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さまざまなフィクションで扱われている媚薬。
「飲むだけですぐに身体が熱くなって、エッチなことをしたくてしたくて堪らなくなる!」という描写がされることが多い、夢のようなアイテムです。
現在、媚薬と呼ばれるものはネットでも簡単に買えます。しかし、「飲むだけで――」というイメージを持ったまま買うと、理想と現実のギャップに後悔してしまうことは間違いありません。
無駄な買い物をしないで済むためにも、媚薬の本当のところについて見てみましょう。
媚薬の種類(普通に買える物のみ)
そもそも媚薬とは性欲を高める薬のことを指しますが、その歴史は深く、さまざまな種類があります。
中には実在しないもの、非合法な危ないドラッグなどもありますが、ここでは現実的かつ安全、合法的な手段で入手できる媚薬についてご紹介します。
精力剤
マカやスッポンなどの成分によって、精力増強・勃起力改善などの性機能に関する効果を期待するものです。
精力剤はさらに医薬品と健康食品の2種類に分けられ、前者は基本的に薬剤師しか販売できません。そのため、普通のお店で買えるのは全て健康食品ということになります。
健康食品はあくまでも食品ですから、飲んだ瞬間に身体の調子が変わるような成分は入っていません。普通は継続的に飲むもので、早くても1~2週間飲み続けてから「最近調子が良いかな?」と感じるぐらいの効果です。
メントール(メンソール)系
メントール(メンソール)とはアルコールの一種で、ガムやムヒなどにも含まれている、スースーするあれです。秘部に塗ってスースーさせることで、「塗ったところが火照っている」「敏感になった」などの錯覚を起こさせます。
塗る媚薬のため、ジェルやクリームタイプでの販売がほとんど。また、精力剤の項目でもご紹介したマカやスッポンなどの成分が含まれていることも多いようです。
(飲まずに塗ることによる効果は未知数ですが……)
メントール系は数少ない即効性のある媚薬です。また、効く人には本当に効くタイプで、ハッカエキスやお菓子のフリスクを使ったオナニーも存在するぐらいです。
一方で、効かない人には全く効かないどころか、スースーした刺激が痛すぎて行為に及ぶどころではなくなるなど、非常に人を選びます。
フェロモン系
動物は「匂い」という形で体内からフェロモンを出して異性を引きつけます。その作用を利用したものがフェロモン系の媚薬です。
形式は香水がほとんど。効果は、最大限言葉を選ぶなら未知数です。
お香・アロマ
イランイランやサンダルウッドなどの植物には催淫効果があると言われており、それらをお香やアロマとして利用したもの。上述のフェロモン系と違うのは、成分そのものに催淫効果があるということです。
効果は……香りによって良い気分にさせてくれることは間違いありません。
バイアグラ(?)
たまに媚薬という扱いをされることがあるため記載しましたが、バイアグラはいかがわしい媚薬ではありません。ED(勃起不全)の治療薬であり、医師から処方されるれっきとした医薬品です。
シナデルフィルと呼ばれる成分が男性器の海綿体に働きかけることで、勃起力を上げるというもの。飲んでも直接的にエッチな気分にはなりませんし、感度が上がることもありません。
(勃起が改善されて気分がイケイケになることはあるかもしれませんが……)
また、バイアグラはあくまでもED治療薬の商標です。バイアグラ自体は特許が切れており、現在はほとんど同じ効果でありながらより安価なジェネリック医薬品が処方されることが増えています。
媚薬を探す・使う時の注意点
飲んですぐエッチな気分に慣れる媚薬なんてない
実際に媚薬を使いたくて探している方に多いのが、次のようなものです。
「飲むだけですぐに身体が熱くなって、エッチなことをしたくてしたくて堪らなくなるような媚薬はないの?」
そんなものはありません。フィクションではいわゆるキメセクと呼ばれるジャンルで見られるものですが、現実にそんなものがあったらもはや毒物であり、違法です。
効果が高く即効性もあるのは、外的な作用を利用したメントール系ぐらいで、他はせいぜいプラセボ効果(思い込みで効果が出ること)を期待するぐらいです。
媚薬には個人差・相性がある
例えば、精力剤は有効成分によって少しずつ体質を改善していくための商品で、「いつも疲れやすい」という方には良いかもしれませんが、「いつも元気!」という方に効果があるかは疑問です。
フェロモン系、お香・アロマ系などは、余計な匂いを好まない方が使うべきではないでしょう。
このように、媚薬には個人差・相性があります。実際に使う場合は自分の体質や性格などを考えて、合ったタイプの商品を探す必要があります。
特にメントール系は気を付けてください。数ある媚薬の中でも即効性に優れたタイプですが、合わない人だと本当に痛いです。パートナーに使うなら必ず了承を得てからにして、少量ずつ使うようにしてください。
実際に効果があるかは成分表記と口コミで判断
薬事法の関係で、「この商品を飲んだら勃起力が上がる!」という具体的な効果が断定して書かれることは普通ありません。どこのメーカー・販売店でも、効果についてはふんわりとした書き方がされているはずです。
実際のところ、効果があるのかどうかが疑わしい媚薬は多数販売されています。「媚薬」と呼ばれていても法律で定められているところの医薬品ではないため、効果がなくても「あくまでアダルトグッズだから……」という言い訳が通ってしまう世界です。
(販売店によっては「媚薬」という言葉を避けて、「ラブサプリ」など別の言葉で呼んでいることも多いです)
それでも媚薬が欲しくて、本当に効果があるのかを知りたい場合は、成分と口コミを確認してください。
成分を見ることで「こんな成分が含まれているから、こんな効果が期待できる」と算出できますし、口コミには実際に使った方のダイレクトな感想が書かれています。
まとめ:タイプ別、おすすめの媚薬は?
あえておすすめを挙げるなら、次の通りでしょう。
- 仕事などで疲れやすくて、セックス/オナニーする気になれない……
→精力剤で体質を少しずつ改善していきましょう - セックス/オナニーのアクセントとして使いたい……
→メントール系でひと味違う刺激を - 媚薬をもっと気軽な雰囲気で使ってみたい……
→フェロモン系、お香・アロマをお守り代わりに - 男性器が全然勃起しない、媚薬で何とかしよう……
→媚薬ではなく、病院に行って治療薬を処方してもらってください
度々強調しますが、「飲むだけですぐに身体が熱くなって、エッチなことをしたくてしたくて堪らなくなる!」という媚薬は適法の範囲では存在しません。
フィクションはフィクション、現実は現実と割り切って、正しく媚薬を利用してくださいね。
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