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◆あらすじ
『クリトリスむらむら症候群』の治療に使われるのは、拡大機能付きのクリボックスでした。本来の自分のクリトリスはそのままに、投影先で男の人”の”よりも大きくさせられたクリトリスが、先っぽも、幹も、根元も、裏筋も、隈なく丁寧にねっとりとイカされ続けるのです。
『いつもアソコがそわそわして物事に集中できない。そんな方は、当クリニックにご相談ください!』
そんな文章を見た時、私は神さまにでも会ったような救いを感じました。だって、そんなことを相談できる相手なんて、普通いないでしょう? 普通は、『ただ、自分がはしたないだけなのでは……』という悩みを胸に抱えて、悶々と過ごすしかないのです。
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「なんでッ♡♡♡♡♡ こんな゛っ、こんなぁぁぁぁぁあああっあっぁっぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
こんな場所に来るんじゃなかった! ――私は後悔しながら泣き叫び続けます。
クリニックに行った直後、先生に言われたのは『間違いありません。クリトリスむらむら症候群ですね』でした。私は『そんな恥ずかしいものが存在するのか』と思いながら、治療室に連れていかれます。そして、地獄の治療が延々と続きました。
「クリトリスむらむら症候群は、中途半端なオナニーをすると発症しやすいんですよぉ♡」
「クリトリスって、小っちゃくて触りにくいですよね? だからこの機械で大きくしてあげて、隅々まで丁寧に気持ちよくしてあげるんです♡」
「もぉ゛っ、やめ゛っ♡♡♡♡♡ じゅうぶっ、十分だぁ゛らッ♡♡♡♡♡ お願いだがらやめでよぉ゛ぉぉぉおおおおおお゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
「だめですよ? 中途半端が1番良くないんです」
「今日は軽い治療で終わらせますけど、症状が落ち着くまで週に1回のペースで通院していただきますねー♡」
「かる――ッ!!!!? しゅ――ッ!!!!? うそっ、うそ、う゛そぉぉ゛ぉぉぁぁああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
看護師たちは艶をたっぷり乗せた声でそう言いながら、私をクリトリスでイカせ続けます。まるで小っちゃなクリトリスにたっぷり詰まった鬱憤を、一滴残らず搾り出すかのようでした。
それから、私は本当に週に1回のペースで通院させられました。
アソコのそわそわは軽くなる兆しを見せず、むしろクリトリスが敏感になった分だけ症状は重くなるばかり。地獄のような治療は、まだまだ続けなければなりません。
だけど、どうしてでしょう? 最近、その治療をひどく愉しみにしている自分がいる気がするのでした――。
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