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エロ小説

無口で無表情な女の子が愛情ダダ漏れで「好き」を連呼するまでドロドロに気持ちよくなるスローセックス

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◆あらすじ

恋人の少女『凪紗(なぎさ)』とスローセックスをします。普段はあまりに無口・無表情で交際やセックスを望んでいるのかすら分からない彼女。しかし全身の性感帯をゆっくり焦らすように責められると、気持ちよさそうなドロドロの表情をむき出しにして、可愛らしい声を濁らせて喘ぎ狂ってしまうのです。

 

僕の恋人――佐藤さとう 凪紗なぎさは無口な子だ。

堂々としているわけでもなく、だからと言っておどおどしているわけでもなく、ただ静かにそこに佇むだけ。彼女は名前にもあるのような女の子だった。

髪は短いけど前髪だけは長くて、表情があまり見えない。小柄で、服装も地味で、でも言われるのは『目立たないよね』ではなくて『誰だっけ』『あぁ、あの子ね』のほう。

僕はそんなと付き合っているわけだけど、少し不安に思うときがある。

果たして彼女は、僕のことをどう思っているのだろうか? 交際に値する感情を抱いてくれているのだろうか? ――それを知るには、彼女はあまりに無口で、動かず、表情も見えなかった。

交際を始めたときも、デートに行くときも、……をするときも、やり取りはいつも同じ。最初に僕が言い出して、次に気まずくなった僕がいろいろと言い訳がましく喋って、そして最後に僕が『いいかな?』と聞くと、彼女が短く『うん』と答えていた。

 

「いつもと違うを試してみたいんだけど……」

今日の僕の『いいかな?』はそれだった。まだ正午過ぎ、近所にあるホテルの一室でのこと。

――回りくどい言い方をしているけど、ラブホテルに居るのだから、用はセックスのことだ。

「あ、いや。嫌ならいいんだ。だけどなぎさちゃん、いつもあまり気持ちよくなさそうだったから。もしも何かのきっかけになればと思って……」
「…………」

「……えっと、いいかな?」
「うん」

いつも通りのやり取り。

なぎさちゃんは小さく頷いた後にバスローブを脱ぎ始める。僕もバスローブを脱ぐ。シャワーはもう別々に浴びた後だった。

裸になるというのに、彼女の様子はいつも通り。というより、彼女の無口で無表情な様子は、セックスのときでも一緒だった。

週に1回あるかどうか、両手で足りる程度の回数行われてきたセックスでは、僕が何とかリードしようとしてきた。だけど乳首をつまもうが、アソコに触れようが、イチモツを挿れてピストン運動しようが、彼女の反応と言えばほんの少しだけ頬を赤らめて、体を時折よじらせて、息を少し強めに吐くだけ。

果たして彼女は僕とのセックスに満足しているのだろうか? それ以前に、僕とのセックスを望んでいるのだろうか? ――それを確かめてもいないのに、こうして何度も体を重ねていることが少し後ろめたい。

だけど僕の中では罪悪感よりも欲求が勝っていた。

目立たないが故にほとんどの人が気付いていないかもしれないけど、なぎさちゃんは女性として極めて魅力的だ。

前髪が長くてあまり見えないけど、その髪の向こうにはくりくりとした丸い目がある。小さな鼻、花びらのような唇と相まって、その容姿は庇護欲をかき立てる。

体も、けっしてプロポーションが立派というわけではないけど、小さな体は抱き締め甲斐があって、女性特有の柔らかさもしっかり備わっている。胸だって小さいけど形は良く、ピンク色の乳首がきれいだ。アソコの毛は薄い。

1度抱いてしまったら、もう欲求を抑えることなんてできなかった。そんな罪悪感を払拭したいがために、僕はいろいろなで彼女を悦ばせようと躍起になっていたのかもしれない。

裸になると、お互いに向かい合って正座。第三者が見たら、僕たちのまだ慣れていない態度は少しシュールな光景かもしれない。

「それじゃあ、始めるね」

僕はそっと右手を伸ばして、二回りほど体が小さいなぎさちゃんのを優しく撫でた。

「っ……」

彼女の肩がピクンと動く。これは見慣れた反応、単なる触れられたことによる反射だ。

僕は左手も伸ばす。両手で彼女の両耳を優しく撫でる。

「…………」

彼女の反応は相変わらず薄い。だけどほんの少しだけ顔が下を向いたような気がする。

僕は5秒ぐらいかけて、両手を耳から首筋まで下ろしていく。そのまま人差し指と中指、薬指ので彼女の体をなでる。

「っ」

首の動脈に触れたところで、彼女の体がまたピクンと動く。

僕はゆっくり、ゆっくり指の腹で彼女の体をなでてゆく。首筋から肩へ。肩から二の腕へ。そしてまた肩へ、首筋へ。

「っ……、……」

彼女の体がプルプル震えている。いつもと違うに戸惑っているのが分かった。

スローセックス――それが彼女に悦んでもらうために、僕がセックスのやり方を必死になって勉強したときに見付けたものだった。

すぐに秘部を触ったり挿入したりするのではなく、ゆっくりといたわりながら楽しむのだとか。聞きかじったばかりの知識を彼女に試すのは度胸が要った。

だけど僕は、彼女がきゅっと握っている手を開かせてそこを愛撫する。小さな手のひらをくすぐり、指の側面をなぞる。

「っ……! ……っ」

いつもと明らかに反応が違う。

彼女は赤い顔をうつむかせる、肩をピクピク震えせる、両脚をもじもじとすり合わせる、呼吸も不安定だ。なでられている手のひらを閉じたくて堪らないのだろうか、指がワキワキ動いていた。

その刺激が快感なのか不快感なのかは、僕にはまだ分からない。だけどそれ以上に、今まで見たことのない彼女の姿に興奮した。

 

「なぎさちゃん、横になって」

僕は彼女を腕に抱いて、少し強引にうつ伏せに寝かせる。そして僕のほうはと言うと、彼女の横にあぐらをかいて座る。

その状態で、首筋から背中、腰までを指先でなで下ろした。

「ふ……っ!? ~~~~っ!?」

強く吐き出された吐息が、彼女の声帯を一瞬だけ震わせた。反射的にお尻が浮き上がる。小さくて、きれいで、かわいらしいお尻だ。

僕はそのまま彼女の背中をなで続ける。

「っ、っ……! っ……!? ~~っ!」

僕の指の動きに合わせて、彼女の背筋が震える。

その小さな全身に力が入っているのがよく分かった。1度開かせた手はまたギュッと強く握られているし、太ももが筋張って内股になっている。なでられたところがゾクゾクするのだろうか、少し鳥肌立ってもいるようだ。

「嫌なら、動いてもいいよ」
「っ……! っ、――……! っ……」

僕のその言葉は、本当に気持ちいいのか少し不安だったからだ。

だけど彼女は体をよじって逃げるどころか、ますます体を硬直させた。その行動は『もっとなでて欲しい』と言っているような気がした。

背中をなでられるのは、そんなに気持ちいいのだろうか……というより、彼女は体のどこが気持ちいいのだろうか? 僕は今まで、彼女の胸とアソコしか触ってこなかった気がする。

そんな思考の後、僕の中に湧き上がる衝動は『彼女の全身を調べたい』だった。

 

僕は彼女の背中を隅々までなでる。首から肩、肩甲骨、腰、隙間なくだ。

「~~~~! っ……、っ……。っ、~~~~! っ、っ……」

彼女はシーツをギュッと握りながら、背筋をのけ反らせる。僕の指が動くたびに、彼女は息を詰まらせる。そして指が止まるとゼエゼエと息を整えて、また指が動きだすと息を詰まらせる。その繰り返しだ。

次に手の位置をずらして、体の側面をなでる。腋の下、胸の横、脇腹。

「っ!? っ、っ、っ、っ……! ~~~~!」

さすがに胴体の側面はくすぐったいのだろうか、先ほどまでのけ反っていた背中が一転して丸まる。腹筋が震えて、枕に押付けられた口から不規則なリズムで息が漏れていた。

だから今度は指先ではなく手のひらにして、もっと優しくゆっくりなでてみる。

「――……!? ――――……!」

すると、彼女の全身が一転して緩み始めた。そのまま手をもっと下に移してゆく。脇腹から腰を通って、太ももへ。

「っ!? ~~~~……!」

彼女の脚がキュッと内側に寄せられる。無意識の内に刺激から逃げてしまっているようだ。

それならと、僕はなでる場所をほんの少し変える。太ももの外側ではなく後ろ側、そして内股だ。

「っ、っっっ! っ~~~~!」

その刺激に、彼女がどうにかしようと脚を動かした瞬間のこと。

クチュリ――僕がに触れることなく、その音は鳴った。

「っ!!? ……、…………!」

太ももがすり合わされたために鳴った卑猥な粘液の音に、彼女の動きがピシリと止まった。こんなに分かりやすい反応をされるのは初めてで、うれしさやらおかしさやらが混ざって思わず笑ってしまいそうになった。

僕は彼女を抱き起こす。僕が後ろに回り込んで座って、彼女が僕の胸に寄りかかる姿勢だ。

「……っ、……っ、……っ」

彼女はハァハァと息を荒立たせている。前髪で半分隠れた顔も目に見えて赤い。僕はまたゆっくり、今度は彼女の胸に手を伸ばした。

彼女の乳首は既に硬く勃起していたけど、いきなりそこには触れない。まずは乳房の周りからだ。

「っ――!?」

背後から胸の付け根をなぞる。彼女の体がビクンと大きく跳ねる。そのまま円を描くように、胸の付け根をなぞる。小さくて柔らかい、きれいな胸がプルプルと波打つ。

「はぁ……っ、ぁ……!? はぁ……っ」

ゆっくり、ゆっくり、円を描きながら彼女の胸の中心へとゆっくり近付いてゆく。このまま続ければ、指はやがて乳首に到達する。

だけど指が乳首に触れようとした瞬間、逆回転を始めて胸の付け根へと戻していく。

「っ……!? ~~~~!」

予想に反して焦らされて、彼女の小さな口から強くも震えた吐息が吐き出された。前髪のせいで彼女の表情は見えないけど、食い入るように僕の指先を見つめているのが手に取るように分かる。僕の意地悪に対する反応はすごく可愛らしかった。

もう1度、胸の付け根からゆっくり円を描くように指でなぞっていく。指を動かしているのは僕なのに、2人で固唾をのんで見守っている。

そして指先は胸の周りを十何周かした後、ついに乳首に触れた。

「んぁっ!?」

僕の手が驚きでビクリと止まった。

それは紛れもなく喘ぎ声だった。今まで聞いたことがない、かわいらしくて艶のある声。前髪の向こうにある彼女の顔が、真っ赤になっているのが分かった。

僕は両手を伸ばして、彼女のコリコリになった乳首を責め尽くす。散々我慢したんだ、少しぐらい激しくしても良いだろう?

「ひぅっ!? ぁ……っ! ぁぁっ!」

あくまで基本は優しくなでるだけ。だけど時折指先で引っかいたり、つまんで指の腹ですりつぶしてみたり、強い刺激を織り交ぜる。そんな緩急が加わる度に、彼女は喘ぎ声を上げた。

だんだん刺激に慣れてきて声が出なくなったら、乳房、腋の下、お腹へをなでる。

「んくっ、っふふふふ……っ!? ふぁ、ぁ、ぁぁ……っ!」

神経を休ませて落ち着いたところで、また乳首に触れる。

「ひぃんっ!? ひゃっ、ぁ、ひゃぁぁ……!」

彼女は上半身をぐったりとさせて僕に体重を預ける。その体温と圧迫感が心地良くて、何だかずっといられる気すらした。

 

だけど彼女の喘ぎ声を聞いてなお、別のが僕の耳に残り続けていた。

今、はどうなっているのだろう?――僕は乳首をいじっていた手を下に下げて、彼女のアソコに触れた。

グチュリ。

「ひぃぅっ!?」

指先を当てるだけで粘液音が響く。彼女のアソコは、お漏らしと勘違いしてしまうぐらいに濡れていた。

僕は彼女を仰向けに寝かせる。そして僕は彼女の横に座る。

彼女が内股をすり合わせているところに、少し強引に手を差し込んでアソコに触れた。

「んぅっ! ぅっ、ふっ、ぅぅぅ……!」

彼女の太ももに力が入る。差し込んだ手がギュッと締め付けられる。

あくまで女の子の力だから、手を引き抜くのも脚を無理やり開かせるのも簡単だけど、それは無粋だ。

だから僕は彼女の太ももの中で、人差し指と中指を折り曲げてアソコの入り口をなでる。入り口の、ほんの少し盛り上がった部分をくすぐるように。

「ひゃぁんっ!? ぁっ、ぁっぁっあっ、ぁぁぁっ!?」

すると一瞬だけ太ももの力が強くなった後、脚の付け根がだんだんと開いていく。ほんの数センチだけど、それは確かに『して欲しい』という意思表示だった。

だから僕はそれに応えるように、中指をなかにゆっくり入れていく。

「んっ、んくぅ……! はっ、ぁっ、はぁぁ……!」

そして指を曲げてお腹側を刺激する。聞きかじった話によると、Gスポットという場所だ。

「ふぁぁっ!? ぁ゛っ! ひっ!?」

そのまま親指でクリトリスをこねる。

「~~~~っ!!? ひっ、ひぃぃ、ひゃぁあぃぃぃっ!?」

その反応から、彼女の葛藤が目に見えるようだ。

彼女はこちらに手を伸ばす。きっと僕の腕を掴んで止めたかったのだろう。だけど気持ちいいのを止めたくなかったのか、掴んだのは僕の腕ではなくてその前の空気。

その後、両手で自分の顔を覆う。だけど雑に手を押し当てたせいで、前髪がかき上げられて表情が露出する。涙と涎でグシャグシャになった表情だ。

「ぁっ、ぁっあっあぁぁっ!!? ぁ゛……!! っ~~~~~~~~~~!!」

次の瞬間、彼女は両手をガバッと下ろしてシーツを掴んだ。顔を横に背けたまま。足で強く踏ん張ったせいで腰が浮き上がっている。僕の中指が、彼女のなかでギュッと締め付けられるのを感じた。

……もしかして、イッてる?

 

と、そこで僕の腰が浮き上がる。

突然、自分の下半身に刺激が走る。僕が驚いて自分の股間を見てみると、なぎさちゃんが仰向けになったまま手を伸ばして、僕のイチモツを握っていた。

「はぁー……っ、はぁー……!」

実は、僕は今まで自分のイチモツを彼女に触らせたことはなかった。感情の読めない彼女に『触らせて良いものか』と思っていたから。

だけど今、彼女はぎこちない動きで僕のイチモツを無我夢中でしごいている。興奮か献身か、その理由は分からないけど、とにかく気持ちいい。

僕はカッと燃え上がる情欲に身を任せるように、彼女のアソコをいじるのを再開した。

「ひゃっ、ぁぁっ、あんぅぅぅっ! ぁっ、ぁっあぁぁっ、ぁあぁぁぁっ!!」

お互いにお互いの秘所を触り合う。ただそれだけのことが、何だかことをしているような気にさせた。

何だかこれだけで射精してしまいそう――そう思ったとき。

「……ぃ……」

彼女がポツリと呟く。

「おねがい、もう、いれてぇ……!」

付き合ってから――いや、出会ってから初めて聞く彼女の懇願。

その頼みを断る理由はなかった。僕が限界まで勃起した男性器を彼女のアソコに押し付けると、驚くほど簡単に、まるで飲み込まれるように挿っていった。

「はっ、ぁー……! ぁ゛ー……!」

正常位。

彼女にはもう声を隠す余裕もないようだ。普段たまに聞く透き通った声ではなく、濁った、まるで呻くような喘ぎ声。気持ちよくて気持ちよくて取り繕うことすらできないと言わんばかりの声に、僕はむしろ興奮した。

彼女のなかは熱した蜜のようにドロドロになっており、イチモツが溶かされているような心地がする。それこそ、ちょっと前後に動いたらすぐに達してしまいそうなぐらい。

さてどうしようか――そう思っていたら、彼女が僕のほうに手を伸ばしてきた。

「んっ、ぅ゛、ふぅぅ……っ!」

僕がほんの少し体をかがませると、彼女は僕の首に手を伸ばして起き上がる。どうやら、起きたかったのではなく、抱き付きたかったみたいだ。

「はぁっ、ぁ……! ぁ゛、ぁぁぁ……!」

小さな手が僕の背中を温め、細い脚が僕の腰に絡みつく。僕も彼女の背中に手を回して強く抱き締めると、彼女は安心したように『はふぅ』とため息を付いた。

対面座位。つながったまま抱き合う。あぁ、これは心地良い。

「ぁ……っ!? ぁ゛ーー……! ぅ、ぁ゛ぁぁ……!?」

僕がピストン運動も何もしていないというのに。彼女は体をブルブルと震わせて、アソコをキュウキュウと収縮させている。僕の耳元に彼女の口があって、喘ぎ声で脳を犯されているような気がした。

ただつながっているだけで、そんなに気持ちいいのだろうか? 少しそんな風に思ったけど、いつ射精してもおかしくない自分のことを考えれば、妙に納得してしまう。

僕は、自分のイチモツを彼女のにグリグリと押し当てるように腰を動かしてみる。

「んひぅっ!? ぉ゛!? ぁ゛! ぁ、ぁ゛ぁぁ!?」

それだけで、彼女が悲鳴を上げる。

常に体が震えていて、もうイッているのかイッていないのか分からなくなってしまった。

「すきぃ……!」

僕は一瞬、耳を疑った。

「すき……! だいすきぃ……!」

の口から『好き』という言葉があふれる。

付き合って今まで聞いたことのない言葉。果たして僕のことなのか、この行為のことなのかは分からないけど、僕は何だか感極まって、彼女を一層強く抱き締めた。

「僕も好きだよ」
「ぁ、あぁ……っ!」

彼女の体がまた強く震える。次の瞬間、彼女の顔が僕の顔にいっきに近付いた。

「んっ、ちゅっ、んむっ、ちゅぅ……っ!」

それがキスだということに気付くまで、数秒かかった。今日1度もしていないから――というより、僕たちは普段めったにキスをしていなかったから。セックス以上に、キスというのは後ろめたさがあった。

それなのに、彼女は鼻から荒い息を漏らしながら唇を押し付けてくる。僕もそれに返す。彼女が不快にならないように、慎重に、舌をゆっくり彼女の口に差し込んでいく。そして腰を揺する。

「んむっ、ふぅぅぅっ!? はっ、ぁむっ、ちゅっ、んぅぅぅ!!」

彼女はくぐもった声を上げながら、一生懸命舌を絡めてきた。

じんわりとした射精感が僕の体を上ってくる。あまりに穏やかで、だけど逃れようのない感覚だった。

「なぎさちゃん、僕も、射精そう……っ」
「うん……! だして、いいよ……! だしてぇ……!」

僕の背後に回された彼女の脚が、僕の腰を強く締め付けて離さない。それどころか、腰を激しく振り始める。パンパンという、彼女のお尻と僕の脚がぶつかる音が響く。

あまりに強い快感に、射精感が加速する。そして彼女のお尻が僕の脚にひときわ強く打ち付けられたとき、僕は彼女の1番深いところで射精した。

「ふぁぁっ!? ぁっ!! ぁ゛ーーーーーーっ!!? ~~~~~~~~~~!!?」

すべてを吐き出さんばかりの精液が彼女のなかに注ぎ込まれる。それが子宮口に当たるのだろうか、彼女は激しく絶頂した。

彼女の両腕が、両脚が僕の体に強く絡みつく。背筋をのけ反らせるあまりにお腹が前に突き出されて、僕の腹に密着する。彼女の体温を感じる。

「ふっ、ぅ゛ぅぅっ!? ぁーーーー……っ!! っ~~~~~~~~~~!! っ~~~~~~~~~~~~~~~~!!?」

今までにないぐらい強く、長い射精。その射精が終わった後、あまりの余韻に僕のイチモツがビクビクと激しく痙攣する。

その動きが彼女のなかを刺激していたようで、彼女は僕が落ち着いた後も濁った喘ぎ声を上げ続けていた。

「はっ、はぁっ、はぁ゛ーっ……!」

長い絶頂の後、彼女は体をくたりと弛緩させる。僕が慌てて彼女の顔を見ると、前髪の向こうにうっとりとした表情が覗いていた。

僕はイチモツを引き抜く。

「ひゃっ、ぁ……! ぁ、ぁ゛ーーー……!」

ゴポリという音と共に、彼女はまたイッたみたいだ。

行為は終わった。だけど何だか今の時間を終えたくなくて、彼女を手放したくなくて、僕はお互いに向き合った状態でずっと抱き締め続けていた。

 

――――
――

 

僕たちは長い時間抱き合う。

火照った体が冷めてきて、肌の触れあわない背中が少し寒くなってきた頃、ようやく僕たちは崩れ落ちるようにベッドの上で横になる。

なぎさちゃんは絶頂の余韻でぼうっとしていて、僕はそんな彼女のことをずっと見つめていた。相変わらず凪のように動かない子だけど、その表情は僕に『して良かった』と思わせるものだった。

すると不思議なことが起こる。

うっとりとしていた彼女の表情が、段々と落ち着いていく――かと思いきや、顔がどんどん赤くなってゆく。

「っ~~~~!!」

「な、なぎさちゃん、どうしたの?」
「ぅあ……っ!? ぁ、っ~~~~~~~~!!?」

次の瞬間、彼女は僕に見つめられていたことに気付くと、自分の前髪をガサガサと顔に被せてそっぽを向いてしまった。

こういう感情的な反応はすごく新鮮で愛おしい。だけど彼女には無理をさせてしまったのかもしれない。

「ええと、ごめん」
「…………」

「次は、やり方、もう少し考えるよ」
「…………」

「…………」
「…………」

次の瞬間、ベッドの側の内線が鳴る。『そろそろお時間です』『あ、はい』――心臓が飛び出る心地だった。

「し、支度しようか」

僕がそう言ってベッドから下りようとしたとき、なぎさちゃんが僕の指先をそっとつかんだ。

「…………た……」

彼女はすごく恥ずかしそうな表情で、か細く、だけどすごくきれいな声でポソリと呟く。

「……また、してもらっても、いいかな?」

僕はあまりにうれしくて、何を言うべきか思い付かなくて、ただ一言返した。

「うん」

その日、僕たちの関係は確かに前に進んだんだ。