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◆あらすじ
もしも、自分を強制絶頂に至らしめようとする人間が長蛇の列をなしていたら、人は絶望せずにいられるでしょうか。しかし、その絶望の先に、思考すら放棄した純度100%の快楽があるのです。これは、そんなちょっと危険な思想を抱いた少女の妄想。もしも衆人環視で自分自身を拘束して、電動マッサージ器と『Free Orgasm』なんて張り紙を添えてみたら――?
私の持っているこれは、『破滅願望』とは少し違うように思える。
例えば、私が悪いことをして、それが世に広まって、仕事も何もできなくなってしまったら……私は嫌だ。私は『人生終了』という言葉にときめくタイプの人間ではない。
私のこれは、単に『思いっ切り気持ちよくなりたい』だ。余計な思考を挟む余地もなく、頭の隅から隅までを快楽一色に染め上げる。
そのために必要となるのが、絶望だった。だから、私は自らの手で絶望を創り上げるんだ――。
最初はきっと、怖くて怖くて仕方ないだろう。『やっちゃった。やっちゃった、やっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃったやっちゃった!!?』――頭の中は後悔一色に染め上げられるはず。だけど、そんな感情に苛まれながら、私の秘所からは愛液がしとしとと零れ続ける。
だけどすぐに、段々と人だかりができていく。私を犯そうとする人が長蛇の列をなしていく。すると、私は思うんだ。『ああ、私はもう助からない。私はもう、目の前にいるたくさんの人たちに犯され続けることしかできないんだ』って。
すると、脳がぷつんと切り替わる。一切の思考を放棄した私は、絶望で涙をぼろぼろ流し、襲い続ける快楽にただ喘ぎ続けることしかできない。
「ぁ゛ぁ゛あ゛ああああああああああぁぁっ♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁあああっ♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡ っぁ゛ぁああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡ ぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ♡♡♡♡♡」
それは一体、どれだけ気持ちいいのだろう。
そんなことが許される世界が訪れたらいいのに――。