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◆あらすじ
ドリアードと敵対してはいけません。森の奥でひっそりと暮らす穏やかな種族ですが、その力は強大です。森の安全を脅かすようなことがあれば、ただ精を吐き出すだけの肥料生産装置に成り果ててしまうことでしょう。
ドリアードはときに「森の守り人」と称される、強力なモンスター娘です。
数百年を生きる古木を媒介に生まれる魔物であり、同じ植物系モンスター娘のアルラウネとは桁違いの魔力を有しています。
そんなドリアードたちは、生まれながらにしてある使命を帯びています。彼女たちが称されるとおり、自らが住まう森を守ることです。
彼女たちは、人間にたいして敵意を抱いてはいません。基本的には、同族であろうと異種族であろうと、別け隔てなく穏やかに接します。
もっとも、それは相手が味方であればの話。
使命を妨げる障害が相手となるなら、誰であっても容赦はしないでしょう。
その男たちは、腕は立つものの荒くれ者で有名な冒険者でした。
街を歩けば肩をぶつけた通行人を憲兵隊ごと殴り倒し、酒場に行けば看板娘を口説いて半ば無理やりベッドに連れ込む、そんな男たちです。
彼らはある日、森の魔物退治を請け負うことになりました。
おもに中の下ほどの冒険者たちが行うつまらない仕事でした。難しくはないけれど、森のなかをしらみつぶしに歩かなければならず面倒で報酬が安い。
しかし、酒代が心もとなくなった矢先、残っている仕事がそれだけしかありませんでした。
『うぜぇ』『だりぃ』『何で俺たちがこんな……』
男たちは好き好きに愚痴をこぼしながら森へ向かいます。そして、その最中に1人の男がこう言ってしまったのです。
「森に火を放ちゃぁ、すぐに終わる」
――――
――
それから少し後。日がもっとも高くなる時間。
「人族と魔族は古くから確執があります。それは自然の摂理でもあります。種の生存のため、人族が魔物を斬るのは仕方がないことです。……ですが」
その言葉を紡ぐのは、1人の美しい女性でした。
肌は透き通るように白く、緑色の瞳は宝石を思わせる美しさ。土色の髪は長く長く、地面と同化しているかのよう。若葉を散りばめたようなドレスに包まれた身体は細くも豊満でした。
大地を想起させるようなこの美女は、まさしくモンスター娘のドリアード。
普段は穏やかな彼女は今静かに、しかし確かに憤怒の表情を浮かべていました。
「これは、生存の手段として度を超えているのでは?」
彼女は、目線を横に流しながら問いました。
「クソがッ! 放しやがれ!!」
「守り人だか何だか知らねぇが、俺ら相手に舐めた真似してんじゃねぇぞババァッ!!」
そこには、森に火を放った冒険者たちがいました。その人数は5人、全員が植物の蔓に絡め取られて、身動きが取れなくなっています。
それは日の傾きを感じさせないほど、あっという間の出来事でした。
男たちは森に着くや否や、その一角に火を放ちました。晴れが続いた後の木々は次々と燃え、火の粉を周囲に撒き散らしてゆきます。
もはや男たちでは鎮火できないほど燃え広がったとき、鎧を着た男たちですら吹き飛ばされるほどの突風が巻き起こりました。
人の手では始末に負えない火事があっという間に鎮火。そして、ある者は突風の衝撃で気を失い、ある者は突然出てきたドリアードの魔術で眠らされる。
そんな経緯があって今、こうして森の深奥に捕らえられてしまっているというわけです。
「私は、今回の行いで人間を憎むつもりはありません。醜悪な存在は人族にも魔族にも居るものです」
ドリアードは男たちの罵声なんてまるで無視、ただ淡々と罰を執行します。
「ですから、これは貴方方の罪。誰にも代えられることなく、己が身で償いなさい」
次の瞬間、無数の植物の蔓が男たちに殺到しました。
最初、男たちは身体をバラバラに引き裂かれて殺されるのかと思いました。故に、ある者は目をつむり、ある者は歯を食いしばって痛みに備えます。
しかし、その行動は無意味なものだったとすぐに知ることになります。
「……ぁ?」
最初に感知したのは、ガランガランと鎧が地面に落ちる音。そして、ビリビリと勢い良く衣服が破れる音が響いてから、涼しい風が全身を撫でます。
ドリアードの蔓は、男たちの身体を傷つけることなく、防具と衣服を取り払ったのです。
そして次の瞬間、蔓が男たちの露出した男性器に絡みつきました。
「おっ」
年頃の娘ならまだしも、相手は荒くれ者で有名な男たち。こんなことで恥じらうこともありません。
「へっへへ……。何のマネだ? こいつぁよぉ」
「恐いこと言って、俺らに抱かれたかったのかい?」
命の危機が遠ざかったことを悟ると、男たちは次々に口を開き始めました。
死の恐怖で萎縮していた男性器が、みるみるうちに勃起してゆきます。
ドリアードは何も言わず、冷ややかな視線を向けたままでした。しかし、彼らを悦ばせる行為は、どんどん激しさを増してゆきます。
蔓が男性器をしごき始めました。
「お、おぉっ」
それは意外と心地良い感触でした。
まず、蔓そのものがスベスベしていて柔らかい。まるで、女性に手で握られているような気さえしました。
そして、指よりもずっと細い蔓だからこその快感。男性器のカリを締め付けたり、睾丸を揉んだり、先で亀頭を弄ったり、人の10本の指だけではできない多彩な責めが行われています。
「おふっ」
それに加えて、彼らの乳首にも蔓が触れ始めました。何人かの男が間抜けな声を上げます。
蔓の先は柔らかくも、その細さは針のよう。
乳輪をなぞる、乳首の先をつつく、勃起した乳首を弾く。どんな乳首責めも可能な、ドリアードにとって万能の武器なのでした。
「へっへ、ずいぶんと熱心じゃねぇか」
「これでネェちゃんが脱いでくれりゃ言うことねぇのによぉ?」
いつしか、男たちからは恐怖や怒りが消えていました。彼らはただのんきに、肉欲に任せた言葉だけを吐き続けます。
「おっ、と……」
そうこうしているうちに、男たちの射精感が高まってゆきます。
「うっ」
「おっ、射精るっ」
そして、男たちは何の遠慮もなく次々と射精します。普段から女性たちを無理やり犯してきた彼らにとっては何の感慨もない、自慰にも等しい絶頂です。
精液が地面に落ち、土を湿らせました。
「はっ、早漏共が」
「うるせーよ、遅漏野郎」
男たちはモンスター娘に捕らわれていることを忘れているかのように、軽口を叩き続けます。
そんな様子に、ドリアードの表情は変わりません。ただ、彼らの乳首を弄り、男性器をしごき続けるだけです。
「へいへい、まだサービスしてくれんのか?」
「嬉しいねぇ、俺たちゃ底なしだからよぉ」
その言葉にたいして、ドリアードはようやく一言つぶやくだけでした。
「そうですか。それは有り難いことですね」
淡々と、ただ淡々と男たちへの奉仕に思えるような行為が続きます。
射精した後の男性器は少しばかり敏感です。しかし、性豪である彼らは、そんなことで腰を浮かすこともありませんでした。
ひたすらその快楽を享受し、精を地面にぶち撒けてゆきます。
「ふぅ……」
「なぁ、おい。ネェちゃんよぉ、いつまで続けんだぁ?」
太陽がほんの少しだけ傾き、1人につきだいたい2~3回ほどずつ射精した頃。5人の男たちはため息をつき始めました。
精力にはまだ余裕がありました。しかし、あまりに単調過ぎて、うんざりしてきたのです。
乳首や男性器を責める蔓は、時間がいくら経っても飽きることなく気持ち良い、しかし動きが変わらない。そして、ドリアードはほとんど口を開くことがない。
起伏のない情事には、得体のしれない恐怖感がありました。まるで、この時間がずっと続くかのように……
「ずっとに決まっているではないですか」
ドリアードが久方ぶりに口を開きました。
しかし、男たちにはわけが分かりません。冷たい表情から、『自分たちを悦ばせるためにしているのではない』ということすら分からないほど、彼らは愚鈍なのです。
「おい、どういうことだ。あぁ?」
自分の思い通りにいかないことにたいして、幼児のように反射的に怒り出す男たち。
しかし、ドリアードは怯むことなく、ただ淡々とつぶやき続けます。
「私が今まで出会ってきた人間は、聡明な方ばかりでした。『賢者』と呼ばれて国を支える存在であり続けた方もいれば、身分に恵まれなくとも思慮分別がある村娘もいた。それに比べると、貴方たちはずいぶん……」
「オイ、ナメてんじゃねーぞコラァッ!!」
男たちの脳内が色欲から怒りに一転した時、ドリアードは彼らと出会って始めて嗤いました。
「その汚い精は、我々の養分になるのですよ」
その表情からは、彼女たちの本性がにじみ出ています。
精を搾るなんて非効率的な方法を取るのは、彼女がモンスター娘であるからこそ。
どれだけ美しい姿をしていようとも、どれだけ『森を守る』という大義を振りかざしていようとも、彼女は紛れもなく魔物でした。
「貴方たちが燃やした木々を育てるまで、どれぐらいの養分が必要になるでしょう?」
――――
――
そして、夕暮れ時。
「あう゛ぅ、ぁ、あぁぁぁ……!?」
「も、も゛う、返してくれぇぇ……!!」
少し前までの勇ましい姿はどこへやら。5人の男たちは生気のない表情でうめき声を上げていました。
ドリアードの言葉どおり、彼らはお昼から夕方になるまでずっと、本当に精を吐き続けていたのです。
吊るされた彼らの足元には真っ白な水溜まりができ、むせ返るような雄の臭いを放ちます。
「止めでぐれ……っ!! それは、それ゛はぁ……っ!?」
男たちが一際拒絶していたのは、乳首への責めでした。
蔓の細い先が、彼らの乳首を苛め続けます。たかだか1本の蔓ができることは、乳輪をなぞったり、乳首の根本をこすったり、先っぽをつついたりするぐらい。
しかし、巧みに使い分けられていたのです。
ヒリヒリと痛みを感じ始めたら、綿毛をすりつけるような優しい責めに変える。射精の瞬間は一際強くすりつける。そして絶頂後は、その余韻をいくらでも味わえるようけっして動きを止めない。
そうして、刺激に慣れさせることなく、ひたすら搾精と開発を続けていたのです。
「ひっ……! ひ……っ!?」
蔓が乳首をなぞるたびに、男たちの硬い腹筋がピクピクと動いています。
そして、その巧みさは男性器も同じ。
「ぁぐっ!? も、もういやだ、嫌だぁぁ……っ!!?」
男性器への責めは、1人1人違いました。
ある者には、蔓を幾重も重ねてひたすらピストン運動を繰り返す。蔓に精液が絡みつき、女性器のような快感を生み出し続けます。
ある者には、亀頭をひたすら磨く。腫れたように膨らんだ亀頭に蔓をこすりつけ続けると、お漏らしに近い射精が行われました。
ある者には、尿道に蔓を挿入する。一見痛みがありそうな激しい責めでも、その男にとっては快感なのです。
どれもこれも、その男がもっとも射精しやすい責め方でした。
普通なら、何度も吐精し続ければ男性器が萎えてしまうというもの。
しかし、それをさせてくれないのがドリアードでした。
「もう……、も゛う、死ぬ……」
男たちの1人が、体力の限界を迎えていました。声には生気がなく、蔓に巻かれた男性器もしなびています。
「あら、それは大変ですね」
ドリアードは無表情で返しながら、手に持っていた果物を口に運びました。
そして、果実を咀嚼すると、今にも死にそうだった男に口づけをするのです。
「んぐぅっ!? ぐ……っ! ゲホっ、ガハッ……!」
何かを飲まされ咳き込む男。しかし次の瞬間、しなびていた男性器がまたムクムクと勃起し始めます。
「元気になったでしょう? それは良かった、それでは続けましょうか」
「ひ……っ!? やめ、止め……っ! ぁ、あぁぁぁっ!?」
ドリアードが口移しで男に飲ませたのは、森の同胞アルラウネが育てているもの。豊富な栄養を持ち、強い媚薬作用がある果物でした。
「森の再生と鎮火の分。このペースだと、数日は掛かってしまいますね」
「ゆるしでくれぇ……! 謝る、あやま゛るがらぁ……っ!」
ドリアードの罰はまだ始まったばかり。彼女の言葉どおり、男たちは数日の間精を吐き出し、森に養分を提供し続けることになるのでした。
幸いにも、このドリアードは殺生を好みませんでした。男たちはそのうち解放されることでしょう。
もっとも、その後のことはドリアードも知ったことではありません。
突然起きた森の火災調査に赴いた冒険者に見つかって噂が広まり、男たちが街中を歩けなくなったとしても、それはすべて彼らの自業自得なのです。
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