お知らせ

(2025/02/21)新しく、おものべ初の漫画が出ました

足の裏をくすぐりころがされたい!

足の裏をくすぐり転がされたい!

770円(税込)

マッサージ屋さんでえっちなマッサージをされたくすぐりフェチの私が足裏くすぐりマッサージをおねだりしちゃったら朝までエっっグい連続絶頂足裏くすぐりマッサージをしてくれた――そんなお話。
◆1番多いの:足裏くすぐり(素手、ローション、ヘアブラシ、いぼいぼグローブなど)
◆次に多いの:電マ
◆残りちょっと:乳首責め、内股くすぐり
本編32ページ。登場人物は全員女性。足裏くすぐり、快楽責め、連続絶頂に特化した漫画です。
(腋の下など、上記以外の部位は含まれていないためご注意ください)

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母乳牧場のバイトで先輩乳牛娘からくすぐり搾乳を受けて連続射乳絶頂させられる話

⏱このページは26分ぐらいで読めます


◆あらすじ
世界各地で、母乳が製品として製造される時代になりました。お金に悩む学生”とうこ”の近所にも、クラフトビールならぬクラフト母乳を製造している、小さな小さな牧場があります。高給故にダメ元で応募してみたら、まさかの採用。しかし、牧場によって母乳の製法はさまざまで、そこは乳牛娘の腋の下とスペンス乳腺をくすぐりまくって射乳を促す、結構大変な職場だったようで――。

 

※この作品は、Skebで頂いた有償リクエストの作品です。

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母乳が商品として流通するようになってから、数年が過ぎた。

何でも、世の偉い学者さんたちが新たに見つけた物質が、病気にとてもよく効くとか。それで、その物質が人間の女性から得られる母乳に多く含まれているとか。他にも何やかんやと理由があるらしいけれど、頭のよくないにはさっぱり。

とにもかくも、製薬用、研究用、そして飲用――世界中のさまざまな場所で、商品となる母乳が搾られるようになった時代ということだ。大手企業が生産する、安定品質の母乳、管理のずさんな企業が、生産停止の母乳、『絶対に買うな』という消費者庁のチラシが各所に貼られている、密輸母乳。世の中には、さまざまな母乳がある。

その中でも特に人気を博しているのが、各地の小規模な農場で作られる母乳――クラフトビールならぬ、クラフト母乳だった。よりおいしく、栄養たっぷりの母乳を作るために、その製法は牧場によってさまざま。飲み比べて楽しい、そのバリエーションの豊かさが、人気の理由となったらしい。

「――で、は近所の小さな牧場でバイトを始めたってわけ」

「どうしたの? ちゃん」
「あ、いえ。何でもないです、先輩」

 

さて、申し遅れた。

私は坂江さかえ 透子とうこ。まあ、普通の女だ。普通の短髪、普通の顔立ち、普通の体形。普通の専門学生。

一人暮らしでまだ働いていない、成人したばかりの学生ともなると、生活やら人付き合いやら趣味やらで、いろいろとお金が要る。『飲食店で接客とかも憧れるけど、できればもっと楽に稼ぎたいな』――そんな折にたまたま目に付いたのが、乳牛娘――要は母乳を作る求人だった。ダメ元で応募してみたら、まさかの採用。

そういうわけで、私は電車で1本のところにある小さな牧場にいる。『牧場』と言っても、本物の牛を飼育しているわけじゃないから、どちらかというと小さな町工場って感じの場所だ。その商品のキャッチフレーズは、ええと、何だったかな。笑顔がどうとか、愛情がどうとか……まあ、何でもいいか。

「とうこちゃん、今日は初めてのお仕事だねー。緊張してる?」
「そりゃ、緊張しますよ。まさか私が、バイトとはいえ乳牛娘になるなんて……」

「うふふ、大丈夫だよぉ。ここは社長と私しかいない、小さな牧場だからね。気楽気楽♪」
「そういえば、社長も女性なんですよね。合ったことないですけど」

「面接は私が担当したからねー。私の一つ上。すっごい美人さんなんだから!」

私の背後に回って『緊張解れろー』なんて言いながら肩をもんでくるのは、来見くるみさんという女性だ。

ふんわりとした長い髪、おっとりとした顔付き、優しい声音、女性にしては結構背が高い。まるで母性の塊のような女性だけど、その中でも1番目を引くのは、大きな大きなおっぱいだった。爆乳というべきか、それとも超乳というべきか、作業服のツナギがはち切れんばかりのそれは、一体いかほどのサイズがあるのだろう。

「……とうこちゃんは、おっぱい大っきいほうが好き?」
「あ、凝視しちゃってすみません。まあ、そりゃ憧れますよ。私も一応、日本人の平均ぐらいなんですけどね」

「成長期、成長期♪ きっとこれからだよぅ」
「そういえば、母乳を出すために乳牛娘が飲む薬って、豊乳の副作用があるって話でしたよね。もしかして私もこれから……!?」

「うーん、どうなんだろ? 私はお薬を飲む前からだったから」
「……自前なんですね、それ」

「あわわわごめんごめん! きっと大っきくなるよ! 大丈夫大丈夫!」

性格が良くて、かわいくて、おっぱいが大きくて――何だかもう、本能が彼女のことを、として格上だと認識している。少し、気分がどんよりした。

「その、先輩。今更なんですけど」
「どうしたの?」

「本当に、私なんかでいいんですか? 私、こう、生活習慣が結構自堕落ですし、見た目もおっぱいも普通だし……」

ネットで見たことがあるのだけど、乳牛娘の仕事は結構厳しいらしい。

何でも、高品質な母乳を生産するために、食事や睡眠など、生活習慣を隅から隅まで管理されるところもあるとか。『おっぱいの大きさ、あるいは、容姿と母乳の品質には相関関係がある』とか言って、巨乳の美女美少女しか雇わないところもあるとか(そんなの絶対スケベ心じゃん!)。

とにもかくも、そんな事情があるから、普通の普通で普通な私がやっていけるのだろうか。

「心配しないで。確かにそういう厳しい牧場もあるけど、ウチはそうじゃないから。ウチはね、母乳のがウリだから、よっぽど健康に問題がない限り誰でもおっけー♪」
「そう、なんですか?」

「うん。あ、それとね、は付いちゃだめだよ」
?」

「『見た目が普通』ってところ」

その瞬間だった。クルミ先輩は私にぬっと顔を近づけてきて、キスができそうな距離でささやくのだ。

「君、すっごくかわいいよ……♡」
「っ――!?」

どうしてだろう。その時の先輩のほほ笑みは、何だか妙に艶っぽくて。私はどきどきしながら、息を詰まらせることしかできなかったのだった。

 

――――
――

 

初仕事が始まる。

私はクルミ先輩の指示通りに、更衣室で着替えて搾乳場に向かった。大牧場にあるような、大きな部屋じゃない。ワンルームぐらいの広さの、だけど真っ白で清潔な部屋。テレビとかでしか見たことがないけれど、病院とかにある無菌室みたいだ。

「……あの、先輩」
「うん、何?」

「その、私が着せられた、この牛柄のビキニは何ですか」
「かわいいかなーって」

「じゃあ、頭に付けられた、ツノの生えたカチューシャは」
「かわいいよー♡」

「…………」

何だか遊ばれている気がする。

「この拘束は」
「あ、それはちゃんと必要なやつだから」

「ビキニとツノは必要じゃないんですね……」

状況を整理しよう。

私は小さな搾乳場の壁に拘束されている。両脚を肩幅に開いたまま直立させられて、ひんやりと冷たい金属の拘束具で足首と太ももをがっちゃんこ。両腕は頭の後ろでそろえるようにがっちゃんこ。上体が少しだけ、前に突き出されるようにして反る。『この格好、何だかおっぱいが大きく見えていいな』なんて、ちょっと優越感。

「それじゃあ、搾乳機を付けるねー」
「は、はい」

さて、いよいよだ。

クルミ先輩はあっという間に、私が着けている牛柄ビキニの上を外した(やっぱり意味なかったじゃないか)。私のそんなに大きくないおっぱいが晒されて、顔が熱くなる。

そして取り出されるのは、二つのカップ型の機械。『とか、とかで見たやつだ!』なんて、ちょっとテンションが上がる。縁にはゴム、先端にはチューブ。他にも、両サイドに細いバンドが付いていて、胴体に巻き付けて背中でホックを取り付ける形式らしい。装着方法がブラジャーと一緒だ。

「ちょっと上半身を振ってみて。落ちそうになぁい?」
「……お、意外としっかりくっ付いて……はい、大丈夫です」

「じゃ、スイッチ入れるねー」
「うおっ」

おっぱいの1/3ぐらいを含んだカップが、ミチリというゴムの音を小さく立てながら吸い付き始めた。覚悟をしていたとはいえ、乳首を吸われる感触がすると、やっぱり驚く。

「お、お、おおー」
「うん、大丈夫みたいだね」

ぽた、ぽた、ぽた。チューブの先端から、お乳が垂れる。乳牛娘になると決まった時から、私はを飲んでいて、今ではすっかりお乳が出る体質になっていた。私はおっぱいも乳首もそんなに大きくないけれど、意外とちゃんと出るもんだ。このお乳が全国のさまざまなご家庭に届けられると思うと、何だか感慨深い。

あとは、このままお乳を搾ってもらっておしまいか――私に仕事が務まるか不安だったけれど、順調に進んでそうな様子を見ると、ようやく安心してくる。だけど、ふと気を抜くと、が湧いてきた。

「あの先輩。さっき言ってましたよね? 『母乳のがウリ』って。それってどういうことですか?」

おっぱいに搾乳機を付けて、母乳を搾り出す――私の理解では、今やっているのが『母乳の抽出』というやつのはずだけど、特別な何かをやっているようには見えない。

私が搾乳機に目を落としてから再び見上げると、クルミ先輩がまたキスができそうな距離に近づいてきていた。

「んー? そ、れ、は、ね」
「あ、あの、先輩……?」

今までに聞いたことのない声音。にんまりとした、だけどどこかを感じるほほ笑み。

背筋がひやりとする前に、衝撃が走る。

「こちょこちょこちょこちょーっ♡」
「ひゃはぁっ!!? ぁはっ、ぁっはははははははははぁぁぁぁあっ!!?」

クルミ先輩は突然、私の腋の下をくすぐり始めたんだ。

 

「ひひぇっへへへへへへぇぇぇぇぇえええええっ!!? 何しへっ!!? クルミ先輩ぃぃぃいいっ、くしゅぐっ!! くしゅぐったひですぅぅぅぅぁっはっははははははははははははぁぁぁぁああっ!!?」

私の頭の中に、たくさんの『ハテナ』が飛び込んでくる。そりゃ、真面目なお仕事の最中に突然くすぐられたら、そうなるに決まっている。イタズラなのか、何なのか、目的がさっぱり分からない。

クルミ先輩は、そんな私の疑問に答えてくれた。

「これがね、ウチの♡ 体をこちょこちょしながら、お乳を出すの。こうすると、濃厚なお乳がたーっぷり出てくるんだよぉ♡」
「ぇへっ、ぇへっへへへへぇぇぇぇぇええええ!!? そんなっ、どしへっ!! よりによってぇぇっへへへへへへへへぇぇぇぇぇええええ!!?」

「ウチのキャッチフレ-ズは『笑顔と愛情たっぷり』――つまり、そういうこと♡」

どういうことぉ!? 新たな疑問が湧き上がらんでもないけれど、とにかくクルミ先輩は、明確な目的を持って私の腋の下をくすぐっているらしい。

母乳を作るという都合、どうしたっておっぱいが関係する。だから、大切な製品を作る一方でとして扱われることも珍しくない。一応、私はそれを覚悟した上で応募した。

だけどこれは、完っっ全に想定外だ。

「あ、この搾乳場は防音室になってるんだぁ。近所迷惑にもならないから、たっぷり笑ってね♡」
「ぁはっ、あっははははははははぁぁぁぁあっ!!! これっ、きつ――っ!!? わきっ、ずっとっ、ずっとぉぉぉぁぁあっはっはははははははははははぁぁぁあああっ!!?」

これは、なかなかシャレにならないのでは? ――私は笑い悶えながら冷や汗を流す。

両手両脚を固定する金属の拘束具は強固、私がどれだけ体を暴れさせてもビクともしない。両手を頭の後ろに回して、しかも上体が反れている姿勢というのも都合が悪い。上半身の肉がぴんと張って、クルミ先輩の指の感触がダイレクトに神経を冒してくる。

そして1番の問題が、クルミ先輩その人だ。

「とうこちゃん、すっごいくすぐったがり屋さんだねぇ♡ ほら、腋のくぼみを指の腹でなでるだけでぇ……」
「ぅひっ、ぅっひひひひひひひひひひぃぃぃい!!? ふぉ、ぉぉおおっ!!? 鳥肌っ、だめ、鳥肌が立ってぇぇぇっへへへへへへへぇぇぇぇぇええっ!!!」

「爪を当ててみよっかな♡」
「ふぎゃぁあっ!!? それ、強い゛ぃぃっひっひゃっははははははははははははははは!!? いぎなりはだめぇぇぇぇぇっへっひゃはははははははははははぁ゛ぁぁあああああっ!!!」

うますぎる。

こんなにもおっぱいが大きくて肉感的な体をしているクルミ先輩の指は、とても細く、なめらかで柔らかい。その指先が、私の腋の下から胸の横ぐらいまでを不規則に、身勝手に踊り回り続ける。どうして10本の指がこんなにもばらばらに動くのか不思議だ。

それでいて、1本1本の指の挙動一つ一つが効果的。指の腹、指先、爪――指のどこを、私の体のどこに、どう当てるのか、それらが完全に制御されているように感じる。まるで、それぞれの指が別々の脳みそを持っているみたいだ。

「君を採用した理由はね、ちゃんとあるの」

クルミ先輩が、私の耳にそっとささやいた。

「実はね、ここのバイトって、意外と応募がたくさん来るの。基本的には誰でもおっけーなんだけど、あまりたくさんは雇えないから。私、1番『くすぐってあげたいな』って子を採用しちゃった♡」
「へっ、ぇぇぇぇぇええ!!? ぇぇぇぇぇぇえええええええええっ!!?」

その言葉の意味をできないほど、私は鈍感ではなかった。

いつものおっとりとした表情とは違う、まるで餌を前にした獣のような貌。私はどうやら、とんでもない女性ひとに目を付けられてしまったらしい。

だけど、ああ、逃げられない。私の体はとっくの前に拘束されてしまっていたから。そして、私を喰らわんばかりのクルミ先輩の表情が、とても扇情的で、きれいだったから。恐怖と、困惑と、ときめきで、心臓が破裂してしまいそうだ。

「例えば、ほら。こんな風にっ♡」
「ッ゛――!!? ぎ、ぃぃぃぃぃいいいいいいっ!!?」

ひときわ強い感覚。まるで体の中をくすぐり犯されるような。

クルミ先輩が10本の指先を、私の体の両側から、あまり大きくない胸の付け根に食い込ませていた。

「もにもにもにもにーっ♡」
「ふぎゃ――!!? ぁ゛はははははははははははははッ!!? ぁ゛ぁぁぁああああああーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

胸の付け根に食い込んだ指が小さくうごめきだした瞬間、ぞくぞくぞくっとした寒気が背筋を上ってきた。私だって、友だちのイタズラとかで体をくすぐられた経験ぐらいある。だけどこれは、今まで経験したどんなくすぐり責めよりも強烈で、絶対に触れられてはならない部分を触れられているかのように羞恥的で――。

クルミ先輩がまた、言葉で私の脳を犯してくる。

「やっぱり効いた♡ 私これ、弱いんだぁ♡」
「えへっぇぇぇぇぇえええええええっ!!? ッ!!? ぉぉぉおおおお!!?」

「驚いた? だけど、私だってここで働いてる乳牛娘だよ? 私もとうこちゃんみたいに、体をたくさんこちょこちょされながらお乳を出してるんだよ? 相手はさっきお話した社長だけどね」
「ふへひっ、ひーー!! ひーーーーっ!!?」

そう言ってクルミ先輩は、1度私の体から両手を離すと、自分が着ているツナギのチャックを下ろした。

大きな大きなおっぱいが、ばるんという音を立てながら露出する。爆乳、あるいは超乳。私に付けさせていたものと同じ、牛柄ビキニ。白黒模様の布地に、乳首が浮き出ている。私の何倍も大きい乳首は、もうぎんぎんに勃起していて――。

「ほら、ここの胸の付け根。『スペンス乳腺』っていって、とってもくすぐったい部分」

クルミ先輩は、両手で自分の大きな大きなおっぱいの付け根をくすぐってみせる。何十kgもありそうな肉を指先がかきわけていき、その付け根をぐにりと揉みこんだ瞬間、クルミ先輩は内股になりながら喘ぎ声を上げた。

「ぁはっ、はぁぁん……っ♡ 毎日毎日くすぐられて、もう敏感になっちゃって。今のとうこちゃんなんかかわいく見えるぐらい、みっともなく笑っちゃうんだから……」
「ぅ、ぁ……♡ ふーー、ふーーーー……♡」

「……だけど、今日はとうこちゃんの番だよぉっ♡」
「んぃ゛ぁぁぁぁあああああっ♡♡♡ ぁはへっ!!? ぁ゛はっ、ぁっははははははははははははははぁぁぁぁぁあああっ!!?」

クルミ先輩が自分の上半身を揺らしながら、私の胸の付け根――スペンス乳腺とやらをくすぐってくる。

それはまるで、くすぐり犯されながら、目の前で卑猥なビデオを見せつけられているかのようだった。こんなにもかわいくて、おっぱいの大きいクルミ先輩が、腋の下やスペンス乳腺をくすぐられて笑い悶えている? それも、私なんかよりもよっぽどみっともなく? それは、何だか――。

その瞬間、何かこみ上げてくるのを感じた。

「はへっ、ぇ゛っ!!? ぇっへへへぇぇぇぇぇえッ♡♡♡ ――っ゛~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ぁはッ!!!? はっ、ぇ――!!!? ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

何? え、何――!? あまりに強烈な感覚に、クルミ先輩のおっぱいがもみくちゃにくすぐり犯されている妄想が止まる。

スペンス乳腺を襲う強烈なくすぐったさが弾けて、全身に広がっていく。くすぐったいはずなのに、どこか悪くなくて、お腹の奥がくるくるとうずく。牛柄ビキニを履かされたままの下が生温かい。これは、そんな、ばかな、だけど、まさか――。

クルミ先輩が、答え合わせをしてくれた。

「イッちゃったね」

「は、へ――! ぇ、ぁ――!?」
「とうこちゃんはね、体をくすぐられてイッちゃったんだよ」

言語を理解できるからといって、その内容までを理解できるとは限らない。体をくすぐられてイク? しかも、秘所に指1本触られていないというのに? それはどんなファンタジー世界の出来事だろう?

だけど、子宮をうずかせるその感覚は、間違いなく性的快感で。くすぐったいはずなのに、それが気持ちよくて。

そしてクルミ先輩は、混乱している私に追い打ちを掛けてくる。

「ぁはへっ、へ、待――!!!? 今っ、だめ――♡♡♡♡ ぁ゛はっははははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああっ♡♡♡♡」
「まさか、こんなにすぐにイッちゃうなんて……。とうこちゃん、すっごい素質あるよ……っ」

「やめっ、せんぱっや゛めっへへへへへへへへへへっ♡♡♡♡ その触り方っ、へんっ♡♡♡♡ 変だからぁぁぁっはははははははははははぁ゛ぅぁぁぁぁぁあああああああーーーーーーーーッ♡♡♡♡」

再開されるくすぐり責め――いや、今度のくすぐり責めは先ほどよりも強烈だ。親指でぐりぐりと胸の付け根を揉み込みながら、残った指で腋の下をほじくる。くすぐったい2か所を同時にくすぐられるつらさは元より、何よりクルミ先輩の手付きが違う。

素早く、ねちっこく、どこかがっつくよう。クルミ先輩はもう隠しきれないほど興奮していて、その姿は私に、心のむず痒さと体の興奮を同時に齎した。

「だめっ、これ、クる、またクるぅぅううう――♡♡♡♡ ぁ゛ははははははははははッ♡♡♡♡ っぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

白、白、白――ぽた、ぽたと垂れる程度しか抽出できていなかったはずの母乳が、小石を詰まらせた水鉄砲のように、ぶしぶしと断続的に噴き出していく。搾乳機からタンクにつながるチューブが細いせいで、カップの中に母乳が溜まってしまうぐらいだ。

母乳を吐き出す腺全体が快感に満たされる。もしかしたら、男の人が射精する時に感じる気持ちよさというのは、こういうものなのかもしれない。

「うんうん、いい感じになってきたね。それじゃあ、たっぷりお乳を出そうねぇ♡」
「ぅ゛はっはっははははははははははははぁぁぁぁぁぁあああッ♡♡♡♡ まだくしゅぐっ、まだくしゅぐるんですかぁぁぁぁっはははははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡♡」

「もちろん♡ それにしても、とうこちゃんは本当に腋の下が弱いんだね。私もおんなじ♡ あ、社長はね、足の裏がすっごく弱いの。お乳は出ないんだけど、両足の裏を爪でかりかりしたら、すぐにお潮を吹き出しちゃう♡」
「ぃ゛、ぃがらぁっ♡♡♡♡ いいがらっ、くしゅぐるの、やめ゛ッ♡♡♡♡ ぁ゛、いぐいぐいぐいぐぅぅぅううううッ♡♡♡♡ ひゃはぁぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ っぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

それから、クルミ先輩によるくすぐり搾乳連続絶頂地獄が続いた。

「ぇへっ、ぇっへへへへへへへへへぇぇ゛ぇぇぇええ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ぇへひっ、ひ――♡♡♡♡♡ ぁはははははっ、ぁは、ぁ゛ぁぁああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

一心不乱に、私の腋の下とスペンス乳腺をくすぐり続けるクルミ先輩。私は笑い悶えながらイキ続けることしかできず、だんだんと周囲の全てが虚ろになっていく。この世界には私とクルミ先輩しかいなくて、私はただクルミ先輩にくすぐられてイクだけ。余計な感覚も、余計な感情もなく、『私はこのためだけに生きているんだ』とすら思えてしまう。

――それなのに、満たされないを感じるのはどうしてだろう?

 

――――
――

 

――その言葉は、不意に落ちてきた。

「はい。今日の分はこれでおしまいっ」
「ひぅひッ♡♡♡♡ へぁ、へ……ッ♡♡♡ ひ……!?」

「今日はお仕事初日だから、無理のないようにしようねー」

しゃっくりみたいな声が出た。『止まる』という行為が、まるで雷でも落ちたかのような衝撃的な出来事に感じられた。それぐらい、私は笑い悶えイキ続けることに没頭していた。

「これが、とうこちゃんの初仕事の成果だよ」

気付けば、クルミ先輩の片手には小さなタンク、その表面には『2L』の文字が刻まれていて、中身は白いミルクで満タン。まさか、私がこれをの? 一体いつの間に、そんなにたくさんの母乳を……。

長い長いくすぐり搾乳連続絶頂地獄は、これでおしまい。だけど、クルミ先輩が私の背中に手を回して搾乳機を取り外した瞬間、全身が鳥肌立つようなぞくぞくが襲ってきた。

「ぁ、ぅ、ぁ――ッ♡♡♡♡ ぉ゛――!!!?」
「…………」

外気に突然晒された乳首は、まるで虫に刺されたのかと勘違いしてしまいそうなぐらいの痒みを帯びていて……。私は無意識のうちに両手で乳首をかきむしりたい衝動に駆られて、両腕の拘束具をガシャンと大きく鳴らしてしまう。

「とうこちゃん、どうしたの?」

目の前には、にんまりと笑うクルミ先輩。私はまだ、何も言っていないというのに。クルミ先輩は2本の人差し指を、私の乳首の3cm手前でくるくるさせた。

「ぉ、ぉ゛ぉぉぉ……♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁぁぁぁ……!!!?」
「と、う、こ、ちゃ、ん♡ ど、う、し、た、の♡」

どれだけ拘束された体を前に突き出しても、クルミ先輩の指に届くことはない。私は代わりに、腰をへこ、へこと前後に振り始める。もちろん、無意識だ。

ああ、この人、結構Sだ――恥ずかしさとか、後ろめたさとか、悔しさとか、いろいろな感情が胸の中をぐるぐるするけれど、それで思いとどまるには今更すぎた。

「……ち、乳首、触って、くだ、さ――♡」
「やっぱり、私とおんなじおねだりしてる♡」

クルミ先輩は、くるくるさせていた人差し指で、私の乳首をかりっと引っかいたのだった。

 

「かりっ、かりっ♡」
「ぉ゛、ぉ゛おッ♡♡♡♡」

「こちょこちょこちょっ♡」
「ぉ゛ぉぉおおっ、ぉ゛ぉぉおおおおおおおッ♡♡♡♡」

「こちょこちょこちょこちょっ、かりかりかりかりーっ♡」
「ぉ゛ぉぉぉぉぁぁぁぁぁああああああああーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡」

指の先っぽで、乳首を引っかく――それは、『くすぐる』のと『愛撫』するの、どっちが正しいのだろう? 頭の片隅で一瞬だけそんなことを考えて、すぐに『どっちでもいっか』と諦める。だって、今の私にとっては、どちらにしたって気持ちいいから。実際に、気持ちよすぎて考える余裕もなかったから。

私はずっと勘違いをしていた。スペンス乳腺を責めるというのは、でイカせるための行為なんだと思っていた。

違う、違った。スペンス乳腺を開発すると、スペンス乳腺以上に、乳首が敏感になるのだ。

「ひッ、ぁひぁ゛ぁぁぁぁぁあああああッ♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ひぅ――ッ♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「ふふふ、すぐにイッちゃったね。とうこちゃんって、こんっっなに乳首が敏感だったんだねぇ……っ♡」
「ぇへっ、へへへへへへへへぇぇぇぇぇええッ♡♡♡♡♡ ちが、違っ♡♡♡♡♡ せんぱいのせいでへッ♡♡♡♡♡ 敏感にひぃぃひゃぁああッ♡♡♡♡♡」

「あっ、ひとのせいにしていけないんだぁ。……たっぷり、乳首にお仕置きしてあげる……っ♡」
「ひゃぅぁぇあぉぁぁぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡ なひッ♡♡♡♡♡ 乳首にくしゅぐっだいのと気持ぢいのが同時にっひひひひひひぃぃぃぃぃゃぁぁあああああああああああああああッ♡♡♡♡♡ ぁ゛ひぁぁぁぁああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

乳首なんて、誰でも独りでことがあるだろう部位だ。私だってそう。だけど、私はこんなに敏感な乳首に心当たりがなかった。過去を振り返っても、未来を想像しても。

私至上最高のコンディションになってしまった乳首を指先で引っかかれて、私はあっという間にイッてしまう。もう搾乳機を付けていないというのに、私の乳首から母乳がぷし、ぷしと噴き出す。秘所には指1本触れられていないというのに、こんなにも気持ちいいことなんて、今まで存在しなかった。

……ここまでされて、まだどこか物足りなさを感じるのはどうしてだろう。

「大丈夫だよ、とうこちゃん。全部分かってるから」
「ふへっひ――♡♡♡♡♡ はへっ、へ――♡♡♡♡♡」

「とうこちゃんは、が欲しかったんでしょ? ほらぁっ♡」
「な、今、腋をくしゅぐ――♡♡♡♡♡ ふぎゃぁぁぁぁぁあっひゃっはっははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁああああああああッ♡♡♡♡♡ ぁぎっひッ♡♡♡♡♡ っぁ゛ぁぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡」

両親指が乳首をくすぐりながら、残った8本の指がこちょこちょうごめきながら、腋の下からスペンス乳腺までを行ったり来たり。私はあっという間にイッた。

これだ、これだ、これだ。欲していた快感に躰が痙攣して、一拍置いてから脳が理解する――ああ、私はもう、おかしくなるぐらいくすぐられながらじゃないと、満足できない躰にされちゃったみたい。

「うふふふ、すっごいお乳の量……♡ 搾乳機付けてなかったから、もったいなかったかな?」
「やだっ、やり゛ゃぁぁっはっははははははははははぁ゛ぁぁぁああんッ♡♡♡♡♡ 付げぢゃったらッ♡♡♡♡♡ 乳首っ、もっとッ♡♡♡♡♡ ひひゃっはははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああ~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「ごめんね、そうだったね。腋の下も、スペンス乳腺も、乳首も、たくさんたっくさん気持ちよくしてあげるね……っ♡」
「ぁはっ、ぁ゛ははははははははははッ♡♡♡♡♡ だめっ、これっ、またいぐッ♡♡♡♡♡ おっぱい壊れひゃぅあぇぉぁぇぁひぁはははははははははッ♡♡♡♡♡ っひ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

もう、お仕事なんても、乳牛娘という役割も存在しない。私たちはただ、母乳と笑い声をまき散らしながら、快感をむさぼり続けるだけだ。

 

……こんなにも幸せなひとときだけど、『一生』というわけにはいかない。

「ぇへっ、でへへへへへへへへへぇぇぇぇぇえ……♡♡♡♡♡ ひっ、ぁははははは……♡♡♡♡♡ ぁはっ、ぁぁぁぁ……♡♡♡♡♡」

こんなにもくすぐったくて笑い続けて、気持ちよくてイキ続けていながら、それらの強烈な感覚を塗りつぶすような眠気がやってくる。こんなことをしていたら、体力が底を尽きるのは当然のことだった。

「とうこちゃん、もう眠くなっちゃった?」
「ひへっ、へへへへへっ、へぇぇ……♡♡♡♡♡ ぇへっ、えへ……っ♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~……♡♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~……♡♡♡♡♡」

記憶の限りでは初めて体験することだけど、これは『気絶』というものだ。心身の異常事態。めったに起動しない、生命維持のための緊急装置。私は今、結構い状態にあるらしい。誰がどう見ても、おしまいということだ。

……それでもなお、クルミ先輩は最後の最後まで、私を気持ちよくさせなければ気が済まないらしい。

「……それじゃあ、最後に思いっ切り気持ちよくなろっか♡」
「へ――」

心配そうな、名残惜しそうな表情から一転、今までで1番深い笑みを浮かべるクルミ先輩。

そして、親指で乳首を押しつぶしながら、残った指を胸の付け根を食い込ませる。その上で、私の緩んだ両脚の間に右脚を差し込んで、膝を秘所に押し付けてくるんだ。

「ぉご――――ッ♡♡♡♡♡ ぉ゛――――――――ッ♡♡♡♡♡」

「ぐにぐにぐにぐにっ、ぐりぐりぐりぐりぃーーーーっ♡」
「ふぎぁっひゃっはっははははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡ ぁ゛――♡♡♡♡♡ ぉ゛ッ♡♡♡♡♡ ぁ゛ははははははははははぁ゛ぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁぁぁあああああああああーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡」

押しつぶされる乳首の気持ちよさ、指が食い込み震えるスペンス乳腺のくすぐったさは元より。今まで1度も触れられることのなかった秘所を、まさか今になって触れられるとは思わなかった。

ぎゅーっと押しつぶすようなその三つの責めは、気絶しかけていた私の神経をことごとく目覚めさせた。

「ッッぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁは、ひ――ッ♡♡♡♡♡ っ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

ぶしぶし、ぶし、ぶしぶしぶしぶし!

『あんなにもたくさん出したというのに、まだ体の中にはこんなにも母乳が残っていたのか』――そう驚かせるほどの射乳だった。もしも床に排水口がなければ、汗と、愛液と、潮と、母乳の混じった水たまりができてしまっていたところだ。

「ぐにぐにぐにぐにっ♡♡♡ ぐりぐりぐりぐりぐりぐりっ♡♡♡」
「いぎゃは――♡♡♡♡♡ っぁ゛ッ♡♡♡♡♡ っ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ひゃはッ、はははははははッ♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

ぶしぶしぶし、ぶしぶしぶしぶし!

こんなにも盛大にイッてなお、クルミ先輩の責めは続く。乳首を押しつぶし、スペンス乳腺をもみしだき、秘所を圧迫する。まるで、私の体の中に残った母乳を、一滴残らず搾り出そうとしているかのよう。長い長い射乳の間、私はイキ続ける。

「ぃ゛、ひ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~……♡♡♡♡♡ ひきッ、ひ――……♡♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~……♡♡♡♡♡ ッ゛ッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~……♡♡♡♡♡」

それでも、母乳の量だって無限じゃない。

ぶし、ぶし、ぶし。ちょろ、ちょろ。

「……はい、本当におしまいっ」
「ひへっ、へひ、ひ――♡♡♡♡♡ ひ――」

危うく、脱水症状……いや、それよりも先に、気持ちよさで死んでしまいそうになったころ。噴き出し続ける母乳の勢いがだんだんと弱まっていき、ようやく一滴も出なくなって、クルミ先輩の体が私から離れるのだった。

 

「ひ……ッ♡♡♡♡♡ ひ~~~~……♡♡♡♡♡ ひひっ、ひ~~~~~~~~……♡♡♡♡♡」

覚醒したはずの神経が、ぱち、ぱちとスイッチを切り替えるように眠っていく。口の中が麻痺して、鼻が利かなくなって。視界が暗くなって、全ての音が遠くなって。最後の最後に、全身に残るくすぐったさと気持ちよさが、少しずつ虚ろになっていく。

意識が完全に閉じる寸前、全身を包み込むような温かさを覚えた。

「あはは……。私、やり過ぎちゃったかな……」

クルミ先輩が、私のことを抱き締めていた。その力加減は少し控えめだけど、柔らかく、温かい。

あー、この人、やっぱりおっぱい大っきいなぁ……――私はすっかりピンク色に染まった脳の隅でそんなことを考えながら、眠るように気絶するのだった。

 

――――
――

 

「んぐ、ぅ……」

水に沈められた意識が浮き上がるように、私はゆっくりと目を覚ます。頭が重い。脳みそがたくさんの水分を含んでしまったみたいだ。

「おはよ」
「ん、ぁ……?」

「そのまま寝てなー」
「ぁー……。クルミ、せんぱ……」

私のことを見下ろしていたを確かめた瞬間、先ほどしていたことを思い出す。ベッドをがたんと鳴らすほど全身を跳ねさせてしまったけれど、落ち着いて、今の状況を確かめる。

ここは、先ほどまでいた搾乳場ではない、別の小さな部屋。ベッドが一台、テレビが一台、ウォーターサーバーが1台、テーブルが一脚、それと椅子が何脚か。確か、牧場の『休憩室』だったっけ。

「はい、お水。の後は水分が不足するから」
「あ、ありがとうございます」

コップに口を付けると、まるで口内が砂漠の砂みたいになっていることを自覚する。私は思っていたよりも喉が渇いていたみたいで、一杯の水をあっという間に飲み干してしまう。

「お代わり持ってくるね」
「は、はい」

をしたんだ、私としてはクルミ先輩が近くにいるだけで胸のそわそわが止まらないのだけど、向こうは変わらない様子。この牧場では、これが普通なんだろうか。

だけど、次の瞬間だった。コップを手渡そうとした時、お互いの手が触れてしまう。先ほどまでの出来事がフラッシュバックして、私の胸がどきりと高鳴る。

だけど、それ以上に肩を震わせて、大きな反応を示したのがクルミ先輩だった。

「……ごめん、お水汲んでくるね」

クルミ先輩は少し引きつった笑顔をすぐに反らして、部屋の隅に置かれたウォーターサーバーに駆けていってしまう。

ああ、そういうこと――私は頬を緩ませながら、ため息を付いた。

 

「辞めませんよ」
「え?」

「別に、バイトを辞める気はありませんよ。そりゃ、突然めちゃくちゃくすぐられて、イカされて、びっくりしましたけど。……だから、そんな不安そうにしないでください」
「…………」

最初、私はクルミ先輩のことを、性格が良くて、かわいくて、おっぱいが大きくて――完璧超人みたいに思っていた。だけど、実際は結構タチが悪くて、その癖メンタルが弱くて、分かりやすくて……うーん、何というか、結構面倒くさい人なのかもしれない。

だけど、だからこそなのだろうか。何だか、が私にとって、もっと近しい場所に感じられた。

「そんなことよりも、クルミ先輩。もしよかったら、私、もっと仕事を覚えたいんですけど」
「え、仕事? もっと、って、え?」

これは、意趣返しというやつだ。

私は、同じ乳牛娘であるクルミ先輩に、キスができそうな距離まで近づいてささやく。

「……先輩のほうの、私が手伝えませんか?」

もう一つ気付いた。この人は結構、攻められると弱い。

その時のクルミ先輩の、真っ赤で、恥ずかしそうで、だけどすごくうれしそうな表情を、私は生涯忘れることはないだろう。

 

おしまい。

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