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	<title>背中 | おものべ  |  快楽責めと連続絶頂のエロ小説&amp;イラストのサイト</title>
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	<title>背中 | おものべ  |  快楽責めと連続絶頂のエロ小説&amp;イラストのサイト</title>
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	<item>
		<title>淫魔国入口にて。女体化スパイが甘サドサキュバスたちのW性器くすぐり尋問で男性としても女性としても堕とされる</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 16 Apr 2026 15:00:01 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
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					<description><![CDATA[スパイとしてサキュバスの国に潜入しようとした"クリス"が、その入り口であっけなく堕とされてしまうお話。潜入のために女体化の魔術を施された彼（彼女？）でしたが、入国審査だとかでまだ慣れない敏感な全身＋おまんこをこちょこちょ。術が解けた後も、やっぱり敏感な全身＋おちんちんをこちょこちょ。女体と男体の両方でくすぐり責めを受けて蕩かされた彼は、サキュバスたちの性奴隷――通称『淫魔たちの恋人』として無事に、そして永遠に、かの国に滞在することとなったのでした。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ<br />
</strong>スパイとしてサキュバスの国に潜入しようとした&#8221;クリス&#8221;が、その入り口であっけなく堕とされてしまうお話。潜入のために女体化の魔術を施された彼（彼女？）でしたが、入国審査だとかでまだ慣れない敏感な全身＋おまんこをこちょこちょ。術が解けた後も、やっぱり敏感な全身＋おちんちんをこちょこちょ。女体と男体の両方でくすぐり責めを受けて蕩かされた彼は、サキュバスたちの性奴隷――通称『淫魔たちの恋人』として無事に、そして永遠に、かの国に滞在することとなったのでした。<strong><br />
</strong></p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※この作品は、<strong>Skeb</strong>で頂いた有償リクエストの作品です。</p>
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<p>&nbsp;</p>
<p>人間が決して立ち入れない国がある。ひとたび潜り込めば、2度と出ることはできないらしい。</p>
<p>しかもそれが魔族の国となれば、人の国々は放っておくわけにいかない。『魔族共は、我々の見えないところで何をやっている』『奴らは火薬を製造している。あそこは硝石の産地ぞ』『50年来平和だった、人と魔族の関係がついに壊れる』――そんなうわさがまかり通れば、密偵を送ろうという発想に至るのは当然のことだ。</p>
<p>しかし、ここで問題がある。閉鎖的な国にも、外交という概念は存在する。すると、多くの国々は眉をひそめるのだ。</p>
<p>――どうして、かの国の外交官は女性しかいないのだ？</p>
<p>それだけじゃない。指導者たる王、貴族、騎士、従者まで、表に出てくる者はただ1人の例外もなく、全員が美しい女性魔族。多くの推測はこうだった。つまり、かの国では女性の地位が著しく高いのではないか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「……だからって、わざわざ女体化の術をかけるなんて」</p>
<p>僕――XXXXは、胸にたまった息を全部吐き出しながら、街道のそばを流れる小川の水面を慎重に眺める。</p>
<p>長い銀髪、丸い目、小さい唇。きゃしゃな体にまとうのは<ruby>商人の服<rt>ロングガウン</rt></ruby>。……うん、どこからどう見ても、僕は<ruby>女<rt>・</rt></ruby><ruby>性<rt>・</rt></ruby>だ。当初とあまり見た目が変わっていないような気がしないでもないけれど、ちゃんと女性と思って見れば、うん。</p>
<p>「まったく、女体化っていうのはひどい魔術だよ。効果があまりない癖に、体が捻じ切れるように痛むんだから」</p>
<p>つまり、こうだ。人間が潜り込もうものなら2度と出られないとまで言われた物騒な国に、僕はわざわざ<ruby>性<rt>・</rt></ruby><ruby>別<rt>・</rt></ruby><ruby>を<rt>・</rt></ruby><ruby>変<rt>・</rt></ruby><ruby>え<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>まで潜り込もうとしている。だって仕方ないだろう？　それが<ruby>密<rt>・</rt></ruby><ruby>偵<rt>・</rt></ruby>たる僕の任務なのだから。</p>
<p>どこからどう見ても絶望的な状況。もしかしたら、死ぬかもしれない。</p>
<p>「……今さらか」</p>
<p>僕は孤児だった。国に拾われ、密偵として訓練を施された。罵声の雪崩を浴びせられ、気まぐれにムチでたたかれる毎日を送っていた。</p>
<p>訓練から逃げ出そうとした同輩は、見せしめに僕たちの前で殺された。訓練に付いていけなかった能力の低い同輩は、いつの間にかいなくなっていた。訓練を完璧にこなした優秀な同輩も、どこかの国に送り込まれて、そのまま帰ってはこなかった。</p>
<p>そう、死を恐れるなんて、本当に今さらだ。たまたま今日まで生き延びた、たまたま死ぬ日が決定した、それだけだ。</p>
<p>「あー、あー……。<ruby>私<rt>・</rt></ruby>、そう、<ruby>僕<rt>・</rt></ruby>じゃない。私、わたし……」</p>
<p>いつもより少し高い、女性の声がまだ慣れない。声は高くなるくせに、元々低い身長は、さらに低くなってしまった。</p>
<p>僕は発声の練習をしてから、川辺から立ち上がり街道の先を見る。もう少し歩けば、件の魔族の国か。</p>
<p>行こう。選択する権利を持たない僕たちは、どこで死ぬかの違いしか持たない――もはや覚悟ですらない、諦観が、僕の脚をよどみなく動かしていた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――というわけで、私たちの商会と今後良い関係を結ぶことができたらと思いまして、こうして赴いた次第です」</p>
<p>「ふぅん、人間の商人ねえ……」<br />
「人間の商人、ですかー……」</p>
<p>城門。僕は衛兵の前で、あらかじめ準備しておいた適当な言葉を滞りなく出力していた。</p>
<p>城壁に囲まれた都市国家を一見した僕の感想は、率直に言って『大したことない』だった。本国帝都の大きさと比較すればはるかに及ばず、せいぜい3番目か4番目の都市程度。城門がたった一つしかない点は、防衛という点では強固に聞こえるが、城門は小さく、城壁も低く、せいぜい2階建て程度。威圧感のかけらもない。</p>
<p>そして、都市を守る衛兵も少ない。たった2人の女性魔族が、城門に近づく僕の前に立ち塞がったのだ。</p>
<p>「人間の商人が来るのっていつ以来だっけ？」<br />
「さあー。以前はそれなりに来てたと思いますけど、今はさっぱりですねー」</p>
<p>「まあ、うちはお金ないからね。トクサンヒン？とかも特にないし」<br />
「というより、そもそも人間自体がほとんど来ませんねー」</p>
<p>僕をよそに世間話を始める女性魔族たちを観察する。</p>
<p>1人は、つり目に短い赤髪、砕けた口調で話す。そしてもう1人は、垂れ目に長い青髪、間延びした敬語で話す。</p>
<p>2人に共通しているのは、背中にこうもりのような羽根を生やしていること。背後から黒いやじりのような尻尾を伸ばしていること。側頭部に2本のねじれた角を持つこと。そして力強さとは縁遠い体付きをしていること。肩幅は狭く、腰は細く、しかし胸や尻はあまりに大きい。背もあまり高くないけれど、女体化した僕の背丈よりは高い。</p>
<p>そんな彼女たちは、剣も槍も持たず、申し訳程度に薄い鎧をまとっている。衛兵という言葉がまるで似合わない姿。城壁の貧相さも相まって、国を守る気があるのか疑わしい。</p>
<p>「ところで、君の名前は？」<br />
「&#8221;クリス&#8221;と申します」</p>
<p>僕は、あらかじめ決めておいた名前を伝えた。</p>
<p>2人の魔族たちが、僕の全身を観察する。上から下へ、下から上へ。虫が這うような視線に、身震いしたくなる。すると、魔族たちはまるで示し合わせたように、同時に笑うのだ。</p>
<p>「ねえクリスちゃん。うちって、ニューコクシンサっていうのがあるんだよねえ」<br />
「……入国審査、ですか」</p>
<p>「そーそー。ちょっと、あっちに来て欲しいんですけど、いいですかー？」<br />
「…………」</p>
<p>僕は、笑顔を浮かべた自分の頬が緊張するのを自覚した。</p>
<p>こんな気の抜けた衛兵たちがいるせいで忘れてしまいそうだけど、ここは人間が潜り込もうものなら2度と出られないとまで言われた物騒な国だ。『はいどうぞ』ですんなり通してくれるほど甘いわけがない。</p>
<p>僕に与えられた選択肢は、そう多くはなかった。ここで『それならいいです』と言って帰りでもしたら、帰国したその日のうちに首をはねられるだろう。</p>
<p>「……分かりました」</p>
<p>「やたっ♡」<br />
「わーい♡」</p>
<p>2人の魔族たちが、あからさまに明るく笑う。随分とうれしそうだな――僕はその違和感に気付きはしたものの、正体までを見定めることはできず、彼女たちに両手を引っ張られて歩いて行くのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>僕は当初、何か詰問でもされるのかと思っていた。もしかしたら、拷問めいたことをされるのかもしれない。とても友好とは程遠い態度は、しかし僕の故郷である帝国をはじめ、人間の国であれば珍しくない。</p>
<p>そしてある意味で、その予想は当たっていたと思った。</p>
<p>「この部屋、は……」</p>
<p>城門くぐって街に出ること能わず、城壁の内部に通じる道を行く。1番近くの扉を通り過ぎて、二つ目の扉を開いた先。その狭い部屋の光景に僕は絶句した。</p>
<p>分厚く冷たい石壁に囲まれた部屋を埋め尽くすのは、実に多種多様な拘束台。</p>
<p>その一つ一つに、瞬間的に、自分が縛り付けられて処刑される光景が浮かび上がる――頭を前に差し出すようなあの首かせは、まるでギロチン台のよう。天井近くには、宙吊りにうってつけの梁がある、括られるのは首か。大の字に寝たらちょうど手首と足首の位置に枷がある台座は、人体解剖にでも使うのだろうか。</p>
<p>……顔面がサッと冷たくなる心地がした。</p>
<p>「ごごごっ、ごめんねー！　何か物騒な部屋でさあっ！？」<br />
「だだ、大丈夫ですよ－。別に何か痛いことするわけじゃないですからー」</p>
<p>その慌てるような言動は、どうにも噓偽りのなさそうなもので、自分たちでこの部屋に招き入れたにしてはどうにも不釣り合いなものだ。</p>
<p>確かによく見れば、部屋には数々の拘束台が鎮座しているものの、赤黒い血の染みは一滴も見られない。どちらかと言うと、<ruby>透<rt>・</rt></ruby><ruby>明<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>液<rt>・</rt></ruby><ruby>体<rt>・</rt></ruby>が染み込んだ痕……？　それも、全ての拘束台にだ。</p>
<p>ここは一体何だ？　僕の緊張は拭えない。</p>
<p>「それで、ここで何を？」</p>
<p>僕は努めて冷静に問うた。すると、2人の魔族たちは笑うのだ。</p>
<p>「脱いで♡　全部♡」<br />
「っ」</p>
<p>「入国審査、ですよー♡」<br />
「……分かりました」</p>
<p>何としてでもこの国に入らなければならない僕には、拒否権がない。僕は自分の指が意思に反して少し震えているのを自覚しながら、<ruby>商人の服<rt>ロングガウン</rt>を脱いだ。そして下着を脱ぎ、靴すらも脱ぎ捨てる。</ruby></p>
<p>「うーん、いいね♡　小っちゃいお胸もかわいーなあ♡」<br />
「アソコもつるつるぷにぷにー♡　年相応って感じですねー♡」</p>
<p>僕は無意識のうちに内股になりながら、片手で胸を、もう片手で脚の付け根を隠していた。</p>
<p>性転換したこの体は、本来の自分の体ではない。それでも、こんな風にまじまじと観察され、感想を述べられていては、恥ずかしくなるのは仕方ないだろう。</p>
<p>「ぐへへへへぇ♡」<br />
「うふふふふー♡」</p>
<p>「っ……！」</p>
<p>思考。まさか――その疑念は少しずつ、確信へと傾いていく。つまり、彼女たちを動かしているのは性欲なのではないか、ということだ。</p>
<p>僕にも性知識ぐらいはある。密偵としてあらゆる場に潜り込むために、さまざまな知識を詰め込まれた。識字、算術、家事、作法……挙げればキリがない。そしてその一つに、基本的な性知識が含まれていたのだ。例えば、子どもを作るには、女性器の中に男性器を挿入するとか。男性は女性の裸を見ると性的興奮を催すものだとか。</p>
<p>だけど、それはあくまでも知識に過ぎなかった。子どもを作る経験なんてしたことがないし、その欲求をまさか魔族とはいえ女性が、しかも女体化した自分に向けるなんて、思いもしなかった。</p>
<p>「その……！　あなたたちは、私と子どもを作りたいんですか……っ！？」</p>
<p>彼女たちの嗜好が理解できなかった僕は、ただ純粋に非難の目を向ける。</p>
<p>そしたら、不可解なことに彼女たちは熱狂した。</p>
<p>「かーっ♡　その質問には何だか答えにくいなあっ♡」<br />
「子どもを作りたいわけじゃないですけどー、そういうことはしたいって言うんでしょうかー♡」</p>
<p>「こっ、『子どもを作りたいんですか』って、かかかかっ、かわいいぃぃ……♡」<br />
「いいですねー♡　本当に最低限の性知識しか備わってない感じ、うぶですねー♡」</p>
<p>バカにしているようで、だけど日々向けられていた蔑むようなまなざしとは違う。ひどく熱のこもったそれに、僕は目がぐるぐると回る心地だった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「まあさ、こういうのは躰で教えてあげなきゃ♡」<br />
「ですねー♡」</p>
<p>2人の魔族が僕に近づく。そして、僕の女体化した上半身を、両の手でなで回し始めたのだ。</p>
<p>「ひぅ――！？　な、何、して――」</p>
<p>「おおっとぉ！　動いちゃダメだよ、ニューコクシンサなんだからぁ♡」<br />
「この国に入りたかったら、私たちの言うこと聞かなきゃダメですよー♡」</p>
<p>「っ……！　あなたたちは、ひぁっ、やめ、首なでちゃ、ぁぁ……！？」</p>
<p>「立ったまま、両手後ろに回して♡」<br />
「目も閉じちゃだめ、私たちのお顔ちゃんと見てくださいー♡」</p>
<p>「ぅあ……っ、く、ふぅぅ……！？」</p>
<p>分かり切っている。彼女たちのしていることは、衛兵の責務に叶ったものではない。だけど、この国に入れるかどうかは彼女たち次第。となれば、彼女たちの手を拒むのは得策ではない。</p>
<p>「っ、あ……、んく……！　や、ぁぁ……！　お腹、指、立てないで……！？」</p>
<p>「ぅひょー♡　君、すっごい敏感だねぇ♡　まだちょーっと触っただけなのにさぁ♡」<br />
「うふふふ♡　顔真っ赤ー♡　お姉さんたち愉しくなってきちゃいましたよー♡」</p>
<p>「私は、愉しくありません……っ！　あっ、ひぁぁぁ……！？」</p>
<p>拒むわけには行かないと頭の中で分かってはいても、それが実践できるかどうかは別の話だ。</p>
<p>彼女たちの手のひら、指先は、まるで武器を持ったことがないんじゃないかと思えるぐらい、柔らかく滑らかだ。その手付きは僕の躰の感触を愉しむようでありながら、ただそれだけでなく、的確に神経を刺激して僕の反応を引き出してくる。</p>
<p>加えて、彼女たちの表情。今までは任務を全うすることに精いっぱいだったから気付かなかったけれど、彼女たちは2人とも、本国ではそうそうお目にかかれないであろうぐらい、かわいらしく美しい。そんな彼女たちが、にんまりとした笑みを浮かべながら、僕のことを至近距離で見つめてくる。</p>
<p>そのむず痒さに、僕はよろ、よろ、よろと後ずさりしてしまう。彼女たちもそれに追従するから、僕はさらに後ずさり。3歩、4歩、5歩――。</p>
<p>すると、膝の裏に何かが当たって、僕は尻もちを付いてしまった。</p>
<p>「きゃっ」</p>
<p>痛くない。だけどその代わりに、彼女たちの笑みが、僕の心をザワつかせた。</p>
<p>「あれれー？　クリスちゃん、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>がいいのぉ♡」<br />
「あんなに怖がってたのに、自分から求めちゃうなんてー♡」</p>
<p>「な、ぇ……！？　ちがっ、これは……！」</p>
<p>僕が意図せず座ってしまったのは、部屋を埋め尽くす多種多様な拘束台のうちの一つだった。彼女たちは意気揚々と、拘束台に付いた枷を僕の両手首、両足首に巻き付けていく。</p>
<p>「あ、え、ちょ……！？　や……、動け、ない……！？」</p>
<p>抵抗するには、彼女たちはあまりに手慣れていたし、僕の反応はあまりに遅すぎた。</p>
<p>この拘束台、機能だけを見るならどっしりとした椅子のようだけど、あまりにも付随物が多い。背もたれから伸びる羽根のような板材が、僕の腕を真横に伸ばしたところで拘束する。そして、座面の左右前には足置きがある。脚を大きく開いた状態で、足首が固定されてしまう。</p>
<p>椅子に座ったまま、両腕は真横、両足は開いて――僕は実に無防備な姿を取らされてしまったのだった。なで回されてふ抜けたはずの躰が、また緊張する。</p>
<p>「うふふふぇへへへえ♡　それじゃあ、そろそろ本番を始めよっかぁ♡」<br />
「大丈夫ですよー♡　痛くないですから、とっても気持ちいいですからー♡」</p>
<p>僕とて、いい加減理解している。彼女たちに僕を痛め付けようという意図はなく、その行動原理はただひたすらに性欲。それでも、今の状況は恐怖だ。彼女たちは、僕が本国で養ってきた性知識の領域を軽々と越えてくる。</p>
<p>何をしてくるのか分からない。思わず目をぎゅっとつむった瞬間、頭の奥にまで響いてきた感覚は――。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「こちょこちょこちょこちょおっ♡」<br />
「こちょこちょー、こちょこちょこちょこちょー♡」</p>
<p>「ひゃぅぁぁあ――！！？　っ――！！　っ――！！？」</p>
<p>最初は、何かの間違いかと思った。だからこそ、呼吸が一瞬止まった。</p>
<p>赤髪の魔族は腋の下を、青髪の魔族は足の裏を。両手の指を立てて、肌にこびり付いた何かをこそぐように、あるいは肌の上で踊り回るように。</p>
<p>間違いない、これは――一瞬置いて、僕の口から笑い声があふれ始めた。</p>
<p>「――ぁはっ！！？　あぁっはっははははははははははははひぃぃい！！？　くしゅぐったはっ！！？　くすぐったひぃぃぃひっひゃっははははははははははぁぁぁぁぁぁ！！！」</p>
<p>これは何だ、何だったっけ？　ああ、そうだ、『くすぐったい』だ。彼女たちのしていることは『くすぐる』だ。街で親に恵まれた子どもたちが友だちと遊んでいた時だったか、あるいは腹を空かせることを知らない子犬が飼い主にじゃれていた時だったか。僕は『くすぐる』を見たことがある。見たことがあるとしか言えないぐらい、僕には縁遠かった行為。</p>
<p>だからこそ、疑問は尽きない。どうして彼女たちは、僕を『くすぐる』？　こんなの、ばかげていると思った。</p>
<p>「なんで、どうしてくすぐっ！！？　どうしてくすぐるんですかぁぁっはっははははははははは！！？」</p>
<p>「なんでって……。気持ちいーから？」<br />
「クリスちゃんは、こちょこちょされるのお嫌いですかー？」</p>
<p>「嫌いも何もっ！！？　くすぐったはっ、くすぐったいぃぃぃひっひゃっはははははははははははははっ！！！　ぁっはははははははははぁぁぁぁああ！！？」</p>
<p>彼女たちはさも当然と言わんばかりの反応だ。</p>
<p>その感覚は、確かに先ほど上半身をなで回されていた時の延長線上にあると言えるかもしれない。だけど、あまりに強かったし、鋭かった。</p>
<p>全身がぎゅうぎゅうに緊張して、本能がくすぐったさから逃れようとする。しかし、両手首、両足首に巻き付いた拘束は強固だった。革で作られた幅広の帯は皮膚に食い込むことなく、僕の動きを優しく、しかし確実に阻んでいる。女体化した軟弱な躰では当然、元の姿でも引きちぎるのは無理だ。</p>
<p>口から不本意な笑い声があふれ続ける。</p>
<p>「それにしても、やっぱりすっごい敏感だねぇ♡　ほぉら、指のこそこそーって動きだけで、全身がすっごいビクビクしてるぅ♡」<br />
「やめっ、やめぇぇぇっへへへへへへへへへへへへぇぇ！！！　わきのしたっ、くぼみっ、なかぁ！！？　ほじくらないでくだひゃぁぁぁっはははははははははははぁぁぁぁあっ！！？」</p>
<p>僕のそばから両手を伸ばして腋の下をくすぐる赤髪の魔族は、そう舌なめずりする。腋のくぼみの中でちろちろとうごめく指先は軽やか。まるで力のこもっていない動きなのに、僕は全身の体力を酷使させられる。</p>
<p>「足の裏ー、ぷにぷにで小っちゃくてかわいいですねー♡　たーっくさん、くすぐったくしてあげたくなっやいますー♡」<br />
「いらないっ、いらないですぅぅっふふふふふふふふぅぅぅう！！？　爪で引っかくのっ、いらないいぃぃぃぃっひっははははははははははぁぁぁぁぁぁああ！！！」</p>
<p>僕の足元にしゃがみ込んで両足の裏をくすぐる青髪の魔族は、上目遣いでそう言う。足の裏に爪を立てて上下にかくような動きは少し激しい。足の裏なんて躰の先も先にある部位なのに、どうしてこんなにも強烈な感覚に苛まれなければいけないのだろう。</p>
<p>「ぁはっ、ぁぁぁああっははははははははははぁぁぁぁぁあ！！？　こんなのっ、気持ちよくないっ、気持ちよぐないですがらぁぁぁぁっははははははははははは！！！　ぁははははははっ、あぁぁっははははははははははぁぁぁぁぁああ！！？」</p>
<p>くすぐるという行為は、僕にとってただただ理不尽でしかなかった。</p>
<p>彼女たちの言う『気持ちいい』をちっとも理解できないまま、時間だけが過ぎていく。このまま、呼吸ができず死んでしまうのかもしれない。</p>
<p>助けて、助けて、助けて――！</p>
<p>頭の中が一つの言葉で満たされそうになった時、突然部屋の扉が、バンと大きな音を立てながら開いたのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ヒぇ――！？　たた隊長ぉっ！！？」<br />
「ど、どどどどうしてここにー！！？」</p>
<p>「……それは、私が隣の部屋にいることを知っての言葉か？」</p>
<p>魔族たちの悲鳴と共に、僕の腋の下と足の裏のくすぐったさがやんだ。</p>
<p>「ひはっ、は――！！　はーっ、はーー……っ！！」</p>
<p>僕は咳き込み、みっともない呼吸音を鳴らしながら、涙でぼやける新たな女性魔族の姿を確認した。</p>
<p>鋭い目、金色の長髪。それはまるで、神話に出てくる戦乙女のよう。しかし、こうもりのような羽根、やじりのような尻尾、2本のねじれた角は種族共通か。そして彼女も他の魔族たちと同様、女性らしさというものを煮詰めたような美しい姿形をしている。</p>
<p>そんな、隊長と呼ばれる彼女は、どうやら額に青筋を浮かべているようで。</p>
<p>「それでお前たち、何してる……？」</p>
<p>「い、いいいや。あ、怪しい者が来たので、尋問をですね、はい」<br />
「わわわわ私たち、サボってませーん」</p>
<p>「まかり通ると思うか？」</p>
<p>「ぅ……」<br />
「ぇ……」</p>
<p>僕は少しだけ安堵した。</p>
<p>こんな国でも、まともな衛兵がいたという事実。いや、忍び込もうとしている国に対して言うことではないのだけれど。そして、そんな彼女が助けてくれそうという希望。</p>
<p>僕が同じことをやれば即刻首をはねられているだろうに、職務放棄の魔族たちは往生際が悪かった。</p>
<p>「た、たたたた、隊長もどうです？　この子、クリスちゃんって言うんですよぉ♡」<br />
「ここここの子、おすすめですよー？　もー、とって敏感でかわいい子ー♡」</p>
<p>それはいくらなんでも無茶だろう。火に油を注ぐ言葉だ。</p>
<p>金髪の魔族は一瞬、僕を見やる。そして2人の部下に視線を戻そうと思ったら、ぎゅんという音を立てそうな勢いで、再び僕を凝視した。</p>
<p>「うお――っ♡」</p>
<p>二度見。その視線は、先の2人の魔族よりも、さらに熱がこもったもので――。</p>
<p>僕は本能的に、まずいと感じた。</p>
<p>「ま、まあ……。衛兵にも息抜きは必要だし、な。お前たちがサボっている間の門番は既に立てておいたし、うん」</p>
<p>「うわ出たよ隊長の面食い」<br />
「ほんと小さい子好きですねー」</p>
<p>「お前たちは後で始末書だからな」</p>
<p>「ぅ……」<br />
「ぇ……」</p>
<p>前言撤回。この国にまともな衛兵なんていない。入国審査なんていう体面はとうの昔にどこかに行った、理不尽な色事は続くのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「や、やめ、<ruby>僕<rt>・</rt></ruby>、もう……」</p>
<p>素性を偽ることすら忘れ、一人称を誤っていることにすら気付かず、僕は懇願する。この苦しさがまだ続くと思うと、涙が止まらない気分だった。</p>
<p>だけど、金髪の魔族が加わったことで、これからの行為は少し<ruby>事<rt>・</rt></ruby><ruby>情<rt>・</rt></ruby>が異なってくる。彼女は、僕の大きく開かれた脚の間に立つと、真下に腕を伸ばして、僕の脚の付け根をくすぐり始めたのだ。</p>
<p>「ひぅぁぁぁぁあああっ♡♡♡　っ――！！　っ――！！？」</p>
<p>まるで歌うような悲鳴に、自分の喉がおかしくなってしまったんじゃないかと思った。</p>
<p>首ががくんと下を向く。脚の付け根にある女性器は、いまだに見慣れない。毛のない、ぷにぷにと柔らかい肉の盛り上がりが二つあって、その谷間にあるのが女性のもっとも大事な部分。その左右の肉の盛り上がりを、金髪の魔族は人差し指を立てて、そりそりと優しく引っかいたのだ。ぷにぷにの肉を通り抜けて、奥にある大切な何かが刺激されたような心地。</p>
<p>そして、人差し指の一かきで済ませてはくれない。二かき、三かき、親指も中指も薬指も、小指すら使って、僕の女性器をくまなくくすぐっていく。</p>
<p>「ひぁぅぇぉあひゃあぁぁぁぁぁっはっはははははははははははははぁぁぁぁぁあっ♡♡♡　なにっ、何っ！！？　何これぇぅぉぁぃあひゃぁぁぁぁっはっはははははははははははははははっ♡♡♡」</p>
<p>僕の口から、とても僕のものとは思えない声があふれ続ける。自分が何を感じているのかもよく分からなかった。</p>
<p>そして、赤髪の魔族は腋の下を、青髪の魔族は足の裏を――先ほどまでのくすぐり責めが再開される。</p>
<p>「もう、隊長ってせっかちだなあ。せっかく<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby>は最後に取っておこうって思ったのに」<br />
「やめへっ、やめへぇぇぇぇぇっへへへへへへへへへへへっ♡♡♡　わきもっ、腋の下も何だか変っ！！？　さっきと違うっ、違うぅぅぅぁっはっはははははははははははぁぁぁぁぁああっ♡♡♡」</p>
<p>「あーあー。結局私たち下っ端は、上司には逆らえない運命なんですねー」<br />
「足の裏っ、なんでっ、にゃんでぇぇっへへへへへへへへへへぇぇぇぇえっ♡♡♡　やめっ、そんな感じ方してないっ、さっきそんなんじゃなかっひゃぁぁぁっははははははははははぁぁぁああっ♡♡♡」</p>
<p>「うぐ……。わ、分かった、今晩おごってやるから、そう言うなっ」<br />
「だめへっ♡♡♡　そこっ、そこくすぐっていいところじゃなひぃぃっひっひゃっははははははははっ♡♡♡　変になってるっ、やめっ、変になっひぇるからぁぁぁっははははははははっ、ぁははははははははぁぁぁぁああああっ♡♡♡」</p>
<p>僕は何度も『やめて』と懇願した。もう、入国のためにこの魔族たちの言うことを大人しく聞いてやろうという考えなんてなかった。ただただ、全身に走るこの感覚をどうにかしてほしかった。それなのに、3人ともやめてくれない。</p>
<p>くすぐったさだけじゃない。何か、大きな<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby>が背筋を上ってくる。</p>
<p>「ふぁぅぉぉぉおおおっ♡♡♡　ひぁはっ、はひひひひひ――！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　ひゃはぁぁあ――！！？　っぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>大きな浮遊感が僕を襲った。全身を縛り付けている拘束具がふっと存在をなくして、宙に放り出されてしまったのかと思った。</p>
<p>暴走する意識と切り離された僕の男としての部分が、僕自身のことを俯瞰で観察する。すると、僕は甲高い声を上げていた。自分で、自分の声にドキドキしてしまいそうなぐらい、妙な声だった。未知の感覚に、全身が痙攣する。驚くことに、それは嫌な感覚ではなかった。相変わらず、激しくて、くすぐったくて、だけどどこか癖になるような。</p>
<p>「おー♡　クリスちゃん、初イキおめでとぉ♡」<br />
「おまんこちょっとくすぐられてイクなんて、素質あるんですねー♡」<br />
「ふふふ、ふふふふふ♡　かわいいじゃないか、クリス……♡」</p>
<p>魔族たちが色めき立つ。どうやらこれは、『イク』という感覚らしい。</p>
<p>瞬間的に、これまでの不可解な状況の全てに合点が行った気がする。どうして、魔族たちは職務放棄してまで僕と色事に興じ始めたのか。どうして、それが『くすぐる』なんて方法なのか。</p>
<p>……なるほど、これは……っ♡</p>
<p>だけど、僕の冷静な思考は一瞬で遮られることになる。3人の魔族たちによるくすぐり責めが止まらないからだ。</p>
<p>「やめっ、や゛めぇぇっへへへへへへへへへへへへへへっ♡♡♡♡　続けてくすぐりゅのはだめっ、腋の下も足の裏もじょせーきもぉぉぉぁぁぁあっひゃっはははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁあっ♡♡♡♡」</p>
<p>「えー♡　そんな1回イッだだけじゃ、全然足りないよぉ♡」<br />
「イッた直後のこちょこちょって、すーっごくくすぐったくて、気持ちいんですよー♡」<br />
「私なんて、さっき加わったばかりなんだ。この程度で終わるわけないだろう？　ふふ……♡」</p>
<p>「やだぁぁっははははははははっ♡♡♡♡　また来る、来ひゃぅぅあっはっははははははははははっ♡♡♡♡　ぁ゛――♡♡♡♡　イク、いく――♡♡♡♡　ひひゃははははははぁぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>腋の下と、足の裏と、女性器――激しいくすぐり責めは続く。イッた後の躰は、不思議と敏感だ。</p>
<p>僕はなすがままだ。ただ恥ずかしく笑いながら、2度、3度、4度とイッてゆく。頭が、全身が、おかしくなる気がした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だけど何度かイッた時、僕の躰に重大な異変が起こる。それは決して不快ではなかった。むしろ、間違った位置にあった骨や内蔵が、正しい位置に戻っていくような感覚。</p>
<p>だけどそれは、今の状況においてこの上なくまずかった。</p>
<p>「ぁっははははははははぁぇぇえっ♡♡♡♡　っ――！！！？　ぁ――！！！！　<ruby>生<rt>・</rt></ruby><ruby>え<rt>・</rt></ruby>、<ruby>て<rt>・</rt></ruby>――！！！？」</p>
<p>ふと下を見やれば、僕の脚の付け根から男性器が生えていたのだ。親指を一回り太くしたぐらいの、本来見慣れたはずの、しかし本来とは違って硬く重くなった男性器。見慣れた物体だからこそ見過ごしそうになったけれど、自分の置かれた状況を思い出してぎょっとする。</p>
<p>女体化の魔術が解けかけている。躰の異常によって魔術が不安定になったのか？　魔術について疎い僕には検討も付かない。</p>
<p>自身の喉から絞り出される声は相変わらず高い。恐らく、全身のほとんどはまだ女性のままなのだろう。それにしたって、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby>が男性に戻れば、もう致命的だ。</p>
<p>「ぁははははははははぁぁぁぁあ――！！！！　ぁ、ぁ゛あ――！！！？」</p>
<p>興奮の中から湧き上がる、どす黒い恐怖の感情。こんなもの、魔族たちに見られたら……。</p>
<p>だけど、魔族たちがくすぐる手を止める様子はない。それどころか、女性器にしていたのと同じように、今度は男性器をくすぐってくるのだ。</p>
<p>安堵と困惑。どうして彼女たちは僕の躰の異変を見て何の反応も示さない？　まさか、僕を犯すことに集中してそんなことすら気付いていない？</p>
<p>「ひひゃっははははははははははぁぁぁぁぁああ♡♡♡♡　くすぐったひっ、くすぐったぁぁいぃぃひっひゃっははははははははははははっ♡♡♡♡　あぁっはっははははははははははぁぁぁぁぁああ♡♡♡♡」</p>
<p>そんな思考は、腋の下の、足の裏の、そして男性器のくすぐったさにあっという間に流されていってしまう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だけど、ここでまた不可解なことが起きる。</p>
<p>「あっはははははははははははっ♡♡♡♡　ぁはっ、はひぃっ♡♡♡♡　なん、ぁはあぁっ♡♡♡♡　まだ、<ruby>イ<rt>・</rt></ruby><ruby>ケ<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>――♡♡♡♡　ひひゃはっ♡♡♡♡　あぁぁっははははははははははははぁぁぁあっ♡♡♡♡」</p>
<p>女性の躰だった時は、あんなにイッていたはずなのに。男性の躰に戻った瞬間、とんとイクことができなくなったのだ。</p>
<p>女性の躰と男性の躰では、イキやすさが違う？　そんな風に推測するけれど、性知識に乏しい僕では見当も付かない。ああ、僕は本当に何も知らないんだな。</p>
<p>そして、イケないということは、僕が想像している以上に辛いものだった。</p>
<p>「やっぱり、腋の下はやさーしくがくすぐったいんだねぇ♡　ほらほら、こちょこちょこちょ、こちょこちょこちょこちょー♡」<br />
「ひひゃぁぁっはははははははははははははぁぅ゛ぅぅぅぅううっ♡♡♡♡　ぅぐっ、ふふふふふふふっ、ぁぅう゛ぅぅぅぅぅぅぅぅうっ♡♡♡♡」</p>
<p>「足の裏はちょっと強めがイイみたいですよー♡　こうですよねー？　かりかりかり、かりかりかりかりー♡」<br />
「ぁ゛あっはっははははははぁぁぁぁあっ♡♡♡♡　ぅ゛う、ぅぅぅぅぅぅうううっ♡♡♡♡　ぅ゛あっはははははははははははははぅ゛ぅうっ♡♡♡♡」</p>
<p>「ふー、ふーーっ♡　かわいいなぁ、仕事の疲れに効くなぁ……っ♡」<br />
「ぅ゛ぅぅぅぅぅぅぅうっ、ぅ゛ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううっ♡♡♡♡」</p>
<p>笑い声のなかに、うめき声が混じる。</p>
<p>こんなにもくすぐったくて、気持ちいいのに、明確な物足りなさが背筋を焦がしていく。僕は気付かないうちに、自分の躰を彼女たちの指に擦り付けていた。</p>
<p>「やーん♡　この子、自分でくすぐられに来てるぅ♡　かっわいいぃぃっ♡」<br />
「そーんなに、お姉さんたちにくすぐられたいんですかー♡」<br />
「うふうへへへっ♡　それなら、たーっぷりくすぐってやるからなぁ……っ♡」</p>
<p>「ぁははははははははははっ♡♡♡♡　ぁぐっ、ぅ゛ぅぅぅぅぅううっ♡♡♡♡　ぁっははははははははははははっ、ぅ゛ぅぅぅぅぅぅぅぅうっ♡♡♡♡」</p>
<p>屈辱。しかし、人として重大な代償を払っても、イク様子はない。</p>
<p>「そう言えば隊長、これから重要な会議があったんじゃないですかぁ？」<br />
「ぅ゛、そ、それは」</p>
<p>「あれあれー？　私たちには叱ってたのに、隊長サボっちゃうんですかー？」<br />
「結局お前たち叱ってもサボりっぱなしだろぉ！？　そ、それに、今この場を離れるわけには……！」</p>
<p>「3人は多いんですよぅ！　安心してください、こちらはうまくやっておくんでぇ。ね、クリス<ruby>き<rt>・</rt></ruby><ruby>ゅ<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby>♡」<br />
「ぅ゛、ぅぅぅぅ！」</p>
<p>「私たちはクリス<ruby>君<rt>・</rt></ruby>と愉しくヤッてるのでー♡」<br />
「ぅ゛ーー！　お前ら、覚えてろよーーーー！！？」</p>
<p>もう、ほのかな違和感に気づく余裕もない。</p>
<p>金髪の魔族が涙目で一時部屋から出ていき、残った赤髪の魔族と青髪の魔族は、それぞれの持ち場である腋の下と足の裏をくすぐりながら、時折気まぐれのように男性器に指先を這わせる。</p>
<p>「ぁははははははははははははっ♡♡♡♡　どうしてっ、どうしでッ♡♡♡♡　これっ、これぇぇぇぇっへへへへへへへへへへっ♡♡♡♡　ぁっははははははははははははっ、あぁぁぁぁぁぁあっはっはははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡♡」</p>
<p>僕は1度もイケないまま、長い長い時を過ごすのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>金髪の魔族が戻ってきたのは、気の遠くなるぐらい時間がたってからのこと。彼女の足音は、締め切った扉の向こうからはっきりと聞こえてきた。</p>
<p>「も、も――！　戻った、ぞ――！！」</p>
<p>「うわっ。隊長お帰りなさぁい」<br />
「そんな全力疾走してこなくてもいいですのにー」</p>
<p>「ゼェ、ゼ……！　な、何のことだふ――！　は……っ！」</p>
<p>僕をくすぐる手が止まった。示し合わせたわけでもない、ただ上司が戻ってきたからだった。</p>
<p>全身の感覚がふっと収まった直後、僕は咳き込み、泣き始めた。それまでずっとくすぐられ続けていた僕は、3人のやり取りに感情を向ける余裕もないぐらい、もう心がボロボロだった。</p>
<p>「ひぐっ、ぅあ゛ぁぁぁぁぁぁああんっ！！　ひぐっ、ぐすっ、ぅ゛ぅぅぅ……！？」</p>
<p>「ええええうええええ！？　が、ががガチ泣きぃ！？」<br />
「どっ、どどどどどどどうしたんですかかかかー！？」<br />
「お、お前らぁ！　クリスに何かしたのかッ！！」</p>
<p>あたふたする3人を前に、僕は何て情けないと思った。だけど、押し寄せてくる感情は止まらない。</p>
<p>「ごめ、なさ……ッ♡　だって、くすぐったくで……！　気持ぢいいのに、イケなぐでぇ……！」</p>
<p>「うんうん、ごめんね。やりすぎたよねぇ」<br />
「ごめんなさいー。もー、隊長が帰ってくるの遅いからー」</p>
<p>「私は悪くないだろぉ！？　まったく、君も<ruby>男<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>子<rt>・</rt></ruby>なんだから泣くな！」</p>
<p>「うわっ。良くないですよー、今のご時世、『<ruby>男<rt>・</rt></ruby>はかくあるべし！』なんてぇ」<br />
「多様性の時代ですよー。泣き虫な<ruby>男<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>子<rt>・</rt></ruby>がいたっていいじゃないですかー。ねークリス<ruby>君<rt>・</rt></ruby>」</p>
<p>あまりにも心がぐちゃぐちゃで、彼女たちの漫談に気を向ける余裕もなかった。何呼吸も遅れて、僕はようやく3人の会話の違和感に気づく。</p>
<p>滑稽なぐらい、自分の泣き声がすんと止まった。</p>
<p>「……今、僕が<ruby>男<rt>・</rt></ruby>って」<br />
「え？　うん、そだね」</p>
<p>「だって、僕、今、え……？」<br />
「あー。もしかして、女体化の魔術のことですかー？」</p>
<p>「どうして……知って……？」<br />
「君、今の自分の格好に気付いていないのか？」</p>
<p>金髪の魔族がふっと手をかざすと、僕の全身を映し出すような姿見鏡が現れる。魔力を結晶化したものだろうか、原理はこの際どうでもいい。その鏡には、女体化の魔術なんてすっかり解けた、男の僕の姿が映し出されていて。</p>
<p>いや、それ以前に……。</p>
<p>「うーん。何ていうか、その術で私たちを騙すのは無理だよ？　うん」<br />
「人間の魔術って雑なんですよねー。変な魔力が全身に絡まっちゃってるの、見れば分かるんですよー」</p>
<p>「マフラー編んだら、あちこちから変な毛糸が飛び出てるみたいな？」<br />
「そうです、それー」</p>
<p>「それ、じゃ……。最初、から……？」</p>
<p>要するに、だ。最初から、僕の変装はバレバレだったということ。そして、変装なんて露骨なことをしていることが分かっていれば、怪しまれないわけがないということ。</p>
<p>何だかもう、本当にバカみたいだ。涙が出てくる。</p>
<p>「ああもう！　そんな泣かないで」<br />
「にに、人間の魔術にしてはなかなかですよー？」</p>
<p>「ってゆーか、君、女の子じゃなくてもすっごいかわいいねえ♡　男の娘って言うんだよっ、需要高いよぉっ♡」<br />
「元々女の子みたいな見た目だから、性転換もあんまり意味なかったかもですねー♡」</p>
<p>慰めているのか、慰めていないのか、よく分からない言葉だった。</p>
<p>2人が僕の頭をなでくり回すさなか、僕は自身の行く末を思う。スパイだとバレて敵国で捕まった者の末路なんて、禄なものじゃない。消えていった同輩たちに自身を重ねるだけで、全身が寒くなるような心地がした。あんなに『死を恐れるなんて今さらだ』なんて思っていたのに、いざ死を前にするとこの体たらく。もう、徹頭徹尾情けないな、僕。</p>
<p>「あああああもう！　そんな死にそうな顔しないでよう！」<br />
「こここの子、本当にマイナス思考な子なんですよねー！」</p>
<p>僕が下を向いているさなか、赤髪の魔族と青髪の魔族のあたふたは最高潮に達する。それを見かねたのか、金髪の魔族は『はあ』とため息を付いて、僕の前に立った。</p>
<p>「まあ確かに、変装までしてこの国に潜り込もうとした不審者を、放っておくわけにはいかないな」</p>
<p>酷薄な言葉、しかしその声音に冷たさはなかった。『責め苦を与えるわけではない』――そう言いながら、彼女は人差し指で僕の顎を持ち上げた。</p>
<p>「君は『淫魔たちの恋人』になるんだ」</p>
<p>それは聞き慣れない言葉だった。『淫魔たちの恋人』――どこか甘くも、背筋が寒くなるような。</p>
<p>「簡単なことだよう♡　今日みたいに、私たちとずーっとこちょこちょエッチするお仕事♡　お仕事だからサボっちゃだめだよぉ？」<br />
「私たちに呼ばれたらすぐに来てー、たくさんこちょこちょされてー、お精子ぴゅっぴゅしてー♡　この国にいる人間たちは<ruby>皆<rt>・</rt></ruby>そうしてるんですよー♡」</p>
<p>「どうせ帰った所で無事じゃ済まないだろう。ここにいれば君は五体満足のまま。君のしようとしたことを考えれば、随分と有情な落とし所だと思うが？」</p>
<p>僕は反射的に拒絶の表情を浮かべた。要するに、それは彼女たちの<ruby>奴<rt>・</rt></ruby><ruby>隷<rt>・</rt></ruby>になるということじゃないか。そんなの、受け入れられるはずが……。</p>
<p>「まあ、君が受け入れようが受け入れまいが、拒否権なんてないのだが、なっ♡」</p>
<p>金髪の魔族の言葉が合図に、また3人が僕の躰に指を這わせ始める。1人が腋の下、1人が足の裏、そして1人が男性器。</p>
<p>再び始まる地獄の時間。だけど――。</p>
<p>「ひひゃぁぅぁぁぁあっひゃっはっはははははははははははははぁぁぁぁぁぁああっ♡♡♡♡♡　にゃにっ、これぇぇっ♡♡♡♡♡　くしゅぐったはっ、気持ちぃぃぃひひゃっはっはっははははははははひゃはははははははぁぁぁぁぁぁああああああッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>今までと比べものにならないくすぐったさ、そして気持ちよさ。散々蕩けるようなくすぐったさを味わってきたと思ったのに、まだ<ruby>先<rt>・</rt></ruby>があったんだ。</p>
<p>「君、まさかおちんちんじゃあイケないって思ってたあ？　まさか♡」<br />
「おまんこのほうはたくさんイカせてあげてー、おちんちんはイカないように手加減してただけですよー♡」</p>
<p>「だめへっ、へんっ、変んんんんんんんんひゃは――ッ♡♡♡♡♡　ひひゃはぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　はひっ、ひ――♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>あふれ出る嬌声、震える全身。僕はあっという間にイッてしまった。</p>
<p>加えて、男性器から何か噴き出す感覚。涙でぐずぐずになった視界が白で埋まっていく。知識としては知っている。これは、精液というやつだ。精液を出すということは、こんなにも気持ちいいものだったのか。</p>
<p>「満足そうな顔をしないでおくれよ……♡　私たちがまだ愉しんでないだろう？」</p>
<p>金髪の魔族が、椅子の座面に片足を乗せて、膝を立て、女性器を見せつけてくる。僕が女体化していた時のそれと比べて少し形の違う女性器は、まるで涎のように透明な液体を滴らせていた。</p>
<p>そして、彼女が腰を落とすと同時に、女性器がゆっくりと僕の男性器に近づいてくる。</p>
<p>「――ふぁぁぅぁぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡」<br />
「んぉ――♡　ふふ、年相応の小っちゃい、だけど硬いおちんちんだなぁ♡」</p>
<p>女性器の中に男性器を挿入する行為――ようやく僕も知っている、子どもを作る行為だった。最初からそうしていれば単純明快だったのに、長い時間を掛けてようやく辿り着いた、何て回り道。</p>
<p>それでもやっぱり、彼女たちの行為というものは、僕の知識の範疇に収まってくれる気がさらさらないらしい。</p>
<p>「さぁ、クリス。もっと気持ちよくしてやるから、なっ♡」<br />
「ふゃあひゃっはっははははははははははははぁぁぁぁぁぁああっ♡♡♡♡♡　ひゃめっ、腰ぱんぱんしながら腋の下こちょこちょしにゃいでぇぇっへっひゃっはははははははははははぁ゛ぁぁぁぁああっ♡♡♡♡♡　ぁっひゃははははははははははひゃぅぁぁぁぁぁぁぁああああああああっ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「じゃあ私は、隊長の替わりに<ruby>下<rt>・</rt></ruby>に失礼っとぉ♡　ほれほれ、タマタマくすぐったいよねぇ♡　こちょこちょこちょこちょぉっ♡」<br />
「ぅへぁひゃぁっはっははははははははははははっ♡♡♡♡♡　にゃにそぇっ♡♡♡♡♡　わかんなひっ♡♡♡♡♡　わかんにゃぁぁぁぁっひゃっはっはははははははははははははぁっ♡♡♡♡♡　ぁはひっ、ひゃぁっはっはははははははははぁぅぁぁぁぁぁああっ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「次は私も席替えさせてくださいよー？　まあ、クリス君は足の裏こちょこちょされるの大好きですものねー♡　かりかりかりかりー♡」<br />
「ひゃっはっはははははははははははぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡♡　好きじゃなひっ、好きじゃっ、すきっ、す――♡♡♡♡♡　ぁはひっ、ぁ゛っはははははははははははははははっ、ぁ゛はははははははははははぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「ああ、安心しろ。私たちは子を作らない。君の精子は、ただおいしく頂かれるだけさ」</p>
<p>全身をくすぐられながら、子を作らない子作り。あまりにも気持ちよすぎて、思考が溶けていく。</p>
<p>本来、子どもを作る行為というのは、神聖で感慨深い行為らしい。だけど、今行われているのはあまりにかけ離れているように感じた。獣のように快楽をむさぼるだけで、そこに情緒なんて存在しない。起伏が存在せず、最高点がずっと続くという、静寂と呼ぶにはあまりに激しすぎる凪。</p>
<p>僕はただただ、快楽という名の暴力に押し流されていく。</p>
<p>「っぁ゛っはははははぁぁ゛ぁぁぁあああっ、だめっ♡　またいくっ、いぐっ、い――♡♡♡♡♡　ひゃはぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>あっという間にイッてしまった後でも、それは変わらない。</p>
<p>「隊長おお！　次は私ですよ、私ぃ！」<br />
「ぅぐ、し、仕方ないな……」</p>
<p>金髪の魔族が渋々と僕の腰から下りると、今度は赤髪の魔族が僕に跨がってくる。今度は、赤髪の魔族が僕に背を向けながら腰を振り、そのさなかに腕を真下に伸ばして内股をくすぐってくる。そして、青髪の魔族が腋の下を、金髪の魔族が足の裏をくすぐってくる。</p>
<p>「ひゃぅあっはっはははははははははははははははっ♡♡♡♡♡　むりっ、むりぃぃっひっひひひひひひひひひひひぃぃぃぃいいっ♡♡♡♡♡　イグの止まらなくなっひゃ――っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>それで僕がまたあっという間にイッたら、次は青髪の魔族の番だ。</p>
<p>「それじゃあ私も、失礼しますー♡」</p>
<p>青髪の魔族は腰を振りながら、僕の両胸をくすぐり、しつこくキスしてくる。残った二人の魔族が、僕の視界の隅で、何か『しまった、取られた！』という表情をした。赤髪の魔族は足の裏をくすぐり、金髪の魔族は男性器と尻穴をくすぐる。</p>
<p>「ゃ゛ーーーーっはっはははははははははははぁぁぁぁああっ♡♡♡♡♡　こぇ゛っ♡♡♡♡♡　いつおわるのッ♡♡♡♡♡　からだ溶けひゃッ♡♡♡♡♡　ぁはっ、ひゃ――♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ひぁひゃ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>それで僕がイッて、ようやく一通りかと思ったら、また金髪の魔族が僕にのし掛かってくるのだ。</p>
<p>「『いつ終わるの』って、終わらないよぉ？　言ったよね、クリスきゅんは『淫魔たちの恋人』になるってぇ♡」<br />
「毎日毎日、こちょこちょぴゅっぴゅー♡　今日みたいな日がずーっと、いえ、今日よりすごい日がずーっと続くんですよー♡」<br />
「安心しろ、死ぬことは絶対にないさ。人間は私たちにとって宝みたいな存在だからな。大切に、たーいせつに、管理してやるからな……♡」</p>
<p>「ぁ゛っははははははははぁ゛ぁぁぁぁあっ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁああっ♡　ぁはっ、ぁ――♡♡♡♡♡　ひゃぁ゛ぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ――♡♡♡♡♡　ッッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>いつしか、拒絶の声を上げることもなくなっていた。</p>
<p>僕は何もできずに笑い、射精し続けるだけ。まるで無限の時間をぐるぐると廻り続けるように、彼女たちは代わる代わるに僕を犯し続けるのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>この国に赴いてから、3日あまりがたった。</p>
<p>僕はまだ、入国すらできていない。なぜなら、城壁の一室で、たくさんの衛兵たちに代わる代わる犯され続けているから。</p>
<p>「ほーら、こちょこちょこちょこちょー♡　腋の下も、お腹も、太ももも、足の裏も、全部ぜーんぶくすぐったいよねぇ♡　こちょこちょこちょー♡」<br />
「おちんちんもたっくさんこちょこちょしてあげるねー♡　あー♡　クリスくんのおちんちん、小っちゃいのに一生懸命びくびくして、ほんっとにかわいーなー♡」</p>
<p>「ひゃぅ゛ぁぁぁぁっひゃっははっははははははぁ゛ぁぁあっ♡♡♡♡♡　ぁはひゃッ♡♡♡♡♡　やぁッ♡♡♡♡♡　おちんぢんくすぐっだひぃぃぃっひひひひひゃぁ゛ぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>もう、僕を犯すのは3人だけでは済まなかった。城壁を守っている数十人の魔族たちが、非番の時を狙って部屋になだれ込んでくる。</p>
<p>背の高い魔族、背の低い魔族。長髪の魔族、短髪の魔族。胸の大きな魔族、胸の小さな魔族。その姿形はさまざま。全員に共通していたのは、誰もが思わず見とれるほどの美女・美少女であり、その誰もが僕の躰をくすぐり姦して犯してくるのだ。</p>
<p>彼女たちの気まぐれか、僕はたまに、自身の性別を変えられていた。</p>
<p>「たまには、女の子のクリスきゅんとしたいなあ♡　えいっ♡」<br />
「ひゃーっ♡　男の子のクリスくんもかあいーけど、女の子のクリスちゃんも捨てがたいなーっ♡」</p>
<p>本国の魔術師たちが大がかりな準備を経て行う、体が捻じ切れるような性転換魔術と違う。ぽんと小気味のよい音が鳴った瞬間、まるで自身の存在が丸ごと変わっているかのように、一瞬かつ自然。たかが一衛兵による、何て完璧な魔術。</p>
<p>そして、彼女たちは女体化した僕の躰をくすぐり姦して、何度も何度もイカせてくるのだ。</p>
<p>「ひひゃっははははぁ゛ぁぁぁぁぁあああああッ♡♡♡♡♡　いぎなりおまんこくすぐられだら変になっぢゃうぅぅぅあっはっははははははははぁ゛ぁぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ゛っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「クリスくん、あ、今は&#8221;ちゃん&#8221;？　えっちな言葉たくさん覚えて偉いですねぇ♡」<br />
「ご褒美に、みーんなでおまんここちょこちょしたげるねー♡」</p>
<p>「っっや゛ぁぁぁぁぁっはっははははははははははははははぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡♡　指おおいっ、指多いッ♡♡♡♡♡　っゃ゛ぁぁぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>この国はまずい――僕はそう感じた。</p>
<p>彼女たちはサキュバスという種族らしい。ここの国民は、ほぼ全員がサキュバスだった。そしてサキュバスは肉体の強さが弱い分、有り余るほど豊富な魔力を持ち、実に多用な魔術を扱える。それが国民のほぼ全員……。</p>
<p>つまり、国民のほぼ全員が、人間で言うところの上位か、あるいは最上位に相当する魔術師ということだ。貧相な城壁に囲まれた、たかが小さな都市。その中に潜む戦力は果たしてどれだけのものだろう。</p>
<p>だけど――何としてでも帰還して、本国に報告しなければ――僕の密偵としての義務感は、すっかり溶かされていた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>僕が休みなく犯され続けている、ある時、部屋の扉がバンと大きな音を立ててひらいた。</p>
<p>「おい、お前たち！」</p>
<p>部屋の入り口で声を張り上げるのは、衛兵たちをまとめ上げる隊長たる、金髪のサキュバス。全員が『やべっ、うるさいのが来たよ』と緊張する。しかし、彼女たちの心配は杞憂だった。</p>
<p>「この度、クリスの入国許可が下りたぞ！」</p>
<p>その瞬間、部屋の中が湧き上がった。その言葉の意味は明白。僕はとうとう、この国に入るという当初の目的を果たしたということだ。</p>
<p>密偵としてではなく、『淫魔たちの恋人』――彼女たちの性奴隷という、最悪の形で。</p>
<p>「この国には、気持ちー施設がたくさんあるんだよぅ♡　こちょこちょマッサージしてくれるお店とか、みんなでエッチする大っきな浴場とか。あっ、まずはおもちゃ屋さんで、クリスきゅんにぴったりのおもちゃ探そうねぇ♡」</p>
<p>「お祭りとかもたくさんあるんですよー♡　乱交祭りとかー、イカせ合い大会とかー。あと、恋人品評会なんてあって、賞を取ると女王様ともエッチできちゃうんですー♡　クリス君なら良いところまで行けると思いますよー♡」</p>
<p>「だが、くれぐれも悪いことはするなよ？　この国の刑罰は全てサキュバス流だ。我々サキュバスの、愛するためじゃない、苦しめるためのくすぐり責めは、死ぬよりつらいぞ……？」</p>
<p>ここで犯されている間、僕はサキュバスたちから、この国についてさまざまな話を聞いた。</p>
<p>サキュバスたちは皆、色事にしか興味がなかった。これだけの力を持ちながら小国にとどまっているのは、ひとえに侵略に興味がなかったからだった。</p>
<p>人間が潜り込もうものなら2度と出られない――当初聞いていたうわさは、実に簡単な理由。人間が来ても普通は門前払い。無理して潜り込もうとしたり、彼女たちに見初められてしまったら、皆こうして性奴隷にされてしまう。ならば彼女たちに近づかなければ済むだけの話。</p>
<p>わざわざ密偵を送り込む価値もない、何てくだらない国だ。だけど――。</p>
<p>「ねぇクリスきゅん、これからどこに住もっか♡　やっぱり、大っきいベッド置けるところがいいよねぇ♡　一緒に探しに行こっ♡」<br />
「今度、中央通りのおいしいレストランに行きませんかー♡　たくさんの薬草を使ってて、人間が食べたら3日間ムラムラが止まらなくなっちゃうんですよー♡」<br />
「そそそそ、それより、そろそろ私に番を譲ってくれないか……♡　クリスの入居申請でご無沙汰なんだっ。おいお前ら、整然と列を作るな、何だその最後尾のプラカードは、私にそれぐらいの役得があってもいいだろぉ！？」</p>
<p>サキュバスたちが、僕に愛おしそうなまなざしを向けている。</p>
<p>『淫魔たちの恋人』――それはこの国に住まう人間奴隷たちの総称である。しかし、その言葉に偽りなく、彼女たちはまるで僕のことを恋人のように扱ってくれる。</p>
<p>罵声を浴びせられ、ムチで打たれ続けていた本国とは、あまりに違う扱い。</p>
<p>「でへっへへへへへへへへへぇぇぇぇぇえええっ♡♡♡♡♡　ぇへっ、へひっ、へ――♡♡♡♡♡　へっ、えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇええッ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>……ここで一生を終えるのも悪くない。僕は笑い、何度も何度も射精しながら、そんな気がしたのだった。</p>
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		<title>どれだけ泣き叫んでもやめてくれない快楽風俗店の乳首責めフルコースで大きなおっぱいを丸ごと弱点に開発されてしまうまで</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 13 Nov 2025 15:00:48 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
		<category><![CDATA[【人数】一人に責められる]]></category>
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					<description><![CDATA[『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』というお店があります。すなわち、泣き叫ぶ程度ではイカせるのをやめてもらえないということです。そんなお店に訪れたのは、あまりにお胸が大きすぎる、おっとりとしたお嬢さま気質の"さゆり"。彼女の相手をしてくれたのは、おっぱい大好き女性の"ひなっち"さん。さゆりは体の大きな大きな部位を丸々弱点にされてしまう感覚に背筋を凍らせながら、しかし気絶するまで絶頂を止めることはできないのでした。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』というお店があります。すなわち、泣き叫ぶ程度ではイカせるのをやめてもらえないということです。そんなお店に訪れたのは、あまりにお胸が大きすぎる、おっとりとしたお嬢さま気質の&#8221;さゆり&#8221;。彼女の相手をしてくれたのは、おっぱい大好き女性の&#8221;ひなっち&#8221;さん。さゆりは体の大きな大きな部位を丸々弱点にされてしまう感覚に背筋を凍らせながら、しかし気絶するまで絶頂を止めることはできないのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※この作品は、<strong>Pixivリクエスト</strong>で頂いた有償リクエストの作品です。</p>
<p style="text-align: center;"><a rel="sponsored noopener" target="_blank" class="btn btn-green btn-m" href="https://skeb.jp/@omonove">Skebで絵や小説を依頼する</a></p>
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<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※過去に書いた作品の関連作品です。<br />
・<a href="https://omonove.com/13653/">快感至上主義のマッチング型風俗に行ってみたら集団電マ責めで気絶するまでイカされ続けた話</a><br />
・<a href="https://omonove.com/13012/">どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店で全身に電マを押し当てられて後悔アクメをキメる話</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>自分のお胸を、誰かの欲望のままに、めちゃくちゃにされたい――そんな欲求に身を焦がしている女性は、きっと世界で私1人だけでしょう。</p>
<p>私、<ruby>東雲<rt>しののめ</rt></ruby> <ruby>早百合<rt>さゆり</rt></ruby>は、裕福だけれども、その分だけ厳しい家庭で育ちました。その境遇には驕りも<ruby>謙<rt>へりくだ</rt></ruby>りもなく、客観的に周囲を見ていれば何となく分かることです。学友たちの思想や会話が、どこか私と違うということ。容姿も、同じはずなのにどこか<ruby>質<rt>・</rt></ruby>が違うということ。頻繁に美容室に行くことを言い付けられながら腰までの長さを維持している髪に、お母さまに渡された化粧水と乳液で整えた素肌。そして、あまりに大きすぎるお胸。椅子に座れば自然と学習机にお胸が乗ってしまい、もはや頭とどちらが大きいか分からなくなってしまうぐらい。</p>
<p>そんな私に対して、学友の視線は奇妙なものでした。嫌ってはいないけれども、お父さまやお母さまが向けるような愛情でもない。どこか湿度と粘性を感じさせて、目を背けたくなるような。</p>
<p>……お父さまも、お母さまも、知ればきっと『まさか』と思うでしょう。その視線が、私にとっての性の目覚めだということを。<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>小説はおろか、恋愛漫画すら読ませてもらえなかった私にとって、その性をむき出しにした視線こそが、私にとっての<ruby>初<rt>・</rt></ruby><ruby>め<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>だったのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>成人して大学に入ってから、私はマンションの一室で一人暮らしをすることになりました。</p>
<p>別に、お父さまとお母さまのことは嫌いではありません。だけど、心の中のどこかで『解放された』と感じていたことは否定できませんでした。</p>
<p>私は気がおかしくなってしまったかのように、パーソナルコンピューターの画面にしがみつき続けました。幼いころから持っているスマートフォンは、フィルタリング？というものが掛かっていたから、大きなモニターの向こうにある光景が、まるではるか広大な別世界のように見えていたのです。<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>小説を読みあさり、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>漫画を読みあさり、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>アニメーションを観て……。のめり込みすぎて危うく大学の課題を提出し忘れそうになった時は、ひどく自省することになりました。</p>
<p>私の漠然としていた性のイメージは、段々と正しい形を帯びていきます。そういう行為をする時は、男性のそれを、女性のそこに挿入れて……。男性というのは、女性のお胸やお尻に性的興奮を覚えるもので……。女性のオーガズムというものは、男性のそれよりも精神的な要因に大きく左右されるもので……。</p>
<p>だけど、ごく当たり前の性知識を備えた後も、子どもの時に育て続けた<ruby>色<rt>・</rt></ruby>は、根深く残ったまま。自分のお胸に突き刺さる他人の視線というものが、私にとっての性癖として固着してしまったのを実感します。</p>
<p>そんな折に、ソーシャル・ネットワーキング・サービス――SNSという場所で、ふと見つけたお店がありました。</p>
<p>「……『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』？」</p>
<p>きっと、それは運命というものなのでしょう。</p>
<p>何となく、本当に何となく、そのお店に、私が求めていたものがあるように感じてならなかったのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――以上で、当店の説明は以上となります。改めて、当店をご利用になりますか？」<br />
「は、はいっ」</p>
<p>住んでいるマンションから鉄道を1回乗り換えた先の駅から、歩いてすぐの繁華街――私のお父さまは、こういった雰囲気の地域に住むことを許しはしないでしょう。そんな場所に夜出歩くなんて、いけないことをしているような気がしてお胸がどきどきと鳴ります。</p>
<p>だけど、繁華街の隅っこに建てられた清潔感あるビルの地下に入ってみると、喧噪とは無縁な落ち着いた雰囲気。私はそこで、男性の店員さんより説明を受けました。『いずみ』と書かれた名札を胸に付けた、線が細くて、男性特有の迫力もなければ、いつも自分に向けられるような湿度も粘性もまるで感じさせない、まるで空気のような方です。</p>
<p>・このお店は、マッチング型？のお店です。お客さんが『攻め側』と『受け側』に分かれて、相性のよさそうな人と<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>ことをします。私はもちろん『受け側』です。</p>
<p>・性的快感を与えることについては、大抵のことが許容されます。ただし、暴力などは絶対にいけません。また、本番行為（男性のそれを、女性のそこに挿入れる行為）についてもいけないとのことです。</p>
<p>・このお店は、性的快感を突き詰めたお店。それこそ、『思わず泣き叫ぶぐらい気持ちよくなれるように』と。だからこそ、『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』。</p>
<p>そんな説明を受けている間にも、私の全身がそわそわとした緊張に包まれていきます。『もしかしたら、いきなりこのようなお店に来ることはなかったのかもしれない』『最初はもっとこう、恋人を作るとか、そういうところから始めるべきだったのかもしれない』――そんな不安があったけれども、ずっとずっと恋い焦がれ続けてきた欲求がもうすぐ満たされるんだと思うと、もう引き返す気も起こせません。</p>
<p>「それでは、ロッカールームにご案内いたします」</p>
<p>全部の説明が終わって、いよいよ甘美な深淵へと踏み込む――その瞬間でした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――こんばんはー！　ズミちゃん、今日もよろしおほおお何その子ぉ！？」</p>
<p>こんな落ち着いた雰囲気のお店で、突然響く、女性の声。高くはないけれども、明るくて、そして大きい。私は思わず、全身をぴょんと跳ねさせてしまいます。</p>
<p>私の目の前で、店員さんがため息をつきました。</p>
<p>「……初めてのお客さまです。その、お手柔らかにお願いしますね」<br />
「あはは、ごめんごめん。いやだって、こんな子見ちゃったら、おおお……！」</p>
<p>私は、自分のまぶたがぱちぱち大きく動いているのを感じながら、振り返って声の主を見つめます。</p>
<p>女性。年は私と同じか、少し上でしょうか。　背が高いそのプロポーションには、パリッとしたジャケットとタイトなジーンズがよく映えます。短い髪、キリッとした目鼻立ち、整った顔立ちだけれども、『美人』とか『かわいらしい』よりも先に『格好良い』という言葉が出てくるような。</p>
<p>「Fカップなんてものじゃない、G、H、I……！　バカな、まだ上がるだと……！？」<br />
「はあ……」</p>
<p>そんな格好良いはずの女性の視線は、ずっと私のお胸に釘付けです。確かに今までも、同性でも<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>目を向けてくる人はいたにはいましたが、これはあまりにも露骨というか……。</p>
<p>「ええと、<ruby>東雲<rt>しののめ</rt></ruby> <ruby>早百合<rt>さゆり</rt></ruby>と申します。よろしくお願いいたします」<br />
「ああ。えと、私は&#8221;ひなっち&#8221;。よろしくねっ」</p>
<p>「よろしくお願いいたします。ひなっちさん」<br />
「じゃあ、今日からここでは&#8221;さゆ&#8221;ちゃんね」</p>
<p>「白湯……？　はあ……」</p>
<p>そんなあいさつをしている最中も、ひなっちさんの視線はずっと私のお胸。何だか、私のお胸と会話しているみたい。もしも、これが最近読み始めた漫画の世界だったら、フキダシが私のお胸から伸びていないか心配になってしまいます。もしも時と場所が違えば、嫌悪感を催していたかもしれません。</p>
<p>けれども……私は少し震える口を開きました。</p>
<p>「あ、あの、ひなっちさん。もしよろしければ、今晩はお相手願えないでしょうか？」<br />
「えっ、マジ！？　いいの！？」</p>
<p>「その、私、お胸の、あれやそれに興味があって。だけど、そういう経験がなくて。ええと、ひなっちさんは私のお胸に、興味？がお有りのようにお見受けしましたので」<br />
「うひょおおおっ♡　するする、絶対する！　おおおお神さま仏様乳神様ありがとうございますううううっ♡」</p>
<p>何とも要領を得ない言葉に、私は自分でげんなりしてしまいます。これがスピーチの舞台なら、お父さまやお母さまに叱られてしまいそう。</p>
<p>だけど、私の内心に反して、ひなっちさんの反応はすこぶる良好だったみたいです。</p>
<p>「ささっ、ロッカールーム行こっ！　私が案内するから、ね」<br />
「は、はい」</p>
<p>「うへへへ、うへへへへへへへっ♡」<br />
「…………」</p>
<p>変な人――確かに、私はそう思いました。こんなにも包み隠さずに、私のお胸に欲望をぶつけてくるなんて。名前も……いえ、ご両親から頂いた大切なお名前に対して言うのも何ですが、『ひなっち』さんという名前もその……あまり聞くような感じではありませんし。</p>
<p>だけど今、この場においてなら、ひなっちさんは実に都合の良い相手だと思えたのです。</p>
<p>ひなっちさんは格好良いけれども女性です。私だって、少し世間知らずかもしれないけれども、男の人に安易に体を許すわけにはいかないという抵抗感があります。</p>
<p>そして、これは……ごまかしようがありません。『自分のお胸を、誰かの欲望のままに、めちゃくちゃにされたい』――私の体は確かに、彼女の欲望にほのかな<ruby>悦<rt>・</rt></ruby><ruby>び<rt>・</rt></ruby>を覚えていて。</p>
<p>どこをどう切り取っても、都合の良い相手。きっと、この出会いも運命というものなのでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから私は、ロッカールームで衣服を脱いで、タオルで体の前を隠しながらプレイルームというお部屋に入ります。</p>
<p>「まだお客さんは少ないみたいだねー」<br />
「そ、そうなのですか……」</p>
<p>広い空間、所々に配置されたソファとテーブル。お互いに多少ばかりの配慮がされた仕切り。その間取りは、学友と1度だけ行ったことがあるファミリーレストランに似ています。そこと比べれば、席が少なくまばらでしょうか。</p>
<p>開店して間もない時間に来たからでしょうか。人もまだ少なく、部屋の所々からか細い嬌声が聞こえてくるぐらい。</p>
<p>『ぁ……っ♡　ぅぁあ、ぁぁぁぁ……♡』<br />
『ぅ、ぅう……♡　それ、気持ちいぃぃ……♡』</p>
<p>だけど、たったそれだけでも私には相応の刺激であって、またそれを見てしまうのは何か、これからの楽しみが損なわれてしまうような気がして（ネタバレ……と言うのでしたっけ）。私は真下を見ながら、ひなっちさんのかかとに付いていきます。</p>
<p>行き先は、広いお部屋の隅っこ。</p>
<p>「それじゃあ、ズミちゃんよろしく！」<br />
「はいはい。それでは、ええと、<ruby>さ<rt>・</rt></ruby><ruby>ゆ<rt>・</rt></ruby>さま、お体失礼いたしますね」</p>
<p>それは、このお店に来た『受け側』にとっては、いつもの段取りのようです。</p>
<p>鉄パイプを縦横に組み合わせて作られたような拘束具（フレームバインダーというらしいです）に、体が拘束されていきます。両手首、両太もも、両足首、腰、首。両腕はガッツポーズ、両足はがに股――最初は『すごい道具だなあ』と関心して見ていたのですけれども、いつの間にかとても恥ずかしい姿勢になっていることに気付いて、私は自分のお顔がとても熱くなるのを感じました。</p>
<p>「ズミちゃん、高さ低くして！　今日はおっぱいデーなの！」<br />
「心得ています。今日と言わず、貴女はいつもそうでしょう」</p>
<p>最後に、拘束具全体が、私の体ごとほんの少し上下します。私よりも背が高いはずのひなっちさんを、頭一つ分だけ見下ろす高さ。</p>
<p>それで、全部の準備がおしまい。店員さんは、『それではごゆっくり』とお辞儀をしてから、どこかへと行ってしまいます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「う……」</p>
<p>人生で1度も取ったことでないであろう格好に、筋肉がおのずと矯正力を働かせます。だけど、元の格好に戻ろうとした手足は、きちりという音を鳴らすだけ。この拘束は頑強でした。</p>
<p>むき出し。無防備。逃げられない――私は自分の置かれた状況をようやく理解してきたみたいで、段々と、緊張と不安で全身がこわばっていきます。</p>
<p>だけどその時、ひなっちさんが私のこめかみの辺りに手を添えました。</p>
<p>「大丈夫だよ、心配しないで」<br />
「っ……」</p>
<p>「今晩は、二人きりでしようか。大勢でする子もいるけど、ハードル高いだろうからさ」</p>
<p>広いお部屋を、私の視界から隠すような手のひら。部屋の所々からは相も変わらず喘ぎ声が聞こえるけれども、今私が見えるのは、ひなっちさん1人だけ。心のどこかで安心する一方、不思議とどぎまぎします。</p>
<p>「どうしたの？」<br />
「い、いえ……。お願いします」</p>
<p>餌を前にしたワンちゃんのように、私のお胸を見てハアハアしていた様子はどこへやらでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>拘束されている私の正面に立ったひなっちさんが、両手で私のお胸を持ち上げます。</p>
<p>「っ」</p>
<p>下から手のひらで支えて、左右に優しく揺らす。私のお胸が、お餅のように揺れる。私に性的快感を与えるためというよりは、何か具合を見るためのような手付き。</p>
<p>思えば、こうも他人にまじまじと自分のお胸を見られることなんて、生まれて初めてかもしれません。こんなにも珍しく大きなお胸ですから、醜いところがないだろうか不安になります。</p>
<p>「ううん、すごくきれいだよ。大きいのに張りがあって、シミもない」<br />
「そう、ですか……」</p>
<p>「乳首大きいね。小さい頃から1人でシてた？」<br />
「シた……マスターベーションのこと、ですか？　ええと、実家が厳しかったので、あまり……」<br />
「そっか。じゃあ元からだ」</p>
<p>「その、良くない、でしょうか？」<br />
「ううん。触りやすくていいと思うよ」</p>
<p>うそはついていないけれども、少しだけ、本音は隠しました。小さい頃は習い事とか勉強とかで忙しくて、マスターベーションをしようなんて考えもしませんでした。だけど、成人して、こうして一人暮らしを始めた後は……。</p>
<p>そう言えば、私自身も、自分のお胸をしっかり観察することなんて、あまりなかったかもしれません。</p>
<p>お胸というのは決してまん丸ではなく、重力に従って滴の形になります。斜めに傾いた滴の底部には、ピンク色のつるつるした乳首。その大きさは、100円玉を3枚か4枚重ねたぐらいはあって、乳輪はさらにもう一回り外側に。お胸自体が大きいですから、あまり気にならないバランスでしたが、確かにこの乳首が小さなお胸に付いていたら、少々不釣り合いに見えるでしょう。どうやら私の乳首は大きいらしいです。そう思うと、何だか少しお顔が熱くなる気がします。</p>
<p>「それじゃあ、乳首に触ってみるね」<br />
「んくっ……！　っ、ん……」</p>
<p>ひなっちさんが、そんな大きな乳首に人差し指を添えました。すりすり、すりすり。細くて、柔らかい指です。</p>
<p>「ふーん。なるほど」<br />
「あ、あの、どうでしょうか……？」</p>
<p>「くすくす、君が聞くの？」<br />
「あ、いえ。その。私のお胸は、どうなのかな、って。その、感度とか……？」</p>
<p>また、たどたどしい言葉。</p>
<p>苦し紛れに出た言葉だけれども、気になる部分でもあります。人の体がどれだけ感じられるかは、個人差があると聞きます。私のお胸はどうなのでしょうか？</p>
<p>「感じやすいほうではないね」<br />
「そう、ですか」</p>
<p>「大丈夫だよ。まだ、慣れてないだけだから、がっかりしないで。今日はたくさん気持ちよくしてあげる」<br />
「っ……♡」</p>
<p>この人は、本当に先ほどのひなっちさんと同じ人物なのでしょうか。目の前でほほ笑む表情は本当に格好よくて、私はつい見とれてしまいます。</p>
<p>だけど、私の視線が彼女のお顔に釘付けになっている時、不意に異質な感覚がお胸を襲ったのです。</p>
<p>「――ひぁっ！？　ぁくっ、ふふふふぁぁ……！」</p>
<p>それは、くすぐったさ。ひなっちさんが、両手を目いっぱい開いて、細い10本指を私のお胸に当てていました。そして、その指先をぞぞぞ、ぞぞぞと少しずつすぼめていくのです。学校で、学友たちがお膝をくすぐり合っているのを見たことがありますけれども、その時と同じ手付き。あの時は何となく『くすぐったそうだな』と思いましたけれども、まさか今、お胸にされるだなんて。</p>
<p>「あ、あの、これっ、くすぐった……！？　ぁくぅっ、ふふふぅぁ……！」<br />
「だめだよ、動かないで」</p>
<p>「そ、そんなこと言われてもぉ……！　んぁっ、ひゃぁぁ……！？」</p>
<p>ぞくぞくぞく、ぞくぞくぞくぞく。全身が鳥肌立っていきます。</p>
<p>指先でお胸をぞわぞわさせるこの手付きは、とても厄介でした。ただくすぐったいだけではありません。段々とすぼめられていく指先は、だけど乳首には絶対に触れてくれないのです。1番触られたいはずの部位にちっとも触れてもらえなくて、とても焦れったい。</p>
<p>「まずは、おっぱいを隙間なく、ゾクゾクで埋めてあげる」<br />
「それ、や……！　気持ちいいわけじゃ、な、ひゃぁぁ……！？」</p>
<p>「おっぱいが大きくて、手が届かないや」<br />
「ぅひぅっ！？　や、あっ、お胸の付け根、指先でくるくるしひゃらっ、ぁぁぁぁぁ……っ！」</p>
<p>「腋の下とかも、結構大事なんだよ？」<br />
「んやはっ、あはははははははははっ！　くすぐったいですっ、やめっ、やめてくださいぃぃっ！？」</p>
<p>ひなっちさんは、私をもてあそんでいるのでしょうか？　だけど、その表情は真っすぐで、格好良くて、素敵だから、私は抵抗できません。そもそも、全身をぎちぎちに拘束されているのですから、私にできる抵抗なんてせいぜい、全身の筋肉をぎゅうぎゅうに絞って、上半身を頼りなくよじってお胸を小さく揺らすぐらいです。</p>
<p>「はっ、はぁ……！　はぁぁ……！」</p>
<p>お胸を隙間なくくすぐられて、全身がすっかり鳥肌立った頃、ひなっちさんはようやく私から手を離しました。私ははあはあと荒立った息を整えます。想像と違う――何だか、少し背筋がじりじりする心地。</p>
<p>そんな私の心境を知ってか知らずか、ひなっちさんはどこからか箱を持ってきて、テーブルの上に置きます。片手で抱えるには少し大きめの、白いプラスチックでできた箱です。</p>
<p>「このお店は、こういう道具もそろえてるんだよ」</p>
<p>がさがさ。ひなっちさんが箱から取り出したのは、筆。私が目をぱちぱちさせても、それはやっぱり筆でした。お習字で使う、だけど使い古したように先がぼさぼさに開いた筆です。</p>
<p>今、この場で、お習字をするとは到底考えられず、私はその道具の用途にぴんと来ません。ひなっちさんはそんな私に、行動でもって答え合わせをしてくれます。</p>
<p>「ひぅっ！？」</p>
<p>お胸の膨らみを1周するように、筆先でさわり、さわり。なるほど、この筆はお胸を刺激するためのもののようで。だけどその道具は、私にとって、何というか……とても好ましくない選択のように思えました。</p>
<p>「っ、ぅぅ……！　あ、あの、これ、刺激が弱すぎて……！？　くっ、ぅぅぅ……！」</p>
<p>もしもこれが新品の筆で、先がぴんと尖っていれば、集中した毛先の強い刺激に悦ぶことができたかもしれません。だけど、ぼさぼさに開いた筆は、線維がまばら。1本1本の線維が気まぐれのようにお胸をこしょ、こしょとくすぐっていく刺激は、あまりにも中途半端。決して無視することはできず、だけど物足りないのです。</p>
<p>それは、ようやく乳首に触ってもらっても同じでした。</p>
<p>「ぁぐっ、ぅぅぅぅぅぅっ！？　これ、気持ちよくない……！？　気持ちよくないです！？」</p>
<p>私はぎちぎちと全身を硬直させます。</p>
<p>ずっとずっと触ってほしかった乳首が、気持ちいいような、気持ちよくないような。その中途半端は、実に不快でした。いっそのこと、まったく触ってもらわないほうがまだ楽だったでしょうに。</p>
<p>もう限界！　私はとうとう叫びました。</p>
<p>「も、もうやめ――っ！　どうしてっ、どうしてこんなことするんですかぁっ！？」</p>
<p>すると、ひなっちさんは手の動きを1度止めてから、キスができそうな距離でささやきました。</p>
<p>「せっかくだからさ、今日はさゆちゃんのおっぱいを開発してあげようかなって」<br />
「か、かいは、つ……？」</p>
<p>「そ。今は我慢の時間だよ」<br />
「ぁくっ、また、筆で――！？　ぅぅぅぅ……！？」</p>
<p>ひなっちさんは私の頭をなでてから、また私の乳首を筆でなで始めます。</p>
<p>だけど、私は納得できていませんでした。その言葉に、ぴんと来ていなかったのです。知識としては知っています。女性の体というのは、然るべき処置をすれば、その分だけ敏感になれるのだそう。知っています、知っていますけれども、ひなっちさんはこんなにも優しい刺激で、私の神経を掘り起こそうと言うのでしょうか。もっと指ですりつぶすとか、爪を立てるとか……。</p>
<p>「っ、ふぁ、ぅ……！？　も、もう、もう十分じゃないですかあっ！？　もう、何時間も……！？」<br />
「そんなに時間たってないよ？　さっき始めたばかりじゃない」</p>
<p>「そ、そんなうそ――！　ぅあっ、やめ、乳首の真ん中ほじくっちゃ、ぁぁぁ……！？」<br />
「ああ、このお店、時計がないんだった。でも、うそじゃないよ」</p>
<p>それから、ひなっちさんはしばらく、私の乳首をまばらな筆でくすぐり続けます。私は拘束具をきしきしと鳴らしながら暴れるけれども、体はほとんど動きません。お胸がゆさゆさと揺れるだけでは、乳首がくすぐったい筆から逃がれることもできません。</p>
<p>元々大きい乳首が、満足することなく、どんどん硬く、大きくなっていく。女性器から愛液が垂れて、内股を伝っていく。まるで餌をずっとお預けにされているワンちゃんのようです。もしかして、出会った当初、心の中でひなっちさんのことをワンちゃんと称したのを恨んでいるのでしょうか。それにしたって、これはあんまりなのではないでしょうか？</p>
<p>「く、ぅぅぅ、ぅぅぅぅぅ……！　っ、ぅ゛ぅぅ……！！」</p>
<p>まるでワンちゃんのうなり声のよう。不信感と焦燥感。私の口から、私の思いも寄らない暴言が吐き出されてしまいそうな……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だけどそんな地獄のような時間は、突然終わります。</p>
<p>合図か兆候か、そんな何かがあったのか、なかったのか。不意に、本当に不意に、ひなっちさんは私の両乳首を指でこりっとつまんだのです。</p>
<p>「――ぉ゛ぉおぉぉぉッ♡♡♡」</p>
<p>私はその瞬間、拘束具をひときわ大きく、きしりと鳴らしました。驚きのあまり、みっともない声を上げてしまったことに恥じらうことすらできず、目をしぱしぱさせるだけ。何をされたのか、その瞬間では理解できなかったのです。</p>
<p>「開発、うまくいったね」<br />
「ぉ゛、ぉ、お……ッ♡　な、ぉ……！？」</p>
<p>「よく頑張ったね。それじゃあ、これからはたっぷり気持ちよくなる時間だ」<br />
「ぁぅあ゛っ♡♡♡　やっ、指、動かしたら、ぁ゛んんんんんんっ♡♡♡」</p>
<p>ふにふに、ふにふに。つまんだ指が、乳首をもみほぐします。</p>
<p>まるで、全身の神経が何倍、何十倍も太くされてしまったかのよう。乳首を押しつぶされる甘い感覚が脊髄を通って、声帯を震わせる。それではちっとも消費し切れない快感が女性器に流れて、少し遅れてじゅわ、じゅわと染み出していく。</p>
<p>心の中で沸々としていた不信感だとか焦燥感だとかが、あっという間に溶けていくのを感じました。</p>
<p>「さゆちゃんは、どんな触り方が好き？　こうやって、ふにふにされるのは？」<br />
「ぁ、ぁ゛ぁ、ぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡　変、それ変ですうううっ！！？」</p>
<p>「次に、ちょっと強めに、きゅーっ」<br />
「ん゛ぉぉぉぉぉおッ♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉお、お゛――ッ♡♡♡」</p>
<p>「すごく気持ちよさそう。それじゃあ、爪で乳首を優しくかりかりするのは？」<br />
「ふわぅぉ゛ぉぉぉぉぉおッ♡♡♡　ぉ゛あッ！！？　だめ、だめぅぁ゛ぁぁぁぁぁあッ♡♡♡」</p>
<p>「あれ？　こっちが正解だったんだ」<br />
「やめっ、1度、やめ――♡♡♡　かりかりだめっ、それ、乳首変になぁ゛ぁぁぁぁッ♡♡♡」</p>
<p>「まさか。せっかく気持ちよくなったんだから、たっぷりシてあげる」<br />
「おかしいっ、おかじいですぅぅぅうっ！！？　ど、しでっ、こんな乳首が敏感に、ぁ゛♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉぉぉおおおっ♡♡♡」</p>
<p>「それはね、さゆちゃんがエッチだからだよ。『気持ちよくなりたい、気持ちよくなりたい』――ずっとそう思ってたから、体がそれに応えちゃったんだ。……確かに、ものすごく簡単に開発されちゃったね。普通の子じゃあ、絶っ対にこうはならない」<br />
「そんな、私、そんなのじゃ、あ゛――♡♡♡　あ゛、だめ、続けられたら、あ゛――♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　ぉ゛――♡♡♡　ぉ゛ぉぉ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>しつこく乳首をかりかりされたせいで、気持ちよさがお胸でぱんと破裂して、全身をがたがたと震わせます。少し時間がたってから、私はそれが『オーガズム』であると理解しました。生まれて初めてのオーガズムに、まさかお胸だけで達してしまうなんて。女性器とは、一体何のためにあったのでしょうか。</p>
<p>そして、続けられる乳首かりかり攻撃。</p>
<p>「ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡　ちょっど、待――♡♡♡　今、お゛ぉ、がずッ、ぅぉ゛♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉぉおッ♡♡♡」<br />
「イッた後の乳首責められるの、すごく気持ちいいよね。私、このお店で会う子には必ずやってあげるって決めてるんだあ」</p>
<p>「待ってくださっ♡♡♡　これ、本当に――♡♡♡　ぅ゛ぁぁぁぁぁぁぁあッ♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああーーーー♡♡♡」</p>
<p>今日に至るまでずっとずっと恋い焦がれ続けて、今に至るまでずっとずっと焦らされ続けて、ようやくやってきた気持ちよさ。</p>
<p>そのはずなのに、私の反応は、私自身の想像とすら違っていました。</p>
<p>「やめ、いったんやめでくだざいぃぃぃぃぃッ♡♡♡　これ、つよすぎっ、乳首かりかり強すぎるがらぁぁぁぁぁぁ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁあッ♡♡♡」</p>
<p>私はもっと、こう、うっとりと蕩けるような気持ちよさを想像していたのです。だけど、この気持ちよさはあまりに強すぎて、甘すぎて。</p>
<p>100円玉を3枚～4枚重ねたような大きさの<ruby>ぽ<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>ち<rt>・</rt></ruby>に触れられるだけで、全身が否が応でも反応させられる。両手と両足の指がわきわきと忙しなくうごめいて、女性器の周りにある筋肉がポンプのように収縮する。口からは、お父さまとお母さまには絶対に聞かせられないような、汚く濁った声があふれるばかり。</p>
<p>「ぁ゛、あぁぁッ♡♡♡　また、来ちゃう――♡♡♡　きちゃいま――♡♡♡　ぁお゛ぉぉぉッ♡♡♡　ぉ゛ぉぉおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>1度目の絶頂から、ずっと乳首をかりかりされ続けて、休む間もなく2度目の絶頂。私は歯を食い縛りながら、全身を痙攣させます。不思議と、目から涙がぼろぼろとこぼれ始めました。泣いたなんて、いつ以来でしょう？</p>
<p>もう十分。私はそう思ったけれども、ひなっちさんが拘束具を解いてくれる気配は、ちっともありませんでした。</p>
<p>「はっ、ぁ゛ぁ……♡♡♡　はぁ゛ぁぁ……♡♡♡　もぉ、や゛め……ッ♡♡♡」<br />
「せっかくの初めてなんだから、指だけじゃもったいないよね」</p>
<p>ひなっちさんが、白い箱の中から何かを取り出して、テーブルの上に並べていきます。</p>
<p>ああ、見たことがあります。私がインターネットを漁るようになってから知り、だけどついぞ買う勇気が出なかった、『大人のおもちゃ』というものです。私の人並みで拙い性知識では、どんな道具なのか分からないものもあります。このお店には、一体どれだけ、性感をもてあそぶ道具があるのでしょう。</p>
<p>その光景は、今夜という時間の永さを想像させるには十分なもの。じくり、じくりと、目からこぼれる涙が、量を増していきます。</p>
<p>「さゆちゃんのお気に入り、見つけてあげる」<br />
「ぅぁ、ぁ、ぁ……！？」</p>
<p>ひなっちさんの優しく、だけど鋭いほほ笑みに、私は何も言えません。</p>
<p>ひなっちさんとの行為に夢中になっていたから、気付きませんでした。いつの間にかお店にはたくさんのお客さんが入っていて、プレイルームのあちこちから声が聞こえます。</p>
<p>『やめ゛でぐだざいぃぃぃぃぃぃぃいいッ♡♡♡♡♡　もういぎだぐなッ、いぎだぐないぃぃぃぃぁあ゛――♡♡♡♡♡　っぁ゛ぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡』<br />
『ごめんなさいごめんなざいごべんなざいぃぃぃぃぃぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡　あやまるがらッ、もうイがせるのやめ゛――♡♡♡♡♡　いやぁ゛ぁぁぁぁあああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡』</p>
<p>『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』――私もその悲鳴の一部になると思うと、体は熱いのに、がちがちと震えるようでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、ひなっちさんによる残酷な『大人のおもちゃ体験会』が始まりました。</p>
<p>最初はローター。</p>
<p>「ひゃぅぁ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああッ♡♡♡♡　何これっ、何だかくすぐったひゃッ♡♡♡♡　んぁ゛ぁんんんっ、ひぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡」</p>
<p>これは私でも、インターネットで見たことがあります。親指ぐらいの大きさのおもちゃで、スマートフォンのバイブレーションのように小さく振動するのです。</p>
<p>たったそれだけのおもちゃだけれども、敏感になった乳首に当てられると、神経が振動にくすぐられるようです。口の奥がくすぐったくなって、歯がかちかちと鳴ります。</p>
<p>「手で持っていじめるのもいいんだけど。こうやってバンテージテープで乳首に固定するとね」<br />
「なにしてッ♡♡♡♡　これ、外れな――♡♡♡♡　ろーたーが、ずっと乳首責めでッ♡♡♡♡　ぇ゛ぅぉぉぉぉおおおおッ♡♡♡♡」</p>
<p>「はい、できた。どう？　もしも、私がこのままお手洗いに行っちゃったら……」<br />
「ひ――ッ♡♡♡♡　やめ、行がないでくだざいぃぃぃぃぃッ♡♡♡♡　私、このままッ♡♡♡♡　そんな、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡♡　ぁ゛ぐぅぅう～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>「大丈夫、行かないよ。このまま見ててあげる」<br />
「そ、ぉ゛ッ♡♡♡♡　それな゛ら、これ、外し――♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぉ、ぉ゛ぉぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>私は、大人のおもちゃの恐ろしさというものを知りました。</p>
<p>人の力を必要とせず、電池さえあれば動き続ける。全身を拘束されるということが、この延々淡々と続く快感とどれだけ相性が良いことか。</p>
<p>ひなっちさんは、おもちゃにいじめられる私を助けてはくれず、じいっと見つめるだけ。その間に、私は2度、3度とオーガズムに達しました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「次は、こーれっ」<br />
「ひぁ――！！？　ぅ、ぇ、ぇ――！！？」</p>
<p>乳首が隙間なくすっかり甘くなった後、ひなっちさんがバンテージテープを剥がして、次に取り付けたのは吸引機でした。理科の授業で使う試験管のような小さなシリンダーの先端に、ゴム製のポンプが付いているのです。</p>
<p>私は『ええ！？』と思いました。信じられませんでした。乳首を吸引する道具というものは知っています。だけどそれは、赤ちゃんに与える母乳を搾るためにあるものでしょう？</p>
<p>だけど、ひなっちさんがポンプを収縮させてシリンダーの空気圧が変わると、その変化に、私は悲鳴を我慢できなくなりました。</p>
<p>「んぐあ――♡♡♡♡　これ゛、きつ――♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉ、ぉ゛ぉぉぉぉぉぉぉッ♡♡♡♡」</p>
<p>強い力。それはもう、搾り上げるというよりは、縛り上げるかのような圧迫感。それによって、乳首の神経が浮き彫りになっていくような――。</p>
<p>「元々大きい乳首だから、膨らんだらシリンダーにすっぽり収まっちゃったね」<br />
「っふ、ぅぅぅぅぅ、ぅ゛ぅぅぅぅぅぅ――♡♡♡♡」</p>
<p>「吸われるだけじゃあ退屈かな？　だけど、もうちょっと待ってね。次はすっごく気持ちいいから」<br />
「んぅぁ゛ッ♡♡♡♡　やめっ、きゅーいんぎッ♡♡♡♡　指で弾かないで♡♡♡♡　っ～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>幸いにも、それだけでオーガズムに達することはありませんでした。だけど、乳首の神経を浮かせるような感覚は、吸引機を外しても元に戻りません。何だか、乳首の神経が室内のわずかな空気の流れすら感じ取れるようになってしまったような気がします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして、最後に取り出したのは……それはもう、私の性知識では何なのかまったく分かりませんでした。</p>
<p>二つのお椀のような、あるいはブラジャーのような機械。形状からして、きっとお胸にかぶせるようにして使うのでしょう。お椀の内側、お胸にかぶせたら乳首に当たるであろう部分には、シリコンの塊があります。丸みを帯びて湾曲したその形状は、まるで舌のよう。そして、その舌はピンク色の液体に濡れていて。</p>
<p>観察、想像、……そして、理解。</p>
<p>「ま、待って、くださ――ッ♡♡♡♡　そ、その機械、は――ッ♡♡♡♡」</p>
<p>声を上げるのが、あまりにも遅すぎました。その機械は、既に私のお胸にかぶせられた状態。次の瞬間、シリコンの舌が、乳首を舐るようにニュルニュルと回転し始めたのです。</p>
<p>「ふわぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおッ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>「乳首をにゅるにゅるされるのが1番好き？　じゃあ、これはしばらく付けといてあげるね」<br />
「いやっ、いや゛ですぅぅぅぅぅぁ゛ぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡　やめっ、やめでえッ♡♡♡♡　外して、外しでくだざいぃぃぃぃぃぃぃぁ゛ぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>思った通りの動き、だけど予想以上の快感。</p>
<p>シリコンの舌を濡らしていたピンク色の液体は、ラブローションというものでした。乳首とシリコンの摩擦を極限まで減らすそのぬるぬるが、まるで本当に人の舌に舐められているかのような錯覚を生みました。直前まで吸引機で乳首を搾られていたこともあって、敏感になっていた私は4度、5度と立て続けにオーガズムに達してしまいます。</p>
<p>いつしか、私は泣きながらひなっちさんに『やめて』と懇願するようになっていました。不思議な感覚です。このお店に来た時は、あんなに『気持ちよくなりたい』と思っていたのに。今では、あまりに気持ちよすぎて、気持ちいいことが不快なのです。</p>
<p>だけど、どれだけ泣き叫んでも、ひなっちさんはやめてくれません。だって、『どれだけ泣き叫んでも許される快楽風俗店』では、女性が泣き叫ぶぐらいのことは日常茶飯事なのですから。言い換えるなら、『どれだけ泣き叫んでもやめてくれない快楽風俗店』。</p>
<p>「乳首だけじゃあ寂しいよね？　おもちゃってね、こういう時に便利なんだあ」<br />
「ぃ゛や――♡♡♡♡　お胸、触っちゃ――♡♡♡♡　これいじょっ、気持ちッ♡♡♡♡　ぁお゛っ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>それどころか、乳首を機械で舐られている間に、ひなっちさんがお胸全体をもてあそび始める始末。オーガズムに達すれば達するほど、乳首が、そしてお胸全体が敏感になっていくのを感じました。</p>
<p>お胸をなでる。</p>
<p>「ひぁ――♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡♡　ひゃっ、ぁ゛あっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>もむ。</p>
<p>「んぉ゛、ぉ゛ぉぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぉごッ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>揺らす。</p>
<p>「ひぅあ゛っ♡♡♡♡　ぁ゛っ、あっあっぁっぁ゛ぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡♡　ぁぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡」</p>
<p>くすぐる。</p>
<p>「ぃひひゃっははははははははははぁぁぁッ♡♡♡♡　ひゃぁ゛ッ♡♡♡♡　ぁひゃぁ゛ぁぁぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>最初は、何も感じなかったり、ただくすぐったいだけだったはずなのに。今では、その一つ一つが嫌になるぐらい気持ちいい。ひなっちさんの指の動き一つ一つに素直に反応してしまう私は、楽器か何かになったかのよう。私はどうやら本当に、お胸を丸ごと弱点にされてしまったみたいです。</p>
<p>私は、人の弱点というものは、小さくて、ひっそりしているものだと思っていたのです。それはまるで、竜の逆鱗のよう。女性の体だって、クリトリスという部位は1番敏感だと聞きますけれども、それは本当に小さいですし、誰かが触れることなんてまずあり得ない場所にあるでしょう？</p>
<p>こんな、体の前にある大きなものが丸ごと弱点になってしまうなんて、誰が信じられるでしょうか。</p>
<p>「ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　もぉ゛、いぎだぐなッ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>おもちゃも、指も、どれもこれも本当に気持ちがよくて、私は数え切れないぐらいオーガズムに達してしまいます。気持ちいいのがつらい、もう嫌だ、もうオーガズムに達したくない。</p>
<p>……それなのに、心の奥底が、まだ乾いている。何か、快感の深層に、薄いフィルムがぴちりと貼られているような。その違和感の正体は、私自身で気付くことはできず、ひなっちさんが教えてくれるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>散々オーガズムに達して、身も心もへとへとで、だけど子宮はくるくるとうるさいぐらいうずいたまま。</p>
<p>「ひぁ、ぁ゛ぁ……♡♡♡♡　ぉ゛ぉ、ぉ……♡♡♡♡」</p>
<p>その時、ひなっちさんが私のお胸に付いたおもちゃをぺりりと剥がし始めます。そして、私の汗が付いたそれをテーブルの上に無造作に投げた後、私のお胸をじいっ。</p>
<p>終わり……？　安堵感半分、物足りなさ半分。</p>
<p>だけど、心と体がほんの少し落ち着いてくると、連続オーガズムのさなかでは気にも留めていなかった<ruby>音<rt>・</rt></ruby>を、私はようやく認識できるようになったのです。</p>
<p>「ふーっ、ふーーーーっ♡」</p>
<p>それは、目の前に立つひなっちさんの吐息。私がぐったりしていた自分の頭を持ち上げてみると、ひなっちさんのお顔は真っ赤で、その表情には興奮がありありと浮かんでいました。へとへとの私はびっくりするだけで、思考が追い付かないけれども、ひなっちさんが手に何か着せていることに気付きます。</p>
<p>グローブ――だけど、冬に着ける防寒具とも、野球部員が付けるものとも、あまりに見た目が違っていました。ビニール、いや、シリコン？　布とは明らかに違うつるつるした素材だけれども、手のひらから指先までにびっしりと<ruby>毛<rt>・</rt></ruby>が生えています。太さは2mmぐらい、長さは1cmにも満たない<ruby>ぷ<rt>・</rt></ruby><ruby>に<rt>・</rt></ruby><ruby>ぷ<rt>・</rt></ruby><ruby>に<rt>・</rt></ruby>の毛が、何百本も生えているのです。そしてそれはみんな、ピンク色のラブローションに濡れていて――。</p>
<p>ひなっちさんは、そのまるでブラシのようなグローブを、私の胸にじょりりと擦り付けたのです。</p>
<p>「――ぅ゛あぉ゛ぉぉおッ♡♡♡♡」</p>
<p>じょり、じょり。</p>
<p>「ぉ゛お――♡♡♡♡　ぉ゛ッ、ぉっおっおっおっぉ゛ぉぉおおおッ♡♡♡♡」</p>
<p>じょりじょり、じょりじょりじょりじょり。</p>
<p>「ぉ゛ぉぉぉおおっ、ぉ゛ぉぉぉぉぉおおおおおおおおおーーーーッ♡♡♡♡」</p>
<p>最初は遠慮がちに、恐る恐る。そして、段々と我慢できなくなるように、速く、強く。</p>
<p>ラブローションに濡れたシリコンが乳首を舐る感覚は、指とは明らかに違う。ローターとも、吸引機とも違う。最後のお椀状のおもちゃに少し似ているかもしれない。だけど、あれはもっと無機質的だった。規則正しかった。一定だった。</p>
<p>この感覚はもっと――私が言語化に至るよりも早く、<ruby>声<rt>・</rt></ruby>が聞こえました。</p>
<p>「……ほんと、かわいい」</p>
<p>ぼそりと呟いたひなっちさんの声は、びっくりするほどの湿度と粘性を帯びていて。</p>
<p>そこにいるのは、楽しそうにお話しする、ちょっと変なひなっちさんではありません。優しく導いてくれる、格好良くて素敵なひなっちさんでもない。もう、笑ったり、優しくしたりする余裕もないぐらい、興奮しているひなっちさん。</p>
<p>「――――<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>、だめ、です――ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>そう、そうだ。ひなっちさんは、ただひたすらに、私のお胸に興奮しているんだ――それを実感した瞬間、私の中で、何かがぱんと花開くのを感じたのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――それだめですッ♡♡♡♡♡　それだめですう゛ぅぅぅぅぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡　<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>ッ♡♡♡♡♡　<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>が1番きもぢひッ♡♡♡♡♡　気持ぢいいがらぁ゛ぁぁぉぉぉおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛あ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>今までにない感覚が、私のお胸を襲いました。他のおもちゃでも得られるであろう強さの刺激のはずなのに、今まで受けたどの気持ちよさをも凌駕していました。私は、快感の深層にあった最後の<ruby>障<rt>・</rt></ruby><ruby>壁<rt>・</rt></ruby>が何だったのかを知りました。</p>
<p><ruby>欲<rt>・</rt></ruby><ruby>望<rt>・</rt></ruby>。自分のお胸を、誰かの欲望のままめちゃくちゃにされたい――優しく私を導いてくれていたひなっちさんは、格好良かった、素敵だった、うれしかった。だけど、足りなかったのです。</p>
<p>今、ひなっちさんは取り繕う余裕もないぐらい、私に興奮してくれている。欲望のまま、私のお胸をめちゃくちゃにしてくれている！</p>
<p>「『1番気持ちいい』なんて言われちゃったら、私、もうやめられないじゃない……♡」<br />
「ぁ゛ぁおッ♡♡♡♡♡　手付きっ、もっとめぢゃぐぢゃになっでッ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>自分のお胸を、誰かの欲望のままめちゃくちゃにされたい――このブラシ状のグローブは、その欲望を叶えるのにこの上ない道具だと気付きました。</p>
<p>そのグローブは、確かに人の手ではあり得ない感覚を生み出します。ラブローションでぬるぬるになった無数の毛が、皮膚の摩擦を無視して、神経を直接舐るよう。</p>
<p>だけど、その感覚の奥に、確かにひなっちさんの<ruby>欲<rt>・</rt></ruby><ruby>望<rt>・</rt></ruby>が混じり込んでいるのです。柔らかな肉を揉みしだきたいという手のひらの力み、硬くなった乳首をもてあそびたいという指のうごめき、それらを丸ごと抱き締めたいという腕の締め付け。全部が全部伝わってきて、ひなっちさんが私のお胸にどれだけ興奮しているか分かってしまう。</p>
<p>それが、私を今までで1番気持ちよくしたのです。</p>
<p>「ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁあッ♡♡♡♡♡　やめで、やめでぐだざいぃぃぃぃぁ゛ぁぁぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　づらいでず、ぉ゛ぉおッ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>気持ちいい、苦しい、気持ちいい、つらい。</p>
<p>やっと出会えた、私の理想の快感。だけど、私の体はもう、許容量をすっかり超えてしまっていました。私はその快感を受け入れることができず、ただ泣き叫びながらイキ続けるだけ。</p>
<p>「やだ、絶対にやめてあげない……♡」<br />
「そんな゛、そんな゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああッ♡♡♡♡♡　ぁぐぉ゛ッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁあああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>私がこんなにも気持ちよさそうにするから、ひなっちさんの手付きはどんどん遠慮がなくなっていきます。いろいろなおもちゃを使って私のお気に入りを探し出したように、今度は手の動きで、私の反応を引き出していきます。</p>
<p>例えば、手を少し遠ざけて、手袋に生えたブラシの先端だけで、お胸の表面をなでる。</p>
<p>「ふぁ、ぉ゛♡♡♡♡♡　ひゃぅぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぞくぞくが、止まらにゃ――♡♡♡♡♡　ぁ゛ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡♡」</p>
<p>最初は、焦らされるのがあんなに嫌いだったはずなのに。今はもう、そのくすぐったい刺激だけでオーガズムに達してしまう。</p>
<p>だけど、ひなっちさんのほうがきっと、焦れったい動きをするのに焦れてしまったのでしょう。すぐにがっつくように、両のお胸を激しくもみしだき始めます。</p>
<p>「んぐぉ゛♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおおおっ♡♡♡♡♡　おぐッ、奥に届かせるの゛、やめ゛♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>胸の奥に、何か<ruby>つ<rt>・</rt></ruby><ruby>ぼ<rt>・</rt></ruby>があるような気がします。指を食い込ませてそのつぼを刺激されると、ぞぞぞぞという快感が背筋を上ってくるのです。</p>
<p>そして、ぐにぐにと揉みしだく動きは、段々と擦り付ける動きへ。胸の横から下の付け根をじょりじょりされるのは、くすぐったい。</p>
<p>「ぃひゃぁ゛はっはっはははははははぁぁぁぁぁぁああッ♡♡♡♡♡　なに゛ゃッ♡♡♡♡♡　ぐすぐっだひっ、はずなの、にぃ゛ぃぃぃいいッ♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ゃ゛ぅぁ゛ぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>少しだけ、ほんの少しだけ『おかしい』と思いました。だって、この動きは間違いなく、私のことをくすぐっています。普通なら、こんなことをされたら私はみっともなく笑い転げてしまうはず。それなのに気持ちいい。胸の付け根という微妙な部位が、くすぐったさで、何度も何度もイカされていく。</p>
<p>ああ、だけど、やっぱり乳首が1番気持ちいい。</p>
<p>「ぁ゛ぁぁぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛ぅおッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉおお、ぉ゛ぉぉぉおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>じょりじょり、じょりじょりと腕を動かすたびに、無数のシリコンの毛が、不規則に乳首を舐っていきます。ほじくり、弾き、転がり、引っかかり――激しく、途切れず、飽きることのない快感。</p>
<p>私史上の快楽最大値が分かると、ひなっちさんはもう、あの手この手で私の反応を引き出そうとはしませんでした。手のひらから生えたシリコンのブラシを、ただひたすら私の乳首にじょりじょりと擦り付けるだけ。</p>
<p>「ぁ゛ぅお゛♡♡♡♡♡　ぉ゛っおっぉ゛ぉぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛おおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>『ねえ見て、あそこの2人。すっごく気持ちよさそう……♡』<br />
『すごぉい……。おっぱいだけで、あんなにイクなんて……』<br />
『邪魔しちゃいけないけどさ。でも、うわあ、ふわぁ……♡』</p>
<p>「ぉ゛ぉぉおおッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉぉぉおッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおおおおおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>周りのお客さんたちが、遠巻きに私のことを眺めているのに気付きました。</p>
<p>ここのお店の人たちは、みんなお行儀が良くて、紳士的です。それでも、その視線の湿度と粘性は隠しきれるものではありません。自分のお胸を、誰かの欲望のままに、めちゃくちゃにされながら、その痴態を大勢に見られる――それはまるで、私の性の目覚めが、そのまま昇華されたようなシチュエーション。</p>
<p>こんなにも苦しいはずなのに、つらいはずなのに。もうずっと、このままでいたい。</p>
<p>「おえがッ♡♡♡♡♡　もぉ゛やめッ♡♡♡♡♡　おむねが壊れぢゃうッ♡♡♡♡♡　しんじゃうッ♡♡♡♡♡　ぅ゛ぉぉぉおおおおおおッ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>その心とは裏腹に、肉体はただ拒絶反応を起こし続けるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……段々と、眠くなってきました。</p>
<p>「ぅぁお゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉぐ、ぉ゛、ぉ゛ぉぉ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>私はいつも、22時に眠ります。夕方から開くこのお店に入って、今は何時なのか分かりません。だけど、この眠気は今の時刻とは関係がなさそうです。いつものそれとは違って、抗いようがなくて、深くて、まるで全てが沈んでいきそうな――ああ、そっか。これは『気絶』か。</p>
<p>「さゆちゃん、もう限界？」<br />
「ぉ゛お、ぉ゛ぉぉぉおおお……♡♡♡♡♡」</p>
<p>ひなっちさんが、耳元で何かをささやいています。だけど、私はもう、それに応えることもできませんでした。口が思うように動かない。それ以前に、言葉を脳で解釈できず、まるで耳から入った声がそのまま反対の耳に通り抜けてしまっているかのよう。</p>
<p>お胸をめちゃくちゃにするブラシの動きが、段々と速くなっていく。</p>
<p>「最後に、思いっ切り気持ちよくしてあげるね」<br />
「ぉ゛お――♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおお――……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおお――……♡♡♡♡♡」</p>
<p>今にも気絶しそうな中で感じたのは、こんなにも意識がぼんやりしているのに、体が嫌になるぐらい感じているということ。そして、その快感が今にも爆発しそうだということ。……もうすぐ、今までにないオーガズムが来る。</p>
<p>その瞬間のことでした。</p>
<p>「――ぉ゛あ――――ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>ひなっちさんが自分のお顔を、私のお胸の谷間に埋めてきたのです。それは欲望を満たすというよりも、両手がふさがっている代わりに全身で私を抱き締めるかのよう。そして、愛情たっぷりのハグのさなか、シリコンの毛で埋め尽くされた親指と人差し指で、私の両乳首をぎゅー。</p>
<p>温もりと快感が、同時にやってきました。</p>
<p>「――ッッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉご、ぉ゛――ッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>私の体は脊髄反射に従って、上半身をのけ反らせ、内股を思いっ切り筋張らせました。意識の隅っこで、びちゃびちゃという水音が聞こえます。これはたぶん、お潮……でしょうか。ほんの少しだけ、粗相をしていないか心配になったけれども、そんな雑念はすぐ洪水のような快感に押し流されてしまいます。</p>
<p>このオーガズムはそれだけ、強かったのです。</p>
<p>「ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>そして、まるで一生続くのではないかと錯覚してしまうほど、永い。</p>
<p>それもそうでしょう。乳首をひねり上げられる気持ちよさだけでも相当なもの。それだけで、乳首にどかどかと降り注いでくる気持ちよさを女性器から排出するのに、大層苦労するというのに。ひなっちさんのほんのわずかな指の動きで、乳首がブラシにじょりじょりと磨かれる。気持ちよさの排出が間に合わず、どんどん積み重なっていく。</p>
<p>吹き出すお潮が、まるで快感のバロメーターになっているかのようでした。</p>
<p>ぶしぶしぶしぶし、ぶしぶし、ぶし。</p>
<p>ぶし、ぶし。</p>
<p>……ぶし。</p>
<p>ちょろ、ちょろ。</p>
<p>「ぉ゛ぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ゛――」</p>
<p>永い時間を掛けて吹き出し続けたお潮が止まると、ようやくひなっちさんの指が乳首から離れます。そこで快感が止まるけれども、余韻で絶頂すること2回、3回。</p>
<p>それでようやく、全部が全部、終わったのでした。</p>
<p>「ぉ゛、ぉ゛お……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡」</p>
<p>後ろにのけ反らせていた首が、がくんと前に垂れます。</p>
<p>真っ暗な目の前でかすかに聞こえるのは、べちゃりという、グローブを脱ぎ捨てる音。ひなっちさんが、汗でべとべとになった私を抱き締めてくれました。</p>
<p>「頑張ったね。今日はありがとう、さゆちゃん」<br />
「ん、ぁ゛、ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡」</p>
<p>温かい。今もまだ、お店には嬌声と叫び声が響き続けています。だけど、そんなものがちっとも気にならないぐらい、私とひなっちさんの周りは静寂でした。この空間が、何だか愛おしい。</p>
<p>……私も何か、お礼とか言ったほうがいいのでしょうか。それとも、こんなはしたない格好を晒したのだから、むしろ謝るべき？</p>
<p>口を開いて、息を吐き出して、だけど頭が働かなくて、言葉が出てきません。とにかく、頑張って口を開いて、息を吐き出して。</p>
<p>「…………へへ、えへへへへへぇ……♡」</p>
<p>結局、私は何も言えなかったと思います。ああもう、それどころか、眠くて何も聞こえません。</p>
<p>「……最後に、そのかわいいのは反則でしょ」</p>
<p>真っ暗な視界の中で、ひなっちさんの口が動いたような、動かなかったような。</p>
<p>そのまま、ほんの少しの名残惜しさを残したまま、私の意識は深く、深く沈んでいくのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから。</p>
<p>気絶していた私は、かすかな物音で目が覚めます。私は拘束を解かれて、お店のソファで、毛布をかぶって眠っていました。周りを見渡すと同じように眠っていた女性のお客さんたちがいて、みんないそいそとシャワーを浴びて、服を着て外に出ていきます。</p>
<p>ひなっちさんは……探してもいませんでした。こういうお店は一期一会、分かっています。……分かっているんです、知識としては。</p>
<p>私もその流れに身を任せて外に出ると、東の空が明るくなった頃。朝の鉄道に乗ってマンションの最寄り駅まで来ると、現実感がわっと押し寄せてきました。</p>
<p>まるで、昨晩の出来事が夢の中で起きたかのよう。あれは幻想だったのでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……そんな訳ありません。</p>
<p>あのお店に行ってから、私の生活は少しだけ変わりました。たった1回お店に行っただけで人生が変わるとか、そんな大げさなことではありません。少しだけの変化です。</p>
<p>その日、お夕飯を作ろうと、エプロンの紐を腰の後ろできゅっと締め付けた瞬間のことです。</p>
<p>「んぉ゛ぉおッ♡♡♡　ッ――！！？」</p>
<p>分厚い布に押しつぶされたお胸から、ぞわぞわとした気持ちよさが染み出してきて全身を駆け巡っていったのです。『余韻』という言葉では片付けられないほどの、強烈で鮮明な感覚。</p>
<p>それだけではありません。高い所にあるものを取ろうと手を伸ばした時、お風呂でボディソープを使ってお胸を洗う時、泡まみれになった乳首をシャワーで流す時、夜眠っていてふと寝返りを打った時。日常のさまざまな場面で、お胸がぞくり、ぞくり。私は本当に、お胸を丸ごと開発されてしまったみたいです。</p>
<p>「はぁぁ……♡　こんな、すごいぃ……♡」</p>
<p>もしかしたら、人によっては『とんでもないことをしてしまった』という絶望感を覚えるのかもしれません。だけど私はというと、『とてもすごいことをしてもらったんだ』という、むしろ恍惚感に満たされてしまうのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だけど、体の前に大きな大きな弱点をぶら下げた状態というのは、何かと不便です。</p>
<p>『タキサイキア現象』というものがあるそうです。危機的な状況において、周囲の景色がスローモーションのように感じられる現象のことで、死の瞬間に体験する走馬灯もその一種だと聞きます。そんな大げさなものではない状況で、だけど私は確かに、まるで命の危機に瀕するような焦燥感に駆られる出来事に遭いました。</p>
<p>昼の大学、たくさんの学生が昼食をとろうとあちらこちらから移動を始めた人混みの中。私は誰かに背中を押されたか、バランスを崩してしまいます。横によろける私のお胸の前には、まさにすれ違おうとしていた見知らぬ男性の腕。こんな人混みの中で、お胸に強い圧迫感を与えられたら、私は一体どんな声を出してしまうでしょう？</p>
<p>だけど次の瞬間、別の方向から肩をぐっと抱き寄せられます。私の体は反対側によろけ、腕が当たりそうだった男性は『済みません』と言いながら、申し訳なさそうに歩き去ってしまいます。</p>
<p>肩を抱き寄せてきた腕は高いところから伸びていて、だけど細い。『大丈夫？』――聞き覚えのある声に、私は上を向きました。</p>
<p>「ひ、ひ……ひなっちさ――！？」<br />
「おおっと、待ったあ！　リアルで<ruby>HN<rt>ハンドルネーム</rt></ruby>はタブーだよう」</p>
<p>「あ、え……？　ど、どうして、ここに」<br />
「いやあ、まさか同じ大学とは思わなかったなあ」</p>
<p>目をぱちぱちさせる私に、ひなっちさんは何だかとても気まずそうなお顔をしていました。</p>
<p>「ところで、お店の時と雰囲気が違います？　あ、お目々が私のお胸じゃなくて、ちゃんとお顔に向いて……」</p>
<p>「う゛……！　さすがに、外であんな態度は、ねえ」<br />
「なるほど、欲求を隠さず発露すると、ああなってしまうと」</p>
<p>「ああなってしまうって……。それはお互いさまじゃないかなあ」<br />
「う゛……！　わ、私だって、普段からあんなことは、その」</p>
<p>「…………」<br />
「…………」</p>
<p>「……はは」<br />
「あははっ」</p>
<p>「お昼、一緒に食べにいこうか」<br />
「はいっ」</p>
<p>たった1回お店に行っただけで人生が変わるとか、そんな大げさなことはありません。</p>
<p>蜂蜜のように甘い弱点が増えて、少し変な、だけど大切な友人ができて。その友人と、お父さまやお母さまには言えないような、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>ことを、たまにするようになっただけ。</p>
<p>だけど私は間違いなく、これは運命だと思ったのでした。</p>
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		<title>クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 01 Aug 2025 10:28:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
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					<description><![CDATA[自分のクリトリスをクリボックスとして預けると、機械で気持ちよくしてもらえる、そしてその様子をスマホから視聴できる、そんなサービスがありました。しかしご注意を。一度クリトリスを預けたら、快楽責めのフルコースが終わるまで返却してもらえません。“彼女”は朝から晩まで、機械で作られた指だけでなく、ローションや歯ブラシ、吸引機、クリオナホ、先細バイブ、電マなど――さまざまな道具でクリ責めされる様を見せつけられながら、ひたすらイキ悶えることしかできないのです。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
自分のクリトリスをクリボックスとして預けると、機械で気持ちよくしてもらえる、そしてその様子をスマホから視聴できる、そんなサービスがありました。しかしご注意を。一度クリトリスを預けたら、快楽責めのフルコースが終わるまで返却してもらえません。“彼女”は朝から晩まで、機械で作られた指だけでなく、ローションや歯ブラシ、吸引機、クリオナホ、先細バイブ、電マなど――さまざまな道具でクリ責めされる様を見せつけられながら、ひたすらイキ悶えることしかできないのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>人間、時には思いっ切り気持ちよくなりたいことがある。</p>
<p>全てを忘れて、1日中たっぷり快楽にふける――それは最高の休日の過ごし方だと言えるだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――ただいまぁ」</p>
<p>土曜の朝、私は誰もいない自宅に帰る。あいさつが返ってくることはない。</p>
<p>夜勤明けでもなければ、徹夜で仕事をしていたわけでもない。朝早くからそわそわ気分を胸に抱えながら起きて、ちょっとした<ruby>手<rt>・</rt></ruby><ruby>続<rt>・</rt></ruby><ruby>き<rt>・</rt></ruby>をしていただけだ。</p>
<p>玄関が施錠されているかを二度三度確認して、足早に寝室に。Tシャツに短パン、素足――部屋着に着替えて、ベッドに飛び込む。</p>
<p>そして、指の震えを力んで抑え付けながら、スマートフォンを人差し指でたたくのだ。</p>
<p>「ええと、エイチ、ティー、ティー、ピー。コロン、ななめななめ、く、く、くり……あ、『c』か……」</p>
<p>URLを入力して、<ruby>案<rt>・</rt></ruby><ruby>内<rt>・</rt></ruby>された通りに操作していくと、ようやく、あるページにたどり着く。</p>
<p>ほんのちょっとの読み込み時間が、嫌に長く感じる。私がスマホの側面を人差し指でたたくこと10回か、11回か。ようやく、画面の真ん中にお目当ての<ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>が映り込んだ。</p>
<p>「うお……っ♡」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16555" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ1.jpg" alt="クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス_1" width="1080" height="1920" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ1.jpg 1080w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ1-768x1365.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ1-864x1536.jpg 864w" sizes="(max-width: 1080px) 100vw, 1080px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>事前説明がなければ、これが何なのか分からなかっただろう。もしも誰かが聞いていたとしたら『一体何を言っているんだ』と白い目で見られることを承知で説明すると、これは私のクリトリスだ。</p>
<p>状況を整理しよう。つまり、こんな<ruby>サ<rt>・</rt></ruby><ruby>ー<rt>・</rt></ruby><ruby>ビ<rt>・</rt></ruby><ruby>ス<rt>・</rt></ruby>がある。私はそこに、自分のクリトリスを預ける。すると、預けられたクリトリスはクリボックスとして保管され、快楽生産マシンに収容。私のクリトリスは、機械にたっぷり気持ちよくしてもらえる。</p>
<p>そして、スマホを使えば所定のURLで、自分のクリトリスが機械に気持ちよくしてもらえる様子を視聴できる……そんな感じだ。</p>
<p>私は今朝、お店で自分のクリトリスを預けたばかり。スマホの画面では、私のクリトリスが『まだか、まだか』と、快感を求めて箱の真ん中にぽつんと立ち尽くしている。</p>
<p>よく見れば、画面の真ん中に鎮座するのは確かに私のクリボックスだけど、その周囲にも、たくさんのクリボックスがあるように見える。みんな、自分のクリトリスを気持ちよくしてもらいたくて、あのお店を訪れたのだろうか――そう考えると、何だか胸が落ち着かなくなってくる。</p>
<p>私はベッドの上で横向きに寝て、左手でスマホを持ったまま、右手で自分の秘所に手を伸ばした。</p>
<p>「うおお……。ほ、本当に<ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>……」</p>
<p>薄手の短パン越しでも分かる、<ruby>存<rt>・</rt></ruby><ruby>在<rt>・</rt></ruby><ruby>感<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>さ<rt>・</rt></ruby>。どういう原理か、本来クリトリスがあった場所はつるつるだ。私のクリトリスは本当に、画面の向こうの箱に捕らえられてしまっている。</p>
<p>体が熱くなっていく。呼吸が苦しくなっていく。胸の鼓動が頭にまで響いてくる。クリトリスは静かに立ち尽くしたまま。まだか、まだか、まだかまだかまだかまだか。</p>
<p>――そして、スマホにアナログ時計が付いているわけでもないのに、その時間が訪れた瞬間、何かがかちりと鳴った気がしたのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「き、来たあ――っ♡」</p>
<p>思わず発せられる言葉。私は今、どんな声音をしていただろう？　それに気付いて、むっと口をつぐむ。</p>
<p>クリボックスの上に張り巡らされたレールをしゃりしゃりと走ってきたのは、人の手を模した機械だった。マジックハンドというやつだろうか。でも、本物の人の手よりはだいぶ小さい？</p>
<p>――そんなことを思っていたら、その細い人差し指が、私のクリトリスをつんとつついた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16556" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ2.jpg" alt="クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス_2" width="1080" height="1920" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ2.jpg 1080w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ2-768x1365.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ2-864x1536.jpg 864w" sizes="(max-width: 1080px) 100vw, 1080px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ふゃ――っ！？　ぁ――♡」</p>
<p>不思議な感覚だった。</p>
<p>スマホの画面の向こうにあるすべすべのマジックハンドは、あくまでも画面の向こうのクリトリスをつついているだけ。それなのに、こちらにいる私に、その感覚が届いてくる。</p>
<p>クリトリスの先から、小さな電流がぴりりと走って、全身に甘く伝搬していくよう――これは、紛れもなく<ruby>本<rt>・</rt></ruby><ruby>物<rt>・</rt></ruby>だ。</p>
<p>「ぅおっ♡　お、ぉっおっ、おっぉっぉお……っ♡」</p>
<p>つん、つん、つん。私は自分のクリトリスが優しくいじめられている様子を、食い入るように見つめ続ける。画面の向こうの手付きは、さしずめ動作確認か、準備運動か。指先でつんとつつくだけの快感は、私を満たしてくれることはなく、むしろその欲望を増長させていく。</p>
<p>もっと、もっと、もっと、もっともっともっと！　今の私はきっと、はしたなく目を血走らせていることだろう。</p>
<p>そして、つんつんとつつくだけだった人差し指がぐにりとクリトリスを押しつぶした瞬間、ふーふーとした鼻息は歓喜の喘ぎ声に変わった。</p>
<p>「くぅぅうんっ♡♡　んぁっ、や――っ♡♡　ぉお、ぉほほほほっ♡♡　クリトリス、ふにふにされてぇ……♡♡」</p>
<p>思わず間抜けな笑い声が出てしまうほどだ。</p>
<p>私とて、性経験がまったくないというわけではない。自分でクリトリスを慰めることなんて日常茶飯事だし、他人に触らせたことも……まあ、なくはない。だけど、それらの経験を全て越える心地よさだ。マジックハンドのさらさらと引っかかりのない素材故か、生卵の黄身もつぶせなさそうな絶妙な力加減故か、それとも一切の抵抗を許さないクリボックスという形態故か。</p>
<p>私の膣はあっという間に湿り気を帯びていく。愛液が一滴漏れて下着を濡らした時、『ああそうか』と短パンと下着を脱ぐことにする。それから『しまった、ベッドの上にバスタオルか何か敷いておくべきだったか』と少し後悔したけど、シーツはこの後洗濯してしまおうと心に決めて、雑念を排除することにした。</p>
<p>「お、ぉおっ……！　<ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>1<rt>・</rt></ruby><ruby>本<rt>・</rt></ruby>んん……！？」</p>
<p>そうこうしている間に、次々と悦びはやってくる。まるでコース料理だ。</p>
<p>最初、スマホの画面から聞こえてきたのは、レールを何かが走るしゃりりという音。そして画面に現れたのは、もう一つのマジックハンド。今私のクリトリスの先っぽをつついているものと同じかと思えば、よくよく見ると<ruby>左<rt>・</rt></ruby><ruby>右<rt>・</rt></ruby>が違う。今私のクリトリスに触れているのは右手、そして新たにやってきたのは左手。案外芸が細かい。</p>
<p>そして、新たにやってきた左手が私のクリトリスにやってきた瞬間、『違うのは左右だけではなかった』と<ruby>思<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>込<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>だ<rt>・</rt></ruby>。</p>
<p>ぬるり。</p>
<p>「ふゃぅゃぁあっ♡♡♡」</p>
<p>感触が違った。</p>
<p>クリトリスの先っぽをつついていたマジックハンドは、質の良い布生地のような、きめ細やかでさらさらとした感触だったのに。一方でクリトリスの根元をきゅっとつまんだ新たなマジックハンドは、明確な湿り気があって、しかもそれがまとわり付いてくる……これはラブローションだ。</p>
<p>まるでマジックハンドの中に大量のローションが含まれていて、それが少しずつ染み出してきているよう。そして、それは左手だけではなかった。</p>
<p>「ひぁぅぁぇぇえっ♡♡♡　さきっ、先っぽもぬるぬるしてきてぇえっ♡♡♡」</p>
<p>あんなにさらさらだった右手までもが、ぬるぬるしてくる。ローションの機能を有していたのは、新たなマジックハンドだけではなかった。ただ、出し惜しみをしていただけだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16557" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ3.jpg" alt="クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス_3" width="1080" height="1920" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ3.jpg 1080w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ3-768x1365.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ3-864x1536.jpg 864w" sizes="(max-width: 1080px) 100vw, 1080px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>にゅるり、にゅるり、にゅるり。</p>
<p>右手はクリトリスの先端をいじめ、左手はクリトリスの根元をいじめてくる。指紋のないマジックハンドがローションに濡れた感触は、一切の引っかかりもなくただただ甘い。</p>
<p>むずがゆさがクリトリスから背筋を上って、全身を鳥肌立たせ、口の奥を<ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>ぐ<rt>・</rt></ruby><ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>ぐ<rt>・</rt></ruby>させるようだ。</p>
<p>「ぁぅぇぉぇぇっ♡♡♡　こんにゃのっ、すぐいくっ♡♡♡　我慢できるわけなひぃぅぁぁぁあああっ♡♡♡　ぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡」</p>
<p>私は仰向けに寝たまま、足の裏をべたりとシーツに付けて、浮かせた腰をへこへこと上下に振り続けた。腰にまとわり付いたむずむずを振り払わなければ、どうにかなってしまいそうな気分だった。</p>
<p>だけど、そんなことで快楽は消えることなく、むしろどんどん折り重なって私を絶頂へと追いやっていく。</p>
<p>「ひぁぇぁっ♡♡♡　ぁぅ、お――♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　くっ、ぅうう～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>その絶頂は、甘い蜜に全身をドボンと落とされたような心地だった。</p>
<p>ちょっとした息苦しさ以外の全てが、甘くて、心地よくて、気持ちいい。全身がきゅっと緊張しているというのに、クリトリスのなくなった女性器だけが自由気ままにひくひく収縮と弛緩を繰り返しているのが分かる。抵抗できずに気持ちよくさせられるというのは、こんなにも気持ちいいものなのか。</p>
<p>「ふぉ、ぉお、ぉぉおお……♡♡♡」</p>
<p>私はこの時、間違いなく愉しんでいた。心の中で賛美していたぐらいだ、『クリボックス最高！』『リピート確定！』『もう一生推しちゃう！』。</p>
<p>それが一変したのは、絶頂の余韻が醒めていくさなか――マジックハンドが何てことのないように、私のクリトリスをいじめ続けていることを感じ取った瞬間だった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぅあぇっ！！？　待っ、もう、イッて――！！　ぁっ、ひぃぃぃぃいぃぃぃいいいいいいいいっ♡♡♡」</p>
<p>絶頂直後の快楽責め――ささやかな性経験しかない私にとっては、知らない感覚だった。</p>
<p>私のクリトリスは、ほんのちょっと一なでされるだけで飛び上がってしまいそうなぐらい敏感になっていた。それなのに、二つのマジックハンドがにちゅにちゅという音を立てながら変わらず動き続ける。</p>
<p>『イッた後は体が敏感になる』というのはよく言われることだけど、まさかこんなにも変わるなんて。</p>
<p>「ぃっ、やめ――♡♡♡　ぅぅぅぅぅぅうううっ！！？」</p>
<p>私は思わず、自分の脚の付け根を両手で押さえ付けた。だけど、気持ちよさはただの1ミリグラムも、1ミリセンチも、1ミリ秒も小さくはならない。こんなにも両手でぎゅうぎゅう押さえ付けているのに、気持ちよさが何の抵抗もなく自由気ままにクリトリスを駆け巡る。</p>
<p>自分の体のことのはずなのに、自分の意思が何の影響も及ぼすことができない。その感覚はすごく理不尽で、背中がじりじり焦げていく気分だ。</p>
<p>「おねがっ、一度、止め――！！　いったん、休憩、させて――♡♡♡　ぅぁぁぁぁああ――っ♡♡♡」</p>
<p>私が快楽に対して抵抗を始めたのは、それが今までの快楽とは明らかに違っていたからだった。むき出しの感覚神経をそのまま舐られ、運動神経に恣意的に誤作動させるような感覚。そこには、甘さも心地よさもない。気持ちよさですら、一瞬『痛み』と誤認するぐらい。</p>
<p>しかし、それは紛れもなく『快楽』だった。私の体は、脳が理解するよりも早く、あっけなく上り詰めていく。</p>
<p>「ひぎ――♡♡♡　ぃ――！！？　ぁ――！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぎ、ぃいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>ローションまみれのマジックハンドによるにゅるにゅるとした快感がもたらす二度目の絶頂は、嫌になるぐらい鋭かった。私は歯を食い縛って、まるで崖から突き落とされるような浮遊感に抗う。</p>
<p>まだうれしい！　何とかうれしい！　ギリギリうれしい！　――そんな言い聞かせは、続くクリ責めのせいであっという間に無為に帰した。</p>
<p>「待――！！？　これ以上は、も――ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁ、ぁぁぁぁ゛ぁぁああああーーーーッ♡♡♡♡」</p>
<p>快楽の許容量を超えた瞬間だった。情緒も、<ruby>引<rt>・</rt></ruby><ruby>き<rt>・</rt></ruby>もない、まさに機械的なクリ責め。</p>
<p>コップに水を注ぐ時、あふれそうになったら、誰だって水の勢いを弱めるだろう。悪意のある者なら、むしろドバドバと水の勢いを強めるかもしれない。この機械はどちらとも違う。コップから水があふれるのが分かっていながら、淡々と、一定の<ruby>水量<rt>かいらくりょう</rt></ruby>を保ち続けるよう。</p>
<p>それだけに、話の通じない恐ろしさを感じさせる。私が涙をこぼし始めても、画面の向こうにあるマジックハンドは止まることはない。</p>
<p>「ぅあ゛っ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉぉおおおおおっ！！？　むりっ、や゛めっ♡♡♡♡　これっ、むりだっでぇぇぇぇぇぇええええええっ♡♡♡♡」</p>
<p>私の指が、勝手にスマホの画面をスクロールしていた。きっとどこかに、『責めを中止する』みたいなボタンか何かがあるかもしれないと、考えるより先に体が期待していた。</p>
<p>だけど、私がどれだけ血眼になって探しても、そんな慈悲に満ち満ちたナビゲーションはかけらも見つからない。一度クリトリスを預けたら、全てのコースが終了するまで止まることはないんだった。</p>
<p>「ふぐぁ、ぉ゛――♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぃぎっ、ぃ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　っっ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>そうこうしている間に、3度目、4度目、5度目と、次々に絶頂がやってくる。</p>
<p>仰向けのまま脚だけブリッジを始めたり、うつ伏せに転がって四つん這いのままお尻を思いっ切り後ろに突き出したり、私の体はベッドの上で勝手に暴れ続ける。いたずら好きな妖精が、私の全身に微弱な電流を流し続けてあざ笑っているみたい。</p>
<p>「ぅぁ、ぉ゛～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡　これ、無理……♡♡♡♡　し、死んじゃ……っ♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡」</p>
<p>段々と、意識が虚ろになっていく。全身はへとへとで、呼吸も苦しい。おかしい、私はマラソンをしていたんだっけ？</p>
<p>こんなにも気持ちよくさせられていたら、ずっと小さな画面なんて見ていられない。ずっと左手に握りしめていたスマホが、シーツの上に落ちて――。</p>
<p>「――え？」</p>
<p>だけど次の瞬間、背筋がぞっと冷え切るのと同時に、私の意識は確かに現実に――画面の向こうにある<ruby>異<rt>・</rt></ruby><ruby>変<rt>・</rt></ruby>に引き寄せられたのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「私のクリトリス、<ruby>増<rt>・</rt></ruby><ruby>え<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>……？　ぇ、あれ、え……？」</p>
<p>分割された画面。今までは一つのクリボックスしか映し出されていなかったはずなのに。1、2、3、4、5、……6？　画面には、六つのクリボックスが映し出されている。</p>
<p>それらのクリボックスの中央にぽつんと立ち尽くすクリトリスは、全て同じ形、同じ大きさ、同じ色――紛れもなく、私のクリトリス。</p>
<p>そして、分裂か何かした私のクリトリスたちに、それぞれ違う道具が近づけられていく。</p>
<p>どうして、私のクリトリスが六つに増えているんだろう？　そんな当然の疑問が一瞬だけ浮かび上がり、だけどそもそもクリボックスなんていう未知の技術が使われている以上、それを論じるのも意味がないように思えた。</p>
<p>大切なのは、そこじゃない。</p>
<p>「……うそ、でしょ……？　それ、全部、いっぺん、に……？」</p>
<p>大切なのは、今、さまざまな道具が一斉に、私のクリトリスをいじめようとしているということ。</p>
<p>「……お願い、やめて」</p>
<p>考えるよりも前にぽつりとこぼれた言葉は、私の感情の呼び水となった。</p>
<p>「――お願いッ、やめてっ！！！？　やめでください゛ぃぃッ！！？　こんなの、私死んじゃうっ！！！　死んじゃうがらぁ゛ぁぁぁぁあッ！！！？」</p>
<p>私は泣いていた。</p>
<p>子どもみたいにみっともなく泣きじゃくりながら、画面の向こうの機械に対して懇願していた。お願い、もう赦して！　私はもう、十分気持ちよくなったから！　これ以上は死んじゃう！</p>
<p>そんなことをしても、誰も聞いてはくれないというのに。</p>
<p>相手は機械だ。一定に保たれた水量がコップの水をあふれさせるように、淡々とした動きでもって、全ての道具が同時に私のクリトリスに触れるのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16558" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ4.jpg" alt="クリ責め機械姦の様子をスマホで見せつけられるクリボックス1日お預け連続絶頂サービス_4" width="1080" height="1920" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ4.jpg 1080w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ4-768x1365.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2025/08/クリボックスモニタ4-864x1536.jpg 864w" sizes="(max-width: 1080px) 100vw, 1080px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――ぁ゛ぁぁぁぁぁあああああああああッ！！！！？　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>視界がバチバチと明滅するようだった。私のクリトリスは指でつつかれ、もまれ、しごかれるだけでも、十二分絶頂に至れるぐらいに敏感だったのだ。わざわざ絶頂に特化した道具を、しかも複数同時に使われたら、危うく白目をむいてしまいそうなぐらい気持ちよくなるに決まっている。</p>
<p>「ひぎっ、ぃ゛ぃぃぃいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　いぐっ、いぐッ♡♡♡♡♡　イッで――！！！！？　イっ、ぇ゛え――！！！？　ぇぇ゛ぇぇぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>私はもう、いつイッていて、いつイッていないのかが分からなくなっていた。意識の外でぶし、ぶしと断続的な潮吹きが起きて、シーツが汚されていく。</p>
<p>そして、こんなにも強烈な快感に眼球の奥をたたき付けられてなお、画面の向こうの狂事が、私の脳に無理やりねじ込まれていく。</p>
<p>「やだッ！！！！？　<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>やだぁ゛ぁぁぁぁあああああああッ♡♡♡♡♡　<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>っ、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>゛ッ♡♡♡♡♡　やだっ、やだぁ゛ぁぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡♡」</p>
<p>私はスマホにしがみ付きながら悲鳴を上げ続けた。その道具は駄目！　そこに触らないで！！　そんな触り方したら死んじゃう！！！　見るたび、叫ぶたび、どんな道具が、クリトリスのどこを、どんな風に触っているかが分かって、快感が鮮明になる。</p>
<p>それなら、スマホなんてさっさと放り投げてしまったほうがまだマシだったかもしれない。それなのに、目を離すことが怖かったのか、それともこの期に及んでまだ快楽を欲しているのか、私は自分のクリトリスが虐げられている様子を視聴し続けるんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>最初に見たのは、マジックハンドで責められるクリトリスだった。</p>
<p>「ひぅぁ゛ッ♡♡♡♡♡　にゅるぬる゛ッ♡♡♡♡♡　しぬっ、死ぬっ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>二つのマジックハンドの動きは相変わらずだった。右手と左手がそれぞれ役割分担をして、クリトリスの先っぽ、幹、根元をにちゅにちゅとなでくり姦していく。</p>
<p>その手付きは甘いはずなのに、感覚神経を通る電流は嫌になるぐらい鋭い。私の腰は不規則な痙攣を強いられ続ける。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>次に歯ブラシ。</p>
<p>「そんなの゛、そんな゛の使わ゛ないでぇぇぇぇぇぇええええええッ♡♡♡♡♡　ぃぎっ、い――っ♡♡♡♡♡　づよすぎッ♡♡♡♡　ぐりどりすなぐなっぢゃぁぁぁぅ゛ぁぁぁぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>こんなものをクリ責めに使うなんて信じられなかった。だって、歯ブラシは歯を磨くものでしょう？　断じて、クリトリスを磨くものではない。</p>
<p>だけど、その気持ちよさは本物だ。痛みを感じる1歩手前の強烈な刺激が、私を強制連続絶頂に追いやると共に、クリトリスに密集した神経をほじくり返していく。感覚が麻痺するどころか、どんどん敏感になっていく。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>次は、一体何の機械だろう？　目で分からなくても、クリトリスの感覚で分かった。……これは、クリトリスを吸う機械だ。</p>
<p>「ぅ゛ぉぉおっ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおおッ♡♡♡♡♡　ぢゅっぢゅっぢゅってぇ゛ぇ♡♡♡♡♡　やだッ、何ごれっ♡♡♡♡♡　くりとりすあづいッ♡♡♡♡♡　何だか熱ぐなるぅぁ゛ぁぁぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>吸引機がクリボックスの土台にぴちりと貼り付いて、クリトリスを吸い上げる。まん丸だった私のクリトリスが、縦長に伸ばされていく。</p>
<p>ぢゅっと吸い上げる圧迫感と、ぷすりと空気が抜ける解放感が交互にやってくる。まるでポンプみたいだ。こんなクリボックスに閉じ込められてなお、クリトリスに絶えず新鮮な血液が届けられるようで、神経が飽きることはけっしてない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして次のは、まさか、クリオナホとかいうやつだろうか。</p>
<p>「ひぁぅぇおぁひぅぁぁ゛ぁぁあああ～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　ひゃめっ、くりとりひゅ溶けひゃ――♡♡♡♡♡　ふゅょぉお゛ぅぇぁぉぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>私も、男性が使う『オナホール』というものを、存在ぐらいは知っている。柔らかなシリコンでできていて、中には性感を刺激する溝が彫られていて、ローションで濡らしてから男性<ruby>の<rt>・</rt></ruby>を挿れると、それはもう気持ちいいらしい。</p>
<p><ruby>ら<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>――それはたった今、断定形になった。クリトリスが柔らかなシリコンにもみくちゃにされる感覚は、まるで全身をくすぐり責めにされるような甘さだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それと、先の細い、不思議な形状をしたバイブ。</p>
<p>「ぅ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおッ♡♡♡♡♡　くりとりすの<ruby>根<rt>・</rt></ruby><ruby>元<rt>・</rt></ruby>ッ♡♡♡♡♡　ねもとがぁぅぁぇぉぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぃ゛ぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>このバイブを開発したやつは、とんでもない快楽嗜好者だと思い知らされる。決して強くはない振動が、しかしクリトリスの1点をピンポイントで震わせてくる。</p>
<p>快楽責めに必要なものは何だろう？　『強さ』、然り。『長さ』、然り。だけど、『丁寧さ』――これもまた、正解であることを体で分からされる、そんな道具だった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>最後に、電動マッサージ器。</p>
<p>「っっぎゃぁ゛ぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　しぬっ、死ぬ゛ッ♡♡♡♡♡　しぬ゛ぅぅぅぅぁぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>『ばかじゃないの！？』と叫びたい気分だった。こぶしのような重くて硬い振動物が、ぐりぐりという回転運動を描きながら、クリトリスを踏みつぶし続ける。</p>
<p><ruby>丁<rt>・</rt></ruby><ruby>寧<rt>・</rt></ruby>は、確かに気持ちいい。だけど、<ruby>強<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>――それもまた、率直に、残酷に気持ちいいんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぉ゛っぉぉぉおおおっ♡♡♡♡♡　ぉご、ぉぉおおおおおおッ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁぎ、ぃ゛ぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>イカされ続ける。イカされ続ける。イカされ続けるイカされ続けるイカされ続ける、イカされ続けるイカされ続けるイカされ続けるイカされ続ける。</p>
<p>私の中で、時間の流れがおかしくなってしまったみたいだった。散々イカされ続けたと思ったら、スマホの時計がまだ5分しかたっていなかったこともあったし、泣き叫んでいたらいつの間にか1時間が過ぎていたこともあった。まるで永遠の絶頂地獄に放り込まれてしまったみたいだ。</p>
<p>だけど、人の体というのは無限の時間に耐えうるようにはできていないらしい。</p>
<p>「ぅぐあ゛――♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉ……♡♡♡♡♡」</p>
<p>浮き上がって、沈んで、また浮き上がって、沈んで――そんな風に繰り返していた意識が、だんだんと重たくなっていく。何てことはない、ただ体力が尽きただけだ。私はそう遠くないうちに、気絶してしまうのだろう。それは、この快楽地獄においては救いのように思えた。</p>
<p>だけど、何かを感じる。</p>
<p>「だめ、これ、いじょ――♡♡♡♡♡　ちぎれ――♡♡♡♡♡　何かっ、なにかちぎれる――♡♡♡♡　ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁぁあああああああああ――♡♡♡♡♡」</p>
<p>こんなにも眠いのに、全身の筋肉は緩むどころか、むしろ硬く、硬く絞られていく。呼吸が苦しくなって、クリトリスがないはずのアソコの中で何かが膨らんでいく。</p>
<p>それは前触れ。何回も、何十回も、何百回も、絶頂という手段でもって体の中の快楽を放出させていたというのに、私の体の中には、まだパンパンに快楽がたまっていたらしい。</p>
<p>「だめ、もぉ゛――っ♡♡♡♡♡　ぁ、来る、ぁあ、ぁ゛ぁぁああ――ッ♡♡♡♡♡　……ぁ――」</p>
<p>抵抗なんて、これっぽっちもできなかった。</p>
<p>躰という名のダムが必死にせき止め続けていた<ruby>水の塊<rt>かいらく</rt></ruby>が今、限界圧力を迎える。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁぁぁああああああああああああ――ッ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>機械の動きは、ちっとも変わっていない。マジックハンドも、歯ブラシも、吸引機も、クリオナホも、先細のバイブも、電マも、全部が全部、一定のリズムで私のクリトリスをいじめ続けるだけ。</p>
<p>それなのに、その絶頂は今までにないぐらい強烈なものだった。無意識のうちに絶叫し、肺にたまった空気を全て吐き出す。意識の隅っこで、ビチャビチャという音が聞こえる。それはもう、果たして本当に潮なのだろうか。体の中にたまった快楽を、全部全部吐き出すかのようだ。</p>
<p>「ぁぐ、ぉ゛――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　これ、長――ッ♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>過去最大の絶頂は、長く続く。全身をぎちぎちに硬直させ、だけど腹筋だけをさびたポンプのようにぎゅうぎゅううごめかせて、潮を吹き続ける。</p>
<p>それが10秒、20秒、30秒……時間感覚を失ってしまった私には、その正確な時間は分からない。何なら、数分、数十分とイキ続けていたような気すらする。</p>
<p>そんな長い時間がたって、体の中の快楽を行ってき残らず吐き出すとやっと、私の全身はふっと緩むのだった。</p>
<p>「ぉ゛、ぉ゛、ぉぉぉぉぉ……ッ♡♡♡♡♡　ぉご、ぉ゛……♡♡♡♡♡　ぉ゛お……ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>もう、何も見えない、何も聞こえない、何も考えられない。ピンク色の光が咲く視界が、ゆっくりとグレーに変色していくのをぼうっと見つめるだけ。</p>
<p>……そんな中でも、クリ責めは終わらない。マジックハンドが、歯ブラシが、吸引機が、クリオナホが、先細のバイブが、電マが、全部が全部、一定のリズムで私のクリトリスをいじめ続ける。私はイキ続ける。</p>
<p>「ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ひへ、へへへへへへへぇぇ゛……♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ッ゛ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>私がすっかり意識を手放して気絶してしまった後も、ずっと、ずっと――。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、私は全身のべたべたした不快感に飛び起きる。</p>
<p>「ふぉ――っ！！！？　ぉ、お……っ！？　わ、私、あれ、え……っ？」</p>
<p>これまで何をしていたかを思い出して、あまりの恥ずかしさに絶叫したくなったのをすんでの所で我慢して、深呼吸。カーテンの隙間から窓の外を見れば、もう日はとっぷりと暮れてしまっていた。おかしい、私が事におよび始めたのは朝だったはず。</p>
<p>とうの昔にスリープモードに入っていたスマホをつけると、配信画面には灰色の網が掛けられていて、『クリトリスをご返却いたしますため、お手数をお掛けいたしますが店舗までお越しください』という文字が表示されていた。</p>
<p>ものすごく面倒くさいなあと思いながら、『ついでに何か食べに行くか』と思いながら外に出ることにしたのだった。もちろん、シャワーを浴びてから。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして。</p>
<p>「いらっしゃいませ。クリトリスのご返却ですね？　少々お待ちくださいませ」<br />
「は、はい」</p>
<p>まるでエステ店のような清潔なカウンターで、私は挙動不審に返事をする。それにしても『クリトリスのご返却』という字面は何ともインパクトがあるな。</p>
<p>若い女性の店員さんが、1枚の紙を差し出す。返却に際する同意書だか、証明書だか、私はその書類にサインを一筆入れるために、書かれている内容を丁寧に確認していく。</p>
<p>すると、店員さんは何てことのないように口を開くのだ。</p>
<p>「延長はよろしかったですか？」<br />
「え、延長……？」</p>
<p>それは聞いたことのない言葉だった。私が間抜けな声を上げると、店員さんは『あら、ご案内が漏れていました？』という表情で首をかしげた。</p>
<p>「本日に引き続き、翌日もご利用いただくと、ご利用料金が割引されます。ええと、この時間帯ですと30%オフですね」</p>
<p>私は『あー』と、声を出さず口だけ開けた。カラオケとかだと、延長というのは割高だったりするものだ。クリトリスを預かってクリボックスに保管する手間だとか、反対にクリボックスからクリトリスを取り出して返却する手間だとか、そういうのが省かれるから割引されるんだろうか？　そんな風に私は1人で納得する。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そんなことはどうでもいい。大切なのはお金じゃなくて、それでどうなるかということだ。</p>
<p>……もう1日、<ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>を？</p>
<p>「……ぅお――っ♡」</p>
<p>今日は土曜日。明日は日曜日。</p>
<p>預けているはずのクリトリスが、きゅんとうずいた気がしたのだった。</p>
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		<title>抱き枕型全身くすぐり絶頂マシンのマジックハンドに死ぬほど連続絶頂させられた3日後のこと（機械姦オナニー）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 07 Feb 2025 09:00:21 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[イラスト（ショートストーリー）]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【攻】人外が責める]]></category>
		<category><![CDATA[【特】自分で自分を責める]]></category>
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					<description><![CDATA[無数のマジックハンドが全身をくすぐり姦しながら、ついでに股間部位も振動する機械姦抱き枕がありました。レビューによると停止ボタンが付いていない欠陥商品とのことですが、売れ行きはなかなか好調のようです。その理由の一端を知ることができる、くすぐり後悔アクメのとりこになってしまった女性のお話。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
無数のマジックハンドが全身をくすぐり姦しながら、ついでに股間部位も振動する機械姦抱き枕がありました。レビューによると停止ボタンが付いていない欠陥商品とのことですが、売れ行きはなかなか好調のようです。その理由の一端を知ることができる、くすぐり後悔アクメのとりこになってしまった女性のお話。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-16006" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2024/12/抱き枕.jpg" alt="抱き枕型全身くすぐり絶頂マシンのマジックハンドに死ぬほど連続絶頂させられた3日後のこと（機械姦オナニー）" width="1191" height="1684" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2024/12/抱き枕.jpg 1191w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2024/12/抱き枕-768x1086.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2024/12/抱き枕-1086x1536.jpg 1086w" sizes="(max-width: 1191px) 100vw, 1191px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あの悪夢から3日が過ぎた。</p>
<p>怒りに任せるままにAm○zonに低評価のレビューを書き込んだ時と比べれば、だいぶ頭は冷えてきた。それでも、感情論を抜きにしてあの抱き枕はうんこだと思う。</p>
<p>……そう思っているはずなのに。</p>
<p>「っ……」</p>
<p>私は、押し入れの奥にねじ込んだ抱き枕を引っ張り出す。寒くないように暖房を強めにかけて、服を全部脱ぐ。</p>
<p>『ああああやばいやばいやばいやばい』――脳がそんな風に警鐘を鳴らしているのを無視して、抱き枕にそっと抱き付いてから、頭のところにある電源ボタンをそっと押すんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――ぁはッ♡♡♡♡♡　ぁぅぁひゃぁぁぁっはっはははははははははははぁぁぁぁぁああッ♡♡♡♡♡　ひゃはっ、あ゛――♡♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ひゃぁぅひゃぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>この抱き枕は『恋人たち』という名前らしい。確かに、ハグをしながら気持ちいいことをしてくれる相手がいるなら、それは恋人に他ならない。</p>
<p>だけど、こんな抱き枕には大層な名前だと思った。抱き枕から飛び出した無数のマジックハンドは、全身のくすぐったいところを気が狂うほどくすぐり姦してくるし、手足や背中を押さえて私が逃げるのを防いでくるし、申し訳程度に頭をなでてくるし――この<ruby>恋<rt>・</rt></ruby><ruby>人<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby><ruby>ち<rt>・</rt></ruby>は随分と<ruby>DV<rt>ドメスティックバイオレンス</rt></ruby>がお好きらしい。というか『たち』って、恋人が複数いるってどうなの。</p>
<p>だけど、私はそんなDVな抱き枕から逃げることができない。</p>
<p>「も゛っ、むり――♡♡♡♡♡　むり゛ぃぃひっひゃっはははははははははははぁ゛ぁぁぁあああああああッ♡♡♡♡♡　とめっ、十分ッ♡♡♡♡♡　これいじょっ、死ぬ゛――♡♡♡♡♡　ぅひゃぁ゛ぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>最初は3日置き、やがては毎日。</p>
<p>私はこんなふざけた抱き枕を作ったメーカーに恨みを抱きながら、欲求不満と後悔アクメに交互に苦しみ続けるのだった。</p>
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		<title>少年勇者が甘サド天使たちによる甘々くすぐり搾精の加護（ちょっかい）を受けながら淫ヶ島のサキュバス退治に行く話</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 27 Dec 2024 09:00:39 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
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					<description><![CDATA[少年リルがサキュバス退治の旅を決意すると、夢に天使たちが現れました。癖の強い彼女たちいわく、『あなたに加護を与えましょう』。それでやることと言えば、サキュバスに誑かされないようにというくすぐり搾精。旅の最中も、サキュバスに射精させられれば、お仕置きとして射精禁止からのくすぐり搾精。サキュバス退治が無事成功すれば、ご褒美として永遠のハーレムくすぐり搾精――そんな、天使たちが好き勝手にやらかす物語。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ<br />
</strong>少年リルがサキュバス退治の旅を決意すると、夢に天使たちが現れました。癖の強い彼女たちいわく、『あなたに加護を与えましょう』。それでやることと言えば、サキュバスに誑かされないようにというくすぐり搾精。旅の最中も、サキュバスに射精させられれば、お仕置きとして射精禁止からのくすぐり搾精。サキュバス退治が無事成功すれば、ご褒美として永遠のハーレムくすぐり搾精――そんな、天使たちが好き勝手にやらかす物語。<strong><br />
</strong></p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※この作品は、<strong>Skeb</strong>で頂いた有償リクエストの作品です。</p>
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<p>&nbsp;</p>
<p>昔々、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。</p>
<p>おばあさんが川へ洗濯に行くと、どんぶらこどんぶらことタライが流れてきて、その中には赤ん坊が入っていたので、かわいそうだと思ったおじいさんとおばあさんは、その赤ん坊をリルと名付けて育てることにしました。</p>
<p>赤ん坊が桃に入っていたわけでもなし、何てことのない捨て子。一つだけ違ったことといえば、女装したらえらくかわいくなりそうな少年へと成長したことぐらいです。白い肌、小柄で細い体躯、柔らかな髪、丸い目。ついでに正義感もありました。</p>
<p>すくすくと立派に育ったリルは、ある日、村で若い女性たちがうわさしているのを耳にします。何でも、淫ヶ島に住むサキュバスたちが、村に来て悪いことをするのだとか。</p>
<p>「――お父さん、お母さん。そういうわけですので、僕はサキュバス退治の旅に出ようと思います」</p>
<p>「リルよ。まだこの爺の所にサキュバスが来たことないから、それまで待ってくれないだろうか」<br />
「素晴らしい心意気です、リル。さっそく、すぐに、もう明日にでも退治に向かうといいでしょう」<br />
「ちょっと待って。1回だけでいいから、儂もサキュバスにえっちなことを――」</p>
<p>こうして、リルはサキュバス退治の旅に出ることになったのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>その夜。リルは旅の無事をお祈りをしてから眠ると、夢を見ました。夢――だけど、意識がはっきりとしていて、感覚も鮮明で、体も自在に動く。どこか現実味を帯びているような気のする夢です。</p>
<p>「リル……。勇者リル……」<br />
「目覚めるのだ、リルよ……」</p>
<p>2人の女性の声に促されて目を開けると、リルは暖かな陽光の照らし続ける空の上にいました。不思議な場所です。足元を見ると、地面もないのに体が宙に浮いています。そして、いつの間にか全裸。リルは反射的に、自分の胸と股間を腕で隠します。</p>
<p>目の前には、2人の女性が立って（浮いて？）いました。</p>
<p>「私は天使ワイエル。勇者リル、あなたはどうやら、サキュバス退治を決意したみたいですね」</p>
<p>1人はワイエルと名乗る、黄金色の長い髪の女性。その表情、その声音は優しいはずなのに、どこかぴりりとした空気を感じます。純白の布を体に巻き付けたような、結構際どい服装。</p>
<p>「私は天使ビィルエル。勇気ある者に、ささやかではあるが助力をしよう」</p>
<p>そしてもう1人はビィルエルと名乗る、白銀色の長い髪の女性。硬い口調、厳格な態度に見えて、全てを受け入れる包容力を感じさせるよう。こちらも、純白の布を体に巻き付けたような、結構際どい服装です。</p>
<p>そして、その2人の女性はどちらもイイ体をしているだけでなく、純白の翼を生やしていました。彼女たちが言うとおり、天使なのです。</p>
<p>「実際、サキュバスという存在は本当に困りものなのです」<br />
「人間の女性を抱けなくなる男が増えれば、出生率が低下する。その前に、ふ抜けて働けなくなる者も少なくない」</p>
<p>「『俺がサキュバスを退治してやる』と意気込んだ戦士が、三日三晩搾精されて見るも無惨なあへあへ状態で帰ってくることもありました」<br />
「鬼を退治するわけでなし、ただ腕が立つだけでは駄目ということだ」</p>
<p>「サキュバス退治に最も必要な素質。それは『何としてでも彼の者たちを退治してやる』という強い正義感と意思なのです」<br />
「お前には、その素質がある。その心持ちこそが、お前の勇者たるゆえんなのだ」</p>
<p>夢に天使が現れるなんて、そうあることではありません。ワイエルとビィルエルに両側からステレオでささやかれたリルは、話の半分も飲み込めていないけれども、とりあえず『天使さまなんて大層な方たちがお力添えをしてくださるのなら頑張らなきゃ』と思いました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「さて、今宵はそんなあなたに<ruby>加<rt>・</rt></ruby><ruby>護<rt>・</rt></ruby>を与えましょう」<br />
「……なあ、本当にやるのか？」</p>
<p>「当然です。嫌なら帰っていいですよ、ビィルエル。今日はこれ終わったら直帰でしょう？　早めに晩酌できて良いではないですか」<br />
「……いや。ワイエル、お前1人に任せると何をしでかすか分からん」</p>
<p>「よく言う」<br />
「うるさい」</p>
<p>今まで絶妙なコンビネーションでリルにまくし立てていた、ワイエルとビィルエルの会話のリズムが乱れます。それは何かの前触れ。リルが天使さま相手に敵意を向けることはないけれども、それでも身構えてしまいます。</p>
<p>しかし、天使の御業にどうこうできる彼ではありませんでした。ワイエルが指をぱちんと鳴らすと、リルは突然、両手足を引っ張られるような感覚を覚えます。驚いて自分の体を見下ろすと、まるで天使が頭に乗っけている光輪のようなものが、彼の両手足首に、拘束具のようにはまっていたのです。</p>
<p>両腕は真横、両脚は肩幅よりも大きく開いて、大の字の姿勢。薄い胸板も、皮かぶりの小っちゃいおちんちんも丸見えです。ほとんど反射的に力を込めるも、拘束はびくともしません。どういう原理なのか、光輪が虚空にがっちりと固定されています。</p>
<p>「リル。あなたは、サキュバスがどういう存在か知っていますか？」<br />
「い、いえ……」</p>
<p>金髪のほうの天使ワイエルが、リルの目の前にずいと近づいてささやきます。</p>
<p>聞かれはしたものの、実のところリルはサキュバスのことをよく知りませんでした。今までずっと、おじいさんとおばあさんの家で平和に暮らしていた彼は、サキュバスと出会ったことがありません。ただ、町の女衆が悩んでいたのを小耳に挟んだだけです。</p>
<p>しかし、その答えにワイエルは『そうですか、そうですか』とにんまり笑顔を浮かべます。</p>
<p>「サキュバスというのは、人の寝床に忍び込んで精を奪う、恐ろしい魔物です」<br />
「せ、精……？」</p>
<p>「つまり、<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby>です♡」<br />
「――ひゃあぅぁっ！！？」</p>
<p>まるで女の子のような甲高い悲鳴を上げるリル。ワイエルが、彼の無防備だったおちんちんを手のひらでそっと包んだのです。</p>
<p>リルの全身からはあっという間に力が抜けて、反対におちんちんががちがちに勃起していきます。</p>
<p>「はあ、ちょっと触れただけでこんなに硬くしてしまうなんて。もしもサキュバスが相手なら、あなたは一巻の終わりでしたよ？」<br />
「ぁ、ぅあ――！？　え――！？」</p>
<p>ワイエルはそう言うのですけれども、リルの頭が付いてきません。</p>
<p>だって、こんな感覚は生まれて初めてだったから。少しくすぐったいようで、だけどやめてほしくなくて。死ぬほど恥ずかしいけれど、やっぱりどこかやめてほしくなくて……。</p>
<p>しかし、目をぐるぐる回すリルをよそに、ワイエルの話は勝手に進んでいきます。</p>
<p>「まあ安心なさい。そのために私たちの<ruby>加<rt>・</rt></ruby><ruby>護<rt>・</rt></ruby>があるのです」<br />
「ぅあ、ぁ……っ」</p>
<p>「サキュバスとの戦いで絶対に避けなければならないのは、彼女たちの前で浅ましくも吐精してしまうこと。ああ、言葉が難しかったでしょうか？　おちんちんから白いおしっこをどぴゅどぴゅさせてしまうことです」<br />
「ぁ、ぇ……っ？」</p>
<p>「つまり、ですね――♡」</p>
<p>その瞬間、リルは、ワイエルの表情が変わったような気がしました。目を鋭くさせて、口を裂いて笑って、攻撃的で、だけど甘い――その妖しい貌のゆえんを、リルは感覚で理解することになります。</p>
<p>ワイエルは突然、その柔らかな両手をリルの両腋の下に差し込んだのです。</p>
<p>「ひひゃぁひっ！！？　ひっ、ぁ――！！！」<br />
「あらあら、敏感。まだ指を置いただけなのに、もしも動かしてしまったらどうなるのでこちょこちょこちょこちょーっ♡」</p>
<p>「――ひゃぁぅぁぁあッはっはっははははははははははははははっ！！？　なっ、なひぇっ！！？　ぁはっ、あっはははははははははははぁぁぁぁぁああああっ！！！」</p>
<p>それは断じて『間違って触れてしまった』とか、『腋の下の筋肉をマッサージしてやろうと思った』とかではありません。はっきりとした意図を持った『くすぐり責め』。何せ、言葉の途中でいきなり指をうぞうぞとうごめかせ始めたのですから。</p>
<p>まだムダ毛も生えないつるつるの腋の下をくすぐられて、リルはあっという間に笑ってしまいます。意味が分かりませんでした。どうしてワイエルは、突然自分のことをくすぐり始めたのでしょう？</p>
<p>「サキュバスに射精させられてはいけない。であれば、サキュバス程度の行為で射精できなくなってしまえばいいのです」</p>
<p>「ひぇひっ、ど、どういう――！！？　ひっ、ひっひゃっはっははははははははは！！？」<br />
「あなたのことを、こちょこちょされなければ射精できないように開発して差し上げましょう♡」</p>
<p>トンデモ理屈でたおやかな少年をくすぐられ体質にしてしまおうという、ワイエルの恐ろしい腹積もり。しかし、四肢を光輪で拘束され、大の字の格好で無防備な体を晒すリルには抵抗なんてできないのです。</p>
<p>「あなたの体は実に敏感ですね、リル。腋の下を人差し指でつつーっとなでるだけで、笑うのを我慢できなくなってしまうのですか？」<br />
「ぁはっ、ぁっはははははははぁぁぁあっ！！！　そっ、そこだめ、ですぅぅぁあっはっははははははははははははひゃぁぁぁぁあっ！！？」</p>
<p>「どれ、次は脇腹を試してみましょうか。あらあら、細い腰。指をちょっと食い込ませるだけで、くすぐったいツボに簡単に届いてしまいますねえ♡」<br />
「んぎっ！！？　ぁ゛っはははははははははははっ！！？　そこも、そこもだめぇっへへへへへへへへぁぁぁぁぁああああっ！！？」</p>
<p>腋の下、脇腹、腰、胸の横、首筋、背中と、上半身を気の向くままにくすぐり続けるワイエル。まるで『この日のために、ずっとこちょこちょシミュレーションをしていました』と言わんばかりに、指が器用にうごめきます。ここは夢の中であるはずなのに、感覚は嫌になるぐらい鮮明でした。</p>
<p>ワイエルが、指を止めないまま後ろを振り向いて言います。</p>
<p>「ほら、ビィルエル。あなたも仕事してください」<br />
「わ、私もか」</p>
<p>「当然です。あなたは何のために来たのですか」<br />
「分かった。そ、それでは失礼するぞ、リル」</p>
<p>笑顔まみれの情事を赤ら顔で眺めていた、銀髪のほうのもう1人の天使ビィルエルは、背中の羽をばさりと鳴らしてから、リルの足元へと近づきました。</p>
<p>「あ、足の裏とかはどうなんだ、リル？」<br />
「ひゃぅぅぅうっ！！？　あしっ、ぞくぞくしてへっ！！？　だめっ、だめですぅぅっふふふふぁっはははははははははは！！！」</p>
<p>「お、おお……♡　そ、それじゃあ、内股は」<br />
「っ～～～～！！？　そこも、だめっ！！？　だってっ、だってそこ近――！！？　ぁっははははははははひぁぁぁぁあああっ！！？」</p>
<p>「おおお……♡」</p>
<p>上半身をくすぐり責めするワイエルと、下半身をくすぐり責めするビィルエル。こうして、2人の天使たちによるこちょこちょ開発が始まりました。</p>
<p>最初こそ、適当にリルの体をいじめていたワイエルとビィルエル。しかし、だんだんと<ruby>違<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>というものが出てきます。</p>
<p>「ほーら、リル。私の指、結構器用に動くでしょう？　あー、指が近づいていきます。あなたの敏感な腋の下に近づいていきますよー♡」<br />
「ひっ、ひひ――っ！！？　や、やめ――」</p>
<p>「なーんて、うそです♡　お腹こちょこちょこちょこちょーっ♡」<br />
「ひぁぅぁっはっははははははははぁぁぁぁああ！！？　なんでっ、そこぉ――！！？　ひゃぁぁっはっはははははははははぁぁあっ！！！」</p>
<p>上半身をくすぐるワイエルは意地悪。くすぐられると思ったところをくすぐってこなかったり、反対にくすぐられないと思ったところをくすぐってきたり。リルの体だけでなく、心をも翻弄していきます。</p>
<p>「リル、だんだんと分かってきたぞ。お前は、爪を当てないように指先で、土踏まずを優しく引っかくとくすぐったいんだよな……」<br />
「ひゃひっひひひひひひひひひぃぃぃいいっ！！！　それつよっ、強すぎてっ！！？　ぁはっ、ぁはははははははははははははひっ！！？」</p>
<p>「それで、内股は爪を立てて、だけど優しく。付け根に近ければ近いほどいいんだろ？　なあ、リルぅ……♡」<br />
「ひゃぁあぅぁっはっはははははははははははぁぁぁぁあっ！！？　よくないっ、よくないですぅぅぅっふふふふぁっはははははははっ！！！」</p>
<p>一方で、下半身をくすぐるビィルエルは実直。駆け引きも何もなく、最もくすぐったいところを、最もくすぐったいくすぐり方でひたすら責めてくるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうやって、2人の天使によって全身をくすぐり回され続けたリル。</p>
<p>美女2人に密着されているという状況故か、くすぐったいという刺激が神経にバグを引き起こした故か、彼のおちんちんはもうとっくに、ばきばきに勃起していました。</p>
<p>そんなおちんちんを、ワイエルは柔らかな右手のひらでぎゅっと握ります。</p>
<p>「ひゃぅぁあっ♡♡♡　っ――！！？　っ――！！！」<br />
「ここからが本番ですよ、リル。サキュバスごときが相手では到底得られない快感を与えて差し上げましょう」</p>
<p>「ぁ゛、ぁあっ♡♡♡　っぁ――！！？」</p>
<p>それは握ったおちんちんを前後にしごくだけの、何てことのない手コキでした。しかし、オナニーすら知らない少年にとって、体をこちょこちょとくすぐられながらされる<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>は、あまりにも刺激が強すぎます。おちんちんの根元がむず痒すぎて、腰がへこ、へこと動いてしまうぐらい。</p>
<p>そして、それを見ていたビィルエルが、彼に追い打ちを掛けます。彼女は、既にワイエルの手のひらに埋もれてしまった<ruby>竿<rt>・</rt></ruby>を諦めて、その下にあるつるつるの<ruby>玉<rt>・</rt></ruby>に左手を伸ばしたのです。</p>
<p>「ぅあっ♡♡♡　ぁ、あ――！！？」<br />
「だ、大丈夫だぞ、リル。私は、ここが敏感な部分だって知ってるんだ。だから、優しく触ってやるからな……♡」</p>
<p>つるつるの睾丸を優しくなで、もみ込むような動き。何だか、睾丸からおちんちんの根元にかけてが、ひどくうずくようです。</p>
<p>片手で上半身をくすぐりながら、もう片手でおちんちんをしごくワイエル。片手で下半身をくすぐりながら、もう片手で睾丸をもてあそぶビィルエル。</p>
<p>それはリルにとって、<ruby>過剰快楽<rt>オーバーキル</rt></ruby>に他ならないのでした。</p>
<p>「ぅあ、あ――！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ひひゃっ、っあ――！！！！　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>おびただしい量の精液が、リルのおちんちんから噴き出しました。それは『夢の中だから』と言わんばかりに、現実では絶対にあり得ないであろう量。まるで体の<ruby>容量<rt>キャパシティ</rt></ruby>というものを一切無視して、受けた快感をそのまま射精量で表すかのようです。</p>
<p>「っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぁぐ、ぁ――！！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！？　ぅ、ぅぅうう～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>「あらあら、すごい量♡　まあ当然ですね、こんな快感、下界では一生掛けても味わえるものではありませんよ？」<br />
「お、おお、おおおお……♡　そ、そんなに気持ちよかったのか？　そうか、そうかそうか……うれしい……♡」</p>
<p>1回の射精では出し切れず、どぷ、どぷ、どぷと精液が断続的に噴き出していきます。それをワイエルとビィルエルが、うっとりとした表情で見つめています。</p>
<p>……見つめているだけではありませんでした。</p>
<p>「さあ、続けましょうか♡」<br />
「ひひゃはぁっはっはははははははははははぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡　まっ、待――！！！？　せめっ、休憩を――！！！！　ぁっはっはははははははははははははぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡」</p>
<p>「お前が望むなら、もっとたくさんくすぐってやるからな……っ♡」<br />
「ぁはははははははははぁぁぁぁあああ♡♡♡♡　まっ、やめっ、やめてくださぃぃぃぃぁっひゃっはははははははははは！！！？　ぁぁぁぁああああああああああっ！！！！」</p>
<p>まだ射精が収まってもいないというのに、おちんちんを弄くりながらのこちょこちょ開発が再開されました。</p>
<p>「あなたも旅に出るからには、立派な男。<ruby>皮<rt>・</rt></ruby>がかぶったままでは格好が付きませんね。私がむいて差し上げましょう♡」<br />
「ぅあ、ぁ゛――♡♡♡♡　やめ、それ、変っ！！！？　むずむず、してぇぇぇっ！！！？」</p>
<p>「おっといけません。腋の下がお留守でしたね？」<br />
「ひゃぅぁひあっはっはっはははははははははははぁぁぁぁあっ！！！？　だめれすっ、どうじ、同時はぁぁあ――♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！？　ひぁ、ぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡」</p>
<p>「リル、お前の<ruby>玉<rt>・</rt></ruby>はびくびく動いて、何だか生きてるみたいだな……あ、何だか、かわいい……♡」<br />
「ぅ、ぅぅぅぅぅ――！！！？　もむの、だめ、でふっ♡♡♡♡　何だか、ぁぁぁあ――っ！！！」</p>
<p>「足の裏も、小っちゃくてかわいい……。リル、お前は本当に全身全部かわいいなぁ……♡」<br />
「ぁはっ、ぁっははははははははははははははぁぁぁぁあっ！！！？　あしっ、つよすぎっ♡♡♡♡　くすぐったっ、だめ――！！！？　ひひっ、ぃい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！？」</p>
<p>気の向くままに、全身をくすぐりながらおちんちんをもてあそぶワイエルとビィルエル。</p>
<p>リルはもう、訳も分からず笑い悶えながら射精し続けるだけなのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>天使たちによる<ruby>加<rt>・</rt></ruby><ruby>護<rt>・</rt></ruby>が行われたのは、一晩だけの間です。しかし、夢の中では時間の流れがあいまいになります。リルは何時間も、何日間も、ワイエルとビィルエルの2人にくすぐり搾精された気がしました。</p>
<p>「さて、そろそろ夜が明けてしまいますね」<br />
「……む、そうか。名残惜しいが、これぐらいにしておこう」</p>
<p>「ひひっ、ひひ……！！？　ひぁ、ぁぁ……♡♡♡」</p>
<p>「あらあら、とっても気持ちよさそうな様子♡　いいですか？　サキュバスが相手では、こんな気持ちよさは絶対に味わえないのですからね？」<br />
「やりすぎな気がしなくもないが、まあ、目的は達したか。……しかし、気持ちよさそうだなあ。かわいい……♡」</p>
<p>2人が満足したのか、ようやく解放されたころにはもう、リルの様子はまともではありませんでした。くすぐり責めは終わったというのに、まだ口からは笑い声をこぼし、大の字の体をぴくぴく痙攣させています。</p>
<p>「では行きなさい、勇者リル。邪悪なサキュバスどもに正義の鉄槌を下してやるのです」<br />
「お前ならやれると信じている。武運を祈っているぞ、リル」</p>
<p>そんな激励の言葉の後、リルは床が抜けるような浮遊感と共に、意識を現実へと弾き飛ばされるのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「っ～～～～！！？　ひぅ、ぁ――」</p>
<p>その日の朝。リルは全身に残るくすぐったさに飛び起きます。</p>
<p>旅の始まりの日。しかし、盛大な夢精の後始末のせいで、出発が遅れてしまったのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから勇者リルは、冒険者の服を身にまとい、行く町々で人々を襲うサキュバスを退治しながら、淫ヶ島を目指しました。</p>
<p>「な、なな何なのよあんたっ！？　いきなり人に剣突き付けるなんてイカれてんじゃないのおおお！？」<br />
「外でするのは公序良俗に反するので駄目だと思います」</p>
<p>「分かったからその剣しまってよおおお！！？」</p>
<p>リルの旅は、決して易くはありませんが順調でした。</p>
<p>不思議なことに町々の男衆から血の涙混じりの殺気を向けられるも、一方で女衆からの援助は厚く、宿を貸してくれることも少なくはありませんでした。</p>
<p>「か、かかわいいねえリルきゅん……♡　こここ、今夜はお姉さんがサキュバスになっちゃうぞぉ……っ♡」<br />
「Zzz……」</p>
<p>「ああん、現代っ子にあるまじき夜9時就寝。純朴なところも素敵ぃ……♡」</p>
<p>リルは1歩、また1歩、淫ヶ島へと進んでいきます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しかし、いかに勇者リルとて、旅の全てがうまく行くとは限りません。</p>
<p>それはある日、いつものように町にいるサキュバスを退治している時に起きたことでした。</p>
<p>「どっ、どどどどど！？　どうして私は剣を突き付けられてるのかなああああ！？」<br />
「精を対価にお金を払うのは売春に当たるので駄目だと思います」</p>
<p>「だってそうしないとえっちしてくれないんだもんんんん！！？」</p>
<p>サキュバスとの戦いは、熾烈を極めるものです。</p>
<p>たとえ相手を追い詰めたと思っても、思わぬ反撃に出ることがあります。</p>
<p>「ね、ねねねねえっ、赦してよ！？　そ、そうだっ、君にはたっぷりサービスしたげるからさぁ♡」<br />
「っ！？　は、離れてください！！　何を――」</p>
<p>サキュバスは、リルのほんのわずかな隙を突いて、彼の腰にしがみ付きました。</p>
<p>そして、服の中に隠れたおちんちんを、指でかりりと引っかいたのです。</p>
<p>「――ぅひゃぅぁあっ！！？」</p>
<p>それは本当に偶然でした。</p>
<p>服の上から手のひらでぐりぐり圧迫したり、服の中に手を突っ込んでしこしこしたりしてもよさそうなもの。しかし、サキュバスは本当にたまたま、特に何も考えず、『おちんちんをかりかりする』という選択肢を取ったのです。そして小っちゃなおちんちんの正中線にたまたまヒット。</p>
<p>しかし、その偶然にも放った一撃は、天使たちに施された<ruby>加<rt>・</rt></ruby><ruby>護<rt>・</rt></ruby>に、非常に近しい刺激だったのです。</p>
<p>「お？　もしかしてこういうのが好き？　いいよいいよ、たくさんやっちゃうよぅ♡」<br />
「くぁ――♡♡♡　やめ、それは――っ！！？　ひゃぅっ、ぁぁあぅっ♡♡♡」</p>
<p>突然のおちんちんかりかりに、リルの体から力が抜けました。それに『得たり』と思ったサキュバスは、執拗にリルのおちんちんをかりかりしてきます。勃起したおちんちんが服の中で上を向き、裏筋を無防備に晒してしまった時、彼の敗北は決定的なものになりました。</p>
<p>「ひぁぅあぅ、くぅぅぁあうぅっ♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！？　ぅっ、ぅぅうう～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>1番敏感な裏筋をかりりと引っかかれた瞬間、彼はとうとう射精してしまったのです。</p>
<p>「ぁう、ぁ――♡♡♡♡　ち、力が――」<br />
「うひょー、濃厚なお精子っ♡　で、でででも君は何だか怖いから逃げるねええええ――！！？」</p>
<p>あまりの気持ちよさに、その場にへたり込んでしまうリル。そしてサキュバスは、リルが腰を抜かしたのをいいことに、さっさと走って逃げてしまいます。</p>
<p>後に取り残されたのは、お外でパンツがべとべとになって、どう始末したものか困り果てるリルだけなのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そんな、初めて敗北した日の夜、リルは夢を見ました。</p>
<p>陽光が照らし続けるお空の上。案の定、自分は全裸で、目の前には2人の天使たちがいました。</p>
<p>「まさか服の上から指コキされただけで、浅ましくも射精してしまうだなんて。もう服など要らないのではありませんか？　下半身すっぽんぽんと貞操帯、お好きなほうを選ばせて差し上げましょう」<br />
「言い過ぎだぞ、ワイエル。サキュバスの武力は大したものではないが、性技に関しては人間のそれを凌駕する。最後まで油断してはならんぞ、リル」</p>
<p>ご立腹のワイエルと、反省会を始めるビィルエル。リルは『たった1回射精させられただけで、そんなに怒ることかなあ』と思いましたが、とんでもない。サキュバスに射精させられた彼が腰を抜かしてしまったように、たった1度でもそれは致命的な敗北になり得ます。</p>
<p>であるならば、天使たちが彼に<ruby>お<rt>・</rt></ruby><ruby>仕<rt>・</rt></ruby><ruby>置<rt>・</rt></ruby><ruby>き<rt>・</rt></ruby>をするのも、至極当然のことなのです。</p>
<p>「あなたには今一度、自分の立場を教え込む必要がありそうです」<br />
「……つらいだろうが、お前を思ってのことだ。耐えてくれ、リル」</p>
<p>途端に、体を引っ張られる感覚。自分の体を見下ろすと、光輪が両手足首にはまっています。大の字拘束――覚えのある状況に、リルは静かに、ひっそりと唾を飲み込みました。</p>
<p>しかし、どれだけ取り繕おうと思っても、その表情、そして何よりむくむくとあっという間に硬くなっていくおちんちんを隠し通すことはできません。ワイエルがじとりとした目で、リルのことを見つめます。</p>
<p>「まさかあなた、惨めに射精させてもらえるとでも思っているのですか？」</p>
<p>その瞬間、リルには覚えのない感覚。自分の体を見下ろすと、光輪がおちんちんの根元に巻き付いていました。これは何？　――そう疑問を抱くのも一瞬だけ。ワイエルが両手の指をリルの腋の下に突き刺したのです。</p>
<p>「ぃぎ――！！？　ぁ゛ぁぁあっはっはははははははははははははぁぁぁぁあっ！！！　な、え――！！？　つよっ、強すぎぃぃぃぃっひっひゃっははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁああああああああああっ！！！」<br />
「まさか、情けなくも敗北した勇者に、私たちが奉仕をすると？　何て卑しく浅ましい考えなのでしょう、リル。私は悲しくて涙が出そうです」</p>
<p>力のこもった指先で、腋の下の奥にあるツボをぐりぐりともみほぐすような動き。さしものリルも、口から苦しみ交じりの笑い声があふれてしまいます。</p>
<p>それでも、彼の体は旅立つ前日に、完全に開発されていました。くすぐったい――ただそれだけで、既に半勃ちになっていた小っちゃいおちんちんが、ばきばきに勃起してしまいます。リルの頭の中は、おちんちんのことでいっぱいでした。だってあの時、くすぐられた後におちんちんをしこしこしてもらえたから。今回もきっと、同じことになる。</p>
<p>しかし、彼は知らなかったのです。こちょこちょプレイというのは、ただくすぐって、ただ射精させるだけではないということを。</p>
<p>「リル、<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>が何だか分かりますか？」<br />
「ぁ゛はっ、ぁははははははははははぁぁぁあ！！？　なっ、なぁっはははははははははっ！！！　ひっ、ひぃぃぃぃいいいっ！！？」</p>
<p>ワイエルが左手でリルの腋の下をくすぐりながら、右手でつまんで見せびらかした<ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>。それは小さな羽根でした。羽根。そう、羽根です。彼女の背中に生えている大きな翼から、1枚だけ取り出したような、手のひらからちょっとだけはみ出すぐらいの大きさの羽根。</p>
<p>笑いっぱなしで答えることこそできませんでしたが、リルにはそうにしか見えませんでした。それが一体何だというのでしょう？</p>
<p>しかし、ワイエルは笑います。</p>
<p>「これは、あなたを今晩の間、ずっと苦しめ続けることになる道具ですよ」<br />
「――ひひゃっ、ぁぁぁぁああああっ♡♡♡」</p>
<p>リルの口から上がる、甲高い悲鳴。さらに増す、ワイエルの笑み。</p>
<p>彼女は指でつまんだ羽根で、硬く勃起したおちんちんの裏筋をなぞり上げたのです。</p>
<p>「思った通り、敏感なおちんちんですね。こんな柔らかな羽根で、そんなに反応するなんて」<br />
「ぁひっ、あっ♡♡♡　ぁあっ、ぁぁぁぁあああああっ！！？」</p>
<p>「腋の下は激しく、おちんちんは優しく。気が狂いそうでしょう？　安心なさい。この場で気が狂うことは、絶対にありませんから」<br />
「ぃや゛っはっははははははははははっ！！？　ぁ――♡♡♡　ひぁっ！！？　ぁはっはははははははははははははひゃぅぁぅぁぁぁあっ♡♡♡」</p>
<p>リルは、まさか羽根でおちんちんをくすぐられるなんて思いませんでした。<ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>時<rt>・</rt></ruby>は、手のひらでしこしこされただけだったから。というよりそもそも、おちんちんをくすぐられるという発想すらありませんでした。</p>
<p>しかし、その感覚は彼にとってなかなか<ruby>ツ<rt>・</rt></ruby><ruby>ボ<rt>・</rt></ruby>でした。雑味のないなめらかな羽根は、一方でしっかりと芯を感じさせる硬さも兼ね備えています。線維の1本1本がしなるぐらいの力加減でおちんちんの裏筋をすすりとなでられると、全身が鳥肌立ってしまいそうなくすぐったさと気持ちよさが同時にやってきます。そもそも、一晩でくすぐられフェチにされてしまった彼にとっては、『おちんちんをくすぐられている』というシチュエーション自体が興奮の元です。まともな状態であれば、あっという間に射精してしまいそう。</p>
<p>……そう、まともな状態であれば。</p>
<p>「ぅあ、ぇ――！！？　ぐっ、ぅぅぅぅううっ♡♡♡　ぅぅぅぅぅぅぅううっ！！！」<br />
「おや、苦しそうですね。リル」</p>
<p>「どうして、<ruby>で<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby>、<ruby>い<rt>・</rt></ruby>――！！？　ぁはっ、ぁはははははははぁうぅ゛ぅぅぅううう！！？」<br />
「私たちに射精させられなくとも平気でしょう？　……あなたはもう、サキュバスにとてもとても、それはもうとても気持ちよくさせられているのですから」</p>
<p>説明されなくとも、容易に察せられることでした――おちんちんの根元に巻き付いた光輪が、<ruby>悪<rt>・</rt></ruby><ruby>さ<rt>・</rt></ruby>をしている。圧迫感はそこまで強くないはずなのに、上ってくるはずの精液が、光輪のところでぴたりと止まってしまう。</p>
<p>その光輪は、物理的にではなく、何かこう超常的な力で彼の射精を妨げていたのです。</p>
<p>そして、うめき声を上げるリルに、さらなる追い打ち。この優しくも苛烈な焦らし責めに、ビィルエルが加担します。</p>
<p>「ひ――ッ♡♡♡　ぁはっ、ひゃぅぁぁぁぁぁああああああああっ！！？　羽根っ、<ruby>全<rt>・</rt></ruby><ruby>部<rt>・</rt></ruby>ぅぅぅひぁぁぁぁぁあああああああああっ♡♡♡」<br />
「リル、驚いたか？　私たち天使はな、翼を手足のように動かせるんだ。……翼を使ってくすぐれば、両手が空くだろ？　そしたら――」</p>
<p>「ひひゃっ、ぁーーっはっはははははははははははははぁぁぁあっ！！！　あしのうらっ、だめっ、だめぇぇぇっはははははははははははひゃぁぁぁぁああああっ♡♡♡」</p>
<p>ワイエルのように、羽根でくすぐるなんてみみっちい責め方ではありません。ビィルエルは背中に生えた大きな翼そのものを体の前に伸ばして、リルのつるつる睾丸を両側からすりすり、さわさわ、しゅこしゅことくすぐっていくのです。</p>
<p>そして、空いた両手で足の裏をこちょこちょ。もしも両脚を光輪で拘束されていなければ、強烈すぎる刺激にビィルエルのことを蹴飛ばしてしまっていたでしょう。</p>
<p>「あら、いいですね。では私もビィルエルに倣って」<br />
「ひぁっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡　翼につつまれっ♡♡♡　ひゃぐっ、ぁはっ、ぁ、ぁぁぁぁぁぁあああああああああああっ！！？」</p>
<p>そしてビィルエルの責めに、ワイエルも改めて加担。リルの背後に回って、翼で彼の胴体を抱き締めるように包み込みながら、その先端でおちんちんをこしょこしょ、すりすり。ビィルエルが言ったとおり、天使たちの羽根は本当に器用に動きます。</p>
<p>そしてフリーになった両手をわきわきうごめかせながら、腋の下と乳首を行ったり来たり。くすぐったさと気持ちよさを両立させたフォーメーションです。</p>
<p>もしも普通であればもう3度は射精していたでしょうが、射精を禁止されたリルにはそれもかないません。精液はまったく出てこないというのに、透明な我慢汁だけはだらだらとあふれてきます。</p>
<p>リルはワイエルに懇願しました。</p>
<p>「やめっ、やめでくださいぃぃぃぃぃぃいいっ！！！　これっ、つらいっ！！？　すみませんでしたっ、すみませんでしたぁぁひゃぁぁぁぁっははははははははははははぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡」<br />
「駄目です。この程度で根を上げる程度だから、サキュバスのいいようにされてしまうのですよ？　まだしばらくのお仕置きが必要なようですね」</p>
<p>次に、リルはビィルエルに懇願しました。</p>
<p>「おねがいですっ、とめでくださいぃぃぃっひっひひひひひぃぃぃいいいい♡♡♡　こんなっ、死んじゃいますぅぅぅあっひゃははははははははははははぁぁぁぁああああああ！！？」<br />
「……つらいだろうが、耐えてくれ。これも、お前がサキュバス討伐を果たすために必要なことなんだ」</p>
<p>「どれだけビィルエルに媚びても無駄ですよ、リル。この女、何だかんだ言ってあなたにセクハラすることしか頭にないのですから」<br />
「な、なな何を言っているんだワイエル！！？」</p>
<p>「そもそもこうしてあなたをサポートしている理由が、『顔が好みだから』なのですよ。この面食いのショ○コン天使」<br />
「み、みみみ見た目だけじゃないぞ！！？　こ、こうしてサキュバス退治の旅に出て、一生懸命戦って、こう『頑張ってるなあ』って！！？」</p>
<p>結局、どっちに頼み込んでも駄目。</p>
<p>そうこうしている間に、射精できないリルの精神力は、がりがりと削れていきます。</p>
<p>「ぅぐっ、ぁはっ、ぐすっ♡♡♡　ぅぁぁああああああんっ！！！　ぐすっ、ぁはっ、あっはははははははぁぁぁああっ♡♡♡　ぁぁぁぁああああっ！！？　ぐすっ、ぅぅぅうううううう！！？」</p>
<p>あまりにもくすぐったくて、気持ちいいはずなのに、射精できないのがつらくて。とうとう、くすぐられ笑いながら泣き出す始末です。</p>
<p>「あらあら。勇者ともあろう者が泣いてしまったのですか？」<br />
「そ、そそそそんなつもりはリルるるるるっ！！？　お、おおおおいっ！！？　わわわわワイエルどどどどどどうするんだこれれれれっ！！？」</p>
<p>「落ち着いてください、ビィルエル。声帯が出す周波数ではありません」</p>
<p>それを見て、まるで母親のようにため息を付くワイエルと、どうしていいか分からずひたすらおろおろするビィルエル。</p>
<p>ワイエルが、指でリルの顎を持ち上げました。</p>
<p>「反省しましたか？」<br />
「は、ひ……！！　ぐすっ、はいぃ……っ！！」</p>
<p>「ならば、ここで誓いなさい。もう2度と、サキュバスの前で射精しないと」<br />
「もぉ、にどとっ、サキュバスの前でしゃせえしませんんん……っ！！」</p>
<p>「うん、いい子です」</p>
<p>ワイエルが頭をなでなでして、リルがだんだんと泣きやんでいきます。随分と飴と鞭の使い分け方を心得た天使です。</p>
<p>そして、ワイエルはそのまま、リルの後頭部に腕を回して、自分のたわわなおっぱいを彼の顔に押し付けました。</p>
<p>「むぐっ、ぅう！？」<br />
「これはご褒美です♡」</p>
<p>「んむっ、ぅ、ぁ……♡」<br />
「ふふふ、何ですか？　赤ん坊のように蕩けしまって。なかなか、かわいいではないですか……♡」</p>
<p>きれいなお姉さんのおっぱいに顔を埋めるなんて、リルには生まれて初めての経験。恥ずかしいけれど、母性たっぷりの感覚に全身のこわばりがほどけていくよう。</p>
<p>そして、ワイエルはリルの顔をぱふぱふしたまま、空いた翼で腋の下をこちょこちょとくすぐってきます。</p>
<p>「んむふっ♡♡♡　んぐっ、ぅくっ、ぅふぅぅううっ！！？」</p>
<p>「笑い声を我慢しなくていいですよ、リル。私の胸の中でたっぷり笑い悶えなさい♡」<br />
「ぷはっ、ぁはぁっ！！？　ぁはっ、あっはははははははっ、んむっ、んむふぅぅうううっ♡♡♡」</p>
<p>それは確かにくすぐったいけれども、指で乱暴にもみほぐされるよりもずっと優しくて、身も心も蕩けてしまいそうな気分です。</p>
<p>完全に『お仕置きモード』から『甘やかしモード』に入ったワイエル。しかし、ビィルエルはそうではありませんでした。いつの間にかリルの背後に回ったビィルエルは、細い両手の指先を彼のおちんちんに宛がったのです。</p>
<p>「ひ――！！？」<br />
「あ、あああ安心しろ、リル。ここここれからたっぷり射精させてやるからなぁ……っ♡」</p>
<p>「ぁひぁあっひゃっははははははははははははははははぁぁぁあっ！！！？　あむふっ♡♡♡♡　ぷはっ、ぁはっ！！！！　あっはははははははははははひゃぁぅぁぁぁああああっ！！！？」</p>
<p>両手の指10本を全部つかって、おちんちんこちょこちょ。陰茎も、裏筋も、亀頭も、睾丸も、蟻の門渡りも――おちんちんを隙間なくくすぐったさで埋めていくようです。現世でサキュバスに衣服越しにされたものよりも、ずっと直接的で、ずっと多く、そして長い。</p>
<p>それは『射精禁止モード』から『搾精モード』に変わったが故の行動でした。</p>
<p>「も、ももちろん、足の裏も一緒だぞ。お前の足の裏は、羽根でくすぐるだけでも悶えるぐらい敏感でいいなぁ……♡」<br />
「ひひゃはっ、ぁっひゃははははははははははははひぃぅぅうううっ！！！？　ひはっ、ぁはっ、むっ、ぅぅううううっふひははははははははははははははぁぁぁあっ♡♡♡♡」</p>
<p>そして、ワイエルと同じように、空いた翼で足の裏をこちょこちょ。だけどワイエルのような『優しいくすぐり責め』というよりは、ただひたすら弱いところをもてあそぶような、『ねちっこいくすぐり責め』です。</p>
<p>先ほどの射精禁止とは、真逆の状況になりました。<ruby>腋の下と足の裏<rt>くすぐったいところ</rt></ruby>を優しくくすぐりながら、<ruby>おちんちん<rt>きもちいいところ</rt></ruby>を激しくこちょこちょ。</p>
<p>リルの性感が、あっという間に上り詰めていきます。しかし、彼のおちんちんにはまだ、射精禁止の光輪が巻き付いたままでした。</p>
<p>「ぅぐっ、ぅ゛、ぅぅぅぅぅううううううっ♡♡♡♡　も、もぉ゛、もぉぉ！！！？　ひひゃはっ、あっははははははははははぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡」</p>
<p>「安心なさい、もうあなたを苦しめるつもりはありません。今、現世では絶対にかなわない快楽を味わわせて差し上げます♡」<br />
「た、たたたくさん、気持ちよくなってくれ、リル……♡」</p>
<p>そして、おちんちんが気持ちよさで爆発してしまいそうになった瞬間、ワイエルがリルをぱふぱふしながら、おちんちんに巻き付いた光輪を解き放つのでした。</p>
<p>「……ほら、イけ――っ♡」<br />
「ひ――♡♡♡♡」</p>
<p>ワイエルのそのちょっと乱暴な命令口調は、リルの背筋を嫌にぞくぞくさせました。</p>
<p>耳を犯す声、顔面に押し付けられるおっぱい、腋の下の優しいくすぐったさ、足の裏へのねちっこいくすぐったさ、そしておちんちんこちょこちょ――その全ての刺激が、リルに深い深い絶頂を齎したのです。</p>
<p>「ぅあ、ぁ゛ぁぁあああ――！！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ひぁ、あ――ッ♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！！　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>まるで小石を詰まらせた水鉄砲のような射精でした。</p>
<p>リルが腹筋をへこませるとともにびゅーびゅーと勢いよく精液を噴き出させたと思ったら、ある瞬間にぶしりと止まって、リルが大きく息を吸い込む。それで1度体に酸素を溜め込んで腹筋を膨らませると、また悲鳴とともにびゅーびゅーと勢いよく射精する。</p>
<p>リルは、おちんちんだけでなく、全身で射精しているかのような錯覚を覚えました。だって、ただおちんちんから精液を出すにしては、お腹にも、腕にも、足にも、あまりに全身に力が入っていたから。そして、おちんちんのくすぐったさだけではない、顔に押し付けられるおっぱいの柔らかさ、腋の下や足の裏のくすぐったさ、そして全身に当たる天使たちの肌の温もりが、あまりに気持ちよかったから。</p>
<p>その気持ちよさが、射精の最中ですらずっと続く。</p>
<p>「ぁぐっ、ひゃ――♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>本当にこんなもの、現世で味わえるものではありません。リルは、今までの苦痛を全て忘れ去って、この愛情たっぷりの気持ちよさに身も心も任せるだけです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>びゅーびゅーと噴き出し続ける精液は、おちんちんをこちょこちょしていたビィルエルの顔面に勢いよく直撃していました。</p>
<p>「ぉぶっ、おぶぶぶぶぶぶっ」<br />
「ぷっ、くく――！？　何をしているのですか、ビィルエル」</p>
<p>「ぅあ、ぁ゛～～～～……♡♡♡♡　ひはっ、ぁ――！！！？　っ～～～～……♡♡♡♡」</p>
<p>リルがそれを見て『まずいことをしてしまったかも』と思ったのは、長い長い射精がようやく落ち着いてから。ワイエルのほうはややウケです。</p>
<p>リルはとにかく何か謝罪しようとしましたが、絶頂の余韻のせいで頭が回りません。そして、ビィルエルの反応は、彼の予想とは違ったものでした。</p>
<p>「はぁ、はぁぁ……っ♡　こんなに、こんなに気持ちよかったんだなぁ……♡」<br />
「あ、あの……。すみま、へ……っ」</p>
<p>「もっと気持ちよくしてやるからな、リルぅ……♡」<br />
「――ひひゃぁぅぇぁぉぁぁぁああっ♡♡♡♡」</p>
<p>すっきりしたはずのおちんちんに、再び指を這わせ始めるビィルエル。</p>
<p>「気持ちよさそうだなぁ、リル。ふふふふふ、へへへへへぇっ♡」<br />
「もっ、もぉ゛いいでひゅっ！！！？　これいじょっ、これ以上はおかひくなっひゃぁっひゃっはははははははははははははぁぁぁぁぁぁあああああああっ♡♡♡♡」</p>
<p>「……まあいいでしょう。リル、散々射精をお預けされた後の連続射精は、天に上るほど気持ちいいらしいですよ♡」<br />
「もっ、もぉぉおっ♡♡♡♡　のぼってっ、のぼってまひゅぅぅぅひゃっははははははははははぁぁぁぁああああ♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>もうたくさん気持ちよくしてもらった、もう十分なのに、というかこれ以上は無理――リルがそう思っても、天使たちが納得してくれるはずもないのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>案の定、くすぐり搾精天国は朝になるまで続けられました。</p>
<p>「ひへっ、へ、へ……♡♡♡♡　ひゃは、ひゃぁぁ……♡♡♡♡」</p>
<p>事後。たっぷり甘やかされて、たっぷり気持ちよくさせられて、リルの表情はもうとろとろ。その姿を、ワイエルとビィルエルが愛おしそうに見つめています。</p>
<p>「ふふふ、何とも無様な姿ですね、リル♡　その姿、私たち以外には絶対に見せてはなりませんよ」<br />
「安心しろ、リル。これだけの<ruby>加<rt>・</rt></ruby><ruby>護<rt>・</rt></ruby>があれば、サキュバスに遅れを取ることはあるまい」</p>
<p>「今更仕事モードになっても、あなたがそれはもう愉しんでいたという事実は消えませんよ。ビィルエル」<br />
「ううううるさい」</p>
<p>浮遊感と共に意識が現実へと引き戻されていきます。目覚める時間です。</p>
<p>「では行きなさい、勇者リル。卑しいサキュバスどもの雌穴など、一つ残らず瞬間接着剤でふさいでしまうのです」<br />
「そこまでしなくていいぞ。旅がつらくなったら、いつでもここに帰ってくるんだ、リル」</p>
<p>目覚めたリルは、夢精でべとべとになった下着の処理をして、決意を新たにサキュバス討伐の旅を再開するのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、何やかんやあって、リルはとうとう淫ヶ島にたどり着きます。</p>
<p>「なななな何なんじゃよおおおお！！？　ひとの住処に突然現れたと思ったら、物騒な剣持って暴れ回りおってええええ！！？」</p>
<p>「人々を襲うサキュバスたちを退治しに来ました」<br />
「貴様か！！　最近町々でサキュバスを物理的に襲って回ってるっていうイカれた人間はあああ！！？」</p>
<p>「こらしめました」<br />
「いやほんと迷惑してるのじゃぞ！！？　儂らだって食わねば死んでしまうというに！！！　人里を歩けばサキュバス狩りだ何だって、ちゃんと合意の上で精液を貰ってるんじゃぞおおお！！？」</p>
<p>「でも、既婚者を誘惑するのは不貞行為になるので駄目だと思います」<br />
「分かったからその剣をしまうのじゃあああああ！！？」</p>
<p>激しい死闘の末、リルはとうとうサキュバスの親玉を打ち倒すことに成功したのでした。</p>
<p>世界に平和が訪れます。もしも相手が鬼であれば財宝の一つや二つよこしてくれたでしょうが、ケチなサキュバスが相手ではそうもいきません。</p>
<p>「……貴様、それはあまりにも図々しいとは思わんのか」<br />
「別に、要求はしていませんよ。ただ、貰ってないなあって」</p>
<p>「はぁ、人間との付き合い方を考え直さなければならないのう……」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>次の瞬間でした。</p>
<p>空から暖かな光が差し込み、リルを包み込みます。『2度と来るな！！』というサキュバスの声をよそに、ふわりと浮くリルの小さな体。キャトルミューティレーションされかねない状況に目を瞑りますが、声が聞こえました。</p>
<p>「リル……。勇者リル……」<br />
「目覚めるのだ、リルよ……」</p>
<p>この声は――リルは目を開きました。</p>
<p>彼がいたのは、暖かな陽光の照らし続ける空の上。足元を見ると、地面もないのに体が宙に浮いています。意識がはっきりとしていて、感覚も鮮明で、体も自在に動く。</p>
<p>そして、服は着たまま。今度は夢ではない、現実です。</p>
<p>「よくやりましたね、勇者リル」<br />
「お前なら必ずやり遂げられると信じていたぞ、リル」</p>
<p>目の前には、2人の女性が立っていました。金髪の天使ワイエルと銀髪の天使ビィルエルが、リルに惜しみない賛辞を送ります。リルも『長く苦しい戦いだった』と、感動に打ち震えるところです。</p>
<p>これで、勇者リルの長い旅はおしまい。しかし、このままエンディングが流れるかと思いきや、ふとビィルエルが前に出ました。</p>
<p>「と、ところで、だ。リル、これからお前はどうするつもりだ？」<br />
「どう、って……？　どういうことでしょうか」</p>
<p>「その、何だ。今後の予定というか、将来の展望というか、な？」<br />
「いえ、特に決めては。ただ、これからも、世の中を良くしていく旅を続けられたらと思っています」</p>
<p>「お、おお。そうか、そうなの、か……。ああ、よい志だなぁ……」</p>
<p>何とも言えない表情でがっくりと肩を落とすビィルエル。そんな彼女にちょっとどん引きしたワイエルが、今度は前に出てきます。</p>
<p>「勇者リル。見事サキュバスを打ち倒したあなたに、ちょっとしたご褒美とお願いがあるのです」<br />
「お願い、ですか？」</p>
<p>正義感に溢れるリルは、『ご褒美』よりも『お願い』の言葉に反応しました。ワイエルは内心『ああはいはいそっちね』と思いながら言葉を選びます。</p>
<p>「ええ。私たち天使というものは、常に一つの大きな<ruby>問<rt>・</rt></ruby><ruby>題<rt>・</rt></ruby>にとらわれていまして。あなたならきっと、その問題を解決できるのではないかと」</p>
<p>「僕を助けてくださった天使さまたちを、今度は僕が助けられるなら！　何でもしますよ！」<br />
「心強いこと、この上ありません。勇者リル」</p>
<p>にっこりと笑うワイエル。その背後で、ビィルエルが何だかものすごく挙動不審になっていることに、使命感に燃えるリルには気付けないのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、リルは2人の天使たちにどこかへ連れて行かれます。</p>
<p>大地の見えない陽光の空をふわふわと飛んでいくと、ひときわ大きな雲があるのです。足を付ければ雲の上に立つことができて、雲の上なのにきれいな水が流れる小川があるし、見たことのない果物のなる樹木まで生えています。</p>
<p>「ここは天界のごく一部です。巨大なお屋敷の中にある、ほんの一部屋にすぎないと考えればいいでしょう。今まで私たちが会っていた場所は、いわば玄関口です」</p>
<p>ワイエルの説明に、リルは『じゃあ玄関口でいかがわしいことをしてたってこと？』と思わないでもないでしたが、とにかく、天使たちが雲の上に住んでいるという話は本当のようです。</p>
<p>「あなたのうわさを聞いて駆け付けた者も多いですね。ブラデエルに、ラムエル、ジンエル、テキラエル、ウォッカエル、ぽんしゅエル、焼酎エル……」</p>
<p>右から、左から、前から、後ろから、上から――今や、この場にはワイエルとビィルエルだけではない、たくさんの天使たちが集まっています。</p>
<p>その誰もが、目鼻立ちの整った、実にイイ体をした美しい女性たち。美女たちに取り囲まれて注目を浴びるというのは、何だかものすごく恥ずかしい気がして、リルの顔がほんのり赤くなります。</p>
<p>それをごまかそうとして、リルは質問しました。</p>
<p>「それで、天使さま。僕は一体何をすればいいのでしょうか？」<br />
「ん、ああ、そうでしたね。あなたは――」</p>
<p>ワイエルの何だかちょっともったいぶるような言い方に、リルは少し違和感を覚えました。どうにも、切迫した事態というわけではなさそうです。</p>
<p>まあ何でもいいか、天使さまたちが困っていることには変わりない――そして、リルが待つこと数呼吸、ワイエルの返答は。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――あなたはここで永遠に、私たちのこちょこちょペットになってもらいたいのです」<br />
「……え？」</p>
<p>「こちょこちょペットです」</p>
<p>2回言いました。</p>
<p>右耳で聞いても、左耳で聞いても、どうにも聞き間違いではないようです。不思議です。</p>
<p>「『こちょこちょペット』という名称がお気に召しませんか？　まあ何でもいいですよ。『くすぐり奴隷』でも、『セフレ』でも、『擽ラレ笑イ悶エルコトダケ許サレタ快楽人形』でも」</p>
<p>「そ、その。僕は、天使さまたちが困っていると聞いて……」<br />
「うそは付いていませんよ？　困っているんです。私たち天使には、娯楽が圧倒的に不足しているのです。このままでは暇死にしますよ、暇死に。あーあ、どこかにたくさんえっちさせてくれる男の子がいればなー」</p>
<p>「で、でも僕は、世の中を良くしていく旅を……」<br />
「あなたみたいな軟弱者が世直しなんて、どこかで野垂れ死ぬのが目に見えています。サキュバスごときに武力で苦戦するあなたの取り柄なんて、容姿と正義感ぐらいのものですよ？　うぬぼれるのも大概にしてください」</p>
<p>この天使、すっごい刺してきます。以前からうすうす感じてはいたけれど、そんじょそこらのサキュバスより性格悪い。</p>
<p>「でも、僕なんかが、天使さまたちの期待にお応えできるわけが……」<br />
「何を言っているのですか？　あなたの献身によって救われる者が、少なくとも<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>に<rt>・</rt></ruby><ruby>1<rt>・</rt></ruby><ruby>人<rt>・</rt></ruby>いるではないですか」</p>
<p>特に誰かに促されるわけでもなく、頭で考えるまでもなく、2人の視線は自然とビィルエルのほうに移りました。</p>
<p>「も、もももも、もういいんだよな……♡　こ、こここに来たってことは、<ruby>同<rt>・</rt></ruby><ruby>意<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby>ってことだよなぁ……ッ♡」<br />
「はいビィルエル、待て。待てですよ」</p>
<p>目をぎんぎんさせたビィルエルに、ワイエルはため息を付きながら<ruby>ど<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>ど<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>します。最初は凜としていて格好よかったのになあ。</p>
<p>とにもかくも、天使たちの提案とは、ここで永遠にくすぐり犯されていろ――と。自分の人生がいきなりとんでもない方向に吹っ飛ばされてしまって、リルは頭と心の整理が付きません。</p>
<p>しかし、リルが熟考する暇もなく、ワイエルが言うのです。</p>
<p>「リル。正義感も結構ですが、1度、自分に正直になって考えてみてください」</p>
<p>その途端でした。ワイエルが、ビィルエルが、目の前にいるたくさんの天使たちが、リルの目の前で指をわきわきこちょこちょとうごめかせ始めたのです。</p>
<p>「こんなにもたくさんの指と羽根で、全身をこちょこちょされたくはありませんか……♡」<br />
「ひぅ――」</p>
<p>「もしも嫌なら、私たちの手を払いのけなさい――♡」<br />
「ぅ、あ、ぁ……！！？」</p>
<p>まるでスイッチをかちりと切り替えたように、リルのおちんちんがギンと勃起します。</p>
<p>これまで幾度となくサキュバスの誘惑を払いのけてきた勇者リル。しかし、天使たちの手を払いのけることはできなかったのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ひゃぁあぅぁぁぁあああっひゃっはっはははははははははははははぁぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡♡　ぁひゃはっ、あ――！！！？　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>雲で作られたふかふか床の上に、大の字姿のリル。両手両脚は天使の腕に押さえ付けられ、その全身には大量の指と羽根。</p>
<p>今までの<ruby>加<rt>・</rt></ruby><ruby>護<rt>・</rt></ruby>なんて比べものにならないぐらい、甘くて、多くて、激しくて。永く、永く、永いくすぐり搾精が行われます。</p>
<p>「君の活躍、ずっと見てたよぉ♡　頑張ったご褒美にたくさんこちょこちょしてあげるねぇ♡」<br />
「ぃひゃぁっひゃっはははははははははははぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡　わきっ、腋の下くしゅぐっだひっ、もぉ十分くすぐったひでひゅぅぅぅぁっはっははははははははははははははひゃ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「……ま、仮に旅に失敗してたとして、『お仕置き』とか適当な理由を付けてここに連れてきてた気がするけど」<br />
「ひひ――♡♡♡♡♡　なひぇっ、ぼくっ、ぼくはぁぁっひゃっははははははははははははひゃぅぁぁぁあああああああっ♡♡♡♡♡　あ、ああああ足の裏はだめへっ、ぁはっ、ひゃはっはははははははははぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「まあまあ、いいじゃないすか。実際、無事に成功して、しっかり人間たちを救ったわけなんすから。これで心置きなくこちょこちょご褒美ックスできるってもんすよ♡」<br />
「ぁはっ、ぁ゛ぁぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ひゃはっはははははは～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>天使たちのくすぐり責めは、統率の取れたものではありませんでした。みんなが好き好きに、リルの体のどこかしらを指で、あるいは羽根でこちょこちょして、そのかわいらしい反応を愉しみます。</p>
<p>こんなにも無秩序だと、体の上でケンカが起きてもおかしくなさそうなのに。しかし、天使たちのくすぐり搾精というものは、どこまで行ってもただひたすらにくすぐったくて、気持ちいい。リルはもう、体のどこかがくすぐったいだけで、おちんちんからびくびくぴゅっぴゅと射精してしまう有り様です。</p>
<p>「ん～♡　もしかして君、くすぐられながらおっぱいでむぎゅむぎゅされるの好きぃ？　いいよ、たくさんしたげるぅ♡」<br />
「んむぐっ、か、顔――♡♡♡♡♡　んむぅっふふふふふふぅぅううっ♡♡♡♡♡　ぷはっ、あっはははははははははひゃあむぅぅぅううっ♡♡♡♡」</p>
<p>「……耳元でささやかれるのも好きだよね？　ほら、こちょこちょでイけ、イけ、イけ――っ♡」<br />
「ひぅ――♡♡♡♡　ひ、ぁ、あ、あ、あ――♡♡♡♡　ひ――っ♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>「君は余計なこと考えちゃだめっすよ？　君が気持ちよくなる方法、全部全部教えて……？」<br />
「ひひゃっはははははははははぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡　そんなっ、ひょんなはぁぁっひゃっはははははははははははぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡♡」</p>
<p>リルは笑い悶えながら、気付いたことがあります。自分のことをこちょこちょと犯し続ける天使たち。彼女たちの<ruby>性<rt>・</rt></ruby><ruby>欲<rt>・</rt></ruby>というのは、人間のものとも、サキュバスのものとも、少し違っていたのです。</p>
<p>人間の性欲とは、絶頂に対する欲求だけではありません。支配欲、あるいは嗜虐欲、あるいは愛情、実にさまざまな欲求と感情が入り交じった複雑なもの。一方でサキュバスの性欲とは、ただひたすらのおちんぽ中毒。</p>
<p>天使たちの性欲は、どこか自身に対する快感が希薄だったのです。自分が悦ぶよりも、相手を悦ばせたい。それどころか、相手の悦びが、そのまま自分の悦びになる。だから、リルが悦ぶことを、嫌な顔一つせずただひたすらにしてくれる――それは、『奉仕欲』という言葉が最も近い。しかし、奉仕するだけでこんなにも満たされてしまうだなんて、人間では考えられません。</p>
<p>それはたとえ、いつも意地悪な金髪のほうの天使ワイエルも同じ。</p>
<p>「あら、心外ですね。私もビィルエルほどでないにせよ、あなたのことは結構気に入っているのですよ？」</p>
<p>どこかひねくれた言葉で返すワイエル。しかし、そのまなざし、その表情はまるで恋人や伴侶に向けるそれのよう。もしも彼女が『あなたのことなんて別に好きではない』と言った時にそれを真に受けて別の女性を選ぼうものなら、包丁を持って地獄の果てまででも追いかけて来そうです。</p>
<p>「<ruby>最<rt>・</rt></ruby><ruby>初<rt>・</rt></ruby>は、あなたのサポートをした私たちが頂くことになっています。ビィルエルとの順番は、まあ、じゃんけんで決めました」<br />
「ぅ、あ――♡♡♡♡♡　ぁ、挿って――♡♡♡♡♡　ぁ、ぁあ、ぁぁぁあああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「ふふふ。これであなたも立派な男の子ですね、リル。そ、し、て――っ♡」<br />
「ひひゃはっ、ひゃぁぁぁっははははははははははははははぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡　ひゃめっ、腰っ、動かしながひゃっ、腋の下くしゅぐ――♡♡♡♡♡　ひゃはっはははははははひゃぁぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>他の天使たちが指と羽根でリルの全身をくすぐり姦すさなか、騎乗位で犯し始めるワイエル。それも膝立ちでなく、足の裏を床にべったりと付けて、まるで相手を捕食するかのような、濃厚なスパイダー騎乗位です。そして両手で乳首や腋の下をこちょこちょ。</p>
<p>彼女の手付き、腰付きは、やっぱり意地悪でした。時折甘く優しく、焦らすように責めるかと思ったら、急に搾り取るような激しい動きに変わったり。でも仕方ないのです。だってリルは、いつの間にかワイエルに意地悪されるのが好きで好きでたまらなくなってしまったのですから。</p>
<p>愛情たっぷりの意地悪というのは、他の何ものよりも甘い気分にさせてくれるものなのです。</p>
<p>「もっ、だめ、らめっへへへへへぇぇぇぇえええっ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ひゃはぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>リルは、拘束された腕をぎちぎちと動かしながら射精しました。それを見て、ワイエルは腕を抑え込んでいた天使たちに『1度外しなさい』と告げます。</p>
<p>射精しながらしがみ付くように抱き付くリルと、優しく応えるように背中に手を回すワイエル。</p>
<p>「あなたはすっかり甘えんぼうさんになりましたね、リル。ふふふ、情けない子……♡」<br />
「ぅあ、ぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ひひゃっ、っぁぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>抱擁が温かくて、心地よくて、射精がどくどくと止まらなくなってしまいそう。</p>
<p>それでも長い長い射精が終わると、ひーひーと息をするリルの腰から、ワイエルが下りてしまいます。</p>
<p>「ぁっ、はぁ……♡♡♡♡♡　はひゃっ、ぁぁ……♡♡♡♡」<br />
「あなたとずっと繋がっていたいのはやまやまですけれど、順番は守らねばなりません」</p>
<p>リルが名残惜しさを感じる間もなく、入れ替わりで彼の腰に跨がってくるのは、銀髪のほうの天使ビィルエル。そう、溢れんばかりの奉仕欲を持っているのは、彼女も同じなのです。</p>
<p>「ふふ、ふふふふ♡　と、とととうとう、リルとセックス、リルとセックス、リルとセックス……ッ♡」</p>
<p>もはやコミュニケーションすら成り立たなそうなぐらい発情したビィルエル。最初はただ見た目が好みなだけだったのに、その真っすぐさ、その純朴さ、その犯された時のかわいらしさに心打たれて、どうしようもなく好きになってしまった。今の彼女は無敵です。</p>
<p>「任せろリル、私がたっぷり、たーっぷり奉仕してやるからなっ♡」<br />
「――ぅあぇあひゃああああああっ♡♡♡♡♡　なっ、何でひゅか<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>格<rt>・</rt></ruby><ruby>好<rt>・</rt></ruby>ぉぉあああっ♡♡♡♡♡」</p>
<p>相も変わらず、他の天使たちが指と羽根でリルの全身をくすぐり姦すさなか、騎乗位で犯し始めるビィルエル。しかしそれは、『騎乗位』と呼ぶにはあまりに羞恥的。でんぐり返しのように両足をがばりと持ち上げられた、いわゆる『ちんぐり返し』状態の杭打ちピストンです。</p>
<p>「恥ずかしい格好を取らせて済まない。だけどこの格好だと、<ruby>足の裏<rt>ここ</rt></ruby>をたーっぷりくすぐれるんだ……っ♡」<br />
「――っぁ゛ーーーーっはっはっはははははははははははぁぁぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡　これっ、つよすぎぃぃぃぃぃひっひゃっははははははははははははぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡　ぁはっ、っぁ゛ぁぁぁぁああああああああああ～～～～～～～～っ♡♡♡♡♡」</p>
<p>そして、ビィルエルは持ち上げた両足の裏を手でくすぐり始めます。こちょこちょかりかりと、激しくて、ねちっこい。ほとんど陵辱のような光景に、他の天使は『これは奉仕か？』という疑問を抱かなくもないでしたが、これは紛れもなく奉仕です。</p>
<p>だって、リルにとって、ビィルエルから煮えたぎるほどの情欲をぶつけられるのは、うれしくてうれしくて仕方ないことなのですから。</p>
<p>「ぁ゛はっ、ぁはははははははははッ♡♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぎっ、ぃぃいい――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>リルは恥ずかしい格好のまま射精しました。ちんぐり返しなんてあまりに恥ずかしくて、リルは真っ赤な顔を横に反らします。そんな反応を、ビィルエルがはあはあと興奮した様子で見つめてくるのが分かって、リルは恥ずかしさとうれしさでおかしくなってしまいそうです。</p>
<p>「はぁ、はぁぁ……っ♡　リル、かわいいなぁ、リルぅ……♡」<br />
「ぃ゛やっはははははははははひゃぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡　いまっ、<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>てへッ♡♡♡♡♡　うごかなひでくだひゃっ、止まって、とまっでぇぇぇぇぇぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>射精中、さらに激しい杭打ちピストンと足の裏こちょこちょが加えられて、リルは下半身がおかしくなった気すらしたのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、たくさんの天使たちが代わる代わるに、リルにご奉仕をします。</p>
<p>「次は私の番ー！　さっき裏でじゃんけんして決めたんだぁ。私はおっぱいで君のおちんちんを挟んじゃうぞぉ♡　それで、空いた手でお腹をこしょこしょこしょこしょぉっ♡」<br />
「ふゃぅぉっはっははははははははぁぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡　何でひゅかっ、これっ、やわらひゃっ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁああお腹の筋肉もまにゃひでくだひゃぁぁぁっははははははははぁ゛ぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「……次は私。私、<ruby>お<rt>・</rt></ruby><ruby>口<rt>・</rt></ruby>が上手なんだよ♡　ちゅっ、じゅるるっ♡　おちんちんなめられながら、内股こちょこちょされるの、すごいでしょ？」<br />
「ひひゃっ、ひゃははははははははぁぁぁああっ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　だめっ、これっ、あそこ、溶けひゃ――♡♡♡♡♡　ひぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「私は特別に、君に動かせてあげるっすよ♡　ほら、正常位正常位。……代わりに、その小っちゃなお尻をたっぷりくすぐらせてもらうけど……♡」<br />
「きひっひひひひひひぃぃぃぃいいいっ♡♡♡♡♡　ひゃらっ、そえ、ぞくぞくしへっ♡♡♡♡♡　うごけなっ、くすぐっひゃくて動けなひでひゅっふふふふふふぁひゃははははははぁぁぁぁあああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>パイズリしたり、フェラチオしたり、正常位でハメさせながら無防備なお尻をこちょこちょしたり。天使たちのやりたい放題です。</p>
<p>もちろん、順番待ちの他の天使たちは、彼の全身をくすぐり姦したまま。そのなめらかな指で、羽根で、時には舌で。首筋、肩、腕、手のひら、腋の下、脇腹、おへそ、背中、腰、太もも、膝、ふくらはぎ、足の裏――くすぐったくない場所なんて、どこにも存在しません。優しくなでられ続ける頭ですらくすぐったい。</p>
<p>「ぁはっはははははははひゃぅぁぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁはっ、ぁ゛ぁぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「リル。これからは、ずっと、永遠に一緒ですからね♡」<br />
「ずっと、ずーっと、永遠に気持ちよくしてやるからな。リル……っ♡」</p>
<p>「っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁはっ、ひゃはははははっ♡♡♡♡♡　ひゃはぁぁぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>リルはずっと、かわいらしく笑い悶えながら射精し続けました。</p>
<p>みんなみんな、リルのことが大好きでした。形はみんなちょっとずつ違えど、みんながみんな愛情たっぷりのこちょこちょをしてくれるから、リルは逃げることができませんでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>天使たちの住まう地――天界。それは生者であっても肉の身を持つことはなく、魂のみの住処。</p>
<p>故に、物質的な劣化というものが存在しない世界。</p>
<p>白い肌、小柄で細い体躯、柔らかな髪、丸い目。女装したらえらくかわいくなりそうな少年のまま、老いることなく、体液が尽きることもなく、息が切れることすらない。</p>
<p>「しかし、少し設備がさびしいですね。もう少しムードのあるベッドとか、ゆったりとくつろげるティーセットとか、いろいろと欲しくなりますね」<br />
「そ、そういうのを持ち込んでもいいのか？　な、なら、そそそ<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>道<rt>・</rt></ruby><ruby>具<rt>・</rt></ruby>とかあるといいかもしれんなあっ？」</p>
<p>「ああ、あなたの寝室の棚に隠されているあの……。しかしなるほど、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>ビ<rt>・</rt></ruby><ruby>デ<rt>・</rt></ruby><ruby>オ<rt>・</rt></ruby>を観賞させて性教育というのもおもしろそうですね……♡」<br />
「オナホールとか、ローションとか、たくさんあるぞぉ……♡　たくさん気持ちよくなろうなぁ、リル……♡」</p>
<p>「ぁはっ、ひゃ――♡♡♡♡♡　ぁはぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡♡　ひゃはっ、ははははははひッ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>後に、天界の一部に『<ruby>擽園<rt>ラクエン</rt></ruby>』と呼ばれる場所がつくられます。</p>
<p>こうして、勇者リルは天使たちの住まう擽園で、永遠に全身をこちょこちょされながら幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。</p>
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		<title>短小ふたなりの変身ヒロインが女怪人たちの集団陵辱搾精地獄で再起不能にされて一生射精管理されるまで</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 20 Dec 2024 09:00:46 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[変身するとふたなりになってしまう、お嬢さま口調な正義のヒーロー"アリアテネ"。色仕掛けなんてくだらない攻撃に敗北した彼女は、敵のアジトで搾精地獄を受けることになります。女怪人たちによる手コキで、フェラチオで、パイズリで、オナホールで、そして本番セックスで……実にさまざまな方法による、射精禁止→強制連続射精のコンボ。そして、1度空っぽになるまで精液を搾り取られるだけでは終わってくれない、彼女の悲惨な末路とは。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
変身するとふたなりになってしまう、お嬢さま口調な正義のヒーロー&#8221;アリアテネ&#8221;。色仕掛けなんてくだらない攻撃に敗北した彼女は、敵のアジトで搾精地獄を受けることになります。女怪人たちによる手コキで、フェラチオで、パイズリで、オナホールで、そして本番セックスで……実にさまざまな方法による、射精禁止→強制連続射精のコンボ。そして、1度空っぽになるまで精液を搾り取られるだけでは終わってくれない、彼女の悲惨な末路とは。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※この作品は、<strong>Pixivリクエスト</strong>で頂いた有償リクエストの作品です。</p>
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<p>&nbsp;</p>
<p>U県K市。あまり大きいとはいえないこの町では時折、女性の姿をした『怪人』が現れるようになった。</p>
<p>女怪人の体格は一般女性並みだが、肌は血が通っていないかのように青紫色。大きな胸と尻、衣装はボンデージ。頭には角、背中には羽、尻には尻尾。ある女怪人は腕に刀剣を生やし、またある女怪人は銃器を搭載する。どの女怪人にも共通していたのは、逃げ惑う若い女性を優先的に捕まえるということだった。</p>
<p>そして、そんな女怪人たちを率いる1人の女性がいた。</p>
<p>「安心なさい、ただ、貴女の魔力をちょっと頂くだけ。痛いことはしないし、むしろ気持ちよくて病み付きになっちゃうかも……♡」</p>
<p>名をニク。肌が薄橙色で、手足に異物が生えていないことを除けば、暴れ回る怪人たちと同じ姿形をした彼女は、捕まえた少女に向かって舌なめずりしながら笑う。</p>
<p>その傍ら、女怪人たちは気の赴くままに、町をほどほどに破壊しながら女性たちを襲い続けた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しかし、悪い怪人には、『正義のヒーロー』が付き物である。</p>
<p>「そこまでですわよ、ニク！」<br />
「……やっぱり、今日も来たわね。アリアテネ」</p>
<p>その名をアリアテネ。『少女』とも『女性』とも呼べるであろう年頃の、人形のように目鼻立ちの整った彼女。波打つ髪は色素が薄く、肌も透き通るよう。白いシャツと白いスカート、白いソックス、白いブーツ。しかしその中に着込んだ、まるでレオタードのようなぴちりとしたインナーは紺色。</p>
<p>アリアテネは、女怪人たちを率いるニクをぴしりと指さして言い放った。</p>
<p>「いつもいつも、町の人々の平穏を脅かして。今日という今日は、わたくしが赦しませんわ！」<br />
「ふん。そう簡単にいくかしら？」</p>
<p>魔力で作られた巨大な剣を構えるアリアテネ。腕に生やした武器をアリアテネに向ける女怪人たち。</p>
<p>正義のヒーローと悪の怪人たちの戦い――その結果は、いつも決まっていたのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>深夜、某所。女怪人たちを率いていたニクは、暗闇の部屋でノートパソコンを凝視していた。</p>
<p>「これで二十と、何戦だったかしら」</p>
<p>ニクは首を横に振った。詳細な数を考えても仕方ない、どうせ何十戦であろうと、全て負けていることは変わらないのだから。</p>
<p>ノートパソコンの画面に映るのは、憎き敵アリアテネとの戦闘を撮影した動画。</p>
<p>相対するは、自身をベースに生み出し、武装した女怪人たち。刀剣を使うものもいた、銃器を使うものもいた。しかし、その全てがアリアテネの巨大な剣に蹴散らかされる。魔力は膨大。戦闘技術も、まあまだ荒く、時折妙に動きが悪くなることがあるが――ほのかな違和感――年の割には悪くない。</p>
<p>「あの強さは、まるで……」</p>
<p>ニクはまた、首を横に振る。こうも負け続きだと、雑念も湧いてしまう。</p>
<p>使命を果たそう。今は何としても、アリアテネを打ち倒す手段を考えなければ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それは、何てことのない瞬間だった。</p>
<p>「あらいけない」</p>
<p>ノートパソコンに映る、アリアテネとの戦闘記録。</p>
<p>アリアテネが身を翻した瞬間に、スカートの中身がちらりと見えたのだ。下着……というよりは、ぴちりとしたレオタード型のインナー。ニクはうぶな中学生男子ではないのだから、同性のスカートの中身が見えたからといって、特段色めき立つようなこともない。その言葉も、感情の伴わない空虚なもの。</p>
<p>しかし、ニクはその映像を二度見した瞬間、椅子をがたんと鳴らしたのだった。</p>
<p>「……ふーん、なるほどねぇ♡」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>日曜日の朝。もう何十回目ともなった、正義のヒーローと悪の怪人たちの激突。</p>
<p>アリアテネは町の中央にある商店街に赴いていた。</p>
<p>「ニクという女性も、いい加減しつこいですわね」</p>
<p>そう独りごちるアリアテネの口元は、しかし薄らとした笑みが浮かんでいた。</p>
<p>始まりは、突拍子もない出来事からだった。彼女は最初、恵まれた家柄であることを除けば、至って普通の少女だった。『町に怪物が現れるようになった』といううわさを教室で聞いて、『くだらない』と思いながら『怖いな』とも思った。</p>
<p>そんなある日の帰り道、突然頭の上に何かが落ちてきた。かつんと鳴った頭を押さえながら涙目で地面を見てみると、赤い宝石の付いた真っ白なブレスレットが転がっていたのだ。頭上を見上げても、空しかない。鳥が運んだのだろうか。そして何となく、そのブレスレットが素敵なデザインだと思ったから、彼女はつい自分の右手首にはめた。</p>
<p>全身から白い光が放たれて、自身の変貌と共に、何でもできそうな力が湧き上がるのを感じたのだった。</p>
<p>それからアリアテネは、自身の使命を確信した。神話における戦いの女神の名を冠し、正義のヒーローとして町を脅かす怪人たちと戦うこと。それはテレビアニメでも見たことがあるもので、最初は『子どもっぽいな』と少し恥ずかしかったけれど。力を奮う快感と、称賛の声を浴びる優越感は堪らない。</p>
<p>勝利を続けてきた彼女は、今回も自分の勝利を確信していた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「あら、今回は随分と貧相な装備ですこと」</p>
<p>アリアテネは笑う。</p>
<p>今まで、女怪人たちはあの手この手で戦闘力を高めてきた。最初は両手で小さな火球を投げつける程度、次に刀剣や弓矢などの前時代的な武器を装備するようになって、前回はほとんどが銃器搭載。</p>
<p>しかし今回、女怪人たちは数こそ多いものの、何か特別な装備をしているようには見えなかったのだ。</p>
<p>「正直なことを言うとね、銃器っていうのは魔力の消費が激しいのよ」<br />
「あらそうですか。そんな体たらくで、わたくしに勝てるとお思いですか？」</p>
<p>「大丈夫よ。今回は、魔力をほとんど使わない戦法を考えてきたから」</p>
<p>アリアテネは身構える。相手はそもそも現代の常識から外れた存在だ、一体何をしてくるのか見当も付かない。</p>
<p>しかしニクが指を鳴らした瞬間、女怪人たちはアリアテネの予想からまったく外れた行動に出る。アリアテネに襲い掛かるわけでもなく、反対に逃げるわけでもなく。自身の着ているボンデージの上をずらして、大きな胸を露出させたのだ。</p>
<p>「――んなぁっ！！？」</p>
<p>顔をぼんと赤くするアリアテネ。女怪人たちは露出させた胸をゆさゆさと揺らしながら、アリアテネに近づいていく。</p>
<p>「な、何のつも――」</p>
<p>アリアテネは我に返る。</p>
<p>相手は敵。どんな思惑があろうとも、そしてどんなに扇情的な格好であろうとも、巨剣でもってたたき切ればいい。アリアテネは後ろに飛び退いて、距離を取ろうとした。</p>
<p>しかし。</p>
<p>「くあぅっ！」<br />
「……ふふ」</p>
<p>アリアテネは何の攻撃も受けていないというのに、背中を丸めながら悲鳴を上げる。一足で10mぐらい飛び退くつもりだったのに、よたよたと2歩、3歩後ずさるだけ。その様子を見て、ニクの口角が持ち上がった。</p>
<p>大きな胸を露出させた女怪人たちは、もうアリアテネが手を伸ばせば届く距離。巨大な剣を振るうには、間合いが近すぎる。</p>
<p>「っ……離れなさいっ！！」</p>
<p>アリアテネは腕で女怪人たちを押しのけようとした。魔力によって増強された腕力は、大の大人のそれよりも強い。しかし、アリアテネの突き出した右腕は、1体の女怪人の胸をぐにゅりと押しつぶす。</p>
<p>「ぅお――っ♡」</p>
<p>途端に緩む力。さらに曲がる背筋。</p>
<p>そうこうしている間に、女怪人たちの体が、腕に、腰に、脚に絡み付いていく。</p>
<p>「ぅぁ、ぁ……！？　ぁ――♡　ぁぁぁぁぁぁ……！！」</p>
<p>アリアテネはもう、真っ赤な顔でぷるぷる震えるだけ。全身から、むにむに、むにゅむにゅという擬音すら聞こえてきそうな気がした。そして。</p>
<p>バチリ。</p>
<p>「が、ぁ――ッ！！？」</p>
<p>アリアテネに絡み付く女怪人のうち1人が、攻撃した。鉤状に曲げられた親指と人差し指の間から、高圧の電流を発生させて、アリアテネの後ろ首に押し付けたのだ。まるでスタンガンのような攻撃に、アリアテネは女怪人たちに絡み付かれたまま、その場で気絶してしまったのだった。</p>
<p>「……こんなにあっけなく勝てるなんてね。今までの苦労は何だったのかしら」</p>
<p>ニクはため息を付いた。その表情は呆れたようでありながら、強い悦びをにじませている。</p>
<p>煙のようにふっと消える女怪人たちと、アリアテネを抱えてそのまま歩き去ってしまうニク。周囲には戦いを見守る幾ばくかの人々がいたが、アリアテネを下した彼女を追おうとする者は、誰一人いないのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>気絶したままニクに運ばれたアリアテネは、ほんの数十分ほどで目を覚ます。しかし、その時にはもう全ての準備が終わった状態だった。</p>
<p>場所は、ニクが所有する秘密基地。とはいえ、コンクリート打ちっぱなしで窓も何もない、殺風景で暗い部屋のど真ん中に拘束されていては、何の情報も得られそうにない。……拘束。そう、拘束だ。</p>
<p>変身して戦うようになってから、アリアテネは特撮とかアメコミとか、そういうヒーローものをテレビや漫画で見て勉強してみたことがある。すると、主人公が台座に乗せられて、改造手術を強いられる場面があった。今、彼女が置かれていたのはまさにその状況だ。円形の台座にあおむけに寝かせられて、両手足を大の字に開かされて、手首に、二の腕に、足首に、太ももに、金属の分厚い枷がはめられている。</p>
<p>「貴女には外せないわよ。その台座にはうんと予算掛けてるんだから」<br />
「ニク……っ」</p>
<p>「まあ落ち着きなさいな。そう言えば、貴女とゆっくり話す機会なんてなかったわね」</p>
<p>アリアテネが寝かせられた台座の側には、ニクがにまにまとした表情で立っていた。その顔は嘲るようでありながら、どこか純粋なうれしさも感じ取れたし、何か背筋が寒くなるような艶も垣間見える。</p>
<p>「わたくしにこんなことをして、一体どういうつもりですの……っ」</p>
<p>「それは、貴女もよく知ってることじゃないかしら」<br />
「町を襲って何をするかと思えば、女性を辱めるだけ。そんなあなたの行動原理が分かるとでも？」</p>
<p>しかし、アリアテネが吐き捨てると、ニクはきょとんと少し間の抜けた表情に変わるのだ。</p>
<p>「あら。私ったら、そんな風に認識されてたの？」</p>
<p>アリアテネは『そう言えば、彼女たちの目的を知らない』と思った。ただ、町を、そして若い女性たちを襲うから、自分が退治していただけ。あまりにも今更だし、どの道悪いことには変わりないのだから、どうでもいいと言えばどうでもいいのだけど……1度気になるともやもやする。</p>
<p>すると、ニクはひとしきり考え込むような態度の後、『まあいいわ』と笑った。</p>
<p>「うーん、そうね。私って、実は異世界の魔族なの」<br />
「……は？」</p>
<p>「今ね、人間と魔族が戦争をしていて。だけど、ちょっとこちらの旗色が悪いのよね。人間って数だけはやたら多いから、それだけで厄介なのだけど。その上、『勇者』とかいうやつが出てきたみたいでね。単騎で一個師団を押し返すなんて、軍事の常識もへったくれもないわ」</p>
<p>それはまるで、漫画かアニメか、ゲームかで聞くような話。自分で聞いた話とはいえ、アリアテネはどう反応すればいいのか迷った。</p>
<p>「魔王様は私に命じられた。いわく『別の世界に渡って戦力を整えてこい』と。使命は半分成功したわ。この世界は魔力に頼らない分、他が発達している。特に、重火器――あれは私の世界にはない、極めて強力な武器、そして発想。だけど、魔法で再現するとなると、魔力の消費がちょっと激しすぎるのよ」</p>
<p>「悪役が身の上話をつらつらと始めるのは、死亡フラグと言うらしいですわよ？」<br />
「貴女が聞いたんじゃない」</p>
<p>結局、アリアテネはふんと鼻を鳴らすことにした。ニクの言うことが本当であろうがなかろうが、和解の余地はないと感じたのだ。</p>
<p>しかし、それはニクとて同じだった。今更、アリアテネと<ruby>仲<rt>・</rt></ruby><ruby>良<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>よ<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby>してそのまま帰すつもりなどない。</p>
<p>「つまり、ね。武器を得た次は、<ruby>魔<rt>・</rt></ruby><ruby>力<rt>・</rt></ruby>が必要なのよ……っ♡」<br />
「――ぅひぁっ！？」</p>
<p>唇を裂いて笑うニクの顔ばかりに気を取られていて、他への意識がおろそかだった。アリアテネは突然、腰が浮くようなむず痒さを覚える。</p>
<p>ニクが、アリアテネの股間にそっと手を置いたのだ。</p>
<p>「やめっ、そこは――！？」</p>
<p>「あらあら、手を置くだけで<ruby>硬<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby>わよ？」<br />
「っ、く……！？　あなた、まさか<ruby>知<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>……！」</p>
<p>ぴちりと貼り付いた紺色のインナーから浮き上がるのは、女性器の慎ましやかな土手……だけではなかった。その上に、確かな存在感を覚えさせるのは、かちかちに勃起した男性器。</p>
<p>それは決して作り物などではない。アリアテネは女性でありながら、股間に男性器を生やした<ruby>ふ<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>り<rt>・</rt></ruby>だったのだ。</p>
<p>「まさか、女性である貴女におちんちんが生えてるなんてねぇ♡」<br />
「これは……！？　変身したら、自然と出てきて……っ」</p>
<p>アリアテネは顔を真っ赤にしながら口ごもる。</p>
<p>ふたなりは、彼女にとって何より最大の恥部だった。反射的に反論してしまった通り、生まれつきのものではない。変身すると、自然と生えてしまうのだ。その原理はまったく分からないが、とにかく、こんなものを恥ずかしいと思わないほうがおかしい。何なら、女性器を間近でまじまじと見られたほうがまだマシだ！</p>
<p>「……へえ、肉体の変化？　そんな作用もあるのね」<br />
「……？　っ、あ、やめ、なで……！？」</p>
<p>アリアテネは、ニクのその声音、その文脈に違和感を抱いた。しかし、『気を取り直して』と言わんばかりに男性器を手のひらでなでられ始めると、些末なことを気にしてはいられない。</p>
<p>「それにしても、かわいらしいおちんちん♡　あまりにも小さかったから、つい先日まで気付かなかったぐらい」<br />
「んな……っ！？　こ、これはそもそもっ、勝手に生えてきたもので、わたくしのものでは……っ！」</p>
<p>「受け入れなさいな。どんな経緯で生えてきたにせよ、これが貴女のおちんちんなの♡　うーん、私の指とどっちが大きいかしら？」<br />
「っやめ！？　指を添えないでくださいぃっ！」</p>
<p>女であるからには、生まれて1度ぐらいは胸の大きさを気にしたことはあるけれど。まさか男性の<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>の大きさを気にしなければならない日が来ようなんて……。</p>
<p>実際、アリアテネの男性器は普通と比べればかなり小さい。何せ、戦闘中たまに女怪人たちの少々過激な姿に欲情していたにもかかわらず、スカートの上からではその存在に気付かれなかったのだ。勃起し、包皮も剥けているにもかかわらず、そのサイズは子ども並。</p>
<p>「思えば妙だったのよ。貴女、戦いのさなか、たまに動きが妙に悪くなるのよね。まさか、小っちゃいおちんちんが勃起していただなんて、誰が思うかしら」<br />
「それは、あなたたちの格好が……！　っくぅ……！？」</p>
<p>「あら、<ruby>タ<rt>・</rt></ruby><ruby>マ<rt>・</rt></ruby><ruby>タ<rt>・</rt></ruby><ruby>マ<rt>・</rt></ruby>は付いてないのね。生殖を想定しているわけではなさそうだし、問題ないのかしら」<br />
「いつまで、見てっ、っ～～～！！」</p>
<p>「あら失礼。まあ、この際大きさや形はどうでもいいわ。そんなことよりも、まさかちょっと色仕掛けをしてあげるだけで、あんなにも動けなくなっちゃうなんて。正義のヒーローとして恥ずかしくないの？」<br />
「――ひぅあっ♡　ぁひっ！？　やめ、引っかくのは、やめぇぇ……！！？」</p>
<p>アリアテネは否定したかった。性欲と性感に誑かされて、揚げ句の果てに敗北してしまうなんて、考え得る限り最悪の負け方だ。しかし、それは紛れもない事実なのだから、反論もできない。</p>
<p>おまけに、レオタードのようなボディスーツの上から、裏筋をかりかり、かりかり、かりかりかりと執拗に引っかかれていては、口から出るのは喘ぎ声だけだ。</p>
<p>「布越しでも分かるぐらいに跳ねてる。期待してる反応ね。ねえ貴女、これ、<ruby>使<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby>ことがあるでしょう？」<br />
「な、なな……っ！？　そ、そん、な……！！」</p>
<p>「図星ね」</p>
<p>アリアテネの真っ赤な顔が、さらに真っ赤に染まった。</p>
<p>恥ずかしくて誰にも言えたことではないが、アリアテネは自分の男性器で<ruby>遊<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>だ<rt>・</rt></ruby>ことがある。そういうことに興味があったから、敵なんていないというのに自室でわざわざ変身して、小さな小さな男性器を感覚の赴くままに弄り倒したのだ。最初は何をどうすればいいのか分からなかったけれど、いつの間にか握り込んで、一生懸命前後にしごいていた。生まれて初めての射精は、シーツをべったりと汚してしまって、後始末に大層苦労した。</p>
<p>「こういうことで、私にうそをつけると思わないことね。サキュバスって知らないかしら？　私たちはね、人間の精を奪うことで魔力を得るの」<br />
「さきゅ、んぅうっ♡　くぁ、ひゃっ、ぁあ……！！」</p>
<p>「サキュバスにも種類があって、私はどうにも女性からしか精を奪えない、ちょっと特殊な個体なのだけど、まあいいわ。とにかく、こういうことに関する知識と経験は誰よりもあるってこと」<br />
「ひうぁあっ！？　やめっ、刺激、変わってっ、ぇぅんんぅっ♡♡」</p>
<p>快感のベクトルが変わる。指先でかりかりと引っかくのではなく、手のひらですりすり、ぐりぐりと陰茎全体を摩擦し、揉み込むような動き。レオタードがずれて、小さな男性器が露出する。</p>
<p>「女の子が、ご丁寧にこーんな<ruby>蛇<rt>・</rt></ruby><ruby>口<rt>・</rt></ruby>を生やしているのだもの。それはもう、搾りがいがあるわよねぇ……♡」<br />
「んぐっ、ふっ、ぅ゛ぅぅううっ！！　こん、なのっ！！　ぜん、ぜんっ♡♡　効きませんんんんっ！！」</p>
<p>アリアテネは歯を食い縛って耐えようとした。羞恥心の中に、正義のヒーローらしい敵意と焦りが混じり込む。ニクは自分を『サキュバス』と言った、『人間の精を奪うことで魔力を得る』とも言った。もしも射精することで相手に力を与えてしまうのだとしたら、正義のヒーローとして、絶対に射精するわけにはいかない。</p>
<p>それでも、ニクの愛撫は執拗。その上アリアテネの男性器は敏感すぎたし、おまけに、あまりにも<ruby>雄<rt>・</rt></ruby>が過ぎた。</p>
<p>「せっかくだから、サービスしてあげる」<br />
「さ……っ？　何を、しようと、あなたなんかに負ける、わけ……っ！！」</p>
<p>「ほぉら、あなたの大好きなおっぱいよ♡」</p>
<p>それは、先ほどの戦闘で、女怪人たちがやったのと同じこと。ニクは自身のボンデージの上を指でつまんでずらして、大きな胸を露出させたのだ。</p>
<p>「ぅお――っ♡」</p>
<p>アリアテネのそのうめき声は、あまりにも雄らしい。</p>
<p>彼女だって年の割にはそれなりに大きな胸を持っているけれど、ニクのそれは比較にならない。ばるんという音でも聞こえてきそうなぐらいだ。大きな乳房は柔らかく、しかし乳首は見るからにこりこり硬そうで。</p>
<p>アリアテネは、自分の男性器の奥があっという間に上っていくのを感じたのだった。</p>
<p>「っあ――♡♡♡　ぁ――！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　くぁ、ひ――っ！！！　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>他人にイカされたことのなかったアリアテネは、今まで味わったことのない快感に悲鳴を上げた。熱い精液が、尿道をごちょごちょとくすぐっていく。一方で外側からは、ぐりぐりというニクのしつこい手淫。外側と内側の両方から快感に挟まれて、男性器がどうにかなってしまいそうだ。紺色のボディスーツの中が、真っ白な精液で汚れていく。</p>
<p>「な、ぁ――♡♡♡　何、これっ、<ruby>長<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>――！！？　ひぁ、ぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！？」</p>
<p>ニクがおかしいと思ったのは、射精が長いということだった。独り遊びした時もシーツをべっとり汚してしまうぐらいだったけれど、今の射精はその時よりも明らかに長く、多い。そしてその分だけ、快感が続く。男性器というたかだか1点の快感が、じく、じくと全身に広がっていく。</p>
<p>「ひぁ、ぁっ……♡♡♡　は、ぁぁ……！！　はぁぁ……♡♡♡」</p>
<p>そして、十数秒掛けて長い長い射精が終わる。その時には、アリアテネは全身にぐったりとした倦怠感を感じていた。</p>
<p>そう言えば――アリアテネはネットか何かでひっそりと調べたことがあった。『男性の射精は、100mを全力で走るのと同じぐらい疲れる』だとか。でも、それは間違いじゃないか？　だってこの姿なら、何kmだって息を切らさずに走れるはずなのに。それとも、これが『サキュバスに精を奪われる』ということなのだろうか。</p>
<p>強烈な快感が引いていくのと同時に、羞恥心が胸を満たしていく。まさか、敵の行為で射精してしまうなんて。しかも胸を見せびらかされて興奮するなんて、淑女としてあまりにも卑しい。</p>
<p>「思った通り、貴女の魔力は凄い量。世界が違えば『勇者』なんて呼ばれてたかもしれないぐらいの……」<br />
「は、ぁぁ……。ぁぁ……っ」</p>
<p>「やっぱり、貴女はただで帰すわけにはいかない」</p>
<p>ニクは、手に付いたアリアテネの精液を舌でなめ取りながら笑った。</p>
<p>ただそれだけで、アリアテネの男性器がまた硬くなっていく。それがどうしてなのか、アリアテネにはよく分からなかった。彼女の<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby>は雄でも、彼女自身は女性そのもの。自身の体の一部の価値観があまりに違いすぎて、頭がおかしくなる心地がする。</p>
<p>「お遊びはおしまいよ。貴女の魔力を頂く、私たち魔族の繁栄のために」</p>
<p>その言葉は、何かとんでもないことを始める前触れのように聞こえた。</p>
<p>だから、アリアテネは思った。自分はこれから、何かよく分からないけれど、とんでもなく気持ちよくさせられてしまうんだ――1度は萎んだはずの男性器はもうとっくに、ぎんぎんと硬く勃起していた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ニクの指先が赤紫色に光る。それは何かの魔法のようだが、アリアテネが今まで見たことのないものだった。</p>
<p>アリアテネの小さな男性器の根元に、円形の魔法陣が浮かぶ。男性器に何かされるというのは恐怖だったが、ゴムバンドで締め付けられるかのようなほんの少しの圧迫感を覚えるだけ。</p>
<p>「これは、一体……」<br />
「すぐに分かるわ」</p>
<p>何らかの魔法がかけ終わると、ニクはアリアテネを拘束している台座から離れてしまう。アリアテネが無意識のうちに名残惜しそうな表情を浮かべてしまうのは一瞬、代わりに近づいてくるのは、青紫色の肌をした女性型の怪人たち。その数は十数体。</p>
<p>「今まで紹介したことがなかったわね。それは魔力で作った、私の分身体。私の意思通りに動くし、ある程度自動で動かすこともできれば、武器を取り付けたりとか、パーツを<ruby>カ<rt>・</rt></ruby><ruby>ス<rt>・</rt></ruby><ruby>タ<rt>・</rt></ruby><ruby>ム<rt>・</rt></ruby>することもできる」</p>
<p>もっとも、アリアテネが一見する限り、今自分に近づいてくる女怪人たちが、何かパーツをカスタムしている様子はない。</p>
<p>女怪人たちは、ニクが本来持つ細くしなやかな両手で、アリアテネの全身をなで回し始めるのだ。</p>
<p>「ひぅぁひゃっ♡♡♡　ひっ、ぁっ、何してっ！！？　これっ、くすぐったはっ、ぁ、ぁあぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡」</p>
<p>頭、首筋、肩、腕、手のひら、背中、腋、胸、腹、腰、太もも、ふくらはぎ、足の裏――拘束されている全身が、ほんの少しだけひんやりとした手に包まれる。触れられていないのは、男性器ぐらいのものだ。</p>
<p>時には、すりすりと愛でるように。時には、さわさわとくすぐるように。時には、ぐにぐにとマッサージでもするかのように。全身が、気持ちよさと、むず痒さと、心地よさに包まれる。</p>
<p>「ちょっとくすぐったいかもしれないけれど、こういうのも気持ちいいでしょう？」<br />
「こんなのっ、気持ちいいわけが――！！？　ひくっ♡♡♡　ぅ、ぅぅぅぅううっ♡♡♡」</p>
<p>「まったく、これだから下半身でしかものを考えられない<ruby>雄<rt>・</rt></ruby>は駄目ね。本来、性行為というのは、こうやって全身をたっぷり気持ちよくして愉しむものなのよ？　せっかくだから、その悦びも教えてあげる」<br />
「いらな――♡♡♡　いらな、いぃぃっ！！！　っ、ぅあっ、ぁぁぁぁああっ♡♡♡」</p>
<p>アリアテネは歯を食い縛って、快感に抗っている。確かに抗ってはいるが、どこか張りがない。本気で抵抗するなら、手足の拘束具を引きちぎろうと試みたり、頬を優しくなでる手に噛みついてやったりしてもいいだろうに。</p>
<p>実際のところ、アリアテネは少しだけ今の状況をナメていた。</p>
<p>くだらない作戦に敗北し、ここに連れてこられた時はどうなることかと思いきや、結局相手のやることは自分に性的快感を与えることだけ。敵に犯されるというのは気分のいいものではないけれど、少なくとも、自分を屈服させることなど到底できない。</p>
<p>心の片隅に、ほんのわずかな油断がにじむ。</p>
<p>「っ、ふ、ぅぅぅ……♡♡♡　これっ、いつまで、なでてっ♡♡♡　ぅあっ、くっ、ぅぅぅっ！！？」</p>
<p>全身をなで回されるというこの情事のやり方は、アリアテネにとって未知のものだった。だって、射精欲にとらわれた彼女の自慰なんて、ただひたすらに男性器をしごき倒すぐらいしかなかったのだから。</p>
<p>そのせいか、アリアテネはあっという間に、今の行為に対して物足りなさを感じるようになる。</p>
<p>「これ、いい加減、にっ♡♡♡　っ、ぅぅ、ぅぅぅぅっ！！！」</p>
<p>アリアテネは無意識のうちに、女怪人の群れの向こうにいるニクに視線を送った。露出させたままの胸をちらりと見てから、下半身を凝視する。</p>
<p>「嫌よ、貴女の相手なんて。そんな小さなもの、挿れても気持ちよくないもの」</p>
<p>心底ばかにするような嘲り顔に、アリアテネは目の前の女が憎き敵であることを思い出したのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「っ、も、もぉっ♡♡♡　全身が敏感にっ、これ、おかしく――♡♡♡　ぁくっ、ぁぁぁあっ♡♡♡」</p>
<p>女怪人たちによる全身愛撫が続く。</p>
<p>敵の齎す感覚に流されてはいけない――アリアテネはそうは思うけれども、やっぱり射精できないのはつらい。</p>
<p>両手が、勝手に自分の男性器をつかもうとしている。がちがちがちがち、ぎちぎちぎちぎち――拘束具が音を鳴らし続ける。その音は何か、自分の限界をニクに知らしめるバロメータのように感じられてひどく癪だったけれど、体は意思に反して射精を欲し続けてしまう。腰がかくかくと上下に動いていることに、彼女自身は気付いていない。</p>
<p>ああ、射精したい――だからアリアテネは、女怪人たちの柔らかな手に埋もれながら口を開くことにした。</p>
<p>「ど、どうして……♡♡♡　射精させないんですのぉ……！！？」</p>
<p>アリアテネ本人としては、あくまでも『質問』のつもりだったらしい。ただ、魔力を搾り取ろうとしているサキュバスにしては、今の状況は極めて非合理的なものだから。ただ、確認のために聞いただけ。それが事実上の『敗北宣言』だということに、彼女は気付かない。</p>
<p>そしてその敗北宣言は、ニクというサディストの心を嫌にくすぐるのだ。</p>
<p>「――射精させる気なんてないわよ？」<br />
「……は？」</p>
<p>アリアテネは、ニクの言うことが理解できなかった。</p>
<p>だって、彼女は自分から魔力を搾り取るためにこうしているわけで。射精をさせなければ、魔力を搾り取ることなんてできないわけで。</p>
<p>ニクが、アリアテネの男性器の根元に巻き付いた魔法陣をつんと指さした。</p>
<p>「これはね、射精禁止の魔法」</p>
<p>魔法陣は今もなお、赤紫色の光を放っている。</p>
<p>アリアテネは無意識のうちに、腰を左右にぶんぶんと振った。魔法陣を振りほどくような動きは、しかし何の意味もなさない。背筋がじりじりと焦げ付いていくような心地がした。</p>
<p>「その、それは、な、何かの例え話ですの……？」<br />
「あいにくだけど、私、詩人とかじゃないのよ。そのままの意味よ」</p>
<p>「ど、どうして、そんなことを……っ」<br />
「理由、要るかしら」</p>
<p>「これ、一体、いつまで……」<br />
「さあ、どうかしら」</p>
<p>アリアテネが何を聞いても、ニクは曖昧な答えを返すだけ。</p>
<p>理由の分からない責め苦は、アリアテネの心の隙を突く。アリアテネは、自分の心の防波堤にぴしりとひびが入ったような心地がした。</p>
<p>「嫌、です……。射精、させてください……」<br />
「嫌よ」</p>
<p>「お願い、です……っ。お願い、ですから……！」<br />
「さて、私はデータをまとめておこうかしら」</p>
<p>「お願いですっ！！！　お願いですからっ、射精させてくださいぃっ！！？　これっ、つらい、つらいんですのぉぉ！！？」</p>
<p>アリアテネは一生懸命、『射精させてください』と叫んだ。</p>
<p>ニクの曖昧な返事が、アリアテネをそうさせた。だって、この射精禁止に理由なんてないのだから。理由がないんだったら、一生懸命お願いすれば射精させてくれるかもしれないから。</p>
<p>その姿は、悪の怪人たちに相対する正義のヒーローには到底見えないだろう。</p>
<p>「あら、ごめんなさい。手が止まってたわね」<br />
「ひぁ、ぁ゛――♡♡♡　やだ、なでないでくださっ！！？　今は嫌っ、射精したくなっちゃうからぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡」</p>
<p>そして、アリアテネがとてもいじめがいがあったから、ニクの嗜虐はさらに加速する。</p>
<p>今まで散々さわってくれなかったのに。女怪人の1体が、アリアテネの小さな男性器を指でつまんだのだ。</p>
<p>「ひぁぅぉぇぅぁああっ♡♡♡　っ――！！？　っ――！！！」</p>
<p>「そんなに気持ちいいのが好きなら、もっと気持ちよくしてあげようと思ってね。もちろん、射精はさせないけれど」<br />
「やめっ、やだっ、射精できないっ♡♡♡　射精できないの嫌だぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡」</p>
<p>それは望んだ行為では断じてなかった。</p>
<p>本来であれば、指でつままれただけで噴水のようにどぷどぷ射精していただろうに。射精禁止の魔法を掛けられているせいで、それができない。精液が上ってくる感覚は確かにするのに、魔法陣の巻き付いた男性器の根元でぴたりと止まってしまう。</p>
<p>気持ちいいはずなのに、最後の一押しがやってこない不快感がずっと続くのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、女怪人たちは射精禁止の魔法陣でアリアテネの男性器の根元を縛ったまま、さまざまな方法で彼女の男性器を玩ぶ。</p>
<p>例えば、その器用にうごめく手で上下にしごく者。</p>
<p>「うぉ゛っ、ぉぉぉぉおおおっ♡♡♡　どうしてっ、どうしてこれで射精でぎないんですのぉぉぉおおっ♡♡♡　おかしいっ、おかじいっ、おかしいぃ゛ぃぃぃぃぃいいいいいいいっ♡♡♡」</p>
<p>独り遊びでも愉しんできた感覚はよくなじむ。最も射精しやすいであろう刺激であるはずなのに、やっぱりその半歩前で進まなくなってしまう。アリアテネは腰をぎんぎんと上に突き出しながら、苦しみ声を上げるだけ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>例えば、唾液をたっぷり含ませた口に咥え込む者。</p>
<p>「ひゃぅぁぁぁあああっ♡♡♡　ぉ゛っ、何、これ、舐めっ♡♡♡　こんなの、今までっ♡♡♡　ぁ゛ひっ、ぁぁぁああ、ぁぁぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡」</p>
<p>独り遊びでは味わえなかった、未知の刺激がやって来る。手コキのように、ただ射精を促す感覚だけではない。神経を玩んで、男性器を敏感にさせていくような――。それでもアリアテネの射精は魔法陣によって妨げられる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>例えば、大きな大きな胸に挟み込む者。</p>
<p>「ぉ゛おっ♡♡♡　お、ぉ、おっ♡♡♡　お、ぉ゛ぉぉおおおおっ♡♡♡」<br />
「この子ったら、すっごい凝視してるわ。そんなにおっぱいが好きなのかしら」</p>
<p>「ち、違――！！？　そ、そんな、わけ――♡♡♡　ぉ゛ぉ、ぉぉぉぉぉおっ♡♡♡」</p>
<p>それは視覚において圧倒的暴力だった。柔らかな乳房に男性器をすっぽりのみ込まれる刺激自体は、もしかしたら手で強く握り込んだほうが強いかもしれない。しかし、自分のよりもずっと大きな胸が、つぶれ、伸び、形を変えながら自分の股間をこねくり回す光景は、到底目を離せるものではない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして、腕に<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby>を生やした女怪人まで出てくる。</p>
<p>「な、何ですか、それ――♡♡♡　だ、だって、今まで、普通の手でっ♡♡♡」</p>
<p>女怪人、すなわちニクの分身体は、パーツをカスタムすることもできる。戦場では、腕に刀剣を生やす者もいた、銃器を生やす者もいた。しかし、今の彼女たちは明らかに違うものを生やしている。粘液をまとった、ぷにぷにと柔らかそうな筒型のもの――。</p>
<p>「これも、この世界に来て初めて知ったものよ。『オナホール』なんておもちゃに精液を無駄撃ちするなんて、サキュバスとしては業腹ものだと思ったけれど。案外便利なものね」<br />
「――ぁ゛ぁぁぁぁぁぁああああああああああああっ♡♡♡♡　なに、これっ、おかしいっ♡♡♡♡　おかしいおかしいおがじいぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいい♡♡♡♡」</p>
<p>ひだに覆われた筒の中に男性器をねじ込まれた瞬間、アリアテネは雄叫びのような悲鳴を上げた。手とも、口とも、胸とも違う、まさに人を射精させるためだけに作られた道具だけが齎すことのできる快感だった。</p>
<p>「ちゃんと挿ってるかしら？　貴女のは小さすぎて、ふふ♡　大丈夫のようね」<br />
「ぁ゛、ぁぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡　きついきづいぎついぃぃぃぃぃぃいいいいっ♡♡♡♡　しゃせっ、射精がっ、ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁあああああああっ♡♡♡♡　ごめんなさいっ、ごめんなざいぃぃぃぃぃいいいいいいいいっ♡♡♡♡」</p>
<p>こんなにも犯されなお、アリアテネは射精できない。いつしか、謝罪の言葉まで出始める始末。しかし、いくら赦しを請うても、絶頂禁止状態での快楽責めは止まらない。</p>
<p>そのさなか、アリアテネは彼女本来の女性器で何度も絶頂する。それでも、まったく満たされない。何なら、イッている最中でもまったくイッていないような気すらする。変身した姿では、彼女本来のものよりも、その小さな雄が圧倒的に優位だったのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうやって、アリアテネは長い時間、射精をお預けされながらの快楽責めを受け続けた。</p>
<p>時間にして5～6時間ほど。この部屋には時計も窓もないから、時間の感覚が狂わされる。アリアテネはもう、何なら数日間、この責め苦を味わわされていたような気すらした。</p>
<p>「ひぐっ、ぅ、ぐす――♡♡♡♡　ごめんな、さいぃ――♡♡♡♡　ごめっ、なさ――♡♡♡♡　ぁぁぁぁぁぁ――♡♡♡♡」</p>
<p>涙をぼろぼろと流しながら、うわ言のように『ごめんなさい』をこぼし続けるアリアテネ。もう完膚なきまでに心をぼろぼろにされて、希望なんてすっかり失ったころ。不意に、ニクの声が耳によく響いた。</p>
<p>「さて、そろそろ頃合いかしら」<br />
「ぁ、ぁぁ、ぁぁぁ――♡♡♡♡」</p>
<p>「あら、聞こえてないのかしら？　せっかくこれから、たくさん射精させてあげようっていうのに？」<br />
「ぅあ、あ――！？　ぁ――♡♡♡♡」</p>
<p>ニクがそう言った時、アリアテネの胸からにじみ出てくるのは、敵に対して絶対に抱いてはいけない感情。しかし、それは一瞬だけだ。</p>
<p>ニクは、アリアテネの小さな男性器に巻き付いた魔法陣を指さして、唇を裂くようにして笑うのだ。</p>
<p>「その魔法なんだけどね。今までの貴女の快感が、全部ストックされてるの」<br />
「……え？」</p>
<p>アリアテネは、彼女の言葉の一つ一つを理解できても、その全体の意味までは理解できなかった。……ただ、何か、ニクは今ひどく不吉なことを言ったような気がする。</p>
<p>「つまり、貴女はこの数時間、1度たりともイクことができなかった。それは、快感がおちんちんの根元でせき止められていたから。決して、快感が消えてなくなったわけではない、それは今もなお、貴女のおちんちんの根元に溜まったまま。それじゃあ、魔法を解いたら、快感はどうなるかしら？」</p>
<p>一つ一つ、順番に言い聞かせるような説明に、アリアテネの脳が勝手に想像してしまう。</p>
<p>この数時間、もしも射精を禁止されていなければ、どれだけの回数射精できただろうか。たった1回の射精で、気がどうにかなってしまうような心地がしたというのに。それが、何回分、何十回分、何百回分、全ての快感が一塊になって、尿道を駆け巡っていく。</p>
<p>すっかり鈍った頭では、そんな光景を想像するのに時間が掛かった。一拍も二拍も遅れて、アリアテネの顔がぞっと真っ青に染まると、ニクは楽しそうに笑う。</p>
<p>「さぁ、お愉しみの時間よ」<br />
「ま、待――ッ」</p>
<p>アリアテネが制止しようとしても、もう遅い。</p>
<p>ニクが指先をほんのりと光らせると、まるで絡まった糸がほどけるように、魔法陣は消え失せる。その瞬間、数時間掛けてたっぷりと溜め込まれた快感が、一塊になってアリアテネを襲う。</p>
<p>それは、不思議な現象。アリアテネは、すぐには射精できなかったのだ。</p>
<p>「――ぉ゛ぐッ♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉぉぉおおおっ！！！！？　ぉぉぉぉぁ゛ぁぁああああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛――！！！！？　でて、な――！！！！？　ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>まず<ruby>感<rt>・</rt></ruby><ruby>覚<rt>・</rt></ruby>がやってくる。</p>
<p>どくんという心臓の鼓動と共に、男性器を内側から蕩かされるような感覚。ニクの言ったことに、何の間違いもなかった。何回、何十回、何百回分。本当に、今までの絶頂していたはずの回数分だけ、快感が一気にやってくる。しかし、射精できていない。快感が男性器の根元で詰まっているような。体が感覚に追い付いていない。</p>
<p>ようやく射精できたのは、ニクが戸惑いと苦悶の混じった声を上げてから十数秒もたってからだった。</p>
<p>「ぁ゛、え、あ、でる――♡♡♡♡♡　っ゛っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁが、あ゛っ！！！！？　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>小さな男性器から、壊れた蛇口のように精液が吹き出し始める。今までずっと苛まれ続けてきた禁欲感が解放されるカタルシスがやってくる。男性器だけではない、心までもがどろどろに溶かされるような感覚に、うっすらと恐怖心を抱くほど。</p>
<p>しかし、その激しい射精も、同じく十数秒で止まってしまう。体の中には、まだ気持ちよさが溜まったまま。体が感覚に追い付かない。</p>
<p>「ぅぐっ、ぅ゛ぅぅぅぅううっ♡♡♡♡♡　ぅ゛ぅぅぅぁ゛ぁぁぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　どうして、でな、あ゛――ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>まるで、またお預けをされていた時のような苦痛。しかし、ほんの十数秒たつと、また射精。</p>
<p>「ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　これ、変にッ♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぎ、ぃ゛ぃぃいいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>途絶えることなくずっと続く快感と、断続的に襲ってくる射精。実にさまざまな快感と苦痛がごちゃごちゃになってアリアテネを襲う。</p>
<p>もしもこれが普通の射精だったら、体が干からびかねない。しかし、体液というよりはむしろ魔力を搾り取るニクの搾精では、その限りではなかった。そして、アリアテネの膨大な魔力が底を突くには、時間が掛かる。射精が長く続く。</p>
<p>それでも、精神力は別だった。感覚に体が追い付かず、そしてまた、体に精神が追い付かなかった。やすりをかけられるように、アリアテネの精神ががりがりと削られていく。</p>
<p>「おね、がッ♡♡♡♡♡　これ、止めでッ♡♡♡♡♡　止めでぐだざいぃぃぃぃぃいいいいいいッ♡♡♡♡♡　これっ、変ッ♡♡♡♡♡　わたくしの、壊れ゛ッ♡♡♡♡♡　ぁがッ、ぁ゛、ぁぁぁぁああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>アリアテネは駄々をこねる子どものように泣きじゃくりながら懇願した。だって、こんなことになるなんて思わなかったから。射精を禁止される感覚が、この世で1番苦しいものだと思っていたから。まさか、禁止された射精を延々と繰り返させられることのほうが苦しいだなんて、夢にも思わなかった。</p>
<p>しかし、どれだけアリアテネの泣き叫ぶ姿を見ても、ニクが彼女を赦すことはない。むしろ、その嗜虐性でもって、追い打ちをかける始末だ。</p>
<p>「遠慮しないで頂戴？　『たくさん射精させてあげる』って言ったのは私なのだから、約束を違えるつもりはないわよ」<br />
「そッ、んなの゛いいがらぁぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡♡　いいがらっ、やめっ、これ゛、おがしッ♡♡♡♡♡　きもぢいのとぐるじいのが交互に来でッ♡♡♡♡♡　ぇ゛ぇぇぇぁぁぁぁああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「と、いうよりね。ネタばらししようかしら。こうやって焦らして焦らして、うんっと焦らしてから搾ると、魔力の濃い精液がたくさん出るのよ。今までのは全部、必要な工程ってこと」<br />
「ぃ゛、ぃ゛い――ッ♡♡♡♡♡　ごめんなさいっ、ごめんなさいごめんなざいごめんな゛ざいぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいッ♡♡♡♡♡　ぃぎっ、ぃ゛ぃぃいいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「そしてここからは、必要のない工程♡　こんな気持ちいい状態でさらに気持ちよくされたら、あなたどうなっちゃうのかしら……っ♡」<br />
「ひぁ゛――♡　何しでッ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁあああああ、ぁ゛ぁぁぁぁぁあああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>それは、まるで『やり直し』だった。</p>
<p>射精禁止の魔法を掛けた状態で、全身をなで、さまざまな方法で男性器を犯してきたように。ニクの分身体である女怪人たちは今度、強制連続射精の状態で全身をなでながら、さまざまな方法でアリアテネの男性器を犯し尽くすのだ。</p>
<p>例えば、その器用にうごめく手で上下にしごく。</p>
<p>「や゛めっ、やめ゛ぇぇぇぇぇぇえええええッ♡♡♡♡♡　もぉ゛<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>なッ♡♡♡♡♡　そんなに゛搾っでもでないがらぁぁぁぁぁぁあぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>例えば、唾液をたっぷり含ませた口に咥え込む。</p>
<p>「ひゃぉひぇぃあぉぇぇぇえええ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　溶かされる゛ッ♡♡♡♡♡　わたくしのっ、とかされへぅぇぇひゃぁぁああああああ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>例えば、大きな大きな胸に挟み込む。</p>
<p>「ぉ゛おッ、ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおッ♡♡♡♡♡　ほッ、ぉ゛ぉぉぉぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「あなた、本当におっぱいが好きなのね。こーんなに『嫌だ嫌だ』言っておきながら、おっぱいからは絶対に目を離さない……♡」</p>
<p>例えば、腕に生やしたオナホールでのみ込む。</p>
<p>「い゛、やだッ♡♡♡♡♡　それだけはッ、それだけはやめでぐだざいいぃぃぃぃいいいいいッ♡♡♡♡♡」<br />
「私が、あなたの言うことを聞き入れると思う？」</p>
<p>「ぉご――♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　何ごれッ♡♡♡♡♡　ひだのひとつひどづが分がっぁ゛ぁぁあああああひぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>今までストックされてきた快感と、断続的にやってくる射精感、そして新たにたたき込まれ続ける快感に、アリアテネはもう獣のような低い声と子どものような金切り声を交互に上げながらイキ続けるだけだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして今度は、今までアリアテネのことを犯していた、無個性的な女怪人たちではない。ニク本人がアリアテネに馬乗りになった。</p>
<p>「ごめんなさい。一つだけ、貴女に<ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>そ<rt>・</rt></ruby>を付いたわ」</p>
<p>ニクは股間の中央でぱっくりと割れるボンデージを開いて、股間を露出させる。無毛で、ほんのりと膨んでいて、太ももに滴るぐらいの愛液をまとわせた女性器を見ると、アリアテネはものすごく嫌な予感がした。</p>
<p>「『貴女の相手なんて嫌』はうそ。本当は、貴女のことを犯したくて犯したくて仕方なかったの……ッ♡」</p>
<p>そしてニクは何のためらいもなく腰を下ろして、アリアテネの小さな男性器を己が女性器でのみ込んだのだった。</p>
<p>「――ぉお゛ッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおぁ゛ぁぁぁああああああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「うふふ♡　サキュバスも何だかんだ言って人間と同じ、結局は<ruby>好<rt>・</rt></ruby><ruby>き<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>子<rt>・</rt></ruby>とするのが1番気持ちいいものね……っ♡　おちんちんが小っちゃすぎるのが玉に瑕だけど」</p>
<p>今まで散々、いろいろな方法で犯されてきたはずなのに。ニク本人とのセックスが1番強烈だった。</p>
<p>サキュバスであるニクの女性器は、手のように圧力が強くて、口のように粘液をまとっていて、胸のように柔らかく視覚的暴力があって、そしてどうしてだろうか、オナホールのように内側に複雑怪奇極まるヒダやイボまである。</p>
<p>そして、周囲の女怪人たちもただ黙って見ているだけではない。無数の手で、アリアテネの全身を愛撫して彼女の感度を高め続けてくる。</p>
<p>「も゛――ッ♡♡♡♡♡　でな――♡♡♡♡♡　<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>て、ない――ッ♡♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　これっ、無理――ッ♡♡♡♡♡　これ、いじょッ♡♡♡♡♡　でて――ッ♡♡♡♡♡　なッ、ぁ゛ぁぁぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>あまりに射精しすぎて、アリアテネはもはや射精すらできなくなっていた。感覚では間違いなく絶頂しているはずなのに、男性器からは何も出ていないのだ。精液も、魔力も、もう空っぽ――だから、アリアテネは懇願し続けた。『もう<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>ないから！』『これ以上は無理だから！？』</p>
<p>それでも、ニクは腰を振って、アリアテネに絶頂を強いてくる。</p>
<p>「私が満足するまで、たっぷり付き合ってもらうわよ……ッ♡」<br />
「ぁ゛ぁぁぁぁあああああああッ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>その鋭く裂いたような表情を見れば、分かりきっていた。今のこれは、実利を伴ったものではない。ニクはただ、アリアテネのことをいじめたいだけだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ほとんど空撃ちの状態での強制絶頂地獄が長い間行われて、魔法による快感のストックもすっかり尽き、もうとっくに心がぼろぼろになったころ、アリアテネはようやく解放される。</p>
<p>「ぁ゛、ぉ゛ぉ……っ♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉぉぉぉ……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉ……♡♡♡♡♡」<br />
「っふぅぅ～～～～～～～～♡　はぁぁ、こんな日が来るなんて感無量ね～♡」</p>
<p>心なしか肌をつやつやさせたニクは、ようやくアリアテネの腰から下りる。女怪人たちが、アリアテネの四肢に巻き付いた拘束具を取り外していく。</p>
<p>「はっ、ぁ゛、ぁぁ……♡♡♡♡♡　はっ、ぁ、ぇ……？　ぁ゛ぐ、ぁ……♡♡♡」</p>
<p>ぼろぼろの心、蕩けきった頭でも、なお動く思考。――どうして、解放する？　自分の体が動くことに対して、ひどく違和感があった。</p>
<p>「この世界では、誰かがずっと行方不明になると、ケーサツとかいうのが動くでしょう？　暴れ回る私たちを止めることもできない脆弱な治安維持組織だけど、ここが見つかるのは嫌だわ。それに、貴女に衣食住を提供するのも、それはそれで大変なのよ」<br />
「っ、ふぅ……♡♡♡　ふぅぅ……っ」</p>
<p>理屈が通っている気はしなくもないけれど、それでも敵を解放なんてするだろうか。</p>
<p>アリアテネはよろよろと立ち上がり、右腕のブレスレットに魔力を込める――『正義のヒーロー』という立場が齎す、ほとんど反射的な行動――イメージするのは巨大な剣、今までの戦いをずっと共にしてきた相棒。</p>
<p>しかし、一瞬の光の後、右手に握られていた物の軽さを感じて絶句した。</p>
<p>「な……、ぇ……？　け、剣は、どこ、に……！？」</p>
<p>彼女の武器である巨大な剣は、もはや見る影もない。</p>
<p>細く、小さい、まるで彼女の股間に付いている<ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>のような貧相な獲物。これでは、幼児に持たせるプラスチック製のナイフのほうがまだ立派だ。</p>
<p>「どうして、こんな、こと……！！？」<br />
「どうしても何も、魔力が足りないのよ。どれだけ<ruby>サキュバス<rt>わたし</rt></ruby>に射精させられたと思ってるのかしら」</p>
<p>ニクは、進むか退くかも迷ってよたよたと歩くだけのアリアテネに近付き、その粗末な刃を持つ右腕をつかんだ。そのまま指先を刃に当ててみるも、血の一滴も流れはしない。</p>
<p>「切れ味もひどいものね。これは魔力の欠如だけではない、そもそも意志の欠如ね」<br />
「い、意思……ッ？　何を言って……！？」</p>
<p>「つまり、貴女は『私を傷つけよう』と思えなくなっている。こんなことをされて絆されたか、あるいは屈服したか。まあどちらでもいいけれど。何にせよ、魔法とは精神力が大きく関わっていくものだから――」<br />
「て、適当なことを言わないでッ！！！」</p>
<p>アリアテネのその声は、ほとんど悲鳴に近いものだった。正義感によるものではない、ただの現実逃避。物知り顔でのたまうニクのことが気に入らなくて仕方ない。</p>
<p>しかし、ニクがそれに気圧されることはなく、むしろ冷たい表情で言い放つのだ。</p>
<p>「貴女、自分が<ruby>何<rt>・</rt></ruby>なのか、疑いを持ったことないのかしら」</p>
<p>アリアテネは、訳が分からなかった。疑い？　何のことだ。だって自分は、正義のヒーローとして――。</p>
<p>「その『正義のヒーロー』ってやつよ。どうして、この世界において本来普通の人間であるはずの貴女が、変身なんかして、魔族である私と渡り合えていたのかしら」</p>
<p>ニクの視線が、つかんだままのアリアテネの右腕に落ちた。</p>
<p>「このブレスレットは<ruby>何<rt>・</rt></ruby>？」<br />
「こ、これは……、お屋敷の倉庫で、見つけて……ッ」</p>
<p>「なるほど、偶然流れ着いちゃったのね」</p>
<p>アリアテネの右腕をさらに持ち上げて、まじまじと見つめるニク――『……へえ、肉体の変化？　そんな作用もあるのね』――当初アリアテネが感じていた違和感がよみがえる。</p>
<p>「これは元々、<ruby>魔族<rt>わたしたち</rt></ruby>の産物よ」<br />
「……え？」</p>
<p>「魔族の力をブーストさせるためのアクセサリ。人間に使ったことはなかったから、そんな風になるとは思わなかった」<br />
「な、何を、言って……？　そんな、うそ……っ」</p>
<p>「貴女がこのブレスレットを見つけたのは、私がこの世界に訪れた直後で間違いないわね？　これは世界を渡るための儀式でも使われる、その過程で巻き込まれてしまった。そう考えれば、つじつまが合う」</p>
<p>ニクは『まあいいわ』と言いながらアリアテネの右手を離すと、キスができそうな距離でささやくのだ。</p>
<p>「<ruby>魔族<rt>わたしたち</rt></ruby>の道具で正義のヒーローごっこができて、楽しかったわね？　アリアテネ」</p>
<p>アリアテネの右手に握られていた小さな刃が滑り落ち、硬い床でからからと鳴る。</p>
<p>片や、自らの力に邪魔され続けたニク。片や、敵の力で敵を討ち続けたアリアテネ。どちらにとっても不毛この上ないが、今、これからにおいて、不幸なのはアリアテネのほうだろう。</p>
<p>「貴女は帰す。どうせ、今後の貴女には何もできない」<br />
「ぁ゛……ぁぁ、ぁ……」</p>
<p>「……ああそうだわ。せっかくだから、首輪も着けておこうかしら♡」</p>
<p>もはや言語を発することもできず、喉を通り抜ける呼吸が声帯を無意味に震わせるだけ。そんなアリアテネに、ニクはまた唇を裂いて笑うのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ある学園に、<ruby>白百合<rt>しらゆり</rt></ruby> <ruby>真冬<rt>まふゆ</rt></ruby>という女学生がいた。</p>
<p>「お疲れ様です、白百合さま。最近、課題が多くて大変ですよね」<br />
「そう言ってはいけませんわ。そろそろ期末試験が近いですから。『良い点を取ってほしい』という先生方の真心ですわよ」</p>
<p>「そんな風に考えられるなんてさすがです……。やはり今回も、1位を狙っているのですか？」<br />
「狙うだなんて、そんな。普段の努力の成果を出すだけですわ」</p>
<p>「本当、さすがは白百合さまです……」</p>
<p>茶色掛かった髪を後頭部でまとめた彼女。容姿端麗、文武両道、そして確かな家柄。世間ではお嬢さまと呼ばれる女子生徒ばかりが集まるこの学園において、彼女は別格だった。周囲から注がれるのは、嫉妬と羨望の入り交じったまなざし。</p>
<p>しかし、それは彼女のことを何も知らない有象無象の評価にすぎない。</p>
<p>「白百合さま。ところで、その<ruby>チ<rt>・</rt></ruby><ruby>ョ<rt>・</rt></ruby><ruby>ー<rt>・</rt></ruby><ruby>カ<rt>・</rt></ruby><ruby>ー<rt>・</rt></ruby>……」<br />
「っ」</p>
<p>「最近お召しになっているようですが、見たことのないデザインですね。その、もしよろしければ、どこのブランドかお教えいただくことなんて……」<br />
「……申し訳ありませんが、これは特注ですの」</p>
<p>「あら、そうでしたか。本当、文武だけでなくおしゃれにも余念がなくて素敵です……」</p>
<p>品行方正な生徒たちが集まるからこそ、規則が寛容だった。右腕にはブレスレット、そして首にはチョーカー。彼女ほどアクセサリを身に付けている生徒は、この学園内にはあまりいない。</p>
<p>そのため多少目立つが、しかし、<ruby>気<rt>・</rt></ruby><ruby>付<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby>ことはなかった。真冬は思った。誰が気付くだろうか――いや、いっそ気付いてくれたらいいのに。今の自分の<ruby>状<rt>・</rt></ruby><ruby>況<rt>・</rt></ruby>を。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>（ぅあ゛っ♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉぉおおっ♡♡♡♡♡　わたくし<ruby>の<rt>・</rt></ruby>が、擦れてっ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおおおおおおっ♡♡♡♡♡）</p>
<p>白百合 真冬――またの名をアリアテネ。正義の味方として日夜悪の怪人たちと戦い、そしてニクに敗北した、その本人。</p>
<p>彼女は学友と会話しながら、スカートの中で、勃起した小さな小さな男性器を現在進行形で犯されていたのだ。</p>
<p>（こんな四六時中、<ruby>オナホール<rt>こんなもの</rt></ruby>をはめられているなんてっ♡♡♡♡♡　どうして、みんな気付かな――♡♡♡♡♡　だめ、動いたらっ、ぁ゛、ぁぁぁぁぁああああああっ♡♡♡♡♡）</p>
<p>ニクは、それを『半変身』と呼んだ。姿は真冬のままでありながら、アリアテネ由来の男性器を生やさせて、ちょっとしたコスチュームを追加するだけ。</p>
<p>……<ruby>コ<rt>・</rt></ruby><ruby>ス<rt>・</rt></ruby><ruby>チ<rt>・</rt></ruby><ruby>ュ<rt>・</rt></ruby><ruby>ー<rt>・</rt></ruby><ruby>ム<rt>・</rt></ruby>と呼ぶには、あまりに悪趣味。それは、まるで貞操帯のようなオナホールだったのだ。がちりとしたベルトは外れることなく、シリコンの筒が男性器をのみ込んでいる。歩くたびに、ほんの少し身じろぎするだけでも、オナホールの内側に生える無数のヒダが、彼女の男性器をぐちゅりと犯す。</p>
<p>ブレスレットによる変身をそこまで変貌させたのが、首に取り付けられたチョーカーだった。本来は魔族の産物であるブレスレットの扱いは、魔族であるニクのほうがよく心得ていたのだ。あんなにも頼もしく思えていたブレスレットが、今では何よりも呪われた不浄な道具のように感じられる。</p>
<p>（も、もぉ゛ぉぉおっ♡♡♡♡♡　こんなにきもぢいのに、<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>ない゛ぃッ♡♡♡♡♡　ぅ゛あっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああっ♡♡♡♡♡）</p>
<p>じくじくと蝕むような快感が絶えず、それなのに射精もできない。原因を推測するまでもない、あの時にも施された、射精禁止の魔法陣のせいだ。そしてその癖、こんな異常な状態を周囲の誰もが気付いてくれない。そういう隠蔽の魔法だ。</p>
<p>ふと、真冬は思った――こんな隠蔽魔法を使えるのなら、ニクが町で暴れながら女性を襲う必要なんてなかったのでは？　それなら、なぜニクはそうしなかった？　……ああそうか、町で暴れていたのは、<ruby>魔力の豊富な女性<rt>アリアテネ</rt></ruby>をおびき出して捕まえるためだったのか。</p>
<p>正義のヒーローなんて、最初からいなかった。自分がずっと道化――否、それ以下の<ruby>餌<rt>・</rt></ruby>でしかなかったことに気付いてがくぜんとした。</p>
<p>「白百合さま、もしよろしければ、これからお買い物に行きませんか？　私も、白百合さまみたいに何かアクセサリを身に着けてみたくて……」<br />
「……申し訳ありませんが、今日は、これからちょっと用事がありまして」</p>
<p>真冬は小さく笑うと、学友の誘いも断って、学園を出る。</p>
<p>『きっとお勉強やお稽古が忙しいのね』だとか、『本当に努力を怠らない方なのね』だとか、ため息混じりの称賛なんて、彼女の耳には一言も入らなかった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>真冬が不可視の男性器に襲い来る快感に内心身悶えしながら、商店街の途中にある裏路地を入り、狭い道を曲がること3度、4度。</p>
<p>ぼろぼろの雑居ビルに地下への階段があって、その突き当たりにある分厚い扉の向こうには――。</p>
<p>「ふっ、ぅ゛う……っ♡♡♡♡♡　ふーーっ、ふーーーー……っ♡♡♡♡♡」<br />
「あら、もう来たの」</p>
<p>そこには、かの憎き敵ニクがいた。</p>
<p>彼女は女怪人たちを呼び寄せることもなく、身構えることすらなく、椅子に座ったまま応える。</p>
<p>「3日ぶりかしら。<ruby>周<rt>・</rt></ruby><ruby>期<rt>・</rt></ruby>が短くなってきているわね。魔力が今の生活に適応しようとしているのかしら。生まれながらに用途が決まっている魔族の魔力と違って、人間のは柔軟性があっていいわね」</p>
<p>「ぅ゛う、ぅ゛ぅぅぅぅぅう……っ♡♡♡♡♡」<br />
「お願いがあるなら、ちゃんと言ったほうがいいわよ？」</p>
<p>「……お願いします。射精させてください……ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>それは、よくできた<ruby>シ<rt>・</rt></ruby><ruby>ス<rt>・</rt></ruby><ruby>テ<rt>・</rt></ruby><ruby>ム<rt>・</rt></ruby>だった。</p>
<p>アリアテネ――すなわち真冬を射精管理しながら、日常の中で仕込み続ける。そして射精したくて射精したくて、もう我慢できなくなった時、すなわち魔力の濃厚な精液を放出する準備を整えた時、彼女は自発的にニクの元に行く。そしたらニクは、たっぷり溜め込んだ魔力が空っぽになるまで搾り取ってやればいい。衣食住の世話をしてやる必要もなければ、この世界の治安維持組織が動くこともない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぅ゛あっ、ぁ゛、ぁぁぁぁあああああああああっ♡♡♡♡♡　やめっ、そんな゛、腰振らないでッ♡♡♡♡♡　ぇぁ゛ぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「『射精させてくれ』って頼んだのはあなたじゃない。今日も、空っぽになるまで、いいえ、空っぽになった後も延々とイッてもらうわよ……っ♡」</p>
<p>「ぁ゛うぁ゛ぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡　もう<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>ないッ♡♡♡♡♡　もうでな――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「ほら、イキなさい。イけ、イけ……イけ……ッ♡」</p>
<p>「っ゛――♡♡♡♡♡　やめ、耳元でささやがないでっ、それ、変んんんんっ♡♡♡♡♡　ぅ゛あああああああっ♡♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「ふふ♡　もう耳を犯されただけでイッちゃうのね」</p>
<p>アリアテネは今日も、ニクに精液を搾られ続ける。最初は1週間ぐらいのスパンだったのに、今では3日おき。戦いのための魔力は全て、精液のための魔力に変質しつつある。やがて、毎日でも搾られないと、男性器がうずいてうずいて気が狂ってしまうようになるだろう。</p>
<p>「そう言えば、貴女に良い知らせがあるわ」</p>
<p>陵辱台の上でアリアテネに馬乗りになったまま腰を振り続けるニクは、不意にそう言った。</p>
<p>「この世界の武器と貴女の提供してくれる魔力のおかげで、あちらの戦争は優勢。さすがは魔王様、銃器を戦略的に取り入れると決めてからは、実に動きが早かったわ。こちらの開発を進めるだけでなく、鉄と硫黄の採掘場を押さえて人間たちの開発を阻害。これで戦力差は絶対的なものになった」<br />
「ぁ゛うっ♡♡♡♡♡　ぁ゛――♡♡♡♡♡　ぁあ、ぁ゛――♡♡♡♡♡」</p>
<p>「これも全部、貴女のおかげよ。貴女が、我々魔族を勝利に導いたの。ありがとう、正義のヒーローさん♡」<br />
「ぅっ、ぐっ♡♡♡♡♡　ぅ゛ぅぅぅぅぅう、ぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううっ♡♡♡♡♡　――っぁ゛♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>アリアテネは一瞬だけ、男性器を襲う快感を無視しようとした。</p>
<p>『自分のせいで見知らぬ世界の人々が犠牲になってしまった』という罪悪感と、『そんな世界の人々のことなんて知ったことではない』という言い訳が、頭の中を行ったり来たりする。</p>
<p>しかし、ほんの数秒で、夥しい射精と共に思考が溶ける。彼女の心など介入の余地がないまま、世界は回っていく。</p>
<p>「もうあなたを向こうに連れていってしまうのもいいけれど、ここの暮らしも悪くないのよね。ライスもパンも嫌においしいし、コンビニってやつもえらく便利だし。だけど、夜に出歩くとケーサツにショクムシツモンとかいうのをされるのは何なのかしら。そういえば、あのケーサツって、夜中に働いてるわけよね。あれ、そしたらコンビニも？　……この世界の人間、頭おかしいんじゃないのかしら」<br />
「ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁぐっ、ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>説明も説得もなく、腰を振りながらもはや世間話を始めるニク。</p>
<p>その日、アリアテネは魔力と精液が空っぽになって、その後も延々と、心が壊れそうになるぐらい射精させられ続けた。しかし、それはあくまでも、長く永く続く搾精生活のほんの一部にすぎない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、ニクと彼女の率いる女怪人たちが、町の人々を襲うことはなくなった。強力な武器、そして十分な魔力を得るめどが立ったからだ。故に、人々は皆、『きっと彼女がやってくれたんだ！』とアリアテネに感謝し、やがてアリアテネの存在そのものを忘れていく。</p>
<p>しかし、アリアテネという存在が消えたわけではない。彼女は今もなお、終わらない搾精地獄の中で苦しみ続けているのだった。</p>
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		<title>短小ふたなり化した最強の聖女が雑魚サキュバスの寸止め→強制連続射精で搾精敗北して永遠の淫魔専用雄牛さんに成り果てるまで</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 29 Nov 2024 09:00:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
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					<description><![CDATA[魔王討伐の果て、不運が重なってふたなり化の呪いを掛けられてしまった、聖女ニンファエアのお話。彼女は残党のサキュバスを討伐するため辺境の森に赴くも、股間に生えた小っちゃなおちんちんのせいで、あっさり魅了魔法に掛かってしまいます。格下に玩ばれる屈辱を覚えながらも、心と裏腹に、体は性的快感を求めるばかり。手コキから始まって、フェラで生まれて初めての射精を覚えさせられてから、乳首責めと指コキによる苦しい苦しい寸止め、そして――。ちょっとした油断と射精欲が、彼女を取り返しの付かない結末へと誘うことになるのです。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
魔王討伐の果て、不運が重なってふたなり化の呪いを掛けられてしまった、聖女ニンファエアのお話。彼女は残党のサキュバスを討伐するため辺境の森に赴くも、股間に生えた小っちゃなおちんちんのせいで、あっさり魅了魔法に掛かってしまいます。格下に玩ばれる屈辱を覚えながらも、心と裏腹に、体は性的快感を求めるばかり。手コキから始まって、フェラで生まれて初めての射精を覚えさせられてから、乳首責めと指コキによる苦しい苦しい寸止め、そして――。ちょっとした油断と射精欲が、彼女を取り返しの付かない結末へと誘うことになるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※この作品は、<strong>Pixivリクエスト</strong>で頂いた有償リクエストの作品です。</p>
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<p>&nbsp;</p>
<p>気付くのが遅すぎた人々と魔王の話。</p>
<p>魔王と呼ばれる人ならざる存在が現れ、魔族を率いて世界の隅っこを己が領土としたのは、ある日突然のことだった。彼の者は、世界に対して堂々たる宣戦布告をした。</p>
<p>しかし、世界の指導者たちにとって、そんなことは知ったことではなかった。遠国の未知なる脅威よりも、隣国との小競り合い。何なら、隣国との小競り合いよりも、自国の権力争い。魔族が隣国を滅ぼそうとも、むしろ『敵国が滅ぼされたぞ』と葡萄酒を片手に笑う始末。時たま『彼の者たちを何とかしようぞ』と言い出したかと思えば、政治的な思惑はここでも交錯し、結局は討伐部隊を散発的に送り込むだけ。逐次投入された戦力は、漏れなく魔族たちの餌となった。</p>
<p>ようやく人々が皆結託する意思を見せ始めたのは、既に世界の5割が滅ぼされたころ。人々は数を減らしすぎたし、魔族は数を増やしすぎた。人々が魔族の脅威に気付くのは、あまりにも遅かった。</p>
<p>魔族の力の源泉とは、人々の欲望だった。彼らは人々の欲望を喰らい己が力とし、時には謀略でもって人々の欲望に付け込んでくる。そんな力があるからこそ、魔王は無敗を誇った。この腐りきった世界で人々は皆、魔族でさえも鼻をつまみたくなるほどの欲望を胸の内に滾らせていたのだから。魔族たちは、日に日に力を増していった。</p>
<p>あの時までは。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>魔王が突然現れた時のように、魔王の元に1人の少女が現れたのもまた、突然のことだった。</p>
<p>「貴様。我が玉座にたった1人、無傷で現れるとは。何者だ？」<br />
「……答える義理はありません」</p>
<p>聖女ニンファエア。女性……いや、少女と呼んだほうがまだ近いであろう、表情に乏しいが端正な顔立ち。腰まで伸びる、そよ風に吹かれた水面のように波打つ髪は純白。戦士のそれとはまた随分と様相の違うドレス、薄く透ける<ruby>かぶり物<rt>ベール</rt></ruby>も白。豊かな、しかし下品さを感じさせない肢体も白。</p>
<p>魔王は『美しい女だ』と思った。しかし、人間と違って、性欲に誑かされるほど愚かでもなかった。</p>
<p>「久しいな、存分に力を振るえる機会というのは」<br />
「ご覚悟を」</p>
<p>魔王にとって、その戦いはほんの戯れのつもりだった。単調な侵略史に彩りを添える、ちょっとした愉快な出来事。</p>
<p>魔王もまた、気付くのが遅すぎたのだ。</p>
<p>「……なぜ、我が魔法が効かぬ？　……まさか、そうか。貴様、<ruby>持<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>お<rt>・</rt></ruby><ruby>ら<rt>・</rt></ruby><ruby>ぬ<rt>・</rt></ruby>のか」</p>
<p>聖女ニンファエアは、魔族の力の源泉たる欲望を持っていなかった。この腐りきった世界で、強大な力を持ちながら、加害欲も、支配欲も、名誉欲も、何一つ持っていなかったのだ。彼女を動かすのはただ一つの使命――神の教えに従って、人々を害する魔族を討つのみ。</p>
<p>結局、魔王は聖女ニンファエアによって討たれ、魔族の侵略は終わる。ゆっくり膨み続けた泡がぱんと弾けるように、あっという間のことだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>その場には、魔王とは別にもう1人の魔族がいた。聖女ニンファエアとの戦いに敗れた、死にかけの淫魔だった。</p>
<p>「貴様、よくも、よくも魔王様を……！　我が呪いをくらえッ！」<br />
「ッ――！？」</p>
<p>「魔王、様……。今、あなたのお側に参りま、す……」</p>
<p>その行為は、ただの<ruby>破<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>ぶ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>だった。死にかけの淫魔が何かしたところで、今更、魔族が敗北したという運命は変わらない。</p>
<p>「これは、まさか……」</p>
<p>たった1人、聖女ニンファエアの運命を除いては――。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>魔王を斃してからおよそ半年後のある日。聖女ニンファエアは王都より辺境の集落から、さらに歩いた先にある森の奥にいた。</p>
<p>（ようやく、平和な日々が戻りつつあると思ったのに）</p>
<p>ニンファエアは泉で水浴びをしながら、今までのことを思い出す。</p>
<p>世の中は、『魔王が死んで、世界に平和が戻りました。めでたしめでたし』で済むほど単純ではなかった。この世界は相も変わらず、腐りきっているのだから。</p>
<p>祖国では凱旋パレードで祭り上げられ、平和と希望、そして力の象徴として扱われる。世界の危機を救った最強の聖女は、他国への威圧にもってこいの存在だった。世界の半分が滅び、そして救われた今、その<ruby>空<rt>・</rt></ruby><ruby>白<rt>・</rt></ruby>を己が国でもって埋めようと考える指導者の何と多いこと。</p>
<p>（私のほうは、それどころではないというのに……！）</p>
<p>ニンファエアにとって、政治などどうでもよかった。だって、教会に属し、元来修道女として生きてきた彼女の望みはただ、神の教えに従って正しく、つつましく生きることだけだから。</p>
<p>そして、そんなことよりも、もっと大きな<ruby>問<rt>・</rt></ruby><ruby>題<rt>・</rt></ruby>に直面していたから。</p>
<p>「また、<ruby>硬<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby>なっている……」</p>
<p>水に濡れた自身の裸体を見下ろす。</p>
<p>直立していると、年の割には大きめの乳房に隠れてしまいそうだけど、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>は確かにあった。陰毛の生えていない股間にあるのは、ぴちりと閉じた女性器――だけではない、硬く勃起しながらうずき続ける、包皮の剥けた小さな<ruby>一<rt>・</rt></ruby><ruby>物<rt>・</rt></ruby>。</p>
<p>「あの魔族め……ッ」</p>
<p>思い出すだけで、沸々とした憎しみと怒りが全身を焦がしていく心地だった。</p>
<p>魔王を斃した時、生き残りの魔族が掛けた呪い。魔王と比べれば遠く及ばない、しかし魔族としては有数の魔力、そして戦いで消耗したあまりにも絶妙な瞬間。いくつかの困難な条件が偶然重なった結果として、ニンファエアは極めて脆弱な呪いを掛けられてしまう。</p>
<p>その結果が、勃起し包皮がむけてもせいぜい親指程度の大きさしかない、睾丸すらない、あまりにも小さな一物だったのだ。</p>
<p>元々呪いの類に対する高い抵抗力を有していたニンファエアだからこそ、いざ掛かった時の対処法を心得ていなかった。一見したところ呪いの強度は大したものではなく、教会の解呪師ならば取り除けるかもしれないが……。</p>
<p>（『人々の平和と希望の象徴たる聖女が、淫魔の下品な呪いを受けたから解呪してほしい』――そんなこと、言えるわけが……！）</p>
<p>立場と羞恥心が、呪いへの対処を遅らせていたのだった。</p>
<p>「っ、う……。また、うずきが、強く……っ」</p>
<p>呪いによって生やされた一物は、時折強烈な<ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>ず<rt>・</rt></ruby><ruby>き<rt>・</rt></ruby>をまとった。下着が擦れると、思わず腰が引けてしまうようなむず痒さを覚える。</p>
<p>実のところ、ニンファエアとて年頃の娘。<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby>に興味はあるし、自身の女性器を指で軽く触ってみたこともある。しかし、ほんの少しむず痒さを感じただけで、すぐにやめてしまった。快楽に溺れるのは神の教えに反すること。何より今となっては、こんな不浄なものを手で触れるのも憚られる。だから、そんな時は清水で体を清め、心を落ち着かせて、うずきが止まるのを待つことにしていた。</p>
<p>今まではそれで何とかなってきたが、最近はその周期が、どんどん短くなっている気がする。</p>
<p>「……早く、用事を済まさなければなりませんね」</p>
<p>泉から上がって水を拭い取ったニンファエアは、下着をつけ、ドレスとベールをまとう。常にまとうこの純白の装束は、聖女たる責務と誇りの証。</p>
<p>辺境の森に訪れたことには、理由があった。何でも、木こりが最近ここいらで魔族を目撃したとか。魔王を斃した後、残党が世界中に散らばっていた。つのと羽根、尻尾を生やした美しい女性の魔族――その特徴から、サキュバスであると推察される。</p>
<p>人々を脅かす存在を許すわけにはいかない――そんな使命感に混じり込むのは、『呪いを掛けた同種が生きていると思うだけで虫唾が走る』という憎悪。そして、『同種であるならば、この呪いを解く手掛かりが見つかるかもしれない』という期待。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>件のサキュバスは、ニンファエアが思っていた通り、簡単に見つかった。</p>
<p>ほのかに漂う魔力をたどってみると、森の奥にある洞窟にたどり着いたのだ。</p>
<p>「どわー！！？　に、ににに人間んんんん！！？」</p>
<p>サキュバスは洞窟の中で喧しい悲鳴を上げながら後ずさった。</p>
<p>見た目はニンファエアよりは年上だろう、背は高いが、それでも『かわいらしい』と称するか『美しい』と称するか迷う容姿。教会では『短い髪は粗野だ』とよく言われたものだが、それでも彼女の短髪はアメジストで糸をつくったように美しい。</p>
<p>恵まれた体形のニンファエアよりもさらに大きな胸と尻を隠すのは、下着同然……いや、まっとうな下着よりも小さな真っ黒な布きれだけ。悪魔の象徴たる尻尾、コウモリの羽根、ヤギのそれよりもいくらか小さなつの――その特徴は、確かにサキュバスに相違ない。</p>
<p>……彼女を見ていると、何だか腰の辺りがむずむずするのはどうしてだろう。</p>
<p>「ま、まままさか、私を殺そうってんじゃ……！」<br />
「聞かなくとも、分かっているではありませんか」</p>
<p>「うわー、やっぱりー！！　せっかく、せーっかく！　絨毯敷いて家具も作って、ちょっとマシな暮らしできるようになったってのにさー！？」</p>
<p>ニンファエアが殺意を向けても、サキュバスは身構えるどころかただ喚くだけ。魔王軍との死闘を思えば、何という拍子抜けか。</p>
<p>洞窟という場所はお世辞にも文明的とは言いがたいが、なるほど、地面を柔らかな草で覆い、持ち込んだ木材で簡素ではあるがベッドやテーブル、椅子をこしらえてある。天井にぶら下がる照明は何らかの魔法か、本を読む程度の明るさも確保されている。戦いが終わってから半年の間で、随分と住みよくしたらしい。</p>
<p>もっとも、だからと言って討伐をやめる理由にはならないのだが。</p>
<p>「お、おお願いです、助けてくださいいい！？　私ほんと弱っちくて、倒しても経験値1しか入らないよ！？　スライムと同レベル！　MPの無駄じゃん！！　それに私、戦争とかそういうの興味ないし！！　ほんと大人しくしてるしいいい！？」<br />
「喧しいですね。魔族である貴女を生かしておく理由がどこに、しかし……」</p>
<p>それでも、ニンファエアは彼女を殺すのをためらった。</p>
<p>慈悲の心があったわけではない。ただ、ここで淫魔である彼女を殺せば、呪いを解く手掛かりを失ってしまう。戦意すらない脆弱な魔族は、拷問に掛けるには都合が良いかもしれない。半端に強力な魔族が相手だと、暴れられた時、勢い余って殺してしまうかもしれないから。</p>
<p>思考によって生まれた、ごくわずかな時間。サキュバスはパニックに陥ったまま、両手をニンファエアのほうに付きだして、魔力を放出するのだ。</p>
<p>「す、すすすす隙有りーーーー！！」<br />
「私に隙なんてあるわけが……」</p>
<p>サキュバスのその行為は、ただの<ruby>破<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>ぶ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>だった。大した力を持たない彼女が何かしたところで、目の前の何だかすごく強そうな女がどうにかなってくれるだなんて思えない。</p>
<p>そして、その考えはニンファエアも同じだった。くだらないと思った。魔王すら斃す聖女たる自分が、低級のサキュバスにどうこうされるわけが――。</p>
<p>しかし次の瞬間、ニンファエアの体に異変が起きるのだ。</p>
<p>「くあぅ――！！？　な、何――！！？」</p>
<p>全身の皮膚がぶわりと鳥肌立つような興奮が、胸から湧き出してきた。肌寒さを感じる一方で、体の芯が燃えてしまいそうなぐらい熱い。</p>
<p>ひらひらとしたドレスの衣擦れが、嫌にくすぐったい。全身の中でも、その感覚の最たる部位は――ニンファエアが自身の体を見下ろすと、無理やり抑え込んだはずの一物が、また硬く勃起している。</p>
<p>間違いなく、サキュバスの放った<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby>が、ニンファエアに何らかの影響を与えたのだ。</p>
<p>「うそっ、き、きき効いたっ！！？」</p>
<p>「あ、貴女は……！　一体、どうして……っ！」<br />
「いいいや分かんない。私の<ruby>魅了魔法<rt>チャーム</rt></ruby>、男の人にしか成功したことないのに。あなた、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby>どうなってるの？」</p>
<p>ニンファエアが問うても、サキュバスは要領を得ない答えを返すだけ。それどころか彼女は、内股になって身悶えしているニンファエアの着るドレスの上から、股間をまさぐり始めるのだ。</p>
<p>「ぅあうっ！！？　あ――♡」<br />
「うおっ、何かある！？」</p>
<p>「何をして、やめ――！？」<br />
「お、おおお、これは、まさか……！　やっぱり、おちんちん生えてるーーーー！！」</p>
<p>下着を無理やり下ろされたニンファエアは、ぐるぐると目が回る心地がした。</p>
<p>何だ、この状況は？　殺すべき相手をまだ殺すことができず、それどころか下着を下ろされ、下半身を晒されている？　揚げ句の果てに、ずっとひた隠しにし続けていた自分の恥ずかしい呪いをまじまじと見られている？　こんな、低級の魔族に？</p>
<p>「はー、なるほど、ふたなり化の呪いかぁ。こりゃ<ruby>同<rt>・</rt></ruby><ruby>族<rt>・</rt></ruby>の仕業だね。だから、男の人にしか効かない私の魔法も効いちゃったわけ。しかし、こりゃ……」</p>
<p>そして、そんな低級の魔族は、ニンファエアにとってもっとも恥ずかしい部位を見つめながら、吹き出すように笑うのだ。</p>
<p>「ぷっ、くくくく、くくくくくく……！？　何この小っちゃいおちんちん……！　かわっ、皮かぶってないのに……！？　か、かわいいいい……♡」<br />
「な――！？　何を、ばかにして――！！」</p>
<p>「いやだって、ぷくく、こんな小っちゃい大人おちんちん見たことが……！　もしかして、これ掛けた子の趣味……いや、それはないか。呪いの強さの感じも、何だかしょっぱいし。ねえ<ruby>君<rt>・</rt></ruby>、見たところ聖職者っぽいけど、こんな呪いも解けないの？　もしかしてザコぉ？」<br />
「ッ～～～～！！？」</p>
<p>ニンファエアの顔が、羞恥と怒りで真っ赤に染まる――こんな脆弱な魔族に、ここまで侮られるなんて！</p>
<p>経緯の知らないサキュバスには、知る由がなかった。彼女の何十倍か、何百倍か――あまりにも大きすぎる二つの魔力の間に発生した、ほんの微量な差、それによって奇跡的に生まれた脆弱な呪いだということ。そして、それを解呪することを、あまりにも強大すぎる立場が許さなかったということ。</p>
<p>しかし、現に彼女は今、目の前にいるサキュバスのいたずらに抗うことができないのだ。</p>
<p>「っ……！　こ、この呪いを解けば、貴女の命だけは、助けて差し上げます。だから……」</p>
<p>「え～？　やだ♡」<br />
「――ぁうあっ！！？」</p>
<p>最初は喧しく喚いていたサキュバスも、だんだんと種族としての<ruby>貌<rt>・</rt></ruby>を現わしていく。すっかり調子に乗った彼女は、直立したままぷるぷると震えているニンファエアの、その小さな一物を指でつまむのだ。</p>
<p>「やめ……！　不用意に触――っ♡　ぁ、ああ、ああああ……！？」<br />
「ほぉら、おちんちんしこしこしこしこ～♡」</p>
<p>「ひぁう♡　ど、してっ、なんで動かし――！？　それっ、あ、ぁぁああ！！」</p>
<p>サキュバスが一物をつまんだ親指と人差し指を前後に動かすたびに、腰が抜けるようなむず痒さがやってくる。むず痒さ……いや、ごまかしようがない。これは『気持ちいい』だ。</p>
<p>「やめ、なさっ！！　こんなの、許される、わけが……！　ぁっ♡　ぅぅぅうううッ！！？」<br />
「無駄無駄♡　どんなに口で『嫌だ嫌だ』言ってもね、<ruby>魅了魔法<rt>チャーム</rt></ruby>に掛かった人間は、おちんちんしこしこされたくて仕方なくなっちゃうんだよぉ♡」</p>
<p>まずいと思った。すぐにでも、目の前のサキュバスを殺さなければと思った。快楽に溺れてはいけないというのは、神の教え。しかも、よりにもよって、魔族が齎すこの感覚に溺れていいわけがない！　この『気持ちいい』は不快だ！！</p>
<p>しかし、自分の理性に反して、肉体は快楽を受け入れ続ける。握りこぶしを腰の横でぷるぷると震わせ、内股に立ったまま。勃起した一物からは我慢汁を、その下にある女性器からは愛液を垂らし続ける。呪いを掛けられてから半年、無自覚の禁欲は、サキュバスからの手淫を余計に強力なものにしていた。</p>
<p>「うんうん、敏感敏感♡　だけど、結構我慢するねー。もしかして、こーんな小っちゃいおちんちんだから、ぴゅっぴゅの仕方も知らないのかなぁ？」<br />
「くぁっ、ひ♡　ばかにして、絶対に、ゆるさっ、ひゃ、ぁあっ！？」</p>
<p>「仕方ないなあ。おねーさんが教えたげる♡　せっかくの<ruby>初<rt>・</rt></ruby><ruby>物<rt>・</rt></ruby>、こぼしちゃうのももったいないしね……っ♡」</p>
<p>ニンファエアには、サキュバスの言っていることが理解できなかった。ただ、自分をばかにするような口ぶりが気に入らなかったぐらいだ。だから、喘ぎ声混じりの説得力に欠けた罵声を浴びせるだけ。</p>
<p>そしてサキュバスの行動は、ニンファエアの想像をことごとく超える。彼女は突然、『あーん♡』と口を大きく開けて、ニンファエアの一物を口にくわえ始めたのだ。</p>
<p>『そんなものを、口に含むなんて』――そう言う暇もなかった。</p>
<p>「ふぁぅぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡　っ――！！？」<br />
「ふぅうん♡　<ruby>ひっひゃふてもかひゃひねぇ<rt>小っちゃくても硬いねぇ</rt></ruby>♡」</p>
<p>「やめっ、喋っ♡♡♡　舌、当たってっ！！？　っ～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>ただ、一物を含んだ口をもごもごさせるだけ。<ruby>口淫<rt>フェラチオ</rt></ruby>としては実に拙い――いや、『口淫』と呼んでいいのかすら怪しい。</p>
<p>たったそれだけで十分だった。ニンファエアは腰が浮きそうなむず痒さと共に、一物の奥で<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby>をせき止めていたものが、どろりと溶かされるような心地がしたのだった。</p>
<p>「ぁ、うぁあっ♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！？　ッ、あ――！！！　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>一物を生やされて半年で初めての射精――いや、生まれて初めての絶頂は、歯を食い縛っていなければ、自分を見失ってしまいそうな快感だった。</p>
<p>小さな一物には不相応な量の精液が、サキュバスの口に注ぎ込まれる。女性器からは、愛液がだらだらと垂れ流し。体液が滴る膝は、がくがくと震えっぱなし。</p>
<p>しかし、今までにない快感に打ち震えているのは、ニンファエアだけではなかった。</p>
<p>「んぐっ、む、ぅぅううっ♡♡　ごくっ、ごくごく……っ！　じゅるるるるるるるっ♡♡」<br />
「やめっ、そんな吸って――！！？　ひ――♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>サキュバスがニンファエアの一物をしつこくむしゃぶり続ける。</p>
<p>陰茎が引っこ抜けてしまいそうなぐらいに吸い付き、嚥下と共にぬるぬるした舌が上下に跳ねる。そのせいで、気持ちよさが止まらない。断続的な射精が、何度も何度も襲ってくる。</p>
<p>「くぁ、くっ、ぅう～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　も、だめ、脚が――！！？　ぁ――」<br />
「じゅるるるる、じゅるるるるる……！　んぐっ、む――ちゅぽんっ」</p>
<p>しつこい口淫がようやく終わったのは、あまりの快感にニンファエアが尻もちを付いて、一物がサキュバスの口から離れてしまった時だった。枯れ草で作られた絨毯のおかげでニンファエアがけがをすることはなかったが、絶頂の余韻が腰にまとわり付いて、脚に力が入らない。</p>
<p>そして、サキュバスは喉をごくんと大きく鳴らすと、まるで<ruby>神々の酒<rt>ネクタル</rt></ruby>を飲んだかのような恍惚とした表情を浮かべるのだ。</p>
<p>「ふおおおおお♡　何この子の精液、すっごい上質ぅ♡　魔力がこう、たっぷりで、こう、芳醇でぇっ♡」</p>
<p>もしも精液に良し悪しがあるとすれば、聖女たるニンファエアの精液は上質な魔力が豊富に含まれていて、さぞ美味なのかもしれない。</p>
<p>しかし、ニンファエア――いや、人間にとって、そんなことは理解も共感もできない。嘲笑のない心からの賛辞が、まったく響かない。だって、ニンファエアにとって、サキュバスなんてどうでもいい存在なのだから。</p>
<p>それでも、サキュバスにとって、ニンファエアはどうでもいい存在ではなかったらしい。</p>
<p>「……本当は、適当に分からせたら帰しちゃうつもりだったんだよ？　本当だよ？　人間とのトラブルなんて、もうこりっごりなんだから」<br />
「ぅあ、ぁ……」</p>
<p>「だけど、君のことは、帰したくないなぁ……っ♡」</p>
<p>サキュバスのその表情は、種族としての貌とは別に、何か強い執着を感じさせた。どこか、心をむず痒くさせるような。</p>
<p>そして、サキュバスは尻もちを付いたニンファエアの腕をつかみ、無理やり起き上がらせて歩き始める。</p>
<p>「ねえ、もっとシよ？　たくさん、たーっくさん、気持ちいいことシよ？」<br />
「やめ、どこに、連れて……っ」</p>
<p>せっかくの情事なのだから、部屋のど真ん中で立ったまますることはない、もっと相応の場所で――それは、男に抱かれたことのないニンファエアでも、十分理解できる心理だった。</p>
<p>しかし、サキュバスの行動は不用意だ。ニンファエアはひっそりと、サキュバスにつかまれていないほうの腕を軽く振った。</p>
<p>（体が、動く……）</p>
<p>本来サキュバスは、ニンファエアが射精し放心したところで、さっさと逃げてしまうべきだった。</p>
<p>たった1度の射精によって、性欲というものをいくらか解消できたニンファエア。サキュバスの施した<ruby>魅了魔法<rt>チャーム</rt></ruby>の効果も弱まっており、まだふらふらしているが何とか歩くことができる。ニンファエアにとっては、殺すにも逃げるにも、今が好機。彼女にはそれほど膂力があるわけではないが、その不足をどうとでもできる、圧倒的な魔力がある。</p>
<p>しかしニンファエアは、ほんの少しだけ、本当にほんの少しだけ思った……いや、自分に言い聞かせてしまったのだ。こんな風に強引に腕をつかまれてしまったら、抵抗できないのも仕方ない。機会さえあれば、いつでも、どうとでもできる――と。</p>
<p>「いやー。いつか使うかもって思って作ったけど、本当に使う時が来るなんてね」</p>
<p>サキュバスが連れ込み、そしてニンファエアの手首に宛がい始めたのは、洞窟の壁に打ち込まれた拘束具だった。</p>
<p>街道に転がっている廃馬車でも加工したのだろうか。金属の枷と鎖で作られた、両手首を肩口辺りで留めるだけの実に簡素なもの。ニンファエアの少女相応の膂力であれば確かに抜け出せそうにもないが、魔力を使えばどうか。しかも、拘束する対象の体格が考慮されていないのか、鎖の長さも余っている。これでは、近寄ってきた相手を脚で蹴り飛ばすことも、腕で絞め殺すこともできるだろう。岩壁に枯れ草を貼って背中が擦れないようにしている辺りからも、サキュバスが享楽に傾倒しすぎているのが分かる。</p>
<p>「……こんなことしても、無駄ですよ。私は、絶対に魔族などに屈しません」</p>
<p>「やだな～、そんなんじゃないって。私はただ、気持ちいーことがしたいだけっ。君も、気持ちいいのうれしいでしょ？」<br />
「誰が……っ。こんなもの、欲しくもありません」</p>
<p>ニンファエアは抵抗らしい抵抗をせず、ただ口がそれらしい言葉を紡ぐだけ。</p>
<p>しかし、気まぐれにほとんど近い空虚な言葉が、サキュバスの琴線に触れたらしい。</p>
<p>「……ふーん」</p>
<p>サキュバスのどこか含みを持った笑みは、ニンファエアの胸を妙にざわざわさせたのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>キスができそうな距離。ニンファエアがサキュバスを間近で見てみると、彼女は本当に美しい。美術品がそのまま具現化したかのような美麗さでありながら、そのくだけた言動には町娘のような愛嬌がある。自分がお堅い修道女であったことに自覚があったからこそ、そういう女性には少なからず憧れがあった。ああ、<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>がサキュバスでなければ。魔族でなければ！</p>
<p>そんな風に、もやもやとした感情を胸に抱きつつサキュバスに見とれている間のことだった。</p>
<p>「――ふっ、ぅう！？」</p>
<p>急にやってくる快感は、一物にではなく乳房に。</p>
<p>サキュバスが、ニンファエアの胸をもみしだいてきたのだ。</p>
<p>「うーん、きれいなおっぱい♡　この大きさでー、柔らかくてー、でもちゃんと張りがあってー♡」<br />
「こんなところ触って、んっ、何がいいんですか……っ」</p>
<p>「にひひっ♡　焦らない焦らない、前戯って大事だよぉ」<br />
「焦ってなど、ぅあっ♡　つぅ……！」</p>
<p>温かく柔らかな手が、年の割には大きめの乳房に食い込んでいく。その指遣いはあくまで優しく、人肌の温もりが筋肉を弛緩させていく――これはこれで、悪いわけではないが……口でもって射精させられた今、少し物足りない。</p>
<p>しかし、サキュバスの指が下着の中に潜り込みニンファエアの乳首をつまんだ瞬間、快感は一気に強くなる。</p>
<p>「ひぁ――んぐぅ！？　っ、っ～～～～♡♡」<br />
「あっ！　もう、声我慢しないで、苦しいでしょー？　ほぉら、そんなことしても、全部全部曝け出されちゃうぞぉ♡」</p>
<p>「やめっ、服、脱がせ――っ！？　ぁっ、ぁぁぁあっ♡♡」</p>
<p>サキュバスの手がドレスをはだけさせ、下着を完全に外し、薄桃色の小さな乳首を親指と中指を使って前後にしごいていく。</p>
<p>1度は射精したはずのニンファエアの一物は、いつの間にかまた硬く勃起していた――胸だけでは物足りない。<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby>に触ってもらわなければ。だけど、魔族によって齎される快感をよしとするなんて――相反する感情のせいで吐き気を催してしまいそうだ。</p>
<p>魔族に対する敵意故、ニンファエアはサキュバスに対して懇願できない。だからこそ、サキュバスがひとしきりニンファエアの乳首を弄くった後に、いよいよ一物に手を伸ばし始めた時、ニンファエアは少しだけ『都合がいい』と思った。</p>
<p>しかし、完全に思い通りとはいかない。</p>
<p>「くひゃぅぁ♡♡♡　なに、その変な触り方――ひっ、ぁぁああっ♡♡♡」</p>
<p>先ほどのような、素直な手付きではない。人差し指と中指を立てて、2本指でかりかりとくすぐるような、意地悪な手付き。</p>
<p>「知らない？　指コキっていうんだよぉ。こうやって焦らして、おちんちんにたっぷり精液を溜めるの♡」<br />
「ゆび、こ――！！？　いいから、これ、やめ――♡♡♡　ひぅ、あんっ♡♡♡」</p>
<p>「ぁ～、ほんとすっごい敏感なおちんちん……♡　指でちょっと触っただけで、びくびくしてるぅ……♡」</p>
<p>裏筋を指先でくすぐられる度に、小さな一物がびくんと跳ねる。ニンファエアは何だか、一物でダンスか何かでも踊らされているような気がして、ものすごく癪だった。だけど、ああ、確かにこれは気持ちいい。くすぐられる時のぞくぞく感が癖になりそうだ。</p>
<p>しかし、30往復、40往復と指先で裏筋をくすぐられていると、快感の中にある<ruby>不<rt>・</rt></ruby><ruby>快<rt>・</rt></ruby><ruby>感<rt>・</rt></ruby>に気付く。</p>
<p>（これ、いつになったら、射精でき……っ♡）</p>
<p>たった1回の射精でも、推し量れることがあった。もしもサキュバスがニンファエアの一物を口にくわえてしごいていたら、あるいは握ってしごいていたら、はたまたあるいはつまんでしごいていたら、これだけの時間があればとうに射精できていたはず。</p>
<p>しかし、指コキと呼ばれるこの方法はこんなにもぞくぞくするというのに、一向に射精する気配がやってこないのだ。何だか、射精できないまま、下腹部に気持ちよさを溜め込まれているよう。延々と、少しずつ、巨大な水瓶の中身を水滴でもって満たしていくように。</p>
<p>ガチン。</p>
<p>「ぁ――」<br />
「拘束されてるの、忘れちゃった？」</p>
<p>ニンファエアは、無意識の内に自分の手で一物を慰めようとしていた。しかし、手首に巻き付いた長さ余りの拘束具は、一物を手で握れるほどまでは長くない。</p>
<p>あんなに忌避していたものに、自分で触れようとしていたなんて――そうがくぜんとする以上に、射精できないのがつらかった。</p>
<p>「ふっ、ぅぅううっ♡♡♡　ぁ、ぅあ、ぁぁぁぁぁあ……！！？」</p>
<p>小さな一物の先から、透明な液体がだらだらと零れる――違う、それではない。私が出したいのは、透明ではなくて、もっと白く濁った――ニンファエアは自分がとんでもないことを考えていることに気づき、頭を横にぶんぶんと振る。</p>
<p>それでも、理性は全身にまでは及ばない。彼女の腰は無意識の内に前後に動き、自ら一物をサキュバスの指に押し当て始める――ああ、気持ちいい。サキュバスが刺激を強くしてくれたのか――自分のしていることに目を背けながら。</p>
<p>しかし、一物の根元が持ち上がるような気配を感じた矢先、サキュバスは立てた指をすっと離してしまうのだ。</p>
<p>「自分で気持ちよくなるのはだーめ♡」<br />
「ぁ゛、ぁぁぁぁぁ、ぁぁぁぁぁぁぁああ――！！？」</p>
<p>「――<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>、<ruby>欲<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>んでしょ？」</p>
<p>せっかく近づいてきた射精感が、また遠のいていく。今日1度も、それどころか今までの戦いの中ですら上げたことのない悲鳴が、ニンファエアの口から零れた。</p>
<p>いい加減、ニンファエアも気付いた。サキュバスは、ニンファエアに快感を与えながら、射精を許さない。そういうやり方なんだと。</p>
<p>「ぅあ゛、ぁぁぁぁあああっ♡♡♡　やめ、こんなの、やめでくださいぃっ！！？」<br />
「まあまあ、別に痛くしてるわけじゃないんだからさ。せっかくだから、おっぱいも触ったげるねぇ♡」</p>
<p>「ひっ、ぃぃぃいいっ♡♡♡　やだっ、それ、つら――！！？　ぅ゛ぅぅううううっ！！？」<br />
「おちんちんかりかりしながら、乳首もしこしこ♡　すごいね～、私だったら、こんなことされたら気持ちいのたくさん欲しくなっちゃうなぁ～♡」</p>
<p>ニンファエアは、乳首と一物を弄くられたままの状態で、全身をめちゃくちゃに暴れさせた。ガチガチガチガチ、ガチガチガチガチ！　――拘束具の音が洞窟内で喧しく響く。決して、今の拘束から逃げ出そうとしたわけではない。ただ、どうにかして一物にもっと強い刺激を与えたかっただけだった。</p>
<p>腰を振って、空気の摩擦でも、遠心力でも、何でもいいから刺激を得ようとした。しかし、空気は軽く、小さな一物では遠心力で血液を海綿体に集めることすらできない。脚を持ち上げて、自分の内股か足先で一物を刺激しようとした。しかし、一物があまりに小さすぎて、内股も足先も届かない。</p>
<p>「……<ruby>暴<rt>・</rt></ruby><ruby>発<rt>・</rt></ruby>なんてできると思わないでね。私、サキュバスだよ？　おちんちんイカせるのは得意だけど、それと同じぐらい、イカせないのも得意なんだから♡」<br />
「ぅぁ゛ぁぁぁぁぁぁああっ♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああーーーーっ！！？」</p>
<p>ニンファエアは、ほんの少しでもサキュバスに軟化しかけたことを悔やむのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから、指コキと乳首責めによる寸止めは延々と行われた。サキュバスを見つけた時はまだ日が昇りきっていなかったはずなのに、洞窟の入り口のほうからは今、ほのかに赤い光が差し込み始めている。</p>
<p>「くっ、ぅ゛、ぅぅぅうううう♡♡♡　ふっ、ぅう、ぅぅぅぅううううっ！！！」</p>
<p>目を血走らせ、歯をむき出しにしてふーふーと息づくニンファエア。その姿は聖女というより、餌を前にお預けをされている獣に近い。</p>
<p>そんな彼女に対して、サキュバスは優しくほほ笑んだ。</p>
<p>「私さ、人の考えって変わるものだと思ってるの」<br />
「突然、何を言って……ッ」</p>
<p>「だからさ、今までのことぜーんぶ忘れて、正直な思いを聞きたいな――イキたくない？」<br />
「ッ――」</p>
<p>「ねーえ♡　イ、キ、た、く、な、い？」<br />
「っ……♡♡♡　だったら、何だと、言うんです……ッ！！！」</p>
<p>「うんうん、そっかぁ♡　だったらね、うーん、じゃあ、そうだねぇ」</p>
<p>先の『快楽など欲しくもない』というニンファエアの態度と比較すれば、随分と折れた言葉。しかし、それでも『イカせて』と泣いて懇願しないのは、聖女としての精神力と自尊心があってのもの。</p>
<p>生意気な答えだが、サキュバスにとっては十分だった。</p>
<p>「……私の言うこと何でも聞いてくれたら、たくさんイカせてあげる」<br />
「それ、は――」</p>
<p>サキュバスのその言葉に、ニンファエアは一瞬だけ考え込む――この魔族は、果たして何を要求するつもりなのだろうか。最も考えられるのは『自分のことを見逃して』。あるいは何か別のことを？　家事手伝い、物探し、窃盗、復讐、殺人――。</p>
<p>しかし、ニンファエアが思考できたのは、ほんの一瞬だった。考えるよりも先に、口が動いたのだ。</p>
<p>「……分かり、ました」</p>
<p>ほとんど反射的に応えた後、ニンファエアは慌てて怒気と憎悪をむき出しにした表情を作る。</p>
<p>心からの屈服ではない。あくまでも、取引に応じただけ。ほんの少しの妥協。どれだけの責め苦を味わっても、聖女たる自分が魔族に媚びることなどあり得ない。忘れるな、こちらにはお前を塵にできる力がある、生殺与奪を握っているのはこちらだッ！！</p>
<p>「いいの？」<br />
「……貴女の言うことに従えばいいんでしょう」</p>
<p>――いくら心の中で強がっても、もう無駄だというのに。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「うーん。それじゃあ、待ちに待った1発目はどうしよっか？」<br />
「っく……♡　ぅ゛ぅう……！！」</p>
<p>一物の前で指をくるくるさせるサキュバスに、いら立ちを覚えるのはほんの一瞬だけ。</p>
<p>「そんなに焦らなくても大丈夫だよぅ。……っていうかね、私もずーっと我慢してたから、もう限界なんだよ……っ♡」<br />
「っあ――♡♡♡」</p>
<p>小さな一物を、手のひらで包み込むようにぎゅっと握られる。たったそれだけで、一物の根元がびくびくと震えながら持ち上がっていく。体が待ち望んでいたはずの快感。しかし、それは幸福などではなかった。</p>
<p>「しこしこしこしこ～っ♡」<br />
「ぅ゛あぁぁぁあああああああっ！！！？　待っ――♡♡♡♡　いきなり、強――！！！？　ぁ゛ぁぁぁぁぁああああああああああああっ♡♡♡♡」</p>
<p>強く握り込んだ手で一物を激しく前後にしごかれる快感は、ニンファエアの許容量をあっという間に突破した。</p>
<p>「っあ゛――♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁあああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　だめ、<ruby>中<rt>・</rt></ruby>、熱――！！！？　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」<br />
「うっはぁ、精液のシャワー♡　こういうぜいたくな搾り方、1度やってみたかったんだよね～♡」</p>
<p>煮詰めたように粘度の高い精液が、尿道の隅から隅までをくすぐっていく。あまりにも射精の勢いが強かったから、あまりにサキュバスの手コキが激しかったから、吹き出した精液があちこちに飛び散っていく。それは、普通の人間同士の交尾では起こり得ない射精。</p>
<p>そして、苦痛の快楽搾精は続くのだ。</p>
<p>「ほらほら、どんどんいくよぉ♡　お預けした分、たーっぷりぴゅっぴゅさせたげるからねぇ♡」<br />
「ぉ゛あっ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！？　だめ、出した直後――♡♡♡♡　先が敏感に――♡♡♡♡　ぅ゛ぁぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡」</p>
<p>「ぅははっ、また<ruby>射精<rt>で</rt></ruby>たぁ♡」<br />
「っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ぁぐっ、ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　これ、きづ――っ！！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>射精直後もなお続けられる搾精。お預けにされてつらかったのは、サキュバスも同じだったのだろう。少し急いたような乱暴な手コキが、小さな一物の根元から先っぽまでを隅々まで陵辱していく。</p>
<p>ニンファエアの視界がちかちかと明滅する。膝ががくがくと震える。もしも両手首を拘束されていなかったら、とっくに腰が抜けて地面にへたり込んでいたはずだ。</p>
<p>一物が、下腹部が、下半身が、全身が、脳までもがどろどろに溶かされるような心地がする。こんなに気持ちいいだなんて聞いていない！？</p>
<p>「おねがっ、だめ――！！！？　いっだん止めで、くだ――っ♡♡♡♡　止まらないの゛っ、おがしっ、おかしぐなる――！！！？　ぎっ、ぃ゛い～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>ニンファエアは必死にサキュバスに制止を呼び掛けた。しかし、サキュバスはうっとりするような笑みを浮かべながら、一心不乱に一物をしごき続けるだけ。</p>
<p>それならば、自分で何とかして、射精を止めようと思った。腹筋に力を込めて、精液の移動を妨げる。あるいは、腰を左右に振って、サキュバスの手から逃げる。いっそのこと、拘束されていない脚でサキュバスを蹴り飛ばしてしまう。しかし、何をどうしようと思っても、快感はなくならない。</p>
<p>……それどころか、体が思うように動かない？</p>
<p>「君の躰、<ruby>魅了魔法<rt>チャーム</rt></ruby>を掛けたみたいになってるぅ♡　そんなに気持ちいいことして欲しかったんだぁ……っ♡」</p>
<p>サキュバスのかけた脆弱な<ruby>魅了魔法<rt>チャーム</rt></ruby>がとっくに解けてしまっていたとしても、無自覚の被搾精願望に塗れた体が抵抗を許さない。どれだけニンファエアの心が拒絶しようとも、体は乾いた砂漠のように<ruby>水<rt>かいらく</rt></ruby>を欲し続ける。</p>
<p>それでもニンファエアは、この気持ちよさを何とかしたくて仕方なかった。思うように動かない体に喝を入れて、脚をふらふらと持ち上げる。それは彼女の精神力の為せる業。</p>
<p>しかしそんな儚い抵抗は、サキュバスがあっという間に、ニンファエアの両太ももを抱きかかえるようにして抑え込んでしまった。</p>
<p>「ほぉら、乱暴しちゃだめだよ。<ruby>大<rt>・</rt></ruby><ruby>人<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>」<br />
「ぅぐ――！！！？　はっ、ぁぁぁ……っ♡♡♡♡　はぁぁぁぁ……っ♡♡♡♡」</p>
<p>自分の太ももに両腕を回すサキュバスを見て、ニンファエアはちょっとだけ『助かった』と思った。だって、両腕がふさがっていれば、自分のものを手でしごくことなんてできないから。</p>
<p>しかし、サキュバスは自分の目の前にあるニンファエアの一物を見つめると、彼女を見上げながらにんまりと笑う。</p>
<p>「あ、この体勢、ちょうどいいや」<br />
「な――！！！？　ど、どうしでっ、そんな、<ruby>口<rt>・</rt></ruby>を大きく開け――ッ♡♡♡♡」</p>
<p>「いただきまーす♡」<br />
「――ひゃぁぅぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡♡」</p>
<p>そうして、手による搾精の後は、口による搾精が始まったのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「じゅるっ、じゅるるぅうっ♡　ん～やっぱひ君のおちんひん、小っひゃくてかわひぃなぁ♡」<br />
「ふぁぅぉおっ♡♡♡♡♡　ひひゃっ、何っ、これ――！！！！？　こんな、知らなひっ♡♡♡♡♡　しらなひぃぃぅぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>今までの力んだ喘ぎ方から一転して、ニンファエアの口からは甲高い、間の抜けた声が溢れ始める。その快感は、ニンファエアの経験したことのないものだった。</p>
<p>ここに来た当初も、サキュバスは口淫で射精を促してきた。だけど、当初のただ口をもごもご動かすだけのそれとは、あまりに舌遣いが違う。小さな一物の中でも特に敏感な裏筋を、唾液のたっぷり乗った舌の表面でじゅりじゅりとしつこく摩擦される。これこそが、サキュバス本来の口淫だ。</p>
<p>「ぃひ、あ゛――ッ♡♡♡♡♡　っひぁ゛ぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ひっ、ぃ゛ぃぃいい――♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「んぐんむぅっ♡♡♡　ごきゅっ、ごきゅ――♡♡♡　おいひぃぃ～♡♡♡」<br />
「ぉ゛――♡♡♡♡♡　ぁ、ぁ゛――♡♡♡♡♡　ぁ゛～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>体がどくんと飛び上がるような、あまりに強い射精の衝撃が、ニンファエアの意識を吹き飛ばした。</p>
<p>気絶。長い戦いの中でも、経験したことはなかった。意識を無理やり奪われていく感覚は、少し怖い。だけど、今はその静寂が救いのように思える。ああ、体を襲うあまりにも強烈な気持ちよさが、だんだんと薄く……。</p>
<p>しかし、次の瞬間、予想外の部位に衝撃が襲った。</p>
<p>ズブリ。</p>
<p>「――んぐぉッ♡♡♡♡♡　ッ゛――！！！！？　ッ゛――！！！！？」</p>
<p>まさか？　そんな！？　だって！！？　――あまりにも<ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>ま<rt>・</rt></ruby><ruby>り<rt>・</rt></ruby>な感覚に、夢を見る1歩手前だったニンファエアの意識が無理やり引き戻される。『その感覚こそ<ruby>現<rt>うつつ</rt></ruby>ではなく夢の中のものだ』と思いたかったけれど、ああ、勘違いではない。</p>
<p>サキュバスが、ニンファエアの背後に回した指を、尻穴に突っ込んでいたのだ。</p>
<p>「大丈夫？　白目むいちゃってたよ？」<br />
「な、に゛――！！！？　をしてっ！！！？　そんなところをぉ゛ぉお――！！！？」</p>
<p>サキュバスは笑いながら、尻穴に挿れた人差し指をぐにぐにと動かしてくる。</p>
<p>ニンファエアは絶叫した。『信じられない』と思った。今までも散々信じられないことばかりだったけれど、その行為が1番信じられない。だって、不浄の穴に指を挿れるだなんて、信じられるわけが……。</p>
<p>しかし、その行為は<ruby>本<rt>・</rt></ruby><ruby>物<rt>・</rt></ruby>だ。</p>
<p>「ぅ゛あぅぉ――♡♡♡♡♡　なに゛、これ――♡♡♡♡♡　奥、熱い――♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉ゛ぉぉぉおおおおおおおおおおっ♡♡♡♡♡」<br />
「知らない？　前立腺っていうの。ふたなりっ<ruby>娘<rt>こ</rt></ruby>にもあるんだねぇ～♡　ここをこりこりしたげるとね、どーお？　押し出されるみたいでしょ♡」</p>
<p>「や゛めっ♡♡♡♡♡　これ、でる♡♡♡♡♡　無理やりだされッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおおお、ぉ゛ぉぉぉおおおおおおおおおおおおおっ♡♡♡♡♡」</p>
<p>指が、一物の根元にある何か不思議なものを圧迫していく。そのたびに、がちがちに硬くなった一物がさらに硬く勃起して、根元からぞくぞくとした何かが上ってくるような怖気を感じる。怖い。怖い。怖い。しかし、体は紛れもなくその感覚に悦んでいる。だからこそ、ニンファエアは身じろぎすらできず、ただ唇を突き出しながら、声を上げることしかできない。</p>
<p>「だめ、だめ――ッ♡♡♡♡♡　これいじょっ、押されだら――ぉごぉおッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ゛――♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>前立腺を刺激されたことによる、ぼとぼとと零れるような不自然な射精。代わりに、一物の下にあるニンファエアが本来持つ女性器から、潮がぶしぶしと勢いよく吹き出した。</p>
<p>「やめ゛っ、やめで――♡♡♡♡♡　やめでぐださい゛ぃぃぃいいいいいっ♡♡♡♡♡　これいじょっ、これ以上はぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡」<br />
「え～♡　でも、君だっておちんちんずっとかちかちじゃーん♡　本当は、もっとたくさんぴゅっぴゅしたいんでしょぉ♡」</p>
<p>「だってっ、こんなの゛、おがしっ♡♡♡♡♡　おがしいぃいっ♡♡♡♡♡　どうしてなくならなッ♡♡♡♡♡　わだしの体っ、こわ゛れっ、ぁ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡」<br />
「さ、<ruby>お尻<rt>アナル</rt></ruby>の気持ちよさにも目覚めちゃったしぃ。今度はお口で搾りながらほじほじしたげるねぇ♡♡♡」</p>
<p>「ぅあ゛っぉおおおおっ♡♡♡♡♡　ふぁぇっ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉぁぁぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>ニンファエアは、こんなにも射精しているのに精液がなくならないのが、不思議で仕方なかった。性知識に疎くても、常識で考えれば分かることだ。こんなにも体液を出し続けていれば、いつか体が干からびてしまう。</p>
<p>しかし、彼女は知らなかった。サキュバスが搾り取っている精液は、ただの精液にあらず。彼女たちは射精という手段を通して、相手の体液ではなく、魔力を吸い取っている。</p>
<p>魔王を斃すほどの膨大な魔力を有する聖女ニンファエアを相手にすれば、いくら脆弱なサキュバスが<ruby>精液<rt>まりょく</rt></ruby>を吸い取ったところで、底を突くはずがなかったのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぁ゛ぅあっ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡　ごれ゛っ、だめっ、ほんとうに゛っ、だめ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>はだけた純白のドレスが、精液の白で汚れていく。</p>
<p>もう限界だった。理性的に『神の教えに背くわけにはいかない』とか『魔族にどうにかされるわけにはいかない』とか以前に、生存本能が警鐘を鳴らしていた。</p>
<p>「ぅぐ、ぁ゛――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぅ゛ぁぁぁあああああッ♡♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
（あ、駄目――♡♡♡♡♡　これ以上は、もう、<ruby>弾<rt>・</rt></ruby><ruby>け<rt>・</rt></ruby>――♡♡♡♡♡）</p>
<p>もう何度目かも分からない射精の時、ニンファエアが感じたのは、体内の魔力の高まりだった。魔力が風船のように膨らみ、そしてぱんと破裂する、暴走。飲んだ水が気道に入ったら咳込むのと同じように、それは危機にひんした際の反射に近い。</p>
<p>ニンファエアにとって、魔力の暴走というのは、あまり良い気分のするものではなかった。あまりに膨大な魔力の暴走は、少なからず自分にも被害を与えるから。何より、自分の未熟を白状するようなものだから。だから、意識してやろうと思ったことはない。</p>
<p>だけど、ああ、こんな風に魔力が暴走すれば、全てを破壊できる。間もなく、目の前のサキュバスは死ぬ。ああ、最初からこうすれば良かった。</p>
<p>やがて体内で溜まりきった魔力は、勢いよく全身から放出され――。</p>
<p>そして、何も起こらなかった。</p>
<p>「ぁ、ぇ――？」</p>
<p>呆けた声を上げるニンファエアのことを、サキュバスがきょとんとした表情で見上げている。</p>
<p>「今、何かしようとした？」<br />
「ぅあ、ぁ――？　ぁぐっ♡♡♡♡♡　ぅ゛ぅぅぅぅうううううっ♡♡♡♡♡」</p>
<p>相も変わらず続く、搾精行為。</p>
<p>ニンファエアは快感に悲鳴を上げながら、今度は意識的に魔力を高めていく。しかし、どれだけ魔力を高めて放出しようとしても、その寸前で魔力が霧散してしまう。くしゃみが出そうで出なかった時のような不快感を覚える。</p>
<p>おかしい。こんな現象、今までに覚えが……！　一体どうしてっ！！？</p>
<p>その疑問に答えてくれたのは、他でもない、目の前にいたサキュバスだった。</p>
<p>「さっき言ったでしょ？　『<ruby>大<rt>・</rt></ruby><ruby>人<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>』って」<br />
「だから、何だと――ッ」</p>
<p>「君、もしかして、魔族と出会うの初めて？」</p>
<p>ニンファエアは『そんなわけがない』と思った。このサキュバスは、自分が今までどれだけの魔族を斃したと思っているのか。</p>
<p>しかし、サキュバスはニンファエアの下腹部をつんとつつく。その刺激につられて自分の体を見下ろすと、下腹部に赤紫に輝く紋様が刻まれていたのだ。</p>
<p>「な、なに、これ……」<br />
「<ruby>契<rt>・</rt></ruby><ruby>約<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>証<rt>・</rt></ruby>。もちろん、私との、ね♡」</p>
<p>「けいや――！！？　何を、ばかなことを……！！？」</p>
<p>それは、教会でよく言い聞かせられてきた中でも出てくる、おぞましい言葉だった――悪魔……すなわち魔族と契約してはならない。奴らは『お前の願いを叶えてやるぞ』と、人々の欲望に付け込んでくる。ひとたび契約すれば、その者は魔の下僕となり、もう人ではなくなる――ニンファエアには、目の前のサキュバスと契約などした心当たりがない。</p>
<p>「私は、私がッ！！！　貴女なんかと！！！　契約など、する、わけ、が……」</p>
<p>しかし、ニンファエアの言葉はそこで止まった。</p>
<p>『私の言うこと何でも聞いてくれたら、たくさんイカせてあげる』<br />
『……分かり、ました』</p>
<p>『いいの？』<br />
『……<ruby>貴<rt>・</rt></ruby><ruby>女<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>言<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby><ruby>に<rt>・</rt></ruby><ruby>従<rt>・</rt></ruby><ruby>え<rt>・</rt></ruby><ruby>ば<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>んでしょう』</p>
<p>今まで出会った魔族をことごとく武力でもって打ち斃してきたニンファエアだからこそ、うかつだった。悪魔……すなわち魔族と契約してはならない。それはたとえ、ちょっとした口約束であったとしても――だ。</p>
<p>「君みたいな<ruby>欲<rt>・</rt></ruby><ruby>望<rt>・</rt></ruby>どろどろの人間を餌にするのが、私たち魔族なんだよ――♡」<br />
「ぁ゛、ぁぁ゛――！！！？　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――っ！！！！？」</p>
<p>気付くのが遅すぎた人々と魔王の話。</p>
<p>魔族の力の源泉とは、人々の欲望だった。彼らは人々の欲望を喰らい己が力とし、時には謀略でもって人々の欲望に付け込んでくる。聖女ニンファエアはその欲望を持っていなかった。だからこそ、聖女ニンファエアは魔王を斃すことができた。</p>
<p>彼女もまた、気付くのが遅すぎた。一物を生やされ、身を焦がすほどの<ruby>欲望<rt>せいよく</rt></ruby>を抱いてしまった瞬間、<ruby>聖<rt>・</rt></ruby><ruby>女<rt>・</rt></ruby>ニンファエアは死んだのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「い゛やだッ！！！！？　そんなっ、こんな゛の！！！　私がッ、そんなはずッ！！！？　ぅ゛あっ、ぁ゛ぁぁぁぁあああああっ！！！！　ぁ゛ぁぁぁぁぁああああああああああああああッ！！！！？」</p>
<p><ruby>少<rt>・</rt></ruby><ruby>女<rt>・</rt></ruby>ニンファエアは涙をぼろぼろと零しながら喚き始める。『うそだ！』『これは何かの間違いだ！！』『そんなはずはない！！！』――しかしどれだけ彼女が喚いたところで、ほんの少し快楽をお預けにされただけの小さな一物は、天を突くように硬く勃起し、射精を欲し続けている。</p>
<p>サキュバスは、そんなニンファエアの一物を手でしごきながら、彼女の耳元でささやき始めた。</p>
<p>「せっかくだから、契約の続きもやっちゃおうか。君のことをたくさんイカせてあげれば、<ruby>私<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>言<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby><ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>で<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>聞<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby><ruby>る<rt>・</rt></ruby>んでしょ？」<br />
「やめ――！！！？　やめ゛――ぉ゛あぅっ♡♡♡♡♡　やだっ、私はッ、こんなので悦んでないぎぃッ♡♡♡♡♡　ぅあ゛ぁぁああああっ、ぁ゛ぁぁぁぁああああああああああああああッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>一時の欲望に誑かされて結ばれたのは、まるで自身の全てを魔族にささげるかのような、考え得る限り最悪の契約。そして、サキュバスの美しい声音で紡がれるのは、悪意、優越、征服、執着、愛情――さまざまな感情が入り交じった、おぞましい言葉。</p>
<p>「――君はずっと、ずーっと、私の<ruby>雄<rt>・</rt></ruby><ruby>牛<rt>・</rt></ruby>さん♡　私のために、おいしい<ruby>精液<rt>ミルク</rt></ruby>を<ruby>いつまでも</ruby>作ってね♡」</p>
<p>ぼろぼろと涙を流し続けるニンファエアの耳を通り、脳を――いや、魂までを冒してくるそれは、最悪の命令。下僕ですらなく、ただの家畜になれという、聖女以前に女として、そして人としての尊厳を全て奪うよう。</p>
<p>しかも、その命令には<ruby>含<rt>・</rt></ruby><ruby>み<rt>・</rt></ruby>があった。</p>
<p>「知ってる？　契約って言ってもね、できないことはできないの。例えば、ふつーの人間に『世界を滅ぼせ』なんて言っても、そりゃ無理なわけ。で、私みたいな魔族って不老不死なの。普通の人間じゃあ、私たちとは時間の流れが違うから、『いつまでも』なんて無理なんだけど」<br />
「ぅ゛あ、ぁ――」</p>
<p>「君の魔力はすっごい豊富だから。私たちとおんなじ時間を過ごせるかも」<br />
「なに――、魔力が、からだが――ッ！！？」</p>
<p>ニンファエアがその言葉の意味を理解してしまった瞬間、自身の魔力の変容を感じた。膨大な魔力が体の隅々にまで循環し、細胞という細胞の老いを止めていく。それでも余りある魔力は、全て下腹部に。</p>
<p>普通の人間であれば絶対に不可能。しかし、規格外の力を持ったニンファエアだからこそ応えられてしまう。</p>
<p>全ては、サキュバスのために、おいしい<ruby>精液<rt>ミルク</rt></ruby>を<ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>つ<rt>・</rt></ruby><ruby>ま<rt>・</rt></ruby><ruby>で<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby>作るために。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「嫌だ、嫌だぁぁぁぁぁああッ♡♡♡♡♡　おねがいっ、殺してッ♡♡♡♡♡　お願いですがらぁぁぁぁぁぁああああああああッ♡♡♡♡♡　わだしっ、こんなのッ、こんなの゛ぉぉおおおおッ♡♡♡♡♡　ころしでっ、殺しでよぉ゛ぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおッ♡♡♡♡♡」<br />
「えー、やだよう。最初にも言ったけどさ、私『人間に復讐だー』とか考えてないわけよ」</p>
<p><ruby>雄<rt>・</rt></ruby><ruby>牛<rt>・</rt></ruby>ニンファエアは何度も射精しながら、『殺して』と叫び続けた。聖女である自分に、こんな惨めな終わり方があってたまるものか！！　――家畜としての立場と性欲に溺れた体に対してあまりにも分不相応な精神が、無意味な抵抗を続けるだけ。</p>
<p>サキュバスは、ニンファエアの一物を片手で無造作にしごき、もう片手で尻穴をほじくり回しながら、ため息を付くのだ。</p>
<p>「ところでさ、君にこの場所が見つかったってことは、そろそろお引っ越しの頃合いってことなんだよねー」<br />
「ぅぐおっ、ぉ゛ぉぉぉおおおおおおおっ♡♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　いや゛、こんな゛ッ♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「あーあ。せっかくここまで家具とかそろえたのに。ねえ君、どこか良い場所知らない？」<br />
「やだっ、ころしでッ♡♡♡♡♡　ころし――ッ♡♡♡♡♡　っぎぃぃい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁぐっ、ぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「今度は、うーんっっと遠い場所に逃げよっと。人間たちに絶っっ対に見つからないようにさ」<br />
「だっでッ♡♡♡♡♡　わだし、私は――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　聖女としでっ、人々、をぉお゛――♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「……もちろん、君も一緒だよ？　雄牛さん♡」<br />
「ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>これは、<ruby>聖<rt>・</rt></ruby><ruby>女<rt>・</rt></ruby>ニンファエアとしての生が終わり、<ruby>雄<rt>・</rt></ruby><ruby>牛<rt>・</rt></ruby>ニンファエアとしての生が始まる――その境目を、ほんの少し切り取った話に過ぎないのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>魔王の死後、散り散りになった魔族たちはそれぞれの生き方を模索することになった。人間への復讐を誓って戦い続ける者、人間の世界に溶け込んで共存する者、そして人間との関わりを絶つ者。</p>
<p>大陸より遠く離れた島に、サキュバスたちの住まう地があった。</p>
<p>ほんの十数人しかいないサキュバスたちの生活は、実に平和なものだった。この島には、水が豊富にある、加工できる木や石もたくさん。魚や獣、果物もとれるにはとれるが、彼女たちには必要最低限でいい。だって、彼女たちの餌はたった<ruby>一<rt>・</rt></ruby><ruby>頭<rt>・</rt></ruby>で十分だったのだから。</p>
<p>「さぁさ、<ruby>雄<rt>・</rt></ruby><ruby>牛<rt>・</rt></ruby>ちゃん♡　今日もたっくさん気持ちよくなりましょうねぇ♡　ほぉら、サキュバスおまんこですよぉ♡」<br />
「ぅ゛あっ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁあああああああっ♡♡♡♡♡　やめ゛っ、溶ける゛っ♡♡♡♡♡　私のがとけ――♡♡♡♡♡　ぅひぁ゛あああああぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>その辺の木と石でこしらえた集落において、最も大きく堅牢、華美な建物にて、ニンファエアは精液を搾り取られ続けていた。今は、騎乗位で搾り取られる時間。</p>
<p>朝から晩まで、サキュバスたちに代わる代わる犯されて、時折食物や水を口移しで与えられて、また犯されて、最後は気絶するように眠る。すると、朝目覚めた時には、魔力が回復して元通り。また、搾り取られ続ける1日が始まる。</p>
<p>「はぁぁ、満足満足♡　うっし、今日も1日島の開拓がんばるぞー！」<br />
「ひっ、ぁ゛――♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁ、ぁぁぁ――♡♡♡♡♡」</p>
<p>「おはよーっと、ちょうど空いてるね♡　じゃ、私もいただきまーす♡」<br />
「ぅ゛ぁ、ぁ゛ぁぁぁあ――っ！！！？　やめ、せめて休ませ――♡♡♡♡♡　ぁ゛、ぁ゛ぁぁぁぁあああああああああああああっ♡♡♡♡♡　どうしで、こんな恥ずかしい格好で――♡♡♡♡♡　ぁ゛ぐっ、っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>食事の済んだサキュバスがニンファエアの腰からのくと、すぐに次のサキュバスが食事を始める。今度のサキュバスは、両足をつかんで持ち上げた状態の騎乗位――彼女たちが言うには『ちんぐり返し』の状態で犯され始める。</p>
<p>サキュバスたちの搾精に対して、『飽きる』という概念はなかった。あるサキュバスの膣はやわらかくねっとりと絡み付くようで、またあるサキュバスの膣はきゅうきゅうときつく締め付けてくるよう。一方で、あるサキュバスの手はちろちろといたずら好きで、またあるサキュバスの口はがっつくよう。はたまたあるサキュバスの胸は弾力はあり、あるサキュバスの腋は柔らかく、あるサキュバスの尻は締め付けが強く、あるサキュバスの足裏は手よりも器用――。</p>
<p>実にさまざまな刺激で一物を玩ばれれば、射精を我慢することなどできない。それどころか、もはや一物に触れる必要すらなく、尻穴や乳首を弄くるだけでも射精してしまう有り様だ。</p>
<p>「や゛めっ、やめでくだざいぃいいいっ♡♡♡♡♡　わだしっ、こんなの゛ッ♡♡♡♡♡　いや゛、いやだぁぁぁぁぁあああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」<br />
「あははっ、こーんなにお精子ぴゅっぴゅしながら言っても説得力ないぞ～♡　体はこーんなに悦んでるのにさ～♡」</p>
<p>「ちがっ、わだしっ、私――♡♡♡♡♡　私は、せいじょの――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ゛っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>力の弱いサキュバスが施した契約は、不完全な代物だった。</p>
<p>欲望に弱いニンファエアの体を堕とすことができても、精神までをも完全に屈服させることはできなかったのだ。故に、元聖女としての、元人間としての自尊心が抵抗を続ける。いっそ心まで堕ちることができれば、どれだけ楽だったろうか。</p>
<p>「ところでさ、この子の<ruby>かぶり物<rt>ベール</rt></ruby>。どうして着けたままなの？」<br />
「あー、何だか大切なものらしいよ？　もう汚れちゃったし、捨てよっかなって思ったらしがみ付いて離さないの」<br />
「ふーん……ま、いっか。これはこれで、聖職者サマ犯してるって感じがして興奮するし♡」</p>
<p>「ぁ゛ぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡　わだしはっ、聖女が、こんな゛――♡♡♡♡♡　ぁ゛っ、あっぁ゛っあっぁ゛ぁぁぁああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>彼女は苦しみ、自分が聖女であった証にすがりながら、サキュバスに<ruby>精液<rt>ミルク</rt></ruby>を<ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>つ<rt>・</rt></ruby><ruby>ま<rt>・</rt></ruby><ruby>で<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby>与え続けるのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>遠国の未知なる脅威よりも、隣国との小競り合い。何なら、隣国との小競り合いよりも、自国の権力争い。近眼な指導者しかいないこの腐りきった世界で、大陸より遠く離れた島に目を向ける者などいない。</p>
<p>ニンファエアの魔力があまりに膨大上質で、サキュバスたちの欲求を全て叶えてしまったから。それが故、戦争に懲りたサキュバスたちが大陸にまで赴いて男漁りをするなんて無茶をすることもなかったから。</p>
<p>聖女ニンファエアが既に死に、<ruby>雄<rt>・</rt></ruby><ruby>牛<rt>・</rt></ruby>として魔族の永遠なる餌になってしまったこと――人々は、気付くことすらできなかったのだった。</p>
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		<title>レズサーの拷問プレイが思った以上にエグくて恐怖顔のまま強制絶頂させられまくる</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 22 Nov 2024 09:00:30 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[ふわふわした優しげな女性たちが集まるヤリサーにて。新しく加入した"私"は、ちょっぴり刺激的な快楽が欲しくて、拷問プレイを所望しました。しかし、彼女の思っていたよりもはるかに、サークルの女性たちはエグいことをするようで。秘密を白状しなければ解放してもらえないルールなのに、ボールギャグをかませられて、何も答えられないまま全身を愛撫されてイキ続けるのです。
#快楽責め #強制絶頂 #電マ #拘束 #レズビアン（百合） #集団愛撫 #ボールギャグ #拷問 #体外式ポルチオマッサージ]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong></p>
<p>ふわふわした優しげな女性たちが集まるヤリサーにて。新しく加入した&#8221;私&#8221;は、ちょっぴり刺激的な快楽が欲しくて、拷問プレイを所望しました。しかし、彼女の思っていたよりもはるかに、サークルの女性たちはエグいことをするようで。秘密を白状しなければ解放してもらえないルールなのに、ボールギャグをかませられて、何も答えられないまま全身を愛撫されてイキ続けるのです。<br />
#快楽責め #強制絶頂 #電マ #拘束 #レズビアン（百合） #集団愛撫 #ボールギャグ #拷問 #体外式ポルチオマッサージ</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>私が<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">そ</span><span class="boten">の</span><span class="boten">サ</span><span class="boten">ー</span><span class="boten">ク</span><span class="boten">ル</span></span>に入った理由？　ヤリサーに入る理由なんて、『シたいから』以上にあると思うかな。</p>
<p>……ああうん、<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">そ</span><span class="boten">の</span><span class="boten">サ</span><span class="boten">ー</span><span class="boten">ク</span><span class="boten">ル</span><span class="boten">に</span><span class="boten">入</span><span class="boten">っ</span><span class="boten">た</span><span class="boten">理</span><span class="boten">由</span></span>は他にあるよ。一つ目に、いくら性欲を持て余してるからといっても、男の人を相手にするのは怖かったから。だから私は、女性しかいない、いわゆる『レズサー』を選んだ。</p>
<p>そして二つ目は、そこの人たちがとても優しかったからだ。</p>
<p>「ええと、その。こんな理由で加入して、ご迷惑じゃないですか？」<br />
「そんなことないよぉ。どんな理由でも、私たちとのえっちを愉しんでくれるなら、それで十分♡」</p>
<p>そのサークルにいる人たちは、みんなふんわりとした空気をまとっていて、優しい。『この人たちになら、安心して体を許せる』と思えた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ああ、そうだ。私はここで一つ、<span class="botenparent kuromaru"><span class="boten">バ</span><span class="boten">ラ</span><span class="boten">ン</span><span class="boten">ス</span></span>を取る必要があると考えたんだ。</p>
<p>そのサークルの人たちがあまりにも優しかったから、『性欲を持て余しすぎた私には、ちょっと物足りないかも……』なんて思ったんだ。</p>
<p>「それじゃあ、どんなプレイをしてみたい？　せっかくの初体験なんだし、良い思い出作ってほしいから。できる限り希望に沿うよぉ♡」<br />
「ああ、ええと、そうですね。……私、ちょっと刺激的なことをしてみたいって思ってて」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――『拷問プレイ』なんてどうです？」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-13488" src="https://omonove.com/wp-content/uploads/2024/08/拷問プレイ.jpg" alt="レズサーの拷問プレイが思った以上にエグくて恐怖顔のまま強制絶頂させられまくる話" width="1191" height="1684" srcset="https://omonove.com/wp-content/uploads/2024/08/拷問プレイ.jpg 1191w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2024/08/拷問プレイ-768x1086.jpg 768w, https://omonove.com/wp-content/uploads/2024/08/拷問プレイ-1086x1536.jpg 1086w" sizes="(max-width: 1191px) 100vw, 1191px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ああ、間違えた！　間違えた！！　間違えた！！！</p>
<p>私は勘違いしていた。このサークルの女性たちは、みんなふわふわしていて優しい。だけど、えっちの時でまで優しいとは限らないんだ。</p>
<p>「ぉぐぉッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぶぉぉぉぉおおおおッ♡♡♡♡♡　ッ゛――♡♡♡♡♡　ッ゛――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「ねえ、まだ秘密を教えてくれないんですかぁ？」<br />
「何でもいいんですよぉ。例えば、子どもの時の失敗とか？　あ、私、夜の恥ずかしいこととか聞きたいなぁ♡」<br />
「えーい、強情なスパイめ。そんなに気持ちいいことが好きなら、たーっぷり気持ちよくしてやるぅ♡」</p>
<p>「ぉい゛ぇッ♡♡♡♡♡　教えうぁあ゛ッ♡♡♡♡♡　んごぇ、はういげ――ッ♡♡♡♡♡　外ぎ――ッ♡♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>みんなが、ほわほわと優しい笑顔でエグいことをしてくる。</p>
<p>電動マッサージ器の振動が乳首を押しつぶし、胸の付け根にある乳腺にまで届き、クリトリスを包み、体外からポルチオまでを犯してくる。全身を這う素手の愛撫も、時には揉み込むようで、時には引っかくようで、時には押さえ込むようで、力強く情熱的だ。</p>
<p>「も゛、い゛あ――♡♡♡♡♡　やら゛――♡♡♡♡♡　ぁ゛ぐッ♡♡♡♡♡　ぅ゛がぉ゛ぉぉぉぉおぉおおおおおッ♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>口枷をはめられた私は、言語としての体をなしていない濁った声を上げるだけ。</p>
<p>何か秘密を白状すれば、すぐに解放してもらえるはずなのに。背中をじりじりと焦げ付かせるいら立ち、『これがずっと続くのか』という不安、恐怖、絶望。彼女たちが行ったのは、まるで本物の拷問のよう。</p>
<p>何も答えられない私が解放されたのは、精も根も尽き果てるまでイカされ続けた後のことなのだった。</p>
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			</item>
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		<title>疑似肉体&#038;触覚共有スーツによる女体レンタル遠隔姦サービス。執拗な全身舐めと乳首・クリ責めを受けて後悔アクメする少女のこと</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 15 Nov 2024 09:52:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
		<category><![CDATA[【人数】一人に責められる]]></category>
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					<description><![CDATA[女体を完全再現する"疑似肉体"、その疑似肉体への刺激をネットワークで本人に伝える"触覚共有スーツ"を利用した、遠隔えっちサービスがありました。これは、そんなお店で初めてバイトする少女のお話。ちょっとしたお金稼ぎのつもりだったのに、姿も分からない相手からの、多種多様で、ちょっぴり変態的で、しつこく激しい全身責めに、頭がおかしくなるぐらいに後悔するまでイカされてしまうのでした。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ</strong><br />
女体を完全再現する&#8221;疑似肉体&#8221;、その疑似肉体への刺激をネットワークで本人に伝える&#8221;触覚共有スーツ&#8221;を利用した、遠隔えっちサービスがありました。これは、そんなお店で初めてバイトする少女のお話。ちょっとしたお金稼ぎのつもりだったのに、姿も分からない相手からの、多種多様で、ちょっぴり変態的で、しつこく激しい全身責めに、頭がおかしくなるぐらいに後悔するまでイカされてしまうのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※この作品は、<strong>Pixivリクエスト</strong>で頂いた有償リクエストの作品です。</p>
<p style="text-align: center;"><a rel="sponsored noopener" target="_blank" class="btn btn-green btn-m" href="https://skeb.jp/@omonove">Skebで絵や小説を依頼する</a></p>
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<p>&nbsp;</p>
<p>小さい頃、年の離れた姉の部屋で、大人のおもちゃを見つけてしまったことがあった。</p>
<p>うずらの卵みたいな形をしたローター。そのローターには<ruby>線<rt>コード</rt></ruby>が付いていない。机の棚にはリモコンがしまわれていて、少し離れた所からでもボタンを押すと、ローターがブーブーと甲高い音を立てながら振動を始めるんだ。中途半端な性知識しか持っていなかった私でも、それがえっちな<ruby>何<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby>であることが分かった。</p>
<p>兄弟姉妹の性事情を知ったところで、大した問題にはならない。片や姉は、恥ずかしがり怒りながら、もっと念入りにおもちゃを隠すようになる。片や私は、『あんまり家族のそういうのを知りたくはなかったな』なんて思いながら、家族であっても触れてはならない領域というものを学ぶ。それで2人の関係は保たれて、めでたしめでたし。</p>
<p>だけど、幼い頃の衝撃的な体験は、記憶の片隅にぼんやりとした疑問として残り続ける。</p>
<p>遠くから気持ちよくさせられる――それって、そんなに良いことなのかな。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――それでは、初めての<ruby>お<rt>・</rt></ruby><ruby>仕<rt>・</rt></ruby><ruby>事<rt>・</rt></ruby>ということでよろしかったですか？」<br />
「は、はい」</p>
<p>私――<ruby>雨音<rt>あまね</rt></ruby> <ruby>糸<rt>いと</rt></ruby>は地味な大学生だ。染めない、巻かない、結わない、肩の上で切りそろえただけの黒髪。素朴な顔。めりはりの少ない体。少しやぼったいパーカーとジーンズ、スニーカー。</p>
<p>そんなあか抜けない私が今いるのは、おしゃれなアパレルショップや雑貨店、カフェ、エステなどが建ち並ぶ、都内でも女性に人気のエリア。きらきらとしたビルの3階で、お小遣いが欲しい私はアルバイトをすることになった。</p>
<p>……それも、えっちなアルバイトだ。</p>
<p>「まずは、改めてお仕事の内容をご説明させていただきます。よろしいでしょうか？」<br />
「よっ、よろしくお願いしますっ」</p>
<p>「ここは、リモートプレジャーサービスのお店です。プレジャーの意味は……分かりますよね？」<br />
「は、はい」</p>
<p>私はうなずきながら、自分の顔が熱くなるのを感じた。回りくどい言い方をしているけれど、つまりは<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby>。</p>
<p>だけど、それだけじゃない。大切なのは、その<ruby>前<rt>・</rt></ruby>。リモート――日本語にすれば『遠隔』。そう、ここは……。</p>
<p>「ただし、ここではお客さまのお相手を直接することはありません。ここでお仕事をする方には、こちらの『触覚共有スーツ』を着ていただきます」</p>
<p>お仕事の案内をしてくれるスタッフさん（私よりも年上で、ずっときれいな女性だ）が取り出したのは、真っ黒なスーツだった。サイズは小さいけれど、きっとよく伸びるんだろう、ゴム手袋のような質感で、ところどころに金色の線が引かれている。</p>
<p>「こちらのスーツを着用することで、お客さま側にある『疑似肉体』が着用者の体形を忠実に再現。<ruby>プ<rt>・</rt></ruby><ruby>レ<rt>・</rt></ruby><ruby>イ<rt>・</rt></ruby>が可能になるということです。そう、<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>ち<rt>・</rt></ruby><ruby>ら<rt>・</rt></ruby>のようにですね」</p>
<p>受付カウンターの側にはパイプ椅子があって、そこには薄橙色の<ruby>塊<rt>・</rt></ruby>が座らせられていた。その形は、女性の首から下そのまま。ぼんっと膨らんだお胸、きゅっとくびれた腰、またぼんっと大きなお尻。私なんかじゃあ比べものにならないぐらい、素敵な体。</p>
<p>見とれていると、スタッフさんが言った。</p>
<p>「それ、実は私の体なんですよ？　今、中にスーツを着ているんです」<br />
「ええっ！？」</p>
<p>「触ってみてもいいですよ？　ご安心を、プレイ用ではなく観賞用ですので、感覚共有機能は切ってあります」<br />
「そ、それじゃあ」</p>
<p>「あんっ♡」<br />
「っ！？」</p>
<p>「うふふ、冗談です♡」<br />
「…………」</p>
<p>『疑似肉体』は、まるで本物の体のように柔らかくて、しっとりと指の吸い付きがよくて、だけど汗とかの不快なベタ付きを感じさせずさらさらしていた。</p>
<p>つまり、こういうことだ。</p>
<p>ここで働く女性は、『触覚共有スーツ』という真っ黒なボディスーツを着る。すると、遠く離れた所にいるお客さんの持っている『疑似肉体』が女性の体を再現して、向こうはその『疑似肉体』にえっちなことをして愉しむ。そして、その刺激は『触覚共有スーツ』を通じて、着ている女性にまで伝わってくる。</p>
<p>そうやって、遠く離れた人と擬似的にえっちなことをして、その対価としてお金をもらうんだ。ここは、そんなサービスで働く女性たちの事業所。お客さんはこことは違う、全国あちこちのお店にいる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>スタッフさんの案内は続く。</p>
<p>「それでは、コースを選びましょうか。まず、<ruby>ナ<rt>・</rt></ruby><ruby>カ<rt>・</rt></ruby>は大丈夫ですか？」<br />
「あ、わ、私、その。まだ経験がなくて……」</p>
<p>「分かりました。それでは、本番NGのコースにしておきますね。<ruby>最<rt>・</rt></ruby><ruby>初<rt>・</rt></ruby>は大切な方のために取っておいて差し上げてください」<br />
「は、はい」</p>
<p>「プロフィールはあらかじめ作成していただきましたから……あとは時間、それとお部屋ですね」<br />
「お部屋？」</p>
<p>「当事業所には、2種類の広さの個室と、共用スペースがあります。広い個室のほうがゆったりできますけれども、その分だけ多く手数料をいただくことになります。共用スペースは1番手数料が安くなりますが……最初はおすすめできませんね。他の女性がいる中でプレイをするわけですから」</p>
<p>私はカウンターに置かれたラミネート加工の案内を見る。なるほど、部屋A、部屋B、部屋C。</p>
<p>部屋Cはいくつものソファとテーブルが置かれた、大部屋の共用スペース。確かに、他の人もいる中でえっちなことをするのは嫌だなと思った。部屋Bは、個室だけど狭い。椅子1脚でいっぱいのその見た目は、お手洗いに近くて、横になることもできないみたい。部屋Aも広くはないけれど、それでも大きなベッドが1台置かれている。手足を思いっ切り開いて横になれそうだ。</p>
<p>「それじゃあ、<ruby>広い個室<rt>おへやA</rt></ruby>で。ええと、時間は<ruby>朝から夕方まで<rt>フリータイム</rt></ruby>でお願いします」<br />
「かしこまりました。それでは、お部屋は12号室になります。『触覚共有スーツ』を着たら、お部屋にある『開始』ボタンを押してください。こちらの端末で、レンタル開始の手続きをいたします」</p>
<p>私はそんなやり取りをして、『触覚共有スーツ』を受け取ったら、『何だか最後のやり取り、カラオケっぽかったな』なんて思いながら、個室に向かう。</p>
<p>後ろで、スタッフさんたちの会話が聞こえた。</p>
<p>「先輩、新しい子ですか？」<br />
「そうよ。声、抑えてね」</p>
<p>「続くといいですね。続けられる人、なかなかいないですから」<br />
「うーん、あの子は大丈夫じゃない？」</p>
<p>「どうしてです？」<br />
「ここに限らず、お仕事の動機って2種類があると思うの。一つは、『お金が欲しいから』。もう一つは、『そのお仕事が好きだから』」</p>
<p>「はあ、つまり？」<br />
「つまり、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby>」</p>
<p>「いや、分かんないです」</p>
<p>私にも、その言葉の意味は分からないのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>12号室。実物を見てみると、やっぱり狭い部屋だ。</p>
<p>ダブル？　クイーン？　それぐらいのサイズのベッドがどんと置かれていて、その両側に人一人が通れる程度の空間があるだけ。</p>
<p>（まあ、ビジネスホテルぐらいの広さがあっても、持て余しちゃうよね）</p>
<p>部屋の鍵……は、付いていないのか。とにかく、かばんを置いて一息。心の中を整理。冷静な態度を装ってはいるけれど、自分のお胸に握りこぶしを置くと、心臓がばくばく言っていることに気付く。当然だ。だって私はこれから、えっちなことをしようというのだから。</p>
<p>そもそも、こんなアルバイトをしようと決めたことには、ちゃんとした理由があった。コンビニの店員になるよりも、ずっとお給料が良いから。実際にお客さんと会うことがなくて、気が楽だから。</p>
<p>だけど、えっちなことをすることに、ちょっと期待していたから――そんな理由があることも、確かに否定できない。</p>
<p>「……よし」</p>
<p>臆病はここで終わりにしよう。</p>
<p>私は服を脱ぎ始める。パーカー、ジーンズ、Tシャツ、ソックス、そしてブラとショーツ。途中、『共用スペースだと、他の女の人がいるところで服を脱ぐのかな？』なんて考えて、やっぱり個室にしてよかったと思った。</p>
<p>誰かが見ているわけではないけれど、裸になると不思議と焦る。私は『触覚共有スーツ』をがばっとつかんで、だけど前後の確認でもたついてから、足元からはくように全身に装着する。最初は子供服みたいな大きさだった黒色のスーツが、大きく伸びて私の体にぴちりとフィットした。タイツとゴムの間ぐらいの質感かな、少し厚みがあるけれど、さらさらしていて案外着心地がいい。</p>
<p>首から下が真っ黒なスーツに覆われている姿は、何だか映画とかに出てくる女スパイみたいだ。ほんの少しだけ、気分が上がる。</p>
<p>「よし、これで……ん？　何だろ、毛布の中に、何かが……うわ！？」</p>
<p>ベッドが変にこんもりしていることに気付いて、私は毛布をめくる。すると、大きな薄橙色の<ruby>塊<rt>・</rt></ruby>が転がっていた。見覚えのある、首から下だけの女体――これは『疑似肉体』？　それで、あまりぱっとしないその体形は、もしかして私の体？</p>
<p>「心臓止まるかと思った……。触っても反応がないから、観賞用ってこと？」</p>
<p>頭のない体を突然目撃するというのは、本当に心臓に悪い。</p>
<p>私は、自分の体を再現した『疑似肉体』をつんつんしながら気を取り直す。動作を確かめるために置かれているのかな。だけど、大きなものを置くスペースなんてこの部屋にないから、そのままベッドの上に転がしておくことにした。</p>
<p>「……よし」</p>
<p>壁にねじで取り付けられた、まるでファミレスのテーブルにでもありそうなボタンを押して、いよいよお仕事が始まるんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「……と言っても、すぐに始まるわけでもないか」</p>
<p>この、ええと、ぷ、ぷれ……ああそうだ、リモートプレジャーサービスは、まず女性が『触覚共有スーツ』を着て、出品の手続きを取る。次に、お客さん側が出品された女体の一覧を見て、気に入ったものに入札する。そういった流れがあるから、どうしてもタイムラグがあった。</p>
<p>「というか、私みたいな地味な体が欲しいって人はいるの……？」</p>
<p>私はベッドの縁に腰掛けながら、かばんからスマートフォンを取り出した。入札はこういう端末から、案外気軽に行えるんだ。</p>
<p>念のためにインストールしておいたアプリを開いて、今借りられる女体の一覧を見てみると、うわ、私なんかよりずっと素敵な体がたくさん。みんなプロフィールをしっかり書いているし、顔写真を載せている人もいる。</p>
<p>「いろいろ工夫してるんだなあ。……ええ？　『一緒に○○ちゃんの体も借りてください。レンタル中は2人で百合えっちしています。百合の間に挟まる体験をあなたに♡』って何それ、うわ、すごい人気……」</p>
<p>私はというと、顔写真もなく、『よろしくお願いします』なんてシンプルすぎるプロフィールだけ。本当に借りてくれる人なんているのかな。このお仕事は歩合制だから、このままじゃあ来た甲斐なし。何だか心なしか、体も寂しいような気がする。</p>
<p>だけど、そんな心配をする必要はなかったみたい。</p>
<p>「――んくっ！？」</p>
<p>お腹に突然走るむず痒さ。最初は気のせいだと思ったけれど、あまりにはっきりした刺激だったから、気のせいじゃないとすぐに分かる。</p>
<p>始まった。誰かが、私の体を借りたんだ――私はスマートフォンをかばんに放り込んで、それからどうしたらいいのか分からなかったから、ベッドの上でぴんと姿勢正しく正座するのだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ん……！？　あ、お腹、なでられ……くふっ！　そ、それ、くすぐったいぃ……っ」</p>
<p>今、私はお腹をなでられている。</p>
<p>それは、えっちなことをするというよりは、何か確かめるような触り方だった。ああ確かに、女体のレンタルなんてしたら、まずは『本当に借りられたのかな？』なんて触って確かめてしまうかも。だけど、その手付きはくすぐったいからやめてほしい。</p>
<p>私はベッドの上で正座したまま、相手を想像する。実は、貸し出しをしているのは女性だけでも、借りるのは男性でも女性でもできるらしい。一体、どんな人が私の体をレンタルしてくれたんだろう。だけど、どれだけ感覚を研ぎ澄ましても、どれだけ頭を働かせても、相手の姿はちっとも想像できなかった。</p>
<p>「も、もぉ、ちゃんと借りられてるからぁ……。は、離れた……っ？　ふぅ、ふぅ……」</p>
<p>ほんの十数秒で、お腹をなでられる感覚は離れていく。確認終了、本番はこれから。私の心臓がばくばくし始める。</p>
<p>心の準備。えっちなことをするというのだから、最初はやっぱりお胸かな？　でも、私のお胸はそんなに立派じゃないから、触って楽しいんだろうか。そしたら、いきなりアソコ？　――そのどっちが来てもいいように、私はお胸とアソコに意識を集中させる。</p>
<p>だけど、私の予想は全部外れた。</p>
<p>「くひゃぁぅあ！？　わ、腋ぃぃぃぇぇええ！！？」</p>
<p>腋の下にやって来るくすぐったさに、私は間抜けな悲鳴を上げてしまうのだった。</p>
<p>「ぅくひっ！？　ひぃ、ゃぁぁ……！！　これ、何ぃぃ……！？」</p>
<p>あまりにも予想外の場所に、あまりにも予想外の刺激。反射的に脇を閉じて腋の下をぎゅっと押しつぶすけれど、くすぐったい刺激は変わらずやってくる。</p>
<p>指じゃない。絶対に違う。もっと柔らかくて、幅が広くて、ねっとりしていて……これは、もしかして<ruby>舌<rt>・</rt></ruby>？</p>
<p>「腋の下、な、舐められてるってことぉ……！？」</p>
<p>それは、私の知るえっちとはあまりにもかけ離れていて、ぎょっとした。</p>
<p>まさか、よりにもよって最初のお仕事で、こんな変態に貸し出されるなんて。頭の中にぼんやりと浮かんでいた、相手の人物像が悪い何かになっていく。もやもやとした形が、歪んで、濁って……。</p>
<p>だけど、だからといって、今更中断なんてできない。私は、この姿も声も、名前すら分からない変態のやることに、付き合わされることになった。『触覚共有スーツ』が首から足先までを全部包み込んでいるから、全身どこの刺激も、私にまでくっきりと伝わってくるんだ。</p>
<p>「ぅひは！？　だから、そこは、くすぐったいだけだってへぇ……！？」</p>
<p>腋の下へのしつこい舐め回し。くすぐったさと嫌悪感に、全身がどんどん鳥肌立っていく。</p>
<p>「ふぉっ！？　おへそ、やめっ！？　何で、なんでこじ開けようとするのぉぉぉ……！！」</p>
<p>次におへそ。誰かの舌先が、私のおへそにすっぽり収まっている。腰や背中にも触られている感触があって、私の『疑似肉体』に思いっ切り抱き付いているのが分かって、気持ちが悪い。</p>
<p>「あひっ、足もぉ！？　なんで、そんな丁寧に……っ！？　ぃぅぃぃぃぃ……！？」</p>
<p>足の裏までも舐められ始める。土踏まずとか、指先とか、指の股とか。舐められるたびに、足の指がぎゅっと丸まって、変な汗が出てくる。</p>
<p>「ま、待っ！！？　お尻はやめ――！！？　ひ、ぃぃぃぃぃいいいい！？　や、やぁーー！！？　気持ちわるっ、気持ち悪いぃぃぃぃい！！？」</p>
<p>まさか、まさかまさかまさかまさか！　お尻の穴まで！？　ああもう、全部が全部信じられない！　正座したままの体が、びょんびょん飛び跳ねる。</p>
<p>「ぅ゛ぅぅぅううーーーー！！　もうやだっ、これもうやだぁぁぁあーーーー！！？」</p>
<p>首筋、背中、指先、二の腕、太もも――私は全身のいろいろな部位を舌でなめられる。どうしてこんなマニアックなところばかり。その全部が不快で、私は体をじたばたと暴れさせ続けることしかできなかった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だけど、そんな風に声を出しながら暴れていると、だんだんと疲れてくる。</p>
<p>「ふーー……！！　はっ、はぁ……！！　はぁぁ……！！」</p>
<p>ずっとベッドで座っているだけのはずなのに、全力で走った時みたいに全身が汗だらけ。このスーツはきっと良い素材で作られているんだろう、蒸れた感じがしないのはすごいと思った。</p>
<p>とにかく、『何だかもう、抵抗するのもばからしくなってきた』なんて思い始めて、正座を崩して、脚を前に投げ出して座り直した時のことだった。</p>
<p>「んわひぁっ！？」</p>
<p>今まで触られてこなかった部位に、ねっとりとした感触。</p>
<p>全身を舐めていた舌が、とうとう私のお胸を犯し始めたんだ。</p>
<p>「くっ、ぅう……！　やっと、っていうか、最初からここ舐めてくれれば……っ！　ぅ、やっぱり、気持ち悪いぃ……！？」</p>
<p>来た、とうとう来た。</p>
<p>大した膨らみのないお胸の付け根から、舌先でゆっくりと円を描くように。その円はだんだんと狭まっていき、らせん状に中央へと近づいていく。『やっぱり舌を使うんだ』なんて、嫌悪感に鳥肌立たせたのは最初だけ。舌がいよいよ乳首に触れると、私の反応も変わってくる。</p>
<p>「くひゃぁあっ♡♡　ぅあ、ぇ――！？　こんな、気持ちい――♡♡」</p>
<p>こんなお仕事をしている私だから、もちろん独り遊びだってしたことがある。乳首というのは全身の中でも特に気持ちいい場所の一つだけど、指で触り続けているとどうしてもひりひり痛くなってしまう。</p>
<p>だけど、舌は違う。余計な摩擦のない、柔らかく、だけど確かな気持ちよさ。私が<ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>め<rt>・</rt></ruby>か何かでない限り、独りでは絶対に味わえない、未知の感覚。</p>
<p>「ぅひっ、こんな、しつこく舐められたら――♡♡　ぅあっ♡♡　これ、すごっ、は、ぁぁぁぁぁ――♡♡」</p>
<p>私は考えを改め始めた。もしかして、<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>お<rt>・</rt></ruby><ruby>店<rt>・</rt></ruby>で舐められるのって最高？</p>
<p>だって、私の体に伝わってくるのは触覚だけ。相手の唾液も、臭いも伝わってこない。相手の声も、顔すらも分からない。つまり、純粋な気持ちよさだけがやってくる。まるで、口えっちの嫌な部分を全部取り除いて、きれいな部分だけを取り出したみたい。</p>
<p>凝り固まった嫌悪感が、少しずつ溶けていく。もしかしたら、腋の下とか、おへそとか、足の裏とか、もしかしたらお尻の穴とか。そういう部分も嫌がらずにちゃんと感じれば、ちゃんと気持ちよかったのかもしれない。今からでも、ちょっとだけ試してみてくれないかな？</p>
<p>そんな後悔は、アソコを舌でぺろりと舐められた瞬間に、全部吹き飛んだ。</p>
<p>「ふぉっ♡♡♡　ぉぉぉおおおおおおおおおおっ♡♡♡」</p>
<p>つるつるの割れ目に舌の表面がぺとりと乗せられた瞬間、私は腰をぐんと上に突き出しながら悲鳴を上げた。ずるずる、ずるずる、ずるずるずる。アソコの盛り上がりを包み込むように乗せられた舌が、少しずつ上にずれていく。</p>
<p>「ぉっ♡♡♡　おっぉっおっおっ♡♡♡　だめ、このまま<ruby>上<rt>・</rt></ruby>に来たら、<ruby>当<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>ち<rt>・</rt></ruby><ruby>ゃ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>♡♡♡　<ruby>当<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>ひ<rt>・</rt></ruby><ruby>ゃ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby>ぁぁぁあああ♡♡♡」</p>
<p>そして、ぬるりとした感触がクリトリスを包み込んだ瞬間、今までの嫌悪感が、全て完全に溶けさった。</p>
<p>「っ～～～～～～～～♡♡♡　ぁっ、ぁぁぁぁぁぁああああああああっ♡♡♡」</p>
<p>優しく、だけど強烈な気持ちよさだった。唾液と愛液のぬるぬる感、その奥にある舌のざらざら感の、絶妙なバランス。</p>
<p>「ぅあぉっ♡♡♡　また、舌がぺたってっ♡♡♡　まさか、さっきの舐め方、また――ひゃぁぁぁぁあああああああああっ♡♡♡　それっ、すご、気持ちよくて、だめ――ぇひゃぁぅぁぁぁああああっ♡♡♡」</p>
<p>それから、何度か同じ舐め方をされる。つるつるの割れ目に舌をぺとりと乗せて、舌の表面を全部使うようにして、ずるずるとなめ上げていく。2度、3度、4度、5度。もう、ずっとこれだけされていたいぐらいだけど、気持ちよさにはまだ<ruby>上<rt>・</rt></ruby>があった。</p>
<p>私の腰がびくん、びくんと跳ねて止まらなくなった時、今度はクリトリスを口に含まれるんだ。</p>
<p>「ふぁぉぇひやほぉぉぉおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡　こんなっ、やわらかひのっ、はじっ、初めてっ♡♡♡　へっ、へっへっへぇぇぇえっ♡♡♡」</p>
<p>恥ずかしい声が出たと思った。だけど、仕方ないじゃないかとも思った。</p>
<p>クリトリスを囲むように吸い付く唇の感触はぷるぷると柔らかく、小さなお豆みたいなクリトリスをちろちろ、ずりずりと舐める舌先は、生卵の黄身も潰せなさそうなぐらいに、優しくて柔らかい。</p>
<p>「ひふっ、ひひひひひっ♡♡♡　あっ、だめ、体の力が、抜け――♡♡♡」</p>
<p>だんだんと座っているのがつらくなってきて、私はベッドの上にあおむけで倒れた。すると、今更だけど気付いたことがあった。</p>
<p>「ぅあ、ぁ――♡　<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>――♡　もしかして、動いて――♡」</p>
<p>ベッドに横たわっていた、私の体を再現した観賞用の『疑似肉体』が、小さく動いているんだ。</p>
<p>私が試しに、自分の肘や膝を曲げてみるけれど、反応はない。だけど、クリトリスを舐められて『んぁぅ！？』なんて悲鳴を上げた瞬間、『疑似肉体』の腹筋がびくんと跳ね上がる。関節の大きな動きじゃなくて、筋肉の小さなびくつきとか……そういった私の反応を、正確に再現しているみたい。お胸に手を当ててみると……うわ、ばくばくした心臓の鼓動も伝わってくる。</p>
<p>つまり、腋の下や足の裏を舐められてぷるぷる震えていたのとか、お胸を触られた時の鼓動とか、今こうして悦んでしまっていることとか――全部全部、相手に知られてしまっているということだ。</p>
<p>「ぅあ、ぁぁぁぁっ♡♡♡　だめ、何だか、急に恥ずかしく――♡♡♡」</p>
<p>私は両手で自分の顔を押さえた。そんなことをしても、悦んでる体の反応は抑えられないのに。</p>
<p>そもそも、ただ女体をレンタルして遊ぶだけなら、その刺激を私のほうに伝えなくていいはずだ。だけどこうやって、相手の刺激が私に伝わってきて、私がそれに反応して、その反応が相手に返っていくからこそ、相手だって<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby><ruby>気<rt>・</rt></ruby>になるんだ。遠くで柔らかな肉の塊を玩ぶだけの行為で、まるで本当にえっちしているような気分になれる。</p>
<p>そう思うと、何だか急に体が高まってくるのを感じた。</p>
<p>「くぁっ、だめっ、んぅぅうっ♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　っ、ぅぅう～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>絶頂。私はあおむけに寝たまま、ベッドのシーツをぎゅっと握り込んだ。</p>
<p>隣に横たわる『疑似肉体』が、びくんびくんと痙攣している。まるでポンプのように収縮している体を見れば、誰だってイッていることが分かるだろう。私も今同じような反応をしているのかと思うと、すごく恥ずかしい。だけど、恥ずかしさ以上の余韻が、私のクリトリスから全身に広がっていく。恥ずかしさを感じる余裕が溶けていく。</p>
<p>そして、私がこんなにも気持ちよくなっているというのに、クリトリスをぺろぺろと舐める舌が止まらない。</p>
<p>「ふぁおっ♡♡♡　ぉぉぉぉおおおおおおおっ♡♡♡　なんでっ、今、イッ――♡♡♡　ひゃぅぁ、ぁぁぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>イッた後もさらに気持ちよくしてもらえるなんて、生まれて初めての経験だった。それは私が思っていたよりも強烈で、まるでクリトリスの神経が引っくり返ったみたい。</p>
<p>私は思わず腰を引いたけれど、きっと向こうにある私の『疑似肉体』は、そんな抵抗なんて再現してくれない。ただ筋肉のびくびくとした痙攣を再現しているだけで、向こうにいる誰かはそんなの気にしない。敏感になったクリトリスを、優しく、優しく舐められ続ける。</p>
<p>「う、うそっ♡♡♡　イクの、早――♡♡♡　ひゃわぁぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡」</p>
<p>また絶頂。アソコから軽く吹き出た潮が、『触覚共有スーツ』を突き抜けて、シーツにぴちゃりと飛んだ。『ベッドを汚しちゃって大丈夫かな』なんていう不安以上の悦びが、お胸を満たしていく。</p>
<p>（これ、すごいぃ……♡♡♡）</p>
<p>こんなお仕事なんて、お胸を揉むとか、それぐらいのことだと思っていたのに。まさか、こんなにも気持ちよくしてもらえるなんて。気持ちよくしてもらいながら、お金も貰えるなんて、実はすっごくお得なお仕事なのでは？</p>
<p>……そんなことを思えたのは、今だけだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><ruby>変<rt>・</rt></ruby><ruby>化<rt>・</rt></ruby>の始まりは、ちょっとした静けさだった。</p>
<p>「ぅあ、ぇ……♡　ど、どぉして、舐めるの、止め……？」</p>
<p>クリトリスを舐める舌が離れていき、『触覚共有スーツ』から何の刺激もやって来なくなる。</p>
<p>もうおしまい？　だけど、ああ、これはただ休憩しているだけかもしれない。だって、今までずっと私の全身をぺろぺろしてくれていたんだもの。疲れてしまうのも当たり前かもしれない。でも、もしかしたら、私みたいなつまらない体、もう飽きてしまったのかも――心と体が、急に渇いていくのを感じる。</p>
<p>だけど、次にやって来たのは、体への圧迫感。</p>
<p>「ぅあ゛……っ？　何、腕、引っ張られて……。足も……っ」</p>
<p>場所は両二の腕と、両太もも。まるで何かが巻き付くような感触。うっ血してしまうほどではない、ぎゅっと力を込めて筋肉を膨らませれば、手足の先にしっかり血を巡らせることができる程度の圧力。これは何……？　一体何をしているの……？</p>
<p>そして、次の瞬間だった。</p>
<p>ぺろぺろぺろぺろ、ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ――！</p>
<p>「っ～～～～～～～～！！！？　ぅあぇおひゃぇぉひょぁぁぁぁああああああああああっ♡♡♡♡　ぁえへぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええっ！！！？」</p>
<p>まるで、舌で作られた洗車機に全身を放り込まれてしまったみたいだった。</p>
<p>腋の下も、おへそも、足の裏も、お尻も、首筋も、背中も、指先も、二の腕も、太ももも、そして乳首も、アソコも。体の隅から隅までを舐め回されるような感覚。</p>
<p>くすぐったいような、ぞくぞくするような、居ても立ってもいられない気持ちよさがやってくる。口の奥が変にむず痒くて、奥歯がかちかちと鳴る。</p>
<p>「何これなにこれあにこえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええっ！！！？　何がおきへっ、ふぉあっ♡♡♡♡　きひゃぇっ♡♡♡♡　ひぅぁぇぁああああああああああああああっ！！！？」</p>
<p>私はパニックになった。だって、今まで私の体を舐めていた舌は、どう考えても1人分しかなくて。今私の体を舐めている舌は、どう考えても1人分ではなくて。一体何をどうしたらこんなことになるんだろう？</p>
<p>だけど、頭の中にずしりと伸し掛かる疑問は、お砂糖の塊のように、全身の気持ちよさにあっという間に溶けてなくなってしまう。『舌で舐められるのは気持ちいい』と教え込まれてしまった私の体は、全身ぺろぺろ攻撃に敏感に反応した。</p>
<p>「きひっ、ひぃぃい～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　こんなっ、すぐ、イ――♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　っっ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>腋の下を舐められたら、あんなに嫌悪感で鳥肌立ったのに。おへそを舐められるのは、あんなに気持ち悪かったのに。足の裏を舐められて、あんなに変な汗を流していたのに。お尻の穴を舐められるなんて、信じられなかったのに。今では、それが全部逆。</p>
<p>だけど、これは<ruby>や<rt>・</rt></ruby><ruby>り<rt>・</rt></ruby><ruby>す<rt>・</rt></ruby><ruby>ぎ<rt>・</rt></ruby>だ。</p>
<p>「らめっ、だめっへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええっ♡♡♡♡　これっ、強すぎっ♡♡♡♡　ぺろぺろっ、きもちいのつよすぎりゅからぁぁぁぁあああああああああっ♡♡♡♡　ひっ、ぃぃいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>気持ちいいのが怖い――それは生まれて初めての体験だった。</p>
<p>全身の神経を優しくもにゅもにゅともみほぐされるような気分。それは確かに気持ちいいはずなのに、あまりに強すぎて、自分が自分じゃないような反応をしてしまう。みっともない顔で、みっともない声を上げて、みっともなく体を暴れさせて――それが恥ずかしくて、怖くて。まるで、自分という存在を舌で舐め溶かされてしまうような。</p>
<p>だけど、どれだけ体を暴れさせたところで、私の着ている『触覚共有スーツ』は関節の動きまでも向こうの『疑似肉体』に伝えてくれるわけじゃない。あんまりにもつらかったから、私はスーツを脱ごうとした。だけど、スーツは全身にぴったりくっ付いていて、脱ぐどころかつまんで肌から離すこともできない。私の抵抗は、何にもならない。</p>
<p>ふとここに来た時のことを思い出す。『続くといいですね。続けられる人、なかなかいないですから』――私が受付を済ませた直後に聞こえた、スタッフさんたちの会話。ああ、確かにそうだ。こんなことされたら、心も体も持たない。</p>
<p>「やだっ、もっと手加減しへっ♡♡♡♡　からだっ、溶けぅっ♡♡♡♡　へっ、へへへへへへぇぇぇええええ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　っぎぃぃいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>……このままでは、おかしくなってしまう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>その時、突然ノックの音が聞こえた。</p>
<p>「――失礼いたします。申し訳ありません、一つご案内を忘れていたみたいで」</p>
<p>扉を開けて、部屋にすすと入ってきたのは、最初に案内をしてくれた美人なスタッフさんだった。ああ、個室に鍵が付いていないことが、こんなにも救いに思えることがあるだなんて！</p>
<p>「おねがっ♡♡♡♡　これっ、とめっ、止めてっへへぇぇぇぇぇぇええええええっ♡♡♡♡　向こうのひとっ、気持ちよくしふぎっ♡♡♡♡　ずっとぺろぺろしてきへぇぇぇぇぇぇぇぅぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>私は、無我夢中でスタッフさんに助けを求めた――こんなに気持ちいいのはもう無理！　今すぐにでもやめて！</p>
<p>だけど、スタッフさんの返答は冷酷だった。</p>
<p>「現在、当店のご利用者様全員にこちらを案内してまして。最近、試験的に運用が開始された連動型のVRゴーグルです」</p>
<p>「へぅえっ♡♡♡♡　ぶいあっ、ごっ♡♡♡♡　そんなのっ、いいっ♡♡♡♡　いいからぁぁぁああっ♡♡♡♡」<br />
「こちらのゴーグルを装着しますと、『疑似肉体』に与えられる刺激から、向こう……お客さま側の状況をAIが判断して映像化してくれます。装着感を高めるために極めて薄型の作りをしていますので、プレイ中も邪魔にならないかと思います」</p>
<p>「おねがいっ、だかぁっ♡♡♡♡　ぺろぺろ気持ちいのとめてよぉぉぉぉおおおおおっ♡♡♡♡」<br />
「将来的には、あらかじめ作成したお好みのアバターとのプレイを可能にしたり、ファンタジーやSFなどの非現実的な世界の映像も、という予定ではあるのですけど……今はそれどころではなさそうですね」</p>
<p>スタッフさんの説明が理解できないほど、頭がばかになったわけではないけれど、その態度は理解できなかった。どうしてこんなにも気持ちよさでおかしくなりそうな私に、平気な顔をして関係のない説明なんてできるのだろう？</p>
<p>……もしかして、ここの人たちにとって、<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby><ruby>ぐ<rt>・</rt></ruby><ruby>ら<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby>のことは当たり前なんだろうか？</p>
<p>「私のほうで装着いたしますね。頭の後ろ、失礼いたします」<br />
「ぅあっ、やめっ♡♡♡♡　前、見えな――♡♡♡♡　ぅあっ、ぁ、あ、ぁぁああっ♡♡♡♡」</p>
<p>気持ちよさに悶え続ける私に、VRゴーグルとやらが半ば無理やり取り付けられていく。まるでバンダナみたいに、薄くて軽い着け心地。前が見えない。まっくらだ。</p>
<p>「それでは、失礼いたしました。引き続きお愉しみくださいませ」<br />
「待っ、おねがっ♡♡♡♡　いかないでっ、助け――♡♡♡♡」</p>
<p>視界を奪われた中で、扉を開ける音が聞こえる。スタッフさんが部屋から出ていこうとするのが分かって、私は声を上げようとした。だけどその瞬間、目を覆う薄型のVRゴーグルから、AIが判断した向こう側の状況が、私の視界に飛び込んできたんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぅあっ、ぁ゛ぁぁぁぁああああああああっ♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁああああああああああ何これぇぇぇぇええええええええええ～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡」</p>
<p>きっとこのVRゴーグルは、背景とか遠くの景色については埒外なんだろう。直交するグリッド線が地平線の向こうにまで伸びている、不思議な場所。</p>
<p>そこで、とんでもないことが行われていた。</p>
<p>圧迫感を覚えた、両二の腕と両太もも――4か所に巻き付く革具で宙づりにされた、私の体。そこに、たくさんの人が貼り付き、私の全身に舌を這わせているんだ。その人たちは、まるで全身にタイツをはいたみたいに真っ黒で、顔も、性別すらも分からなかった。</p>
<p>私には想像も付かなかったことだった。女体を借りてえっちなことをする――その行為は、何も1人で行わなければならないなんて決まりはないということ。</p>
<p>「なん、でっ♡♡♡♡　みんなっ、何してるのっ♡♡♡♡　どうしてこんなことするのぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁあああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ♡♡♡♡」</p>
<p>あまりにも<ruby>あ<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>ま<rt>・</rt></ruby><ruby>り<rt>・</rt></ruby>な光景だったから、一体、どういう理由でこんなことをしているのか分からなかった。</p>
<p>例えば、大学のサークルとかの悪ノリ。例えば、大勢で1人を玩ぶことに悦びを感じる変態たちの集まり。例えば、何か、こう、女性をイカせる回数の新記録に挑戦している。例えば、私に恨みを持った人たちが集まって、明確な意思でもって私を責め立てている。</p>
<p>……どれが正解なのか、まったく分からない。</p>
<p>「ひぅぁっ♡♡♡♡　ぁぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ひぅっ、っひッ♡♡♡♡　ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　ひぃぃいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>気持ちよさの濁流が、疑問を押し流していく。『そんなこと、考えるだけ無駄だよ』『いいから、全部忘れて、たくさん気持ちよくなろうよ』って。</p>
<p>そして、こんなにも頭がおかしくなるぐらいたくさん気持ちよくなっているのに、また新しい気持ちよさがやってくるんだ。</p>
<p>「――ふぉッ、ぉ、ぉ゛ぉぉおおおおおおおおおおっ♡♡♡♡　なんでっ、いまさゃらっ、<ruby>指<rt>・</rt></ruby>っ♡♡♡♡　いま指でしこしこするのは強ふぎるかりゃぁぁぁぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>溶けたはずの神経ががちがちに硬くなるような心地がしたのは、乳首とクリトリスだった。その感触と、VRの映像を見ると、指で触られていることが分かる。指先で敏感な突起をつまんで、しこしこしたり、くりくりしたり、ぐにぐにしたり。</p>
<p>指なんて、独り遊びでもよく使うもの。だけど、舌よりもずっと圧迫感があって、器用で。その癖、ほのかに唾液のぬるぬるをまとっていて。今までとは毛色の違う、力強い気持ちよさがやってくる。</p>
<p>「くぉっ♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　おっ、おっおっおっおぉおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡」</p>
<p>もう、イクという現象が呼吸するようにやってくる。私のそばに転がった『疑似肉体』が、がくんがくんと面白いぐらい跳ね回っているのが振動だけで分かる時、全身に新しいぬめり気と冷たさを感じた。</p>
<p>……これは、間違いない。ローションだ。</p>
<p>「くひぅ――♡♡♡♡　冷ひゃっ♡♡♡♡　なんでっ、なんでもっとぬるにゅるするのぉぉおおおおおおおおおおおおおおっ♡♡♡♡　これいじょっ、ぬるぬるっ、だめっ、だめっ、だめ――っ♡♡♡♡」</p>
<p>手のひらと舌で塗り広げられる、ねっとりとした粘液。そして、全身がローションに覆われると、ぬるぬるの感覚という膜を突き破って、乳首とクリトリスにあまりにも強烈な刺激がやってくるんだ。</p>
<p>しゅこしゅこしゅこしゅこ！　ぞりぞりぞりぞりぞりぞりぞりぞり！　</p>
<p>「っっっふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああっ♡♡♡♡♡　ぁえ゛っ、ぇ゛えっ、ぇ゛ぇぇぇぇぇえええええええええええええ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>まるで、乳首とクリトリスが削れてなくなってしまうような。あまりにも強烈な刺激で、今までで1番の悲鳴を上げてしまうぐらい。VRの映像ですら、その刺激の正体を測りかねるのか、ざりざりとした黒いノイズばかりが走っている。</p>
<p>それでも、このVRゴーグルというものは凄い技術で作られているんだろう。刺激の正体を分析して、だんだんと鮮明化していく、その映像は――。</p>
<p>「はぶらしっ、<ruby>歯<rt>・</rt></ruby><ruby>ブ<rt>・</rt></ruby><ruby>ラ<rt>・</rt></ruby><ruby>シ<rt>・</rt></ruby>ぃぃぃぃいいいいッ♡♡♡♡♡　そんなっ、そんな、はぶらしでごしごしっでへっ♡♡♡♡♡　ばかっ、ばかぁッ♡♡♡♡♡　っぎゃぁぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>両乳首とクリトリスをしゅこしゅこと磨き続ける歯ブラシを見て、私は絶叫した。だって、そんなもので敏感な突起を責めようだなんて、ばかげているとしか言えないじゃない！？</p>
<p>ああ、だけど、この気持ちよさは本物だ。</p>
<p>「なんでっわだしっ♡♡♡♡♡　こんなのでぎもぢよぐなっでっ♡♡♡♡♡　っぎぃぃい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～、ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>痛みと認識する1歩手前の気持ちよさに、私は歯を食い縛りながら無理やりイカされてしまうんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っぁ゛あっ、っぁ゛ああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>あまりにも気持ちがよすぎて、あまりにもつらすぎて、何をどうすればいいのか分からなかったから。私は泣きながら、自分の脇に置かれた、自分の体を再現した『疑似肉体』にしがみ付いた。</p>
<p>「ふぐっ、ぅ゛ぅぅうううううううううっ♡♡♡♡♡　ひぐっ、ぐすっ♡♡♡♡♡　ぅ゛あっ、ぁ゛ぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>人肌の熱と、柔らかさと、うごめきが余計に私を蕩かしていく。私は無意識のうちに、自分の『疑似肉体』に乳首を擦り合わせ、脚を絡ませ、秘所をこねくり合わせ続けた。自分自身の筋肉のびくつきが、心臓の鼓動が伝わってくる。倒錯した気持ちよさと充足感が私を満たしていく。</p>
<p>ひたすら続く、全身への責め。そこに大きな変化はなくても、私の体には限界が訪れる。</p>
<p>例えば、熱くなったお皿をずっと持ち続けることができないように。例えば、虫刺されの痒みを放っておけないように。例えば、くすぐり責めをずっと笑わずに我慢できないように。</p>
<p>体の中にどんどん溜まって膨らんでいく気持ちよさは、ある時ぱんと大きく破裂するんだ。</p>
<p>「――ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っぎ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ――♡♡♡♡♡　ッ゛――――♡♡♡♡♡　っぁ゛ぁぁああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>まるでお空の上から突き落とされるような、生存本能をこれでもかと掻き立てるような、強烈な浮遊感。私はずっとベッドの上に転がったままなのに、全身が『死にたくない！　死にたくない！』なんて地面を求めて、がくがく跳ね回る。</p>
<p>私は訳が分からないまま、自分の『疑似肉体』を絞め殺してしまいそうなぐらい、思いっ切り抱き締めた。人の熱、柔らかさ、うごめき――その全てが心地いい。寝起きに<ruby>伸<rt>・</rt></ruby><ruby>び<rt>・</rt></ruby>をした時のような、じんわりとした幸福感と爽快感が、全身の気持ちよさと混ざり合っていく。</p>
<p>視界が、頭の中が、心の中が、全部全部ピンク色に染まっていく。足元でびちゃびちゃという音が聞こえるけれど、もう『ベッドを汚しちゃった』なんて思う余裕もない。</p>
<p>「っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぅあ゛、ひへ――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉぉぉおおおおおお゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>イクのが止まらない。だって、私はずっと全身をぺろぺろ舐められながら、乳首やクリトリスを歯ブラシでごしごしと磨かれているのだから。私の『疑似肉体』をいじめ続ける人たちはきっと、私がこんなに気持ちよくなっていることを知らない。だから、私のことを気持ちよくし続ける。私は、長く、永く、イキ続ける。</p>
<p>10秒、20秒、30秒。1分、2分、3分。肺が引っ張られて息苦しい、緊張した全身の筋肉が岩のように硬い。だけど、気持ちいい。</p>
<p>気持ちよさがいきなり爆発した時と同じように、終わりもいきなりやってくる。頭の中にある何かがぷつんと切れるような感じがして、全身をぎゅうぎゅうに絞っていた力が、ふっと消えてなくなるのだった。</p>
<p>「ぉ゛、ぉぉ……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉ……♡♡♡♡♡」</p>
<p>もう限界。体はもう動かないし、声だって満足に上げられない。とっても疲れた。アソコの筋肉も、もうすっかり緩んでしまったみたいで、お潮がちょろちょろと流れている。</p>
<p>それなのに、全身にやってくる気持ちよさは変わらないまま。VRゴーグルの映し出す画面では、私の体はまだ、たくさんの人たちに気持ちよくさせられ続けていた。</p>
<p>「ぅあ゛、ぉ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉごっ、ぉ゛、ぉぉぉおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉ゛、ぉ、お゛――……♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>隣で小さな痙攣を繰り返す『疑似肉体』の振動をぼんやりと感じながら、私はゆっくりと意識を閉ざしていく。</p>
<p>きっとこの人たちは、私が気絶している間も、ずっとずっと私のことを気持ちしてくるのだろう。私は眠ったまま、イカされ続ける。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>気絶する中で、思い出すことがあった。</p>
<p>小さい頃、年の離れた姉の部屋で、大人のおもちゃを見つけてしまったことがあった。</p>
<p>うずらの卵みたいな形をした、少し離れた所からでもリモコンで動かせるローター。幼い頃の衝撃的な体験は、記憶の片隅にぼんやりとした疑問として残り続ける。</p>
<p>遠くから気持ちよくさせられる――それって、そんなに良いことなのかな。</p>
<p>「っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　すご、気持ちひ――……♡♡♡♡♡　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ッ゛ッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」</p>
<p>その<ruby>答<rt>・</rt></ruby><ruby>え<rt>・</rt></ruby>は今、見つかったんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それから。</p>
<p>「いらっしゃいませ。……あら」<br />
「あ、あの。お部屋Aで、<ruby>朝から夕方まで<rt>フリータイム</rt></ruby>でお願いします……っ」</p>
<p>「かしこまりました。今、お部屋を掃除していますので、5分ほどお待ちいただけますか？」<br />
「は、はいっ」</p>
<p>「…………」<br />
「ふー、ふー……♡」</p>
<p>「……ええと、<ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby>ちゃん。で、よかったよね？」<br />
「は、はい」</p>
<p>「あなた、確か学生さんよね？　ここ最近、頻繁にいらっしゃってるけど、大学にはちゃんと行ってる？」<br />
「も、もちろんです！　授業が終わったら、すぐここに……」</p>
<p>「そう。まあ、あまり私が口を出すことじゃないけれど。無茶はしないようにね？」<br />
「はいっ。ふー、ふーーっ♡」</p>
<p>（うーん。目がイッちゃってる）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「そういえばね、いとちゃん。こんな話を知ってる？」<br />
「はい？」</p>
<p>「ある心理学の実験の話。被験者たちはね、相手がテストで間違えるたびに、電気ショックで罰を与えなければならないの」<br />
「こ、怖い話ですか？　やめてくださいよ……」</p>
<p>「ま、ある意味怖い話ね。だけど面白いことにね、罰を与える相手が近くにいるときよりも、<ruby>遠<rt>・</rt></ruby><ruby>く<rt>・</rt></ruby><ruby>に<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby><ruby>姿<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>声<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>分<rt>・</rt></ruby><ruby>か<rt>・</rt></ruby><ruby>ら<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>時<rt>・</rt></ruby>のほうが、被験者たちが強い罰を与えることが多かったらしいの。どういうことか分かる？」<br />
「……いえ。どういうこと、ですか？」</p>
<p>「つ、ま、り。人間っていうのは、姿の分からない相手に対して容赦がないってこと。それはきっと、快楽を与えることにおいても、ね♡」<br />
「っ――！！」</p>
<p>「ああ、お部屋の掃除が終わったみたいね。はい、お待たせしました。8号室です」<br />
「あ、あの、スタッフさんっ」<br />
「ん？」</p>
<p>「……あ、ありがとうございます。その、滾りました……ッ♡♡♡」</p>
<p>ばたばたばたばた！</p>
<p>「うわ、すっごい早足で行っちゃった」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「……だから言ったじゃない、お仕事の動機には2種類があるって。『そのお仕事が好きだから』……つまり、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>い<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>と<rt>・</rt></ruby>♡」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>《女体プロフィール》</p>
<p>■名前<br />
いと<br />
■プロフィール<br />
たくさん気持ちよくしてくれる人大歓迎です<br />
乳首がこりこりに硬くなるまで指でしこしこしたり、クリトリスが削れてなくなっちゃうぐらい歯ブラシでごしごししたり、お尻の穴がふやけるまで舌でぺろぺろしたり、腋の下や足の裏を笑い死んじゃうぐらいこちょこちょしたり……<br />
ぜひとも、私が泣いて後悔してしまうぐらい、私の体をたくさん気持ちよくしてください♡</p>
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		<title>忠義に厚い少女スパイが『スパイ潰し』に捕まり全身くすぐり機械姦強制絶頂拷問で心をバキバキに折られて擽感快楽堕ちするまで</title>
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		<dc:creator><![CDATA[おものべ]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 06 Nov 2024 15:00:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エロ小説]]></category>
		<category><![CDATA[【人数】一人に責められる]]></category>
		<category><![CDATA[【受】女性が責められる]]></category>
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					<description><![CDATA[幼いころからスパイとして生きてきた"ストレリチア"は、『スパイ潰し』と呼ばれる謎の施設に潜入して捕らえられてしまいます。その施設に居るたった独りの人間"カズヤ"の拷問手法は、マジックハンドによるくすぐり責めでした。所属する組織に計り知れない恩義を感じているストレリチアは、最初こそ気丈を保つも、執拗なくすぐったさに、次第に我慢の限界を迎えていきます。心折れかけた彼女への追い打ち、不意に襲う性的絶頂、それを決定的なものにするクリトリスへの電マ責め、蕩けていく思考。そしてついに組織に対する重大な裏切りを果たしてしまうストレリチアに、カズヤが言い放った言葉とは――そんな、男の悪意に堕とされる少女の物語。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>◆あらすじ<br />
</strong>幼いころからスパイとして生きてきた&#8221;ストレリチア&#8221;は、『スパイ潰し』と呼ばれる謎の施設に潜入して捕らえられてしまいます。その施設に居るたった独りの人間&#8221;カズヤ&#8221;の拷問手法は、マジックハンドによるくすぐり責めでした。所属する組織に計り知れない恩義を感じているストレリチアは、最初こそ気丈を保つも、執拗なくすぐったさに、次第に我慢の限界を迎えていきます。心折れかけた彼女への追い打ち、不意に襲う性的絶頂、それを決定的なものにするクリトリスへの電マ責め、蕩けていく思考。そしてついに組織に対する重大な裏切りを果たしてしまうストレリチアに、カズヤが言い放った言葉とは――そんな、男の悪意に堕とされる少女の物語。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: center;">※この作品は、<strong>Skeb</strong>で頂いた有償リクエストの作品です。</p>
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<p>&nbsp;</p>
<p>「――『スパイ潰し』ですか？　何というか随分と、<ruby>私<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby><ruby>ち<rt>・</rt></ruby>に対して挑戦的な名前ですね」<br />
「ふざけた通り名だが、本物だ。ストレリチア、この名簿を見ろ。今回のターゲットとなる施設の調査に赴いた<ruby>同<rt>・</rt></ruby><ruby>業<rt>・</rt></ruby>が、こぞって姿を消している」</p>
<p>「これはまた、結構な人数で。しかしハンドラー、施設の資料がないようですが」<br />
「分からんのさ、何もかもだ。<ruby>特殊防御材<rt>クマヒラアロイ</rt></ruby>製の扉の向こうはジュゴンの胃につながっているなんて言われる始末だ」</p>
<p>「……妙な話ですね」<br />
「何がだ？」</p>
<p>「今まで消息を絶った同業たちが、どうしてそんな施設に赴いたのかということです。我々もビジネスです。敵対関係の判然としない、そもそも何をしているのかすら分からない施設なんて調査して、一体誰が得をするというのでしょう。今回の依頼主は誰です？」<br />
「……相変わらず、君は年に似合わず鋭いな。同業たちの動機はあずかり知るところではないが、少なくとも<ruby>ウ<rt>・</rt></ruby><ruby>チ<rt>・</rt></ruby>は明白だ。こうも『スパイ潰し』という名前が広まってしまうと、野放しにしている我々が後ろ指をさされることも増えてな」</p>
<p>「沽券に関わる、ということですか。つまり、今回の依頼は」<br />
「<ruby>上<rt>・</rt></ruby>からだ。小さい組織だからな、信用を失うのはまずいらしい。これもビジネスだ」<br />
「なるほど」<br />
「文句のネタは尽きたか？」</p>
<p>「最初から文句なんてありませんよ。指令通り、調査に向かいます。……それと、ハンドラー」<br />
「……聞きたくないが、何だ」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「親に捨てられた私を拾って、ここまで育ててくださったこと、本当に感謝しています」<br />
「任務のたびにそれを言うのをやめてくれないか。それに、感傷に浸るには、君はまだ若すぎるぞ」</p>
<p>「生きて帰れるか分からない世界ではないですか」<br />
「そんな世界に君を引きずり込んだのは、他でもない私だ」</p>
<p>「それでも、そうしてくださらなければ、私はどこかでのたれ死んでいました」<br />
「ああもう、いいから行け。優秀な君のことだ、最初から心配していない」</p>
<p>「あ、それと」<br />
「まだあるのか」</p>
<p>「以前から思っていたのですが、その、もしも私にお母さんがいたら、ハンドラーのような人が、良かったな、なんて……」<br />
「ああ？」</p>
<p>「あ、いえ！　何でもありません、聞こえていないなら結構です！　それでは、任務に行って参ります！」<br />
「……はぁ、やっと行ったか。毎度毎度、こっぱずかしいことをしてくれる」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「……ふふ。私はまだ、『お姉さん』って年だろうが。ストレリチアめ」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ストレリチア――それが<ruby>私<rt>・</rt></ruby>に与えられた<ruby>名前<rt>コードネーム</rt></ruby>でした。</p>
<p>黒く長い髪。若さを助長する童顔。膂力という言葉がまるで似合わない細い体躯。少しだけコンプレックスのある、女性らしさの足りない胸と尻。ぴちりと肌に貼り付く、少し橙色掛かった黒色のボディスーツを着ると、貧相な肌のラインがくっきりと見えて、少し嫌でした。</p>
<p>見た目のせいで『小娘が』と侮られることも多いけれど、この仕事をしていて、実力でも、経験でも、他に劣るとは思ったことはありません。幼いころに捨てられたせいで正確な年齢は分からず、そしてそれだけ幼いころから、私はスパイとして養成され、数多くの任務をこなしてきたのですから。</p>
<p>そんな経験で知っていることです。まだ生きているのなら、<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>し<rt>・</rt></ruby><ruby>て<rt>・</rt></ruby>1度捕まったぐらいで、諦めてはいけない。</p>
<p>（……まずは落ち着いて、状況を整理）</p>
<p>私は『スパイ潰し』と呼ばれている施設に潜入して、捕まりました。窓一つない真っ白な通路を歩いている最中、突然意識を失ったのです。あれは、何かの薬剤を嗅がされたのか……？　また同じ道を通る可能性がある以上、無視はできない懸念点。</p>
<p>意識を失うというのは厄介でした。こういう時、帰り道が分からなくなってしまうから。</p>
<p>（いや、それはまだいい。それよりも先に考えるべきは、今のこと）</p>
<p>意識を失った私は、所在の分からない部屋に運ばれていました。壁、床、天井、全てが真っ白。天井に規則正しく並んだ蛍光灯がどれも新品のような明かりを放っていて、少しまぶしい。</p>
<p>首だけを動かして辺りを見渡してみると、部屋の広さは目測でおよそ10m四方、高さは5mほどか。机やベッドを置いて住むには余るであろう大きさの空間に、しかし実際に置かれたものは最低限。壁にもたれ掛かる一脚のパイプ椅子。部屋の隅にぽつんと置かれた一台の棚。そして、中央には私を乗せた拘束台。</p>
<p>そう、私は気絶した後、この部屋で拘束されていたのです。私の体を縛り付ける拘束台は、まるで分娩台のようでした。背もたれが少し後ろに傾いた幅広の椅子に、脚を開かせるための台が付いているのです。首、腰、二の腕、手首、太もも、足首――全身の至る所にがちりとはまった金属の枷は、解けそうにありません。両腕は真横、脚はM字、この格好は不快でした。</p>
<p>（そもそも、この施設は<ruby>何<rt>・</rt></ruby>？　こんなの、人が居られる環境ではない……！）</p>
<p>いら立ち。そもそもここは、私の知る文明的な建物とは、あまりに違っていたのです。</p>
<p>大きな工場地帯に埋もれるように存在する、見た目は単なる廃工場。しかしその奥に隠された扉を開くと、まるで都会の高層ビルをそのまま地面の下に埋め立てたかのような、深く広大な地下施設があったのです。</p>
<p>どれだけ広大でも人が使う以上、部屋や通路の構造に規則性を持たせるとか、エレベーターを設置するとか、案内を置くとか、利便性を考慮して設計されるのが道理。しかしこの施設は、そういったものがまるで感じられませんでした。規則性のない、長く入り組んだ通路。いくつもの隠し扉。まるで忍者屋敷を現代化……いえ、未来化したようなトラップの数々。落とし穴、ねずみ取り……嫌がらせのようなくだらないものから、もしも実弾であれば命を落としかねないものまで。全ての通路、全ての部屋がそう。</p>
<p>常識が、感覚が乱される――そのせいで、こんなことになってしまった。</p>
<p>「……っふー」</p>
<p>いら立ちに思考までもが乱されていることに気付き、私は頭を横に振りました。</p>
<p>その時、私の右前方――この部屋にある唯一の出入り口から、人の気配を感じたのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「――さあて、待たせちゃって済まないね」</p>
<p>自動ドアが開き現れたのは、タブレット端末を抱えた1人の男。</p>
<p>当然、私よりは年上でしょうけれど、今まで潜入してきた施設のお偉方と比べれば、ずっと若く見えます。顔は整っていなくもないように見えるけれど、少し長めの髪はぼさぼさ。男性特有の威圧感を覚えさせない細身の体を包むのは、サイズの合っていないぶかぶかの白衣。</p>
<p>へらへらと笑う優男は、壁の隅からパイプ椅子をこちらに運びながら言いました。</p>
<p>「まずは自己紹介といっとこうか？　僕、<ruby>カ<rt>・</rt></ruby><ruby>ズ<rt>・</rt></ruby><ruby>ヤ<rt>・</rt></ruby>っていうの。君は？」<br />
「答えるつもりはありません」</p>
<p>「冷たいねえ。ま、どうせここには僕と君しかいないんだし、呼べば伝わるか」<br />
「…………」</p>
<p>「それにしても君、すごいねえ！　この建物、全部で10階層あるんだけどね？　まさか6階層まで突破されるなんて、新記録だよ！　今まで結構な人が来て、そん中でも君はぶっちぎりで若いと思うんだけどねえ」<br />
「この施設は、一体何なのですか」</p>
<p>「おいおい。僕の質問には答えてくれないくせに、そっちの質問には答えろって？　それずるくない？」<br />
「……道理ですね」</p>
<p>「ねえ君さ、その話し方疲れない？　なーんか、お堅いというか、その年で敬語が板に付いちゃってるっていうかさ。もっとこう、フランクに話してくれていいよ？」<br />
「あいにく、元々ですので」</p>
<p>気に入らない――それが、カズヤなる男に対する第一印象でした。なれなれしいこと、スパイである私を何ら脅威に思っていないであろうこと。……そして何か、この男と話していると寒気がすること。</p>
<p>「さて、そうだな。こちらの要求を伝えとこうか。『君の名前』『君の所属』『君の依頼主』――その三つを答えてもらえるかな」<br />
「答えると思いますか」</p>
<p>「だろうね。けど、ま、一応警告しといてあげるよ」</p>
<p>3本の指を畳みながら告げるカズヤに対して、私は当然の拒絶をします。次の瞬間、彼は右手で私の両頬をつかみます。</p>
<p>「――君、後悔するよ？」<br />
「……ふん」</p>
<p>背筋に一瞬だけ走る寒気を無視して、私は首に力を込めて彼の右手を振り払いました。</p>
<p>スパイが自ら情報を吐くなんてもっての外。しかし、そんな仕事上の使命感以上の感情が、私の胸を燃やします――自分のことを育ててくれた組織を、そしてハンドラーを裏切ることなんてできない。たとえ、これから行われるのが、どれだけ酷烈な拷問であったとしてもです。</p>
<p>「じゃあま、お決まりのやついっときますか」<br />
「っ」</p>
<p>カズヤが取り出したのは、何の変哲もないハサミでした。彼は何のためらいもなく、開いた刃を私のお腹に近づけます。</p>
<p>じょきりという小気味のよい音に、私は下唇をかみました。</p>
<p>「動くと危ないよー」<br />
「何を、して……っ」</p>
<p>痛みはない。彼のハサミは、私の全身を包む、橙色混じりの黒いボディスーツを切っているだけでした。お腹から首元へ、肩から手首へ――ボディスーツが丁寧に切り取られて、私の裸体があらわになっていきます。</p>
<p>「これ、失礼な話なんだけどね？　今まで来た人って、みんな結構な体だったんだよ。だから『スパイってのはナイスバディしかなれないのかー？』なんて思ったんだけど、違ったね」<br />
「……本当に、失礼な話ですね」</p>
<p>「ははは。まあ大丈夫大丈夫。君かわいいし、体もきれいっちゃきれいだから。ちゃーんと需要はあるよ」<br />
「あなたに褒められても、うれしくありません」</p>
<p>ふざけた会話とは裏腹に、胸に渦巻くのは少しの羞恥、少しの恐怖。そして、少しの安堵。</p>
<p>スパイに対する拷問の手法は、多岐にわたります。切る、焼く、絞める、沈める――そのどれもが、相手に苦痛を与えることを目的とするものです。</p>
<p>しかし、衣服を裂き裸体を晒すという行為から、彼の手法が『性拷問』であると推察できたのです。性拷問、それは苦痛を与える行為としては実に拙いもの。男が『拷問』という体を取り繕いながら、ただ己の欲望を満たすためだけに行われる、三流、いや四流以下の手法。それが私の認識でした。</p>
<p>「さあて、いよいよお愉しみの時間だ」</p>
<p>カズヤは、私の正面に置いたパイプ椅子に座り、足を組み、膝に乗せたタブレット端末をたたき始めます。</p>
<p>モーターが回るような機械音が聞こえてくる。耳を済ますと、その出どころは自分の背中から。ああそうか、人が座るにはやけに大きすぎると思ったら、この分娩台の形をした拘束具自体が、何かしらの機械だったのか。</p>
<p>そんなことよりも、今の状況からどうやって脱するべきか。</p>
<p>チャンスは、全身の拘束が外される時。となれば、『こんな方法では無意味だ』と分かるまで耐えるか、反対にあえて堕ちたふりをするか。自ら意識を絶つのは造作もないこと。あるいは、うその情報という手もある。こういう事態に作り話をでっち上げるために、34通りのテンプレートを頭の中にたたき込んである――そう、私は今から襲い来る脅威を侮って、先のことばかり考えていたのです。</p>
<p>これから行われることが、今まで受けたどんな拷問よりも異質で、残酷なものであると知らずに。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「んくぁ――！！？」</p>
<p>その衝撃は、意識をそらしていた私に、不意に襲ってきました。</p>
<p>右腋の下から広がる、痛みとも痒みとも違う不快感。不思議と、その感覚は全く関係のない顔面にまで及んで、口角をヒクつかせていくような。</p>
<p>私が驚き自分の体を見下ろすと、椅子の背もたれから伸びた、恐らく機械で作られた手が、私の右腋の下をなでていたのです。</p>
<p>「どう？　僕が手ずから作ったマジックハンド。結構良い動きしてるだろ？」<br />
「んなっ、何、を――！　ひっ、ぁ――！　ぁく……！？」</p>
<p>「いやあ、それにしても君、結構高い声出るんだね。さっきまでずっとむすーっとしてるからさ」<br />
「ばかに、して――！？　ぁっ、ひぁ、ぁ……っ！」</p>
<p>私が抗議の声を上げる前に、左腋の下にもマジックハンドとやらが貼り付きます。決して誤作動ではない、機械は明確な意思でもって、私の両腋の下を攻撃していると分かりました。</p>
<p>こういうのを『くすぐり責め』と言うのでしたか。親しい家族や友人がいれば、おふざけですることがあるそうで。生きていれば普通に身に付くであろう知識だけど、自身が受けるのは初めて。</p>
<p>しかし、分かりませんでした。なぜ今、そんなことを？　この男はいつ、拷問を始めるつもりなのでしょう？</p>
<p>「君、『分かんない』って顔してるから教えてあげる。拷問はもう始まってるんだよ？」<br />
「まさか、んひっ、<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>がですか……？　だとしたら、っ、滑稽ですね……！」</p>
<p>性拷問ですらない、おふざけの拷問。もしも彼の言うことが冗談であるにしても、時間の浪費をする愚かな行為。もしも彼の言うことが本当であれば、本当に本当に愚かな行為です。</p>
<p>「まあ見ててよ。まずは、全身の感度を調べないとね」</p>
<p>カズヤがそう言ってタブレット端末を操作すると、椅子の背もたれから伸びるマジックハンドが増えていき、私の全身を、順番にくすぐっていくのです。</p>
<p>「ひぁっ、腋の下はっ、んく……っ！　ぁはぅ、ぁぁぁ……！」</p>
<p>腋の下。ぴんとそろえられた指の腹でなでられると、ぞくぞくとした感覚が私の背筋を上っていく。</p>
<p>「ぁぐっ……！　お腹、こりこりしても、何もぉ……！」</p>
<p>脇腹。腋の下よりも少し強い力加減で、指先が肉に食い込んでいく。</p>
<p>「く、首ぃ……！？　そんなところ、くすぐったって、笑うわけがぁ……！？」</p>
<p>首筋。手のひらでなでられても笑い出すことはないけれど、何だか変な気分。</p>
<p>「太ももはやめ……っ！？　結局、『くすぐり責め』とか言って、そういうことがしたいのでは…ぁ…！？」</p>
<p>太もも。秘所に近い部分に指先が及ぶと、体は嫌が応でも緊張してしまう。</p>
<p>「うふぁっ！？　っく……！？　足の裏なんか、別に、くすぐったくは、ぁぁぁ……！」</p>
<p>足の裏。指先でつつっとなでられて笑い声を上げてしまいそうだったけど、すんでの所で我慢する。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうやって、1か所、また1か所と、マジックハンドでくすぐられる部位が増えていきます。しかし、全身にマジックハンドが及んでも――数えたところ、10本ほどか――なお、耐えきれないほどのくすぐったさではありませんでした。</p>
<p>「くっ、くくく……！　こんなの、時間の無駄、ですね……！　ふくっ、ぅくくくくふぅぅ……！？」</p>
<p>まったく、このくだらない拷問は、いったいいつまで続くのか――しかし、そう思った時、カズヤはふと口を開いたのです。</p>
<p>「もしかして、君さ、他人にくすぐられたことない？」<br />
「だったら、くっ、何だと言うのです……！」</p>
<p>「……バカだなあって」<br />
「は？　何を――ッ～～～～～～～～！！？」</p>
<p>心底腹が立つ、見下すような表情。しかし、次の瞬間私の顔に浮かぶのは、怒りではなく笑い。</p>
<p>彼の言葉と同時に、マジックハンドの動きが一気に速くなったのです。</p>
<p>「ぁはっ、あぁっはっははははははははははははぁぁあああ！！？　なんでっ、なんでぇぇぇぇえっ！！　だって、さっきまで耐え――！！！　ぁはっ、ぁっはははははははははははぁぁぁぁあああっ！！？」<br />
「あんな、<ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>ろ<rt>・</rt></ruby><ruby>そ<rt>・</rt></ruby><ruby>ろ<rt>・</rt></ruby>と触るような動きが、くすぐり責めだと思ったの？　たぶんだけどね、これが一般人の感覚で言う、『普通のくすぐり責め』の触り方」</p>
<p>「そんなっ、まさ、ひゃはっははははぁぁぁぁあああ！！？　でもっ、だってっ！！！　へへっ、へっへへへへへへへへぇぇぇぇぇえええええええ！！？」</p>
<p>『そんな』『まさか』『でも』『だって』――まとまりのない言葉が私の喉まで出掛かって、しかしそれらは全て笑い声にかき消されてしまいます。</p>
<p>腋の下、脇腹、首筋、太もも、足の裏。10本のマジックハンドが無秩序に、肌の上を駆け巡る。たったそれだけで、神経が強烈な不快感に冒されて、笑うのを我慢できなくなってしまう。</p>
<p>私は、彼の言葉が信じられませんでした。これが、『普通のくすぐり責め』？　スパイとしてそこらの拷問であれば難なく耐えられるように訓練された私が、そんな一般人レベルの行為で、こんなにも乱されてしまうだなんて。</p>
<p>「君、すっごいくすぐったがり屋さんだねぇ。今までで1番かも」<br />
「ぁはっ、あっはははははははぁぁぁぁあああっ！！？　ばかに、して――っ！！！　ぁくぅ――！！？　ぅっふふふふぅぅぅぅ、ぁっはははははははぁぁぁぁああああっ！！？」</p>
<p>私にとってその言葉は、ひどい侮辱のように感じられたのでした。</p>
<p>「で、えーと、何だっけ？　『君の名前』『君の所属』『君の依頼主』だったかな。どう？」<br />
「誰がっ、誰が言うものです――かひゃぁっ！！？　ぁはっ、そこはだめぇぇっへっへへへへへへへぇぇぇぇええええ！！？」</p>
<p>私のその返答は、ほとんど反射的なものでした。こんな屈辱を齎す憎き男なんかに、負けたくない。</p>
<p>しかし、私がそう答えると、彼はすくりと立ち上がって背を向け歩き出してしまうのです。</p>
<p>「ま、気が向いたら呼んでよ」<br />
「なっ、なひゃっはっはははははぁぁ！！？　まっ、待っ！！！　どこに行――！！？　ひひゃっははははははははははははっ！！？」</p>
<p>「え？　ここにいても仕方ないし、マシンの開発でもしてようかなって。君に突破されたフロアのフィードバックもしたいしさ」</p>
<p>そしてカズヤは、部屋の自動ドアをくぐってどこかへ行ってしまいます。私は拘束され、マジックハンドに全身をくすぐられたまま、独り何もない部屋に取り残されるのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「何を考えてぇぇぇっへっひひひひひひひひひひぃぃぃぃっ！！？　ひひゃっ、ひゃっははははははははははっ、ぁはっははははははははははぁぁぁああっ！！！」</p>
<p>信じられない。拷問対象から目を離してしまうこと――いや、女性を裸にむいて全身をくすぐり責めにしたまま放置するだなんて。男としてのデリカシーとか、何かそういうものが信じられない！</p>
<p>「これっ、苦し――！！？　くすぐられるのっ、つらいぃぃぃっひっひっひひひひひひひひひひっ！！？　ぁはっ、ぁっははははははははははははははぁぁぁぁああっ！！！」</p>
<p>私は、『くすぐり責め』という行為が拷問たり得るものであると、認識を改めました。</p>
<p>決して出血を強いるものでなければ、体に何か痕が残るものでもない。しかし、全身に纏わり付く不快感は、ある意味では痛みよりも苦しい。</p>
<p>どのような拷問を受けたにせよ、スパイの責務は変わりません。絶対に依頼主を、そして組織を裏切るようなまねをしてはならない。</p>
<p>それでも、くすぐり責めは確実に私の精神を摩耗させていきます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「だからっ、腋の下はやめてってぇぇぇっへっへへへへへへへへへへへへへ！！！　そこっ、そこが1番くすぐったいからぁぁぁぁっはっはははははははぁぁぁぁああああ～～～～～～～～っ！！？」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「あああもおおおおおお足の裏も嫌だぁぁっはっはははははははははははっ！！？　足の裏もっ、足の裏も1番くすぐっだいぃぃぃぃっひっひゃっはははははははははははぁぁぁぁぁっ！！！」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぁはっはははははははははぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっ！！！　ぁ゛ーーーーっ、あ゛ーーーーーーーー！！！　ぁはぁぁぁぁっははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁああああ！！！」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>時間にして、果たしてどれぐらいでしょうか。この部屋には時計がなく、体内時計もくすぐったさのせいで乱されてしまって、正確な時間が分かりません。</p>
<p>体感で何時間もたったころにはもう、私は限界に近づいていました。</p>
<p>「ぁ゛はっ！！！　ぁはははははははははっ！！！　このままじゃ、死ぬ――！！？　ぁはっ、ぁ゛ーーっ！！？　ぁははははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁあ――！！？」</p>
<p>とにかく、何か交渉をして、このくすぐり責めを一瞬でも止めてもらわなければ。私は自分以外誰もいない部屋で、カズヤを呼び掛けることにしました。『ま、気が向いたら呼んでよ』――彼の言葉を真に受けるなら、この部屋のどこかにマイクか何かがあって、呼べば来るのでしょう。</p>
<p>「分が――だっ！！！　ようきゅっ、要求におうじまずっ！！！　喋るっ、喋りますがらぁぁっはっははははははははははははぁぁあっ！！？」</p>
<p>彼がどこかの部屋からここに来るまで、果たしてどれぐらいの時間がかかるのか。大きな施設だから、数分は掛かるかもしれない。</p>
<p>私はそんな風に考えていたのですが、その数分がとうにたっても、彼は一向に姿を現しません。</p>
<p>「喋るっ、喋るっで言っでっへへへへへへへへへへぇぇぇぇぇえっ！！！　喋るからっ、早く来でっ、これ止めでぇぇぇっへっひゃっはははははははははははははぁ゛ぁぁああああ！！？」</p>
<p>私はもう1度、拘束されたままカズヤに向かって呼び掛けます。先ほどよりも余裕のない、大きな声で。</p>
<p>しかしそれから十数分待っても、彼は姿を現さないのです。</p>
<p>「どうしでっ、どうじで来でぐれないの゛ぉぉぉぁぁあっはっはははははははははははぁぁぁぁぁあああっ！！！　ぁはっ、ぁはぁ゛ぁぁぁっひゃっはははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁあっ！！？」</p>
<p>背中がじりじりと焦げていくような心地がする。くすぐったさと、屈辱と、いら立ちで、全身がどうにかなってしまいそう。</p>
<p>結局、彼が来たのは、最初の呼び掛けから恐らく1時間ぐらいたってからのことでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>――――<br />
――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「やーごめんごめん。ちょっと天ぷら揚げてたから。ほら、火元から離れると危ないじゃん？」<br />
「ぁ゛はっ、ぁはははははははははっ！！？　ぁ゛ーーーーっ！！！　ぁ゛ーーーーーーーーっ！！？」</p>
<p>開口一番、カズヤのふざけた言葉を聞いて、私もようやく理解します。この男は、私が呼び掛けていることを知って、そのニヤけ面を浮かべたままわざと放置していたな、と。</p>
<p>だけど、それに対して腹を立てる余裕はありませんでした。もう1秒でも早く、このくすぐったいのを止めてほしかったのです。</p>
<p>「おねがっ、しゃべっ、喋りますがらぁっはははははははっ！！？　ぁはっ、ぁ゛ーーーーっ！！？」<br />
「うんうん。あー、ええと、何だったっけ。あーそうか、『君の依頼主』は誰、だったかな？」</p>
<p>「いらっ、いらいっぬし、はハ――！！？　ぁはっ、ぁははははははははッ！！？　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！？」<br />
「仕方ないなあ、一瞬だけ止めてあげるよ」</p>
<p>「ひぐっ――！！？　ぁ、かは……！　……はーーーーっ！！　げほっ、ごほっ、はーーーーっ！？」<br />
「はい、息継ぎタイム終了～。ここからは回答タイムだ。……少しでも言いよどむようなら、分かるよな？」</p>
<p>「ヒ――！！？　い、いらいぬしッ、依頼主は、組織の――！！！」</p>
<p>私はその時、何を言おうとしたのでしょうか？　くすぐられ続けて、笑い続けて、脳に酸素が行き届いていませんでした。まさか、スパイである私が、情報を漏らそうとしていた？</p>
<p>背筋がひやりとするのを自覚してなお、止まらない口。しかし、その重大な裏切りは寸前のところで阻止されます。</p>
<p>……決して、私の強固な忠義心がそうさせたわけではありません。カズヤが、私の開いた口に<ruby>猿ぐつわ<rt>ボールギャグ</rt></ruby>を押し込んだからです。</p>
<p>「ぁぐぅ――！！！？　ぅごっ、ぉ゛――！！！？」<br />
「ん？　どうしたんだい？　話せば楽になれるってのにさあ？」</p>
<p>「ぅごっ、ぉ゛、ぉぉおおおっ！！？　いあぎっ、ぅぎっ、おいぎぉおおおお！！？」<br />
「え？　何言ってるか分かんない。……そっか、教えてくれないのか。残念だなあ」</p>
<p>落胆するカズヤの前で、私は必死に言葉を発しようとします。しかし、口の中を満たす穴の空いたボールが、唇と舌の動きを邪魔するせいで、口から出るのは言語とは呼べない不明瞭な声ばかり。</p>
<p>彼の右人差し指が、タブレット端末に近づいていく。</p>
<p>「ぁ゛ぐぁぁぁぁぁああああ……！！！？　ぉごぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～ッ！！！！」</p>
<p>ああ、何て悪趣味なのだろう。もはや情報を聞き出すどころではない。ただ私を甚振るだけのくすぐり拷問は、なおも続けられるのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぁぐぁっはっはははははははははははははぁぁぁぁぁあああっ！！！？　ぉごッ！！！？　ぉごぉぉぉっほほほほぉぉぉぉぉぁぁぁあっはっははははははははははははぁぁぁぁぁがぁぁぁぁあッ！！！！」</p>
<p>後悔と絶望。どうして私は、もっと早く何かをしなかったのでしょうか。</p>
<p>何か――どうすればよかったのかは分からない。だけど、何かあったはずです。交渉を試みるとか。作り話でごまかすとか。……あるいは、素直に情報を受け渡してしまうとか。</p>
<p>「いやあ、君は本当に忠義に厚いね。ここまでされて情報を漏らさないスパイなんて、今まで見たことがない。……そうしたら、すぐにでも解放してあげるかもしれないのにさあ」<br />
「ぁぐっ、だぐげえッ！！！？　や゛あ゛！！！！　ぐぐぐっだいおや゛だぁぁぁっはっはははははははははははははははぉごぉぉぉぉぉおおおおおおおッ！！！？」</p>
<p>カズヤはにやにやとした表情で、こちらを見下すだけ。</p>
<p>全身の拘束はびくともせず、言葉を発することができなければ交渉の余地もない。何もできない。ああ、私はこのまま、くすぐり殺されてしまうのかもしれない。それは何て無様な死に様なのだろう。</p>
<p>「ぉごっ、ほ――！！！？　ぉごぉぉぉぉおおおお……！！！！　ぁがはっ、あ゛はっ、ぁ゛ははははははははははははは……！！！？」</p>
<p>意識が薄らいでいく――しかし次の瞬間、不思議なことが起きます。</p>
<p>くすぐり殺されることに対する防衛反応か、あるいはあまりのくすぐったさに神経がバグを引き起こしたのか。私の体に、あまりに深刻な異変が現れたのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ぉごッ、ぉ゛――♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぉ゛っ、あぐ、あ゛――！！！！？　っ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！！！　っ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>背骨が燃えてしまいそうなぐらい熱い。それなのに、全身が鳥肌立つ。</p>
<p>突然浮遊感が襲ってきて、M字に開かされたままの足が地面を探してがたがたと暴れ出す。腰が跳ねる。子宮がまるで鈴のように、くるくると嫌になるぐらいにうずいている。いつの間にか、秘所にぬるぬるとした液体がべっとりと付着している。</p>
<p>生まれて初めての現象。しかし、心当たりはありました。これは、まさか――。</p>
<p>「……君、もしかして<ruby>イ<rt>・</rt></ruby><ruby>ッ<rt>・</rt></ruby><ruby>ち<rt>・</rt></ruby><ruby>ゃ<rt>・</rt></ruby><ruby>っ<rt>・</rt></ruby><ruby>た<rt>・</rt></ruby>？」<br />
「ふぐぉ、ぁ゛――♡♡♡♡♡　え゛――！！！！？」</p>
<p>イク――すなわち性的絶頂。この感覚、この反応はまさしく……。</p>
<p>どれだけ論理的な手順でもってその答えにたどり着いたとしても、心では信じられませんでした。だって、全身をくすぐられて絶頂に至るなんて、おかしいではないですか。</p>
<p>「へえ」</p>
<p>だけどカズヤがそう嗤った瞬間、全身を襲うくすぐったさが強くなります。</p>
<p>マジックハンドがより多く、より早く、より強く、そしてより的確に、私の全身をくすぐり姦してくるのです。</p>
<p>「ぁぐぉ゛っほははははははぉ゛ぉぉぉおおおおおおっ♡♡♡♡♡　ぉごっ、ぉ゛――♡♡♡♡♡　ぁぐぁっはっははははははははははははははぁ゛ぁぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>その感覚、そして私のその反応は、もはや<ruby>答<rt>・</rt></ruby><ruby>え<rt>・</rt></ruby><ruby>合<rt>・</rt></ruby><ruby>わ<rt>・</rt></ruby><ruby>せ<rt>・</rt></ruby>のようでした。</p>
<p>腋の下を指先で執拗にほじくり姦されるのは、1番くすぐったいのに乳首が硬くなるよう。脇腹に指先が食い込んで奥にあるツボを揺らされるのは、苦しいはずなのにやめてほしくない。首筋をなでる指先は優しく、甘いぞくぞくが全身を満たしていくよう。太ももへのくすぐり責めは、外ももはただひたすらにくすぐったく、内ももは他のどこよりも官能的。足の裏を隙間なくかりかりと引っかかれるのは、他のどこよりもくすぐったくて子宮にまで響いてくる。そして、胸、背中、二の腕、腰、膝、ふくらはぎ――今までくすぐられていなかった部位にまで、夥しい数のマジックハンドが及んでいく。</p>
<p>まだまだ、こんなにもくすぐったさが強くなるなんて。だけど、絶望する余裕もありませんでした。</p>
<p>「ぉごッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉぉおおおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁぐっ、ひゃはッ♡♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>体が爆発してしまいそうなくすぐったさに全身をどかどかとたたきのめされて、私はまたあっという間に絶頂に至ってしまいます。そして、2度も無理やり絶頂させられれば、体も、心も、すっかり分からせられてしまうのです。</p>
<p>……これ、気持ちいい。</p>
<p>「くく、くくっ！　まさか、くすぐられるだけでイクなんて。拷問じゃなくて、ご褒美になっちゃってたか？　そりゃ耐えられるわけだ」<br />
「ぉぶっふぉ゛ぉぉぉおおおおおおッ♡♡♡♡♡　ぉ゛ほっ、ぁがっははははははははぁぉ゛ぉぉおおおおおお♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>カズヤの心底さげすむような声が、もはや耳を通りません。あまりにもくすぐったくて、あまりにも気持ちよかったから。</p>
<p>「あーあ。おかげで順番が逆になっちゃったよ。ま、一応<ruby>こ<rt>・</rt></ruby><ruby>れ<rt>・</rt></ruby>もやっとくか」<br />
「ぉ゛あ――♡♡♡♡♡　っぁ゛――！！！！？」</p>
<p>カズヤがタブレット端末を操作した瞬間、新たな感覚。握りこぶしぐらいの大きさの振動する<ruby>球<rt>・</rt></ruby>が、私の秘所に宛がわれたのです。</p>
<p>「ぉ゛ごぉぉおおおおおおっ♡♡♡♡♡　ぁぐぁぁぁぁぁぁぁぁあああああっ♡♡♡♡♡」<br />
「おいおい、まだ始まってすらないぞ？　この電動マッサージ器機能はまだ、位置の調整が甘くてね。こうして、クリトリスに高さを合わせて……よし、せーのっ」</p>
<p>「ぉ゛ぐぉぁ゛ぁぁぁぁああああああああ――ッ♡♡♡♡♡　○%♭×！$☆#▲※～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っぁ゛ぁぁぁああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」<br />
「うわっ！　っははは、すごいな、噴水みたいに潮吹いたよ！」</p>
<p>電動マッサージ器機能とやらの振動が小さな<ruby>陰核<rt>クリトリス</rt></ruby>に宛がわれた瞬間、私は拘束された全身をぎちぎちとのけ反らせて絶頂しました。</p>
<p>芯にまで届くような、重い振動。くすぐったさではない、明確な性的快感が襲ってくる。暗中模索で手に入れた気持ちよさが、まるで手を引っぱって歩かされるように鮮明になっていく。</p>
<p>「ぁぐ、ぁ゛あ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡　ぉごっ、ぉ――……♡♡♡♡♡　ぉ゛ぉぉお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～……♡♡♡♡♡」<br />
「呆けてるところ悪いけどさ、マジックハンドも電マも、まだ動いてるよ？」</p>
<p>「ぉごッ、ぉ゛ぉぉぉおおおおお♡♡♡♡♡　ぉあ゛っはっははははははははははははははははぁ゛ぁぁああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>拷問は続きます。全身へのくすぐり責めに加えて、クリトリスへの電動マッサージ器責め。それは、脳をどろどろに蕩かされていくような心地でした。</p>
<p>本当に、壊れてしまう。私が私でなくなってしまう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それでも、千載一遇のチャンスは突然やってきます。</p>
<p>「さあて、そろそろご機嫌をお伺いしてみようか？　はーい、いったんくすぐったいの止めますねえ。電マも。んで、<ruby>猿ぐつわ<rt>それ</rt></ruby>外しますから、お口あーんしてくださーい」<br />
「あがッ、ぁ゛――♡♡♡♡♡　っヒ――♡♡♡♡♡」</p>
<p>全身を玩ぶマジックハンドと電動マッサージ器が止まり、猿ぐつわが外された瞬間、私は叫びました。</p>
<p>「な゛まえッ、なまえ゛はストレリチアぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああッ♡♡♡♡♡　上がらのめ゛いれッ、そしぎ内部のいらいでッ♡♡♡♡♡　私の、しょぞく、所属はぁぁぁぁぁぁああッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>早く、早く早く早く早く早く早く早く早く早く！！　またあのくすぐったさが襲ってくる前にッ！！　また喋れなくなってしまう前にッ！！？　全部、全部全部全部全部全部全部全部全部全部ッッ！！！</p>
<p>生存本能が、勝手に口を動かす。作り話をするだけの思考すら働いていない。私は今、<ruby>何<rt>・</rt></ruby>を喋っている？</p>
<p>「はっ、ぁ――♡♡♡♡♡　げほっ、ごほ――ッ♡♡♡♡♡　ひーーーー、ひーーーーーーーーッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>解放してもらうために必要なことを思い付く限り全て話して、ぜーぜーとした呼吸を部屋に響かせ始めてから、10秒か、20秒か。</p>
<p>カズヤはパイプ椅子に座ったまま、こちらも見ずに言い放つのでした。</p>
<p>「ふーん。あっそ」</p>
<p>ふたたび動き出す、マジックハンドと電動マッサージ器。</p>
<p>「ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああああ――ッ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああああああどうしでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっへっひゃっはっははははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁあああああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「あー、ちょっと待って。そういや、今日のログボもらってなかったわ」<br />
「やだッ、やだぁぁぁぁぁぁあああああッ♡♡♡♡♡　くすぐっだいのっ、もう嫌ぁ゛ぁぁぁぁああああああああぁぁぁぁああああああッ♡♡♡♡♡　ぐずぐりごろざないでぇぇぇぇぇぇっへっひゃっぁっははははははははぁ゛ぁぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「お？　復刻ガチャあるじゃん！　あー、欲しかったキャラ出てるなあ。こりゃ行くしかないね。天井もやむなしだ」<br />
「わだしっ、わだし、すどれりぢあぁぁぁぁぁっはっはははははははははははぁ゛ぁぁああああああ～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　そしきッ、小ざいどごろでっ――♡♡♡♡♡　拠点の場所は――ッ♡♡♡♡♡　ぁ゛ぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>私は不思議でした。こんなにも必死になって話しているのに、どうして拷問は終わらないのでしょう。そうこうしている間に、私はどんどん言ってはいけないことを吐き出し続けているというのに。</p>
<p>それでも、カズヤの表情は一つも変わらず、むしろ『うるさいなあ』とため息をつくのです。</p>
<p>「種明かしをするとね、君が誰とか、どこの所属とか、誰の依頼で来たとか、どうでもいいんだよ」<br />
「ぇぎ――♡♡♡♡♡　っひ――♡♡♡♡♡　な゛、ぇ――♡♡♡♡♡」</p>
<p>「だって、<ruby>僕<rt>・</rt></ruby><ruby>が<rt>・</rt></ruby><ruby>君<rt>・</rt></ruby><ruby>を<rt>・</rt></ruby><ruby>呼<rt>・</rt></ruby><ruby>ん<rt>・</rt></ruby><ruby>だ<rt>・</rt></ruby><ruby>よ<rt>・</rt></ruby><ruby>う<rt>・</rt></ruby><ruby>な<rt>・</rt></ruby><ruby>も<rt>・</rt></ruby><ruby>の<rt>・</rt></ruby>なんだから」</p>
<p>意味が分からない。</p>
<p>「分からない？　くすぐられすぎて、頭がばかになっちゃったかな？」</p>
<p>私のことを侮辱する言葉すら、もうどうでもいい。ただ、意味が分からない。</p>
<p>「つまり、こうだ――僕は<ruby>遊<rt>・</rt></ruby><ruby>び<rt>・</rt></ruby><ruby>相<rt>・</rt></ruby><ruby>手<rt>・</rt></ruby>が欲しかったんだよ。僕の作った<ruby>ダ<rt>・</rt></ruby><ruby>ン<rt>・</rt></ruby><ruby>ジ<rt>・</rt></ruby><ruby>ョ<rt>・</rt></ruby><ruby>ン<rt>・</rt></ruby>に挑戦してくれる遊び相手が、さ」<br />
「ぉ゛、ぉ゛ぉぉおお～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ぁはひッ♡♡♡♡♡　ひひひひひひぎっひひひひひぃぃぃいい～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「昔遊んだことのあるビデオゲームなんだけどね。僕は魔王になって、ダンジョンにやってくる勇者たちを返り討ちにしてやるんだ。間抜けな勇者たちを罠にはめてやった時の爽快感と言ったらさあ！」<br />
「ぁぉ゛ぉぉおおおッ♡♡♡♡♡　わぎのしだや゛ぁ゛ぁぁっはっはははははははははははぁ゛ぁぁぁあああああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡　ッ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>「もう本当にやり込んで、高難易度モードも、隠しステージも、対人戦も、RTA（リアルタイムアタック）だってやり尽くした。そう、やり尽くしちゃったんだ。その時はとんでもない喪失感を覚えたよ。続編もないし、クローン系の作品はクソゲーばっか」<br />
「ぁ゛ぁぁああ足の裏もやめでぇぇぇぇっへへへへへへへへへぇぇぇぇええええッ♡♡♡♡♡　いぐっ、イっぢゃッ♡♡♡♡♡　っぁ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ッ♡♡♡♡♡」</p>
<p>「……だから思ったんだ。『ああそうだ、現実世界でやればいいんだ』って。『スパイ潰し』とか言って、ちょっとあおってやれば、それっぽいやつらがたくさん来るんじゃないか。狙い通りだった」</p>
<p>こんなにも笑い悶え絶頂し続けてなお、不思議と脳にまで入り込んでくる、くだらない話。</p>
<p>私はようやく全てを理解したのでした。『スパイ潰し』と呼ばれる施設の実態。どうしてスパイたちはそこに赴き、そして全て消息を絶ったのか。そして、この男と対面した時に感じた、寒気の正体。</p>
<p>それは全て、まるで子どものような動機から始まったこと。頭のよい異常者の奇行。</p>
<p>「――君は本当によく頑張ってくれたけど……もうゲームオーバーだ♪」</p>
<p>男のその言葉は私にとって、死の宣告のように聞こえたのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「やだっ、やだぁ゛ぁぁぁぁああっひゃっはははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁあああああッ♡♡♡♡♡　たすげでっ、ハンドラぁッ♡♡♡♡♡　おがあざんぁぁぁぁぁぁぁぁぁっひゃっははははははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁあああ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>私は全身をくすぐり姦され、クリトリスを震わせられながらイキ続けます。どれだけ頼りにしている人物を呼んでも、心の中でひそかに抱いていた呼び名すら、今の私には何の救いにもならない。……そもそも、私にそれを呼ぶ資格はあるのでしょうか？　つい先ほど、私は重大な裏切りを果たしたというのに。</p>
<p>くすぐったさと、気持ちよさと、後悔と、絶望と、罪悪――心の中でいろいろな感情が混ざり合って、まっくろに濁っていく。</p>
<p>「ああ、安心しな。ゲームオーバーって言っても、別に死ぬわけじゃないから。さすがに、現実で人死には勘弁だよ」</p>
<p>笑いイキ続ける私に、カズヤが言いました。</p>
<p>「捕まえた人たちは、どこかに売ってあげることにしてるんだ。中でも、女性はこうやって調教コース♪　僕はあんまし、そういうことに興味ないから詳しくは知らないけど。金持ちの性欲の捌け口になるか、ステージで見せ物になるか、笑いイキするだけの展示品になるか――ま、買い手次第だね」</p>
<p>『素晴らしい慈善事業だろう？』――そんなふざけた言葉にいら立ちを覚えることすらできず、私は笑い、イキ続けます。</p>
<p>「もう前の生活には戻れないだろうけど。ま、いいよね？　君、こんなに気持ちよさそうにしてるんだからさ」</p>
<p>男の言葉がするすると耳を入って、脳を冒していく。</p>
<p>それで、気付きました。今、私はとっても気持ちよさそうにしている、って。</p>
<p>「ぁ゛はッ♡♡♡♡♡　ぁ゛っはははははははははははははぁぁぁぁぁぁああッ♡♡♡♡♡　きもぢひっ、きもぢぃぃぃっひっひゃっははははははははぁぁぁぁぁああ゛～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　っぁ゛ぁぁあ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>スパイとしての誇りが、組織に育てられた恩義が、ハンドラーに対する愛情が――全ての感情が、まっくろな気持ちよさに溶けていく。何もできず、何も考えられない。ただ、気持ちいい。</p>
<p>全てが溶けていく中、ふと思い出す。どうして、私は&#8221;ストレリチア&#8221;なんだっけ？　ああそうだ、名付け親のハンドラーが言ったんだ。橙色のストレリチアの花言葉は『輝かしい未来』――。</p>
<p>「ぁはははははははぁぁぁぁぁぁぁぁ♡♡♡♡♡　ぐすぐっだひッ♡♡♡♡♡　ぐすぐっだひのぎもぢっひひひひひひぃぃぃぃいいッ♡♡♡♡♡　もっとっ、もっどぐすぐ――ひゃはぁぁ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡　ッ゛ッッ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～♡♡♡♡♡」</p>
<p>私は若かった。時間はまだ、たくさんあった。</p>
<p>まっくろな世界の中、私はそのたっぷりの時間を、全身をくすぐられ、イキ続けることになったのでした。</p>
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