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◆あらすじ
彼とのセックスで、いつも無理やりやらされるゲームのこと。彼が設定した”秘密の条件”を満たすまで、拘束された状態で、電マでひたすらイカされ続けるのです。
彼とのデートは、何というか、少し憂鬱だ。
一つ弁明しておくと、別に悪い人じゃあない。『一心同体!』って言えるほどぴったり気が合うわけではないけれど、お互いに尊重して、譲り合える部分は譲って、落とし所を見つけながらうまいことやっていく――それができる、そうしてでも一緒にいたいと感じられることが、私にとっては尊い関係だと思う。そう、私たちはどこにでもいる、ごく普通のカップル。
……それなのに、どうして夜になると、いつもこうなるのだろう?
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――
「なん、でッ♡♡♡♡ なんでとめでぐれないの゛ぉぉぉおおおおおおおおッ♡♡♡♡ っでいうがッ、見でる!!!? ちゃんど数字見でるぅぅ゛ぅぅぁ゛ぁぁああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡」
私は若干キレながら彼に抗議するけれど、”ニンマリ気分”を隠しきれていない彼は、ムカつく薄いほほ笑みを浮かべながら、私をイカせ続ける。
だけど、ああ、彼が止めてくれないのは当然だった――後々知ったこと――だって、これ見よがしに私に見せてきた機器は、私を解放してくれる条件に何の関係もなかったのだから。こんな状況で『○○くん、だーいすき♡』なんて言うわけがあるかっ!
「も゛、ぉ゛ッ♡♡♡♡♡ ほんとに、だめッ♡♡♡♡♡ わがんない、どうすればいいがわがんないよぉ゛ぉぉおおおおおッ♡♡♡♡♡ ぐすっ、ぅ゛ぇぇええんぁぁ゛ぁぁああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
そもそも、セックスのたびに、こんなふざけたゲームをするのが間違いなんだ。ドSな彼は、私が快楽から逃れようとじたばたする姿を見るのが好きらしい。その後にどうすればいいのか分からなくなって、泣きながらイキまくる姿も。ああ、本っっ当にドS!
私たちはどこにでもいる、ごく普通のカップルだ。
『一心同体!』って言えるほどぴったり気が合うわけではないけれど、お互いに尊重して、譲り合える部分は譲って、落とし所を見つけながらうまいことやっていく。
そう、そんな風にやってきた。そんな風にやってきている。
「ぁ゛おッ♡♡♡♡♡ でへっ、へへへへへへへへぇぇぇえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡ へっ、ぇ゛ぇぇぇぇぇぇぁぁあああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
こんなふざけたゲームが何度も行われているということは、つまり、私もまた多少なりともそういうこと――ということらしい。
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