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イラスト(ショートストーリー)

ラブホの電マ台で愛情ホルモンたっぷりのハグイキをする百合ップルたちのこと

⏱このページは5分ぐらいで読めます


◆あらすじ

電マ台――それは電マを直立に固定するだけの器具ですが、ハンズフリーかつ直立姿勢で気持ちよくなるのになかなか都合が良いようです。さらに、膝ががくがくと震えて今にも倒れてしまいそうな体をパートナーに支えてもらうと、密着感によって格別の幸福感が得られるようで。そんなハグイキを楽しむレズビアンな女性たちのお話。

 

ラブホの電マ台で愛情ホルモンたっぷりのハグイキをする百合ップルたちのこと_1

「ぅ゙ぁぁぁぁぁあっ♡♡♡ だめっ、体重かけたらぁぁぁあっ、ぁ゙ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああっ♡♡♡」
(すっごい、もう自分じゃ立てなくなってる……♡ 顔も蕩けちゃって、かわいいなぁ……♡)

 

ラブホの電マ台で愛情ホルモンたっぷりのハグイキをする百合ップルたちのこと_3

「ぅ゙ぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっ♡♡♡ __ちゃんマジ天使ぃぃぃぃぃいいいいいいいっ♡♡♡ ぉ゙ぉぉぉおっ、ぉ゙ぉぉぉぉおおおおおおおお~~~~~~~~♡♡♡」
「うんうん、お姉さんは頑張ってますよ♡ だから、全部私に委ねていいんですよ。全部、ぜーんぶ……♡」

 

お客さまたちはさまざまな形で、抱き締めながら・抱き締められながらのひとときを楽しんでいらっしゃいます。

中には、こんなお客さまもいらっしゃるようで――。

ラブホの電マ台で愛情ホルモンたっぷりのハグイキをする百合ップルたちのこと_2

これは果たしてハグなのか? ――ラブホテルのスタッフには少々判別が難しいところです。しかしこの2人、暴言を吐き合って仲が悪いようには見えますが……。

「っでいうがこれっでっ!!? こういう使い方じゃないでしょぉ゙ぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!?」
「あん? そういや、案内には『ハグ』専用の電マ台って書いてあったか。……何だお前、私にハグしてほしいのかよ?」

「っ――♡♡♡ そっ、そんなわけないでしょッ!!!? あんたみたいな貧相な体に抱き締められても――」
「……ぎゅーっ♡」
「っっっ――♡♡♡♡♡ ぉ゙っ、ぉ゙ぉぉぉおおお~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「っ――♡ 何イッてんだよ、お前……」
「ち、違は――っ♡♡♡♡♡ これはっ、そういうんじゃ――♡♡♡♡♡ タイミング、悪かた、だけ――っ♡♡♡♡♡」

「ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅーーっ」
「ぅ゙あっ♡♡♡♡♡ はっ、ぁぁぁあっ♡♡♡♡♡ っぁ゙ぁぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

(っ……♡ これ、やば……♡)
「わ、分かたっ、から――っ♡♡♡♡♡ も、もぉ、や゙め――♡♡♡♡♡」

ぎゅー。

「ぉ゙ぉおおおっ♡♡♡♡♡ ぉ゙ぉぉぉぉおおおおおおお~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ 頭、溶け――♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

ぐりぐり。

「ぃ゙ぎ――♡♡♡♡♡ 電マに体重かけっ♡♡♡♡♡ ッ゙~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

ぎゅー。ぐりぐり。ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅー。ぐりぐりぐりぐり。

「やめ゙っ、も゙――♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ しぬっ、ぅ゙ぁぁぁぁぁああっ♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「ふーーーーっ♡♡♡ ふすっ、ふすっ♡♡♡ ふーーーーーーーーっ♡♡♡♡♡」
「ぉごっ♡♡♡♡♡ ぉ゙~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぉ゙ぉぉぉおおおおっ♡♡♡♡♡ ッッ゙~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッッッ゙~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

全身を満たす愛情ホルモンオキシトシンに任せて快楽をむさぼり続ける2人。

そもそも腐れ縁と呼ぶには、ラブホテルでお互い裸になっている時点で、『ひょっとして仲が悪いのでは』などと言っても詮無きことのようです。

 

――――
――

 

「っはー、疲れた。ずっと抱きかかえてたから腕がぱんぱんだ。重ぇよ、お前」
「うっせ……! 小一時間ずっと抱えてたら十分でしょーがゴリラ。っていうか布団入ってくんな」

「運動やめたら少しさみぃんだよ」
「私をバーベルか何かと勘違いしてない?」

ぎゅっ。

「っ――!」
「ぅはー、あったけー♡ こりゃいいカイロだ」

「あんたっ、何してっ」
「何だお前。ハグが癖になってんのか?」

「んなわけ、ないでしょ……っ」
「目ぇ泳いでんぞ」

「…………」
「…………」

ぎゅっ。

「っ――! な、何してんだよ」
「何って、火照った体を冷やしてんのよ。何? 散々ばかにしといて、逆に抱き締められたら照れんの?」

「んなわけ、ねーだろ……っ」
「目、泳いでるし」

「…………」
「…………」

 

「……ここ、また来るか」
「罰ゲームで?」

「ああ。いや、まぁ、罰ゲームは、別に」
「……そーね。気が向いたら来ましょ」

「ああ。気が向いたらな」
「ええ。気が向いたらね」

「…………」
「…………」

「あとお前、武器変えろ。クソエイムにスナイパーは無理だ」
「断る。遠距離から相手撃ち抜くの楽しいじゃん」

「当たんねーくせに」
「うっせうっせ! あんたこそ、ばかみたいに敵陣に突っ込んでやられてばっかじゃん! 体がゴリラなら頭もゴリラなの!?」
「ぁあっ!? あれがローラーの戦い方だろうが!」

「頭使えってんのよ! だいたいあんた普段から――」
「お前だっていっつもいっつも――」

おしまい。

 

Pixivでアンケートを取り、最も票が多かった『②腐れ縁』をメインに書かせていただきました。

ラブホの電マ台で愛情ホルモンたっぷりのハグイキをする百合ップルたちのこと_4

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