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◆あらすじ
彼女は恋人の家に遊びに行くも、やることはゲームばかり。見るに見かねた彼は、電マを使ってお仕置きを始めます。ゲームの中でダメージを受けるたびに電マで股間を責められる彼女。ダメージと快感はどんどん膨れ上がってゆき、ゲームオーバーになるとついに……。
僕の彼女はゲーマーだった。
2人で対戦すれば僕が9割負ける。自宅に行けば最新のゲーム機とパソコンが立ち並ぶ、女の子らしさの欠片もない部屋がある。
そのこと自体をどうとは思わない。趣味にとやかく言うつもりはないし、金銭感覚が特別おかしいというわけでもない。何より、好きなことに全力で取り組むその姿に、僕は惹かれたのだから。
だけど。
「彼氏の家に来てやることかな? ゲーム」
休日の午前、天気は快晴。
彼女はそんな絶好のデート日和に、僕の家に上がりこんで真っ先にゲームの電源を入れ始めた。
「私、これやったことないんだよねー」
彼女は僕に視線すら向けずに応えた。
髪は飾り気のない黒のボブカット。身体は小動物のように細く小さい。そして身体つきに相応しい童顔。パーカーとホットパンツという格好はラフだけど、別に外に出て恥ずかしいという格好ではない。
贔屓目なしに、彼女は可愛いと思う。
だけど、カーペットの上にあぐらをかいてゲームをしていれば、ムードもへったくれもなかった。
「じゃあ何するって言うのさぁ」
ゲームのロード中、彼女は少し不機嫌そうな顔をこちらに向けて言った。
たしかに、遊園地に行くだとか映画を見るだとか、そんな普通のカップルの過ごし方なんて求めてはいない。彼女にとってはつまらないだろうし、そんな彼女を僕も見たくない。
ただ、もう少し、何か刺激が欲しかったんだ。
「はぁ……」
僕は床に座っている彼女の後ろに立って、テレビの画面を見つめる。
少し古いけれど、人気だったアクションゲーム。主人公を操作して、敵をバッタバッタとなぎ倒してゆくものだ。
彼女は遊んだことがないと言うが、そこは経験が為せるところなんだろう。早々に操作方法を覚えて、サクサクとゲームを進めてゆく。
「~♪」
鼻歌が聞こえる。僕は楽しそうに遊ぶ彼女を見下ろした。
テレビ画面を凝視した彼女は酷く無防備だ。小さな背中を見ていると、フツフツとイタズラ心が湧いてくる。
「ねぇ」
「んー」
「そのままゲームしながら、ちょっとゲームしよっか」
「何言ってるのか分かんないー」
僕は気のない返事をする彼女の背後に腰掛ける。そして、後ろから抱き締めるように近付き、あぐらをかいた彼女の脚の付け根にあるものを置いた。
「ダメージ受けるたびに、スイッチ入れるね」
「……? ……、……はぁっ!?」
彼女の股間に当てがったもの、それは電動マッサージ器。
背後からでも、彼女がチラッと視線を落とし、2度見した後にギョッとするのが分かった。
「ちょ、ちょっと! な、何バカなこと――」
「――あ、喰らった」
「ひょぇっ!!?」
彼女が視線を外した瞬間、ゲーム内のキャラがダメージを受けた。
カチッ、ブゥゥン。
電動マッサージ器の電源を入れたのは一瞬だけ。それでも、彼女は腰を浮かせながら悲鳴を上げて、敏感な反応を示してくれる。
「ポーズもダメだよ。スイッチ入れるからね」
「あ、あのね……っ!? 人のゲームを邪魔するっていうのはねー!? 赦されないことなんだよ!!?」
「ほら、前見てないと」
「ひゃぃぃっ!?」
彼女が吠えるのを、僕は電マの電源を一瞬だけ入れることで黙らせた。
「ぅ、うぅぅぅ……っ!」
彼女は唸りながら、コントローラーを強く握りなおす。
僕が彼女の腰に手を回しているから、逃げることはできない。思いっきり突き飛ばせば何とかなるかもしれないけれど、その間にダメージを受けて電源を入れられるのがオチだ。
だから、彼女はいつ来るか分からない振動に怯えながらゲームを続けるしかなかった。
彼女はゲーマーだ。今遊んでいるタイトルも、持ち主の僕なんかよりずっと巧い。
それでも、邪念が混じれば判断も動きも鈍るのが必然。今の彼女は、目に見えて電マの影響を受けていた。
最初は簡単なステージばかりだけれど、進めれば難易度だって上がってゆく。徐々に、敵から逃げ回る弱気のプレイになっていった。
「時間かかってるね。先、まだ長いよ?」
「う、うるさぃぃっ! そ、それと……っ!」
「ん、何?」
「ひぅっ!? み、耳元でしゃべるなぁぁっ!?」
僕は押し黙って、ついでに息を潜めた。
耳に息を吹きかけて邪魔することもできたけど、ゲームはあくまでもルールに則って行いたかった。それでこそ、その後が燃えるものだと思っている。
「くっ、ぅうぅ……」
後ろから抱き締めていると、彼女の体温と鼓動が伝わってくる。空調が効いている部屋なのに、全身にじっとりと汗をかいていた。
「あぁっ!?」
次の瞬間、彼女が大きく声を上げる。
ゲームの中では、取るに足らないただのかすり傷。それが彼女にとっての致命傷となった。
カチッ。
「ぅひゃぁひぃぃぃぃっ!?」
弱い振動がホットパンツの上をなぞる。携帯電話のバイブレーションのような小さな振動でも、彼女の腰は大きく跳ねた。
1度崩れてしまえば、後は脆いものだ。
「ぁ、え! ちょ、ちょっと待、ひぇひぃぃぃっ!?」
「だめ、今はだめだめだめだみぇへぇぇぇっ!?」
「ぅあっ!? そんなのずるひよぉぉぉぉぉっ!?」
彼女の動きはどんどん鈍くなってゆき、その分だけゲームのキャラはどんどんダメージを受けてゆく。
僕はもう、一瞬だけ電マの電源を入れるなんて生易しいことはしていなかった。ダメージを受けるたびに少しずつ出力を強くして、少しずつ押し付ける力を強くしてゆく。
振動は、彼女のクリトリスも入り口も余すことなく蹂躙していった。
「ぁっ、ひゃっ、ふひゃぁぁぁっ!? あぐっ! んぐぅっ、うぅぅぅぅぅっ!?」
彼女の腕がプルプルと震え続ける。
後ろからでは彼女の顔は見えないけれど、ずっと見つめてきたからこそ分かる。真っ赤な顔で、目尻には涙が浮かんでいて、悔しそうに歯を食いしばっているはずだ。
僕は可愛らしく悶える彼女が愛おしくて、追い打ちをかけた。
「ゲームオーバーになったら、ね?」
「っっっ!?」
最後まで言わなくても、その意図は理解できたようだ。
ゲーマーとしての意地か、罰ゲームとして行われるすごいことを恐怖してか、彼女は一心不乱にコントローラーを握りしめた。
「ぅぐっひ……っ!? ひゃ、ぁあぁぁぁぁ……! ぁ、あ、ぁぐうぅぅぅっ!」
だけど、すでに十分すぎる快感が彼女を蝕んでいた。
敵を1人、2人、3人と倒すも、それが限界。ゲームのキャラはそこでピタリと止まって、倒したよりも多くの敵に囲まれてゆく。
「ぅ、ひゃっ、あっ、ぁ! ひゃぁんっ!? ぁ、ひゃぅ、あぁ……っ!?」
短く声を上げ続ける彼女。もはや、ゲームの画面が見えているのかどうか怪しくなった時。
Game Over…
テレビの画面に執行を合図する文字が映し出された。
「っっひぃぃぃぃいぃぃぃっ!? ~~~~!!? ~~~~~~!! ぃ゛ひゃぁあぁぁあぁぁぁぁっ!!?」
僕は電マの出力を最大にして、彼女の股間に思いっきり押し付ける。
先程までとは比べ物にならない嬌声、というよりは悲鳴。どうやら、電マというものは刺激が非常に強いものらしく、身体が釣り上げられた魚のように跳ね上がった。
おそらく、彼女はこの瞬間に絶頂を迎えていたのだろう。
だけど、罰ゲームをそんな一瞬で終わりにしてしまったら面白くない。僕は最大出力の電マを彼女の股間に押し当て続けた。
「ふぃいぃぃぃっ!? そぇ、つよふぎぃぃっ!? やめへや゛めでぇえぇぇぇぇぇっ!!」
彼女がコントローラーをガチャガチャと振り回す。ゲーム画面でキャラがめちゃくちゃな動きをし始めた。
頑張ってクリアでもしようとしているのだろうか。彼女の健気な努力がおかしくて堪らない。
「ふーっ」
「ひっひゃぁぁぁぁぁぁぁ……っ!!?」
追い打ちで耳に息を吹きかけると、彼女の背中がクネクネと蠢く。ゾワゾワとした快感が背筋を駆け回っているようだった。
「ぁっ!? だ、めっ!!? ひゃっ、ぃ、いぃぃ!! ひゃ、あぁっ!!?」
彼女の息が詰まってゆく。それは、2度目の絶頂が近いことの現れだった。
僕は彼女のクリトリスをもみほぐすように、電マを最大出力のまま股間にグリグリとねじ込んだ。
「っっっ!!? ひいぃぃぃぃぃぃっ!!?」
その瞬間、彼女の身体が大きく仰け反った。
「ひゃッ!!? ~~~~~~!!! ぉ゛ぁっ!!? ~~~~っ!!? ~~~~~~!! ~~~~~~~~~~!!!?」
その絶頂は、快感が全身で暴れまわっているかのようだった。
口からは声にならない悲鳴が溢れ続ける。小さな身体からは想像できない獣のような嬌声が、今の僕には狂おしいほどの艶を感じさせた。
全身を僕に預けて、あぐらをかいていた脚が前に投げ出される。足先がピンと伸ばされた姿は、快楽がつま先にまで届いているかのようだった。
ホットパンツにシミが広がってゆく。潮かお漏らしかは分からない。とにかく、下着はもうとっくにグショグショに濡れているのだろう。
電マのスイッチを切ると、彼女の持っていたコントローラーがゴトンと床に落ちた。
「ぉひ……っ!? ひゃ、ぁひゅ……っ、ひ、ひぃぃ……!」
彼女の口からは、よく分からない声が漏れるだけ。
彼女は今もまだ身体に残る快感にピクンピクンと身体を震わせながら、テレビ画面の中で自分のキャラクターがふたたび敵に囲まれてゆくのを見つめていた。
――――
――
それから数日後。
「彼氏の家に来てやることかな? ゲーム」
前にも同じことを言ったような気がする。
「じゃあ何するって言うのさぁ」
彼女が不機嫌そうに顔を向ける。
たしかに、僕たちが普通のカップルのようなデートをする必要はないけれど。こんなやり取りも思考も、なんだかデジャヴだ。
僕はテレビ画面に目を向ける。
彼女が遊んでいるのは難易度が高い、いわゆる死にゲーと呼ばれる類の作品だ。敵がとにかく強くて、マップのあちこちに罠が仕掛けられている。僕なんてクリアする前に諦めてしまった。
懲りないな。僕はそうため息をつきながら、棚からあるものを取り出そうと――
「――あれ?」
と、そこで僕の動きが止まる。
取り出そうとしていたもの、電動マッサージ器がすでに外に出ている。それも電源コードがつながったままだ。
どこかで使って、片付けるのを忘れただろうか。
「まぁ、良いか」
追求しても詮無いことだ。僕は思考を止めて、改めて電マを手にとった。
「~~♡」
理不尽な難易度のゲームを遊んでいる彼女。
その顔はほんのり赤く、お尻は落ち着きなくモゾモゾと動き続けていることを、僕が気付くことはなかった。
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