”それ”は、あまりに優しいものでした。秘所をたたかれているはずなのに痛くなくて、甘い衝撃が子宮やクリトリスにまで響いてきます。
◆おまたで愉しむ《てんこもり》
①ベッドと机の間で行われる秘め事
②ご褒美は内股焦らし
③にんげんいらないじゃん
④痛みはなく芯まで響いて
⑤股間集中型擽式性欲粉砕機
それは、自分がとんでもないドMだと気付くきっかけになった話。
自分で言うのも何だけど、私は結構なやんちゃだった。女の癖に言葉遣いが荒いし、すぐに手が出る。同年代とはあまりうまくなじめなかったから、何でも受け入れてくれるさく兄に甘えていた。
だから、さく兄が額に青筋を浮かべながら私を組み伏せたとき、血の気が引いた。そして引いた血の気は、どこからかあっという間に集まってきて、全身に熱を帯びさせた。
「おねがっ♡♡♡♡ やだっ、これ変っ!!!? だってっ、たたいてっ、私っ、叩かれ♡♡♡♡ なのにっ、なのにぃ――!!!? ぁ゛――♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」
2枚の板で股間をたたくその『お仕置き』は、本当に変な感じだった。
たたく、そう、叩いているはずなんだ。それなのに、痛くなくて、ぺちぺちという衝撃が、クリトリスの芯を、子宮を襲う。たたかれて悦ぶ――本来相容れないはずの因果関係が、私の心をぐちゃぐちゃにする。
いっそのこと、泣き叫ぶぐらい痛くしてくれれば、たださく兄を恨むだけで済んだのに。
「ごめんなさっ、ごめんなさいっ!!!? さくにっ♡♡♡♡ これっ、やだっ!!!! これ、何かっ、何か壊れ――♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
そのお仕置きがあまりに優しいから、私は泣きながら喘ぎ続けるんだ。
――――
――
自分で言うのも何だけど、私はだいぶしおらしくなったと思う。荒い言葉を使うのをためらうようになったし、暴力もあまり振るわなくなった。全部が全部一気に変わるわけではなかったけれど、間違いなく、そのきっかけはあのお仕置きだ。
別に、あのお仕置きがつらくて懲りたわけではない。むしろ逆だ。自分の中にある卑しい雌を自覚すると、強い態度なんてもう取れやしない。
「あ、あの、さく兄ぃ……?」
お仕置き、ご褒美――口実は何だっていい、口実がなくたっていい。
私は毎日のようにさく兄の家に行って、想像だけで濡れ始めた尻を向けるんだ。
「今日は、いつもより強く、たたいてほしい、な……♡」