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◆あらすじ
学校ではいつも独りで過ごしている根暗な女子高生が、放課後にトイレの個室で乳首オナニーをします。誰にも明かせない趣味。バレてしまいそうになるほど感度がどんどん高まってしまい、最後は乳首弄りだけで絶頂してしまうのです。
2年4組、高良沙織。
勉強も運動も並、友達も恋人もいない。
私にとって、高校生活はつまらないものだった。
残りの高校生活は1年と何ヶ月か。きっと、このまま何の刺激もないまま卒業してゆくのだろうと思っていた。
少し前までは。
放課後。私はカバンも持ったまま校舎C棟1階西の女子トイレに入る。
被服室や調理室が側にあるだけで、放課後は人通りが少ない場所。だけど、校庭からは近く、運動部たちの男女入り混じった声が聞こえる。
程よいスリルを感じられる、私のお気に入りだった。
いつもどおり。女子トイレの中には誰もいない。
私は1番窓に近い、奥の個室に入った。
そして、真っ白の味気ないショーツを下ろし、スカートを持ち上げて洋式の便座に座る。
(濡れてる)
自分のアソコが、もうグショグショに濡れているのに気づいた。午前からずっと考えていたから仕方がない。
(もう待ちきれない)
始めよう。
私は、半ばがっつくように、自分の胸に手を伸ばした。
「っ」
鼻から吐息が漏れる。私はブラウスの上から自分の胸を揉み続ける。
はっきり言って、衣服の上から揉んでもそんなに気持ち良くはない。
だけど、揉み続ける。じっくりコトコトと煮込んでこそ、この後が気持ち良くなることを知っているからだ。
それは紛れもなくオナニーだった。
学校のトイレでこんなことをしてしまったのは、2年になったばかりの時が最初。ネットで見てしまった動画が原因だった。
それは、可愛い女の子が大勢の前でイケないことをする内容だった。
絶対に恥ずかしいはずなのに、その人は大勢の前でするとすごく気持ち良さそうにするんだ。
エッチの仕方は知っているけど、私は『2人きりで誰にも見つからないようにするもの』だと思っていた。
だから、その動画は衝撃的だった。そして、自分の部屋でするのが物足りなくなってしまった。
それから1週間ほど悶々とした時間が過ぎて、『もう我慢できない!』と駆け込んだのがここの個室だった。
びっくりするぐらい気持ち良くて、それから私はほとんど毎日ここのトイレに通っている。
「っ……、……」
身体が温まってきた。そろそろ、次に行こう。
ブラウスとシャツのボタンを外す。そして、次に白いブラ。
バストサイズはC。年齢を考えれば、平均かそれより少し大きいぐらい。
(誰も居ない)
私は改めて耳を澄ませてから、ブラのホックを外した。
このときにすぐ付け外しできるよう、私はフロントホックのブラを愛用している。
ブラが2つに割れて、乳首が露出した。汗ばんだ上半身が外気に晒されて心地良い。
私は乳輪も乳首も小さいほうだと思う。色もキレイだ。
正直言って、こんなことをし続けて乳首が変に大きくなったり、色が汚くなったりしないか不安ではある。
だけど、止められない。こんなに気持ち良いのだから。
私は胸の付け根に手を当てて、持ち上げるようにゆっくりと揉みしだき始めた。
「っ、ふぅ……」
やっぱり、直は気持ち良い。
胸の奥にある気持ち良いところまで、しっかり指が突き刺さる。
ここまで来たら、もう戻れない。
もし、今トイレの個室が間違って開いてしまったら、言い逃れなんてできないだろう。
明らかに一線を超えていることを考えると、ますます興奮してしまう。
もっとギリギリのラインまで。
私の指が自然と私自身を追い込んでゆく。
「ひゃっ、つ……」
胸を揉むだけじゃない。下乳から腋の下までを指でなぞる。
ゾワゾワとしたくすぐったさにも似た快感に、声を抑えられなくなってしまう。
「うっ、ぁ、あ……」
胸を下から支えて、ブルブルと振動させるように揺らす。
これが意外と、胸の奥にまで響いてくる感じがして気持ち良い。いつか電マを2つ買って、最大出力で胸に押し付けてやりたいと思っているぐらい。
もっと。もっと。
これをしている時、私の手は決まってイジワルになる。
親指と人差し指が、私の両乳首を思いっきり捻り上げた。
「っひぃぃっ!?」
もし聞かれていたら逃れようもない明らかな悲鳴が、女子トイレを響かせた。
「っ、ふぐっ! んう゛ぅっ!」
私は反射的に口を塞ぐ。鼻からみっともない声が漏れる。
だけど、乳首を弄る手は止まらない。止められない。
「う゛、っくぅ……!? ひっ、んんんんっ!」
あぁ、これだ。
私は以前、頭の先からつまさきまで、全身のありとあらゆるところを触って実験してみたことがある。
アソコは気持ち良いけど何か違う。お尻は別に気持ち良くない。他の場所も鈍感で何も感じないか、ただくすぐったいだけだった。
実験の結果、私を1番満たしてくれるのは胸だった。とくに、乳首を触ると、全身がポカポカとした何かに包まれた気分になる。
そうやって乳首で遊んでいるうちに、そこだけで軽くイケるようになってしまった。
「ひゃ、はぁ……! んふっ、~~~~っ!」
私は前のめりになりながら自分の乳首を責め続けた。
窓の向こうから運動部たちの声がするたび、『声を抑えなきゃ』と思う反面興奮する。
気持ち良さで頭がぼうっとする。
まるで夢見心地。だけど次の瞬間、私の意識はいっきに現実へと引き戻される。
「――今日これからどーするよ?」
話し声がする。女子の声。しかも、すごく近くで。
間違いない。トイレに誰かが来たんだ。
「私6時からバイトなんだけどー」
「は、マジ? 時間ねーじゃん」
さすがに、私の手も一瞬止まる。
いつから居た? 半分トリップしていたこともあって、喘ぎ声が聞かれてたのではないか不安になる。
人数は3人。
どんな経緯で来たかは分からないけど、声だけでかぎりなくギャル寄りの女子たちであることが分かる。 はっきり言って、私と正反対で、すごく苦手な人種だ。
「バイトと言えばさー。この前『イイかも』って言ってたバイト先の人ぉ」
「あーだめ。アイツやっぱないわ。なんか馴れ馴れしいんだよね」
「はー。マジ最悪じゃん」
彼女たちは各々個室に入り、個室越しに会話を始める。私の居る場所を挟んで、マナーも何もなしに喚き始めるんだ。
どうやら、まだバレてはいないらしい。
最高だ。
安堵と興奮がいっきに湧き出す。
たとえば、私と同類の根暗な女子にオナニーしていることがバレたとしても、何もなかったようにそそくさと立ち去るだけだろう。
だけど、彼女たちにバレたとしたら、どんなに大変なことになるだろう。
「っ……! ぁ……!?」
そう頭で考えると、私の手がふたたび動き出してしまう。
私の喉から、蚊の鳴くような声が絞り出された。彼女たちと外にいる運動部たちの声にかき消されてしまう、ギリギリの声量だ。
あぁ。本当に、私の手はイジワルだ。
こんな危機的な状況で乳首責めを止めるどころか、もっと強く、激しくなるのだから。
「ぃ……!? ふ……、ぁ……!」
私の手は、もう単調な責めなんてしてくれない。私に声を上げさせるように、ことごとく不意を突こうとしてくる。
「ふっ、んぐっ、ぅっ……! ぁ……!」
指先で乳首をカリカリと引っかく。
長く快感を味わうなら最高の責め方だ。私はいつもこれでイッている。リズミカルな指の動きに合わせて、腹筋が震えているのが分かる。
「っ、ぁ、ぁ……! ひ、ぁ……」
手のひらで乳房をサワサワと撫で回す。
こういった優しい責め方は乳首責めのアクセントになる。自分でも、身体から力が抜けていくのが分かる。
「っぁ……っ!? ~~~~~~っ!!」
指で乳首を思いっきり捻り上げる。
優しい焦らしからのこれはまずい。快感のギャップが強すぎて、悲鳴が喉まで出かかってしまう。
アソコから愛液が垂れて、便器の中に落ちてゆく。
ポタポタという水音ですらネットリいやらしく聞こえて、バレないか不安になり、興奮した。
聞いた話によると、男子というのはトイレの時間がとても短いらしい。
小さいほうなら十数秒そこらで用を済ませて、ぱっぱと手を洗っておしまいだとか。
しかし、あいにく女子は違う。すごく、時間がかかるんだ。
カリカリ、カリカリ。
「ぁひっ、ぅ、あ……あぁ……!」
(この、3人。トイレ、長すぎ……! いつまで話して……!?)
サワサワサワ、サワサワサワサワ。
「ふぁ、ぃ……! ぁ……!?」
(早く、出て行ってぇぇ……!)
ギューッ、グリグリグリ、コリコリコリコリ。
「~~~~~~っ!!? ぁ゛……!? ~~~~!!」
(出て行って出ていって出ていってでていってぇぇぇっ!!?)
ガチャッ。
個室のドアが開く音が響く。1人が出ると、2人目、3人目もガチャガチャと扉を開けてゆく。
だけど、まだ。まだ声は出せない。
洗面台で手を洗って、出ていくまでもう少し。
カリカリ、カリッ。サワサワ、コチョコチョコチョ。ギューッ、クリクリクリクリ。
「ふぅ……っ! ふぅー……!」
(~~~~っ!! ~~~~~~~~~~っ!!?)
自分は今、どんなにみっともない顔をしていることだろう。
目からは涙がポロポロと溢れる。食いしばった歯の隙間から、荒い息が出続けている。
だけど、こんなみじめな状況は、すべて私自身が望んで招いていることだった。
洗面台の水の音が止む。
「なんかさー、隣の個室やたら息が荒かったんだけど」
「力んでたんじゃねーの?」
「あっはは。ちょ、さいってー」
そして、彼女たちの足音が、声が遠くなってゆく。
「っ、ぁ、ぁ……!!?」
(も、だめ……!)
「そんでさー……」
「――……」
「…………」
ただでさえ大きな声が完全に聞こえなくなった、その瞬間だった。
「ひっ!!? ~~~~~~~~っ!!! ぉ゛あ!!? ~~~~~~~~~~!! ~~~~~~~~~~っ!!!」
私は絶頂した。
寄りかかっていた便器の蓋がガタガタと鳴る。
今までで1番まずかった状況からの解放感は、自分でもびっくりするほどの快感を生んだ。
「~~~~~~~~っ!! っ!!? ~~~~~~~~~~!! ぁっ!? ~~~~~~~~~~!!!」
声は出さない。というより、出せない。肺が突っ張って、呼吸ができなかったから。
水の音が聞こえてから、自分が潮を吹いてることに気づいた。
学校のトイレで乳首を弄って、アヘ顔になりながら潮を吹く女子なんて、後にも先にも私だけだろう。
私の手は、そんな絶頂をいつまでも味合わせるように、自分の意志に反して乳首を責め続けていた。
カリカリカリカリッ。サワサワスリスリスリ。グリグリグリ、コリコリコリコリコリっ。
「~~~~っ!!! ぅ゛っ!!? ぁっ!! ~~~~~~~~!!? ~~~~~~~~~~!! ~~~~~~~~~~!!!!」
――――
――
「はっ……はぁ……! ひっ、はぁ……!」
(……すごかった)
私は、絶頂が通り過ぎてからその快感を反芻していた。
危ない状況でする乳首オナニーが、こんなに気持ち良いなんて。
今までもトイレでオナニーしていたけど、その魅力を再確認してしまった。
もう、普通に戻れそうにない。
「んっ」
乳首に触れると、まだ何回でもイケそうなぐらい敏感になっていた。
だけど、もうカラスの声が聞こえる時間だ。そろそろ帰らなければ。
私はトイレットペーパーでアソコを拭いて、身支度を整える。
そして、何食わぬ顔で個室の扉を開けて、手を洗って、その場を後にした。
(次はどうしよう?)
帰路で私は考えていた。
またトイレの個室でするのも良いけど、『もっと気持ち良くなりたい』とも思っている。
そう。私はもっと危ない状況を欲していた。
たとえば、もっと人が来そうなトイレでオナニーするとか。
たとえば、胸におもちゃを付けてそのまま授業を受けるとか。
(そんな、まさか)
とんでもない発想に、私は首を横に振った。そんなことをしたら、私の高校生活はお終いだ。
(また今度考えよう)
だけど、私のアソコはジットリと湿っている。
その状況を、快感を確かに欲していることを、私はひとまず見て見ぬふりをした。