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◆あらすじ
ある男の子と女の子のお話。くすぐりフェチの楠木(くすのき)さんは幼なじみの男の子を事あるごとにくすぐり犯して遊んでいました。今日は、密着しながら腋の下と脇腹をこちょこちょしながら足コキ搾精。両片思いの2人がいちゃいちゃしながらも、新キャラが現れたりくすぐり搾精対決が繰り広げられたり――そんなどこかにありそうなラブコメの一幕。
僕には、幼稚園の頃から一緒だった幼なじみがいる。
楠木 凜――僕が彼女のことを好きになったのは、いつだっただろう? 気付いた時にはもう好きだったから、思い出すこともできない。僕は、彼女と違って、何の取り柄も男だ。勉強も運動も人並みで、見た目なんてちっとも男らしくない。あまりにも釣り合わないから、僕は一生この気持ちを伝えることはできないのだろう。
それでも、僕は凜のことが好きだ。好きなのだけど――。
「ほれほれ、もっと射精せ射精せー♡」
「ひはっはははははははははぁぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡ もぉっ、もぉぉぉぉおおおおおお!!!」
凜のこういうところだけは好きになれない!
いつから、こんなことをされるようになったんだっけ? 凜がイタズラか何かで僕の腋の下をくすぐってきて、僕がそれに敏感な反応を示してしまった。そしたら、凜が調子付いた。僕が呼吸困難になるぐらいにくすぐってきて、生理現象でいつの間にか大きくなっていた僕のに、凜が――最初は確か、そんな感じだ。
それが、いつの間にか常習化してしまった。どうして恋人でも何でもない僕に、こんなことができるのかな!?
「文句言わないのー♡ 私だって、こうやっておっぱい見せて当ててあげてるじゃない? 恥ずかしいんだぞー、うれしいだろー♡」
「それはっ、勝手に凜が――!!! ぁはっ、ぁっははははははははぁぁぁぁぁあああッ♡♡♡♡」
「そ、れ、にぃ……。颯太、くすぐられてこんっっなに悦んでるじゃん……♡」
「そんなわけ――っひッ♡♡♡♡♡ だめっ、強くしちゃっははははははははははぁぁぁぁぁああッ♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
「ほら、腋の下と脇腹だけでイッちゃった♡」
くすぐられるのはつらくて嫌なはずなのに、僕の体は敏感な反応を示し続ける。僕の部屋で、凜の部屋で、僕は事あるごとにこうして空っぽになるまでくすぐられる日々を過ごしていたんだ。
――――
――
「ひは……♡♡♡ は、は、は……♡♡♡」
「あー、愉しかった♡」
これをされた後は、大抵僕は何も考えられなくなる。もうくすぐられていないというのに、体はまだむずむずするし、僕のはびくびくとした痙攣が止まらない。
凜はそんな僕を放って、そばに落ちていた下着を履き始める。
「あ、そうそう。『恋人作れ』なんてもう言わないでよ」
「ひ、は、は……♡」
「……颯太しかいないんだからね…………」
凜がぼそっとつぶやいた言葉は、僕の耳に届く前に消えてしまうのだった。
それから、僕が凜の親友から告白されたり、僕におっとりとした義姉ができて毎日のように誘惑されたり、無口な後輩が突然現れたりといろいろあって、凜がキレて『颯太は私にくすぐられながらじゃないと満足できないんだからね!』なんてとんでもないカミングアウトをし出して、それでもみんな引き下がらなくて、『それじゃあ誰が颯太を満足させられるか勝負だ!』なんて感じでくすぐり対決が始まったりするのは……別の話だ。