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◆あらすじ
ゆるふわ系保育士の義姉が、風呂場で義弟にソーププレイをします。ムチムチな身体と甘い言葉、優しい責めに、義弟は2人の関係に戸惑いつつも快楽で蕩かされることに。乳首や蟻の門渡り、睾丸への責めで性感を極限まで高められて、全身ズリで何度も射精します。
僕には義理の姉がいる。年は24歳で、職業は保育士だ。
優しそうな垂れ目に、柔らかくウェーブを描いた髪。見た目も性格もふわふわとした人で、マイペースだけど誰にたいしても人当たりが良い。
仕事で家に帰ることが少ない父や義母の代わりに、家事をしてくれる。
そんな人だから、親が再婚した時も僕たちはすぐに打ち解けることができた。まさに、一人っ子だった僕にとって理想の義姉だ。
だけど、1つだけ困ったことがある。それは。
――――
――
「お背中お流ししまぁーす」
「うわぁっ!? と、智子さん、風呂には入らないでくださいって何度も……!?」
「『智子さん』じゃないでしょ? 『ね』『え』『さ』『ん』♪」
「ね、姉さん。今はそうゆう話じゃ……」
父と義母が仕事で帰ってこれない時、智子さん改め姉さんは決まって僕といっしょに風呂に入ろうとしてくる。
(実際、父と義母は帰ってこないことのほうが多い。つまり、ほぼ毎日だ)
「ほらほら、座って座ってぇ」
「っ……! そ、そんな引っ張らないで……!」
浴槽から引き上げられる僕の腕に、姉さんの胸が当たる。
バスタオルを巻いていても、姉さんの豊満な身体は隠しようがない。グラビアアイドルのようにグラマラスというわけではないけど、どこもかしこも肉々しい。
とにかく大きな胸、屈むとおへそが一文字に潰れるお腹、迫力を感じるお尻と太もも。どれを取っても、僕には刺激が強すぎた。
姉さんは意外と力が強い。その気になれば、抵抗する僕の身体ごと抱え上げられてしまうほど。
だから、僕はある程度の抵抗で諦める。そして、くれぐれも勃起した男性器を見られないように、注意しながら椅子に座った。
「それじゃあ、始めまーす」
「…………」
姉さんは返事を待つこともなく、泡立ったボディタオルを僕の背中に押し付けた。
「……風呂の椅子、新しくしたの姉さんですか?」
「そうだよぉ」
「前の、まだ使えたと思うんですけど」
「ふふふ、これはすっごく良いものなんだよ」
(風呂の椅子に良いも悪いも……)
「学校はどうだった?」
「どうもこうも、いつもどおりですよ」
「女の子から告白されたとかさぁ」
「僕が告白されるとでも?」
「そっか。……ふふふっ」
「なんで笑うんですか」
背中を洗っている間にするのは、そんな取りとめのない世間話。
だけど、僕たちの口数はだんだんと少なくなってゆく。
姉さんの指がほんの少し、本当にほんの少し、ボディタオルからはみ出す。
柔らかな指先が僕を背中を撫でた。
「っ」
「…………」
ゾクッとした刺激に、僕の身体が少しだけ跳ねた。
姉さんは何も言わない。だけど、僕はそれを始まりの合図だと認識していた。
「……っ、……」
指の腹、指全体、手のひら。
ボディタオルのゴシゴシとした感触がなくなってゆき、代わりにヌルヌルスリスリとした感触が増えてゆく。
パサッ。
そして、ボディタオルが浴室の床に落ちた。
「ぅくっ……! ひ……!? ぁ……」
「ほんと、敏感だね。背中」
背中を丸めて縮こまる僕に、姉さんは熱い声を落とした。
それは明らかにイケないことだった。間違いなく、姉と弟の営みを超えていた。
この関係って、どうなんだろう? 僕はいつも悩む。
姉さんはどうゆうつもりで僕にこうしているのだろう? 僕はどこまで甘えて良いのだろう?
姉さんは僕にこんなことをしてもキスは絶対にしないし、セックスなんてもっての外だった。姉さんは姉さんなりに、どこかで一線を守っているつもりなのかもしれない。
だけど、僕は。
「いいんだよ。ぜーんぶ私に任せて」
「ひぃぅっ!?」
いつもと同じ悩みは、いつもと同じ理由で吹き飛ばされた。
背中を撫でていた両手が、脇の下をとおって胸に伸びてきた。
「ぅあ……っ! く、ぁ……、ひゃ……!?」
「乳首きもちい?」
姉さんは僕の1番弱いところを知っていた。そして、その触り方も。
乳首が人差し指の先でクルクルとなぞられる。石鹸の付いた指はすべりが良い。少しくすぐったいような、切ないような、不思議な快感だ。
ゾワゾワして、全身に鳥肌が立つ。それなのに、身体はすごく熱い。
「ぁ、あぁっ! ひゃう……、うぅ……っ!」
「その声、すごく可愛い」
姉さんは身を乗り出して僕の耳元で囁いた。
背中に姉さんの大きな胸が押し付けられる。いつの間にか、身体に巻いていたタオルは取ってしまっていたらしい。マシュマロのような柔らかな感触の中に、ツンと勃った硬い乳首を感じた。
「んっ、あ……っ。これ、きもちい……っ」
何を思ったか、姉さんは自分の胸を前後させ始める。
身体の前では乳首をくすぐられ、背後では硬い乳首に背筋をなぞられる。快感に挟まれて、どうすれば良いのか分からなくなってしまう。
「ぅあっ、ひっ!? ね、ねえさぁん……っ!」
僕は思わず、喘ぎながら『姉さん』と呼んだ。
そう呼ぶのはまだ恥ずかしいけれど、本人にせがまれてたびたび使うようになった言葉だ。
「~~~~!」
その言葉自体か、情けない声音か、何かあったのだろう。
姉さんの琴線に、嫌に触れたらしい。
「今の、すごくドキドキしちゃったぁ」
「へ、ひぃっ!? な、そんな、激ひっ!!?」
「ねぇ、『姉さん』ってもう1度言ってぇ」
「そ、そんな、いつも、言ってぇっ!?」
「やだ、気持ち良くなった声で、『姉さん』って言って欲しいの」
意図を理解できても、改めてお願いされると嫌に恥ずかしい。
「言ってくれるまで、ずーっと気持ち良くしちゃうから」
「ぅあっ!? ちくび、だめっ! ね、ねえさんっ!!?」
「うふふ。もっと言ってぇ」
「ねえさんっ!? だめ、気持ちよすぎへ、おかひっ!? ねえさぁんっ!!」
「うふふふふ……っ」
それから、僕は姉さんが満足するまで何度も『姉さん』と呼ばせられ、その間ずっと乳首をいじめられ続けた。
石鹸のせいでヒリヒリだとかはまったくない。けれど、快感が強すぎておかしくなりそうだ。
姉さんが囁く。
「今日はこれだけじゃないんだよ?」
「ぇへひっ!? ひぃぃぃっ!!?」
僕の上げたそれは、喘ぎ声というよりは悲鳴に近かった。
「ここ、すっごい気持ち良いんだってぇ」
「ねえ、さんっ!? そ、そこはっ! そこはぁぁっ!?」
姉さんが手を這わせているのは僕の股間。しかも、男性器とお尻の穴の間、会陰だとか蟻の門渡りだとか呼ばれている場所だ。
何もないところを指先で小さくこちょこちょと。それだけで、ゾワゾワとした何かが背骨を上って、頭にまで響いてくる。
初めての快感に僕は戸惑い続けた。
今まで、こんなことされたことなんてなかったのに。座っているのにどうやって?
そこで、僕は気付いた。僕の座っている椅子はお尻のところがくぼんでいて、これをするのにすごく都合が良いことに。
「言ったでしょ? この椅子はいいものだって」
後ろで姉さんが笑う。
「この椅子って、こうゆうことするためのものなんだよ。大人のホテルにもあるんだって」
そんなものを、よく家の風呂場に置く。父さんと義母さんに見られたら何て言われるだろうか。
「お母さんがいいって。『私にも使わせてね』って言ってたよ」
「そんなひっ!? なにひてっ!? っ、ぁ、~~~~!!」
親子揃って何をしているんだろう。僕の抗議の言葉は、自分自身の喘ぎ声にかき消されていった。
姉さんは僕を後ろから抱きしめて、右手で股間を、左手で乳首を弄り続ける。
「ぅあっひっ!? ひゅあっ、ひぃぃっ!? ぁ、ぁあぁぁ~~~~っ!!?」
時折、指がお尻の穴に触れたり、睾丸をくすぐられたり。動きが変わるたびに、自分のお尻の穴がヒクヒクと動いているのが分かった。
「うふふ。指がパクパクされて、お魚さんみたい」
そして、そこを触られる。指が中に入ることはないけれど、そう言われると湯船に入っていないのにのぼせてしまいそうなぐらい恥ずかしかった。
姉さんが僕の身体の前を覗き込んだ。
「おちんちん、もうビクビクしてる」
僕の男性器は、陰茎や亀頭にはまったく触れられていないというのに、いつ射精してもおかしくないぐらい勃起していた。
こんなきれいな姉さんに、ムチムチの身体を押し付けられて、いやらしいところを責められ続けたらそうなってしまうのも無理はないだろう。
もう、恥ずかしいだとか、姉弟なのにだとか考えている余裕もない。射精したい。僕の頭はそれだけに支配されつつあった。
だけど、姉さんは突然立ち上がり、浴室の扉を開ける。
「ちょっと待ってね」
そして、ペタペタと足音を立てて出て行ってしまうんだ。
これでは生殺しだ。
僕は椅子に座ったままポツンと独り取り残される。浴室の扉が開いたせいか、それとも背中の温もりがなくなってしまったせいか、身体が酷く冷えている気がした。
だけど、またペタペタという足音が戻って来る。
「おまたせー」
満面の笑みを浮かべた姉さんの手には、大きく平べったい灰色の何かを抱えていた。
「ちょっと場所空けてねぇ。マット敷くから」
姉さんが浴室の床に置いたそれは、ビニール製のマットだった。その大きさは浴室の床をほとんど覆ってしまうほど。
昔、通販番組でエアベッドを見たことを思い出した。
またこんなものを買って……。僕はその言葉を飲み込んだ。
「ここ、ここに寝て」
「う、うん……」
姉さんはマットをぽんぽんと叩く。
姉さんの目の前で、裸で、仰向けに寝かせられるのはすごく恥ずかしい。
「ごめんねぇ、おっぱい寂しくさせちゃったね」
「ぁくっ!? ぅ、ひゃ、ぁあぁぁ……っ!」
仰向けに寝た僕の乳首を、姉さんは間髪入れずにくすぐってくる。
少しだけ元気をなくした男性器が、一直線に天井を指すほど硬く勃起した。
「これはね、お風呂でイチャイチャするためのマットなんだよ。大人のお店では、女の人が男の人にサービスするんだって」
姉さんが、僕の身体に覆いかぶさる。僕の胸の上で、姉さんの大きな胸がグニュリと潰れた。
「私があなたにサービスしてあげる。いろいろ試させてね?」
キスができそうな距離で微笑む姉さんの表情は、相変わらず柔らかい。
だけど、その目は僕に『逃さないよ?』と言っているような気がした。
「ふぁ、ぁ、ぁあぁぁ~~……っ!」
姉さんが身体を密着させてくる。
全身に姉さんの柔らかさや体温といっしょに、身体が溶け出しそうな幸福感を覚える。人の身体ってこんなに気持ち良かったのかと思うぐらい、ただ抱き締められるだけで絶頂してしまいそうだった。
「んっ、んしょっ。どうかな、きもちい?」
「ぁ、ひゃ、ね、ねえさっ!? それ、すご……っ! ぁ、あぁぁ……っ!?」
そして、抱き締められたまま身体を上下にこすられる。
硬くなった乳首が、姉さんの柔らかな胸の上で転がされる。時折、乳首と乳首がこすれあって、強い快楽が生じた。
さらに強烈なのが男性器だ。
姉さんのお腹に埋まって、陰茎が温かい柔らかさに包まれる。石鹸のヌルヌルも合わさって、スライムか何かに包まれてしごかれているような心地だ。
時折、おへそに亀頭がピタッとはまって、クニュリと優しく咀嚼される。
ずっと、乳首や男性器の根本、お尻の穴近くを愛撫されていたんだ。
こんなの耐えられるわけがなかった。
「っ、ぅうっ!? ~~!! ~~~~~~!!」
「ぁ、……ふふふっ。おちんちん、すっごくビクビクしてる」
僕は姉さんのお腹に射精した。これでは三こすり半もいいところだ。
姉さんが身体を持ち上げると、白い泡の中にドロっとしたものが混ざっているのが分かる。
僕は、それが姉さんのおへそから垂れているのをぼうっと見つめる。気持ちが良すぎて、少し放心していた。
「ぅひゃぁっ!?」
だけど、僕は快楽でもって意識を無理やり覚醒させられる。
姉さんがまた、僕の乳首を指でクリクリといじめてきた。
「身体、さっきよりビクビクしてる。イッた後って敏感?」
「ね、ねえさんんんっ!? ど、どうしへっ! ひゃ、ぁ、あぁぁっ!?」
さっきと同じ責められ方なのに、不思議と気持ち良く感じる。姉さんが笑うとおり、射精した後の身体は敏感になっているようだ。
「さっき言ったよぉ? 『いろいろ試させて』って」
姉さんが笑う。どうやら、1回射精しただけでは満足してくれないらしい。
「あなただってそうじゃない。ほら、おちんちんもう大きくなってる」
僕の男性器は乳首を責められただけでまた硬く勃起していた。
それから、僕は男性器と乳首を交互、あるいは同時に犯され続けた。
「やっぱり手は気持ち良いよね。何回もシたから知ってるよ?」
「んっ、ふ……。ぁ、んん……っ」
手で男性器をしごかれるのは、今までに何回もされてきたことだ。
だけど、何回されていても気持ち良いものは気持ち良い。乳首を責められた時のゾワゾワ感だとかじゃなくて、搾り取られるような率直な快感を覚えた。
「だけど、それだけじゃ足りないよね?」
「ひゃっ!? ぁっ、そんな、いっしょになんてぇ……っ!?」
「ふふっ。すっごく嬉しそうな顔。とろとろしてる」
だけど、楽しそうな姉さんは僕をとことん弄び始める。
陰茎をしごくのではなく、亀頭を中心にこすり始める。そして、空いた手で僕の乳首を弄る。
どちらもゾワゾワとして、居ても立ってもいられないような快感だ。自分の顔がだらしがなくなっていくのが分かった。
「石鹸付いてると口は無理だから、代わりにこっちでね」
「ぅぁ、あぁぁ~~……っ! ふぁ、ぁぁぁ……!?」
また上から覆いかぶさられて、今度は男性器を太ももに挟まられる。
お腹に押し付けられるよりも弾力を感じた。だけど、両脚を締めなければならず、少し大変そうだ。
「あ、これ良いかも」
「ひゃ、ぁ、ふぁぁ……っ!?」
姉さんは体勢を変えて、太ももではなく膝の裏でに挟み込んで男性器を圧迫し始める。肉は薄いけど力を入れやすい分、圧迫感も強まった気がした。
そのまま、姉さんは僕に添い寝するように位置を変える。片腕で男性器をしごいている膝を上下に動かして、もう片方の手で乳首を弄り続けていた。
「気持ち良いね。耳まで真っ赤だよ?」
「ふぃぃ……っ!? ひゃっ、み、耳、だめ……!?」
時折、姉さんはイタズラで僕の耳を甘噛みした。それだけで、自分の身体が何倍も敏感になるような気がした。
「おちんちん踏まれるのが良いって人も多いみたいだよ?」
「んぐっ!? ぅあっ、なにこれっ!? す、すごひぃぃっ!?」
男性器を足の裏で踏まれる。その体勢は、子供のときに流行った電気あんまのようだった。
陰茎をグリグリと踏み潰したり、亀頭を指でくすぐられたり、足が細かく振動して男性器全体を震わせられたり。
その快感もさることながら、姉さんに踏まれるという背徳感がさらに興奮を呼んだ。
「っ、うっ! ~~~~!」
その結果、僕はあっという間に射精してしまう。
だけど、本番はこれからだった。
「ほーれ、乳首こちょこちょこちょー」
「ぅひっ!? ね、ねえさんっ! そ、そんな、足でぇぇっ!?」
足で射精させられた後、今度は胸を踏まれた。
両足の親指や人差し指で乳首をくすぐられたり、挟まれたり。
指にくらべたら、動きはぎこちない。だけど、ただの足が何だかすごくいやらしいもののように感じられて、またすぐに勃起してしまった。
「うふふふっ。これ、ちょっとくすぐったぁい」
「ひゃぃぃっ!? そ、そんなところまでぇぇ……っ!?」
左手で男性器を掴まれ、右腋の下に押し付けられる。姉さんの腋の下は思いの外柔らかく、亀頭がすっぽりと包まれるようだった。
肩を動かして男性器をしごくたびに、姉さんはくすぐったさで小さく笑い声を漏らす。それが何だか喘ぎ声を上げているようで、ただ責められているのとは違う興奮が湧き上がった。
「くっふふ。こっちも、寂しくしちゃいけないよね?」
「ひゃっ!? だ、だからっ、いっしょにしちゃぁっ!?」
持ち上げられた右手の先で、自分の手持ち無沙汰を解消するように僕の乳首を弄り始める。
くすぐったさを我慢しているためか、乳首の責め方が少しだけ雑だ。だけど、そのせいで責め方が不規則になる。動かないと思ったら、急に強く引っ掻かれたりして、僕は翻弄され続けた。
乳首責めで勃起させられて、また搾られる。それを何度も繰り返す。
そうやって、僕は姉さんの身体のいろいろな部分でイかせられた。お腹、手、太もも、膝裏、足裏、腋の下。どれもこれも全部違う気持ち良さだった。
射精するたびに、乳首の快感が増していくような気がした。
だけど、乳首の快感は底なしに増えていくけれど、体力には限界があった。
「次で最後にしよっか」
姉さんが優しく笑う。
すでにグッタリしていた僕は、その言葉に安堵しながら、どこか名残惜しく感じられた。
姉さんが僕の腰に馬乗りになる。
姉さんの全身が僕の視界に入る。どこもかしこも大きくて、ムチムチしていて、柔らかくて。
そして、優しくて熱い微笑み。きっと、姉さん以上の女性に出会うことなんてこれから一生ないだろう。
「いくよ? えいっ」
姉さんの姿にあらためて見惚れていると突然、姉さんは腰を下ろしてお尻を僕の身体に勢い良く打ち付ける。
半立ちだった男性器にズニュリという感触が走って、思わずギョッとした。
「っ、ふふ。ビックリした?」
だけど、よくよく見てみると姉さんとつながったわけではなかった。姉さんは大きなお尻に男性器を挟んでいるだけ。お尻の肉に入り切らない裏筋側が、ひんやりと外気に晒されていた。
そして、姉さんはそのまま腰を上下に振り始める。
「んっ、しょっ。これ、エッチしてるみたい……」
「っ……、ぁ……!」
僕の腰の上に跨って腰を振る。それは、姉さんが言うとおり本当のセックスをしているようだった。
もう何回も射精して限界。男性器も感覚がなくなりかけているというのに、胸から熱い何かがこみ上げてくるの感じた。
しぼんだ男性器がまた徐々に勃起していく。姉さんはそれを待ち切れず、空いた両手で乳首を苛めてきた。
「んひぃっ!? ひゃ、ぁあぁぁっ!」
「今日ですっごく敏感になっちゃったね。そのうち、乳首だけでイけちゃいそ」
それから、僕は姉さんが腰を振るたびに、乳首を責めるたびに喘ぎ声を上げ続けた。
『乳首だけでイけちゃいそう』
姉さんは冗談めかしてそう言ったけど、実際のところ本当にイってしまいそうだった。
散々射精して、僕の中はもう空っぽ。
それなのに、姉さんが腰を振る姿が僕の男性器を硬くして、乳首への快感が僕の中から何かを搾り出そうとしている。
「~~~~っ!!? ひぃっ!? ~~~~~~っ!! ~~~~~~~~!!!」
何も射精ていないのに、絶頂に近い快感が何度も僕の腰を打つ。
射精して射精して、とことん射精した後に、未知の快感があった。
気持ち良さのあまりポロポロと涙がこぼれて、もう腰を振る姉さんの姿すらまともに見れない。
だけど、その言葉だけはハッキリと聞こえた。
「……少しぐらい、良いよね」
次の瞬間、僕は呼吸が止まる心地がした。いや。事実、呼吸は止まったんだ。
「むぐぅっ!!? んぐっ!! ~~~~っ!!? ~~~~~~~~!!」
「ちゅっ……れろ……、ん……っ!」
姉さんが突然、僕に口づけしてきたから。
今までたくさんこれをしてきたけど、キスをされたのは初めてだった。
その動きは、乳首や男性器を責められるよりどこかぎこちない。
だけど、媚薬を飲んだように、僕の身体がカァっと熱くなってゆく。
「んむっ、ちゅ……っ。れろ……っ! ぷはっ。気持ち、いいね……っ」
姉さんの真っ赤で温かな笑顔を見て、僕の興奮は最高潮に上った。
「ぅあっ!! っ!!? ~~~~~~~~~~!!! ~~~~~~~~~~~~!!? ~~~~~~~~~~!!」
何度も射精したというのに、最後の射精は最初と変わらないぐらい勢いが良かった。
最後に残ったカスを溜めて溜めて溜めて、いっきに解き放ったかのよう。そして、その分だけ快感も大きくなる。
僕は無意識のうちに姉さんを強く抱き締めながら、最後の1滴まで精液を吐き出し続けた。
「がんばったね。ぜーんぶ、射精していいよ」
姉さんは僕の長い長い絶頂が終わるまでの間、ずっと頭を優しく撫でてくれていた。
――――
――
姉さんに背中を流してもらってから5分ほど後。僕たちは2人揃って湯船に浸かっていた。
身体の芯は燃えそうなほど熱かったけど、ずっと裸でいたせいで身体の外が冷えていた。
絶頂の余韻はまだ完全には抜けきっていない。今でも、乳首がジンジンと変にうずくし、男性器がゾワゾワとする。お湯の流れに当たるだけでも腰が浮いてしまいそう。
「また明日も入ろうねー」
姉さんが僕の隣で笑う。その言葉に僕は返事ができなかった。
いつも姉さんに流されてしまっているけれど、終わった後はいつも罪悪感に苛まれる。義理とは言っても、姉弟でこんなことをして良いのだろうか?
そもそも、姉さんはどうしてこんなことを……。
「ひゃっ」
結局、僕の思考は遮られる。姉さんが背を向けていた僕のことを後ろから抱きしめたから。
「いや?」
耳元で姉さんの悲しそうな声が聞こえた。当然、僕はうろたえた。
「ぇ? あ、違、いやなんてこと……っ!」
「そうだよね、いやだよね。いっつも私が無理やりお風呂場に来てるだけだもん」
「えっと、だから、その。そうゆうつもりじゃなくて。」
「私、嫌われちゃったかなぁ」
「そんなこと――!!」
浴室というのは声が嫌によく響く。
「……、ない……です……」
反響する自分の言葉で我に返った後の言葉は、とても弱々しかった。
お湯はだいぶぬるくなっているのに、いっきにのぼせた気がした。
「…………」
姉さんはそっぽを向いたまま何も言わない。
ピチョン、ピチョンと天井からお湯が垂れる音がするだけ。沈黙が辛かった。
「あの、姉さん。えっと」
張り詰めた空気を何とかしようと、僕が声を上げた瞬間だった。
「わっ、ぁっ! んむぅっ!? ん……!?」
姉さんに思いっきり頬を掴まれる。
自分の口に触れたのが姉さんの唇だと気付くのは、数秒経ってからのことだった。
「えへへへ。先に上がってるね」
真っ赤な顔になった僕を尻目に、姉さんはザブンと湯船から立ち上がって去ってゆく。
出ていく時、姉さんの全身が目に映る。
手、太もも、足の裏、腋の下、僕を責めたさまざまな部位。そのすべてが、以前よりもずっといやらしいものに感じられた。
「……はぁぁ~~~……」
これ以上入っているとのぼせそうだ。
姉弟では絶対に超えてはならない線の先。姉さんに手を引かれて、一歩、また一歩と進んで行っている気がした。
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