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	<title>シリコン | おものべ  |  快楽責めと連続絶頂のエロ小説&amp;イラストのサイト</title>
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	<title>シリコン | おものべ  |  快楽責めと連続絶頂のエロ小説&amp;イラストのサイト</title>
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		<title>どれだけ泣き叫んでもやめてくれない快楽風俗店の乳首責めフルコースで大きなおっぱいを丸ごと弱点に開発されてしまうまで</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 13 Nov 2025 15:00:48 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
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					<description><![CDATA[『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』というお店があります。すなわち、泣き叫ぶ程度ではイカせるのをやめてもらえないということです。そんなお店に訪れたのは、あまりにお胸が大きすぎる、おっとりとしたお嬢さま気質の"さゆり"。彼女の相手をしてくれたのは、おっぱい大好き女性の"ひなっち"さん。さゆりは体の大きな大きな部位を丸々弱点にされてしまう感覚に背筋を凍らせながら、しかし気絶するまで絶頂を止めることはできないのでした。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』というお店があります。すなわち、泣き叫ぶ程度ではイカせるのをやめてもらえないということです。そんなお店に訪れたのは、あまりにお胸が大きすぎる、おっとりとしたお嬢さま気質の&#8221;さゆり&#8221;。彼女の相手をしてくれたのは、おっぱい大好き女性の&#8221;ひなっち&#8221;さん。さゆりは体の大きな大きな部位を丸々弱点にされてしまう感覚に背筋を凍らせながら、しかし気絶するまで絶頂を止めることはできないのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※この作品は、<strong>Pixivリクエスト</strong>で頂いた有償リクエストの作品です。</p>
<p style="text-align: center;"><a rel="sponsored noopener" target="_blank" class="btn btn-green btn-m" href="https://skeb.jp/@omonove">Skebで絵や小説を依頼する</a></p>
<p style="text-align: center;"><a rel="sponsored noopener" target="_blank" class="btn btn-green btn-m" href="https://www.pixiv.net/users/32445046/request">Pixivリクエストで絵や小説を依頼する</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※過去に書いた作品の関連作品です。<br />
・<a href="https://omonove.com/13653/">快感至上主義のマッチング型風俗に行ってみたら集団電マ責めで気絶するまでイカされ続けた話</a><br />
・<a href="https://omonove.com/13012/">どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店で全身に電マを押し当てられて後悔アクメをキメる話</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>自分のお胸を、誰かの欲望のままに、めちゃくちゃにされたい――そんな欲求に身を焦がしている女性は、きっと世界で私1人だけでしょう。</p>
<p>私、<ruby>東雲<rt>しののめ</rt></ruby> <ruby>早百合<rt>さゆり</rt></ruby>は、裕福だけれども、その分だけ厳しい家庭で育ちました。その境遇には驕りも<ruby>謙<rt>へりくだ</rt></ruby>りもなく、客観的に周囲を見ていれば何となく分かることです。学友たちの思想や会話が、どこか私と違うということ。容姿も、同じはずなのにどこか<ruby>質<rt>・</rt></ruby>が違うということ。頻繁に美容室に行くことを言い付けられながら腰までの長さを維持している髪に、お母さまに渡された化粧水と乳液で整えた素肌。そして、あまりに大きすぎるお胸。椅子に座れば自然と学習机にお胸が乗ってしまい、もはや頭とどちらが大きいか分からなくなってしまうぐらい。</p>
<p>そんな私に対して、学友の視線は奇妙なものでした。嫌ってはいないけれども、お父さまやお母さまが向けるような愛情でもない。どこか湿度と粘性を感じさせて、目を背けたくなるような。</p>
<p>……お父さまも、お母さまも、知ればきっと『まさか』と思うでしょう。その視線が、私にとっての性の目覚めだということを。<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>小説はおろか、恋愛漫画すら読ませてもらえなかった私にとって、その性をむき出しにした視線こそが、私にとっての<ruby>初<rt>・</rt></ruby><ruby>め<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>だったのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>成人して大学に入ってから、私はマンションの一室で一人暮らしをすることになりました。</p>
<p>別に、お父さまとお母さまのことは嫌いではありません。だけど、心の中のどこかで『解放された』と感じていたことは否定できませんでした。</p>
<p>私は気がおかしくなってしまったかのように、パーソナルコンピューターの画面にしがみつき続けました。幼いころから持っているスマートフォンは、フィルタリング？というものが掛かっていたから、大きなモニターの向こうにある光景が、まるではるか広大な別世界のように見えていたのです。<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>小説を読みあさり、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>漫画を読みあさり、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>アニメーションを観て……。のめり込みすぎて危うく大学の課題を提出し忘れそうになった時は、ひどく自省することになりました。</p>
<p>私の漠然としていた性のイメージは、段々と正しい形を帯びていきます。そういう行為をする時は、男性のそれを、女性のそこに挿入れて……。男性というのは、女性のお胸やお尻に性的興奮を覚えるもので……。女性のオーガズムというものは、男性のそれよりも精神的な要因に大きく左右されるもので……。</p>
<p>だけど、ごく当たり前の性知識を備えた後も、子どもの時に育て続けた<ruby>色<rt>・</rt></ruby>は、根深く残ったまま。自分のお胸に突き刺さる他人の視線というものが、私にとっての性癖として固着してしまったのを実感します。</p>
<p>そんな折に、ソーシャル・ネットワーキング・サービス――SNSという場所で、ふと見つけたお店がありました。</p>
<p>「……『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』？」</p>
<p>きっと、それは運命というものなのでしょう。</p>
<p>何となく、本当に何となく、そのお店に、私が求めていたものがあるように感じてならなかったのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――以上で、当店の説明は以上となります。改めて、当店をご利用になりますか？」<br />
「は、はいっ」</p>
<p>住んでいるマンションから鉄道を1回乗り換えた先の駅から、歩いてすぐの繁華街――私のお父さまは、こういった雰囲気の地域に住むことを許しはしないでしょう。そんな場所に夜出歩くなんて、いけないことをしているような気がしてお胸がどきどきと鳴ります。</p>
<p>だけど、繁華街の隅っこに建てられた清潔感あるビルの地下に入ってみると、喧噪とは無縁な落ち着いた雰囲気。私はそこで、男性の店員さんより説明を受けました。『いずみ』と書かれた名札を胸に付けた、線が細くて、男性特有の迫力もなければ、いつも自分に向けられるような湿度も粘性もまるで感じさせない、まるで空気のような方です。</p>
<p>・このお店は、マッチング型？のお店です。お客さんが『攻め側』と『受け側』に分かれて、相性のよさそうな人と<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>ことをします。私はもちろん『受け側』です。</p>
<p>・性的快感を与えることについては、大抵のことが許容されます。ただし、暴力などは絶対にいけません。また、本番行為（男性のそれを、女性のそこに挿入れる行為）についてもいけないとのことです。</p>
<p>・このお店は、性的快感を突き詰めたお店。それこそ、『思わず泣き叫ぶぐらい気持ちよくなれるように』と。だからこそ、『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』。</p>
<p>そんな説明を受けている間にも、私の全身がそわそわとした緊張に包まれていきます。『もしかしたら、いきなりこのようなお店に来ることはなかったのかもしれない』『最初はもっとこう、恋人を作るとか、そういうところから始めるべきだったのかもしれない』――そんな不安があったけれども、ずっとずっと恋い焦がれ続けてきた欲求がもうすぐ満たされるんだと思うと、もう引き返す気も起こせません。</p>
<p>「それでは、ロッカールームにご案内いたします」</p>
<p>全部の説明が終わって、いよいよ甘美な深淵へと踏み込む――その瞬間でした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――こんばんはー！　ズミちゃん、今日もよろしおほおお何その子ぉ！？」</p>
<p>こんな落ち着いた雰囲気のお店で、突然響く、女性の声。高くはないけれども、明るくて、そして大きい。私は思わず、全身をぴょんと跳ねさせてしまいます。</p>
<p>私の目の前で、店員さんがため息をつきました。</p>
<p>「……初めてのお客さまです。その、お手柔らかにお願いしますね」<br />
「あはは、ごめんごめん。いやだって、こんな子見ちゃったら、おおお……！」</p>
<p>私は、自分のまぶたがぱちぱち大きく動いているのを感じながら、振り返って声の主を見つめます。</p>
<p>女性。年は私と同じか、少し上でしょうか。　背が高いそのプロポーションには、パリッとしたジャケットとタイトなジーンズがよく映えます。短い髪、キリッとした目鼻立ち、整った顔立ちだけれども、『美人』とか『かわいらしい』よりも先に『格好良い』という言葉が出てくるような。</p>
<p>「Fカップなんてものじゃない、G、H、I……！　バカな、まだ上がるだと……！？」<br />
「はあ……」</p>
<p>そんな格好良いはずの女性の視線は、ずっと私のお胸に釘付けです。確かに今までも、同性でも<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>目を向けてくる人はいたにはいましたが、これはあまりにも露骨というか……。</p>
<p>「ええと、<ruby>東雲<rt>しののめ</rt></ruby> <ruby>早百合<rt>さゆり</rt></ruby>と申します。よろしくお願いいたします」<br />
「ああ。えと、私は&#8221;ひなっち&#8221;。よろしくねっ」</p>
<p>「よろしくお願いいたします。ひなっちさん」<br />
「じゃあ、今日からここでは&#8221;さゆ&#8221;ちゃんね」</p>
<p>「白湯……？　はあ……」</p>
<p>そんなあいさつをしている最中も、ひなっちさんの視線はずっと私のお胸。何だか、私のお胸と会話しているみたい。もしも、これが最近読み始めた漫画の世界だったら、フキダシが私のお胸から伸びていないか心配になってしまいます。もしも時と場所が違えば、嫌悪感を催していたかもしれません。</p>
<p>けれども……私は少し震える口を開きました。</p>
<p>「あ、あの、ひなっちさん。もしよろしければ、今晩はお相手願えないでしょうか？」<br />
「えっ、マジ！？　いいの！？」</p>
<p>「その、私、お胸の、あれやそれに興味があって。だけど、そういう経験がなくて。ええと、ひなっちさんは私のお胸に、興味？がお有りのようにお見受けしましたので」<br />
「うひょおおおっ♡　するする、絶対する！　おおおお神さま仏様乳神様ありがとうございますううううっ♡」</p>
<p>何とも要領を得ない言葉に、私は自分でげんなりしてしまいます。これがスピーチの舞台なら、お父さまやお母さまに叱られてしまいそう。</p>
<p>だけど、私の内心に反して、ひなっちさんの反応はすこぶる良好だったみたいです。</p>
<p>「ささっ、ロッカールーム行こっ！　私が案内するから、ね」<br />
「は、はい」</p>
<p>「うへへへ、うへへへへへへへっ♡」<br />
「…………」</p>
<p>変な人――確かに、私はそう思いました。こんなにも包み隠さずに、私のお胸に欲望をぶつけてくるなんて。名前も……いえ、ご両親から頂いた大切なお名前に対して言うのも何ですが、『ひなっち』さんという名前もその……あまり聞くような感じではありませんし。</p>
<p>だけど今、この場においてなら、ひなっちさんは実に都合の良い相手だと思えたのです。</p>
<p>ひなっちさんは格好良いけれども女性です。私だって、少し世間知らずかもしれないけれども、男の人に安易に体を許すわけにはいかないという抵抗感があります。</p>
<p>そして、これは……ごまかしようがありません。『自分のお胸を、誰かの欲望のままに、めちゃくちゃにされたい』――私の体は確かに、彼女の欲望にほのかな<ruby>悦<rt>・</rt></ruby><ruby>び<rt>・</rt></ruby>を覚えていて。</p>
<p>どこをどう切り取っても、都合の良い相手。きっと、この出会いも運命というものなのでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから私は、ロッカールームで衣服を脱いで、タオルで体の前を隠しながらプレイルームというお部屋に入ります。</p>
<p>「まだお客さんは少ないみたいだねー」<br />
「そ、そうなのですか……」</p>
<p>広い空間、所々に配置されたソファとテーブル。お互いに多少ばかりの配慮がされた仕切り。その間取りは、学友と1度だけ行ったことがあるファミリーレストランに似ています。そこと比べれば、席が少なくまばらでしょうか。</p>
<p>開店して間もない時間に来たからでしょうか。人もまだ少なく、部屋の所々からか細い嬌声が聞こえてくるぐらい。</p>
<p>『ぁ……っ♡　ぅぁあ、ぁぁぁぁ……♡』<br />
『ぅ、ぅう……♡　それ、気持ちいぃぃ……♡』</p>
<p>だけど、たったそれだけでも私には相応の刺激であって、またそれを見てしまうのは何か、これからの楽しみが損なわれてしまうような気がして（ネタバレ……と言うのでしたっけ）。私は真下を見ながら、ひなっちさんのかかとに付いていきます。</p>
<p>行き先は、広いお部屋の隅っこ。</p>
<p>「それじゃあ、ズミちゃんよろしく！」<br />
「はいはい。それでは、ええと、<ruby>さ<rt>・</rt></ruby><ruby>ゆ<rt>・</rt></ruby>さま、お体失礼いたしますね」</p>
<p>それは、このお店に来た『受け側』にとっては、いつもの段取りのようです。</p>
<p>鉄パイプを縦横に組み合わせて作られたような拘束具（フレームバインダーというらしいです）に、体が拘束されていきます。両手首、両太もも、両足首、腰、首。両腕はガッツポーズ、両足はがに股――最初は『すごい道具だなあ』と関心して見ていたのですけれども、いつの間にかとても恥ずかしい姿勢になっていることに気付いて、私は自分のお顔がとても熱くなるのを感じました。</p>
<p>「ズミちゃん、高さ低くして！　今日はおっぱいデーなの！」<br />
「心得ています。今日と言わず、貴女はいつもそうでしょう」</p>
<p>最後に、拘束具全体が、私の体ごとほんの少し上下します。私よりも背が高いはずのひなっちさんを、頭一つ分だけ見下ろす高さ。</p>
<p>それで、全部の準備がおしまい。店員さんは、『それではごゆっくり』とお辞儀をしてから、どこかへと行ってしまいます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「う……」</p>
<p>人生で1度も取ったことでないであろう格好に、筋肉がおのずと矯正力を働かせます。だけど、元の格好に戻ろうとした手足は、きちりという音を鳴らすだけ。この拘束は頑強でした。</p>
<p>むき出し。無防備。逃げられない――私は自分の置かれた状況をようやく理解してきたみたいで、段々と、緊張と不安で全身がこわばっていきます。</p>
<p>だけどその時、ひなっちさんが私のこめかみの辺りに手を添えました。</p>
<p>「大丈夫だよ、心配しないで」<br />
「っ……」</p>
<p>「今晩は、二人きりでしようか。大勢でする子もいるけど、ハードル高いだろうからさ」</p>
<p>広いお部屋を、私の視界から隠すような手のひら。部屋の所々からは相も変わらず喘ぎ声が聞こえるけれども、今私が見えるのは、ひなっちさん1人だけ。心のどこかで安心する一方、不思議とどぎまぎします。</p>
<p>「どうしたの？」<br />
「い、いえ……。お願いします」</p>
<p>餌を前にしたワンちゃんのように、私のお胸を見てハアハアしていた様子はどこへやらでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>拘束されている私の正面に立ったひなっちさんが、両手で私のお胸を持ち上げます。</p>
<p>「っ」</p>
<p>下から手のひらで支えて、左右に優しく揺らす。私のお胸が、お餅のように揺れる。私に性的快感を与えるためというよりは、何か具合を見るためのような手付き。</p>
<p>思えば、こうも他人にまじまじと自分のお胸を見られることなんて、生まれて初めてかもしれません。こんなにも珍しく大きなお胸ですから、醜いところがないだろうか不安になります。</p>
<p>「ううん、すごくきれいだよ。大きいのに張りがあって、シミもない」<br />
「そう、ですか……」</p>
<p>「乳首大きいね。小さい頃から1人でシてた？」<br />
「シた……マスターベーションのこと、ですか？　ええと、実家が厳しかったので、あまり……」<br />
「そっか。じゃあ元からだ」</p>
<p>「その、良くない、でしょうか？」<br />
「ううん。触りやすくていいと思うよ」</p>
<p>うそはついていないけれども、少しだけ、本音は隠しました。小さい頃は習い事とか勉強とかで忙しくて、マスターベーションをしようなんて考えもしませんでした。だけど、成人して、こうして一人暮らしを始めた後は……。</p>
<p>そう言えば、私自身も、自分のお胸をしっかり観察することなんて、あまりなかったかもしれません。</p>
<p>お胸というのは決してまん丸ではなく、重力に従って滴の形になります。斜めに傾いた滴の底部には、ピンク色のつるつるした乳首。その大きさは、100円玉を3枚か4枚重ねたぐらいはあって、乳輪はさらにもう一回り外側に。お胸自体が大きいですから、あまり気にならないバランスでしたが、確かにこの乳首が小さなお胸に付いていたら、少々不釣り合いに見えるでしょう。どうやら私の乳首は大きいらしいです。そう思うと、何だか少しお顔が熱くなる気がします。</p>
<p>「それじゃあ、乳首に触ってみるね」<br />
「んくっ……！　っ、ん……」</p>
<p>ひなっちさんが、そんな大きな乳首に人差し指を添えました。すりすり、すりすり。細くて、柔らかい指です。</p>
<p>「ふーん。なるほど」<br />
「あ、あの、どうでしょうか……？」</p>
<p>「くすくす、君が聞くの？」<br />
「あ、いえ。その。私のお胸は、どうなのかな、って。その、感度とか……？」</p>
<p>また、たどたどしい言葉。</p>
<p>苦し紛れに出た言葉だけれども、気になる部分でもあります。人の体がどれだけ感じられるかは、個人差があると聞きます。私のお胸はどうなのでしょうか？</p>
<p>「感じやすいほうではないね」<br />
「そう、ですか」</p>
<p>「大丈夫だよ。まだ、慣れてないだけだから、がっかりしないで。今日はたくさん気持ちよくしてあげる」<br />
「っ……♡」</p>
<p>この人は、本当に先ほどのひなっちさんと同じ人物なのでしょうか。目の前でほほ笑む表情は本当に格好よくて、私はつい見とれてしまいます。</p>
<p>だけど、私の視線が彼女のお顔に釘付けになっている時、不意に異質な感覚がお胸を襲ったのです。</p>
<p>「――ひぁっ！？　ぁくっ、ふふふふぁぁ……！」</p>
<p>それは、くすぐったさ。ひなっちさんが、両手を目いっぱい開いて、細い10本指を私のお胸に当てていました。そして、その指先をぞぞぞ、ぞぞぞと少しずつすぼめていくのです。学校で、学友たちがお膝をくすぐり合っているのを見たことがありますけれども、その時と同じ手付き。あの時は何となく『くすぐったそうだな』と思いましたけれども、まさか今、お胸にされるだなんて。</p>
<p>「あ、あの、これっ、くすぐった……！？　ぁくぅっ、ふふふぅぁ……！」<br />
「だめだよ、動かないで」</p>
<p>「そ、そんなこと言われてもぉ……！　んぁっ、ひゃぁぁ……！？」</p>
<p>ぞくぞくぞく、ぞくぞくぞくぞく。全身が鳥肌立っていきます。</p>
<p>指先でお胸をぞわぞわさせるこの手付きは、とても厄介でした。ただくすぐったいだけではありません。段々とすぼめられていく指先は、だけど乳首には絶対に触れてくれないのです。1番触られたいはずの部位にちっとも触れてもらえなくて、とても焦れったい。</p>
<p>「まずは、おっぱいを隙間なく、ゾクゾクで埋めてあげる」<br />
「それ、や……！　気持ちいいわけじゃ、な、ひゃぁぁ……！？」</p>
<p>「おっぱいが大きくて、手が届かないや」<br />
「ぅひぅっ！？　や、あっ、お胸の付け根、指先でくるくるしひゃらっ、ぁぁぁぁぁ……っ！」</p>
<p>「腋の下とかも、結構大事なんだよ？」<br />
「んやはっ、あはははははははははっ！　くすぐったいですっ、やめっ、やめてくださいぃぃっ！？」</p>
<p>ひなっちさんは、私をもてあそんでいるのでしょうか？　だけど、その表情は真っすぐで、格好良くて、素敵だから、私は抵抗できません。そもそも、全身をぎちぎちに拘束されているのですから、私にできる抵抗なんてせいぜい、全身の筋肉をぎゅうぎゅうに絞って、上半身を頼りなくよじってお胸を小さく揺らすぐらいです。</p>
<p>「はっ、はぁ……！　はぁぁ……！」</p>
<p>お胸を隙間なくくすぐられて、全身がすっかり鳥肌立った頃、ひなっちさんはようやく私から手を離しました。私ははあはあと荒立った息を整えます。想像と違う――何だか、少し背筋がじりじりする心地。</p>
<p>そんな私の心境を知ってか知らずか、ひなっちさんはどこからか箱を持ってきて、テーブルの上に置きます。片手で抱えるには少し大きめの、白いプラスチックでできた箱です。</p>
<p>「このお店は、こういう道具もそろえてるんだよ」</p>
<p>がさがさ。ひなっちさんが箱から取り出したのは、筆。私が目をぱちぱちさせても、それはやっぱり筆でした。お習字で使う、だけど使い古したように先がぼさぼさに開いた筆です。</p>
<p>今、この場で、お習字をするとは到底考えられず、私はその道具の用途にぴんと来ません。ひなっちさんはそんな私に、行動でもって答え合わせをしてくれます。</p>
<p>「ひぅっ！？」</p>
<p>お胸の膨らみを1周するように、筆先でさわり、さわり。なるほど、この筆はお胸を刺激するためのもののようで。だけどその道具は、私にとって、何というか……とても好ましくない選択のように思えました。</p>
<p>「っ、ぅぅ……！　あ、あの、これ、刺激が弱すぎて……！？　くっ、ぅぅぅ……！」</p>
<p>もしもこれが新品の筆で、先がぴんと尖っていれば、集中した毛先の強い刺激に悦ぶことができたかもしれません。だけど、ぼさぼさに開いた筆は、線維がまばら。1本1本の線維が気まぐれのようにお胸をこしょ、こしょとくすぐっていく刺激は、あまりにも中途半端。決して無視することはできず、だけど物足りないのです。</p>
<p>それは、ようやく乳首に触ってもらっても同じでした。</p>
<p>「ぁぐっ、ぅぅぅぅぅぅっ！？　これ、気持ちよくない……！？　気持ちよくないです！？」</p>
<p>私はぎちぎちと全身を硬直させます。</p>
<p>ずっとずっと触ってほしかった乳首が、気持ちいいような、気持ちよくないような。その中途半端は、実に不快でした。いっそのこと、まったく触ってもらわないほうがまだ楽だったでしょうに。</p>
<p>もう限界！　私はとうとう叫びました。</p>
<p>「も、もうやめ――っ！　どうしてっ、どうしてこんなことするんですかぁっ！？」</p>
<p>すると、ひなっちさんは手の動きを1度止めてから、キスができそうな距離でささやきました。</p>
<p>「せっかくだからさ、今日はさゆちゃんのおっぱいを開発してあげようかなって」<br />
「か、かいは、つ……？」</p>
<p>「そ。今は我慢の時間だよ」<br />
「ぁくっ、また、筆で――！？　ぅぅぅぅ……！？」</p>
<p>ひなっちさんは私の頭をなでてから、また私の乳首を筆でなで始めます。</p>
<p>だけど、私は納得できていませんでした。その言葉に、ぴんと来ていなかったのです。知識としては知っています。女性の体というのは、然るべき処置をすれば、その分だけ敏感になれるのだそう。知っています、知っていますけれども、ひなっちさんはこんなにも優しい刺激で、私の神経を掘り起こそうと言うのでしょうか。もっと指ですりつぶすとか、爪を立てるとか……。</p>
<p>「っ、ふぁ、ぅ……！？　も、もう、もう十分じゃないですかあっ！？　もう、何時間も……！？」<br />
「そんなに時間たってないよ？　さっき始めたばかりじゃない」</p>
<p>「そ、そんなうそ――！　ぅあっ、やめ、乳首の真ん中ほじくっちゃ、ぁぁぁ……！？」<br />
「ああ、このお店、時計がないんだった。でも、うそじゃないよ」</p>
<p>それから、ひなっちさんはしばらく、私の乳首をまばらな筆でくすぐり続けます。私は拘束具をきしきしと鳴らしながら暴れるけれども、体はほとんど動きません。お胸がゆさゆさと揺れるだけでは、乳首がくすぐったい筆から逃がれることもできません。</p>
<p>元々大きい乳首が、満足することなく、どんどん硬く、大きくなっていく。女性器から愛液が垂れて、内股を伝っていく。まるで餌をずっとお預けにされているワンちゃんのようです。もしかして、出会った当初、心の中でひなっちさんのことをワンちゃんと称したのを恨んでいるのでしょうか。それにしたって、これはあんまりなのではないでしょうか？</p>
<p>「く、ぅぅぅ、ぅぅぅぅぅ……！　っ、ぅ゛ぅぅ……！！」</p>
<p>まるでワンちゃんのうなり声のよう。不信感と焦燥感。私の口から、私の思いも寄らない暴言が吐き出されてしまいそうな……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だけどそんな地獄のような時間は、突然終わります。</p>
<p>合図か兆候か、そんな何かがあったのか、なかったのか。不意に、本当に不意に、ひなっちさんは私の両乳首を指でこりっとつまんだのです。</p>
<p>「――ぉ゛ぉおぉぉぉッ♡♡♡」</p>
<p>私はその瞬間、拘束具をひときわ大きく、きしりと鳴らしました。驚きのあまり、みっともない声を上げてしまったことに恥じらうことすらできず、目をしぱしぱさせるだけ。何をされたのか、その瞬間では理解できなかったのです。</p>
<p>「開発、うまくいったね」<br />
「ぉ゛、ぉ、お……ッ♡　な、ぉ……！？」</p>
<p>「よく頑張ったね。それじゃあ、これからはたっぷり気持ちよくなる時間だ」<br />
「ぁぅあ゛っ♡♡♡　やっ、指、動かしたら、ぁ゛んんんんんんっ♡♡♡」</p>
<p>ふにふに、ふにふに。つまんだ指が、乳首をもみほぐします。</p>
<p>まるで、全身の神経が何倍、何十倍も太くされてしまったかのよう。乳首を押しつぶされる甘い感覚が脊髄を通って、声帯を震わせる。それではちっとも消費し切れない快感が女性器に流れて、少し遅れてじゅわ、じゅわと染み出していく。</p>
<p>心の中で沸々としていた不信感だとか焦燥感だとかが、あっという間に溶けていくのを感じました。</p>
<p>「さゆちゃんは、どんな触り方が好き？　こうやって、ふにふにされるのは？」<br />
「ぁ、ぁ゛ぁ、ぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡　変、それ変ですうううっ！！？」</p>
<p>「次に、ちょっと強めに、きゅーっ」<br />
「ん゛ぉぉぉぉぉおッ♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉお、お゛――ッ♡♡♡」</p>
<p>「すごく気持ちよさそう。それじゃあ、爪で乳首を優しくかりかりするのは？」<br />
「ふわぅぉ゛ぉぉぉぉぉおッ♡♡♡　ぉ゛あッ！！？　だめ、だめぅぁ゛ぁぁぁぁぁあッ♡♡♡」</p>
<p>「あれ？　こっちが正解だったんだ」<br />
「やめっ、1度、やめ――♡♡♡　かりかりだめっ、それ、乳首変になぁ゛ぁぁぁぁッ♡♡♡」</p>
<p>「まさか。せっかく気持ちよくなったんだから、たっぷりシてあげる」<br />
「おかしいっ、おかじいですぅぅぅうっ！！？　ど、しでっ、こんな乳首が敏感に、ぁ゛♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉぉぉおおおっ♡♡♡」</p>
<p>「それはね、さゆちゃんがエッチだからだよ。『気持ちよくなりたい、気持ちよくなりたい』――ずっとそう思ってたから、体がそれに応えちゃったんだ。……確かに、ものすごく簡単に開発されちゃったね。普通の子じゃあ、絶っ対にこうはならない」<br />
「そんな、私、そんなのじゃ、あ゛――♡♡♡　あ゛、だめ、続けられたら、あ゛――♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　ぉ゛――♡♡♡　ぉ゛ぉぉ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>しつこく乳首をかりかりされたせいで、気持ちよさがお胸でぱんと破裂して、全身をがたがたと震わせます。少し時間がたってから、私はそれが『オーガズム』であると理解しました。生まれて初めてのオーガズムに、まさかお胸だけで達してしまうなんて。女性器とは、一体何のためにあったのでしょうか。</p>
<p>そして、続けられる乳首かりかり攻撃。</p>
<p>「ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡　ちょっど、待――♡♡♡　今、お゛ぉ、がずッ、ぅぉ゛♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉぉおッ♡♡♡」<br />
「イッた後の乳首責められるの、すごく気持ちいいよね。私、このお店で会う子には必ずやってあげるって決めてるんだあ」</p>
<p>「待ってくださっ♡♡♡　これ、本当に――♡♡♡　ぅ゛ぁぁぁぁぁぁぁあッ♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああーーーー♡♡♡」</p>
<p>今日に至るまでずっとずっと恋い焦がれ続けて、今に至るまでずっとずっと焦らされ続けて、ようやくやってきた気持ちよさ。</p>
<p>そのはずなのに、私の反応は、私自身の想像とすら違っていました。</p>
<p>「やめ、いったんやめでくだざいぃぃぃぃぃッ♡♡♡　これ、つよすぎっ、乳首かりかり強すぎるがらぁぁぁぁぁぁ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁあッ♡♡♡」</p>
<p>私はもっと、こう、うっとりと蕩けるような気持ちよさを想像していたのです。だけど、この気持ちよさはあまりに強すぎて、甘すぎて。</p>
<p>100円玉を3枚～4枚重ねたような大きさの<ruby>ぽ<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>ち<rt>・</rt></ruby>に触れられるだけで、全身が否が応でも反応させられる。両手と両足の指がわきわきと忙しなくうごめいて、女性器の周りにある筋肉がポンプのように収縮する。口からは、お父さまとお母さまには絶対に聞かせられないような、汚く濁った声があふれるばかり。</p>
<p>「ぁ゛、あぁぁッ♡♡♡　また、来ちゃう――♡♡♡　きちゃいま――♡♡♡　ぁお゛ぉぉぉッ♡♡♡　ぉ゛ぉぉおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>1度目の絶頂から、ずっと乳首をかりかりされ続けて、休む間もなく2度目の絶頂。私は歯を食い縛りながら、全身を痙攣させます。不思議と、目から涙がぼろぼろとこぼれ始めました。泣いたなんて、いつ以来でしょう？</p>
<p>もう十分。私はそう思ったけれども、ひなっちさんが拘束具を解いてくれる気配は、ちっともありませんでした。</p>
<p>「はっ、ぁ゛ぁ……♡♡♡　はぁ゛ぁぁ……♡♡♡　もぉ、や゛め……ッ♡♡♡」<br />
「せっかくの初めてなんだから、指だけじゃもったいないよね」</p>
<p>ひなっちさんが、白い箱の中から何かを取り出して、テーブルの上に並べていきます。</p>
<p>ああ、見たことがあります。私がインターネットを漁るようになってから知り、だけどついぞ買う勇気が出なかった、『大人のおもちゃ』というものです。私の人並みで拙い性知識では、どんな道具なのか分からないものもあります。このお店には、一体どれだけ、性感をもてあそぶ道具があるのでしょう。</p>
<p>その光景は、今夜という時間の永さを想像させるには十分なもの。じくり、じくりと、目からこぼれる涙が、量を増していきます。</p>
<p>「さゆちゃんのお気に入り、見つけてあげる」<br />
「ぅぁ、ぁ、ぁ……！？」</p>
<p>ひなっちさんの優しく、だけど鋭いほほ笑みに、私は何も言えません。</p>
<p>ひなっちさんとの行為に夢中になっていたから、気付きませんでした。いつの間にかお店にはたくさんのお客さんが入っていて、プレイルームのあちこちから声が聞こえます。</p>
<p>『やめ゛でぐだざいぃぃぃぃぃぃぃいいッ♡♡♡♡♡　もういぎだぐなッ、いぎだぐないぃぃぃぃぁあ゛――♡♡♡♡♡　っぁ゛ぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡』<br />
『ごめんなさいごめんなざいごべんなざいぃぃぃぃぃぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡　あやまるがらッ、もうイがせるのやめ゛――♡♡♡♡♡　いやぁ゛ぁぁぁぁあああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡』</p>
<p>『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』――私もその悲鳴の一部になると思うと、体は熱いのに、がちがちと震えるようでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、ひなっちさんによる残酷な『大人のおもちゃ体験会』が始まりました。</p>
<p>最初はローター。</p>
<p>「ひゃぅぁ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああッ♡♡♡♡　何これっ、何だかくすぐったひゃッ♡♡♡♡　んぁ゛ぁんんんっ、ひぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡」</p>
<p>これは私でも、インターネットで見たことがあります。親指ぐらいの大きさのおもちゃで、スマートフォンのバイブレーションのように小さく振動するのです。</p>
<p>たったそれだけのおもちゃだけれども、敏感になった乳首に当てられると、神経が振動にくすぐられるようです。口の奥がくすぐったくなって、歯がかちかちと鳴ります。</p>
<p>「手で持っていじめるのもいいんだけど。こうやってバンテージテープで乳首に固定するとね」<br />
「なにしてッ♡♡♡♡　これ、外れな――♡♡♡♡　ろーたーが、ずっと乳首責めでッ♡♡♡♡　ぇ゛ぅぉぉぉぉおおおおッ♡♡♡♡」</p>
<p>「はい、できた。どう？　もしも、私がこのままお手洗いに行っちゃったら……」<br />
「ひ――ッ♡♡♡♡　やめ、行がないでくだざいぃぃぃぃぃッ♡♡♡♡　私、このままッ♡♡♡♡　そんな、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡♡　ぁ゛ぐぅぅう～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>「大丈夫、行かないよ。このまま見ててあげる」<br />
「そ、ぉ゛ッ♡♡♡♡　それな゛ら、これ、外し――♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぉ、ぉ゛ぉぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>私は、大人のおもちゃの恐ろしさというものを知りました。</p>
<p>人の力を必要とせず、電池さえあれば動き続ける。全身を拘束されるということが、この延々淡々と続く快感とどれだけ相性が良いことか。</p>
<p>ひなっちさんは、おもちゃにいじめられる私を助けてはくれず、じいっと見つめるだけ。その間に、私は2度、3度とオーガズムに達しました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「次は、こーれっ」<br />
「ひぁ――！！？　ぅ、ぇ、ぇ――！！？」</p>
<p>乳首が隙間なくすっかり甘くなった後、ひなっちさんがバンテージテープを剥がして、次に取り付けたのは吸引機でした。理科の授業で使う試験管のような小さなシリンダーの先端に、ゴム製のポンプが付いているのです。</p>
<p>私は『ええ！？』と思いました。信じられませんでした。乳首を吸引する道具というものは知っています。だけどそれは、赤ちゃんに与える母乳を搾るためにあるものでしょう？</p>
<p>だけど、ひなっちさんがポンプを収縮させてシリンダーの空気圧が変わると、その変化に、私は悲鳴を我慢できなくなりました。</p>
<p>「んぐあ――♡♡♡♡　これ゛、きつ――♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉ、ぉ゛ぉぉぉぉぉぉぉッ♡♡♡♡」</p>
<p>強い力。それはもう、搾り上げるというよりは、縛り上げるかのような圧迫感。それによって、乳首の神経が浮き彫りになっていくような――。</p>
<p>「元々大きい乳首だから、膨らんだらシリンダーにすっぽり収まっちゃったね」<br />
「っふ、ぅぅぅぅぅ、ぅ゛ぅぅぅぅぅぅ――♡♡♡♡」</p>
<p>「吸われるだけじゃあ退屈かな？　だけど、もうちょっと待ってね。次はすっごく気持ちいいから」<br />
「んぅぁ゛ッ♡♡♡♡　やめっ、きゅーいんぎッ♡♡♡♡　指で弾かないで♡♡♡♡　っ～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>幸いにも、それだけでオーガズムに達することはありませんでした。だけど、乳首の神経を浮かせるような感覚は、吸引機を外しても元に戻りません。何だか、乳首の神経が室内のわずかな空気の流れすら感じ取れるようになってしまったような気がします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして、最後に取り出したのは……それはもう、私の性知識では何なのかまったく分かりませんでした。</p>
<p>二つのお椀のような、あるいはブラジャーのような機械。形状からして、きっとお胸にかぶせるようにして使うのでしょう。お椀の内側、お胸にかぶせたら乳首に当たるであろう部分には、シリコンの塊があります。丸みを帯びて湾曲したその形状は、まるで舌のよう。そして、その舌はピンク色の液体に濡れていて。</p>
<p>観察、想像、……そして、理解。</p>
<p>「ま、待って、くださ――ッ♡♡♡♡　そ、その機械、は――ッ♡♡♡♡」</p>
<p>声を上げるのが、あまりにも遅すぎました。その機械は、既に私のお胸にかぶせられた状態。次の瞬間、シリコンの舌が、乳首を舐るようにニュルニュルと回転し始めたのです。</p>
<p>「ふわぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおッ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>「乳首をにゅるにゅるされるのが1番好き？　じゃあ、これはしばらく付けといてあげるね」<br />
「いやっ、いや゛ですぅぅぅぅぅぁ゛ぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡　やめっ、やめでえッ♡♡♡♡　外して、外しでくだざいぃぃぃぃぃぃぃぁ゛ぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>思った通りの動き、だけど予想以上の快感。</p>
<p>シリコンの舌を濡らしていたピンク色の液体は、ラブローションというものでした。乳首とシリコンの摩擦を極限まで減らすそのぬるぬるが、まるで本当に人の舌に舐められているかのような錯覚を生みました。直前まで吸引機で乳首を搾られていたこともあって、敏感になっていた私は4度、5度と立て続けにオーガズムに達してしまいます。</p>
<p>いつしか、私は泣きながらひなっちさんに『やめて』と懇願するようになっていました。不思議な感覚です。このお店に来た時は、あんなに『気持ちよくなりたい』と思っていたのに。今では、あまりに気持ちよすぎて、気持ちいいことが不快なのです。</p>
<p>だけど、どれだけ泣き叫んでも、ひなっちさんはやめてくれません。だって、『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』では、女性が泣き叫ぶぐらいのことは日常茶飯事なのですから。言い換えるなら、『どれだけ泣き叫んでもやめてくれない快楽風俗店』。</p>
<p>「乳首だけじゃあ寂しいよね？　おもちゃってね、こういう時に便利なんだあ」<br />
「ぃ゛や――♡♡♡♡　お胸、触っちゃ――♡♡♡♡　これいじょっ、気持ちッ♡♡♡♡　ぁお゛っ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>それどころか、乳首を機械で舐られている間に、ひなっちさんがお胸全体をもてあそび始める始末。オーガズムに達すれば達するほど、乳首が、そしてお胸全体が敏感になっていくのを感じました。</p>
<p>お胸をなでる。</p>
<p>「ひぁ――♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡♡　ひゃっ、ぁ゛あっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>もむ。</p>
<p>「んぉ゛、ぉ゛ぉぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぉごッ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>揺らす。</p>
<p>「ひぅあ゛っ♡♡♡♡　ぁ゛っ、あっあっぁっぁ゛ぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡♡　ぁぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡」</p>
<p>くすぐる。</p>
<p>「ぃひひゃっははははははははははぁぁぁッ♡♡♡♡　ひゃぁ゛ッ♡♡♡♡　ぁひゃぁ゛ぁぁぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>最初は、何も感じなかったり、ただくすぐったいだけだったはずなのに。今では、その一つ一つが嫌になるぐらい気持ちいい。ひなっちさんの指の動き一つ一つに素直に反応してしまう私は、楽器か何かになったかのよう。私はどうやら本当に、お胸を丸ごと弱点にされてしまったみたいです。</p>
<p>私は、人の弱点というものは、小さくて、ひっそりしているものだと思っていたのです。それはまるで、竜の逆鱗のよう。女性の体だって、クリトリスという部位は1番敏感だと聞きますけれども、それは本当に小さいですし、誰かが触れることなんてまずあり得ない場所にあるでしょう？</p>
<p>こんな、体の前にある大きなものが丸ごと弱点になってしまうなんて、誰が信じられるでしょうか。</p>
<p>「ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　もぉ゛、いぎだぐなッ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>おもちゃも、指も、どれもこれも本当に気持ちがよくて、私は数え切れないぐらいオーガズムに達してしまいます。気持ちいいのがつらい、もう嫌だ、もうオーガズムに達したくない。</p>
<p>……それなのに、心の奥底が、まだ乾いている。何か、快感の深層に、薄いフィルムがぴちりと貼られているような。その違和感の正体は、私自身で気付くことはできず、ひなっちさんが教えてくれるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>散々オーガズムに達して、身も心もへとへとで、だけど子宮はくるくるとうるさいぐらいうずいたまま。</p>
<p>「ひぁ、ぁ゛ぁ……♡♡♡♡　ぉ゛ぉ、ぉ……♡♡♡♡」</p>
<p>その時、ひなっちさんが私のお胸に付いたおもちゃをぺりりと剥がし始めます。そして、私の汗が付いたそれをテーブルの上に無造作に投げた後、私のお胸をじいっ。</p>
<p>終わり……？　安堵感半分、物足りなさ半分。</p>
<p>だけど、心と体がほんの少し落ち着いてくると、連続オーガズムのさなかでは気にも留めていなかった<ruby>音<rt>・</rt></ruby>を、私はようやく認識できるようになったのです。</p>
<p>「ふーっ、ふーーーーっ♡」</p>
<p>それは、目の前に立つひなっちさんの吐息。私がぐったりしていた自分の頭を持ち上げてみると、ひなっちさんのお顔は真っ赤で、その表情には興奮がありありと浮かんでいました。へとへとの私はびっくりするだけで、思考が追い付かないけれども、ひなっちさんが手に何か着せていることに気付きます。</p>
<p>グローブ――だけど、冬に着ける防寒具とも、野球部員が付けるものとも、あまりに見た目が違っていました。ビニール、いや、シリコン？　布とは明らかに違うつるつるした素材だけれども、手のひらから指先までにびっしりと<ruby>毛<rt>・</rt></ruby>が生えています。太さは2mmぐらい、長さは1cmにも満たない<ruby>ぷ<rt>・</rt></ruby><ruby>に<rt>・</rt></ruby><ruby>ぷ<rt>・</rt></ruby><ruby>に<rt>・</rt></ruby>の毛が、何百本も生えているのです。そしてそれはみんな、ピンク色のラブローションに濡れていて――。</p>
<p>ひなっちさんは、そのまるでブラシのようなグローブを、私の胸にじょりりと擦り付けたのです。</p>
<p>「――ぅ゛あぉ゛ぉぉおッ♡♡♡♡」</p>
<p>じょり、じょり。</p>
<p>「ぉ゛お――♡♡♡♡　ぉ゛ッ、ぉっおっおっおっぉ゛ぉぉおおおッ♡♡♡♡」</p>
<p>じょりじょり、じょりじょりじょりじょり。</p>
<p>「ぉ゛ぉぉぉおおっ、ぉ゛ぉぉぉぉぉおおおおおおおおおーーーーッ♡♡♡♡」</p>
<p>最初は遠慮がちに、恐る恐る。そして、段々と我慢できなくなるように、速く、強く。</p>
<p>ラブローションに濡れたシリコンが乳首を舐る感覚は、指とは明らかに違う。ローターとも、吸引機とも違う。最後のお椀状のおもちゃに少し似ているかもしれない。だけど、あれはもっと無機質的だった。規則正しかった。一定だった。</p>
<p>この感覚はもっと――私が言語化に至るよりも早く、<ruby>声<rt>・</rt></ruby>が聞こえました。</p>
<p>「……ほんと、かわいい」</p>
<p>ぼそりと呟いたひなっちさんの声は、びっくりするほどの湿度と粘性を帯びていて。</p>
<p>そこにいるのは、楽しそうにお話しする、ちょっと変なひなっちさんではありません。優しく導いてくれる、格好良くて素敵なひなっちさんでもない。もう、笑ったり、優しくしたりする余裕もないぐらい、興奮しているひなっちさん。</p>
<p>「――――<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>、だめ、です――ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>そう、そうだ。ひなっちさんは、ただひたすらに、私のお胸に興奮しているんだ――それを実感した瞬間、私の中で、何かがぱんと花開くのを感じたのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――それだめですッ♡♡♡♡♡　それだめですう゛ぅぅぅぅぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡　<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>ッ♡♡♡♡♡　<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>が1番きもぢひッ♡♡♡♡♡　気持ぢいいがらぁ゛ぁぁぉぉぉおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛あ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>今までにない感覚が、私のお胸を襲いました。他のおもちゃでも得られるであろう強さの刺激のはずなのに、今まで受けたどの気持ちよさをも凌駕していました。私は、快感の深層にあった最後の<ruby>障<rt>・</rt></ruby><ruby>壁<rt>・</rt></ruby>が何だったのかを知りました。</p>
<p><ruby>欲<rt>・</rt></ruby><ruby>望<rt>・</rt></ruby>。自分のお胸を、誰かの欲望のままめちゃくちゃにされたい――優しく私を導いてくれていたひなっちさんは、格好良かった、素敵だった、うれしかった。だけど、足りなかったのです。</p>
<p>今、ひなっちさんは取り繕う余裕もないぐらい、私に興奮してくれている。欲望のまま、私のお胸をめちゃくちゃにしてくれている！</p>
<p>「『1番気持ちいい』なんて言われちゃったら、私、もうやめられないじゃない……♡」<br />
「ぁ゛ぁおッ♡♡♡♡♡　手付きっ、もっとめぢゃぐぢゃになっでッ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>自分のお胸を、誰かの欲望のままめちゃくちゃにされたい――このブラシ状のグローブは、その欲望を叶えるのにこの上ない道具だと気付きました。</p>
<p>そのグローブは、確かに人の手ではあり得ない感覚を生み出します。ラブローションでぬるぬるになった無数の毛が、皮膚の摩擦を無視して、神経を直接舐るよう。</p>
<p>だけど、その感覚の奥に、確かにひなっちさんの<ruby>欲<rt>・</rt></ruby><ruby>望<rt>・</rt></ruby>が混じり込んでいるのです。柔らかな肉を揉みしだきたいという手のひらの力み、硬くなった乳首をもてあそびたいという指のうごめき、それらを丸ごと抱き締めたいという腕の締め付け。全部が全部伝わってきて、ひなっちさんが私のお胸にどれだけ興奮しているか分かってしまう。</p>
<p>それが、私を今までで1番気持ちよくしたのです。</p>
<p>「ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁあッ♡♡♡♡♡　やめで、やめでぐだざいぃぃぃぃぁ゛ぁぁぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　づらいでず、ぉ゛ぉおッ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>気持ちいい、苦しい、気持ちいい、つらい。</p>
<p>やっと出会えた、私の理想の快感。だけど、私の体はもう、許容量をすっかり超えてしまっていました。私はその快感を受け入れることができず、ただ泣き叫びながらイキ続けるだけ。</p>
<p>「やだ、絶対にやめてあげない……♡」<br />
「そんな゛、そんな゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡　ぁぐぉ゛ッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁあああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>私がこんなにも気持ちよさそうにするから、ひなっちさんの手付きはどんどん遠慮がなくなっていきます。いろいろなおもちゃを使って私のお気に入りを探し出したように、今度は手の動きで、私の反応を引き出していきます。</p>
<p>例えば、手を少し遠ざけて、手袋に生えたブラシの先端だけで、お胸の表面をなでる。</p>
<p>「ふぁ、ぉ゛♡♡♡♡♡　ひゃぅぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぞくぞくが、止まらにゃ――♡♡♡♡♡　ぁ゛ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡♡」</p>
<p>最初は、焦らされるのがあんなに嫌いだったはずなのに。今はもう、そのくすぐったい刺激だけでオーガズムに達してしまう。</p>
<p>だけど、ひなっちさんのほうがきっと、焦れったい動きをするのに焦れてしまったのでしょう。すぐにがっつくように、両のお胸を激しくもみしだき始めます。</p>
<p>「んぐぉ゛♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおおおっ♡♡♡♡♡　おぐッ、奥に届かせるの゛、やめ゛♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>胸の奥に、何か<ruby>つ<rt>・</rt></ruby><ruby>ぼ<rt>・</rt></ruby>があるような気がします。指を食い込ませてそのつぼを刺激されると、ぞぞぞぞという快感が背筋を上ってくるのです。</p>
<p>そして、ぐにぐにと揉みしだく動きは、段々と擦り付ける動きへ。胸の横から下の付け根をじょりじょりされるのは、くすぐったい。</p>
<p>「ぃひゃぁ゛はっはっはははははははぁぁぁぁぁぁああッ♡♡♡♡♡　なに゛ゃッ♡♡♡♡♡　ぐすぐっだひっ、はずなの、にぃ゛ぃぃぃいいッ♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ゃ゛ぅぁ゛ぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>少しだけ、ほんの少しだけ『おかしい』と思いました。だって、この動きは間違いなく、私のことをくすぐっています。普通なら、こんなことをされたら私はみっともなく笑い転げてしまうはず。それなのに気持ちいい。胸の付け根という微妙な部位が、くすぐったさで、何度も何度もイカされていく。</p>
<p>ああ、だけど、やっぱり乳首が1番気持ちいい。</p>
<p>「ぁ゛ぁぁぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛ぅおッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉおお、ぉ゛ぉぉぉおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>じょりじょり、じょりじょりと腕を動かすたびに、無数のシリコンの毛が、不規則に乳首を舐っていきます。ほじくり、弾き、転がり、引っかかり――激しく、途切れず、飽きることのない快感。</p>
<p>私史上の快楽最大値が分かると、ひなっちさんはもう、あの手この手で私の反応を引き出そうとはしませんでした。手のひらから生えたシリコンのブラシを、ただひたすら私の乳首にじょりじょりと擦り付けるだけ。</p>
<p>「ぁ゛ぅお゛♡♡♡♡♡　ぉ゛っおっぉ゛ぉぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛おおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>『ねえ見て、あそこの2人。すっごく気持ちよさそう……♡』<br />
『すごぉい……。おっぱいだけで、あんなにイクなんて……』<br />
『邪魔しちゃいけないけどさ。でも、うわあ、ふわぁ……♡』</p>
<p>「ぉ゛ぉぉおおッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉぉぉおッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおおおおおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>周りのお客さんたちが、遠巻きに私のことを眺めているのに気付きました。</p>
<p>ここのお店の人たちは、みんなお行儀が良くて、紳士的です。それでも、その視線の湿度と粘性は隠しきれるものではありません。自分のお胸を、誰かの欲望のままに、めちゃくちゃにされながら、その痴態を大勢に見られる――それはまるで、私の性の目覚めが、そのまま昇華されたようなシチュエーション。</p>
<p>こんなにも苦しいはずなのに、つらいはずなのに。もうずっと、このままでいたい。</p>
<p>「おえがッ♡♡♡♡♡　もぉ゛やめッ♡♡♡♡♡　おむねが壊れぢゃうッ♡♡♡♡♡　しんじゃうッ♡♡♡♡♡　ぅ゛ぉぉぉおおおおおおッ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>その心とは裏腹に、肉体はただ拒絶反応を起こし続けるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……段々と、眠くなってきました。</p>
<p>「ぅぁお゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉぐ、ぉ゛、ぉ゛ぉぉ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>私はいつも、22時に眠ります。夕方から開くこのお店に入って、今は何時なのか分かりません。だけど、この眠気は今の時刻とは関係がなさそうです。いつものそれとは違って、抗いようがなくて、深くて、まるで全てが沈んでいきそうな――ああ、そっか。これは『気絶』か。</p>
<p>「さゆちゃん、もう限界？」<br />
「ぉ゛お、ぉ゛ぉぉぉおおお……♡♡♡♡♡」</p>
<p>ひなっちさんが、耳元で何かをささやいています。だけど、私はもう、それに応えることもできませんでした。口が思うように動かない。それ以前に、言葉を脳で解釈できず、まるで耳から入った声がそのまま反対の耳に通り抜けてしまっているかのよう。</p>
<p>お胸をめちゃくちゃにするブラシの動きが、段々と速くなっていく。</p>
<p>「最後に、思いっ切り気持ちよくしてあげるね」<br />
「ぉ゛お――♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおお――……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおお――……♡♡♡♡♡」</p>
<p>今にも気絶しそうな中で感じたのは、こんなにも意識がぼんやりしているのに、体が嫌になるぐらい感じているということ。そして、その快感が今にも爆発しそうだということ。……もうすぐ、今までにないオーガズムが来る。</p>
<p>その瞬間のことでした。</p>
<p>「――ぉ゛あ――――ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>ひなっちさんが自分のお顔を、私のお胸の谷間に埋めてきたのです。それは欲望を満たすというよりも、両手がふさがっている代わりに全身で私を抱き締めるかのよう。そして、愛情たっぷりのハグのさなか、シリコンの毛で埋め尽くされた親指と人差し指で、私の両乳首をぎゅー。</p>
<p>温もりと快感が、同時にやってきました。</p>
<p>「――ッッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉご、ぉ゛――ッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>私の体は脊髄反射に従って、上半身をのけ反らせ、内股を思いっ切り筋張らせました。意識の隅っこで、びちゃびちゃという水音が聞こえます。これはたぶん、お潮……でしょうか。ほんの少しだけ、粗相をしていないか心配になったけれども、そんな雑念はすぐ洪水のような快感に押し流されてしまいます。</p>
<p>このオーガズムはそれだけ、強かったのです。</p>
<p>「ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>そして、まるで一生続くのではないかと錯覚してしまうほど、永い。</p>
<p>それもそうでしょう。乳首をひねり上げられる気持ちよさだけでも相当なもの。それだけで、乳首にどかどかと降り注いでくる気持ちよさを女性器から排出するのに、大層苦労するというのに。ひなっちさんのほんのわずかな指の動きで、乳首がブラシにじょりじょりと磨かれる。気持ちよさの排出が間に合わず、どんどん積み重なっていく。</p>
<p>吹き出すお潮が、まるで快感のバロメーターになっているかのようでした。</p>
<p>ぶしぶしぶしぶし、ぶしぶし、ぶし。</p>
<p>ぶし、ぶし。</p>
<p>……ぶし。</p>
<p>ちょろ、ちょろ。</p>
<p>「ぉ゛ぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ゛――」</p>
<p>永い時間を掛けて吹き出し続けたお潮が止まると、ようやくひなっちさんの指が乳首から離れます。そこで快感が止まるけれども、余韻で絶頂すること2回、3回。</p>
<p>それでようやく、全部が全部、終わったのでした。</p>
<p>「ぉ゛、ぉ゛お……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡」</p>
<p>後ろにのけ反らせていた首が、がくんと前に垂れます。</p>
<p>真っ暗な目の前でかすかに聞こえるのは、べちゃりという、グローブを脱ぎ捨てる音。ひなっちさんが、汗でべとべとになった私を抱き締めてくれました。</p>
<p>「頑張ったね。今日はありがとう、さゆちゃん」<br />
「ん、ぁ゛、ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡」</p>
<p>温かい。今もまだ、お店には嬌声と叫び声が響き続けています。だけど、そんなものがちっとも気にならないぐらい、私とひなっちさんの周りは静寂でした。この空間が、何だか愛おしい。</p>
<p>……私も何か、お礼とか言ったほうがいいのでしょうか。それとも、こんなはしたない格好を晒したのだから、むしろ謝るべき？</p>
<p>口を開いて、息を吐き出して、だけど頭が働かなくて、言葉が出てきません。とにかく、頑張って口を開いて、息を吐き出して。</p>
<p>「…………へへ、えへへへへへぇ……♡」</p>
<p>結局、私は何も言えなかったと思います。ああもう、それどころか、眠くて何も聞こえません。</p>
<p>「……最後に、そのかわいいのは反則でしょ」</p>
<p>真っ暗な視界の中で、ひなっちさんの口が動いたような、動かなかったような。</p>
<p>そのまま、ほんの少しの名残惜しさを残したまま、私の意識は深く、深く沈んでいくのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから。</p>
<p>気絶していた私は、かすかな物音で目が覚めます。私は拘束を解かれて、お店のソファで、毛布をかぶって眠っていました。周りを見渡すと同じように眠っていた女性のお客さんたちがいて、みんないそいそとシャワーを浴びて、服を着て外に出ていきます。</p>
<p>ひなっちさんは……探してもいませんでした。こういうお店は一期一会、分かっています。……分かっているんです、知識としては。</p>
<p>私もその流れに身を任せて外に出ると、東の空が明るくなった頃。朝の鉄道に乗ってマンションの最寄り駅まで来ると、現実感がわっと押し寄せてきました。</p>
<p>まるで、昨晩の出来事が夢の中で起きたかのよう。あれは幻想だったのでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……そんな訳ありません。</p>
<p>あのお店に行ってから、私の生活は少しだけ変わりました。たった1回お店に行っただけで人生が変わるとか、そんな大げさなことではありません。少しだけの変化です。</p>
<p>その日、お夕飯を作ろうと、エプロンの紐を腰の後ろできゅっと締め付けた瞬間のことです。</p>
<p>「んぉ゛ぉおッ♡♡♡　ッ――！！？」</p>
<p>分厚い布に押しつぶされたお胸から、ぞわぞわとした気持ちよさが染み出してきて全身を駆け巡っていったのです。『余韻』という言葉では片付けられないほどの、強烈で鮮明な感覚。</p>
<p>それだけではありません。高い所にあるものを取ろうと手を伸ばした時、お風呂でボディソープを使ってお胸を洗う時、泡まみれになった乳首をシャワーで流す時、夜眠っていてふと寝返りを打った時。日常のさまざまな場面で、お胸がぞくり、ぞくり。私は本当に、お胸を丸ごと開発されてしまったみたいです。</p>
<p>「はぁぁ……♡　こんな、すごいぃ……♡」</p>
<p>もしかしたら、人によっては『とんでもないことをしてしまった』という絶望感を覚えるのかもしれません。だけど私はというと、『とてもすごいことをしてもらったんだ』という、むしろ恍惚感に満たされてしまうのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だけど、体の前に大きな大きな弱点をぶら下げた状態というのは、何かと不便です。</p>
<p>『タキサイキア現象』というものがあるそうです。危機的な状況において、周囲の景色がスローモーションのように感じられる現象のことで、死の瞬間に体験する走馬灯もその一種だと聞きます。そんな大げさなものではない状況で、だけど私は確かに、まるで命の危機に瀕するような焦燥感に駆られる出来事に遭いました。</p>
<p>昼の大学、たくさんの学生が昼食をとろうとあちらこちらから移動を始めた人混みの中。私は誰かに背中を押されたか、バランスを崩してしまいます。横によろける私のお胸の前には、まさにすれ違おうとしていた見知らぬ男性の腕。こんな人混みの中で、お胸に強い圧迫感を与えられたら、私は一体どんな声を出してしまうでしょう？</p>
<p>だけど次の瞬間、別の方向から肩をぐっと抱き寄せられます。私の体は反対側によろけ、腕が当たりそうだった男性は『済みません』と言いながら、申し訳なさそうに歩き去ってしまいます。</p>
<p>肩を抱き寄せてきた腕は高いところから伸びていて、だけど細い。『大丈夫？』――聞き覚えのある声に、私は上を向きました。</p>
<p>「ひ、ひ……ひなっちさ――！？」<br />
「おおっと、待ったあ！　リアルで<ruby>HN<rt>ハンドルネーム</rt></ruby>はタブーだよう」</p>
<p>「あ、え……？　ど、どうして、ここに」<br />
「いやあ、まさか同じ大学とは思わなかったなあ」</p>
<p>目をぱちぱちさせる私に、ひなっちさんは何だかとても気まずそうなお顔をしていました。</p>
<p>「ところで、お店の時と雰囲気が違います？　あ、お目々が私のお胸じゃなくて、ちゃんとお顔に向いて……」</p>
<p>「う゛……！　さすがに、外であんな態度は、ねえ」<br />
「なるほど、欲求を隠さず発露すると、ああなってしまうと」</p>
<p>「ああなってしまうって……。それはお互いさまじゃないかなあ」<br />
「う゛……！　わ、私だって、普段からあんなことは、その」</p>
<p>「…………」<br />
「…………」</p>
<p>「……はは」<br />
「あははっ」</p>
<p>「お昼、一緒に食べにいこうか」<br />
「はいっ」</p>
<p>たった1回お店に行っただけで人生が変わるとか、そんな大げさなことはありません。</p>
<p>蜂蜜のように甘い弱点が増えて、少し変な、だけど大切な友人ができて。その友人と、お父さまやお母さまには言えないような、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>ことを、たまにするようになっただけ。</p>
<p>だけど私は間違いなく、これは運命だと思ったのでした。</p>
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		<title>股縄膝ガク式下半身トレーニングマシンは爪先立ちの女性をしつこくクリ責めします＠トレーニングジム</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 28 Aug 2025 15:00:37 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イラスト（ショートストーリー）]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】人外が責める]]></category>
		<category><![CDATA[あらすじ]]></category>
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					<description><![CDATA[トレーニングジムにある、えっちなマシンのこと。それは回転するシリコンシートを股間に擦り付けられることで、足腰を鍛えようというものでした。いわゆる『股縄プレイ』によって、女性は爪先立ちで膝をガクガクさせながら、シリコンにクリトリスを摩擦されて絶頂し続けることしかできないのです。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
トレーニングジムにある、えっちなマシンのこと。それは回転するシリコンシートを股間に擦り付けられることで、足腰を鍛えようというものでした。いわゆる『股縄プレイ』によって、女性は爪先立ちで膝をガクガクさせながら、シリコンにクリトリスを摩擦されて絶頂し続けることしかできないのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16539" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/07/股縄.jpg" alt="エロトレーニングジムで爪先立ちになった女性が股縄でクリ責めされて膝ガクしながら強制絶頂させられるイラスト" width="1191" height="1684" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/07/股縄.jpg 1191w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/07/股縄-768x1086.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/07/股縄-1086x1536.jpg 1086w" sizes="(max-width: 1191px) 100vw, 1191px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>最初に見た時は、『何だこれ』と思った記憶がある。</p>
<p>体育という授業が私の身近からなくなると、どうにも『運動しなければ』という鬱陶しい義務感が湧いてくる。でもジムに足を運ぶと、今度は面倒くさく感じ始めるもので。『どうせ長くは続かないだろうなあ』と思ったところで見つけたのが、<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">あ</span><span class="boten">れ</span></span>だった。</p>
<p>まるでテレビか何かで見た製紙工場の大きなロール紙のように、平たいシリコンのシートがぐるぐると循環しているのだ。表面をまとうぬるぬるの粘液が飛び散っているのを見て『おいおい』と思ったけれども。……私は、その<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">用</span><span class="boten">途</span></span>をあっという間に悟ったのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>※その卑猥なトレーニングマシンは、案外かゆいところに手が届く仕様をそろえていた。</p>
<p>・回転方向を前と後ろの好きな方向にできる。私は前方向が好きだった。勃起したクリトリスの裏側を余すことなく擦り姦してくれる。</p>
<p>・機体によってシリコンシート表面の形状が違う。いぼいぼの生えたシートは時折クリトリスをぽこりと押しのけてくる快感が堪らず、つるつるしたシートはクリトリスを滑る感覚が純粋に甘い。1番強烈なのはV字の溝が彫られたシートだ。ぬるぬるのローションをまとって、クリトリスをぞりぞりと磨いてくる。</p>
<p>・シリコンシートの幅が広いのは、開発者の意地悪だ。回転する過程でくしゃくしゃに丸まって、不規則な形状でもって股間を余すことなく擦っていく。おかげで刺激に慣れない。もしもただのロープだったら、こんなにも翻弄されることはなかっただろうに。</p>
<p>・腰元で手を拘束されるという体勢も、地味だけど効いている。もしも鎖か何かを使って頭上で拘束されていたら、腕を引っ張って体を持ち上げることができただろうに。それができないから、足腰の力だけで体を支えなければならない。逃れられない気持ちよさがクリトリスを襲い続ける。</p>
<p>・使用時間は……分からない。だって、何回もイカされてるのに、拘束が一向に解けないのだから。やがてへとへとに疲れ果てて、足腰からは力が抜け、全体重を股間のシリコンシートが支えることになってからも、ずるずる、じゅるじゅるとした連続絶頂天国は続くのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 01 Aug 2025 10:28:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
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					<description><![CDATA[自分のクリトリスをクリボックスとして預けると、機械で気持ちよくしてもらえる、そしてその様子をスマホから視聴できる、そんなサービスがありました。しかしご注意を。一度クリトリスを預けたら、快楽責めのフルコースが終わるまで返却してもらえません。“彼女”は朝から晩まで、機械で作られた指だけでなく、ローションや歯ブラシ、吸引機、クリオナホ、先細バイブ、電マなど――さまざまな道具でクリ責めされる様を見せつけられながら、ひたすらイキ悶えることしかできないのです。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
自分のクリトリスをクリボックスとして預けると、機械で気持ちよくしてもらえる、そしてその様子をスマホから視聴できる、そんなサービスがありました。しかしご注意を。一度クリトリスを預けたら、快楽責めのフルコースが終わるまで返却してもらえません。“彼女”は朝から晩まで、機械で作られた指だけでなく、ローションや歯ブラシ、吸引機、クリオナホ、先細バイブ、電マなど――さまざまな道具でクリ責めされる様を見せつけられながら、ひたすらイキ悶えることしかできないのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>人間、時には思いっ切り気持ちよくなりたいことがある。</p>
<p>全てを忘れて、1日中たっぷり快楽にふける――それは最高の休日の過ごし方だと言えるだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――ただいまぁ」</p>
<p>土曜の朝、私は誰もいない自宅に帰る。あいさつが返ってくることはない。</p>
<p>夜勤明けでもなければ、徹夜で仕事をしていたわけでもない。朝早くからそわそわ気分を胸に抱えながら起きて、ちょっとした<ruby>手<rt>・</rt></ruby><ruby>続<rt>・</rt></ruby><ruby>き<rt>・</rt></ruby>をしていただけだ。</p>
<p>玄関が施錠されているかを二度三度確認して、足早に寝室に。Tシャツに短パン、素足――部屋着に着替えて、ベッドに飛び込む。</p>
<p>そして、指の震えを力んで抑え付けながら、スマートフォンを人差し指でたたくのだ。</p>
<p>「ええと、エイチ、ティー、ティー、ピー。コロン、ななめななめ、く、く、くり……あ、『c』か……」</p>
<p>URLを入力して、<ruby>案<rt>・</rt></ruby><ruby>内<rt>・</rt></ruby>された通りに操作していくと、ようやく、あるページにたどり着く。</p>
<p>ほんのちょっとの読み込み時間が、嫌に長く感じる。私がスマホの側面を人差し指でたたくこと10回か、11回か。ようやく、画面の真ん中にお目当ての<ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>が映り込んだ。</p>
<p>「うお……っ♡」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16555" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ1.jpg" alt="クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス_1" width="1080" height="1920" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ1.jpg 1080w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ1-768x1365.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ1-864x1536.jpg 864w" sizes="(max-width: 1080px) 100vw, 1080px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>事前説明がなければ、これが何なのか分からなかっただろう。もしも誰かが聞いていたとしたら『一体何を言っているんだ』と白い目で見られることを承知で説明すると、これは私のクリトリスだ。</p>
<p>状況を整理しよう。つまり、こんな<ruby>サ<rt>・</rt></ruby><ruby>ー<rt>・</rt></ruby><ruby>ビ<rt>・</rt></ruby><ruby>ス<rt>・</rt></ruby>がある。私はそこに、自分のクリトリスを預ける。すると、預けられたクリトリスはクリボックスとして保管され、快楽生産マシンに収容。私のクリトリスは、機械にたっぷり気持ちよくしてもらえる。</p>
<p>そして、スマホを使えば所定のURLで、自分のクリトリスが機械に気持ちよくしてもらえる様子を視聴できる……そんな感じだ。</p>
<p>私は今朝、お店で自分のクリトリスを預けたばかり。スマホの画面では、私のクリトリスが『まだか、まだか』と、快感を求めて箱の真ん中にぽつんと立ち尽くしている。</p>
<p>よく見れば、画面の真ん中に鎮座するのは確かに私のクリボックスだけど、その周囲にも、たくさんのクリボックスがあるように見える。みんな、自分のクリトリスを気持ちよくしてもらいたくて、あのお店を訪れたのだろうか――そう考えると、何だか胸が落ち着かなくなってくる。</p>
<p>私はベッドの上で横向きに寝て、左手でスマホを持ったまま、右手で自分の秘所に手を伸ばした。</p>
<p>「うおお……。ほ、本当に<ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>……」</p>
<p>薄手の短パン越しでも分かる、<ruby>存<rt>・</rt></ruby><ruby>在<rt>・</rt></ruby><ruby>感<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>さ<rt>・</rt></ruby>。どういう原理か、本来クリトリスがあった場所はつるつるだ。私のクリトリスは本当に、画面の向こうの箱に捕らえられてしまっている。</p>
<p>体が熱くなっていく。呼吸が苦しくなっていく。胸の鼓動が頭にまで響いてくる。クリトリスは静かに立ち尽くしたまま。まだか、まだか、まだかまだかまだかまだか。</p>
<p>――そして、スマホにアナログ時計が付いているわけでもないのに、その時間が訪れた瞬間、何かがかちりと鳴った気がしたのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「き、来たあ――っ♡」</p>
<p>思わず発せられる言葉。私は今、どんな声音をしていただろう？　それに気付いて、むっと口をつぐむ。</p>
<p>クリボックスの上に張り巡らされたレールをしゃりしゃりと走ってきたのは、人の手を模した機械だった。マジックハンドというやつだろうか。でも、本物の人の手よりはだいぶ小さい？</p>
<p>――そんなことを思っていたら、その細い人差し指が、私のクリトリスをつんとつついた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16556" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ2.jpg" alt="クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス_2" width="1080" height="1920" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ2.jpg 1080w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ2-768x1365.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ2-864x1536.jpg 864w" sizes="(max-width: 1080px) 100vw, 1080px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ふゃ――っ！？　ぁ――♡」</p>
<p>不思議な感覚だった。</p>
<p>スマホの画面の向こうにあるすべすべのマジックハンドは、あくまでも画面の向こうのクリトリスをつついているだけ。それなのに、こちらにいる私に、その感覚が届いてくる。</p>
<p>クリトリスの先から、小さな電流がぴりりと走って、全身に甘く伝搬していくよう――これは、紛れもなく<ruby>本<rt>・</rt></ruby><ruby>物<rt>・</rt></ruby>だ。</p>
<p>「ぅおっ♡　お、ぉっおっ、おっぉっぉお……っ♡」</p>
<p>つん、つん、つん。私は自分のクリトリスが優しくいじめられている様子を、食い入るように見つめ続ける。画面の向こうの手付きは、さしずめ動作確認か、準備運動か。指先でつんとつつくだけの快感は、私を満たしてくれることはなく、むしろその欲望を増長させていく。</p>
<p>もっと、もっと、もっと、もっともっともっと！　今の私はきっと、はしたなく目を血走らせていることだろう。</p>
<p>そして、つんつんとつつくだけだった人差し指がぐにりとクリトリスを押しつぶした瞬間、ふーふーとした鼻息は歓喜の喘ぎ声に変わった。</p>
<p>「くぅぅうんっ♡♡　んぁっ、や――っ♡♡　ぉお、ぉほほほほっ♡♡　クリトリス、ふにふにされてぇ……♡♡」</p>
<p>思わず間抜けな笑い声が出てしまうほどだ。</p>
<p>私とて、性経験がまったくないというわけではない。自分でクリトリスを慰めることなんて日常茶飯事だし、他人に触らせたことも……まあ、なくはない。だけど、それらの経験を全て越える心地よさだ。マジックハンドのさらさらと引っかかりのない素材故か、生卵の黄身もつぶせなさそうな絶妙な力加減故か、それとも一切の抵抗を許さないクリボックスという形態故か。</p>
<p>私の膣はあっという間に湿り気を帯びていく。愛液が一滴漏れて下着を濡らした時、『ああそうか』と短パンと下着を脱ぐことにする。それから『しまった、ベッドの上にバスタオルか何か敷いておくべきだったか』と少し後悔したけど、シーツはこの後洗濯してしまおうと心に決めて、雑念を排除することにした。</p>
<p>「お、ぉおっ……！　<ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>1<rt>・</rt></ruby><ruby>本<rt>・</rt></ruby>んん……！？」</p>
<p>そうこうしている間に、次々と悦びはやってくる。まるでコース料理だ。</p>
<p>最初、スマホの画面から聞こえてきたのは、レールを何かが走るしゃりりという音。そして画面に現れたのは、もう一つのマジックハンド。今私のクリトリスの先っぽをつついているものと同じかと思えば、よくよく見ると<ruby>左<rt>・</rt></ruby><ruby>右<rt>・</rt></ruby>が違う。今私のクリトリスに触れているのは右手、そして新たにやってきたのは左手。案外芸が細かい。</p>
<p>そして、新たにやってきた左手が私のクリトリスにやってきた瞬間、『違うのは左右だけではなかった』と<ruby>思<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>込<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>だ<rt>・</rt></ruby>。</p>
<p>ぬるり。</p>
<p>「ふゃぅゃぁあっ♡♡♡」</p>
<p>感触が違った。</p>
<p>クリトリスの先っぽをつついていたマジックハンドは、質の良い布生地のような、きめ細やかでさらさらとした感触だったのに。一方でクリトリスの根元をきゅっとつまんだ新たなマジックハンドは、明確な湿り気があって、しかもそれがまとわり付いてくる……これはラブローションだ。</p>
<p>まるでマジックハンドの中に大量のローションが含まれていて、それが少しずつ染み出してきているよう。そして、それは左手だけではなかった。</p>
<p>「ひぁぅぁぇぇえっ♡♡♡　さきっ、先っぽもぬるぬるしてきてぇえっ♡♡♡」</p>
<p>あんなにさらさらだった右手までもが、ぬるぬるしてくる。ローションの機能を有していたのは、新たなマジックハンドだけではなかった。ただ、出し惜しみをしていただけだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16557" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ3.jpg" alt="クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス_3" width="1080" height="1920" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ3.jpg 1080w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ3-768x1365.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ3-864x1536.jpg 864w" sizes="(max-width: 1080px) 100vw, 1080px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>にゅるり、にゅるり、にゅるり。</p>
<p>右手はクリトリスの先端をいじめ、左手はクリトリスの根元をいじめてくる。指紋のないマジックハンドがローションに濡れた感触は、一切の引っかかりもなくただただ甘い。</p>
<p>むずがゆさがクリトリスから背筋を上って、全身を鳥肌立たせ、口の奥を<ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>ぐ<rt>・</rt></ruby><ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>ぐ<rt>・</rt></ruby>させるようだ。</p>
<p>「ぁぅぇぉぇぇっ♡♡♡　こんにゃのっ、すぐいくっ♡♡♡　我慢できるわけなひぃぅぁぁぁあああっ♡♡♡　ぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡」</p>
<p>私は仰向けに寝たまま、足の裏をべたりとシーツに付けて、浮かせた腰をへこへこと上下に振り続けた。腰にまとわり付いたむずむずを振り払わなければ、どうにかなってしまいそうな気分だった。</p>
<p>だけど、そんなことで快楽は消えることなく、むしろどんどん折り重なって私を絶頂へと追いやっていく。</p>
<p>「ひぁぇぁっ♡♡♡　ぁぅ、お――♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　くっ、ぅうう～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>その絶頂は、甘い蜜に全身をドボンと落とされたような心地だった。</p>
<p>ちょっとした息苦しさ以外の全てが、甘くて、心地よくて、気持ちいい。全身がきゅっと緊張しているというのに、クリトリスのなくなった女性器だけが自由気ままにひくひく収縮と弛緩を繰り返しているのが分かる。抵抗できずに気持ちよくさせられるというのは、こんなにも気持ちいいものなのか。</p>
<p>「ふぉ、ぉお、ぉぉおお……♡♡♡」</p>
<p>私はこの時、間違いなく愉しんでいた。心の中で賛美していたぐらいだ、『クリボックス最高！』『リピート確定！』『もう一生推しちゃう！』。</p>
<p>それが一変したのは、絶頂の余韻が醒めていくさなか――マジックハンドが何てことのないように、私のクリトリスをいじめ続けていることを感じ取った瞬間だった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぅあぇっ！！？　待っ、もう、イッて――！！　ぁっ、ひぃぃぃぃいぃぃぃいいいいいいいいっ♡♡♡」</p>
<p>絶頂直後の快楽責め――ささやかな性経験しかない私にとっては、知らない感覚だった。</p>
<p>私のクリトリスは、ほんのちょっと一なでされるだけで飛び上がってしまいそうなぐらい敏感になっていた。それなのに、二つのマジックハンドがにちゅにちゅという音を立てながら変わらず動き続ける。</p>
<p>『イッた後は体が敏感になる』というのはよく言われることだけど、まさかこんなにも変わるなんて。</p>
<p>「ぃっ、やめ――♡♡♡　ぅぅぅぅぅぅうううっ！！？」</p>
<p>私は思わず、自分の脚の付け根を両手で押さえ付けた。だけど、気持ちよさはただの1ミリグラムも、1ミリセンチも、1ミリ秒も小さくはならない。こんなにも両手でぎゅうぎゅう押さえ付けているのに、気持ちよさが何の抵抗もなく自由気ままにクリトリスを駆け巡る。</p>
<p>自分の体のことのはずなのに、自分の意思が何の影響も及ぼすことができない。その感覚はすごく理不尽で、背中がじりじり焦げていく気分だ。</p>
<p>「おねがっ、一度、止め――！！　いったん、休憩、させて――♡♡♡　ぅぁぁぁぁああ――っ♡♡♡」</p>
<p>私が快楽に対して抵抗を始めたのは、それが今までの快楽とは明らかに違っていたからだった。むき出しの感覚神経をそのまま舐られ、運動神経に恣意的に誤作動させるような感覚。そこには、甘さも心地よさもない。気持ちよさですら、一瞬『痛み』と誤認するぐらい。</p>
<p>しかし、それは紛れもなく『快楽』だった。私の体は、脳が理解するよりも早く、あっけなく上り詰めていく。</p>
<p>「ひぎ――♡♡♡　ぃ――！！？　ぁ――！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぎ、ぃいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>ローションまみれのマジックハンドによるにゅるにゅるとした快感がもたらす二度目の絶頂は、嫌になるぐらい鋭かった。私は歯を食い縛って、まるで崖から突き落とされるような浮遊感に抗う。</p>
<p>まだうれしい！　何とかうれしい！　ギリギリうれしい！　――そんな言い聞かせは、続くクリ責めのせいであっという間に無為に帰した。</p>
<p>「待――！！？　これ以上は、も――ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁ、ぁぁぁぁ゛ぁぁああああーーーーッ♡♡♡♡」</p>
<p>快楽の許容量を超えた瞬間だった。情緒も、<ruby>引<rt>・</rt></ruby><ruby>き<rt>・</rt></ruby>もない、まさに機械的なクリ責め。</p>
<p>コップに水を注ぐ時、あふれそうになったら、誰だって水の勢いを弱めるだろう。悪意のある者なら、むしろドバドバと水の勢いを強めるかもしれない。この機械はどちらとも違う。コップから水があふれるのが分かっていながら、淡々と、一定の<ruby>水量<rt>かいらくりょう</rt></ruby>を保ち続けるよう。</p>
<p>それだけに、話の通じない恐ろしさを感じさせる。私が涙をこぼし始めても、画面の向こうにあるマジックハンドは止まることはない。</p>
<p>「ぅあ゛っ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉおおおおおっ！！？　むりっ、や゛めっ♡♡♡♡　これっ、むりだっでぇぇぇぇぇぇええええええっ♡♡♡♡」</p>
<p>私の指が、勝手にスマホの画面をスクロールしていた。きっとどこかに、『責めを中止する』みたいなボタンか何かがあるかもしれないと、考えるより先に体が期待していた。</p>
<p>だけど、私がどれだけ血眼になって探しても、そんな慈悲に満ち満ちたナビゲーションはかけらも見つからない。一度クリトリスを預けたら、全てのコースが終了するまで止まることはないんだった。</p>
<p>「ふぐぁ、ぉ゛――♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぃぎっ、ぃ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　っっ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>そうこうしている間に、3度目、4度目、5度目と、次々に絶頂がやってくる。</p>
<p>仰向けのまま脚だけブリッジを始めたり、うつ伏せに転がって四つん這いのままお尻を思いっ切り後ろに突き出したり、私の体はベッドの上で勝手に暴れ続ける。いたずら好きな妖精が、私の全身に微弱な電流を流し続けてあざ笑っているみたい。</p>
<p>「ぅぁ、ぉ゛～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡　これ、無理……♡♡♡♡　し、死んじゃ……っ♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡」</p>
<p>段々と、意識が虚ろになっていく。全身はへとへとで、呼吸も苦しい。おかしい、私はマラソンをしていたんだっけ？</p>
<p>こんなにも気持ちよくさせられていたら、ずっと小さな画面なんて見ていられない。ずっと左手に握りしめていたスマホが、シーツの上に落ちて――。</p>
<p>「――え？」</p>
<p>だけど次の瞬間、背筋がぞっと冷え切るのと同時に、私の意識は確かに現実に――画面の向こうにある<ruby>異<rt>・</rt></ruby><ruby>変<rt>・</rt></ruby>に引き寄せられたのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「私のクリトリス、<ruby>増<rt>・</rt></ruby><ruby>え<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>……？　ぇ、あれ、え……？」</p>
<p>分割された画面。今までは一つのクリボックスしか映し出されていなかったはずなのに。1、2、3、4、5、……6？　画面には、六つのクリボックスが映し出されている。</p>
<p>それらのクリボックスの中央にぽつんと立ち尽くすクリトリスは、全て同じ形、同じ大きさ、同じ色――紛れもなく、私のクリトリス。</p>
<p>そして、分裂か何かした私のクリトリスたちに、それぞれ違う道具が近づけられていく。</p>
<p>どうして、私のクリトリスが六つに増えているんだろう？　そんな当然の疑問が一瞬だけ浮かび上がり、だけどそもそもクリボックスなんていう未知の技術が使われている以上、それを論じるのも意味がないように思えた。</p>
<p>大切なのは、そこじゃない。</p>
<p>「……うそ、でしょ……？　それ、全部、いっぺん、に……？」</p>
<p>大切なのは、今、さまざまな道具が一斉に、私のクリトリスをいじめようとしているということ。</p>
<p>「……お願い、やめて」</p>
<p>考えるよりも前にぽつりとこぼれた言葉は、私の感情の呼び水となった。</p>
<p>「――お願いッ、やめてっ！！！？　やめでください゛ぃぃッ！！？　こんなの、私死んじゃうっ！！！　死んじゃうがらぁ゛ぁぁぁぁあッ！！！？」</p>
<p>私は泣いていた。</p>
<p>子どもみたいにみっともなく泣きじゃくりながら、画面の向こうの機械に対して懇願していた。お願い、もう赦して！　私はもう、十分気持ちよくなったから！　これ以上は死んじゃう！</p>
<p>そんなことをしても、誰も聞いてはくれないというのに。</p>
<p>相手は機械だ。一定に保たれた水量がコップの水をあふれさせるように、淡々とした動きでもって、全ての道具が同時に私のクリトリスに触れるのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16558" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ4.jpg" alt="クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス_4" width="1080" height="1920" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ4.jpg 1080w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ4-768x1365.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ4-864x1536.jpg 864w" sizes="(max-width: 1080px) 100vw, 1080px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――ぁ゛ぁぁぁぁぁあああああああああッ！！！！？　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>視界がバチバチと明滅するようだった。私のクリトリスは指でつつかれ、もまれ、しごかれるだけでも、十二分絶頂に至れるぐらいに敏感だったのだ。わざわざ絶頂に特化した道具を、しかも複数同時に使われたら、危うく白目をむいてしまいそうなぐらい気持ちよくなるに決まっている。</p>
<p>「ひぎっ、ぃ゛ぃぃぃいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　いぐっ、いぐッ♡♡♡♡♡　イッで――！！！！？　イっ、ぇ゛え――！！！？　ぇぇ゛ぇぇぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>私はもう、いつイッていて、いつイッていないのかが分からなくなっていた。意識の外でぶし、ぶしと断続的な潮吹きが起きて、シーツが汚されていく。</p>
<p>そして、こんなにも強烈な快感に眼球の奥をたたき付けられてなお、画面の向こうの狂事が、私の脳に無理やりねじ込まれていく。</p>
<p>「やだッ！！！！？　<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>やだぁ゛ぁぁぁぁあああああああッ♡♡♡♡♡　<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>っ、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>゛ッ♡♡♡♡♡　やだっ、やだぁ゛ぁぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡♡」</p>
<p>私はスマホにしがみ付きながら悲鳴を上げ続けた。その道具は駄目！　そこに触らないで！！　そんな触り方したら死んじゃう！！！　見るたび、叫ぶたび、どんな道具が、クリトリスのどこを、どんな風に触っているかが分かって、快感が鮮明になる。</p>
<p>それなら、スマホなんてさっさと放り投げてしまったほうがまだマシだったかもしれない。それなのに、目を離すことが怖かったのか、それともこの期に及んでまだ快楽を欲しているのか、私は自分のクリトリスが虐げられている様子を視聴し続けるんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>最初に見たのは、マジックハンドで責められるクリトリスだった。</p>
<p>「ひぅぁ゛ッ♡♡♡♡♡　にゅるぬる゛ッ♡♡♡♡♡　しぬっ、死ぬっ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>二つのマジックハンドの動きは相変わらずだった。右手と左手がそれぞれ役割分担をして、クリトリスの先っぽ、幹、根元をにちゅにちゅとなでくり姦していく。</p>
<p>その手付きは甘いはずなのに、感覚神経を通る電流は嫌になるぐらい鋭い。私の腰は不規則な痙攣を強いられ続ける。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>次に歯ブラシ。</p>
<p>「そんなの゛、そんな゛の使わ゛ないでぇぇぇぇぇぇええええええッ♡♡♡♡♡　ぃぎっ、い――っ♡♡♡♡♡　づよすぎッ♡♡♡♡　ぐりどりすなぐなっぢゃぁぁぁぅ゛ぁぁぁぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>こんなものをクリ責めに使うなんて信じられなかった。だって、歯ブラシは歯を磨くものでしょう？　断じて、クリトリスを磨くものではない。</p>
<p>だけど、その気持ちよさは本物だ。痛みを感じる1歩手前の強烈な刺激が、私を強制連続絶頂に追いやると共に、クリトリスに密集した神経をほじくり返していく。感覚が麻痺するどころか、どんどん敏感になっていく。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>次は、一体何の機械だろう？　目で分からなくても、クリトリスの感覚で分かった。……これは、クリトリスを吸う機械だ。</p>
<p>「ぅ゛ぉぉおっ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおおッ♡♡♡♡♡　ぢゅっぢゅっぢゅってぇ゛ぇ♡♡♡♡♡　やだッ、何ごれっ♡♡♡♡♡　くりとりすあづいッ♡♡♡♡♡　何だか熱ぐなるぅぁ゛ぁぁぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>吸引機がクリボックスの土台にぴちりと貼り付いて、クリトリスを吸い上げる。まん丸だった私のクリトリスが、縦長に伸ばされていく。</p>
<p>ぢゅっと吸い上げる圧迫感と、ぷすりと空気が抜ける解放感が交互にやってくる。まるでポンプみたいだ。こんなクリボックスに閉じ込められてなお、クリトリスに絶えず新鮮な血液が届けられるようで、神経が飽きることはけっしてない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして次のは、まさか、クリオナホとかいうやつだろうか。</p>
<p>「ひぁぅぇおぁひぅぁぁ゛ぁぁあああ～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　ひゃめっ、くりとりひゅ溶けひゃ――♡♡♡♡♡　ふゅょぉお゛ぅぇぁぉぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>私も、男性が使う『オナホール』というものを、存在ぐらいは知っている。柔らかなシリコンでできていて、中には性感を刺激する溝が彫られていて、ローションで濡らしてから男性<ruby>の<rt>・</rt></ruby>を挿れると、それはもう気持ちいいらしい。</p>
<p><ruby>ら<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>――それはたった今、断定形になった。クリトリスが柔らかなシリコンにもみくちゃにされる感覚は、まるで全身をくすぐり責めにされるような甘さだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それと、先の細い、不思議な形状をしたバイブ。</p>
<p>「ぅ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおッ♡♡♡♡♡　くりとりすの<ruby>根<rt>・</rt></ruby><ruby>元<rt>・</rt></ruby>ッ♡♡♡♡♡　ねもとがぁぅぁぇぉぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぃ゛ぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>このバイブを開発したやつは、とんでもない快楽嗜好者だと思い知らされる。決して強くはない振動が、しかしクリトリスの1点をピンポイントで震わせてくる。</p>
<p>快楽責めに必要なものは何だろう？　『強さ』、然り。『長さ』、然り。だけど、『丁寧さ』――これもまた、正解であることを体で分からされる、そんな道具だった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>最後に、電動マッサージ器。</p>
<p>「っっぎゃぁ゛ぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　しぬっ、死ぬ゛ッ♡♡♡♡♡　しぬ゛ぅぅぅぅぁぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>『ばかじゃないの！？』と叫びたい気分だった。こぶしのような重くて硬い振動物が、ぐりぐりという回転運動を描きながら、クリトリスを踏みつぶし続ける。</p>
<p><ruby>丁<rt>・</rt></ruby><ruby>寧<rt>・</rt></ruby>は、確かに気持ちいい。だけど、<ruby>強<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>――それもまた、率直に、残酷に気持ちいいんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぉ゛っぉぉぉおおおっ♡♡♡♡♡　ぉご、ぉぉおおおおおおッ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁぎ、ぃ゛ぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>イカされ続ける。イカされ続ける。イカされ続けるイカされ続けるイカされ続ける、イカされ続けるイカされ続けるイカされ続けるイカされ続ける。</p>
<p>私の中で、時間の流れがおかしくなってしまったみたいだった。散々イカされ続けたと思ったら、スマホの時計がまだ5分しかたっていなかったこともあったし、泣き叫んでいたらいつの間にか1時間が過ぎていたこともあった。まるで永遠の絶頂地獄に放り込まれてしまったみたいだ。</p>
<p>だけど、人の体というのは無限の時間に耐えうるようにはできていないらしい。</p>
<p>「ぅぐあ゛――♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉ……♡♡♡♡♡」</p>
<p>浮き上がって、沈んで、また浮き上がって、沈んで――そんな風に繰り返していた意識が、だんだんと重たくなっていく。何てことはない、ただ体力が尽きただけだ。私はそう遠くないうちに、気絶してしまうのだろう。それは、この快楽地獄においては救いのように思えた。</p>
<p>だけど、何かを感じる。</p>
<p>「だめ、これ、いじょ――♡♡♡♡♡　ちぎれ――♡♡♡♡♡　何かっ、なにかちぎれる――♡♡♡♡　ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁぁあああああああああ――♡♡♡♡♡」</p>
<p>こんなにも眠いのに、全身の筋肉は緩むどころか、むしろ硬く、硬く絞られていく。呼吸が苦しくなって、クリトリスがないはずのアソコの中で何かが膨らんでいく。</p>
<p>それは前触れ。何回も、何十回も、何百回も、絶頂という手段でもって体の中の快楽を放出させていたというのに、私の体の中には、まだパンパンに快楽がたまっていたらしい。</p>
<p>「だめ、もぉ゛――っ♡♡♡♡♡　ぁ、来る、ぁあ、ぁ゛ぁぁああ――ッ♡♡♡♡♡　……ぁ――」</p>
<p>抵抗なんて、これっぽっちもできなかった。</p>
<p>躰という名のダムが必死にせき止め続けていた<ruby>水の塊<rt>かいらく</rt></ruby>が今、限界圧力を迎える。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁぁぁああああああああああああ――ッ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>機械の動きは、ちっとも変わっていない。マジックハンドも、歯ブラシも、吸引機も、クリオナホも、先細のバイブも、電マも、全部が全部、一定のリズムで私のクリトリスをいじめ続けるだけ。</p>
<p>それなのに、その絶頂は今までにないぐらい強烈なものだった。無意識のうちに絶叫し、肺にたまった空気を全て吐き出す。意識の隅っこで、ビチャビチャという音が聞こえる。それはもう、果たして本当に潮なのだろうか。体の中にたまった快楽を、全部全部吐き出すかのようだ。</p>
<p>「ぁぐ、ぉ゛――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　これ、長――ッ♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>過去最大の絶頂は、長く続く。全身をぎちぎちに硬直させ、だけど腹筋だけをさびたポンプのようにぎゅうぎゅううごめかせて、潮を吹き続ける。</p>
<p>それが10秒、20秒、30秒……時間感覚を失ってしまった私には、その正確な時間は分からない。何なら、数分、数十分とイキ続けていたような気すらする。</p>
<p>そんな長い時間がたって、体の中の快楽を行ってき残らず吐き出すとやっと、私の全身はふっと緩むのだった。</p>
<p>「ぉ゛、ぉ゛、ぉぉぉぉぉ……ッ♡♡♡♡♡　ぉご、ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛お……ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>もう、何も見えない、何も聞こえない、何も考えられない。ピンク色の光が咲く視界が、ゆっくりとグレーに変色していくのをぼうっと見つめるだけ。</p>
<p>……そんな中でも、クリ責めは終わらない。マジックハンドが、歯ブラシが、吸引機が、クリオナホが、先細のバイブが、電マが、全部が全部、一定のリズムで私のクリトリスをいじめ続ける。私はイキ続ける。</p>
<p>「ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ひへ、へへへへへへへぇぇ゛……♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ッ゛ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>私がすっかり意識を手放して気絶してしまった後も、ずっと、ずっと――。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、私は全身のべたべたした不快感に飛び起きる。</p>
<p>「ふぉ――っ！！！？　ぉ、お……っ！？　わ、私、あれ、え……っ？」</p>
<p>これまで何をしていたかを思い出して、あまりの恥ずかしさに絶叫したくなったのをすんでの所で我慢して、深呼吸。カーテンの隙間から窓の外を見れば、もう日はとっぷりと暮れてしまっていた。おかしい、私が事におよび始めたのは朝だったはず。</p>
<p>とうの昔にスリープモードに入っていたスマホをつけると、配信画面には灰色の網が掛けられていて、『クリトリスをご返却いたしますため、お手数をお掛けいたしますが店舗までお越しください』という文字が表示されていた。</p>
<p>ものすごく面倒くさいなあと思いながら、『ついでに何か食べに行くか』と思いながら外に出ることにしたのだった。もちろん、シャワーを浴びてから。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして。</p>
<p>「いらっしゃいませ。クリトリスのご返却ですね？　少々お待ちくださいませ」<br />
「は、はい」</p>
<p>まるでエステ店のような清潔なカウンターで、私は挙動不審に返事をする。それにしても『クリトリスのご返却』という字面は何ともインパクトがあるな。</p>
<p>若い女性の店員さんが、1枚の紙を差し出す。返却に際する同意書だか、証明書だか、私はその書類にサインを一筆入れるために、書かれている内容を丁寧に確認していく。</p>
<p>すると、店員さんは何てことのないように口を開くのだ。</p>
<p>「延長はよろしかったですか？」<br />
「え、延長……？」</p>
<p>それは聞いたことのない言葉だった。私が間抜けな声を上げると、店員さんは『あら、ご案内が漏れていました？』という表情で首をかしげた。</p>
<p>「本日に引き続き、翌日もご利用いただくと、ご利用料金が割引されます。ええと、この時間帯ですと30%オフですね」</p>
<p>私は『あー』と、声を出さず口だけ開けた。カラオケとかだと、延長というのは割高だったりするものだ。クリトリスを預かってクリボックスに保管する手間だとか、反対にクリボックスからクリトリスを取り出して返却する手間だとか、そういうのが省かれるから割引されるんだろうか？　そんな風に私は1人で納得する。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そんなことはどうでもいい。大切なのはお金じゃなくて、それでどうなるかということだ。</p>
<p>……もう1日、<ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>を？</p>
<p>「……ぅお――っ♡」</p>
<p>今日は土曜日。明日は日曜日。</p>
<p>預けているはずのクリトリスが、きゅんとうずいた気がしたのだった。</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>クリオナホ1年分が当選したので毎日クリ責めで強制絶頂させられることになりました（百合・レズビアン）</title>
		<link>https://omonove.com/16454/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 10 Jul 2025 15:00:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イラスト（ショートストーリー）]]></category>
		<category><![CDATA[【人数】一人に責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】女性が責める]]></category>
		<category><![CDATA[あらすじ]]></category>
		<category><![CDATA[イカされ]]></category>
		<category><![CDATA[クリトリス]]></category>
		<category><![CDATA[クリ責め]]></category>
		<category><![CDATA[シリコン]]></category>
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					<description><![CDATA[ダンボールを開けると、そこにあるのはみちみちに詰まったクリオナホ（クリトリス専用オナホール）。こんなものをずっとお家に置いておくわけにもいかず。1日1箱をノルマに、同居人（女性）にイカされ続ける毎日を過ごすことになったのでした。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ<br />
</strong>ダンボールを開けると、そこにあるのはみちみちに詰まったクリオナホ（クリトリス専用オナホール）。こんなものをずっとお家に置いておくわけにもいかず。1日1箱をノルマに、同居人（女性）にイカされ続ける毎日を過ごすことになったのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16442" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/06/クリオナホ.jpg" alt="クリオナホ1年分が当選したせいで同居人の彼女にリビングでクリ責め強制絶頂されるレズなイラスト" width="1191" height="1684" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/06/クリオナホ.jpg 1191w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/06/クリオナホ-768x1086.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/06/クリオナホ-1086x1536.jpg 1086w" sizes="(max-width: 1191px) 100vw, 1191px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;"><strong>クリオナホラインナップ</strong></p>
<p><strong>◆つぶつぶ：小さなイボに満たされており、まるでたくさんのクリトリスと貝合わせしているよう。</strong></p>
<p>「うぉっおっおっぉぉぉおおおッ♡♡♡♡　クリトリスっ、こねくりまわひゃれっ♡♡♡♡　これっ、むりっ、むりいぃぃぃぉおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」<br />
「無理じゃないでしょ？　もう、こんな抽選に応募しちゃって。部屋が狭いし、友だちも呼べないし。責任持って、これから毎日使ってもらうからね」</p>
<p>「ごみぇっ、ごめんってへぇぇぇえええっ♡♡♡♡　ぅにゅおッ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p><strong>◆にょろにょろ：ミミズのような細い&#8221;ひも&#8221;が無数に生えた仕様。不規則な気持ちよさをお試しあれ。</strong></p>
<p>「面白い中身だね。これ、気持ちいいのかな？」<br />
「ひぁぅぇぉぁぉぇぃぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡　にゃにこれっ、くりに絡み付いへっ♡♡♡♡　ひょぅぉぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡」</p>
<p><strong>◆つるつる：壁面加工のないつるつる仕様。しかし、シリコンそのままの感触が気持ちいいんです。</strong></p>
<p>「ふぉっ、ぉ゛ぉぉおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……っ♡♡♡♡　これっ、やさしひっ♡♡♡♡　すきっ、好きぃっ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡」<br />
「わぁすごい。こんなにうっとりしてるの、初めてなんじゃない？」</p>
<p><strong>◆ぞりぞり：V字の溝が掘られており、柔らかくもとがった先端がクリトリスを強烈に摩擦します。</strong></p>
<p>「ッッッに゛ゃーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡ だぇっ、こえッ、ぞりぞりッ♡♡♡♡♡　ぞりぞりしでぇぇぇぇぇぁぁぁぁぁあああああああああ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「わあ1番の反応。……私、これが1番好きかも♡」</p>
<p>「おぇがっ、や゛めッ♡♡♡♡♡　しぬッ♡♡♡♡　じぬ゛♡♡♡♡♡　っぁ゛ぁぁぁぁぁあああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡ 　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「だめだよ。全部同じ数あるんだから。ちゃんとローテーションで使ってあげるね……っ♡」</p>
<p>「っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　くり゛ッ、取れぅ゛♡♡♡♡♡　ぅ゛ぁぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>短小ふたなりの変身ヒロインが女怪人たちの集団陵辱搾精地獄で再起不能にされて一生射精管理されるまで</title>
		<link>https://omonove.com/15948/</link>
					<comments>https://omonove.com/15948/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 20 Dec 2024 09:00:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
		<category><![CDATA[【人数】複数に責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】人外が責める]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】女性が責める]]></category>
		<category><![CDATA[アニメ]]></category>
		<category><![CDATA[あらすじ]]></category>
		<category><![CDATA[イカされ]]></category>
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					<description><![CDATA[変身するとふたなりになってしまう、お嬢さま口調な正義のヒーロー"アリアテネ"。色仕掛けなんてくだらない攻撃に敗北した彼女は、敵のアジトで搾精地獄を受けることになります。女怪人たちによる手コキで、フェラチオで、パイズリで、オナホールで、そして本番セックスで……実にさまざまな方法による、射精禁止→強制連続射精のコンボ。そして、1度空っぽになるまで精液を搾り取られるだけでは終わってくれない、彼女の悲惨な末路とは。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
変身するとふたなりになってしまう、お嬢さま口調な正義のヒーロー&#8221;アリアテネ&#8221;。色仕掛けなんてくだらない攻撃に敗北した彼女は、敵のアジトで搾精地獄を受けることになります。女怪人たちによる手コキで、フェラチオで、パイズリで、オナホールで、そして本番セックスで……実にさまざまな方法による、射精禁止→強制連続射精のコンボ。そして、1度空っぽになるまで精液を搾り取られるだけでは終わってくれない、彼女の悲惨な末路とは。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※この作品は、<strong>Pixivリクエスト</strong>で頂いた有償リクエストの作品です。</p>
<p style="text-align: center;"><a rel="sponsored noopener" target="_blank" class="btn btn-green btn-m" href="https://skeb.jp/@omonove">Skebで絵や小説を依頼する</a></p>
<p style="text-align: center;"><a rel="sponsored noopener" target="_blank" class="btn btn-green btn-m" href="https://www.pixiv.net/users/32445046/request">Pixivリクエストで絵や小説を依頼する</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>U県K市。あまり大きいとはいえないこの町では時折、女性の姿をした『怪人』が現れるようになった。</p>
<p>女怪人の体格は一般女性並みだが、肌は血が通っていないかのように青紫色。大きな胸と尻、衣装はボンデージ。頭には角、背中には羽、尻には尻尾。ある女怪人は腕に刀剣を生やし、またある女怪人は銃器を搭載する。どの女怪人にも共通していたのは、逃げ惑う若い女性を優先的に捕まえるということだった。</p>
<p>そして、そんな女怪人たちを率いる1人の女性がいた。</p>
<p>「安心なさい、ただ、貴女の魔力をちょっと頂くだけ。痛いことはしないし、むしろ気持ちよくて病み付きになっちゃうかも……♡」</p>
<p>名をニク。肌が薄橙色で、手足に異物が生えていないことを除けば、暴れ回る怪人たちと同じ姿形をした彼女は、捕まえた少女に向かって舌なめずりしながら笑う。</p>
<p>その傍ら、女怪人たちは気の赴くままに、町をほどほどに破壊しながら女性たちを襲い続けた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しかし、悪い怪人には、『正義のヒーロー』が付き物である。</p>
<p>「そこまでですわよ、ニク！」<br />
「……やっぱり、今日も来たわね。アリアテネ」</p>
<p>その名をアリアテネ。『少女』とも『女性』とも呼べるであろう年頃の、人形のように目鼻立ちの整った彼女。波打つ髪は色素が薄く、肌も透き通るよう。白いシャツと白いスカート、白いソックス、白いブーツ。しかしその中に着込んだ、まるでレオタードのようなぴちりとしたインナーは紺色。</p>
<p>アリアテネは、女怪人たちを率いるニクをぴしりと指さして言い放った。</p>
<p>「いつもいつも、町の人々の平穏を脅かして。今日という今日は、わたくしが赦しませんわ！」<br />
「ふん。そう簡単にいくかしら？」</p>
<p>魔力で作られた巨大な剣を構えるアリアテネ。腕に生やした武器をアリアテネに向ける女怪人たち。</p>
<p>正義のヒーローと悪の怪人たちの戦い――その結果は、いつも決まっていたのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>深夜、某所。女怪人たちを率いていたニクは、暗闇の部屋でノートパソコンを凝視していた。</p>
<p>「これで二十と、何戦だったかしら」</p>
<p>ニクは首を横に振った。詳細な数を考えても仕方ない、どうせ何十戦であろうと、全て負けていることは変わらないのだから。</p>
<p>ノートパソコンの画面に映るのは、憎き敵アリアテネとの戦闘を撮影した動画。</p>
<p>相対するは、自身をベースに生み出し、武装した女怪人たち。刀剣を使うものもいた、銃器を使うものもいた。しかし、その全てがアリアテネの巨大な剣に蹴散らかされる。魔力は膨大。戦闘技術も、まあまだ荒く、時折妙に動きが悪くなることがあるが――ほのかな違和感――年の割には悪くない。</p>
<p>「あの強さは、まるで……」</p>
<p>ニクはまた、首を横に振る。こうも負け続きだと、雑念も湧いてしまう。</p>
<p>使命を果たそう。今は何としても、アリアテネを打ち倒す手段を考えなければ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それは、何てことのない瞬間だった。</p>
<p>「あらいけない」</p>
<p>ノートパソコンに映る、アリアテネとの戦闘記録。</p>
<p>アリアテネが身を翻した瞬間に、スカートの中身がちらりと見えたのだ。下着……というよりは、ぴちりとしたレオタード型のインナー。ニクはうぶな中学生男子ではないのだから、同性のスカートの中身が見えたからといって、特段色めき立つようなこともない。その言葉も、感情の伴わない空虚なもの。</p>
<p>しかし、ニクはその映像を二度見した瞬間、椅子をがたんと鳴らしたのだった。</p>
<p>「……ふーん、なるほどねぇ♡」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>日曜日の朝。もう何十回目ともなった、正義のヒーローと悪の怪人たちの激突。</p>
<p>アリアテネは町の中央にある商店街に赴いていた。</p>
<p>「ニクという女性も、いい加減しつこいですわね」</p>
<p>そう独りごちるアリアテネの口元は、しかし薄らとした笑みが浮かんでいた。</p>
<p>始まりは、突拍子もない出来事からだった。彼女は最初、恵まれた家柄であることを除けば、至って普通の少女だった。『町に怪物が現れるようになった』といううわさを教室で聞いて、『くだらない』と思いながら『怖いな』とも思った。</p>
<p>そんなある日の帰り道、突然頭の上に何かが落ちてきた。かつんと鳴った頭を押さえながら涙目で地面を見てみると、赤い宝石の付いた真っ白なブレスレットが転がっていたのだ。頭上を見上げても、空しかない。鳥が運んだのだろうか。そして何となく、そのブレスレットが素敵なデザインだと思ったから、彼女はつい自分の右手首にはめた。</p>
<p>全身から白い光が放たれて、自身の変貌と共に、何でもできそうな力が湧き上がるのを感じたのだった。</p>
<p>それからアリアテネは、自身の使命を確信した。神話における戦いの女神の名を冠し、正義のヒーローとして町を脅かす怪人たちと戦うこと。それはテレビアニメでも見たことがあるもので、最初は『子どもっぽいな』と少し恥ずかしかったけれど。力を奮う快感と、称賛の声を浴びる優越感は堪らない。</p>
<p>勝利を続けてきた彼女は、今回も自分の勝利を確信していた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「あら、今回は随分と貧相な装備ですこと」</p>
<p>アリアテネは笑う。</p>
<p>今まで、女怪人たちはあの手この手で戦闘力を高めてきた。最初は両手で小さな火球を投げつける程度、次に刀剣や弓矢などの前時代的な武器を装備するようになって、前回はほとんどが銃器搭載。</p>
<p>しかし今回、女怪人たちは数こそ多いものの、何か特別な装備をしているようには見えなかったのだ。</p>
<p>「正直なことを言うとね、銃器っていうのは魔力の消費が激しいのよ」<br />
「あらそうですか。そんな体たらくで、わたくしに勝てるとお思いですか？」</p>
<p>「大丈夫よ。今回は、魔力をほとんど使わない戦法を考えてきたから」</p>
<p>アリアテネは身構える。相手はそもそも現代の常識から外れた存在だ、一体何をしてくるのか見当も付かない。</p>
<p>しかしニクが指を鳴らした瞬間、女怪人たちはアリアテネの予想からまったく外れた行動に出る。アリアテネに襲い掛かるわけでもなく、反対に逃げるわけでもなく。自身の着ているボンデージの上をずらして、大きな胸を露出させたのだ。</p>
<p>「――んなぁっ！！？」</p>
<p>顔をぼんと赤くするアリアテネ。女怪人たちは露出させた胸をゆさゆさと揺らしながら、アリアテネに近づいていく。</p>
<p>「な、何のつも――」</p>
<p>アリアテネは我に返る。</p>
<p>相手は敵。どんな思惑があろうとも、そしてどんなに扇情的な格好であろうとも、巨剣でもってたたき切ればいい。アリアテネは後ろに飛び退いて、距離を取ろうとした。</p>
<p>しかし。</p>
<p>「くあぅっ！」<br />
「……ふふ」</p>
<p>アリアテネは何の攻撃も受けていないというのに、背中を丸めながら悲鳴を上げる。一足で10mぐらい飛び退くつもりだったのに、よたよたと2歩、3歩後ずさるだけ。その様子を見て、ニクの口角が持ち上がった。</p>
<p>大きな胸を露出させた女怪人たちは、もうアリアテネが手を伸ばせば届く距離。巨大な剣を振るうには、間合いが近すぎる。</p>
<p>「っ……離れなさいっ！！」</p>
<p>アリアテネは腕で女怪人たちを押しのけようとした。魔力によって増強された腕力は、大の大人のそれよりも強い。しかし、アリアテネの突き出した右腕は、1体の女怪人の胸をぐにゅりと押しつぶす。</p>
<p>「ぅお――っ♡」</p>
<p>途端に緩む力。さらに曲がる背筋。</p>
<p>そうこうしている間に、女怪人たちの体が、腕に、腰に、脚に絡み付いていく。</p>
<p>「ぅぁ、ぁ……！？　ぁ――♡　ぁぁぁぁぁぁ……！！」</p>
<p>アリアテネはもう、真っ赤な顔でぷるぷる震えるだけ。全身から、むにむに、むにゅむにゅという擬音すら聞こえてきそうな気がした。そして。</p>
<p>バチリ。</p>
<p>「が、ぁ――ッ！！？」</p>
<p>アリアテネに絡み付く女怪人のうち1人が、攻撃した。鉤状に曲げられた親指と人差し指の間から、高圧の電流を発生させて、アリアテネの後ろ首に押し付けたのだ。まるでスタンガンのような攻撃に、アリアテネは女怪人たちに絡み付かれたまま、その場で気絶してしまったのだった。</p>
<p>「……こんなにあっけなく勝てるなんてね。今までの苦労は何だったのかしら」</p>
<p>ニクはため息を付いた。その表情は呆れたようでありながら、強い悦びをにじませている。</p>
<p>煙のようにふっと消える女怪人たちと、アリアテネを抱えてそのまま歩き去ってしまうニク。周囲には戦いを見守る幾ばくかの人々がいたが、アリアテネを下した彼女を追おうとする者は、誰一人いないのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>気絶したままニクに運ばれたアリアテネは、ほんの数十分ほどで目を覚ます。しかし、その時にはもう全ての準備が終わった状態だった。</p>
<p>場所は、ニクが所有する秘密基地。とはいえ、コンクリート打ちっぱなしで窓も何もない、殺風景で暗い部屋のど真ん中に拘束されていては、何の情報も得られそうにない。……拘束。そう、拘束だ。</p>
<p>変身して戦うようになってから、アリアテネは特撮とかアメコミとか、そういうヒーローものをテレビや漫画で見て勉強してみたことがある。すると、主人公が台座に乗せられて、改造手術を強いられる場面があった。今、彼女が置かれていたのはまさにその状況だ。円形の台座にあおむけに寝かせられて、両手足を大の字に開かされて、手首に、二の腕に、足首に、太ももに、金属の分厚い枷がはめられている。</p>
<p>「貴女には外せないわよ。その台座にはうんと予算掛けてるんだから」<br />
「ニク……っ」</p>
<p>「まあ落ち着きなさいな。そう言えば、貴女とゆっくり話す機会なんてなかったわね」</p>
<p>アリアテネが寝かせられた台座の側には、ニクがにまにまとした表情で立っていた。その顔は嘲るようでありながら、どこか純粋なうれしさも感じ取れたし、何か背筋が寒くなるような艶も垣間見える。</p>
<p>「わたくしにこんなことをして、一体どういうつもりですの……っ」</p>
<p>「それは、貴女もよく知ってることじゃないかしら」<br />
「町を襲って何をするかと思えば、女性を辱めるだけ。そんなあなたの行動原理が分かるとでも？」</p>
<p>しかし、アリアテネが吐き捨てると、ニクはきょとんと少し間の抜けた表情に変わるのだ。</p>
<p>「あら。私ったら、そんな風に認識されてたの？」</p>
<p>アリアテネは『そう言えば、彼女たちの目的を知らない』と思った。ただ、町を、そして若い女性たちを襲うから、自分が退治していただけ。あまりにも今更だし、どの道悪いことには変わりないのだから、どうでもいいと言えばどうでもいいのだけど……1度気になるともやもやする。</p>
<p>すると、ニクはひとしきり考え込むような態度の後、『まあいいわ』と笑った。</p>
<p>「うーん、そうね。私って、実は異世界の魔族なの」<br />
「……は？」</p>
<p>「今ね、人間と魔族が戦争をしていて。だけど、ちょっとこちらの旗色が悪いのよね。人間って数だけはやたら多いから、それだけで厄介なのだけど。その上、『勇者』とかいうやつが出てきたみたいでね。単騎で一個師団を押し返すなんて、軍事の常識もへったくれもないわ」</p>
<p>それはまるで、漫画かアニメか、ゲームかで聞くような話。自分で聞いた話とはいえ、アリアテネはどう反応すればいいのか迷った。</p>
<p>「魔王様は私に命じられた。いわく『別の世界に渡って戦力を整えてこい』と。使命は半分成功したわ。この世界は魔力に頼らない分、他が発達している。特に、重火器――あれは私の世界にはない、極めて強力な武器、そして発想。だけど、魔法で再現するとなると、魔力の消費がちょっと激しすぎるのよ」</p>
<p>「悪役が身の上話をつらつらと始めるのは、死亡フラグと言うらしいですわよ？」<br />
「貴女が聞いたんじゃない」</p>
<p>結局、アリアテネはふんと鼻を鳴らすことにした。ニクの言うことが本当であろうがなかろうが、和解の余地はないと感じたのだ。</p>
<p>しかし、それはニクとて同じだった。今更、アリアテネと<ruby>仲<rt>・</rt></ruby><ruby>良<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>よ<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby>してそのまま帰すつもりなどない。</p>
<p>「つまり、ね。武器を得た次は、<ruby>魔<rt>・</rt></ruby><ruby>力<rt>・</rt></ruby>が必要なのよ……っ♡」<br />
「――ぅひぁっ！？」</p>
<p>唇を裂いて笑うニクの顔ばかりに気を取られていて、他への意識がおろそかだった。アリアテネは突然、腰が浮くようなむず痒さを覚える。</p>
<p>ニクが、アリアテネの股間にそっと手を置いたのだ。</p>
<p>「やめっ、そこは――！？」</p>
<p>「あらあら、手を置くだけで<ruby>硬<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby>わよ？」<br />
「っ、く……！？　あなた、まさか<ruby>知<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>……！」</p>
<p>ぴちりと貼り付いた紺色のインナーから浮き上がるのは、女性器の慎ましやかな土手……だけではなかった。その上に、確かな存在感を覚えさせるのは、かちかちに勃起した男性器。</p>
<p>それは決して作り物などではない。アリアテネは女性でありながら、股間に男性器を生やした<ruby>ふ<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>り<rt>・</rt></ruby>だったのだ。</p>
<p>「まさか、女性である貴女におちんちんが生えてるなんてねぇ♡」<br />
「これは……！？　変身したら、自然と出てきて……っ」</p>
<p>アリアテネは顔を真っ赤にしながら口ごもる。</p>
<p>ふたなりは、彼女にとって何より最大の恥部だった。反射的に反論してしまった通り、生まれつきのものではない。変身すると、自然と生えてしまうのだ。その原理はまったく分からないが、とにかく、こんなものを恥ずかしいと思わないほうがおかしい。何なら、女性器を間近でまじまじと見られたほうがまだマシだ！</p>
<p>「……へえ、肉体の変化？　そんな作用もあるのね」<br />
「……？　っ、あ、やめ、なで……！？」</p>
<p>アリアテネは、ニクのその声音、その文脈に違和感を抱いた。しかし、『気を取り直して』と言わんばかりに男性器を手のひらでなでられ始めると、些末なことを気にしてはいられない。</p>
<p>「それにしても、かわいらしいおちんちん♡　あまりにも小さかったから、つい先日まで気付かなかったぐらい」<br />
「んな……っ！？　こ、これはそもそもっ、勝手に生えてきたもので、わたくしのものでは……っ！」</p>
<p>「受け入れなさいな。どんな経緯で生えてきたにせよ、これが貴女のおちんちんなの♡　うーん、私の指とどっちが大きいかしら？」<br />
「っやめ！？　指を添えないでくださいぃっ！」</p>
<p>女であるからには、生まれて1度ぐらいは胸の大きさを気にしたことはあるけれど。まさか男性の<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>の大きさを気にしなければならない日が来ようなんて……。</p>
<p>実際、アリアテネの男性器は普通と比べればかなり小さい。何せ、戦闘中たまに女怪人たちの少々過激な姿に欲情していたにもかかわらず、スカートの上からではその存在に気付かれなかったのだ。勃起し、包皮も剥けているにもかかわらず、そのサイズは子ども並。</p>
<p>「思えば妙だったのよ。貴女、戦いのさなか、たまに動きが妙に悪くなるのよね。まさか、小っちゃいおちんちんが勃起していただなんて、誰が思うかしら」<br />
「それは、あなたたちの格好が……！　っくぅ……！？」</p>
<p>「あら、<ruby>タ<rt>・</rt></ruby><ruby>マ<rt>・</rt></ruby><ruby>タ<rt>・</rt></ruby><ruby>マ<rt>・</rt></ruby>は付いてないのね。生殖を想定しているわけではなさそうだし、問題ないのかしら」<br />
「いつまで、見てっ、っ～～～！！」</p>
<p>「あら失礼。まあ、この際大きさや形はどうでもいいわ。そんなことよりも、まさかちょっと色仕掛けをしてあげるだけで、あんなにも動けなくなっちゃうなんて。正義のヒーローとして恥ずかしくないの？」<br />
「――ひぅあっ♡　ぁひっ！？　やめ、引っかくのは、やめぇぇ……！！？」</p>
<p>アリアテネは否定したかった。性欲と性感に誑かされて、揚げ句の果てに敗北してしまうなんて、考え得る限り最悪の負け方だ。しかし、それは紛れもない事実なのだから、反論もできない。</p>
<p>おまけに、レオタードのようなボディスーツの上から、裏筋をかりかり、かりかり、かりかりかりと執拗に引っかかれていては、口から出るのは喘ぎ声だけだ。</p>
<p>「布越しでも分かるぐらいに跳ねてる。期待してる反応ね。ねえ貴女、これ、<ruby>使<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby>ことがあるでしょう？」<br />
「な、なな……っ！？　そ、そん、な……！！」</p>
<p>「図星ね」</p>
<p>アリアテネの真っ赤な顔が、さらに真っ赤に染まった。</p>
<p>恥ずかしくて誰にも言えたことではないが、アリアテネは自分の男性器で<ruby>遊<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>だ<rt>・</rt></ruby>ことがある。そういうことに興味があったから、敵なんていないというのに自室でわざわざ変身して、小さな小さな男性器を感覚の赴くままに弄り倒したのだ。最初は何をどうすればいいのか分からなかったけれど、いつの間にか握り込んで、一生懸命前後にしごいていた。生まれて初めての射精は、シーツをべったりと汚してしまって、後始末に大層苦労した。</p>
<p>「こういうことで、私にうそをつけると思わないことね。サキュバスって知らないかしら？　私たちはね、人間の精を奪うことで魔力を得るの」<br />
「さきゅ、んぅうっ♡　くぁ、ひゃっ、ぁあ……！！」</p>
<p>「サキュバスにも種類があって、私はどうにも女性からしか精を奪えない、ちょっと特殊な個体なのだけど、まあいいわ。とにかく、こういうことに関する知識と経験は誰よりもあるってこと」<br />
「ひうぁあっ！？　やめっ、刺激、変わってっ、ぇぅんんぅっ♡♡」</p>
<p>快感のベクトルが変わる。指先でかりかりと引っかくのではなく、手のひらですりすり、ぐりぐりと陰茎全体を摩擦し、揉み込むような動き。レオタードがずれて、小さな男性器が露出する。</p>
<p>「女の子が、ご丁寧にこーんな<ruby>蛇<rt>・</rt></ruby><ruby>口<rt>・</rt></ruby>を生やしているのだもの。それはもう、搾りがいがあるわよねぇ……♡」<br />
「んぐっ、ふっ、ぅ゛ぅぅううっ！！　こん、なのっ！！　ぜん、ぜんっ♡♡　効きませんんんんっ！！」</p>
<p>アリアテネは歯を食い縛って耐えようとした。羞恥心の中に、正義のヒーローらしい敵意と焦りが混じり込む。ニクは自分を『サキュバス』と言った、『人間の精を奪うことで魔力を得る』とも言った。もしも射精することで相手に力を与えてしまうのだとしたら、正義のヒーローとして、絶対に射精するわけにはいかない。</p>
<p>それでも、ニクの愛撫は執拗。その上アリアテネの男性器は敏感すぎたし、おまけに、あまりにも<ruby>雄<rt>・</rt></ruby>が過ぎた。</p>
<p>「せっかくだから、サービスしてあげる」<br />
「さ……っ？　何を、しようと、あなたなんかに負ける、わけ……っ！！」</p>
<p>「ほぉら、あなたの大好きなおっぱいよ♡」</p>
<p>それは、先ほどの戦闘で、女怪人たちがやったのと同じこと。ニクは自身のボンデージの上を指でつまんでずらして、大きな胸を露出させたのだ。</p>
<p>「ぅお――っ♡」</p>
<p>アリアテネのそのうめき声は、あまりにも雄らしい。</p>
<p>彼女だって年の割にはそれなりに大きな胸を持っているけれど、ニクのそれは比較にならない。ばるんという音でも聞こえてきそうなぐらいだ。大きな乳房は柔らかく、しかし乳首は見るからにこりこり硬そうで。</p>
<p>アリアテネは、自分の男性器の奥があっという間に上っていくのを感じたのだった。</p>
<p>「っあ――♡♡♡　ぁ――！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　くぁ、ひ――っ！！！　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>他人にイカされたことのなかったアリアテネは、今まで味わったことのない快感に悲鳴を上げた。熱い精液が、尿道をごちょごちょとくすぐっていく。一方で外側からは、ぐりぐりというニクのしつこい手淫。外側と内側の両方から快感に挟まれて、男性器がどうにかなってしまいそうだ。紺色のボディスーツの中が、真っ白な精液で汚れていく。</p>
<p>「な、ぁ――♡♡♡　何、これっ、<ruby>長<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>――！！？　ひぁ、ぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！？」</p>
<p>ニクがおかしいと思ったのは、射精が長いということだった。独り遊びした時もシーツをべっとり汚してしまうぐらいだったけれど、今の射精はその時よりも明らかに長く、多い。そしてその分だけ、快感が続く。男性器というたかだか1点の快感が、じく、じくと全身に広がっていく。</p>
<p>「ひぁ、ぁっ……♡♡♡　は、ぁぁ……！！　はぁぁ……♡♡♡」</p>
<p>そして、十数秒掛けて長い長い射精が終わる。その時には、アリアテネは全身にぐったりとした倦怠感を感じていた。</p>
<p>そう言えば――アリアテネはネットか何かでひっそりと調べたことがあった。『男性の射精は、100mを全力で走るのと同じぐらい疲れる』だとか。でも、それは間違いじゃないか？　だってこの姿なら、何kmだって息を切らさずに走れるはずなのに。それとも、これが『サキュバスに精を奪われる』ということなのだろうか。</p>
<p>強烈な快感が引いていくのと同時に、羞恥心が胸を満たしていく。まさか、敵の行為で射精してしまうなんて。しかも胸を見せびらかされて興奮するなんて、淑女としてあまりにも卑しい。</p>
<p>「思った通り、貴女の魔力は凄い量。世界が違えば『勇者』なんて呼ばれてたかもしれないぐらいの……」<br />
「は、ぁぁ……。ぁぁ……っ」</p>
<p>「やっぱり、貴女はただで帰すわけにはいかない」</p>
<p>ニクは、手に付いたアリアテネの精液を舌でなめ取りながら笑った。</p>
<p>ただそれだけで、アリアテネの男性器がまた硬くなっていく。それがどうしてなのか、アリアテネにはよく分からなかった。彼女の<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby>は雄でも、彼女自身は女性そのもの。自身の体の一部の価値観があまりに違いすぎて、頭がおかしくなる心地がする。</p>
<p>「お遊びはおしまいよ。貴女の魔力を頂く、私たち魔族の繁栄のために」</p>
<p>その言葉は、何かとんでもないことを始める前触れのように聞こえた。</p>
<p>だから、アリアテネは思った。自分はこれから、何かよく分からないけれど、とんでもなく気持ちよくさせられてしまうんだ――1度は萎んだはずの男性器はもうとっくに、ぎんぎんと硬く勃起していた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ニクの指先が赤紫色に光る。それは何かの魔法のようだが、アリアテネが今まで見たことのないものだった。</p>
<p>アリアテネの小さな男性器の根元に、円形の魔法陣が浮かぶ。男性器に何かされるというのは恐怖だったが、ゴムバンドで締め付けられるかのようなほんの少しの圧迫感を覚えるだけ。</p>
<p>「これは、一体……」<br />
「すぐに分かるわ」</p>
<p>何らかの魔法がかけ終わると、ニクはアリアテネを拘束している台座から離れてしまう。アリアテネが無意識のうちに名残惜しそうな表情を浮かべてしまうのは一瞬、代わりに近づいてくるのは、青紫色の肌をした女性型の怪人たち。その数は十数体。</p>
<p>「今まで紹介したことがなかったわね。それは魔力で作った、私の分身体。私の意思通りに動くし、ある程度自動で動かすこともできれば、武器を取り付けたりとか、パーツを<ruby>カ<rt>・</rt></ruby><ruby>ス<rt>・</rt></ruby><ruby>タ<rt>・</rt></ruby><ruby>ム<rt>・</rt></ruby>することもできる」</p>
<p>もっとも、アリアテネが一見する限り、今自分に近づいてくる女怪人たちが、何かパーツをカスタムしている様子はない。</p>
<p>女怪人たちは、ニクが本来持つ細くしなやかな両手で、アリアテネの全身をなで回し始めるのだ。</p>
<p>「ひぅぁひゃっ♡♡♡　ひっ、ぁっ、何してっ！！？　これっ、くすぐったはっ、ぁ、ぁあぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡」</p>
<p>頭、首筋、肩、腕、手のひら、背中、腋、胸、腹、腰、太もも、ふくらはぎ、足の裏――拘束されている全身が、ほんの少しだけひんやりとした手に包まれる。触れられていないのは、男性器ぐらいのものだ。</p>
<p>時には、すりすりと愛でるように。時には、さわさわとくすぐるように。時には、ぐにぐにとマッサージでもするかのように。全身が、気持ちよさと、むず痒さと、心地よさに包まれる。</p>
<p>「ちょっとくすぐったいかもしれないけれど、こういうのも気持ちいいでしょう？」<br />
「こんなのっ、気持ちいいわけが――！！？　ひくっ♡♡♡　ぅ、ぅぅぅぅううっ♡♡♡」</p>
<p>「まったく、これだから下半身でしかものを考えられない<ruby>雄<rt>・</rt></ruby>は駄目ね。本来、性行為というのは、こうやって全身をたっぷり気持ちよくして愉しむものなのよ？　せっかくだから、その悦びも教えてあげる」<br />
「いらな――♡♡♡　いらな、いぃぃっ！！！　っ、ぅあっ、ぁぁぁぁああっ♡♡♡」</p>
<p>アリアテネは歯を食い縛って、快感に抗っている。確かに抗ってはいるが、どこか張りがない。本気で抵抗するなら、手足の拘束具を引きちぎろうと試みたり、頬を優しくなでる手に噛みついてやったりしてもいいだろうに。</p>
<p>実際のところ、アリアテネは少しだけ今の状況をナメていた。</p>
<p>くだらない作戦に敗北し、ここに連れてこられた時はどうなることかと思いきや、結局相手のやることは自分に性的快感を与えることだけ。敵に犯されるというのは気分のいいものではないけれど、少なくとも、自分を屈服させることなど到底できない。</p>
<p>心の片隅に、ほんのわずかな油断がにじむ。</p>
<p>「っ、ふ、ぅぅぅ……♡♡♡　これっ、いつまで、なでてっ♡♡♡　ぅあっ、くっ、ぅぅぅっ！！？」</p>
<p>全身をなで回されるというこの情事のやり方は、アリアテネにとって未知のものだった。だって、射精欲にとらわれた彼女の自慰なんて、ただひたすらに男性器をしごき倒すぐらいしかなかったのだから。</p>
<p>そのせいか、アリアテネはあっという間に、今の行為に対して物足りなさを感じるようになる。</p>
<p>「これ、いい加減、にっ♡♡♡　っ、ぅぅ、ぅぅぅぅっ！！！」</p>
<p>アリアテネは無意識のうちに、女怪人の群れの向こうにいるニクに視線を送った。露出させたままの胸をちらりと見てから、下半身を凝視する。</p>
<p>「嫌よ、貴女の相手なんて。そんな小さなもの、挿れても気持ちよくないもの」</p>
<p>心底ばかにするような嘲り顔に、アリアテネは目の前の女が憎き敵であることを思い出したのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「っ、も、もぉっ♡♡♡　全身が敏感にっ、これ、おかしく――♡♡♡　ぁくっ、ぁぁぁあっ♡♡♡」</p>
<p>女怪人たちによる全身愛撫が続く。</p>
<p>敵の齎す感覚に流されてはいけない――アリアテネはそうは思うけれども、やっぱり射精できないのはつらい。</p>
<p>両手が、勝手に自分の男性器をつかもうとしている。がちがちがちがち、ぎちぎちぎちぎち――拘束具が音を鳴らし続ける。その音は何か、自分の限界をニクに知らしめるバロメータのように感じられてひどく癪だったけれど、体は意思に反して射精を欲し続けてしまう。腰がかくかくと上下に動いていることに、彼女自身は気付いていない。</p>
<p>ああ、射精したい――だからアリアテネは、女怪人たちの柔らかな手に埋もれながら口を開くことにした。</p>
<p>「ど、どうして……♡♡♡　射精させないんですのぉ……！！？」</p>
<p>アリアテネ本人としては、あくまでも『質問』のつもりだったらしい。ただ、魔力を搾り取ろうとしているサキュバスにしては、今の状況は極めて非合理的なものだから。ただ、確認のために聞いただけ。それが事実上の『敗北宣言』だということに、彼女は気付かない。</p>
<p>そしてその敗北宣言は、ニクというサディストの心を嫌にくすぐるのだ。</p>
<p>「――射精させる気なんてないわよ？」<br />
「……は？」</p>
<p>アリアテネは、ニクの言うことが理解できなかった。</p>
<p>だって、彼女は自分から魔力を搾り取るためにこうしているわけで。射精をさせなければ、魔力を搾り取ることなんてできないわけで。</p>
<p>ニクが、アリアテネの男性器の根元に巻き付いた魔法陣をつんと指さした。</p>
<p>「これはね、射精禁止の魔法」</p>
<p>魔法陣は今もなお、赤紫色の光を放っている。</p>
<p>アリアテネは無意識のうちに、腰を左右にぶんぶんと振った。魔法陣を振りほどくような動きは、しかし何の意味もなさない。背筋がじりじりと焦げ付いていくような心地がした。</p>
<p>「その、それは、な、何かの例え話ですの……？」<br />
「あいにくだけど、私、詩人とかじゃないのよ。そのままの意味よ」</p>
<p>「ど、どうして、そんなことを……っ」<br />
「理由、要るかしら」</p>
<p>「これ、一体、いつまで……」<br />
「さあ、どうかしら」</p>
<p>アリアテネが何を聞いても、ニクは曖昧な答えを返すだけ。</p>
<p>理由の分からない責め苦は、アリアテネの心の隙を突く。アリアテネは、自分の心の防波堤にぴしりとひびが入ったような心地がした。</p>
<p>「嫌、です……。射精、させてください……」<br />
「嫌よ」</p>
<p>「お願い、です……っ。お願い、ですから……！」<br />
「さて、私はデータをまとめておこうかしら」</p>
<p>「お願いですっ！！！　お願いですからっ、射精させてくださいぃっ！！？　これっ、つらい、つらいんですのぉぉ！！？」</p>
<p>アリアテネは一生懸命、『射精させてください』と叫んだ。</p>
<p>ニクの曖昧な返事が、アリアテネをそうさせた。だって、この射精禁止に理由なんてないのだから。理由がないんだったら、一生懸命お願いすれば射精させてくれるかもしれないから。</p>
<p>その姿は、悪の怪人たちに相対する正義のヒーローには到底見えないだろう。</p>
<p>「あら、ごめんなさい。手が止まってたわね」<br />
「ひぁ、ぁ゛――♡♡♡　やだ、なでないでくださっ！！？　今は嫌っ、射精したくなっちゃうからぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡」</p>
<p>そして、アリアテネがとてもいじめがいがあったから、ニクの嗜虐はさらに加速する。</p>
<p>今まで散々さわってくれなかったのに。女怪人の1体が、アリアテネの小さな男性器を指でつまんだのだ。</p>
<p>「ひぁぅぉぇぅぁああっ♡♡♡　っ――！！？　っ――！！！」</p>
<p>「そんなに気持ちいいのが好きなら、もっと気持ちよくしてあげようと思ってね。もちろん、射精はさせないけれど」<br />
「やめっ、やだっ、射精できないっ♡♡♡　射精できないの嫌だぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡」</p>
<p>それは望んだ行為では断じてなかった。</p>
<p>本来であれば、指でつままれただけで噴水のようにどぷどぷ射精していただろうに。射精禁止の魔法を掛けられているせいで、それができない。精液が上ってくる感覚は確かにするのに、魔法陣の巻き付いた男性器の根元でぴたりと止まってしまう。</p>
<p>気持ちいいはずなのに、最後の一押しがやってこない不快感がずっと続くのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、女怪人たちは射精禁止の魔法陣でアリアテネの男性器の根元を縛ったまま、さまざまな方法で彼女の男性器を玩ぶ。</p>
<p>例えば、その器用にうごめく手で上下にしごく者。</p>
<p>「うぉ゛っ、ぉぉぉぉおおおっ♡♡♡　どうしてっ、どうしてこれで射精でぎないんですのぉぉぉおおっ♡♡♡　おかしいっ、おかじいっ、おかしいぃ゛ぃぃぃぃぃいいいいいいいっ♡♡♡」</p>
<p>独り遊びでも愉しんできた感覚はよくなじむ。最も射精しやすいであろう刺激であるはずなのに、やっぱりその半歩前で進まなくなってしまう。アリアテネは腰をぎんぎんと上に突き出しながら、苦しみ声を上げるだけ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>例えば、唾液をたっぷり含ませた口に咥え込む者。</p>
<p>「ひゃぅぁぁぁあああっ♡♡♡　ぉ゛っ、何、これ、舐めっ♡♡♡　こんなの、今までっ♡♡♡　ぁ゛ひっ、ぁぁぁああ、ぁぁぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡」</p>
<p>独り遊びでは味わえなかった、未知の刺激がやって来る。手コキのように、ただ射精を促す感覚だけではない。神経を玩んで、男性器を敏感にさせていくような――。それでもアリアテネの射精は魔法陣によって妨げられる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>例えば、大きな大きな胸に挟み込む者。</p>
<p>「ぉ゛おっ♡♡♡　お、ぉ、おっ♡♡♡　お、ぉ゛ぉぉおおおおっ♡♡♡」<br />
「この子ったら、すっごい凝視してるわ。そんなにおっぱいが好きなのかしら」</p>
<p>「ち、違――！！？　そ、そんな、わけ――♡♡♡　ぉ゛ぉ、ぉぉぉぉぉおっ♡♡♡」</p>
<p>それは視覚において圧倒的暴力だった。柔らかな乳房に男性器をすっぽりのみ込まれる刺激自体は、もしかしたら手で強く握り込んだほうが強いかもしれない。しかし、自分のよりもずっと大きな胸が、つぶれ、伸び、形を変えながら自分の股間をこねくり回す光景は、到底目を離せるものではない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして、腕に<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby>を生やした女怪人まで出てくる。</p>
<p>「な、何ですか、それ――♡♡♡　だ、だって、今まで、普通の手でっ♡♡♡」</p>
<p>女怪人、すなわちニクの分身体は、パーツをカスタムすることもできる。戦場では、腕に刀剣を生やす者もいた、銃器を生やす者もいた。しかし、今の彼女たちは明らかに違うものを生やしている。粘液をまとった、ぷにぷにと柔らかそうな筒型のもの――。</p>
<p>「これも、この世界に来て初めて知ったものよ。『オナホール』なんておもちゃに精液を無駄撃ちするなんて、サキュバスとしては業腹ものだと思ったけれど。案外便利なものね」<br />
「――ぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああああああああああっ♡♡♡♡　なに、これっ、おかしいっ♡♡♡♡　おかしいおかしいおがじいぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいい♡♡♡♡」</p>
<p>ひだに覆われた筒の中に男性器をねじ込まれた瞬間、アリアテネは雄叫びのような悲鳴を上げた。手とも、口とも、胸とも違う、まさに人を射精させるためだけに作られた道具だけが齎すことのできる快感だった。</p>
<p>「ちゃんと挿ってるかしら？　貴女のは小さすぎて、ふふ♡　大丈夫のようね」<br />
「ぁ゛、ぁぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡　きついきづいぎついぃぃぃぃぃぃいいいいっ♡♡♡♡　しゃせっ、射精がっ、ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁあああああああっ♡♡♡♡　ごめんなさいっ、ごめんなざいぃぃぃぃぃいいいいいいいいっ♡♡♡♡」</p>
<p>こんなにも犯されなお、アリアテネは射精できない。いつしか、謝罪の言葉まで出始める始末。しかし、いくら赦しを請うても、絶頂禁止状態での快楽責めは止まらない。</p>
<p>そのさなか、アリアテネは彼女本来の女性器で何度も絶頂する。それでも、まったく満たされない。何なら、イッている最中でもまったくイッていないような気すらする。変身した姿では、彼女本来のものよりも、その小さな雄が圧倒的に優位だったのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうやって、アリアテネは長い時間、射精をお預けされながらの快楽責めを受け続けた。</p>
<p>時間にして5～6時間ほど。この部屋には時計も窓もないから、時間の感覚が狂わされる。アリアテネはもう、何なら数日間、この責め苦を味わわされていたような気すらした。</p>
<p>「ひぐっ、ぅ、ぐす――♡♡♡♡　ごめんな、さいぃ――♡♡♡♡　ごめっ、なさ――♡♡♡♡　ぁぁぁぁぁぁ――♡♡♡♡」</p>
<p>涙をぼろぼろと流しながら、うわ言のように『ごめんなさい』をこぼし続けるアリアテネ。もう完膚なきまでに心をぼろぼろにされて、希望なんてすっかり失ったころ。不意に、ニクの声が耳によく響いた。</p>
<p>「さて、そろそろ頃合いかしら」<br />
「ぁ、ぁぁ、ぁぁぁ――♡♡♡♡」</p>
<p>「あら、聞こえてないのかしら？　せっかくこれから、たくさん射精させてあげようっていうのに？」<br />
「ぅあ、あ――！？　ぁ――♡♡♡♡」</p>
<p>ニクがそう言った時、アリアテネの胸からにじみ出てくるのは、敵に対して絶対に抱いてはいけない感情。しかし、それは一瞬だけだ。</p>
<p>ニクは、アリアテネの小さな男性器に巻き付いた魔法陣を指さして、唇を裂くようにして笑うのだ。</p>
<p>「その魔法なんだけどね。今までの貴女の快感が、全部ストックされてるの」<br />
「……え？」</p>
<p>アリアテネは、彼女の言葉の一つ一つを理解できても、その全体の意味までは理解できなかった。……ただ、何か、ニクは今ひどく不吉なことを言ったような気がする。</p>
<p>「つまり、貴女はこの数時間、1度たりともイクことができなかった。それは、快感がおちんちんの根元でせき止められていたから。決して、快感が消えてなくなったわけではない、それは今もなお、貴女のおちんちんの根元に溜まったまま。それじゃあ、魔法を解いたら、快感はどうなるかしら？」</p>
<p>一つ一つ、順番に言い聞かせるような説明に、アリアテネの脳が勝手に想像してしまう。</p>
<p>この数時間、もしも射精を禁止されていなければ、どれだけの回数射精できただろうか。たった1回の射精で、気がどうにかなってしまうような心地がしたというのに。それが、何回分、何十回分、何百回分、全ての快感が一塊になって、尿道を駆け巡っていく。</p>
<p>すっかり鈍った頭では、そんな光景を想像するのに時間が掛かった。一拍も二拍も遅れて、アリアテネの顔がぞっと真っ青に染まると、ニクは楽しそうに笑う。</p>
<p>「さぁ、お愉しみの時間よ」<br />
「ま、待――ッ」</p>
<p>アリアテネが制止しようとしても、もう遅い。</p>
<p>ニクが指先をほんのりと光らせると、まるで絡まった糸がほどけるように、魔法陣は消え失せる。その瞬間、数時間掛けてたっぷりと溜め込まれた快感が、一塊になってアリアテネを襲う。</p>
<p>それは、不思議な現象。アリアテネは、すぐには射精できなかったのだ。</p>
<p>「――ぉ゛ぐッ♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉぉぉおおおっ！！！！？　ぉぉぉぉぁ゛ぁぁああああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛――！！！！？　でて、な――！！！！？　ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>まず<ruby>感<rt>・</rt></ruby><ruby>覚<rt>・</rt></ruby>がやってくる。</p>
<p>どくんという心臓の鼓動と共に、男性器を内側から蕩かされるような感覚。ニクの言ったことに、何の間違いもなかった。何回、何十回、何百回分。本当に、今までの絶頂していたはずの回数分だけ、快感が一気にやってくる。しかし、射精できていない。快感が男性器の根元で詰まっているような。体が感覚に追い付いていない。</p>
<p>ようやく射精できたのは、ニクが戸惑いと苦悶の混じった声を上げてから十数秒もたってからだった。</p>
<p>「ぁ゛、え、あ、でる――♡♡♡♡♡　っ゛っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁが、あ゛っ！！！！？　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>小さな男性器から、壊れた蛇口のように精液が吹き出し始める。今までずっと苛まれ続けてきた禁欲感が解放されるカタルシスがやってくる。男性器だけではない、心までもがどろどろに溶かされるような感覚に、うっすらと恐怖心を抱くほど。</p>
<p>しかし、その激しい射精も、同じく十数秒で止まってしまう。体の中には、まだ気持ちよさが溜まったまま。体が感覚に追い付かない。</p>
<p>「ぅぐっ、ぅ゛ぅぅぅぅううっ♡♡♡♡♡　ぅ゛ぅぅぅぁ゛ぁぁぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　どうして、でな、あ゛――ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>まるで、またお預けをされていた時のような苦痛。しかし、ほんの十数秒たつと、また射精。</p>
<p>「ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　これ、変にッ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぎ、ぃ゛ぃぃいいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>途絶えることなくずっと続く快感と、断続的に襲ってくる射精。実にさまざまな快感と苦痛がごちゃごちゃになってアリアテネを襲う。</p>
<p>もしもこれが普通の射精だったら、体が干からびかねない。しかし、体液というよりはむしろ魔力を搾り取るニクの搾精では、その限りではなかった。そして、アリアテネの膨大な魔力が底を突くには、時間が掛かる。射精が長く続く。</p>
<p>それでも、精神力は別だった。感覚に体が追い付かず、そしてまた、体に精神が追い付かなかった。やすりをかけられるように、アリアテネの精神ががりがりと削られていく。</p>
<p>「おね、がッ♡♡♡♡♡　これ、止めでッ♡♡♡♡♡　止めでぐだざいぃぃぃぃぃいいいいいいッ♡♡♡♡♡　これっ、変ッ♡♡♡♡♡　わたくしの、壊れ゛ッ♡♡♡♡♡　ぁがッ、ぁ゛、ぁぁぁぁああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>アリアテネは駄々をこねる子どものように泣きじゃくりながら懇願した。だって、こんなことになるなんて思わなかったから。射精を禁止される感覚が、この世で1番苦しいものだと思っていたから。まさか、禁止された射精を延々と繰り返させられることのほうが苦しいだなんて、夢にも思わなかった。</p>
<p>しかし、どれだけアリアテネの泣き叫ぶ姿を見ても、ニクが彼女を赦すことはない。むしろ、その嗜虐性でもって、追い打ちをかける始末だ。</p>
<p>「遠慮しないで頂戴？　『たくさん射精させてあげる』って言ったのは私なのだから、約束を違えるつもりはないわよ」<br />
「そッ、んなの゛いいがらぁぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡　いいがらっ、やめっ、これ゛、おがしッ♡♡♡♡♡　きもぢいのとぐるじいのが交互に来でッ♡♡♡♡♡　ぇ゛ぇぇぇぁぁぁぁああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「と、いうよりね。ネタばらししようかしら。こうやって焦らして焦らして、うんっと焦らしてから搾ると、魔力の濃い精液がたくさん出るのよ。今までのは全部、必要な工程ってこと」<br />
「ぃ゛、ぃ゛い――ッ♡♡♡♡♡　ごめんなさいっ、ごめんなさいごめんなざいごめんな゛ざいぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいッ♡♡♡♡♡　ぃぎっ、ぃ゛ぃぃいいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「そしてここからは、必要のない工程♡　こんな気持ちいい状態でさらに気持ちよくされたら、あなたどうなっちゃうのかしら……っ♡」<br />
「ひぁ゛――♡　何しでッ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁあああああ、ぁ゛ぁぁぁぁぁあああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>それは、まるで『やり直し』だった。</p>
<p>射精禁止の魔法を掛けた状態で、全身をなで、さまざまな方法で男性器を犯してきたように。ニクの分身体である女怪人たちは今度、強制連続射精の状態で全身をなでながら、さまざまな方法でアリアテネの男性器を犯し尽くすのだ。</p>
<p>例えば、その器用にうごめく手で上下にしごく。</p>
<p>「や゛めっ、やめ゛ぇぇぇぇぇぇえええええッ♡♡♡♡♡　もぉ゛<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>なッ♡♡♡♡♡　そんなに゛搾っでもでないがらぁぁぁぁぁぁあぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>例えば、唾液をたっぷり含ませた口に咥え込む。</p>
<p>「ひゃぉひぇぃあぉぇぇぇえええ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　溶かされる゛ッ♡♡♡♡♡　わたくしのっ、とかされへぅぇぇひゃぁぁああああああ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>例えば、大きな大きな胸に挟み込む。</p>
<p>「ぉ゛おッ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおッ♡♡♡♡♡　ほッ、ぉ゛ぉぉぉぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「あなた、本当におっぱいが好きなのね。こーんなに『嫌だ嫌だ』言っておきながら、おっぱいからは絶対に目を離さない……♡」</p>
<p>例えば、腕に生やしたオナホールでのみ込む。</p>
<p>「い゛、やだッ♡♡♡♡♡　それだけはッ、それだけはやめでぐだざいいぃぃぃぃいいいいいッ♡♡♡♡♡」<br />
「私が、あなたの言うことを聞き入れると思う？」</p>
<p>「ぉご――♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　何ごれッ♡♡♡♡♡　ひだのひとつひどづが分がっぁ゛ぁぁあああああひぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>今までストックされてきた快感と、断続的にやってくる射精感、そして新たにたたき込まれ続ける快感に、アリアテネはもう獣のような低い声と子どものような金切り声を交互に上げながらイキ続けるだけだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして今度は、今までアリアテネのことを犯していた、無個性的な女怪人たちではない。ニク本人がアリアテネに馬乗りになった。</p>
<p>「ごめんなさい。一つだけ、貴女に<ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>そ<rt>・</rt></ruby>を付いたわ」</p>
<p>ニクは股間の中央でぱっくりと割れるボンデージを開いて、股間を露出させる。無毛で、ほんのりと膨んでいて、太ももに滴るぐらいの愛液をまとわせた女性器を見ると、アリアテネはものすごく嫌な予感がした。</p>
<p>「『貴女の相手なんて嫌』はうそ。本当は、貴女のことを犯したくて犯したくて仕方なかったの……ッ♡」</p>
<p>そしてニクは何のためらいもなく腰を下ろして、アリアテネの小さな男性器を己が女性器でのみ込んだのだった。</p>
<p>「――ぉお゛ッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおぁ゛ぁぁぁああああああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「うふふ♡　サキュバスも何だかんだ言って人間と同じ、結局は<ruby>好<rt>・</rt></ruby><ruby>き<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>子<rt>・</rt></ruby>とするのが1番気持ちいいものね……っ♡　おちんちんが小っちゃすぎるのが玉に瑕だけど」</p>
<p>今まで散々、いろいろな方法で犯されてきたはずなのに。ニク本人とのセックスが1番強烈だった。</p>
<p>サキュバスであるニクの女性器は、手のように圧力が強くて、口のように粘液をまとっていて、胸のように柔らかく視覚的暴力があって、そしてどうしてだろうか、オナホールのように内側に複雑怪奇極まるヒダやイボまである。</p>
<p>そして、周囲の女怪人たちもただ黙って見ているだけではない。無数の手で、アリアテネの全身を愛撫して彼女の感度を高め続けてくる。</p>
<p>「も゛――ッ♡♡♡♡♡　でな――♡♡♡♡♡　<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>て、ない――ッ♡♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　これっ、無理――ッ♡♡♡♡♡　これ、いじょッ♡♡♡♡♡　でて――ッ♡♡♡♡♡　なッ、ぁ゛ぁぁぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>あまりに射精しすぎて、アリアテネはもはや射精すらできなくなっていた。感覚では間違いなく絶頂しているはずなのに、男性器からは何も出ていないのだ。精液も、魔力も、もう空っぽ――だから、アリアテネは懇願し続けた。『もう<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>ないから！』『これ以上は無理だから！？』</p>
<p>それでも、ニクは腰を振って、アリアテネに絶頂を強いてくる。</p>
<p>「私が満足するまで、たっぷり付き合ってもらうわよ……ッ♡」<br />
「ぁ゛ぁぁぁぁあああああああッ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>その鋭く裂いたような表情を見れば、分かりきっていた。今のこれは、実利を伴ったものではない。ニクはただ、アリアテネのことをいじめたいだけだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ほとんど空撃ちの状態での強制絶頂地獄が長い間行われて、魔法による快感のストックもすっかり尽き、もうとっくに心がぼろぼろになったころ、アリアテネはようやく解放される。</p>
<p>「ぁ゛、ぉ゛ぉ……っ♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉぉぉぉ……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉ……♡♡♡♡♡」<br />
「っふぅぅ～～～～～～～～♡　はぁぁ、こんな日が来るなんて感無量ね～♡」</p>
<p>心なしか肌をつやつやさせたニクは、ようやくアリアテネの腰から下りる。女怪人たちが、アリアテネの四肢に巻き付いた拘束具を取り外していく。</p>
<p>「はっ、ぁ゛、ぁぁ……♡♡♡♡♡　はっ、ぁ、ぇ……？　ぁ゛ぐ、ぁ……♡♡♡」</p>
<p>ぼろぼろの心、蕩けきった頭でも、なお動く思考。――どうして、解放する？　自分の体が動くことに対して、ひどく違和感があった。</p>
<p>「この世界では、誰かがずっと行方不明になると、ケーサツとかいうのが動くでしょう？　暴れ回る私たちを止めることもできない脆弱な治安維持組織だけど、ここが見つかるのは嫌だわ。それに、貴女に衣食住を提供するのも、それはそれで大変なのよ」<br />
「っ、ふぅ……♡♡♡　ふぅぅ……っ」</p>
<p>理屈が通っている気はしなくもないけれど、それでも敵を解放なんてするだろうか。</p>
<p>アリアテネはよろよろと立ち上がり、右腕のブレスレットに魔力を込める――『正義のヒーロー』という立場が齎す、ほとんど反射的な行動――イメージするのは巨大な剣、今までの戦いをずっと共にしてきた相棒。</p>
<p>しかし、一瞬の光の後、右手に握られていた物の軽さを感じて絶句した。</p>
<p>「な……、ぇ……？　け、剣は、どこ、に……！？」</p>
<p>彼女の武器である巨大な剣は、もはや見る影もない。</p>
<p>細く、小さい、まるで彼女の股間に付いている<ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>のような貧相な獲物。これでは、幼児に持たせるプラスチック製のナイフのほうがまだ立派だ。</p>
<p>「どうして、こんな、こと……！！？」<br />
「どうしても何も、魔力が足りないのよ。どれだけ<ruby>サキュバス<rt>わたし</rt></ruby>に射精させられたと思ってるのかしら」</p>
<p>ニクは、進むか退くかも迷ってよたよたと歩くだけのアリアテネに近付き、その粗末な刃を持つ右腕をつかんだ。そのまま指先を刃に当ててみるも、血の一滴も流れはしない。</p>
<p>「切れ味もひどいものね。これは魔力の欠如だけではない、そもそも意志の欠如ね」<br />
「い、意思……ッ？　何を言って……！？」</p>
<p>「つまり、貴女は『私を傷つけよう』と思えなくなっている。こんなことをされて絆されたか、あるいは屈服したか。まあどちらでもいいけれど。何にせよ、魔法とは精神力が大きく関わっていくものだから――」<br />
「て、適当なことを言わないでッ！！！」</p>
<p>アリアテネのその声は、ほとんど悲鳴に近いものだった。正義感によるものではない、ただの現実逃避。物知り顔でのたまうニクのことが気に入らなくて仕方ない。</p>
<p>しかし、ニクがそれに気圧されることはなく、むしろ冷たい表情で言い放つのだ。</p>
<p>「貴女、自分が<ruby>何<rt>・</rt></ruby>なのか、疑いを持ったことないのかしら」</p>
<p>アリアテネは、訳が分からなかった。疑い？　何のことだ。だって自分は、正義のヒーローとして――。</p>
<p>「その『正義のヒーロー』ってやつよ。どうして、この世界において本来普通の人間であるはずの貴女が、変身なんかして、魔族である私と渡り合えていたのかしら」</p>
<p>ニクの視線が、つかんだままのアリアテネの右腕に落ちた。</p>
<p>「このブレスレットは<ruby>何<rt>・</rt></ruby>？」<br />
「こ、これは……、お屋敷の倉庫で、見つけて……ッ」</p>
<p>「なるほど、偶然流れ着いちゃったのね」</p>
<p>アリアテネの右腕をさらに持ち上げて、まじまじと見つめるニク――『……へえ、肉体の変化？　そんな作用もあるのね』――当初アリアテネが感じていた違和感がよみがえる。</p>
<p>「これは元々、<ruby>魔族<rt>わたしたち</rt></ruby>の産物よ」<br />
「……え？」</p>
<p>「魔族の力をブーストさせるためのアクセサリ。人間に使ったことはなかったから、そんな風になるとは思わなかった」<br />
「な、何を、言って……？　そんな、うそ……っ」</p>
<p>「貴女がこのブレスレットを見つけたのは、私がこの世界に訪れた直後で間違いないわね？　これは世界を渡るための儀式でも使われる、その過程で巻き込まれてしまった。そう考えれば、つじつまが合う」</p>
<p>ニクは『まあいいわ』と言いながらアリアテネの右手を離すと、キスができそうな距離でささやくのだ。</p>
<p>「<ruby>魔族<rt>わたしたち</rt></ruby>の道具で正義のヒーローごっこができて、楽しかったわね？　アリアテネ」</p>
<p>アリアテネの右手に握られていた小さな刃が滑り落ち、硬い床でからからと鳴る。</p>
<p>片や、自らの力に邪魔され続けたニク。片や、敵の力で敵を討ち続けたアリアテネ。どちらにとっても不毛この上ないが、今、これからにおいて、不幸なのはアリアテネのほうだろう。</p>
<p>「貴女は帰す。どうせ、今後の貴女には何もできない」<br />
「ぁ゛……ぁぁ、ぁ……」</p>
<p>「……ああそうだわ。せっかくだから、首輪も着けておこうかしら♡」</p>
<p>もはや言語を発することもできず、喉を通り抜ける呼吸が声帯を無意味に震わせるだけ。そんなアリアテネに、ニクはまた唇を裂いて笑うのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ある学園に、<ruby>白百合<rt>しらゆり</rt></ruby> <ruby>真冬<rt>まふゆ</rt></ruby>という女学生がいた。</p>
<p>「お疲れ様です、白百合さま。最近、課題が多くて大変ですよね」<br />
「そう言ってはいけませんわ。そろそろ期末試験が近いですから。『良い点を取ってほしい』という先生方の真心ですわよ」</p>
<p>「そんな風に考えられるなんてさすがです……。やはり今回も、1位を狙っているのですか？」<br />
「狙うだなんて、そんな。普段の努力の成果を出すだけですわ」</p>
<p>「本当、さすがは白百合さまです……」</p>
<p>茶色掛かった髪を後頭部でまとめた彼女。容姿端麗、文武両道、そして確かな家柄。世間ではお嬢さまと呼ばれる女子生徒ばかりが集まるこの学園において、彼女は別格だった。周囲から注がれるのは、嫉妬と羨望の入り交じったまなざし。</p>
<p>しかし、それは彼女のことを何も知らない有象無象の評価にすぎない。</p>
<p>「白百合さま。ところで、その<ruby>チ<rt>・</rt></ruby><ruby>ョ<rt>・</rt></ruby><ruby>ー<rt>・</rt></ruby><ruby>カ<rt>・</rt></ruby><ruby>ー<rt>・</rt></ruby>……」<br />
「っ」</p>
<p>「最近お召しになっているようですが、見たことのないデザインですね。その、もしよろしければ、どこのブランドかお教えいただくことなんて……」<br />
「……申し訳ありませんが、これは特注ですの」</p>
<p>「あら、そうでしたか。本当、文武だけでなくおしゃれにも余念がなくて素敵です……」</p>
<p>品行方正な生徒たちが集まるからこそ、規則が寛容だった。右腕にはブレスレット、そして首にはチョーカー。彼女ほどアクセサリを身に付けている生徒は、この学園内にはあまりいない。</p>
<p>そのため多少目立つが、しかし、<ruby>気<rt>・</rt></ruby><ruby>付<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby>ことはなかった。真冬は思った。誰が気付くだろうか――いや、いっそ気付いてくれたらいいのに。今の自分の<ruby>状<rt>・</rt></ruby><ruby>況<rt>・</rt></ruby>を。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>（ぅあ゛っ♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉぉおおっ♡♡♡♡♡　わたくし<ruby>の<rt>・</rt></ruby>が、擦れてっ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおおっ♡♡♡♡♡）</p>
<p>白百合 真冬――またの名をアリアテネ。正義の味方として日夜悪の怪人たちと戦い、そしてニクに敗北した、その本人。</p>
<p>彼女は学友と会話しながら、スカートの中で、勃起した小さな小さな男性器を現在進行形で犯されていたのだ。</p>
<p>（こんな四六時中、<ruby>オナホール<rt>こんなもの</rt></ruby>をはめられているなんてっ♡♡♡♡♡　どうして、みんな気付かな――♡♡♡♡♡　だめ、動いたらっ、ぁ゛、ぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡♡♡）</p>
<p>ニクは、それを『半変身』と呼んだ。姿は真冬のままでありながら、アリアテネ由来の男性器を生やさせて、ちょっとしたコスチュームを追加するだけ。</p>
<p>……<ruby>コ<rt>・</rt></ruby><ruby>ス<rt>・</rt></ruby><ruby>チ<rt>・</rt></ruby><ruby>ュ<rt>・</rt></ruby><ruby>ー<rt>・</rt></ruby><ruby>ム<rt>・</rt></ruby>と呼ぶには、あまりに悪趣味。それは、まるで貞操帯のようなオナホールだったのだ。がちりとしたベルトは外れることなく、シリコンの筒が男性器をのみ込んでいる。歩くたびに、ほんの少し身じろぎするだけでも、オナホールの内側に生える無数のヒダが、彼女の男性器をぐちゅりと犯す。</p>
<p>ブレスレットによる変身をそこまで変貌させたのが、首に取り付けられたチョーカーだった。本来は魔族の産物であるブレスレットの扱いは、魔族であるニクのほうがよく心得ていたのだ。あんなにも頼もしく思えていたブレスレットが、今では何よりも呪われた不浄な道具のように感じられる。</p>
<p>（も、もぉ゛ぉぉおっ♡♡♡♡♡　こんなにきもぢいのに、<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>ない゛ぃッ♡♡♡♡♡　ぅ゛あっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああっ♡♡♡♡♡）</p>
<p>じくじくと蝕むような快感が絶えず、それなのに射精もできない。原因を推測するまでもない、あの時にも施された、射精禁止の魔法陣のせいだ。そしてその癖、こんな異常な状態を周囲の誰もが気付いてくれない。そういう隠蔽の魔法だ。</p>
<p>ふと、真冬は思った――こんな隠蔽魔法を使えるのなら、ニクが町で暴れながら女性を襲う必要なんてなかったのでは？　それなら、なぜニクはそうしなかった？　……ああそうか、町で暴れていたのは、<ruby>魔力の豊富な女性<rt>アリアテネ</rt></ruby>をおびき出して捕まえるためだったのか。</p>
<p>正義のヒーローなんて、最初からいなかった。自分がずっと道化――否、それ以下の<ruby>餌<rt>・</rt></ruby>でしかなかったことに気付いてがくぜんとした。</p>
<p>「白百合さま、もしよろしければ、これからお買い物に行きませんか？　私も、白百合さまみたいに何かアクセサリを身に着けてみたくて……」<br />
「……申し訳ありませんが、今日は、これからちょっと用事がありまして」</p>
<p>真冬は小さく笑うと、学友の誘いも断って、学園を出る。</p>
<p>『きっとお勉強やお稽古が忙しいのね』だとか、『本当に努力を怠らない方なのね』だとか、ため息混じりの称賛なんて、彼女の耳には一言も入らなかった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>真冬が不可視の男性器に襲い来る快感に内心身悶えしながら、商店街の途中にある裏路地を入り、狭い道を曲がること3度、4度。</p>
<p>ぼろぼろの雑居ビルに地下への階段があって、その突き当たりにある分厚い扉の向こうには――。</p>
<p>「ふっ、ぅ゛う……っ♡♡♡♡♡　ふーーっ、ふーーーー……っ♡♡♡♡♡」<br />
「あら、もう来たの」</p>
<p>そこには、かの憎き敵ニクがいた。</p>
<p>彼女は女怪人たちを呼び寄せることもなく、身構えることすらなく、椅子に座ったまま応える。</p>
<p>「3日ぶりかしら。<ruby>周<rt>・</rt></ruby><ruby>期<rt>・</rt></ruby>が短くなってきているわね。魔力が今の生活に適応しようとしているのかしら。生まれながらに用途が決まっている魔族の魔力と違って、人間のは柔軟性があっていいわね」</p>
<p>「ぅ゛う、ぅ゛ぅぅぅぅぅう……っ♡♡♡♡♡」<br />
「お願いがあるなら、ちゃんと言ったほうがいいわよ？」</p>
<p>「……お願いします。射精させてください……ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>それは、よくできた<ruby>シ<rt>・</rt></ruby><ruby>ス<rt>・</rt></ruby><ruby>テ<rt>・</rt></ruby><ruby>ム<rt>・</rt></ruby>だった。</p>
<p>アリアテネ――すなわち真冬を射精管理しながら、日常の中で仕込み続ける。そして射精したくて射精したくて、もう我慢できなくなった時、すなわち魔力の濃厚な精液を放出する準備を整えた時、彼女は自発的にニクの元に行く。そしたらニクは、たっぷり溜め込んだ魔力が空っぽになるまで搾り取ってやればいい。衣食住の世話をしてやる必要もなければ、この世界の治安維持組織が動くこともない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぅ゛あっ、ぁ゛、ぁぁぁぁあああああああああっ♡♡♡♡♡　やめっ、そんな゛、腰振らないでッ♡♡♡♡♡　ぇぁ゛ぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「『射精させてくれ』って頼んだのはあなたじゃない。今日も、空っぽになるまで、いいえ、空っぽになった後も延々とイッてもらうわよ……っ♡」</p>
<p>「ぁ゛うぁ゛ぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡　もう<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>ないッ♡♡♡♡♡　もうでな――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「ほら、イキなさい。イけ、イけ……イけ……ッ♡」</p>
<p>「っ゛――♡♡♡♡♡　やめ、耳元でささやがないでっ、それ、変んんんんっ♡♡♡♡♡　ぅ゛あああああああっ♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「ふふ♡　もう耳を犯されただけでイッちゃうのね」</p>
<p>アリアテネは今日も、ニクに精液を搾られ続ける。最初は1週間ぐらいのスパンだったのに、今では3日おき。戦いのための魔力は全て、精液のための魔力に変質しつつある。やがて、毎日でも搾られないと、男性器がうずいてうずいて気が狂ってしまうようになるだろう。</p>
<p>「そう言えば、貴女に良い知らせがあるわ」</p>
<p>陵辱台の上でアリアテネに馬乗りになったまま腰を振り続けるニクは、不意にそう言った。</p>
<p>「この世界の武器と貴女の提供してくれる魔力のおかげで、あちらの戦争は優勢。さすがは魔王様、銃器を戦略的に取り入れると決めてからは、実に動きが早かったわ。こちらの開発を進めるだけでなく、鉄と硫黄の採掘場を押さえて人間たちの開発を阻害。これで戦力差は絶対的なものになった」<br />
「ぁ゛うっ♡♡♡♡♡　ぁ゛――♡♡♡♡♡　ぁあ、ぁ゛――♡♡♡♡♡」</p>
<p>「これも全部、貴女のおかげよ。貴女が、我々魔族を勝利に導いたの。ありがとう、正義のヒーローさん♡」<br />
「ぅっ、ぐっ♡♡♡♡♡　ぅ゛ぅぅぅぅぅう、ぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううっ♡♡♡♡♡　――っぁ゛♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>アリアテネは一瞬だけ、男性器を襲う快感を無視しようとした。</p>
<p>『自分のせいで見知らぬ世界の人々が犠牲になってしまった』という罪悪感と、『そんな世界の人々のことなんて知ったことではない』という言い訳が、頭の中を行ったり来たりする。</p>
<p>しかし、ほんの数秒で、夥しい射精と共に思考が溶ける。彼女の心など介入の余地がないまま、世界は回っていく。</p>
<p>「もうあなたを向こうに連れていってしまうのもいいけれど、ここの暮らしも悪くないのよね。ライスもパンも嫌においしいし、コンビニってやつもえらく便利だし。だけど、夜に出歩くとケーサツにショクムシツモンとかいうのをされるのは何なのかしら。そういえば、あのケーサツって、夜中に働いてるわけよね。あれ、そしたらコンビニも？　……この世界の人間、頭おかしいんじゃないのかしら」<br />
「ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁぐっ、ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>説明も説得もなく、腰を振りながらもはや世間話を始めるニク。</p>
<p>その日、アリアテネは魔力と精液が空っぽになって、その後も延々と、心が壊れそうになるぐらい射精させられ続けた。しかし、それはあくまでも、長く永く続く搾精生活のほんの一部にすぎない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、ニクと彼女の率いる女怪人たちが、町の人々を襲うことはなくなった。強力な武器、そして十分な魔力を得るめどが立ったからだ。故に、人々は皆、『きっと彼女がやってくれたんだ！』とアリアテネに感謝し、やがてアリアテネの存在そのものを忘れていく。</p>
<p>しかし、アリアテネという存在が消えたわけではない。彼女は今もなお、終わらない搾精地獄の中で苦しみ続けているのだった。</p>
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		<title>すまたん 素股専用ピストンマシンを自室の壁に取り付けて擦り付けオナニーに勤しむ女の子のこと</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 16 Feb 2024 09:00:36 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イラスト（ショートストーリー）]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【特】自分で自分を責める]]></category>
		<category><![CDATA[アソコ]]></category>
		<category><![CDATA[いじめ]]></category>
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		<category><![CDATA[クリトリス]]></category>
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					<description><![CDATA[『すまたん』はご家庭の壁にも取り付けられる、素股専用のピストンマシンです。内股に挟み込むようにして跨がると、凹凸のある表面がクリトリスごと、アソコをずちずちといじめてくれるのです。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong></p>
<p>『すまたん』はご家庭の壁にも取り付けられる、素股専用のピストンマシンです。内股に挟み込むようにして跨がると、凹凸のある表面がクリトリスごと、アソコをずちずちといじめてくれるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>かちゃ、かちゃ。ぎっ、ぎっ、ぎっ、ぎっ。</p>
<p>「ん、しょ……！　これだけ締めれば、大丈夫、かな……っ？」</p>
<p>家族が寝静まる深夜。私は自室の壁際で悪戦苦闘していました。</p>
<p>ぎっ、ぎっ、ぎーーっ、ぎっ。圧力の掛かった金属がつぶれる音が、寝ている家族に聞かれてやしないか、少し心配です。</p>
<p>「はぁ～。<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">こ</span><span class="boten">れ</span></span>、お母さんにバレたら絶対怒られるよぉ。壁にも大っきな穴空けちゃったし……」</p>
<p>先のことを憂いながらも、私はその手を止めることはありません。</p>
<p>息は荒く、顔は赤く、体は熱い。だけどそれは、肉体労働によるものではありませんでした。</p>
<p>「でき、たぁっ！」</p>
<p>ふぅと息をつく私の目の前には、壁に取り付けられた一つの機械。太ももぐらいの太さがある、まるで丸太のようなピンク色のシリコンの塊。それを支える分厚い土台には、壁に深く突き刺さった4本の大きなボルト。石膏ボード？　アンカー？　取り付けるにはいろいろ調べなければならなかったけれど、とにかく、この部屋の隣が物置で本当に良かった。</p>
<p>きっと他の人が見たら頭の中にハテナを浮かべるかもしれないそれを、だけど私が見ると興奮が収まらなくなってしまうのです。</p>
<p>「ふーっ、ふーっ♡」</p>
<p>私は早々にパジャマごと下着を脱いで、その得体のしれない機械に跨がったのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-13049" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/12/すまたん.jpg" alt="すまたん 素股専用ピストンマシンを自室の壁に取り付けて擦り付けオナニーに勤しむ女の子のこと" width="1500" height="1500" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/12/すまたん.jpg 1500w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/12/すまたん-768x768.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/12/すまたん-100x100.jpg 100w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/12/すまたん-150x150.jpg 150w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/12/すまたん-120x120.jpg 120w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/12/すまたん-160x160.jpg 160w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/12/すまたん-320x320.jpg 320w" sizes="(max-width: 1500px) 100vw, 1500px" /></p>
<p>「くぁっ♡♡♡　ぁっ♡♡♡　これっ、内股、結構締め付けてるのにっ♡♡♡　しっかり動いてっ、ぁぁぁぁぁぁあっ♡♡♡」</p>
<p>素股――太ももで挟み込んで、アソコをずりずりといじめてもらうためだけの機械。こんなものを買う人なんて、果たして私以外にいるのでしょうか？</p>
<p>……なんてもったいない。こんなに気持ちいい機械、他にはそうそうないのに。</p>
<p>「ぁぁぁ、ぁぁぁぁぁ～～……♡♡♡　これっ、いろいろ種類、あるんだよね……っ♡♡♡　これっ、当たりっ♡♡♡　ぁぁっ、当たりだけどっ、他にも試してみたいなぁ～～～～っ♡♡♡」</p>
<p>最初は『ローションを用意したほうが良かったかな？』なんて思ったけれど、私のアソコから漏れる<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">液</span><span class="boten">体</span></span>が、シリコンの滑りをすぐに良くしてくれました。</p>
<p>つま先立ちの高さに取り付けられたシリコンの塊は、私のアソコにぎゅうっと喰い込んで離れません。それでいて、表面に彫られたぞりぞりの溝が、私の内股を丸ごといじめてくれます。少しくすぐったくて、だけどそれ以上に気持ちいい。内股を締め付ければ締め付けるほど、動きが遅くなるどころか、気持ちよさがどんどん大きくなっていく。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「あっ、だめ♡♡♡♡　これっ、すぐにイッちゃっ♡♡♡♡　自分で<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">す</span><span class="boten">る</span></span>より、全然早――♡♡♡♡　くっ、んぅぅ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぁ――♡♡♡♡　ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>私は全身を震わせながら、ちょっとだけ冷静になった頭で考えます。</p>
<p>この機械、どうやって隠そうかな……。布を掛けるだけじゃあ不自然だよね？　前に棚とか置いて……ううん、こんなに大きな機械、どうやって隠せばいいんだろう？　あー、いくら悩んでも、どうすればいいのか分からない。</p>
<p>「ま、いっか……♡　ぁんっ♡♡♡　ぁっ、ぁっ、あっ、あっ♡♡♡♡　またっ、イく――♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　くぅぅんんん～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡♡」</p>
<p>絶え間なくアソコをぞりぞりされてたら、考え事なんてできやしません。</p>
<p>私は時間も忘れて、いつの間にか窓の外が白み始めるまで、この素敵な機械を使った素股オナニーを愉しみ続けるのでした。</p>
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		<title>敗北者展示室 敗れた魔法少女は機械につながれて犯され続ける（ヒロピン・機械姦）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 15 Dec 2023 09:00:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イラスト（ショートストーリー）]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】人外が責める]]></category>
		<category><![CDATA[クリトリス]]></category>
		<category><![CDATA[クリ責め]]></category>
		<category><![CDATA[シリコン]]></category>
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		<category><![CDATA[マジックハンド]]></category>
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		<category><![CDATA[機械姦]]></category>
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					<description><![CDATA[悪の秘密結社と戦う魔法少女たちの末路。敗れた者は、『敗北者展示室』にて機械につながれて、観覧料を稼ぐために犯され続けることになります。これは、敗北後に乳首責め・クリ責めを受け続けて、すっかり何も考えられなくなってしまった、1人の魔法少女の話。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong></p>
<p>悪の秘密結社と戦う魔法少女たちの末路。敗れた者は、『敗北者展示室』にて機械につながれて、観覧料を稼ぐために犯され続けることになります。これは、敗北後に乳首責め・クリ責めを受け続けて、すっかり何も考えられなくなってしまった、1人の魔法少女の話。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……私は何をしていたんだっけ？　水底に沈んだ意識が、少しずつ浮き上がっていく。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>私は魔法少女だ。悪の秘密結社が繰り出す化け物たちと戦って、みんなからチヤホヤされる正義のヒーロー――だと思っていた。</p>
<p>魔法少女は多すぎた。この国に何百人、何千人だっけ？　同じ学校に魔法少女がいたなんていう話もたまに聞くぐらい。だからみんな、私1人なんかを見てはくれなかった。みんなが私を見てくれるためには、もっと強くなって、もっと活躍しなければならなかった。</p>
<p>だから、そうだ。一生懸命戦ったんだ。『街に化け物が出た』と聞いて、一目散に駆けていったんだ。戦う時は、必ずチームを組むこと――そんな命令を無視して。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ああそうだ、そうだった。</p>
<p>少しずつ浮き上がっていた意識が今、ようやく水面から頭を出した――。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-13023" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/敗北者展示室.jpg" alt="敗北者展示室 敗れた魔法少女は機械につながれて犯され続ける" width="1000" height="1000" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/敗北者展示室.jpg 1000w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/敗北者展示室-768x768.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/敗北者展示室-100x100.jpg 100w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/敗北者展示室-150x150.jpg 150w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/敗北者展示室-120x120.jpg 120w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/敗北者展示室-160x160.jpg 160w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/敗北者展示室-320x320.jpg 320w" sizes="(max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>化け物に敗れた私は悪の秘密結社に連れ去られた。そこで待っていたのは、終わりない陵辱の日々。柔らかなマジックハンドに両乳首をこねくり回され、ぷにぷにしたシリコンの丸鋸でクリトリスごと股間を磨かれる。それがずっと続く。</p>
<p>私を展示するショーケースの外から、いくつもの悲鳴が聞こえる。全部、私と同じ、敗れた魔法少女たちの声だ。</p>
<p>「ぁぐっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡　あんたたぢっ♡♡♡♡♡　絶対にっ、絶対に赦さな゛っ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁあああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」<br />
「もうやだっ、いぎだぐないッ♡♡♡♡♡　きもぢいの嫌だぁぁぁぁぁはっ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ひ――♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「ごめんなさいっ、赦しでッ、ゆるしでぇぇぇぇぇええっ♡♡♡♡♡　もっ、逆らいませんがらッ♡♡♡♡♡　おうぢがえしでっ、ぇぎゃ――♡♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>彼女たちはきっと、敗れて間もないのだろう。だって、ずっとずっと気持ちよくされ続けていたら、やがて私のように身も心もふやけて、叫び声なんて上げられなくなるのだから。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>他の声が聞こえる。男の人たちの声だ。</p>
<p>「今日も、ここは盛況ですな。<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">観</span><span class="boten">覧</span><span class="boten">料</span></span>も年々増え続けるばかりです」<br />
「『敗北者展示室』。こんなサイドビジネスがあるなんて、正義の集団は創造だにしないでしょう」</p>
<p>「<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">向</span><span class="boten">こ</span><span class="boten">う</span></span>は、戦いに敗れた魔法少女がどうなろうと、知ったことではないようだ。しかし、彼女たちが我々にとって存外に良い<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">収</span><span class="boten">入</span><span class="boten">源</span></span>になるということを、やつらは知らない」</p>
<p>「何も知らずに、収入源を送り出してくれる<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">向</span><span class="boten">こ</span><span class="boten">う</span></span>には、感謝しかありませんな」<br />
「……それとも、知ってやっているのか。まったく、それで『正義の集団』とは笑わせる」</p>
<p><span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">声</span></span>がこちらを向いた。</p>
<p>「……ところで、彼女は随分と反応が鈍くなってきたようだ」</p>
<p>「確かに、これでは観覧料が稼げませんな」<br />
「ふむ。そろそろ<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">売</span><span class="boten">り</span></span>に出す頃合いでしょうか」</p>
<p>「ああ<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">君</span></span>、安心したまえ。何もひどい目に遭うわけではない。<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">こ</span><span class="boten">こ</span><span class="boten">と</span><span class="boten">変</span><span class="boten">わ</span><span class="boten">ら</span><span class="boten">な</span><span class="boten">い</span></span>さ」</p>
<p>あまりの気持ちよさに、頭がぼんやりとしていく。また意識が水底に沈む前に、私は男の人たちに応えるのでした。</p>
<p>「でへっ、へへへへへへへぇぇぇぇえっ♡♡♡♡♡　ぇへっ、へっ、へぇぇ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　へひっ、ひ――ッ♡♡♡♡♡　ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>多腕アンドロイド♂受け編 宝船（四十八手）で夜這いくすぐり搾精される男の子</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 17 Nov 2023 09:00:02 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イラスト（ショートストーリー）]]></category>
		<category><![CDATA[【人数】一人に責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【受】男性が責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】人外が責める]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】女性が責める]]></category>
		<category><![CDATA[アンドロイド]]></category>
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		<category><![CDATA[射精]]></category>
		<category><![CDATA[幼]]></category>
		<category><![CDATA[愛]]></category>
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		<category><![CDATA[植物]]></category>
		<category><![CDATA[機械]]></category>
		<category><![CDATA[毎晩のように]]></category>
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					<description><![CDATA[ひとり親の子どもが寂しくないようにと、父親が女性型アンドロイド『ミゾホ』を連れてきました。しかし、ミゾホの正体は、実は"こちょこちょ多腕搾精アンドロイド"。彼女は毎晩のように男の子を襲って、機械娘フェチ、多腕フェチ、くすぐりフェチ、搾精フェチ――たくさんの性癖を植え付けてしまうのでした。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong></p>
<p>ひとり親の子どもが寂しくないようにと、父親が女性型アンドロイド『ミゾホ』を連れてきました。しかし、ミゾホの正体は、実は&#8221;こちょこちょ多腕搾精アンドロイド&#8221;。彼女は毎晩のように男の子を襲って、機械娘フェチ、多腕フェチ、くすぐりフェチ、搾精フェチ――たくさんの性癖を植え付けてしまうのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>今よりも少し遠い未来、1人の男の子がいました。</p>
<p>男の子は<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">ひ</span><span class="boten">と</span><span class="boten">り</span><span class="boten">親</span></span>でした。男の子が幼い時に母親は病気で亡くなってしまい、今は父親との二人家族。その父親も仕事で忙しく、なかなか家に帰れません。</p>
<p>そこで『男の子が寂しくないように』と、父親は一計を案じたのでした。</p>
<p>「今日から、彼女が3人目の家族になる。この子を支えてやってくれ、頼んだぞ。<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">ミ</span><span class="boten">ゾ</span><span class="boten">ホ</span></span>」<br />
<span style="color: #800080;">「はい。これからよろしくお願いします。マスター」</span></p>
<p>平坦な声音であいさつをした<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">そ</span><span class="boten">れ</span></span>は、女性型のアンドロイドでした。見た目の年は、男の子よりも一回りか二回り大きいぐらい。『もしも、この子に姉がいてくれたら』――父親がそう思って選んだ個体でした。彼はどこまでも我が子のことを思っていたのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しかし、彼には二つの誤算がありました。</p>
<p>一つは、ミゾホがあまりに魅力的だったということ。ミゾホオズキ――丸みのある花びらを持ったその植物の花言葉は、『おしゃべり』『変わらぬ愛』。ミゾホは男の子とよく会話し、愛情をもって接しました。男の子が彼女に恋心を抱いてしまうのも、無理はありません。</p>
<p>そしてもう一つの誤算は、ミゾホオズキに込められた<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">も</span><span class="boten">う</span><span class="boten">一</span><span class="boten">つ</span><span class="boten">の</span><span class="boten">花</span><span class="boten">言</span><span class="boten">葉</span></span>――。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-13002" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/宝船足裏くすぐり.jpg" alt="多腕アンドロイド♂受け編 宝船（四十八手）で夜這いくすぐり搾精される男の子" width="1684" height="1191" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/宝船足裏くすぐり.jpg 1684w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/宝船足裏くすぐり-768x543.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2023/11/宝船足裏くすぐり-1536x1086.jpg 1536w" sizes="(max-width: 1684px) 100vw, 1684px" /></p>
<p>「ぁ゛はぁぁぁぁっはっははははははははははははぁぁぁぁあっ！！！！？　や゛めっ、くしゅぐっ、くすぐったはぁぁぁぁぁっはっはははははははははははははははははぁ゛ぁぁぁあッ♡♡♡♡♡」<br />
<span style="color: #800080;">「マスターは本当に、足の裏が弱いんですねー♡　指の付け根をかりってするたびに、おちんちんがびくびくしてますよー♡」</span></p>
<p>「だめっ、だめ――♡♡♡♡♡　またっ、<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">そ</span><span class="boten">こ</span></span>、変に――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
<span style="color: #800080;">「あはは♡　また<ruby data-rt="で">射精<rp>（</rp><rt>で</rt><rp>）</rp></ruby>ましたね、マスター♡」</span></p>
<p>ミゾホオズキの花言葉は『笑顔を見せて』――機械音痴の父親が知り得なかったのは、ミゾホが&#8221;こちょこちょ多腕搾精アンドロイド&#8221;だったということです。</p>
<p>ミゾホは毎晩のように男の子の寝床に襲撃し、組み伏せ、たくさんの手で男の子の全身をこちょこちょとくすぐり犯しながら、ぞりぞりシリコン製おまんこで男の子の精を搾り尽くしたのです。</p>
<p><span style="color: #800080;">「安心してください、マスター。マスターが寂しくないように、寂しさなんて感じないように、ずっとずーっと、こちょこちょしてあげますからね♡」</span><br />
「ひゃぁ゛ーーーーっはっはははははははははははははははははぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡♡　ぁぁひっ、ひひっ、ひぃぃぃぃぃいっ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>確かに、男の子が寂しさに独り枕を濡らすことはもうありませんでした。しかし、恋心を抱いた相手にこんなことをされたら――機械娘フェチ、多腕フェチ、くすぐりフェチ、搾精フェチ――若くしてたくさんの性癖を拗らせてしまうことになろうとは、父親は知る由もないのでした。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
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		<title>【第1話】異能バトルものの性拷問師たち</title>
		<link>https://omonove.com/12799/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 01 Sep 2023 08:59:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[長編小説]]></category>
		<category><![CDATA[【人数】一人に責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】女性が責める]]></category>
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					<description><![CDATA[#クリ責め #電マ #ローションガーゼ]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px solid #333333;">
<h3 style="text-align: center;">目次</h3>
<p><a href="https://omonove.com/12818">表紙</a><br />
　<small>#簡単なご案内など</small><br />
<a href="https://omonove.com/12799">第1話 読心 -ノンバーバル-</a><br />
　<small>#クリ責め #電マ #ローションガーゼ</small><br />
<a href="https://omonove.com/12801">第2話 自声愛撫 -ジメツ-</a><br />
　<small>#くすぐり #声我慢 #超音波</small><br />
<a href="https://omonove.com/12803">第3話 非接触絶頂 -ムッツリ-</a><br />
　<small>#ささやき #見せつけ #脳イキ</small><br />
<a href="https://omonove.com/12805">第4話 絶頂引延 -トワノマタタキ-</a><br />
　<small>#シリコンチェーンソー #ブラシ責め #体感時間操作</small><br />
<a href="https://omonove.com/12807">第5話 はじめての</a><br />
　<small>#クンニ #寸止め</small><br />
<a href="https://omonove.com/12809">第6話 感覚遮断 -カイカンノサキオクリ-</a><br />
　<small>#乳首責め #ニップルドーム #クリ責め #電マ #くすぐり #感覚遮断</small><br />
<a href="https://omonove.com/12811">最終話 伝心 -ワタシノココロ-</a><br />
　<small>#キス #胸揉み #電マ #くすぐり #ブラシ責め #感覚共有</small><br />
<a href="https://omonove.com/12813">おまけ</a><br />
　<small>#キャラクターのちょっとした紹介</small></p>
</div>

<p>&nbsp;</p>
<h3>第1話 読心 -ノンバーバル-</h3>
<p style="text-align: right;">#クリ責め #電マ #ローションガーゼ</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>自分はこれから、拷問されるのだろう――佐伯アオイは、自分の置かれた状況を聡く理解していた。</p>
<p>会社員。黒髪短髪。齢24の女性的な体は裸にむかれ、まるで分娩台のような脚を開かせる椅子に拘束されている。手首、肘、足首、膝、腰、あばら、首――体のありとあらゆる部位に巻き付くのは、黒い革と太い鎖を組み合わせて作られた拘束具。少なくとも《能力》を使えるものでなければ、抜け出すことはできないだろう。</p>
<p>拘束された全裸に、申し訳程度の薄い毛布が掛けられているのは、何かの温情か。黒縁の眼鏡を掛けたままなのは、何かを見せるためか。アオイの頭の中を、嫌な思考がぐるぐると巡り続ける。それは、<ruby>周<rt>・</rt></ruby><ruby>囲<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>景<rt>・</rt></ruby><ruby>色<rt>・</rt></ruby>も影響していた。</p>
<p>「……悪趣味な」</p>
<p>コンクリートがむき出しになった部屋の広さは、10畳～12畳ほど。牢獄よりはだいぶ広い空間を、無数の<ruby>道<rt>・</rt></ruby><ruby>具<rt>・</rt></ruby>が埋め尽くしていたのだ。卵型のローター、先端に無数のいぼが付いた電動マッサージ器、挿れたら膣が裂けてしまいそうなぐらい大きな男性器の張り型。ベッドに、椅子に、ギロチン台のような何かにと、大型の什器も多い。床に直接置かれたもの、大きな棚に陳列されたもの、天上からフックで吊されたもの。その全てが、性的な――それも少々過激な営みで使われるものだった。</p>
<p>ともすれば、アオイの脳裏には嫌でも浮かぶものがある――自分はこれから、拷問されるのだろう。しかしただの拷問ではない。これから行われるのは、恐らく。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――こんにちは、起きているみたいですね」<br />
「っ」</p>
<p>自分の真後ろにあった鉄の扉が重々しく開き、アオイは背筋を震わせた。しかし、こつこつと整った足音とともに彼女の目の前に現れたのは、想像とは随分と違う姿形をしていた。</p>
<p>パンツスーツを着た女性。24歳のアオイと同じか、もしかしたらほんの少しだけ若いだろうか。身長は160cmともう少し、女性としてはそこそこ高めだ。しかし体付き自体は控えめであり、背が高い分だけしなやかさが目立つ。黒の長髪を後頭部で一つに結わえているが、その飾り気のなさはおしゃれというより、『邪魔だから』と言った風。</p>
<p>いかがわしい道具を並べた牢獄に姿を現したのは、こんな場所にはまるで似合わない、どちらかと言えばオフィス街にいるような女性だったのだ。</p>
<p>「あなた、何者……」<br />
「呼ぶ名前が欲しければ、フラン、と」</p>
<p>フランと名乗る女性は、冷たい表情でそれだけ告げる。もちろん、アオイが求める返答ではない。もっと、所属だとか、この場所だとか、自分をこうした目的だとか。『答える義理はないということか』――分別のあるアオイが理解するには、その答えだけで十分だった。</p>
<p>「今の状況をお話します。佐伯アオイさん、あなたの所属している製薬会社『ニコ社』が開発している、H-404型能力者強化プログラム。あれが違法であり、《能力者》に多大なリスクを与えることはご存知ですね？　最悪の場合死に至る……いえ、むしろ最高の場合でようやく生き永らえることができるレベルの代物だ」<br />
「…………」</p>
<p>「それだけではない。ニコ社が行っている違法な研究、非人道的な人体実験、その調査に赴いた者の殺害と隠蔽……まあ、全てを説明する必要はないでしょう」</p>
<p>アオイは『返答する必要もない』と思った。だって、全て事実だったから。</p>
<p>そういう時代だ。《<ruby>発火<rt>パイロキネシス</rt></ruby>》、《<ruby>念力<rt>テレキネシス</rt></ruby>》、《<ruby>とにかく何かすごいやつ<rt>エターナルフォースブリザード</rt></ruby>》――かつてフィクションとして描かれ、多くの人々が夢見た超能力。技術のめざましい進歩によって、脳を少し弄くるだけでそれらが簡単に手に入るようになった。もっとも、どんな《能力》を扱えるかは、各人の素質による。</p>
<p>しかし、それで訪れたのは栄光ではなく、混沌の時代だった。《能力》を悪用した犯罪、違法な研究の急増。それらを抑えんとする、《能力者》による傭兵会社の乱立。《能力者》同士が街々でぶつかりあい、あまたの血がアスファルトを赤黒く染める。第三者が見れば、何て滑稽なマッチポンプか。</p>
<p>その癖、アオイのような一般人は、護身用の銃器を持つこともできない。あまりにも長い手続きを経てからでないと所有することができず、法を執行する機関の対応が間に合っていないせいで、傭兵たちに優先的に武器が回される始末だ。何のための武器か、政府は本当に理解しているのだろうか。</p>
<p>「問題はここからです。先日、<ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>ち<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>者<rt>・</rt></ruby>が警察といっしょに、ニコ社の本社に<ruby>お<rt>・</rt></ruby><ruby>話<rt>・</rt></ruby>を伺いに行ったのですが、既にもぬけの殻だったのですよ。研究機材もまとめて、ごっそりとなくなっていましてね。それで」<br />
「……居場所を教えろ、と」</p>
<p>「話が早くて助かります」</p>
<p>おおよそ予想どおりだと、アオイは思った。彼女は仕事の都合で遠方に出張していたところ、帰った直後に捕縛されたのだ。ここまでの話から彼女が推察するに、フランと呼ばれる人物は政府の人間か、あるいは政府から仕事を貰っている傭兵会社の人間か。</p>
<p>しかし、彼女はそんなささいな質問にも答えるわけにはいかなかった。別に、会社に忠誠を誓っているわけではない。彼女はたまたま、大学にいる時に行っていた就職活動でいくつかの会社に採用されて、『最も給料が良い』という理由で、何の変哲もない営業職としてニコ社に入社しただけだ。違和感なんて、『100人そこらの会社の割に、給料がいいな』と思ったぐらいだ。当初は違法なことをしている会社だなんて知らなかった。知ったとしても、今更辞めるわけにもいかなかったし、そんな会社は世の中に腐るほど存在していた。</p>
<p>もしも、そんな会社に不利益を齎そうものなら、自分がどうなるか分かったものではないのだ。</p>
<p>「あなたのことは、必ず保護するとお約束します」<br />
「信用できると思うかしら？」</p>
<p>「思いません。が、言わないとどうなるか、分かるでしょう」</p>
<p>フランがほんの少しだけ、アオイから目線をそらす。部屋を埋め尽くす無数の<ruby>道<rt>・</rt></ruby><ruby>具<rt>・</rt></ruby>を一目するそれは、今のアオイにとって十分な威嚇になった。</p>
<p>「……本気？」<br />
「言っておきますが、相当きついですよ。<ruby>性<rt>・</rt></ruby><ruby>拷<rt>・</rt></ruby><ruby>問<rt>・</rt></ruby>というものは」</p>
<p>アオイも、自分の状況を確認した当初から、想定はしていた。しかしまさか、こんなにも表情がなく色事と無縁そうな女性が、同じ女性である自分のことを性拷問にかける気であるとは信じられなかった。</p>
<p>「最終確認です。返答は」<br />
「『くそ食らえ』よ」</p>
<p>「……分かりました」</p>
<p>そこで、フランはほんの少しだけ表情を変えた。そこに浮かぶのは愉悦でも、羞恥でもない。ほんの少しだけ、嫌そうに顔をしかめたのだった。</p>
<p><ruby>現<rt>・</rt></ruby><ruby>実<rt>・</rt></ruby><ruby>味<rt>・</rt></ruby>――フランの冷たい態度は、アオイの『自分は性拷問を受ける』という現実味を薄くしていた。もしも相手が下卑た笑みを浮かべる中年の男であれば、アオイはもっと危機感を持っていただろう。</p>
<p>よりにもよって相手がフランであったために、アオイはほんのひとときの地獄を味わうことになるのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>性拷問が始まる。</p>
<p>フランは、アオイの体に掛けられた毛布を取り払う。至って平凡な、しかし美しい裸体が曝け出されると、アオイは憎々しげな表情のまま頬を赤らめた。フランがいかに女性で、いかに女体に興味なさそうに毛布を丁寧に畳んでいたとしても、恥ずかしく感じるのは当然だ。</p>
<p>「あなたのほうで<ruby>希<rt>・</rt></ruby><ruby>望<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>道<rt>・</rt></ruby><ruby>具<rt>・</rt></ruby>があるなら、そちらを使います」<br />
「は？」</p>
<p>「痛いのはやめておきましょう。あなたに傷をつけるのは、我々としても本意ではありません。純粋に気持ちよさそうな道具は、視界の中にありますか」<br />
「…………」</p>
<p>アオイは『ふざけた質問をする』と思った。拷問にかける相手に対して『使ってほしい道具はあるか』などと、普通は聞くだろうか。そして拷問にかけられると分かっていて、答える間抜けは果たしているだろうか。</p>
<p>しかし、アオイはその言葉を<ruby>聞<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>ま<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby>。『気持ちよさそうな道具はあるか』――無意識のうちに視線が流れ、その視線の動きにコンマ1秒の<ruby>ゆ<rt>・</rt></ruby><ruby>ら<rt>・</rt></ruby><ruby>ぎ<rt>・</rt></ruby>が発生した瞬間、フランは後ろを振り返るのだ。</p>
<p>「なるほど、<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>ですか」<br />
「っ――！？」</p>
<p>フランが手に取ったのは、何の変哲もない電動マッサージ器だった。</p>
<p>アオイは目を見開く――その周囲には、もっと<ruby>す<rt>・</rt></ruby><ruby>ご<rt>・</rt></ruby><ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>道<rt>・</rt></ruby><ruby>具<rt>・</rt></ruby>がたくさんあったはずだ。極太のバイブとか、丸鋸のようなシリコンの回転刃とか。目の前の女はそれらを全て無視して、『最も気持ちよさそうな道具』を的確に手に取ったのだ。何も答えずとも、ほんの少し視線が遅くなっただけで。経験？　洞察力？　――否。アオイは何か、もっと<ruby>得<rt>・</rt></ruby><ruby>体<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>違<rt>・</rt></ruby><ruby>和<rt>・</rt></ruby><ruby>感<rt>・</rt></ruby>を覚えた。</p>
<p>道具が選択されれば、あとはただ犯されるだけだ。フランは電動マッサージ器のスイッチを入れて、アオイの秘所に当てた。</p>
<p>「っぐっ、ぁ――♡　ぁぁぁぁぁあ……！？　な、そんな、優し――！？」</p>
<p>襲い来る衝撃に耐えようと目をぎゅっとつむって備えていたアオイは、その刺激の優しさにかえって不意を突かれ、悲鳴を上げた。</p>
<p>フランは電動マッサージ器を女性器に直接当てるのではなく、自身の人差し指をクッションにしていた。左人差し指の腹をそっとクリトリスの包皮に当て、右手に持つ最弱の出力で振動する電動マッサージ器を指の上から当てる。柔らかな指先が、ささやかな振動をまとってクリトリスを包皮の上から包み込んでくる。</p>
<p>「っ、くっ、ぁ……♡　っふぅっ、ぅ……！　ぁっ、ぁぁ、ぁぁぁ……！」</p>
<p>まるでセックスのハウツーにでも書かれていそうな優しい刺激に、アオイは困惑した。前戯されていない状態の体にはちょうどよすぎる刺激のせいで、秘所があっという間に湿り気を帯びていく。むしろ、あまりに優しすぎる刺激が物足りないぐらいだ。</p>
<p>なぜアオイは、何の変哲もない電動マッサージ器を『最も気持ちよさそうな道具』だと思ったのか？　――それは実に簡単な話だった。ただ、毎日のように家で<ruby>使<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>いて、その気持ちよさを知っていたからだ。</p>
<p>だけど、家で使っている時は、もっと遠慮がなかった。あくまで下着の上からだったけれども、もっとクリトリスを押しつぶすように、ぐりぐりと強く押し当てていた。</p>
<p>アオイがそう思っていたら、フランの動きが変わった。</p>
<p>「ぎ――♡♡　それ、は――！！？　ぁぁぁぁぁぁ、ぁぁぁぁぁあっ！！！」</p>
<p>フランは電動マッサージ器の下にクッションとして敷いていた人差し指を引き抜いて、クリトリスに直接振動を当て始めたのだ。それも、ぐりぐりとクリトリスを押しつぶすように。</p>
<p>それは100%合致した、アオイが1番欲しかった刺激だった。</p>
<p>「どう、して……！？　こんなに、うま――♡♡　ぁぐっ♡♡　ぁ゛っ、ぁっあっぁっあっぁぁぁぁぁあああああああっ！！？」</p>
<p>アオイはますます困惑した。</p>
<p>『テクニシャン』という言葉で片付けるには、フランという女性はあまりに巧すぎた。人の性的嗜好には、好みがある。彼女のように電マを強く押し当てられるのが効く人は確かにいるかもしれないが、一方でソフトタッチのほうが好きな人だっているのだ。それなのにこの女性は、寸分の互いもなく好みを見抜いて、的確に責めてくる。</p>
<p>一体<ruby>ど<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>や<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>？　――アオイは一生懸命に頭を働かせるが、思考はどんどん快楽に溶けていく。最も好きな刺激を他者から与えられて、『我慢しろ』と言うほうが無理な話だ。</p>
<p>「ぁ゛ぁぁぁぁあっ、ぁっ、あ゛――っ！！？　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　っぐぅ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ！！？」</p>
<p>アオイは全身を縮こまらせるように筋肉を緊張させ、びく、びくという断続的な震えとともに絶頂した。弱点を的確に、容赦なく突かれたせいで、あっという間だった。</p>
<p>慣れた快感は体になじんで心地よい。しかしそれを齎したのが名前しか知らない女性だという事実が、心の中に汚泥のような不快感をもたらす。</p>
<p>そして性拷問である以上、満足する程度の性感では終わってくれない。</p>
<p>「やめ゛――！！？　私っ、イッで――！！！　ぁ゛ぁぁぁぁあっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～ッ！！！？」</p>
<p>絶頂してなお、電動マッサージ器を押し当てられ続ける。アオイを満たす快感が明確に、100%を超えた瞬間だった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「っぐぁっ♡♡♡　やめっ、っぐぅぅぅ！！？　やめでって言ってるでしょぉぉお゛ーーっ！！？」</p>
<p>目の前の女性があまりに性行為と無縁に感じられたから、与えられる刺激があまりに自分に寄り添ったものだったから。アオイは<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>が性拷問であることを忘れていた。</p>
<p>絶頂直後の苛烈な責めによって、アオイが本気の抵抗を始める。しかし、いかに手足を引っ張り、腰をよじろうとも、全身に巻き付いた拘束具はびくともしない。生まれて初めて快感から逃げることができない苦しさを知って、本当の焦りを覚える。</p>
<p>そうこうしている間にも、フランは電動マッサージ器でクリトリスを押しつぶし、的確に性感を与え続けるのだ。</p>
<p>「おねがいっ、やだっ、やだぁ――！！？　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　んぐっ、ぅあ゛――♡♡♡　ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！？」</p>
<p>2度目の絶頂。『強制絶頂』と呼ぶにふさわしい無理やりの快感は、アオイに鋭い苦痛を齎した。</p>
<p>（どうしろって言うのよ、こんなふざけた拷問――！！？　でも、きつい――！！！　でも、話す――！！？　でも、そんな――！！？）</p>
<p>アオイは葛藤する。頭の中が無数の『でも』で埋め尽くされる。</p>
<p>まさかこんな女のやることが、こんなにもつらいものだとは思わなかった。しかし、口を割るという選択もはばかられた。何せ、人体実験や殺人も厭わない会社の情報だ。もし口を割れば、彼女自身がどうなるか分かったものではない。</p>
<p>「ッ――」</p>
<p>しかし、アオイの元に一つのひらめきがやって来る。彼女は口を開いた。</p>
<p>「お、O-03区……っ！！！」</p>
<p>アオイは言葉を絞り出す。しかし、電動マッサージ器の刺激は変化しない。</p>
<p>「っぐ――♡♡♡　工業地帯の、O-03区の、廃倉庫……！！　ほら、あるでしょ――！！？　海沿いにさぁ――！！？　そこ買い取って、研究所、移して……ッ！！！　ぁ゛――！！！」</p>
<p>アオイは必死に言葉を絞り出す。それでも、電動マッサージ器の刺激は一向に変化しない。</p>
<p>「なに、何なのよ――！！？　教えてる、でしょぉ゛――！！？　教えでるからっ、これ、止め――」<br />
「――結構です」</p>
<p>「ぁぎぃぃい――！！！？　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　っぉ゛――♡♡♡♡　ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>電動マッサージ器の振動と圧迫感が突然強くなり、アオイは強制的に絶頂させられる。不意に、あまりに強すぎる快感が来たせいで、アオイは背筋をのけ反らせながら潮を吹き出した。</p>
<p>脳が溶ける。視界がちかちかする。体の震えが止まらない。もう全部が全部おかしくなってしまいそうだ。</p>
<p>「なん、で――！！！？　ど、しで――！！？」<br />
「時間の無駄です。<ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>そ<rt>・</rt></ruby>をついて逃れられるとは思わないでください」</p>
<p>「なんで――！！？　倉庫も、ちゃんど、ある――！！！！」<br />
「確かにあの辺りは、不法行為の取り締まりやら、会社同士の抗争やらの影響で、廃棄された施設が数十はありましたね。一つ一つ調査するのは骨が折れそうだ。……しかし、あなたが<ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>そ<rt>・</rt></ruby>をついているなら、その必要もありませんね」</p>
<p>「なんで、そんなこど、分か――！！！？」<br />
「……今この場で、質問しているのは私ですよ？」</p>
<p>「ぁぐ、ぁ゛ぁぁぁああっ！！！？　やだっ、強ぐしな――っ♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！？　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>アオイはもう、目の前の女のことが不可解でならなかった。</p>
<p>先ほどから、あまりにもおかしい。的確に道具を選び抜いたことも、自分の最も気持ちいい愛撫の仕方にすぐさまたどり着いたことも、こうして簡単にうそを見抜かれたことも。しかも、そこには何の迷いもない。うそ発見器や自白剤の類も存在しない。</p>
<p>『経験』や『洞察力』という言葉では収まらない、もっと<ruby>超<rt>・</rt></ruby><ruby>常<rt>・</rt></ruby><ruby>的<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby>――。</p>
<p>「ッ――！！！？」</p>
<p>そしてとうとう、アオイが一つの仮説にたどり着く。</p>
<p>「まさか、あ゛なた――！？」<br />
「答える義理はありません……と言いたいところですが、雑念があると快感の妨げになる。隠すこともできなさそうだ」</p>
<p>フランは、アオイが喘ぎ声を上げている最中でも自身の声がしっかり届くように、彼女の耳元でささやく。しかし、電動マッサージ器による刺激を緩めることは一向にない。</p>
<p>「お察しの通り、私も《能力者》です。他人の心を<ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby><ruby>程<rt>・</rt></ruby><ruby>度<rt>・</rt></ruby>読むことができます」<br />
「心、ぉ゛――！！！？　ぃ゛――♡♡♡♡」</p>
<p>「くれぐれも断っておきたいのは、あなたの頭の中を全て見通せるわけではないということです」</p>
<p>『それが可能なら、拷問なんて要らないでしょう？』――フランはそう言って、アオイの耳にふうと息を吹きかけた。すぼめられた口から吐き出された細い吐息は彼女の鼓膜にまではっきりと届き、全身の感度をまた一段鋭敏にさせた。</p>
<p>《読心》――数ある《能力》の中でも珍しい部類だ。フィクションではありふれた異能だが、不思議と今の世の中では出会う機会に乏しい。</p>
<p>「私が感知し得るのは、あなたの心<span style="font-family: var(--cocoon-default-font);">に宿る色や匂い、音――まあ、</span><ruby style="font-family: var(--cocoon-default-font);">非言語<rt>ノンバーバル</rt></ruby><span style="font-family: var(--cocoon-default-font);">の領域と言いましょうか。だから、ニコ社の所在を直接読み取ることはできませんが、あなたの好みや欺瞞ぐらいなら分かる」</span></p>
<p>「やめ゛、これ、どんどんっ、強く――♡♡♡♡　ぁぐっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡」</p>
<p>「地図を見せたり地名を聞かせたりして、心の揺れ幅を見る手もあったのですが。何分、あの会社がどこにいるかは皆目見当もつきません。世界地図から始めていたら時間が掛かりますし、その程度で動じない図太い人間が相手なら無意味です」</p>
<p>そう言いながら、フランは電動マッサージ器の振動をまた一段階強くした。アオイが目を瞑って首をぶんぶんと横に振っても、クリトリスを襲う快感は止められない。</p>
<p>「ぁぎっ、ぃ゛――♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」<br />
「結局、情報を聞き出すなら<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>す<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby>のが、一番手っ取り早いということです」</p>
<p>もう何度目かも分からない絶頂を迎えて、電動マッサージ器はようやくアオイの秘所から離れた。</p>
<p>拷問が終わったわけではない。アオイは、目の前にいる表情をほとんど変えない冷たい女の、一挙一動に心底怯えるだけだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「拷問が長引くと、あなたの負担になります。私もできれば定時で帰りたい。ですのでここから先は、私の選んだ<ruby>道<rt>・</rt></ruby><ruby>具<rt>・</rt></ruby>で進めさせてもらいます」</p>
<p>アオイには、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>が何なのか分からなかった。</p>
<p>小さなバケツから取り出された、白い布。サイズは横長のフェイスタオルと同じぐらいか。彼女がよく見れば、布は薄く、目は粗く、奥が透けて見える。ガーゼ生地のようだ。それがローションのような液体によって、透明な膜に覆われている。見れば見るほど、ローションに浸されたガーゼにしか見えなくて……。</p>
<p>しかしアオイは、自分の目に自信が持てなかった。視界が涙でぐずぐずに歪んでいたし、暴れすぎたせいで眼鏡も少しずれている。仮に正しくガーゼだったとして、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>で何をしようというのか。</p>
<p>しかしフランが自分の手にガーゼを被せてアオイの秘所に触れた瞬間、彼女はその意味を理解した。その何てことのない布きれは、『性拷問』と呼ぶに足る快感を生み出すということに。</p>
<p>「――ぃ゛ぁぁぁぁぁあああああっ！！！！？　ぁぇ゛――！！！！？　え゛――！！！！？　っぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～！！！！？」</p>
<p>電動マッサージ器とは明らかに違う。しかし強烈な、思わず喉が裂けてしまいそうなぐらいの悲鳴を上げてしまうほどの快感が、アオイを襲った。</p>
<p>まるで、貴金属のアクセサリーを布で磨くようだった。フランが親指と人差し指に貼られたガーゼの布地を、アオイのクリトリスに擦り付けていく。ガーゼとクリトリスの間から、ぞりぞりという音が聞こえてきそうだ。</p>
<p>もしも乾いたガーゼでクリトリスを磨かれようものなら、アオイは摩擦による痛みでのたうち回っていたことだろう。しかし、ローションをたっぷり染み込ませたガーゼは極めて滑りが良く、それでもなお粘液の奥にざらざらとした生地の目の粗さをしっかり感じ取ることができる。痛みはなく、しかし針で刺されるような鋭い快感がやってくる。</p>
<p>「やめっ、やめ゛ぇぇぇぇぇぇぇえええええっ！！！！？　削れ――っ！！！！？　ぎづいっ、これっ、きづいぃぃぃぃぃぃぃいいいいっ！！！！？　あそごが削れぢゃぅぁぁぁぁあああああああああああああああっ！！！！！」</p>
<p>アオイは全身を拘束されたまま、首を振り乱して暴れ始めた。何度も絶頂した直後の<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>は、あまりに効きすぎた。</p>
<p>電動マッサージ器を使った時と同じように、ローションガーゼを使った拷問も、フランは熟達していた。生地をぴんと伸ばした状態で親指と人差し指に張り、クリトリスをつまむようにずるずると摩擦し続ける。</p>
<p>圧力はゼリーを指でつぶしてしまわないぎりぎりの強さのまま一定に、速度は秒速2往復と少し――それはフランが《読心》によって導き出した、アオイにとって最も気持ちいい責め方だった。</p>
<p>「やめてほしければ、何を言えばいいのか分かっていますよね？」<br />
「――ぁ゛ぁぁぁぁぁあああっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああっ！！！！？　ぃぎっ、ぁ゛――！！！！？　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああーーーーーーーーっ！！！！？」</p>
<p>目の前の女性に対する恐怖と、違法な所業を数々行う会社に対する恐怖。二つの恐怖を天秤にかけても、アオイはただ首を振り乱して叫ぶしかなかった。どちらも地獄だ。</p>
<p>彼女は少し頭が良いことを除けば、ごく普通の女性だった。性知識は人並みにあるし、マスターベーションも経験していれば、男性と交わったこともある。もっとも、その時は相手が欲望のままに腰を振るだけで、あまり気持ちよくはなかったが。そんな今までの常識が覆るような苦痛だった――性感というのは、こんなにもつらいものだったのか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ローションで濡れたガーゼでクリトリスを磨く――それは確かに、今までの全ての性経験をあざ笑うような快感を生んだ。しかし、不思議なことがあった。</p>
<p>こんなにも強烈な快感を受けてなお、絶頂できないのだ。</p>
<p>「ぃぎっ、ぃ゛、ぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいっ！！！！？　ぃげっ！！！？　ぃげ、な――！！！！？　なっ、な゛――！！！！？　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああっ！！！！？」</p>
<p>「そのうちイケますよ。そのうちね」<br />
「やだっ、やめ゛っ！！！！？　今っ、いま゛、いっで――！！！！？　ぇぎっ、ぃ゛ぃぃぃぃぃいいいいっ！！！！？　やだっ、やだやだやだやだぁぁぁぁぁぁぁああああっ！！！！？」</p>
<p>アオイは、これだけの快感を受けてなお絶頂できないことに、妙な焦燥感を覚えた――理由は分からない。だけど早くイカないと、<ruby>大<rt>・</rt></ruby><ruby>変<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby>になる。</p>
<p>快感が体に<ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>じ<rt>・</rt></ruby><ruby>ま<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>。</p>
<p>アオイが振り返ってみると、先ほどの電動マッサージ器による快感は、実にイキやすい快感だった。振動と圧迫感、それは日々のマスターベーションで慣れ親しんだ快感だったから、心も体もすぐに受け入れることができた。だからこそ、あっという間に何度も絶頂した。</p>
<p>しかし今は、ただひたすらの摩擦――心か、体か、あるいはその両方が、それを『快感である』と認識できない。故に絶頂できず、とうに許容量を超えてなお、快感を溜め込んでしまう。それは、空気を吐き出すことを忘れた風船のよう。</p>
<p>そしてあまりにも<ruby>空気<rt>かいかん</rt></ruby>を溜め込みすぎてしまった<ruby>風船<rt>からだ</rt></ruby>は、当然の現象を起こす。</p>
<p>「やだっ、壊れ――ッ！！！！？　ぁ゛、ぁぁぁぁぁぁあっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁあああっ！！！！？　ッッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>アオイの中で破裂した快感は、あまりにも大きな絶頂反応を引き起こした。崖から突き落とされたような浮遊感によって体が大きく跳ね、その後がくがくと激しく痙攣する。彼女の体が厳重に拘束されていなかったら、とうに椅子から転げ落ちていたことだろう。</p>
<p>白目を向きかねないほど眼球が裏返り、涙は出っぱなし。年頃の女性としての矜持も忘れて、よだれと鼻水を垂れ流すのみ。もしも彼女を思う男性が見れば、百年の恋も冷めていたかもしれない。</p>
<p>そして激しい絶頂を迎えてなお、ローションガーゼによる責め苦は終わらないのだ。</p>
<p>「ぃぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああッ！！！！？　ぁぎっ、ぃ゛――♡♡♡♡♡　もうやだぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああっ！！！！！　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　や゛、ぁ゛ぁぁぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！！？」</p>
<p>ローションをまとったガーゼがほんの1mm動くだけで、自分の体が何mも飛び上がってしまいそうな快感がやってくる。そして摩擦によって一度絶頂してしまったせいで、もう快感を体に溜め込むこともできず連続的に絶頂してしまう。心も、体も、『摩擦』を完全に快感と認識していた。</p>
<p>「喋るぅぅぅううっ！！！！？　全部っ、ぜんぶしゃべるがらぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡　だがらこれやめ――ッ！！！！？　ぃぎっ、っぃ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「あなたが話し終わったら、止めますよ」<br />
「ぁえ゛ッ、ぇ゛ぁぁぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡　わだしっ、指示っ、され――ッ♡♡♡♡♡　出張しでて、こっぢに戻っだらっ、行げっで――♡♡♡♡♡　ぎッ♡♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぃ゛いぃぃ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>アオイは、絶頂を繰り返しながら、必死に叫んだ。もう自分でも、何を言っているのか分からないぐらいだった。その間にも、アオイは2度、3度、4度、5度と絶頂する。</p>
<p>アオイは全てを忘れて、ただ頭の中にあるものを全て絞り出すのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――うそは付いていないみたいですね」<br />
「ぎ――♡♡♡♡♡　ひッ♡♡♡♡♡　ひ、ひ……ひ……♡♡♡♡♡」</p>
<p>本人にとっては永遠にも感じられる時間、実際にはほんの数十秒しかない時間叫び続けて、鋭い快感はようやく止まるのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>フランはスーツのポケットから、手のひら程度の大きさの端末を取り出した。</p>
<p>「……終わりました。報告を」<br />
「ぁぐ、ぉ゛――♡♡♡♡♡　ぉ、ぉ゛、ぉ――♡♡♡♡♡」</p>
<p>フランが誰にどんな報告をしているとか、アオイにとっては、もうどうでもよかった。ただ、一刻も早くこの場を離れたかった。家にある電動マッサージ器とか、医療用のガーゼとか、いろいろなものをごみ箱に放り込んで、二度と視界に入らないようにしたかった。今日の出来事は、完全に彼女にとってトラウマになっていた。こころの中はもうまっくろだ。</p>
<p>だから、フランが端末をスーツのポケットにしまって自分のほうを向くだけで、アオイはもう体の芯から震え上がるぐらい恐かった。</p>
<p>「佐伯アオイさん。あなたは、ニコ社に忠誠を誓っているわけではありませんよね」</p>
<p>アオイは、そう問うフランの表情に、ほんの少しだけの違和感を覚えた。先ほどまでの、あまりに冷たい無表情ではない。『心底うんざりした』というようでありながら、どこか優しい表情。</p>
<p>しかしその表情を読み取るには、アオイはもう心底疲れていたし、フランのことが恐かった。その質問に応える気力も湧かない。</p>
<p>「まっとうな会社に転職することをお勧めします。あなたの経歴を見るに、引く手はあまたでしょう」<br />
「ひ、へ――」</p>
<p>「これは、せめてもの<ruby>お<rt>・</rt></ruby><ruby>礼<rt>・</rt></ruby>と<ruby>お<rt>・</rt></ruby><ruby>詫<rt>・</rt></ruby><ruby>び<rt>・</rt></ruby>です」<br />
「ヒ――っ！！！？」</p>
<p>フランは、アオイの開かれたままの脚の付け根に、自分の顔を近づけていく。</p>
<p>その瞬間、アオイは絶望に悲鳴を上げそうになった――あんなに心が折れるまでひどいことをして、所属する組織を裏切ることになって、それでもなお犯そうというの！？</p>
<p>しかしフランがアオイのクリトリスに口を付けた瞬間、その絶望を全て忘れ去るような快感がやってきたのだ。</p>
<p>「――ふぁぉぉぉぉぉおおっ♡♡♡♡♡　ぉほっ、ぉ――！！！！？」</p>
<p>あまりに優しく、柔らかく、甘い口淫。唾液をたっぷり乗せた舌は滑らかで、舌の力を極限まで抜いたその感触は、蜂蜜のように柔らかい。</p>
<p>不意を突くこともなく、翻弄することもなく。飴玉をなめるような、あるいは傷口をなめるような。先ほどのように無理やり絶頂させられる鋭い快感とは、まるで違っていた。</p>
<p>「ふぁ、ぉっ♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉぉぉぉおっ♡♡♡♡♡　ぁ、あったかひ――♡♡♡♡♡　ひゃっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡」</p>
<p>フランの両手が、アオイの背中と椅子の間に潜り込んでくる。</p>
<p>少し控えめの抱擁。スーツの生地は少し硬いが、背中に当たる手のひらは柔らかく温かい。心地いい。どこか、心がほっとする</p>
<p>「ぉほっ、ぉぉぉぉぉぉおおおおおっ♡♡♡♡♡　ぉぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ひゃっ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>それは今までとは比較にならないぐらい、優しい絶頂だった。崖底にたたき落とされるのではなく、天に昇るような心地。全身の筋肉ががちがちに硬直するのではなく、むしろ弛緩していく。</p>
<p>同じ性的快感が、こうまで変わるのか。</p>
<p>「ひぇひっ、ひっ、ひぃ……♡♡♡♡♡」</p>
<p>「もう1回、されますか？」<br />
「はひっ、ひ……♡♡♡♡♡　あと、1回、だけぇ……♡♡♡♡♡　ひゃはっ、ぁ゛♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおっ、ぉぉぉぉぉおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>アオイのまっくろだった心の色が上書きされていく。ほんの少しだけ灰の混じった、薄紅色。</p>
<p>『終わり良ければすべて良し』という言葉で済ませるには、今日は本当に散々な1日だった。こんな経験はもう二度とごめんだ。だけどまあ、そんな日もあるだろう。そのうちいつか、ネタにして笑える日が来る。ああ、家に帰ったら、ガーゼを使ってオナニーをしてみようかな。自分でやったら、どんなふうになるんだろう？</p>
<p>「ぉ゛ぉぉぉぉおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ほぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　すごっ、きもちひぃぃ～～～～……♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>アオイは絶頂を繰り返しながらそんなことを思い、やがて夢見心地のまま眠りに付くのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>アオイの意識の隅で、女性2人の話し声が聞こえた気がした。</p>
<p>「あれ？　フランせんぱい、まだヤッてたんですか？」<br />
「いや、今回はすぐに終わった。ただのアフターケアだよ」</p>
<p>「はぁー、相変わらず真面目ですね。それで、ニコ社のこと、何か収穫はあったんですかぁ？」<br />
「君が外のことに興味を持つのは珍しいね」<br />
「最近、どこのテレビもニコ社のニュースばっかりでうんざりなんですよー。この前も特番のせいでドラマの予約がずれたし！」</p>
<p>「……そう。収穫は、まあ、ないに等しいね」<br />
「え？　そうなんですか？　さっき報告があったって」</p>
<p>「彼女は末端の構成員だ、たぶん切り捨てられている。教えてもらった場所に行っても、大したものはないと思うよ」<br />
「それじゃ、拷問するだけ無駄だったんじゃ」</p>
<p>「仕事は仕事だ。依頼があるなら、私たちはどんな相手でも拷問しなければならない。老若男女、経歴、持っている情報、全部、どうであろうとね」<br />
「せんぱい。ほんっと、くそ真面目」</p>
<p>「何にせよ、あとは<ruby>表<rt>・</rt></ruby>の人間に任せよう」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>《<ruby>発火<rt>パイロキネシス</rt></ruby>》、《<ruby>念力<rt>テレキネシス</rt></ruby>》、《<ruby>とにかく何かすごいやつ<rt>エターナルフォースブリザード</rt></ruby>》――。</p>
<p>さまざまな《能力》に目覚め、敵と戦い、血を流し、成長し。あまたの《能力者》たちが格好良く描かれていく《<ruby>異能バトルもの<rt>せかい</rt></ruby>》。</p>
<p>これは、そんな華々しい表舞台とは無縁な、裏方の物語。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px solid #333333;">
<h3 style="text-align: center;">目次</h3>
<p><a href="https://omonove.com/12818">表紙</a><br />
　<small>#簡単なご案内など</small><br />
<a href="https://omonove.com/12799">第1話 読心 -ノンバーバル-</a><br />
　<small>#クリ責め #電マ #ローションガーゼ</small><br />
<a href="https://omonove.com/12801">第2話 自声愛撫 -ジメツ-</a><br />
　<small>#くすぐり #声我慢 #超音波</small><br />
<a href="https://omonove.com/12803">第3話 非接触絶頂 -ムッツリ-</a><br />
　<small>#ささやき #見せつけ #脳イキ</small><br />
<a href="https://omonove.com/12805">第4話 絶頂引延 -トワノマタタキ-</a><br />
　<small>#シリコンチェーンソー #ブラシ責め #体感時間操作</small><br />
<a href="https://omonove.com/12807">第5話 はじめての</a><br />
　<small>#クンニ #寸止め</small><br />
<a href="https://omonove.com/12809">第6話 感覚遮断 -カイカンノサキオクリ-</a><br />
　<small>#乳首責め #ニップルドーム #クリ責め #電マ #くすぐり #感覚遮断</small><br />
<a href="https://omonove.com/12811">最終話 伝心 -ワタシノココロ-</a><br />
　<small>#キス #胸揉み #電マ #くすぐり #ブラシ責め #感覚共有</small><br />
<a href="https://omonove.com/12813">おまけ</a><br />
　<small>#キャラクターのちょっとした紹介</small></p>
</div>

]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>【第4話】異能バトルものの性拷問師たち</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 01 Sep 2023 08:56:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[長編小説]]></category>
		<category><![CDATA[【人数】一人に責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】女性が責める]]></category>
		<category><![CDATA[アソコ]]></category>
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					<description><![CDATA[#シリコンチェーンソー #ブラシ責め #体感時間操作]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px solid #333333;">
<h3 style="text-align: center;">目次</h3>
<p><a href="https://omonove.com/12818">表紙</a><br />
　<small>#簡単なご案内など</small><br />
<a href="https://omonove.com/12799">第1話 読心 -ノンバーバル-</a><br />
　<small>#クリ責め #電マ #ローションガーゼ</small><br />
<a href="https://omonove.com/12801">第2話 自声愛撫 -ジメツ-</a><br />
　<small>#くすぐり #声我慢 #超音波</small><br />
<a href="https://omonove.com/12803">第3話 非接触絶頂 -ムッツリ-</a><br />
　<small>#ささやき #見せつけ #脳イキ</small><br />
<a href="https://omonove.com/12805">第4話 絶頂引延 -トワノマタタキ-</a><br />
　<small>#シリコンチェーンソー #ブラシ責め #体感時間操作</small><br />
<a href="https://omonove.com/12807">第5話 はじめての</a><br />
　<small>#クンニ #寸止め</small><br />
<a href="https://omonove.com/12809">第6話 感覚遮断 -カイカンノサキオクリ-</a><br />
　<small>#乳首責め #ニップルドーム #クリ責め #電マ #くすぐり #感覚遮断</small><br />
<a href="https://omonove.com/12811">最終話 伝心 -ワタシノココロ-</a><br />
　<small>#キス #胸揉み #電マ #くすぐり #ブラシ責め #感覚共有</small><br />
<a href="https://omonove.com/12813">おまけ</a><br />
　<small>#キャラクターのちょっとした紹介</small></p>
</div>

<p>&nbsp;</p>
<h3>第4話 絶頂引延 -トワノマタタキ-</h3>
<p style="text-align: right;">#シリコンチェーンソー #ブラシ責め #体感時間操作</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ウルツアが入社してから、3週間がたった。</p>
<p>朝早くに起きて、身支度と洗濯をして、食事をとってから会社に行き、訓練に励む――そんな平和な日常が、いよいよもって変わる時。</p>
<p>「明日が、初めての<ruby>実<rt>・</rt></ruby><ruby>践<rt>・</rt></ruby>だね」<br />
「ああ」</p>
<p>夕方。珍しくウルツアの訓練に長く付き合ったフランがそう言った。</p>
<p>傭兵は戦うために存在する。ウルツアがこの会社に入社したのもそのためだ。いつか必ず来る日であり、わざわざ驚くことはない。むしろ、基礎的な訓練に励む時間が3週間も与えられたと思うと、過保護ですらある。</p>
<p>しかし、不安はあった。</p>
<p>「……オレはまだ、テメェに勝ってねー」<br />
「気にしなくていい。今まで言わなかったけど、私は白兵戦に関してはそれなりに強いほうだから」</p>
<p>「知ってるよ」</p>
<p>フランの言葉は、まるで嫌味に聞こえないぐらい、ただ真実を述べたものだった。それどころか、『それなり』という言葉が、謙遜にすら聞こえる。全くの素人ではないウルツアが、今まで見たことのない強さなのだから。</p>
<p>そんな相手だとしても、ただの一度も白星なしとなれば、自信が揺らいで当然のことだった。握られた手の中が汗ばんでいく。</p>
<p>少しだけ下を向いたウルツアに、フランの声が落とされた。</p>
<p>「ウルツア」<br />
「あ？」</p>
<p>「<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>ら<rt>・</rt></ruby><ruby>私<rt>・</rt></ruby><ruby>が<rt>・</rt></ruby><ruby>す<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby>に、君は驚くかもしれない。だけど、何も言わなくていいし、ただじっとしていてほしい」<br />
「んだよ。今集中してんだから、邪魔すんな――」</p>
<p>ウルツアの言葉はそこで止まる。息を詰まらせるように黙り、そして目を見開く。</p>
<p>フランが、ウルツアのことを真正面から優しく抱き締めたからだ。</p>
<p>「な、ななななななななっ！！？　何して、テメェ――！！？」<br />
「じっとしてな」</p>
<p>「じっとしてられっか！！　こんな、こと！！？」<br />
「女友達同士のスキンシップと同じように考えればいい」</p>
<p>「テメェはダチじゃねーだろ！！」<br />
「いいから。うるさいよ」</p>
<p>最初は困惑したし、恥ずかしくて顔が燃えてしまいそうだった。ウルツアとて、他人に触れられて顔を赤らめるほど純情ではない。相手がよりにもよってフランだということが問題なのだ。</p>
<p>「っ……」</p>
<p>だけど『じっとしていろ』と言われたからそうしていたら、段々と体が落ち着いてくる。頭をなでられると、心地よくて目を細めてしまう。こんな風に、人と触れ合ったのはいつ以来だろうか。</p>
<p>こわばった心が解れ切ったとき、フランはようやくウルツアを解放した。</p>
<p>「もう、大丈夫そうだね」<br />
「ど、どうしていきなり、あんなことしたんだよ……」</p>
<p>ウルツアが、真っ赤な顔を背けながらフランに問うた。</p>
<p>「君が不安そうだったから」<br />
「声掛けるとか、もっと他にやることあんだろ。<ruby>ら<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby>ねぇっつってんだよ」</p>
<p>「それに答えたら、君はきっと怒るよ」<br />
「答えなけりゃ、もっと怒るぜ」</p>
<p>正論だ。これだけのらしくないことをしておいて『何でもない』は、それこそない。フランは『仕方ない』と、ため息を付いた。</p>
<p>「君が寂しそうにしていたからだよ」<br />
「いつだよ」</p>
<p>「いつも。特に、私が誰かと話している時」</p>
<p>ウルツアはそれを肯定しなかったが、しかし否定することもなかった。</p>
<p>彼女の様子が大人しいままだったのが予想外だったのか、フランはほんの少しだけ目を大きく開いて、彼女のことをじっと見つめた。いかに心を読むことができても、その人となりを正確に把握できるわけでもなければ、未来を読むこともできない。</p>
<p>「君には、親がいないんだろう」<br />
「社長から聞いたんか」</p>
<p>「いや。でも、この会社に来た経緯を考えれば、嫌でも想像が付く。今の世の中、孤児院……児童養護施設はほとんど機能していないからね」</p>
<p>それは《能力》という存在の弊害。</p>
<p>《能力》を悪用した犯罪、違法な研究の急増。それを抑えんとする、《能力者》による傭兵会社の乱立。《能力者》同士が街々でぶつかりあい、あまたの血がアスファルトを赤黒く染める、最悪のマッチポンプ。当然のように、親を失ってさまよう子どもも多い。ウルツアもその1人だった。</p>
<p>孤児を保護する施設はあっという間に定員に達し、よほど運が良くなければ入れない。守ってくれる存在のいない子どもが生き残る道は、そう多くない。誰かの奴隷になるか、娼婦になるか。あるいは、それらの末路を許さない絶対的な力を得るか。</p>
<p>「親のことは覚えてねー。物心が付いた時には、もう施設にいた。だけど出ていった。……あそこは、居心地が<ruby>悪<rt>わり</rt></ruby>ぃ」<br />
「本当は、施設に入れない子のために<ruby>枠<rt>・</rt></ruby>を譲った」</p>
<p>「……どうして、それを」<br />
「いや、<ruby>鎌<rt>・</rt></ruby><ruby>を<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>け<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby>だけ。君を見ていると、何となくそう思った」</p>
<p>「クソが」</p>
<p>ウルツアは『嫌なことを思い出させやがって』と思った。13歳か、14歳ぐらいの時だったか、自分よりもずっと幼い子どもが、施設の前で泣いていたのだ。</p>
<p><ruby>外<rt>・</rt></ruby>がどうなっているか分からないほど、愚かではなかった。勇気の要る決断だった。みんな心配した。だから、強そうな格好をした。だから、強そうな武器を持った。だから、強そうな言葉を使った。そして、強くなった。みんなが『あいつは大丈夫』と思えるように。</p>
<p>「……君は、まぶしいな」<br />
「何だって？」</p>
<p>「いや、何でも。とにかく、君はそれで心をすり減らした。そしてここは、命のやり取りをする危険な傭兵会社で、君はその新米社員だ。いろいろと精神的に参ることもあって当然だ。私は君の家族じゃないし、ただの一先輩に過ぎない。だけど、いや、『だから』と言うべきかな」</p>
<p>そしてフランはまた、ウルツアの頭に手をぽんと置いて言うのだ。</p>
<p>「まあ、君が半人前の間は、心のケアも多少はするよ」<br />
「……うるせーよ。クソお節介」</p>
<p>「……『<ruby>ク<rt>・</rt></ruby><ruby>ソ<rt>・</rt></ruby>お節介』、ね」<br />
「あ？」</p>
<p>「いや。みんな、どこかで似るんだなって思ってさ」</p>
<p>相手の厚意をむげにしかねない返答だったから、ウルツアは一瞬『怒らせてしまったか？』と思った。だけどウルツアの予想に反して、フランの表情は少しだけ笑っているように見える。</p>
<p>『こいつ、笑うんだな』――ウルツアは心の中でわざと毒づく。毒づかなければ平静を保てないぐらい、彼女の表情に見とれていたから。眉をひそめ、目を細めるように笑うそれは、儚いフランシウムのよう。</p>
<p>フランが他の誰かと話している時、寂しそうにしている――それは先ほど、ウルツアが否定できなかったことだ。だって、少しだけ、本当に少しだけ、彼女は思ったことがあるから――もしも自分に家族がいたら、もしも自分に姉がいたら、それはフランのようかもしれない、と。</p>
<p>「……フラン、テメェは」</p>
<p>「ほら、これから明日のブリーフィングでしょ。そろそろ時間だよ」<br />
「やべっ、早く言えよ！」</p>
<p>「社会人なら、時間管理ぐらいしてほしいな」</p>
<p>そうしてウルツアは、半ば無理やり訓練場を追い出されることになる。彼女はもう、明日の仕事のことで頭がいっぱいだったから、それ以上のことを考える余裕はなかった。</p>
<p>だけど、部屋から出る間際、フランの独り言が聞こえた気がした。</p>
<p>「……<ruby>半<rt>・</rt></ruby><ruby>人<rt>・</rt></ruby><ruby>前<rt>・</rt></ruby>、ね」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから少したって、会社も、世間も、大騒ぎになったのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それはまるで、戦争か何かが起きたような騒ぎだった。</p>
<p>今まで散々小競り合いを続けてきた、政府とニコ社の正面衝突。ニコ社が巧みに隠し続けてきた拠点施設がとうとう見つかり、あまたの警察部隊と傭兵たちがなだれ込んだ。無論、ニコ社も黙ってはいない。彼らは多数抱え込んでいた自社の戦闘要員と、雇い入れた傭兵たちで迎え撃つ。都市のど真ん中で《能力者》同士がぶつかり合い、死者は100人超、数十の施設が巻き込まれる。</p>
<p>しかしそれは、混沌とした時代のちょっとした明滅に過ぎない。周辺に存在する何十社もの傭兵会社を巻き込んだ戦いは、瞬く間に波及し、そしてたった一晩のうちに収束した。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>裏方の仕事というのは、<ruby>鈍<rt>・</rt></ruby><ruby>痛<rt>・</rt></ruby>のようだ。世間を騒がせるような大きな衝撃がやんでなお、鈍く、不快な痛みがまとわり付いてくる。我々は勝利した――そんな事実すら忘れてしまうぐらいだ。</p>
<p>「……どういうこと、Vi」<br />
「何だい。珍しくマジギレじゃないか、フラン」</p>
<p>いつもの<ruby>仕<rt>・</rt></ruby><ruby>事<rt>・</rt></ruby><ruby>場<rt>・</rt></ruby>にて、フランは、頭に包帯を巻いたViに問うた。いつも散々『クソババア』呼ばわりしていたフランが、今日は名前で呼んでいた。</p>
<p>「この仕事、本気？」</p>
<p>フランの視線の先にいるのは、今日の拷問対象である少女。</p>
<p>少女、否、女性か。肩の上で切りそろえた髪。丸顔で、やや垂れ目。身長は150cmあるかどうか。童顔で背は低いが、その割には胸や尻が大きく、女性的な艶は十分。成熟した大人の女性であることがうかがえる。</p>
<p>彼女に対する処置は、今まで拷問してきた誰よりも厳重だった。拘束衣を着せた上で、さらに直立させたまま幾十もの革具で柱状の土台にがんじがらめにされている。拘束衣は胸部や秘部に穴が空いた性拷問専用のものではあるが、それ以外には一切の遊びが許されていない。</p>
<p>「こいつの名前はシアン、ニコ社に雇われていたナット社所属の傭兵。苗字は知らない。そも、シアンという名前が本名なのか偽名なのかも分からない。ただ一つ間違いないのは、実力は文句なしの《特級》。アタシの見立てでは、向こうで一番<ruby>ヤ<rt>・</rt></ruby><ruby>バ<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>やつさ」</p>
<p>Viが説明する傍ら、ルグが渡された資料に目を通している。</p>
<p>政府から提供された、《能力者》のデータベースの中身、目の前の拷問対象について。しかし、年齢、出身、経歴――その項目の大部分が空欄であり、しかも政府の者が代理人として申告している。恐らく間に合わせで登録したのだろう。情報としてはまるで役に立ちそうにない。</p>
<p>数少ない情報は、名前がシアンであるということ。そして、彼女の《能力》は。</p>
<p>「《時間停止》……ですか？　ザ・ワールドって実在したんですね」</p>
<p>時間を止める――それはフィクションの世界でも『最強』と称されることがままある《能力》だ。その説に議論の余地はあろうが、強力であることには変わりない。時間を止めるとは、一体どういったメカニズムなのか？　世界全てに働きかけるほどの膨大なエネルギーを、一体どこから工面しているのか？　現代科学のあらゆる理屈が通じないそれは、まさに異能と呼ぶにふさわしい。こうして相対すること自体、最大限の注意を払う必要がある。</p>
<p>しかしフランにとってはこの際、彼女の情報なんてどうでもよかった。それよりも。</p>
<p>「私たちに<ruby>依<rt>・</rt></ruby><ruby>頼<rt>・</rt></ruby>しておいて『聞き出すことは何もない』って、どういうことだ」<br />
「そのままの意味さ。アンタはただ、こいつに拷問してやればいい。期限はない」</p>
<p>「理由を聞いているッ！！」</p>
<p>それは異様な依頼だった。拷問とは本来、口の固い相手から情報を聞き出すためにある。しかし今回、『聞き出すことは何もない』と言うのだ。それなら一体、何のために拷問するというのだろう？</p>
<p>しかし、それはあくまでもフランの認識にすぎない。いや、フランもうすうす感じ取っていることだった。聞き出す情報がなくとも、拷問を行うことはある。その理由とはすなわち――。</p>
<p>「<ruby>報<rt>・</rt></ruby><ruby>復<rt>・</rt></ruby>さね。アタシらの客は、こいつに随分とカンカンなのさ」</p>
<p>「彼女はただの雇われだ、ニコ社の人間ですらない」<br />
「知るかい。傭兵も、警察も、政府の人間も、こいつに大勢やられた」</p>
<p>「彼女の所属するナット社と言ったら、それなりの大企業だ。傭兵同士、仕事で衝突してもお互いに割り切るのが暗黙のルールだけど、これは逸脱している。敵対する気か」<br />
「逆さ。今、孤立しているのは向こうだ」</p>
<p>「納得できると思うか」<br />
「思わないねぇ」</p>
<p>その会話は、いつもの口論とは随分と違う。</p>
<p>フランの声音には本当に余裕がなく、Viの声音は本当に冷たいもので。</p>
<p>「だけどな、フラン。アタシらの<ruby>客<rt>・</rt></ruby>がどれだけデカい相手か、知っているだろう」<br />
「っ」</p>
<p>「それと、アンタだから頼んでるんだ。……<ruby>他<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>や<rt>・</rt></ruby><ruby>つ<rt>・</rt></ruby><ruby>に<rt>・</rt></ruby><ruby>任<rt>・</rt></ruby><ruby>せ<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>？　コイツを」<br />
「くそっ！」</p>
<p>心を読むフランと、他人の《能力》を封じ思うがままに改造してしまうルグ――彼女たちは《能力者》を拷問するのに、これ以上ない2人。おまけに、フランは強い。故に、危険な案件が彼女たちに集中することも珍しくなかった。</p>
<p>『頼んだよ』――Viはそう言って踵を返す。彼女が部屋から出る間際、フランが口を開いた。</p>
<p>「……Vi、大丈夫なの」<br />
「あ？　何だい」</p>
<p>「その頭のけが」<br />
「はん！　こんなかすり傷で死ぬほどやわじゃないよ」</p>
<p>Viはふんと鼻息を鳴らして、両手に持った二丁の拳銃を指に引っかけて回してみせた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>拷問が始まる。</p>
<p>「――相談は終わりかな？」<br />
「……ええ」</p>
<p>全身をがんじがらめにされたシアンは、くあっとあくびしながら言った。それは、これから性拷問を受ける人間の態度ではない。</p>
<p>「ええと、フラン、って呼ばれてたよね？　君、傭兵を初めて何年目？」<br />
「答えると思いますか？」</p>
<p>「うーん。見た感じだと、きっと<ruby>僕<rt>・</rt></ruby>と同じぐらいだと思うんだよねぇ。年も、経験も」<br />
「だから？」</p>
<p>「その割には、<ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>ぶ<rt>・</rt></ruby>だなぁって」</p>
<p>シアンはけらけらと笑った。秘所を晒したまま全身を動けなくされて、今まさに無限に犯されようとしている女性が、その相手を前にして笑うのだ。</p>
<p>「君は何ていうか本当に、大事に大事にされてきたんだねぇ。気付いてないの？　自分では汚れ役を買って出ているつもりだけど、本当は誰よりも過保護にされている」<br />
「……無駄話をするつもりはありません。始めましょうか」</p>
<p>「できるの？　君みたいな<ruby>箱<rt>・</rt></ruby><ruby>入<rt>・</rt></ruby><ruby>り<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>お<rt>・</rt></ruby><ruby>姫<rt>・</rt></ruby><ruby>さ<rt>・</rt></ruby><ruby>ま<rt>・</rt></ruby>がさ」<br />
「やると決めたらやる。それが私たちだ」</p>
<p>「ふーん、そう♪」</p>
<p>シアンはにやにやとした笑みを浮かべ続けるのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ルグ。君は、彼女の《能力》の制御にだけ集中して。拘束されていても、何をしでかすか分からないやつだ。極力、彼女に近づかないこと」<br />
「はい……」</p>
<p>普段は意気揚々と拷問に臨むルグも、相手が《特級》の傭兵ともなると緊張せざるを得ない。</p>
<p>フランが部屋の隅から重々しく取り出したのは、小型のチェーンソー<ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>よ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>だった。</p>
<p>本物のチェーンソーではない。拷問室などという場所で日曜大工に興じるわけもなければ、拷問対象を切り刻むような猟奇趣味も、意義もない。回転する刃の部分がシリコンで作られており、無数の柔らかな凹凸が相手を性的に犯すのだ。</p>
<p>側で見守るルグはひっそりと、『らしくない』と思った――いつものせんぱいなら、いきなり<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>道<rt>・</rt></ruby><ruby>具<rt>・</rt></ruby>を選ばない。</p>
<p>シリコンの刃に粘性の高いローションがかけられ、回転を始め、シアンの股間に押し当てられていく。</p>
<p>「んぁんっ♡　ぁっ！　ぁぁぁあ～～～～っ♡」</p>
<p>拘束衣がきちりと鳴る。シアンは、身動きが取れないなりに腰を前に突き出して、甘い声を上げ始めた。</p>
<p>回転するシリコンの動きは、けっして速いものではない。刃の凹凸をしっかりと味わわせるように、ゆっくりと舐るように回転している。もしもこれが自転車のタイヤなら、ふらふらとバランスを崩してしまうだろう速度だ。</p>
<p>「ぁ～♡♡　これっ、ちょっとくすぐったいっ♡　でもっ、んっ♡　ぁっ、結構いいかもぉっ♡♡」</p>
<p>フランが一見した限り、シアンという女性の性感は、人並みと言っていい。特別敏感というわけではないが、不感というわけでもない。つまり、性拷問に支障はないということだ。フランの手に掛かれば『死んだほうがマシだ』と思えるぐらいの快感を与えることができる。</p>
<p>……それなのに、この余裕は何だ？</p>
<p>フランは、自分の背筋がじりじりと熱くなっていくのを感じた。機械のハンドルを握る手に、余計な力が入っていることに気付く。意識的に力を緩めながら、ハンドルにあるダイヤルを回した。</p>
<p>「ぁん゛んっ♡♡♡　動きっ、速くなってぇぇぇえっ♡♡♡　ぁっ、ぁっあっぁっあっ♡♡♡　ぁぁぁぁあ～～～～っ♡♡♡」</p>
<p>確かに効いている、喘いでいる、筋肉も反射による痙攣を続けている。だけどその態度は、まるで性感マッサージでも受けているかのように穏やかだ。フランの《能力》があれば、ただの強がりかどうかが容易に分かる。彼女のそれは、本物だ。</p>
<p>――なぜ？　自分が助かるとでも思っているのだろうか？　救援、あるいは自力で脱出？　いや、あり得ない。仮に何かあったところで、ここにはViがいるし、自分もいる。そもそも、策を弄しているような心の<ruby>色<rt>・</rt></ruby>をしていない。自分が助かるかどうかなんて関係ない。目の前の女はただ、今の状況を愉しんでいるだけだ。</p>
<p>頭のネジが飛んでいると言っても差し支えない。</p>
<p>「せんぱい。私のほう、少し待ってください。《能力》を捕まえるのに、時間が掛かってます」<br />
「構わない」</p>
<p>フランはルグのほうを振り向くこともなく応えた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ねーぇー♡」</p>
<p>シアンが猫なで声でフランにささやく。</p>
<p>「もうちょっと<ruby>上<rt>・</rt></ruby>のほうもしてよぉ。僕、クリちゃんのほうが感じるんだからさぁ♡」</p>
<p>ふざけている――フランはひっそりと顔をしかめた。拷問を受けている最中、わざわざ相手に自分の弱点を教え、あまつさえおねだりするだろうか。</p>
<p>フランは『それならお望み通りにしてやろう』と、回転するシリコンをクリトリスに押し当てる。拷問対象に拷問をコントロールされているような錯覚を受けたが、首を横に振ってそれを否定した。</p>
<p>「んひぅあ゛っ♡♡♡　ぁ゛っ、すごっ♡♡♡　皮がむけてっ、一気にぃぃぅぁぁぁぁぁああっ♡♡♡　ひゃぅぁぁぁぁぁああああああああんっ♡♡♡」</p>
<p>包皮がむけて、無防備なクリトリスが下から上に、連続でなめ上げられていく。シアンを包む拘束衣のぎちぎちという音が大きくなっていく。</p>
<p>申告通り、彼女のクリトリスは敏感だった。このまま回転するシリコンを押し当て続けるだけで、何の苦労もなく絶頂に至らしめるだろう。</p>
<p>しかし、そのときだ。</p>
<p>「……あ、あれ？」<br />
「どうした？　ルグ」</p>
<p>ルグが何か、戸惑ったような声を上げた。</p>
<p>フランは一度拷問を止める。シアンが『いいところだったのにー』なんて文句を言っているが無視する。そのまま、シアンから目を離すことなく背後の気配を感じ取ると、ルグの疑念、焦燥、緊張……さまざまな感情が感じ取れた。</p>
<p>「……せんぱい。その人の《能力》、『時間を止める』なんかじゃありません」<br />
「……何？」</p>
<p>途端、フランの頬を冷や汗が流れた。</p>
<p>相手の《能力》を測り違えることは、この仕事において致命的だ。今この瞬間に、未知の《能力》によって2人まとめて殺されても不思議ではないのだ。</p>
<p>ルグは緊張したまま、自らの《魔改造》を行使し続ける。目の前では、シアンが『へえ』と関心したように笑っていた。</p>
<p>「これ、たぶん……ただの《肉体強化》です。だけど、とんでもないレベルの。もう、いろんなパラメータが振り切っちゃうぐらいの」<br />
「どういうことだ？　虚偽の登録……いや、そもそも政府のデータ自体、間に合わせで登録されたものだったか」</p>
<p>《肉体強化》とは、あまりにありふれた《能力》だ。以前に見た《感覚強化》と同じように、具体的にどのような部分が強化されるかは各人による。筋力が強くなるのか、無尽蔵のスタミナを得るのか、自然治癒力が強化されるのか。しかしいずれにせよ、《時間停止》とはあまりにもかけ離れた異能であることには違いない。</p>
<p>フランが思考を巡らせ、そして最終的に立てた仮説は、ひどく<ruby>ば<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>げ<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby>ものだった。</p>
<p>「例えば、彼女が思いっ切り走ったら、<ruby>ど<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby><ruby>ぐ<rt>・</rt></ruby><ruby>ら<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>速<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>？」<br />
「……分からないです。《能力》が強すぎて、全然」</p>
<p>「もういいよ。理解した」</p>
<p>フランは短い問答で大方を察する。つまり、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>ま<rt>・</rt></ruby><ruby>ま<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>意<rt>・</rt></ruby><ruby>味<rt>・</rt></ruby>だろう。彼女はただ、動いているだけなのだ。時間が停止したと錯覚してしまうほど、<ruby>別<rt>・</rt></ruby><ruby>世<rt>・</rt></ruby><ruby>界<rt>・</rt></ruby>の速さで。</p>
<p>「あはは！　本当にすごいね、この会社。僕の本当の《能力》に気付くのが、2人もいるなんて！」<br />
「……1人目は、あのクソババアか」</p>
<p>『最初に言っておけよ』と、フランは悪態をつきたくなった。</p>
<p>本当の《能力》が判明したということは、決して彼女の底が知れたというわけではない。あまりに突拍子もない仮説が正しいということは、むしろ規格外の戦闘力の裏付けとも取れる。</p>
<p>「まあ残念ながら、僕の《能力》は、そんなに<ruby>馬<rt>・</rt></ruby><ruby>力<rt>・</rt></ruby>が出ないんだ。速く動くのは得意なんだけどさ。だから、この拘束を引きちぎることもできない」</p>
<p>その言葉は、『逃げ出す気はないから安心しな』と言っているかのようだ。わざわざ自分が不利になることを、平気な顔をして言うだろうか。フランは、目の前の女性がひどくおぞましくて仕方なかった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ルグ、君は《能力》の解析を続けて」<br />
「は、はい……」</p>
<p>それから、性拷問が再開される。フランは回転するシリコンを、シアンのクリトリスに当てた。……少し過剰なまでに、速く、強く。</p>
<p>「んぎっ♡♡♡　ぁ゛っ、強、ぉ゛ぉぉぉぉおっ♡♡♡　ぁ、あ゛、ぁ゛～～～～～～～～っ♡♡♡」</p>
<p>シアンの喘ぎ声が明確に変わった。今までのように緩んだものではない。喉に、口に、全身に力が入っているのが分かる。シリコンの刃の回転に合わせて、少し大きめのクリトリスがぴこぴこぴこと跳ねている。</p>
<p>大丈夫、全てが順調だ。手落ちは何一つない――フランは心の中で何度もそう唱えながら、シアンのクリトリスにシリコンの刃を当て続けた。</p>
<p>「ぁ、ぁ、あ゛――♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　んぐっ、あ――♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>それでようやく、シアンが一度目の絶頂を迎える。</p>
<p>全身を包み込む拘束具がぎちぎちと鳴り、つま先が伸びる。噴き出た愛液が回転するシリコンに当たって飛び散った。大丈夫だ、この女も人並みに感じる、ならば問題ない――フランは心の中で唱え続ける。</p>
<p>……それなのに、背筋にまとわり付く妙な寒気は、一体何なのだろう？</p>
<p>「はぁっ、は……♡　ははっ、こんなに気持ちいの、初めてぇ……♡」</p>
<p>これだけ激しい絶頂を迎えておきながら、シアンは笑い続ける。けっして強がりではない、その表情は心の底から本物で、まるでこたえる様子がない。</p>
<p>どうするべきか、フランは策を巡らせる。今まで数多くの拷問を行ってきた経験から、ありったけの選択肢を絞り出す。このまま刃のごとき鋭い快感をぶつけ続けるか、甘く蕩けるような快感にシフトするか、羞恥心をあおってみるか、それとも――。</p>
<p>しかし、そんなあまたの選択肢を全て吹き飛ばすような、静かな衝撃が彼女を襲うのだ。</p>
<p>「――ねえ、君。<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>？」<br />
「……何？」</p>
<p>その質問は、シアンの口から落とされたものだった。</p>
<p>「いやあ、この会社はすごいよね！　小さいのに珍しい《能力》を持った人が多いし、それ以前に強い人が多いこと。中でもあのおばあちゃんは別格だね、もう笑うしかない強さだったよ」<br />
「その褒め言葉は、あのクソババアに直接伝えたらどうだ」</p>
<p>「……でもさ、あのおばあちゃん程ではないにせよ、君も《特級》の傭兵だよね？　<ruby>ど<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>仕<rt>・</rt></ruby><ruby>事<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>？」<br />
「私の名前は、国の『要警戒能力者リスト』には入っていない」</p>
<p>「見てれば何となく分かるよ。仮に、政府にまだ目を付けられてなかったとしても、君、強いよね？　もしかしたら、僕と同じぐらいには」</p>
<p>シアンのまなざしは透明で、深い。まるで全てを見透かすような、性拷問を受けている人間の浮かべるべきでない表情に、フランの息が止まった。</p>
<p>「君は本来、<ruby>表<rt>・</rt></ruby><ruby>舞<rt>・</rt></ruby><ruby>台<rt>・</rt></ruby>に出るべき人間のはずだ。それだけの力を持っているのに、どうして女の子を犯すなんてくだらない仕事をしているのかな？」<br />
「仕方なくやっているだけだ。適正に合っているし、稼ぎも良い」</p>
<p>「……そうやって、自分に言い訳するんだ」<br />
「っ……」</p>
<p>笑みを深めるシアン。奥歯をかむフラン。</p>
<p>「ねえ、本当はさ、もっと僕のこと犯したいんじゃないの？　ほら、おっぱいに思いっ切り吸い付いてさ、私のアソコと君のアソコをこすり付け合ってさぁ♡　そうしたらいいじゃない？」<br />
「そんなわけ、ないだろ……！」</p>
<p>「だってさー、それぐらいしか理由なくない？　分かる？　君は何だかすっごくつらそうな顔してるけどさ。全部ぜーんぶ<ruby>君<rt>・</rt></ruby><ruby>が<rt>・</rt></ruby><ruby>選<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>だ<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>なんだよ？」<br />
「自分の立場を、理解しているのか……ッ！」</p>
<p>「ふふふ。自分で選んだくせに、被害者面しちゃってさ。君みたいな歪な人間は、そうそういないよ」<br />
「――いい加減にしろッッ！！！」</p>
<p>フランは叫び、シアンの頬を力任せにつかんだ。少し裏返った声は、どこか子どもが駄々をこねる時の声にも似ていた。</p>
<p>「その口、二度と利けなくしてやろうか……ッ！」</p>
<p>それに対して、シアンは笑みを深くする。今のフランにとっては、そのふざけた表情を見るだけでひどくいらいらしてくる。まるで、ひとたび触れるだけで心身を冒していく劇薬のようだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ルグ、《能力》の解析は」<br />
「は、はいっ」</p>
<p>ルグは顔を青ざめさせながら、フランの指示に応える。フランが仕事中にここまで激高したところなんて、ルグは見たことがなかった。</p>
<p>「さ、さっきは《肉体強化》って言いましたけど、具体的には、やっぱり<ruby>速<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby><ruby>動<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby>ことに特化しているみたいです。体を《加速》させるのはもちろん、それに伴って思考の《加速》も……」<br />
「体は分かる。思考、とは？」</p>
<p>「せんぱいは、『タキサイキア現象』って分かりますか。もっと簡単に言えば、<ruby>走<rt>・</rt></ruby><ruby>馬<rt>・</rt></ruby><ruby>灯<rt>・</rt></ruby>です」</p>
<p>フランは、沸き立った頭を無理やり冷まして思考する。</p>
<p>先ほどシアンは、『自分の《能力》はそれほど馬力が出ない』と言っていた。あくまでも速度に特化した《能力》であると考えれば、つじつまは合う。今の処置、彼女をがんじがらめに拘束するというのも、対処法としては実に有効だろう。</p>
<p>そして思い付く――思考の《加速》、ね。</p>
<p>「ルグ、君の《能力》を借りたい」<br />
「はい……」</p>
<p>《魔改造》、それはルグの異能だ。しかし、ルグはそう応えながら、今までの仕事を思い返した――いつも自分が勝手にやってきたけれど、もしかして初めてじゃないか？　この人が自分に、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>指<rt>・</rt></ruby><ruby>示<rt>・</rt></ruby>を出すなんて。</p>
<p>フランの技巧があまりに卓越しているおかげで、ルグは相手を無力化するだけで十分な仕事をしているのだ。《能力》を性拷問に適した形に改ざんすることは、本来、<ruby>や<rt>・</rt></ruby><ruby>り<rt>・</rt></ruby><ruby>す<rt>・</rt></ruby><ruby>ぎ<rt>・</rt></ruby>だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「なになに？　次はどんな道具で気持ちよくしてくれるのかなぁ♡」<br />
「……すぐに分かる」</p>
<p>フランが新たに取り出したのは、電動のブラシだった。</p>
<p>日曜大工か何かで使う電動ドリルの先端が、ドリルではなくブラシに換えられている。直径10cmほどの円盤の表面がポリエステル樹脂の毛に覆われていて、電源を入れると回転するのだ。それは屋外のインテリアだとかを洗うために使うものであり、本来、人の体に使うものではない。</p>
<p>しかしフランは、この拷問室に置かれた道具の中で最も苛烈な刺激を与えるそれを、何のためらいもなく手に取り、シアンの股間に押し付けたのだ。</p>
<p>「んぎッ♡♡♡♡　ぁ゛、ぁぁぁぁぁぁぁぁあっ！！！？　これっ、強――ッ♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁああああああああーーーーーーーーッ！！！？」</p>
<p>シアンは悲鳴を上げた。</p>
<p>歯ブラシと同じ素材で作られているポリエステル樹脂の毛は、しかし歯ブラシのそれよりも太く、硬い。下手に使えばただ痛みを及ぼすだろうし、熟達したフランが使っても、その快感はあまりに鋭すぎる。肉体に拒絶反応を引き起こさせるほどだ。</p>
<p>そんな快感が、シアンの秘所を余すことなく削っていく。内股も、会陰部も、膣口も、そしてクリトリスも。無遠慮で強烈なそれは、『陵辱』という言葉がふさわしい。</p>
<p>「っぐっ、ぅ゛ぅぅぅうッ♡♡♡♡　これっ、体っ、おがしぐなりそ――ッ！！！？　ぉお゛♡♡♡♡　ぉ゛ぉ、ぉぉぉぉぉぉおおおおおおッ♡♡♡♡」</p>
<p>気持ちいいはずなのに、あまりに心地よさとは無縁な快感のせいでイケない。そもそもこれが、本当に『気持ちいい』なのか疑ってしまうほどだ。シアンの全身を、脂汗が流れていく。</p>
<p>しかしどんなに鋭くとも、それは紛れもなく<ruby>快<rt>・</rt></ruby><ruby>感<rt>・</rt></ruby>だ。快感は確実に、体に降り積もっていく。全身が内側から緊張し、呼吸が浅くなっていく。</p>
<p>そして快感が肉体の許容量いっぱいまでたまりきった瞬間、フランは電動ブラシを、シアンの秘所からほんの少しだけ浮かせるのだ。</p>
<p>「ひゃぅぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡　いきなりっ、優し、ヒ――♡♡♡♡　ぁっ、ぁぁぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡」</p>
<p>それは相手の心を読み、何十何百もの性拷問を行ってきたフランだからこそできる、絶妙な調整。ブラシの先端が秘所を優しくくすぐることで、体にたまった鋭い快感が全て、絶頂に至らしめる甘い快感に変わるのだ。</p>
<p>「ぁ゛っ、あっぁっあ――ッ♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　んぐっ、ぅあ゛――♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>シアンを包む拘束衣から、ぎちぎちぎちというけたたましい音が鳴り響く。秘所から噴き出す体液は、もはや愛液なのか、潮なのか、尿なのかも判別できない。</p>
<p>絶頂の瞬間、フランは電動ブラシをシアンの秘所から遠ざけた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あまりに激しく、しかしたかだか1回の絶頂。それにシアンは、今までとは違う反応を見せた。</p>
<p>「は、へ……♡♡♡♡♡　ぇ、へ、ぇ……♡♡♡♡♡　へ……♡♡♡♡♡」</p>
<p>うつむかれた顔から、一滴の涎が垂れる。まるで寝起きのように、ぼうっとした表情を浮かべている。そして首を曲げ、左右を見渡してから、口を開くのだ。</p>
<p>「ぁ、ぇ……？　<ruby>今<rt>・</rt></ruby>、<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>時<rt>・</rt></ruby>……？」</p>
<p>それは、あまりにも意図をつかみかねる質問だった。しかしその<ruby>意<rt>・</rt></ruby><ruby>味<rt>・</rt></ruby>を十全に理解しているフランは、少し歪んだ答えを返す。</p>
<p>「どうした？　ほんの十数秒程度の絶頂だ」<br />
「へ……？　じゅ、す……？」</p>
<p>そしてまた、回転するブラシがシアンの股間に押し当てられた。</p>
<p>「んぐっ、ぉ゛♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉぉおおおおおおっ♡♡♡♡♡　ぎッ、ぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいっ♡♡♡♡♡」</p>
<p>性感というものは、<ruby>経<rt>・</rt></ruby><ruby>験<rt>・</rt></ruby>に大きな影響を受ける。痛みと誤認しかねないあまりに強烈な感覚でも、一度絶頂に至ることができたなら、二度目は容易い。</p>
<p>シアンの体が勝手に、鋭い快感を取り込み、染み込ませ、なじませていく。</p>
<p>「っぐっ、ぁ゛――♡♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぃぎっ、ぃ゛――♡♡♡♡♡　ぎぃぃ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>するとシアンは鋭い快感だけで、絶頂に至る。その反応は先ほどに劣らず大きい。先ほど体液を出したばかりだから、秘所から噴きだす体液の量は今度少なく、代わりに体を一層大きく痙攣させる。</p>
<p>フランはまた、ブラシを遠ざけた。</p>
<p>「ぁ゛、ぇ……♡♡♡♡♡　へっ、へっ、へぇぇ……♡♡♡♡♡」</p>
<p>また、シアンがうなだれる。うつろな表情を浮かべ、よだれを自身の大きな胸に垂らす。</p>
<p>絶頂による余韻と消耗で体が弛緩することは、特段珍しいことではない。しかし、先ほどまで絶頂してなお散々余裕ぶっていたシアンが突然一言も話せなくなるのは、少し異常だ。</p>
<p>そしてまた、端から見れば不可解な問答が行われる。</p>
<p>「これ、あれ？　<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>日<rt>・</rt></ruby>……」<br />
「拷問が始まってから、まだ30分もたっていない」</p>
<p>「へ、うそ……」</p>
<p>フランはそう答えてから、またシアンの秘所にブラシを押し当てるのだ。</p>
<p>「ぁあ゛――♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁあああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>もはや、絶頂までのタイムラグはなかった。脳が快感を認識した瞬間に、そのまま絶頂する。最初はまだ弱い絶頂から始まるのに、過剰な快感がなだれ込むせいでどんどん強い絶頂となっていき、フランがブラシを離すまでそれが続く。栓が壊れてしまった蛇口のようだ。</p>
<p>三度目の絶頂を迎えてから、シアンはまるで酩酊状態のような滑舌で呟いた。</p>
<p>「そう、か――♡♡♡♡♡　これ、<ruby>思<rt>・</rt></ruby><ruby>考<rt>・</rt></ruby><ruby>が<rt>・</rt></ruby>、《<ruby>加<rt>・</rt></ruby><ruby>速<rt>・</rt></ruby>》<ruby>さ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>――♡♡♡♡♡」</p>
<p>使い慣れた能力故か、あまたの戦闘経験故か、彼女自身の洞察力故か。シアンの理解は早かった。思考の《加速》――フランはそこに着目していた。</p>
<p>死の淵に立つと、思考が速くなる気がするという話がある。ルグが言うには、『タキサイキア現象』と呼ぶらしい。もっと簡単に言うなら走馬灯だ。体験したことのある人間はそう多くはないであろうその現象を、彼女は自在に操ることができる。</p>
<p>しかもその強度は、『速くなる気がする』程度のちゃちなものではない。彼女は、時間が止まったのかと錯覚させるほど速く動ける上に、その速度の中で自身を自在に制御できるほど、思考を速くすることができるのだ。まるで彼女一人だけが<ruby>別<rt>・</rt></ruby><ruby>世<rt>・</rt></ruby><ruby>界<rt>・</rt></ruby>に在るかのよう。《能力》を持ち得ない一般人からすれば、どのような感覚なのかぴんと来るものではない。</p>
<p>それでも思い浮かぶ<ruby>悪<rt>・</rt></ruby><ruby>意<rt>・</rt></ruby>はある――もしも絶頂の瞬間、思考を際限なく《加速》させたら？</p>
<p>「ぁがッ、ぁ゛――♡♡♡♡♡　これ、まず――♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛、ぁぁぁぁあ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>ブラシによる激しい絶頂が、またシアンを襲った。</p>
<p>人間の性的絶頂なんて、本来そこまで長いものではない。一般に言えば、短くて10秒程度、長くても1分続くかどうかといったところだ。しかしそんなわずかな時間でも、人間は至上の幸福、あるいは苦痛を味わうことができる。</p>
<p>そんな瞬きほどの時間が、思考の《加速》によって永久にも等しく引き延ばされていく。</p>
<p>《特級》の傭兵であるフラン。本人自身の戦闘力も間違いなく優秀だが、その《能力》も最高峰だった。故に、引き延ばされる時間も長大。ただの絶頂が、今までの何十倍、何百倍も精神を焼いていく。</p>
<p>「ぉ゛ごっ、ぉ゛――♡♡♡♡♡　ぎっ、ぃ゛ぃぃぃい～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　ぃ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>いつしかシアンは、軽口をたたくことすらできなくなっていた。歯を食い縛り、悲鳴を上げ、体液をまき散らしながら絶頂を繰り返すだけ。</p>
<p>そんな彼女のことを、フランは冷たい表情で見つめていた。</p>
<p>「その《能力》、あなたを壊すには1番都合がいいよ。シアン」</p>
<p>人間が性的快感だけで壊れるには、それなりに時間がかかる。しかし、体感時間を無限に引き延ばされたシアンは、本来考えられないほどの速度で心を壊されていく。</p>
<p>この性拷問は、シアンの反応がなくなるまで……否、なくなった後も行われた。</p>
<p>フランはただひたすらに、シアンに快楽を与え続けた。ただそれだけに没頭した。本来凄腕の戦士である彼女が、周囲の気配を感じ取ることすら忘れてしまうほどに――。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ウルツアは会社の休憩室にいた。</p>
<p>初仕事を終えてそのままずっと、眠ることもなく、誰もいない休憩室で昨晩の仕事のことを思い返していた。</p>
<p>「……完全に、足手まといだったじゃねーか」</p>
<p>何もできなかった。</p>
<p>彼女はけっして、戦闘の素人というわけではない。ただ、もっと強いやつがたくさんいた。目線を向けられるだけで、全身の血という血が凍り付いて身じろぎ一つできなくなるようなやつがいた。</p>
<p>腕と脚には包帯、頬には絆創膏。数か所の打撲と、すり傷と、切り傷。大きな争いがあった割には軽症だ。しかし、それは彼女の実力によるものではない。庇われたのだ。ただ何もできずに自分が死ぬだけなら、まだよかった。自分の無能が仲間の足を引っ張る苦痛を知った。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「<ruby>ア<rt>・</rt></ruby><ruby>イ<rt>・</rt></ruby><ruby>ツ<rt>・</rt></ruby>は、こんなオレでも抱き締めてくれんのかな」</p>
<p>どうしてだろうか、普段はあんなにムカつくやつなのに――ウルツアの脚が勝手に、<ruby>アイツ<rt>フラン</rt></ruby>を探してさまよい歩いていた。</p>
<p>休憩室を出て、階段を下り、地下1階へ。訓練場の扉を開けるが、そこには誰もいない。ウルツアは彼女のいる場所なんて、休憩室か訓練場しか知らなかった。戻るか――何だか泣き出してしまいそうだ。</p>
<p>だけどその時、ふと廊下にある一つの扉が目に入った。</p>
<p>「……何だこの部屋、倉庫か？」</p>
<p>地下1階にあるのは、訓練場が一つ、各員の装備を置いたロッカールームが男女で一つずつ。それなら、この<ruby>四<rt>・</rt></ruby><ruby>つ<rt>・</rt></ruby><ruby>目<rt>・</rt></ruby>の扉は何だ？</p>
<p>「階段？」</p>
<p>扉の向こうにあった、狭く、急勾配な階段を、ウルツアは下りていく。そして何十段か下りた先にあったのはまた、しかし分厚い鉄の扉。</p>
<p>心が弱っている時は、普段は気にしないことが嫌でも気になってしまうものだ。故に、彼女がその扉を開いてしまうのは、必然だったのかもしれない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「……え？」</p>
<p>その光景は、まるで世界が変わったかのようだった。少なくとも、同じ会社の中だとは到底思えない。</p>
<p>扉の向こうにあったのは、コンクリートがむき出しになった、10畳～12畳ほどの部屋だった。壁際に陳列されているのは、いかがわしい道具の数々。ウルツアには用途がさっぱり分からないものも多い。しかしそんな圧倒的物量は、ただの<ruby>背<rt>・</rt></ruby><ruby>景<rt>・</rt></ruby>でしかない。ウルツアの視線は、ずっと部屋の中央にくぎ付けだった。</p>
<p>「ぉご――♡♡♡♡♡　ぉ゛っ、ぉ゛ぉぉ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ、ぉ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>1人の女性が犯されている。</p>
<p>ウルツアは、彼女に見覚えがあった。戦場で出会った、まるで災害のような傭兵だ。その動きはあまりに速く、ウルツアが彼女に刃を向けた時には既に、自分の喉元に刃が添えられていた。そのときの感覚を思い出すと、今でも全身の血を失ったかのように寒気立つ。</p>
<p>「ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぁ、ぉ、ぉ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>そんな、自分よりも圧倒的な力を持った女性が、ただみっともなく体液を吹き散らかしているのだ。もはや何か口を利くこともなく、うつろな表情で、全身を力なく痙攣させるだけ。ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃという水音が耳にまとわり付いてくる。彼女は一体、<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>時<rt>・</rt></ruby><ruby>間<rt>・</rt></ruby>こんな目に……？</p>
<p>うぶなウルツアとて、性知識が全くないわけではない。これは明らかに<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby>であるはず。しかし、彼女の認識からは、あまりにもかけ離れた行為だった。女を甚振って悦ぶ下衆な男がいることも知っている。だけどそれとも違う。あまりに無機質的で、まるで処刑のような、色無き色事。艶よりも先に、恐怖を覚えた。</p>
<p>そして、その恐怖の<ruby>根<rt>・</rt></ruby><ruby>源<rt>・</rt></ruby>は――。</p>
<p>「……フラン、何、して……？」<br />
「……ウルツア？」</p>
<p>その恐怖の<ruby>根<rt>・</rt></ruby><ruby>源<rt>・</rt></ruby>は、ぎょろりと見開いた目を、こちらに向けているのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「どうして、ここに来た」<br />
「ぇ、ぁ」</p>
<p>「ここは立ち入り禁止のはずだ。扉に張り紙はなかったかい」<br />
「ぅ、ぁ、ご、ごめ」</p>
<p>冷たい声。普段の、冷たくも優しい声とは違う。本当に冷たくて、ただ冷たくて、自分が拒絶されているかのような声だった。</p>
<p>「……部屋から出なさい。話なら、後で聞く」</p>
<p>ウルツアは何も言えず、ただ後ずさりする。側に立っていた別の女性が『ごめんね』と言いながら、扉を閉めた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ウルツアはふらふらと階段を上り、扉を閉め、休憩室へと戻っていく。</p>
<p>途中でViとすれ違っても、ウルツアは眉をひそめる彼女に気付かなかった。</p>
<p>「…………なに、あれ……」</p>
<p>休憩所のベンチに座って、一瞬で網膜に焼き付いた光景を何度も思い返す。ビデオの一部分だけを再生するように、何度も何度も。しかし何度思い返しても、そこで何が行われているのかは、さっぱり分からなかった。そして思い返すたびに、フランの冷たい表情がウルツアの全身を震えさせた。</p>
<p>せっかく慣れてきたはずの缶ジュースが、まったく味がしない。かた、かた、かた――震え続ける手の中で揺れる缶の中の液体は、糖分を多く含むせいで粘着質な水音を発していて。それがどこかあの部屋で聞こえた音と似ていて、ウルツアの鼓膜に残り続けるのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px solid #333333;">
<h3 style="text-align: center;">目次</h3>
<p><a href="https://omonove.com/12818">表紙</a><br />
　<small>#簡単なご案内など</small><br />
<a href="https://omonove.com/12799">第1話 読心 -ノンバーバル-</a><br />
　<small>#クリ責め #電マ #ローションガーゼ</small><br />
<a href="https://omonove.com/12801">第2話 自声愛撫 -ジメツ-</a><br />
　<small>#くすぐり #声我慢 #超音波</small><br />
<a href="https://omonove.com/12803">第3話 非接触絶頂 -ムッツリ-</a><br />
　<small>#ささやき #見せつけ #脳イキ</small><br />
<a href="https://omonove.com/12805">第4話 絶頂引延 -トワノマタタキ-</a><br />
　<small>#シリコンチェーンソー #ブラシ責め #体感時間操作</small><br />
<a href="https://omonove.com/12807">第5話 はじめての</a><br />
　<small>#クンニ #寸止め</small><br />
<a href="https://omonove.com/12809">第6話 感覚遮断 -カイカンノサキオクリ-</a><br />
　<small>#乳首責め #ニップルドーム #クリ責め #電マ #くすぐり #感覚遮断</small><br />
<a href="https://omonove.com/12811">最終話 伝心 -ワタシノココロ-</a><br />
　<small>#キス #胸揉み #電マ #くすぐり #ブラシ責め #感覚共有</small><br />
<a href="https://omonove.com/12813">おまけ</a><br />
　<small>#キャラクターのちょっとした紹介</small></p>
</div>

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