◆あらすじ
ある田舎に住む男の子のお話。何もない地元に住む彼にとっての娯楽なんて、セックスぐらいのもの。それも、ただのセックスではありません。同世代の女の子たちに押さえ付けられて、弱点の足の裏をローションまみれにこちょこちょされながら、騎乗位でぐちゅぐちゅ。それは”彼の娯楽”というよりは、”彼女たちにとっての娯楽”。
スーパーなし、コンビニなし、というよりお店というもの自体がほぼなし。
360度どの地平線を見渡しても緑の山、田んぼか畑に覆われた大地、その中を気まぐれのように横切るひび割れたアスファルト。通学には早朝から誰も乗らないバスに乗って、無人駅から電車に乗って、着いた先からまた別の電車に乗って――そんないわゆるど田舎が、僕の地元だ。
今の世の中、ゲーム機もあれば、パソコンもインターネットもあるから、まるで未開人のような生活を営むわけではないけれど。それでも、もう虫取りや川遊びを楽しめない年になった僕には、随分と退屈な場所だ。
……そして、その退屈は彼女たちにとっても同じらしい。
いわく、『お邪魔しまーす!』――玄関に鍵をかけていないせいで、勝手に僕の部屋まで上がり込む彼女たち。邪魔をするなら帰ってほしい。
いわく、『引きこもってパソコンばかりだと目が悪くなるぞ』――仕方ないだろ。だって、それしかやることがないんだから。
いわく、『……だから、私たちが来たんじゃーん♡』――彼女たちの目が輝く。僕はキャスターの付いた椅子をごろごろと慣らしながら後ずさった。
いわく、『今日、おじさんとおばさんは?』――お父さんとお母さんは仕事だ。町のほうで働いている2人は、帰るのがおっくうだからと向こうに泊まることも多い。
……いわく、『じゃあ、今日はゆっくりできるね……♡』――僕は、逃げることができないのだった。
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