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(2024/11/01)新しい小説短編集が出ました

連続絶頂オムニバス2411号紹介画像

連続絶頂オムニバス 2411号

770円(税込)

おものべの作品の中から、特に人気の作品をリブートしました。
①どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店(電マ責め) ②機械による丸呑み快楽責め ③お乳を搾られると思ったらクリトリスを搾られた件 ④不穏な言葉があふれるほどの連続絶頂調教 ⑤えっちな遊園地(7つのえっちシーン)
※続編や加筆・修正といったものではなく、オリジナルの要素を残しつつ視点を変えて一から作り直したものです。オリジナルをご覧になった方でも、そうでない方でも楽しめるかと思います。

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少年勇者が甘サド天使たちによる甘々くすぐり搾精の加護(ちょっかい)を受けながら淫ヶ島のサキュバス退治に行く話

⏱このページは47分ぐらいで読めます


◆あらすじ
少年リルがサキュバス退治の旅を決意すると、夢に天使たちが現れました。癖の強い彼女たちいわく、『あなたに加護を与えましょう』。それでやることと言えば、サキュバスに誑かされないようにというくすぐり搾精。旅の最中も、サキュバスに射精させられれば、お仕置きとして射精禁止からのくすぐり搾精。サキュバス退治が無事成功すれば、ご褒美として永遠のハーレムくすぐり搾精――そんな、天使たちが好き勝手にやらかす物語。

 

※この作品は、Skebで頂いた有償リクエストの作品です。

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昔々、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。

おばあさんが川へ洗濯に行くと、どんぶらこどんぶらことタライが流れてきて、その中には赤ん坊が入っていたので、かわいそうだと思ったおじいさんとおばあさんは、その赤ん坊をリルと名付けて育てることにしました。

赤ん坊が桃に入っていたわけでもなし、何てことのない捨て子。一つだけ違ったことといえば、女装したらえらくかわいくなりそうな少年へと成長したことぐらいです。白い肌、小柄で細い体躯、柔らかな髪、丸い目。ついでに正義感もありました。

すくすくと立派に育ったリルは、ある日、村で若い女性たちがうわさしているのを耳にします。何でも、淫ヶ島に住むサキュバスたちが、村に来て悪いことをするのだとか。

「――お父さん、お母さん。そういうわけですので、僕はサキュバス退治の旅に出ようと思います」

「リルよ。まだこの爺の所にサキュバスが来たことないから、それまで待ってくれないだろうか」
「素晴らしい心意気です、リル。さっそく、すぐに、もう明日にでも退治に向かうといいでしょう」
「ちょっと待って。1回だけでいいから、儂もサキュバスにえっちなことを――」

こうして、リルはサキュバス退治の旅に出ることになったのでした。

 

その夜。リルは旅の無事をお祈りをしてから眠ると、夢を見ました。夢――だけど、意識がはっきりとしていて、感覚も鮮明で、体も自在に動く。どこか現実味を帯びているような気のする夢です。

「リル……。勇者リル……」
「目覚めるのだ、リルよ……」

2人の女性の声に促されて目を開けると、リルは暖かな陽光の照らし続ける空の上にいました。不思議な場所です。足元を見ると、地面もないのに体が宙に浮いています。そして、いつの間にか全裸。リルは反射的に、自分の胸と股間を腕で隠します。

目の前には、2人の女性が立って(浮いて?)いました。

「私は天使ワイエル。勇者リル、あなたはどうやら、サキュバス退治を決意したみたいですね」

1人はワイエルと名乗る、黄金色の長い髪の女性。その表情、その声音は優しいはずなのに、どこかぴりりとした空気を感じます。純白の布を体に巻き付けたような、結構際どい服装。

「私は天使ビィルエル。勇気ある者に、ささやかではあるが助力をしよう」

そしてもう1人はビィルエルと名乗る、白銀色の長い髪の女性。硬い口調、厳格な態度に見えて、全てを受け入れる包容力を感じさせるよう。こちらも、純白の布を体に巻き付けたような、結構際どい服装です。

そして、その2人の女性はどちらもイイ体をしているだけでなく、純白の翼を生やしていました。彼女たちが言うとおり、天使なのです。

「実際、サキュバスという存在は本当に困りものなのです」
「人間の女性を抱けなくなる男が増えれば、出生率が低下する。その前に、ふ抜けて働けなくなる者も少なくない」

「『俺がサキュバスを退治してやる』と意気込んだ戦士が、三日三晩搾精されて見るも無惨なあへあへ状態で帰ってくることもありました」
「鬼を退治するわけでなし、ただ腕が立つだけでは駄目ということだ」

「サキュバス退治に最も必要な素質。それは『何としてでも彼の者たちを退治してやる』という強い正義感と意思なのです」
「お前には、その素質がある。その心持ちこそが、お前の勇者たるゆえんなのだ」

夢に天使が現れるなんて、そうあることではありません。ワイエルとビィルエルに両側からステレオでささやかれたリルは、話の半分も飲み込めていないけれども、とりあえず『天使さまなんて大層な方たちがお力添えをしてくださるのなら頑張らなきゃ』と思いました。

 

「さて、今宵はそんなあなたにを与えましょう」
「……なあ、本当にやるのか?」

「当然です。嫌なら帰っていいですよ、ビィルエル。今日はこれ終わったら直帰でしょう? 早めに晩酌できて良いではないですか」
「……いや。ワイエル、お前1人に任せると何をしでかすか分からん」

「よく言う」
「うるさい」

今まで絶妙なコンビネーションでリルにまくし立てていた、ワイエルとビィルエルの会話のリズムが乱れます。それは何かの前触れ。リルが天使さま相手に敵意を向けることはないけれども、それでも身構えてしまいます。

しかし、天使の御業にどうこうできる彼ではありませんでした。ワイエルが指をぱちんと鳴らすと、リルは突然、両手足を引っ張られるような感覚を覚えます。驚いて自分の体を見下ろすと、まるで天使が頭に乗っけている光輪のようなものが、彼の両手足首に、拘束具のようにはまっていたのです。

両腕は真横、両脚は肩幅よりも大きく開いて、大の字の姿勢。薄い胸板も、皮かぶりの小っちゃいおちんちんも丸見えです。ほとんど反射的に力を込めるも、拘束はびくともしません。どういう原理なのか、光輪が虚空にがっちりと固定されています。

「リル。あなたは、サキュバスがどういう存在か知っていますか?」
「い、いえ……」

金髪のほうの天使ワイエルが、リルの目の前にずいと近づいてささやきます。

聞かれはしたものの、実のところリルはサキュバスのことをよく知りませんでした。今までずっと、おじいさんとおばあさんの家で平和に暮らしていた彼は、サキュバスと出会ったことがありません。ただ、町の女衆が悩んでいたのを小耳に挟んだだけです。

しかし、その答えにワイエルは『そうですか、そうですか』とにんまり笑顔を浮かべます。

「サキュバスというのは、人の寝床に忍び込んで精を奪う、恐ろしい魔物です」
「せ、精……?」

「つまり、です♡」
「――ひゃあぅぁっ!!?」

まるで女の子のような甲高い悲鳴を上げるリル。ワイエルが、彼の無防備だったおちんちんを手のひらでそっと包んだのです。

リルの全身からはあっという間に力が抜けて、反対におちんちんががちがちに勃起していきます。

「はあ、ちょっと触れただけでこんなに硬くしてしまうなんて。もしもサキュバスが相手なら、あなたは一巻の終わりでしたよ?」
「ぁ、ぅあ――!? え――!?」

ワイエルはそう言うのですけれども、リルの頭が付いてきません。

だって、こんな感覚は生まれて初めてだったから。少しくすぐったいようで、だけどやめてほしくなくて。死ぬほど恥ずかしいけれど、やっぱりどこかやめてほしくなくて……。

しかし、目をぐるぐる回すリルをよそに、ワイエルの話は勝手に進んでいきます。

「まあ安心なさい。そのために私たちのがあるのです」
「ぅあ、ぁ……っ」

「サキュバスとの戦いで絶対に避けなければならないのは、彼女たちの前で浅ましくも吐精してしまうこと。ああ、言葉が難しかったでしょうか? おちんちんから白いおしっこをどぴゅどぴゅさせてしまうことです」
「ぁ、ぇ……っ?」

「つまり、ですね――♡」

その瞬間、リルは、ワイエルの表情が変わったような気がしました。目を鋭くさせて、口を裂いて笑って、攻撃的で、だけど甘い――その妖しい貌のゆえんを、リルは感覚で理解することになります。

ワイエルは突然、その柔らかな両手をリルの両腋の下に差し込んだのです。

「ひひゃぁひっ!!? ひっ、ぁ――!!!」
「あらあら、敏感。まだ指を置いただけなのに、もしも動かしてしまったらどうなるのでこちょこちょこちょこちょーっ♡」

「――ひゃぁぅぁぁあッはっはっははははははははははははははっ!!? なっ、なひぇっ!!? ぁはっ、あっはははははははははははぁぁぁぁぁああああっ!!!」

それは断じて『間違って触れてしまった』とか、『腋の下の筋肉をマッサージしてやろうと思った』とかではありません。はっきりとした意図を持った『くすぐり責め』。何せ、言葉の途中でいきなり指をうぞうぞとうごめかせ始めたのですから。

まだムダ毛も生えないつるつるの腋の下をくすぐられて、リルはあっという間に笑ってしまいます。意味が分かりませんでした。どうしてワイエルは、突然自分のことをくすぐり始めたのでしょう?

「サキュバスに射精させられてはいけない。であれば、サキュバス程度の行為で射精できなくなってしまえばいいのです」

「ひぇひっ、ど、どういう――!!? ひっ、ひっひゃっはっははははははははは!!?」
「あなたのことを、こちょこちょされなければ射精できないように開発して差し上げましょう♡」

トンデモ理屈でたおやかな少年をくすぐられ体質にしてしまおうという、ワイエルの恐ろしい腹積もり。しかし、四肢を光輪で拘束され、大の字の格好で無防備な体を晒すリルには抵抗なんてできないのです。

「あなたの体は実に敏感ですね、リル。腋の下を人差し指でつつーっとなでるだけで、笑うのを我慢できなくなってしまうのですか?」
「ぁはっ、ぁっはははははははぁぁぁあっ!!! そっ、そこだめ、ですぅぅぁあっはっははははははははははははひゃぁぁぁぁあっ!!?」

「どれ、次は脇腹を試してみましょうか。あらあら、細い腰。指をちょっと食い込ませるだけで、くすぐったいツボに簡単に届いてしまいますねえ♡」
「んぎっ!!? ぁ゛っはははははははははははっ!!? そこも、そこもだめぇっへへへへへへへへぁぁぁぁぁああああっ!!?」

腋の下、脇腹、腰、胸の横、首筋、背中と、上半身を気の向くままにくすぐり続けるワイエル。まるで『この日のために、ずっとこちょこちょシミュレーションをしていました』と言わんばかりに、指が器用にうごめきます。ここは夢の中であるはずなのに、感覚は嫌になるぐらい鮮明でした。

ワイエルが、指を止めないまま後ろを振り向いて言います。

「ほら、ビィルエル。あなたも仕事してください」
「わ、私もか」

「当然です。あなたは何のために来たのですか」
「分かった。そ、それでは失礼するぞ、リル」

笑顔まみれの情事を赤ら顔で眺めていた、銀髪のほうのもう1人の天使ビィルエルは、背中の羽をばさりと鳴らしてから、リルの足元へと近づきました。

「あ、足の裏とかはどうなんだ、リル?」
「ひゃぅぅぅうっ!!? あしっ、ぞくぞくしてへっ!!? だめっ、だめですぅぅっふふふふぁっはははははははははは!!!」

「お、おお……♡ そ、それじゃあ、内股は」
「っ~~~~!!? そこも、だめっ!!? だってっ、だってそこ近――!!? ぁっははははははははひぁぁぁぁあああっ!!?」

「おおお……♡」

上半身をくすぐり責めするワイエルと、下半身をくすぐり責めするビィルエル。こうして、2人の天使たちによるこちょこちょ開発が始まりました。

最初こそ、適当にリルの体をいじめていたワイエルとビィルエル。しかし、だんだんとというものが出てきます。

「ほーら、リル。私の指、結構器用に動くでしょう? あー、指が近づいていきます。あなたの敏感な腋の下に近づいていきますよー♡」
「ひっ、ひひ――っ!!? や、やめ――」

「なーんて、うそです♡ お腹こちょこちょこちょこちょーっ♡」
「ひぁぅぁっはっははははははははぁぁぁぁああ!!? なんでっ、そこぉ――!!? ひゃぁぁっはっはははははははははぁぁあっ!!!」

上半身をくすぐるワイエルは意地悪。くすぐられると思ったところをくすぐってこなかったり、反対にくすぐられないと思ったところをくすぐってきたり。リルの体だけでなく、心をも翻弄していきます。

「リル、だんだんと分かってきたぞ。お前は、爪を当てないように指先で、土踏まずを優しく引っかくとくすぐったいんだよな……」
「ひゃひっひひひひひひひひひぃぃぃいいっ!!! それつよっ、強すぎてっ!!? ぁはっ、ぁはははははははははははははひっ!!?」

「それで、内股は爪を立てて、だけど優しく。付け根に近ければ近いほどいいんだろ? なあ、リルぅ……♡」
「ひゃぁあぅぁっはっはははははははははははぁぁぁぁあっ!!? よくないっ、よくないですぅぅぅっふふふふぁっはははははははっ!!!」

一方で、下半身をくすぐるビィルエルは実直。駆け引きも何もなく、最もくすぐったいところを、最もくすぐったいくすぐり方でひたすら責めてくるのです。

 

そうやって、2人の天使によって全身をくすぐり回され続けたリル。

美女2人に密着されているという状況故か、くすぐったいという刺激が神経にバグを引き起こした故か、彼のおちんちんはもうとっくに、ばきばきに勃起していました。

そんなおちんちんを、ワイエルは柔らかな右手のひらでぎゅっと握ります。

「ひゃぅぁあっ♡♡♡ っ――!!? っ――!!!」
「ここからが本番ですよ、リル。サキュバスごときが相手では到底得られない快感を与えて差し上げましょう」

「ぁ゛、ぁあっ♡♡♡ っぁ――!!?」

それは握ったおちんちんを前後にしごくだけの、何てことのない手コキでした。しかし、オナニーすら知らない少年にとって、体をこちょこちょとくすぐられながらされるは、あまりにも刺激が強すぎます。おちんちんの根元がむず痒すぎて、腰がへこ、へこと動いてしまうぐらい。

そして、それを見ていたビィルエルが、彼に追い打ちを掛けます。彼女は、既にワイエルの手のひらに埋もれてしまった竿を諦めて、その下にあるつるつるのに左手を伸ばしたのです。

「ぅあっ♡♡♡ ぁ、あ――!!?」
「だ、大丈夫だぞ、リル。私は、ここが敏感な部分だって知ってるんだ。だから、優しく触ってやるからな……♡」

つるつるの睾丸を優しくなで、もみ込むような動き。何だか、睾丸からおちんちんの根元にかけてが、ひどくうずくようです。

片手で上半身をくすぐりながら、もう片手でおちんちんをしごくワイエル。片手で下半身をくすぐりながら、もう片手で睾丸をもてあそぶビィルエル。

それはリルにとって、過剰快楽オーバーキルに他ならないのでした。

「ぅあ、あ――!!? っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ひひゃっ、っあ――!!!! っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!? っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

おびただしい量の精液が、リルのおちんちんから噴き出しました。それは『夢の中だから』と言わんばかりに、現実では絶対にあり得ないであろう量。まるで体の容量キャパシティというものを一切無視して、受けた快感をそのまま射精量で表すかのようです。

「っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ぁぐ、ぁ――!!!? っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!? ぅ、ぅぅうう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

「あらあら、すごい量♡ まあ当然ですね、こんな快感、下界では一生掛けても味わえるものではありませんよ?」
「お、おお、おおおお……♡ そ、そんなに気持ちよかったのか? そうか、そうかそうか……うれしい……♡」

1回の射精では出し切れず、どぷ、どぷ、どぷと精液が断続的に噴き出していきます。それをワイエルとビィルエルが、うっとりとした表情で見つめています。

……見つめているだけではありませんでした。

「さあ、続けましょうか♡」
「ひひゃはぁっはっはははははははははははぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡ まっ、待――!!!? せめっ、休憩を――!!!! ぁっはっはははははははははははははぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡」

「お前が望むなら、もっとたくさんくすぐってやるからな……っ♡」
「ぁはははははははははぁぁぁぁあああ♡♡♡♡ まっ、やめっ、やめてくださぃぃぃぃぁっひゃっはははははははははは!!!? ぁぁぁぁああああああああああっ!!!!」

まだ射精が収まってもいないというのに、おちんちんを弄くりながらのこちょこちょ開発が再開されました。

「あなたも旅に出るからには、立派な男。がかぶったままでは格好が付きませんね。私がむいて差し上げましょう♡」
「ぅあ、ぁ゛――♡♡♡♡ やめ、それ、変っ!!!? むずむず、してぇぇぇっ!!!?」

「おっといけません。腋の下がお留守でしたね?」
「ひゃぅぁひあっはっはっはははははははははははぁぁぁぁあっ!!!? だめれすっ、どうじ、同時はぁぁあ――♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!? ひぁ、ぁぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡」

「リル、お前のはびくびく動いて、何だか生きてるみたいだな……あ、何だか、かわいい……♡」
「ぅ、ぅぅぅぅぅ――!!!? もむの、だめ、でふっ♡♡♡♡ 何だか、ぁぁぁあ――っ!!!」

「足の裏も、小っちゃくてかわいい……。リル、お前は本当に全身全部かわいいなぁ……♡」
「ぁはっ、ぁっははははははははははははははぁぁぁぁあっ!!!? あしっ、つよすぎっ♡♡♡♡ くすぐったっ、だめ――!!!? ひひっ、ぃい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!?」

気の向くままに、全身をくすぐりながらおちんちんをもてあそぶワイエルとビィルエル。

リルはもう、訳も分からず笑い悶えながら射精し続けるだけなのでした。

 

天使たちによるが行われたのは、一晩だけの間です。しかし、夢の中では時間の流れがあいまいになります。リルは何時間も、何日間も、ワイエルとビィルエルの2人にくすぐり搾精された気がしました。

「さて、そろそろ夜が明けてしまいますね」
「……む、そうか。名残惜しいが、これぐらいにしておこう」

「ひひっ、ひひ……!!? ひぁ、ぁぁ……♡♡♡」

「あらあら、とっても気持ちよさそうな様子♡ いいですか? サキュバスが相手では、こんな気持ちよさは絶対に味わえないのですからね?」
「やりすぎな気がしなくもないが、まあ、目的は達したか。……しかし、気持ちよさそうだなあ。かわいい……♡」

2人が満足したのか、ようやく解放されたころにはもう、リルの様子はまともではありませんでした。くすぐり責めは終わったというのに、まだ口からは笑い声をこぼし、大の字の体をぴくぴく痙攣させています。

「では行きなさい、勇者リル。邪悪なサキュバスどもに正義の鉄槌を下してやるのです」
「お前ならやれると信じている。武運を祈っているぞ、リル」

そんな激励の言葉の後、リルは床が抜けるような浮遊感と共に、意識を現実へと弾き飛ばされるのでした。

 

「っ~~~~!!? ひぅ、ぁ――」

その日の朝。リルは全身に残るくすぐったさに飛び起きます。

旅の始まりの日。しかし、盛大な夢精の後始末のせいで、出発が遅れてしまったのでした。

 

――――
――

 

それから勇者リルは、冒険者の服を身にまとい、行く町々で人々を襲うサキュバスを退治しながら、淫ヶ島を目指しました。

「な、なな何なのよあんたっ!? いきなり人に剣突き付けるなんてイカれてんじゃないのおおお!?」
「外でするのは公序良俗に反するので駄目だと思います」

「分かったからその剣しまってよおおお!!?」

リルの旅は、決して易くはありませんが順調でした。

不思議なことに町々の男衆から血の涙混じりの殺気を向けられるも、一方で女衆からの援助は厚く、宿を貸してくれることも少なくはありませんでした。

「か、かかわいいねえリルきゅん……♡ こここ、今夜はお姉さんがサキュバスになっちゃうぞぉ……っ♡」
「Zzz……」

「ああん、現代っ子にあるまじき夜9時就寝。純朴なところも素敵ぃ……♡」

リルは1歩、また1歩、淫ヶ島へと進んでいきます。

 

しかし、いかに勇者リルとて、旅の全てがうまく行くとは限りません。

それはある日、いつものように町にいるサキュバスを退治している時に起きたことでした。

「どっ、どどどどど!? どうして私は剣を突き付けられてるのかなああああ!?」
「精を対価にお金を払うのは売春に当たるので駄目だと思います」

「だってそうしないとえっちしてくれないんだもんんんん!!?」

サキュバスとの戦いは、熾烈を極めるものです。

たとえ相手を追い詰めたと思っても、思わぬ反撃に出ることがあります。

「ね、ねねねねえっ、赦してよ!? そ、そうだっ、君にはたっぷりサービスしたげるからさぁ♡」
「っ!? は、離れてください!! 何を――」

サキュバスは、リルのほんのわずかな隙を突いて、彼の腰にしがみ付きました。

そして、服の中に隠れたおちんちんを、指でかりりと引っかいたのです。

「――ぅひゃぅぁあっ!!?」

それは本当に偶然でした。

服の上から手のひらでぐりぐり圧迫したり、服の中に手を突っ込んでしこしこしたりしてもよさそうなもの。しかし、サキュバスは本当にたまたま、特に何も考えず、『おちんちんをかりかりする』という選択肢を取ったのです。そして小っちゃなおちんちんの正中線にたまたまヒット。

しかし、その偶然にも放った一撃は、天使たちに施されたに、非常に近しい刺激だったのです。

「お? もしかしてこういうのが好き? いいよいいよ、たくさんやっちゃうよぅ♡」
「くぁ――♡♡♡ やめ、それは――っ!!? ひゃぅっ、ぁぁあぅっ♡♡♡」

突然のおちんちんかりかりに、リルの体から力が抜けました。それに『得たり』と思ったサキュバスは、執拗にリルのおちんちんをかりかりしてきます。勃起したおちんちんが服の中で上を向き、裏筋を無防備に晒してしまった時、彼の敗北は決定的なものになりました。

「ひぁぅあぅ、くぅぅぁあうぅっ♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!? ぅっ、ぅぅうう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

1番敏感な裏筋をかりりと引っかかれた瞬間、彼はとうとう射精してしまったのです。

「ぁう、ぁ――♡♡♡♡ ち、力が――」
「うひょー、濃厚なお精子っ♡ で、でででも君は何だか怖いから逃げるねええええ――!!?」

あまりの気持ちよさに、その場にへたり込んでしまうリル。そしてサキュバスは、リルが腰を抜かしたのをいいことに、さっさと走って逃げてしまいます。

後に取り残されたのは、お外でパンツがべとべとになって、どう始末したものか困り果てるリルだけなのでした。

 

そんな、初めて敗北した日の夜、リルは夢を見ました。

陽光が照らし続けるお空の上。案の定、自分は全裸で、目の前には2人の天使たちがいました。

「まさか服の上から指コキされただけで、浅ましくも射精してしまうだなんて。もう服など要らないのではありませんか? 下半身すっぽんぽんと貞操帯、お好きなほうを選ばせて差し上げましょう」
「言い過ぎだぞ、ワイエル。サキュバスの武力は大したものではないが、性技に関しては人間のそれを凌駕する。最後まで油断してはならんぞ、リル」

ご立腹のワイエルと、反省会を始めるビィルエル。リルは『たった1回射精させられただけで、そんなに怒ることかなあ』と思いましたが、とんでもない。サキュバスに射精させられた彼が腰を抜かしてしまったように、たった1度でもそれは致命的な敗北になり得ます。

であるならば、天使たちが彼にをするのも、至極当然のことなのです。

「あなたには今一度、自分の立場を教え込む必要がありそうです」
「……つらいだろうが、お前を思ってのことだ。耐えてくれ、リル」

途端に、体を引っ張られる感覚。自分の体を見下ろすと、光輪が両手足首にはまっています。大の字拘束――覚えのある状況に、リルは静かに、ひっそりと唾を飲み込みました。

しかし、どれだけ取り繕おうと思っても、その表情、そして何よりむくむくとあっという間に硬くなっていくおちんちんを隠し通すことはできません。ワイエルがじとりとした目で、リルのことを見つめます。

「まさかあなた、惨めに射精させてもらえるとでも思っているのですか?」

その瞬間、リルには覚えのない感覚。自分の体を見下ろすと、光輪がおちんちんの根元に巻き付いていました。これは何? ――そう疑問を抱くのも一瞬だけ。ワイエルが両手の指をリルの腋の下に突き刺したのです。

「ぃぎ――!!? ぁ゛ぁぁあっはっはははははははははははははぁぁぁぁあっ!!! な、え――!!? つよっ、強すぎぃぃぃぃっひっひゃっははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁああああああああああっ!!!」
「まさか、情けなくも敗北した勇者に、私たちが奉仕をすると? 何て卑しく浅ましい考えなのでしょう、リル。私は悲しくて涙が出そうです」

力のこもった指先で、腋の下の奥にあるツボをぐりぐりともみほぐすような動き。さしものリルも、口から苦しみ交じりの笑い声があふれてしまいます。

それでも、彼の体は旅立つ前日に、完全に開発されていました。くすぐったい――ただそれだけで、既に半勃ちになっていた小っちゃいおちんちんが、ばきばきに勃起してしまいます。リルの頭の中は、おちんちんのことでいっぱいでした。だってあの時、くすぐられた後におちんちんをしこしこしてもらえたから。今回もきっと、同じことになる。

しかし、彼は知らなかったのです。こちょこちょプレイというのは、ただくすぐって、ただ射精させるだけではないということを。

「リル、が何だか分かりますか?」
「ぁ゛はっ、ぁははははははははははぁぁぁあ!!? なっ、なぁっはははははははははっ!!! ひっ、ひぃぃぃぃいいいっ!!?」

ワイエルが左手でリルの腋の下をくすぐりながら、右手でつまんで見せびらかした。それは小さな羽根でした。羽根。そう、羽根です。彼女の背中に生えている大きな翼から、1枚だけ取り出したような、手のひらからちょっとだけはみ出すぐらいの大きさの羽根。

笑いっぱなしで答えることこそできませんでしたが、リルにはそうにしか見えませんでした。それが一体何だというのでしょう?

しかし、ワイエルは笑います。

「これは、あなたを今晩の間、ずっと苦しめ続けることになる道具ですよ」
「――ひひゃっ、ぁぁぁぁああああっ♡♡♡」

リルの口から上がる、甲高い悲鳴。さらに増す、ワイエルの笑み。

彼女は指でつまんだ羽根で、硬く勃起したおちんちんの裏筋をなぞり上げたのです。

「思った通り、敏感なおちんちんですね。こんな柔らかな羽根で、そんなに反応するなんて」
「ぁひっ、あっ♡♡♡ ぁあっ、ぁぁぁぁあああああっ!!?」

「腋の下は激しく、おちんちんは優しく。気が狂いそうでしょう? 安心なさい。この場で気が狂うことは、絶対にありませんから」
「ぃや゛っはっははははははははははっ!!? ぁ――♡♡♡ ひぁっ!!? ぁはっはははははははははははははひゃぅぁぅぁぁぁあっ♡♡♡」

リルは、まさか羽根でおちんちんをくすぐられるなんて思いませんでした。は、手のひらでしこしこされただけだったから。というよりそもそも、おちんちんをくすぐられるという発想すらありませんでした。

しかし、その感覚は彼にとってなかなかでした。雑味のないなめらかな羽根は、一方でしっかりと芯を感じさせる硬さも兼ね備えています。線維の1本1本がしなるぐらいの力加減でおちんちんの裏筋をすすりとなでられると、全身が鳥肌立ってしまいそうなくすぐったさと気持ちよさが同時にやってきます。そもそも、一晩でくすぐられフェチにされてしまった彼にとっては、『おちんちんをくすぐられている』というシチュエーション自体が興奮の元です。まともな状態であれば、あっという間に射精してしまいそう。

……そう、まともな状態であれば。

「ぅあ、ぇ――!!? ぐっ、ぅぅぅぅううっ♡♡♡ ぅぅぅぅぅぅぅううっ!!!」
「おや、苦しそうですね。リル」

「どうして、――!!? ぁはっ、ぁはははははははぁうぅ゛ぅぅぅううう!!?」
「私たちに射精させられなくとも平気でしょう? ……あなたはもう、サキュバスにとてもとても、それはもうとても気持ちよくさせられているのですから」

説明されなくとも、容易に察せられることでした――おちんちんの根元に巻き付いた光輪が、をしている。圧迫感はそこまで強くないはずなのに、上ってくるはずの精液が、光輪のところでぴたりと止まってしまう。

その光輪は、物理的にではなく、何かこう超常的な力で彼の射精を妨げていたのです。

そして、うめき声を上げるリルに、さらなる追い打ち。この優しくも苛烈な焦らし責めに、ビィルエルが加担します。

「ひ――ッ♡♡♡ ぁはっ、ひゃぅぁぁぁぁぁああああああああっ!!? 羽根っ、ぅぅぅひぁぁぁぁぁあああああああああっ♡♡♡」
「リル、驚いたか? 私たち天使はな、翼を手足のように動かせるんだ。……翼を使ってくすぐれば、両手が空くだろ? そしたら――」

「ひひゃっ、ぁーーっはっはははははははははははははぁぁぁあっ!!! あしのうらっ、だめっ、だめぇぇぇっはははははははははははひゃぁぁぁぁああああっ♡♡♡」

ワイエルのように、羽根でくすぐるなんてみみっちい責め方ではありません。ビィルエルは背中に生えた大きな翼そのものを体の前に伸ばして、リルのつるつる睾丸を両側からすりすり、さわさわ、しゅこしゅことくすぐっていくのです。

そして、空いた両手で足の裏をこちょこちょ。もしも両脚を光輪で拘束されていなければ、強烈すぎる刺激にビィルエルのことを蹴飛ばしてしまっていたでしょう。

「あら、いいですね。では私もビィルエルに倣って」
「ひぁっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡ 翼につつまれっ♡♡♡ ひゃぐっ、ぁはっ、ぁ、ぁぁぁぁぁぁあああああああああああっ!!?」

そしてビィルエルの責めに、ワイエルも改めて加担。リルの背後に回って、翼で彼の胴体を抱き締めるように包み込みながら、その先端でおちんちんをこしょこしょ、すりすり。ビィルエルが言ったとおり、天使たちの羽根は本当に器用に動きます。

そしてフリーになった両手をわきわきうごめかせながら、腋の下と乳首を行ったり来たり。くすぐったさと気持ちよさを両立させたフォーメーションです。

もしも普通であればもう3度は射精していたでしょうが、射精を禁止されたリルにはそれもかないません。精液はまったく出てこないというのに、透明な我慢汁だけはだらだらとあふれてきます。

リルはワイエルに懇願しました。

「やめっ、やめでくださいぃぃぃぃぃぃいいっ!!! これっ、つらいっ!!? すみませんでしたっ、すみませんでしたぁぁひゃぁぁぁぁっははははははははははははぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡」
「駄目です。この程度で根を上げる程度だから、サキュバスのいいようにされてしまうのですよ? まだしばらくのお仕置きが必要なようですね」

次に、リルはビィルエルに懇願しました。

「おねがいですっ、とめでくださいぃぃぃっひっひひひひひぃぃぃいいいい♡♡♡ こんなっ、死んじゃいますぅぅぅあっひゃははははははははははははぁぁぁぁああああああ!!?」
「……つらいだろうが、耐えてくれ。これも、お前がサキュバス討伐を果たすために必要なことなんだ」

「どれだけビィルエルに媚びても無駄ですよ、リル。この女、何だかんだ言ってあなたにセクハラすることしか頭にないのですから」
「な、なな何を言っているんだワイエル!!?」

「そもそもこうしてあなたをサポートしている理由が、『顔が好みだから』なのですよ。この面食いのショ○コン天使」
「み、みみみ見た目だけじゃないぞ!!? こ、こうしてサキュバス退治の旅に出て、一生懸命戦って、こう『頑張ってるなあ』って!!?」

結局、どっちに頼み込んでも駄目。

そうこうしている間に、射精できないリルの精神力は、がりがりと削れていきます。

「ぅぐっ、ぁはっ、ぐすっ♡♡♡ ぅぁぁああああああんっ!!! ぐすっ、ぁはっ、あっはははははははぁぁぁああっ♡♡♡ ぁぁぁぁああああっ!!? ぐすっ、ぅぅぅうううううう!!?」

あまりにもくすぐったくて、気持ちいいはずなのに、射精できないのがつらくて。とうとう、くすぐられ笑いながら泣き出す始末です。

「あらあら。勇者ともあろう者が泣いてしまったのですか?」
「そ、そそそそんなつもりはリルるるるるっ!!? お、おおおおいっ!!? わわわわワイエルどどどどどどうするんだこれれれれっ!!?」

「落ち着いてください、ビィルエル。声帯が出す周波数ではありません」

それを見て、まるで母親のようにため息を付くワイエルと、どうしていいか分からずひたすらおろおろするビィルエル。

ワイエルが、指でリルの顎を持ち上げました。

「反省しましたか?」
「は、ひ……!! ぐすっ、はいぃ……っ!!」

「ならば、ここで誓いなさい。もう2度と、サキュバスの前で射精しないと」
「もぉ、にどとっ、サキュバスの前でしゃせえしませんんん……っ!!」

「うん、いい子です」

ワイエルが頭をなでなでして、リルがだんだんと泣きやんでいきます。随分と飴と鞭の使い分け方を心得た天使です。

そして、ワイエルはそのまま、リルの後頭部に腕を回して、自分のたわわなおっぱいを彼の顔に押し付けました。

「むぐっ、ぅう!?」
「これはご褒美です♡」

「んむっ、ぅ、ぁ……♡」
「ふふふ、何ですか? 赤ん坊のように蕩けしまって。なかなか、かわいいではないですか……♡」

きれいなお姉さんのおっぱいに顔を埋めるなんて、リルには生まれて初めての経験。恥ずかしいけれど、母性たっぷりの感覚に全身のこわばりがほどけていくよう。

そして、ワイエルはリルの顔をぱふぱふしたまま、空いた翼で腋の下をこちょこちょとくすぐってきます。

「んむふっ♡♡♡ んぐっ、ぅくっ、ぅふぅぅううっ!!?」

「笑い声を我慢しなくていいですよ、リル。私の胸の中でたっぷり笑い悶えなさい♡」
「ぷはっ、ぁはぁっ!!? ぁはっ、あっはははははははっ、んむっ、んむふぅぅうううっ♡♡♡」

それは確かにくすぐったいけれども、指で乱暴にもみほぐされるよりもずっと優しくて、身も心も蕩けてしまいそうな気分です。

完全に『お仕置きモード』から『甘やかしモード』に入ったワイエル。しかし、ビィルエルはそうではありませんでした。いつの間にかリルの背後に回ったビィルエルは、細い両手の指先を彼のおちんちんに宛がったのです。

「ひ――!!?」
「あ、あああ安心しろ、リル。ここここれからたっぷり射精させてやるからなぁ……っ♡」

「ぁひぁあっひゃっははははははははははははははははぁぁぁあっ!!!? あむふっ♡♡♡♡ ぷはっ、ぁはっ!!!! あっはははははははははははひゃぁぅぁぁぁああああっ!!!?」

両手の指10本を全部つかって、おちんちんこちょこちょ。陰茎も、裏筋も、亀頭も、睾丸も、蟻の門渡りも――おちんちんを隙間なくくすぐったさで埋めていくようです。現世でサキュバスに衣服越しにされたものよりも、ずっと直接的で、ずっと多く、そして長い。

それは『射精禁止モード』から『搾精モード』に変わったが故の行動でした。

「も、ももちろん、足の裏も一緒だぞ。お前の足の裏は、羽根でくすぐるだけでも悶えるぐらい敏感でいいなぁ……♡」
「ひひゃはっ、ぁっひゃははははははははははははひぃぅぅうううっ!!!? ひはっ、ぁはっ、むっ、ぅぅううううっふひははははははははははははははぁぁぁあっ♡♡♡♡」

そして、ワイエルと同じように、空いた翼で足の裏をこちょこちょ。だけどワイエルのような『優しいくすぐり責め』というよりは、ただひたすら弱いところをもてあそぶような、『ねちっこいくすぐり責め』です。

先ほどの射精禁止とは、真逆の状況になりました。腋の下と足の裏くすぐったいところを優しくくすぐりながら、おちんちんきもちいいところを激しくこちょこちょ。

リルの性感が、あっという間に上り詰めていきます。しかし、彼のおちんちんにはまだ、射精禁止の光輪が巻き付いたままでした。

「ぅぐっ、ぅ゛、ぅぅぅぅぅううううううっ♡♡♡♡ も、もぉ゛、もぉぉ!!!? ひひゃはっ、あっははははははははははぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡」

「安心なさい、もうあなたを苦しめるつもりはありません。今、現世では絶対にかなわない快楽を味わわせて差し上げます♡」
「た、たたたくさん、気持ちよくなってくれ、リル……♡」

そして、おちんちんが気持ちよさで爆発してしまいそうになった瞬間、ワイエルがリルをぱふぱふしながら、おちんちんに巻き付いた光輪を解き放つのでした。

「……ほら、イけ――っ♡」
「ひ――♡♡♡♡」

ワイエルのそのちょっと乱暴な命令口調は、リルの背筋を嫌にぞくぞくさせました。

耳を犯す声、顔面に押し付けられるおっぱい、腋の下の優しいくすぐったさ、足の裏へのねちっこいくすぐったさ、そしておちんちんこちょこちょ――その全ての刺激が、リルに深い深い絶頂を齎したのです。

「ぅあ、ぁ゛ぁぁあああ――!!!? っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ひぁ、あ――ッ♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!! ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

まるで小石を詰まらせた水鉄砲のような射精でした。

リルが腹筋をへこませるとともにびゅーびゅーと勢いよく精液を噴き出させたと思ったら、ある瞬間にぶしりと止まって、リルが大きく息を吸い込む。それで1度体に酸素を溜め込んで腹筋を膨らませると、また悲鳴とともにびゅーびゅーと勢いよく射精する。

リルは、おちんちんだけでなく、全身で射精しているかのような錯覚を覚えました。だって、ただおちんちんから精液を出すにしては、お腹にも、腕にも、足にも、あまりに全身に力が入っていたから。そして、おちんちんのくすぐったさだけではない、顔に押し付けられるおっぱいの柔らかさ、腋の下や足の裏のくすぐったさ、そして全身に当たる天使たちの肌の温もりが、あまりに気持ちよかったから。

その気持ちよさが、射精の最中ですらずっと続く。

「ぁぐっ、ひゃ――♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

本当にこんなもの、現世で味わえるものではありません。リルは、今までの苦痛を全て忘れ去って、この愛情たっぷりの気持ちよさに身も心も任せるだけです。

 

びゅーびゅーと噴き出し続ける精液は、おちんちんをこちょこちょしていたビィルエルの顔面に勢いよく直撃していました。

「ぉぶっ、おぶぶぶぶぶぶっ」
「ぷっ、くく――!? 何をしているのですか、ビィルエル」

「ぅあ、ぁ゛~~~~……♡♡♡♡ ひはっ、ぁ――!!!? っ~~~~……♡♡♡♡」

リルがそれを見て『まずいことをしてしまったかも』と思ったのは、長い長い射精がようやく落ち着いてから。ワイエルのほうはややウケです。

リルはとにかく何か謝罪しようとしましたが、絶頂の余韻のせいで頭が回りません。そして、ビィルエルの反応は、彼の予想とは違ったものでした。

「はぁ、はぁぁ……っ♡ こんなに、こんなに気持ちよかったんだなぁ……♡」
「あ、あの……。すみま、へ……っ」

「もっと気持ちよくしてやるからな、リルぅ……♡」
「――ひひゃぁぅぇぁぉぁぁぁああっ♡♡♡♡」

すっきりしたはずのおちんちんに、再び指を這わせ始めるビィルエル。

「気持ちよさそうだなぁ、リル。ふふふふふ、へへへへへぇっ♡」
「もっ、もぉ゛いいでひゅっ!!!? これいじょっ、これ以上はおかひくなっひゃぁっひゃっはははははははははははははぁぁぁぁぁぁあああああああっ♡♡♡♡」

「……まあいいでしょう。リル、散々射精をお預けされた後の連続射精は、天に上るほど気持ちいいらしいですよ♡」
「もっ、もぉぉおっ♡♡♡♡ のぼってっ、のぼってまひゅぅぅぅひゃっははははははははははぁぁぁぁああああ♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

もうたくさん気持ちよくしてもらった、もう十分なのに、というかこれ以上は無理――リルがそう思っても、天使たちが納得してくれるはずもないのでした。

 

案の定、くすぐり搾精天国は朝になるまで続けられました。

「ひへっ、へ、へ……♡♡♡♡ ひゃは、ひゃぁぁ……♡♡♡♡」

事後。たっぷり甘やかされて、たっぷり気持ちよくさせられて、リルの表情はもうとろとろ。その姿を、ワイエルとビィルエルが愛おしそうに見つめています。

「ふふふ、何とも無様な姿ですね、リル♡ その姿、私たち以外には絶対に見せてはなりませんよ」
「安心しろ、リル。これだけのがあれば、サキュバスに遅れを取ることはあるまい」

「今更仕事モードになっても、あなたがそれはもう愉しんでいたという事実は消えませんよ。ビィルエル」
「ううううるさい」

浮遊感と共に意識が現実へと引き戻されていきます。目覚める時間です。

「では行きなさい、勇者リル。卑しいサキュバスどもの雌穴など、一つ残らず瞬間接着剤でふさいでしまうのです」
「そこまでしなくていいぞ。旅がつらくなったら、いつでもここに帰ってくるんだ、リル」

目覚めたリルは、夢精でべとべとになった下着の処理をして、決意を新たにサキュバス討伐の旅を再開するのでした。

 

――――
――

 

それから、何やかんやあって、リルはとうとう淫ヶ島にたどり着きます。

「なななな何なんじゃよおおおお!!? ひとの住処に突然現れたと思ったら、物騒な剣持って暴れ回りおってええええ!!?」

「人々を襲うサキュバスたちを退治しに来ました」
「貴様か!! 最近町々でサキュバスを物理的に襲って回ってるっていうイカれた人間はあああ!!?」

「こらしめました」
「いやほんと迷惑してるのじゃぞ!!? 儂らだって食わねば死んでしまうというに!!! 人里を歩けばサキュバス狩りだ何だって、ちゃんと合意の上で精液を貰ってるんじゃぞおおお!!?」

「でも、既婚者を誘惑するのは不貞行為になるので駄目だと思います」
「分かったからその剣をしまうのじゃあああああ!!?」

激しい死闘の末、リルはとうとうサキュバスの親玉を打ち倒すことに成功したのでした。

世界に平和が訪れます。もしも相手が鬼であれば財宝の一つや二つよこしてくれたでしょうが、ケチなサキュバスが相手ではそうもいきません。

「……貴様、それはあまりにも図々しいとは思わんのか」
「別に、要求はしていませんよ。ただ、貰ってないなあって」

「はぁ、人間との付き合い方を考え直さなければならないのう……」

 

次の瞬間でした。

空から暖かな光が差し込み、リルを包み込みます。『2度と来るな!!』というサキュバスの声をよそに、ふわりと浮くリルの小さな体。キャトルミューティレーションされかねない状況に目を瞑りますが、声が聞こえました。

「リル……。勇者リル……」
「目覚めるのだ、リルよ……」

この声は――リルは目を開きました。

彼がいたのは、暖かな陽光の照らし続ける空の上。足元を見ると、地面もないのに体が宙に浮いています。意識がはっきりとしていて、感覚も鮮明で、体も自在に動く。

そして、服は着たまま。今度は夢ではない、現実です。

「よくやりましたね、勇者リル」
「お前なら必ずやり遂げられると信じていたぞ、リル」

目の前には、2人の女性が立っていました。金髪の天使ワイエルと銀髪の天使ビィルエルが、リルに惜しみない賛辞を送ります。リルも『長く苦しい戦いだった』と、感動に打ち震えるところです。

これで、勇者リルの長い旅はおしまい。しかし、このままエンディングが流れるかと思いきや、ふとビィルエルが前に出ました。

「と、ところで、だ。リル、これからお前はどうするつもりだ?」
「どう、って……? どういうことでしょうか」

「その、何だ。今後の予定というか、将来の展望というか、な?」
「いえ、特に決めては。ただ、これからも、世の中を良くしていく旅を続けられたらと思っています」

「お、おお。そうか、そうなの、か……。ああ、よい志だなぁ……」

何とも言えない表情でがっくりと肩を落とすビィルエル。そんな彼女にちょっとどん引きしたワイエルが、今度は前に出てきます。

「勇者リル。見事サキュバスを打ち倒したあなたに、ちょっとしたご褒美とお願いがあるのです」
「お願い、ですか?」

正義感に溢れるリルは、『ご褒美』よりも『お願い』の言葉に反応しました。ワイエルは内心『ああはいはいそっちね』と思いながら言葉を選びます。

「ええ。私たち天使というものは、常に一つの大きなにとらわれていまして。あなたならきっと、その問題を解決できるのではないかと」

「僕を助けてくださった天使さまたちを、今度は僕が助けられるなら! 何でもしますよ!」
「心強いこと、この上ありません。勇者リル」

にっこりと笑うワイエル。その背後で、ビィルエルが何だかものすごく挙動不審になっていることに、使命感に燃えるリルには気付けないのでした。

 

それから、リルは2人の天使たちにどこかへ連れて行かれます。

大地の見えない陽光の空をふわふわと飛んでいくと、ひときわ大きな雲があるのです。足を付ければ雲の上に立つことができて、雲の上なのにきれいな水が流れる小川があるし、見たことのない果物のなる樹木まで生えています。

「ここは天界のごく一部です。巨大なお屋敷の中にある、ほんの一部屋にすぎないと考えればいいでしょう。今まで私たちが会っていた場所は、いわば玄関口です」

ワイエルの説明に、リルは『じゃあ玄関口でいかがわしいことをしてたってこと?』と思わないでもないでしたが、とにかく、天使たちが雲の上に住んでいるという話は本当のようです。

「あなたのうわさを聞いて駆け付けた者も多いですね。ブラデエルに、ラムエル、ジンエル、テキラエル、ウォッカエル、ぽんしゅエル、焼酎エル……」

右から、左から、前から、後ろから、上から――今や、この場にはワイエルとビィルエルだけではない、たくさんの天使たちが集まっています。

その誰もが、目鼻立ちの整った、実にイイ体をした美しい女性たち。美女たちに取り囲まれて注目を浴びるというのは、何だかものすごく恥ずかしい気がして、リルの顔がほんのり赤くなります。

それをごまかそうとして、リルは質問しました。

「それで、天使さま。僕は一体何をすればいいのでしょうか?」
「ん、ああ、そうでしたね。あなたは――」

ワイエルの何だかちょっともったいぶるような言い方に、リルは少し違和感を覚えました。どうにも、切迫した事態というわけではなさそうです。

まあ何でもいいか、天使さまたちが困っていることには変わりない――そして、リルが待つこと数呼吸、ワイエルの返答は。

 

「――あなたはここで永遠に、私たちのこちょこちょペットになってもらいたいのです」
「……え?」

「こちょこちょペットです」

2回言いました。

右耳で聞いても、左耳で聞いても、どうにも聞き間違いではないようです。不思議です。

「『こちょこちょペット』という名称がお気に召しませんか? まあ何でもいいですよ。『くすぐり奴隷』でも、『セフレ』でも、『擽ラレ笑イ悶エルコトダケ許サレタ快楽人形』でも」

「そ、その。僕は、天使さまたちが困っていると聞いて……」
「うそは付いていませんよ? 困っているんです。私たち天使には、娯楽が圧倒的に不足しているのです。このままでは暇死にしますよ、暇死に。あーあ、どこかにたくさんえっちさせてくれる男の子がいればなー」

「で、でも僕は、世の中を良くしていく旅を……」
「あなたみたいな軟弱者が世直しなんて、どこかで野垂れ死ぬのが目に見えています。サキュバスごときに武力で苦戦するあなたの取り柄なんて、容姿と正義感ぐらいのものですよ? うぬぼれるのも大概にしてください」

この天使、すっごい刺してきます。以前からうすうす感じてはいたけれど、そんじょそこらのサキュバスより性格悪い。

「でも、僕なんかが、天使さまたちの期待にお応えできるわけが……」
「何を言っているのですか? あなたの献身によって救われる者が、少なくとも1いるではないですか」

特に誰かに促されるわけでもなく、頭で考えるまでもなく、2人の視線は自然とビィルエルのほうに移りました。

「も、もももも、もういいんだよな……♡ こ、こここに来たってことは、ってことだよなぁ……ッ♡」
「はいビィルエル、待て。待てですよ」

目をぎんぎんさせたビィルエルに、ワイエルはため息を付きながらします。最初は凜としていて格好よかったのになあ。

とにもかくも、天使たちの提案とは、ここで永遠にくすぐり犯されていろ――と。自分の人生がいきなりとんでもない方向に吹っ飛ばされてしまって、リルは頭と心の整理が付きません。

しかし、リルが熟考する暇もなく、ワイエルが言うのです。

「リル。正義感も結構ですが、1度、自分に正直になって考えてみてください」

その途端でした。ワイエルが、ビィルエルが、目の前にいるたくさんの天使たちが、リルの目の前で指をわきわきこちょこちょとうごめかせ始めたのです。

「こんなにもたくさんの指と羽根で、全身をこちょこちょされたくはありませんか……♡」
「ひぅ――」

「もしも嫌なら、私たちの手を払いのけなさい――♡」
「ぅ、あ、ぁ……!!?」

まるでスイッチをかちりと切り替えたように、リルのおちんちんがギンと勃起します。

これまで幾度となくサキュバスの誘惑を払いのけてきた勇者リル。しかし、天使たちの手を払いのけることはできなかったのでした。

 

――――
――

 

「ひゃぁあぅぁぁぁあああっひゃっはっはははははははははははははぁぁぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡ ぁひゃはっ、あ――!!!? ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

雲で作られたふかふか床の上に、大の字姿のリル。両手両脚は天使の腕に押さえ付けられ、その全身には大量の指と羽根。

今までのなんて比べものにならないぐらい、甘くて、多くて、激しくて。永く、永く、永いくすぐり搾精が行われます。

「君の活躍、ずっと見てたよぉ♡ 頑張ったご褒美にたくさんこちょこちょしてあげるねぇ♡」
「ぃひゃぁっひゃっはははははははははははぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡ わきっ、腋の下くしゅぐっだひっ、もぉ十分くすぐったひでひゅぅぅぅぁっはっははははははははははははははひゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「……ま、仮に旅に失敗してたとして、『お仕置き』とか適当な理由を付けてここに連れてきてた気がするけど」
「ひひ――♡♡♡♡♡ なひぇっ、ぼくっ、ぼくはぁぁっひゃっははははははははははははひゃぅぁぁぁあああああああっ♡♡♡♡♡ あ、ああああ足の裏はだめへっ、ぁはっ、ひゃはっはははははははははぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「まあまあ、いいじゃないすか。実際、無事に成功して、しっかり人間たちを救ったわけなんすから。これで心置きなくこちょこちょご褒美ックスできるってもんすよ♡」
「ぁはっ、ぁ゛ぁぁぁああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ひゃはっはははははは~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡」

天使たちのくすぐり責めは、統率の取れたものではありませんでした。みんなが好き好きに、リルの体のどこかしらを指で、あるいは羽根でこちょこちょして、そのかわいらしい反応を愉しみます。

こんなにも無秩序だと、体の上でケンカが起きてもおかしくなさそうなのに。しかし、天使たちのくすぐり搾精というものは、どこまで行ってもただひたすらにくすぐったくて、気持ちいい。リルはもう、体のどこかがくすぐったいだけで、おちんちんからびくびくぴゅっぴゅと射精してしまう有り様です。

「ん~♡ もしかして君、くすぐられながらおっぱいでむぎゅむぎゅされるの好きぃ? いいよ、たくさんしたげるぅ♡」
「んむぐっ、か、顔――♡♡♡♡♡ んむぅっふふふふふふぅぅううっ♡♡♡♡♡ ぷはっ、あっはははははははははひゃあむぅぅぅううっ♡♡♡♡」

「……耳元でささやかれるのも好きだよね? ほら、こちょこちょでイけ、イけ、イけ――っ♡」
「ひぅ――♡♡♡♡ ひ、ぁ、あ、あ、あ――♡♡♡♡ ひ――っ♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

「君は余計なこと考えちゃだめっすよ? 君が気持ちよくなる方法、全部全部教えて……?」
「ひひゃっはははははははははぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡ そんなっ、ひょんなはぁぁっひゃっはははははははははははぁぁぁあああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」

リルは笑い悶えながら、気付いたことがあります。自分のことをこちょこちょと犯し続ける天使たち。彼女たちのというのは、人間のものとも、サキュバスのものとも、少し違っていたのです。

人間の性欲とは、絶頂に対する欲求だけではありません。支配欲、あるいは嗜虐欲、あるいは愛情、実にさまざまな欲求と感情が入り交じった複雑なもの。一方でサキュバスの性欲とは、ただひたすらのおちんぽ中毒。

天使たちの性欲は、どこか自身に対する快感が希薄だったのです。自分が悦ぶよりも、相手を悦ばせたい。それどころか、相手の悦びが、そのまま自分の悦びになる。だから、リルが悦ぶことを、嫌な顔一つせずただひたすらにしてくれる――それは、『奉仕欲』という言葉が最も近い。しかし、奉仕するだけでこんなにも満たされてしまうだなんて、人間では考えられません。

それはたとえ、いつも意地悪な金髪のほうの天使ワイエルも同じ。

「あら、心外ですね。私もビィルエルほどでないにせよ、あなたのことは結構気に入っているのですよ?」

どこかひねくれた言葉で返すワイエル。しかし、そのまなざし、その表情はまるで恋人や伴侶に向けるそれのよう。もしも彼女が『あなたのことなんて別に好きではない』と言った時にそれを真に受けて別の女性を選ぼうものなら、包丁を持って地獄の果てまででも追いかけて来そうです。

は、あなたのサポートをした私たちが頂くことになっています。ビィルエルとの順番は、まあ、じゃんけんで決めました」
「ぅ、あ――♡♡♡♡♡ ぁ、挿って――♡♡♡♡♡ ぁ、ぁあ、ぁぁぁあああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」

「ふふふ。これであなたも立派な男の子ですね、リル。そ、し、て――っ♡」
「ひひゃはっ、ひゃぁぁぁっははははははははははははははぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡ ひゃめっ、腰っ、動かしながひゃっ、腋の下くしゅぐ――♡♡♡♡♡ ひゃはっはははははははひゃぁぁぁぁあああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

他の天使たちが指と羽根でリルの全身をくすぐり姦すさなか、騎乗位で犯し始めるワイエル。それも膝立ちでなく、足の裏を床にべったりと付けて、まるで相手を捕食するかのような、濃厚なスパイダー騎乗位です。そして両手で乳首や腋の下をこちょこちょ。

彼女の手付き、腰付きは、やっぱり意地悪でした。時折甘く優しく、焦らすように責めるかと思ったら、急に搾り取るような激しい動きに変わったり。でも仕方ないのです。だってリルは、いつの間にかワイエルに意地悪されるのが好きで好きでたまらなくなってしまったのですから。

愛情たっぷりの意地悪というのは、他の何ものよりも甘い気分にさせてくれるものなのです。

「もっ、だめ、らめっへへへへへぇぇぇぇえええっ♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ひゃはぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

リルは、拘束された腕をぎちぎちと動かしながら射精しました。それを見て、ワイエルは腕を抑え込んでいた天使たちに『1度外しなさい』と告げます。

射精しながらしがみ付くように抱き付くリルと、優しく応えるように背中に手を回すワイエル。

「あなたはすっかり甘えんぼうさんになりましたね、リル。ふふふ、情けない子……♡」
「ぅあ、ぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ひひゃっ、っぁぁぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

抱擁が温かくて、心地よくて、射精がどくどくと止まらなくなってしまいそう。

それでも長い長い射精が終わると、ひーひーと息をするリルの腰から、ワイエルが下りてしまいます。

「ぁっ、はぁ……♡♡♡♡♡ はひゃっ、ぁぁ……♡♡♡♡」
「あなたとずっと繋がっていたいのはやまやまですけれど、順番は守らねばなりません」

リルが名残惜しさを感じる間もなく、入れ替わりで彼の腰に跨がってくるのは、銀髪のほうの天使ビィルエル。そう、溢れんばかりの奉仕欲を持っているのは、彼女も同じなのです。

「ふふ、ふふふふ♡ と、とととうとう、リルとセックス、リルとセックス、リルとセックス……ッ♡」

もはやコミュニケーションすら成り立たなそうなぐらい発情したビィルエル。最初はただ見た目が好みなだけだったのに、その真っすぐさ、その純朴さ、その犯された時のかわいらしさに心打たれて、どうしようもなく好きになってしまった。今の彼女は無敵です。

「任せろリル、私がたっぷり、たーっぷり奉仕してやるからなっ♡」
「――ぅあぇあひゃああああああっ♡♡♡♡♡ なっ、何でひゅかぉぉあああっ♡♡♡♡♡」

相も変わらず、他の天使たちが指と羽根でリルの全身をくすぐり姦すさなか、騎乗位で犯し始めるビィルエル。しかしそれは、『騎乗位』と呼ぶにはあまりに羞恥的。でんぐり返しのように両足をがばりと持ち上げられた、いわゆる『ちんぐり返し』状態の杭打ちピストンです。

「恥ずかしい格好を取らせて済まない。だけどこの格好だと、足の裏ここをたーっぷりくすぐれるんだ……っ♡」
「――っぁ゛ーーーーっはっはっはははははははははははぁぁぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡ これっ、つよすぎぃぃぃぃぃひっひゃっははははははははははははぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡ ぁはっ、っぁ゛ぁぁぁぁああああああああああ~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」

そして、ビィルエルは持ち上げた両足の裏を手でくすぐり始めます。こちょこちょかりかりと、激しくて、ねちっこい。ほとんど陵辱のような光景に、他の天使は『これは奉仕か?』という疑問を抱かなくもないでしたが、これは紛れもなく奉仕です。

だって、リルにとって、ビィルエルから煮えたぎるほどの情欲をぶつけられるのは、うれしくてうれしくて仕方ないことなのですから。

「ぁ゛はっ、ぁはははははははははッ♡♡♡♡♡ っぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぎっ、ぃぃいい――♡♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

リルは恥ずかしい格好のまま射精しました。ちんぐり返しなんてあまりに恥ずかしくて、リルは真っ赤な顔を横に反らします。そんな反応を、ビィルエルがはあはあと興奮した様子で見つめてくるのが分かって、リルは恥ずかしさとうれしさでおかしくなってしまいそうです。

「はぁ、はぁぁ……っ♡ リル、かわいいなぁ、リルぅ……♡」
「ぃ゛やっはははははははははひゃぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡ いまっ、射精てへッ♡♡♡♡♡ うごかなひでくだひゃっ、止まって、とまっでぇぇぇぇぇぁぁぁああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

射精中、さらに激しい杭打ちピストンと足の裏こちょこちょが加えられて、リルは下半身がおかしくなった気すらしたのでした。

 

それから、たくさんの天使たちが代わる代わるに、リルにご奉仕をします。

「次は私の番ー! さっき裏でじゃんけんして決めたんだぁ。私はおっぱいで君のおちんちんを挟んじゃうぞぉ♡ それで、空いた手でお腹をこしょこしょこしょこしょぉっ♡」
「ふゃぅぉっはっははははははははぁぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡ 何でひゅかっ、これっ、やわらひゃっ♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁああお腹の筋肉もまにゃひでくだひゃぁぁぁっははははははははぁ゛ぁああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「……次は私。私、が上手なんだよ♡ ちゅっ、じゅるるっ♡ おちんちんなめられながら、内股こちょこちょされるの、すごいでしょ?」
「ひひゃっ、ひゃははははははははぁぁぁああっ♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ だめっ、これっ、あそこ、溶けひゃ――♡♡♡♡♡ ひぁぁああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「私は特別に、君に動かせてあげるっすよ♡ ほら、正常位正常位。……代わりに、その小っちゃなお尻をたっぷりくすぐらせてもらうけど……♡」
「きひっひひひひひひぃぃぃぃいいいっ♡♡♡♡♡ ひゃらっ、そえ、ぞくぞくしへっ♡♡♡♡♡ うごけなっ、くすぐっひゃくて動けなひでひゅっふふふふふふぁひゃははははははぁぁぁぁあああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

パイズリしたり、フェラチオしたり、正常位でハメさせながら無防備なお尻をこちょこちょしたり。天使たちのやりたい放題です。

もちろん、順番待ちの他の天使たちは、彼の全身をくすぐり姦したまま。そのなめらかな指で、羽根で、時には舌で。首筋、肩、腕、手のひら、腋の下、脇腹、おへそ、背中、腰、太もも、膝、ふくらはぎ、足の裏――くすぐったくない場所なんて、どこにも存在しません。優しくなでられ続ける頭ですらくすぐったい。

「ぁはっはははははははひゃぅぁぁぁああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁはっ、ぁ゛ぁぁぁああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「リル。これからは、ずっと、永遠に一緒ですからね♡」
「ずっと、ずーっと、永遠に気持ちよくしてやるからな。リル……っ♡」

「っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁはっ、ひゃはははははっ♡♡♡♡♡ ひゃはぁぁぁあああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

リルはずっと、かわいらしく笑い悶えながら射精し続けました。

みんなみんな、リルのことが大好きでした。形はみんなちょっとずつ違えど、みんながみんな愛情たっぷりのこちょこちょをしてくれるから、リルは逃げることができませんでした。

 

天使たちの住まう地――天界。それは生者であっても肉の身を持つことはなく、魂のみの住処。

故に、物質的な劣化というものが存在しない世界。

白い肌、小柄で細い体躯、柔らかな髪、丸い目。女装したらえらくかわいくなりそうな少年のまま、老いることなく、体液が尽きることもなく、息が切れることすらない。

「しかし、少し設備がさびしいですね。もう少しムードのあるベッドとか、ゆったりとくつろげるティーセットとか、いろいろと欲しくなりますね」
「そ、そういうのを持ち込んでもいいのか? な、なら、そそそとかあるといいかもしれんなあっ?」

「ああ、あなたの寝室の棚に隠されているあの……。しかしなるほど、を観賞させて性教育というのもおもしろそうですね……♡」
「オナホールとか、ローションとか、たくさんあるぞぉ……♡ たくさん気持ちよくなろうなぁ、リル……♡」

「ぁはっ、ひゃ――♡♡♡♡♡ ぁはぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡ ひゃはっ、ははははははひッ♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

後に、天界の一部に『擽園ラクエン』と呼ばれる場所がつくられます。

こうして、勇者リルは天使たちの住まう擽園で、永遠に全身をこちょこちょされながら幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

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