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◆あらすじ
ベッドに足かせが付いている――ただそれだけで、日々の生活はより淫らなものへと変わることでしょう。ふとした時に足を拘束されて、足の裏をくすぐられて、自分は笑い悶えながら電マでオナニーなんてしてしまって。そんな生活を送ることになった、2人の女性たちの一幕です。
私と彼女が出会ったのは5年ぐらい前。
それから2年後に交際を始めて、今ようやく同棲をするに至った。
「家具とか家電とか、全部そろえといたよー」
「いろいろとやってもらって、悪いね」
「ううん、お仕事が忙しい時期だから仕方ないよぉ。で、キッチンはこんな感じになっててー」
私は素知らぬ顔をしながらも、これから始まる新生活に胸の高鳴りを感じていた。
そして、彼女の案内のもと新居ツアーをして、寝室に入ったら――。
「ベッドはね、シングルを二つつなげることにしたの。こうすると寝返りとかしても相手に振動が伝わらないらしいよぉ」
「……ええと、あー。うん」
「どうしたの?」
「……ベッドに、変なの付いてない?」
よくよく見なくても、ベッドに付いているのは異様な物体。足元にあたる位置にある板――フットボード……にしては背が高くて、直径十数cmぐらいの穴が二つあいている。
私がその珍妙なデザインに『ハテナ』を浮かべていると、彼女は蜜のような声音でささやくのだ。
「ふふふ、それはねぇ……♡」
――――
――
「ぁはっ♡♡♡♡ ひゃぁ゛ぁぁっはっはははははははははははぁぁぁぁぁぁああっ♡♡♡♡ くしゅぐっだひのっ、きもちひっ、きもちひぃぃぃぃっひひひひひひひひひひひひひぃぃぃぃいいっ♡♡♡♡」
「わざわざこんなベッド買って、ほんっとうにもう……」
こんなベッド、誰かに見られたらどうするつもりなんだ。
「だっでぇぇぇっへへへへへへへへへぇぇぇぇぇえっ♡♡♡♡ 家具店でっ、これ見でっ♡♡♡♡ 欲しいってっ、ほしいっでぇぇっへっへへへへへへへへへぇひゃっははははははははぁぁぁぁああっ♡♡♡♡」
「言い訳する、なっ」
「――ふぎゃぁぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡ ヘアブラシっ、強――♡♡♡♡♡ だめっ、いぎなり強くしだらぁぁぁっはははははははひゃぁ゛~~~~ッ♡♡♡♡♡ いぐっ、イグっ、くしゅぐられでいぐぅぅうう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
私が、彼女の足の裏にヘアブラシを押し当ててごしごしと磨くと、彼女は盛大にイキ散らし始める。片手を拘束しているから、彼女はとっさに起き上がって足の裏を守ることができなかった。
とはいえ、もう片手があいているのだから拘束を解くことだってできるだろうに。それもせず一心不乱に電マを自分のアソコにぐりぐりと押し当て続けているのだから、大したものだ。
「ぇへへへへへへへぇぇぇぇぇぇぇぇッ♡♡♡♡♡ ぇへっ、ぇへっ♡♡♡♡♡ へぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
「……ごくっ」
寝室にこんなベッドがあってため息をついた私だけど、恋人がこんなにも乱れる姿を見てしまったら、高まってしまうのも無理はない話で。
視線が横に流れる。彼女はご丁寧に、同じベッドを二つ用意していた。
「こんどはっ、今度は私がシたげるねぇっへへへへへへへへへへぇぇぇぇぇぇぇぇええっ♡♡♡♡♡」
「ッ――!? ああもうっ、うるさいっ」
「んきゃーーーっはっはははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡ 照れ屋さんんんんんんんぁ゛――♡♡♡♡♡ くるっ、すごいのキちゃう゛ッ♡♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ひゃぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ♡♡♡♡♡」
――――
――
結局、恋人との同棲生活は、私が想像していたよりもずっと乱れたものになった。それもこれも、全部全部このベッドのせいだ。
そこにそのための道具があるというだけで、何となく軽率に使ってしまいたくなる人間のさがというもので。夜になるたびに、私と彼女のどちらかが足首をはめてくすぐられる。どちらかは、気分で決める時もあれば、何かの罰ゲームで決めることもある。
休日に寝坊したら、『お仕置き』と称して足裏くすぐりの刑を喰らうのが恒例となった。朝起きたら、自分の足首がベッドの穴にはまっていて、強烈なくすぐったさでもって頭を一気に覚醒させられるのだ。
ちなみに、彼女のくすぐり方はすごくねちっこい。まるでこびり付いたシールを剥がすように、私の弱いところを飽きもせず、延々と引っかき続ける。私は自分で電マなんて使わなくても、彼女のくすぐり責めだけでイッてしまう。
ある時、彼女は『せっかく二つあるんだからさ、同時にくすぐり責めを受けてみたいよねぇ』と話した。誰かが私と彼女の足の裏をくすぐりまくっていて、私たちは笑い悶えながら、時には抱き合い、時には上半身をくすぐり合い、時には胸やアソコをいじくり合うのだそうだ。私は『誰が私たちの相手をするんだよ』と一笑に付しながら、彼女が仕事で帰りが遅い時に、その様子を想像しながら自分を慰めるのだった。
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