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◆あらすじ
機械姦マッサージチェアが存在する世界のこと。それは、全国のスーパー銭湯やカプセルホテル、フィットネスクラブなどに当たり前のように設置されています。座ると、電動マッサージ器がアソコを震わせながら、マジックハンドが乳首をこねくり回したり、腋の下やお腹、太もも、足の裏をくすぐり責めしたりして、たっぷりイカせてくるのです。
本屋で立ち読みしたり、ヒトカラに行ってみたり、家でひたすらだらだらしたり。社会人になりたての時は、休日の過ごし方をいろいろ模索していたけれど、最近は一つに落ち着いてきた。
行き着くところに行く――それはきっと、私の趣味ということなんだろう。
朝。起きたらインスタントのコーヒーだけを胃に流し込んで、早々に家を出る。寄り道することなく、車で20分ほどの所にあるスーパー銭湯へ。
コースはもちろん、朝から夕方までたっぷりのフリータイム。受付で料金を払って、タオルと浴衣を受け取って、朝風呂でさっぱり。備え付けのカフェで、適当にお腹を満たす。
そして、身も心もしっかり準備を整えたところで、いよいよ女性専用の休憩スペースに赴くのだ。
――――
――
こういうのが当たり前に置かれるようになったのって、何年前からの話だったっけ? まあいいか。
とにかく、全身をいじめてもらいながらたっぷりイッて、汗をかいたらまたお風呂に入って、また全身をいじめてもらって。疲れたら館内の漫画コーナーでちょっと古い漫画を読みあさって、飽きてきたらまた全身をいじめてもらって。お腹が空いたらまたカフェで小腹を満たして、食休みしたらまた全身をいじめてもらって――そうやって、独り遊びでは絶対に得られない気持ちよさを存分に愉しむのが、私の趣味だ。
「ぉほっほほほほほほほぉぉぉぉぁぅぁひゃぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡ やばっ、設定、いきなり強すぎたかもぉぉほぉぉぉぁぁぁああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
難点は、調整を間違えるとひどいことになるということだろうか。
世の中には、気絶してしまうぐらいにドカ食いをすることに悦びを見いだす人々がいるらしい。私が最初にそれを知ったとき、『イカれてるのか』と驚いたものだけど。
「ぅあ゛っはははははははははははははひゃぅぁぁぁあああッ♡♡♡♡♡ やばいっ、これ゛ッ♡♡♡♡♡ とまっ、止まっでッ♡♡♡♡♡ とまぁ゛ぁぅぁぁあああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡ ぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ♡♡♡♡♡」
……こうして、しょっちゅう気絶するまで機械にイカされている私は、他人のことを言えそうにない。
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