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◆あらすじ
“性行為”というものの多様性を知らない少女が『簡単にお金を稼げるアルバイト』に手を出して、後悔する話。相手はただひたすらに女性に性感を与えることをよしとする異常性癖者でした。少女は全身をダクトテープで拘束されて、がに股の姿勢で股間に電マを当てられて、『殺されてしまう』と錯覚するほどの連続絶頂地獄に突き落とされてしまいます。
行為というものは、男の人と女の人が愛し合うもので、幸せに満ちている――。
そう思っていたからこそ、私は『簡単にお金を稼げるアルバイト』を始めたのです。そういうところに登録して、メッセージが来たら相手のプロフィールをよく見てから返信。相手は見ず知らずの人だけど、それでもきっと、そこで行われるのは素敵なことなんだろう。
私は世間知らずでした。
相手は30歳後半ぐらいのおじさんでした。線が細くて、優しそうな人だから選びました。
私は、おじさんが持つガレージの中で裸にされました。
「あ、あの……!? こ、これは……!」
「大丈夫だよ。約束通り、お礼はしっかり払うからね」
ガレージの壁に取り付けられた鉄パイプの枠に、分厚い粘着テープで身体を拘束されていきます。
地面の硬さ、鉄パイプの冷たさ、テープの粘つきは、私の行為に対する想像とは、あまりにかけ離れた感触でした。私は、柔らくて温かいベッドの上ですることばかり想像していたのです。
「何、それ」
おじさんが取り出したのは、手でつかめるぐらいの大きさの機械。
おじさんは優しい表情で、だけど少しねっとりとした声で言うのでした。
「これから、君のことをたくさん気持ちよくしてあげるからね」
『気持ちよく』その言葉がこんなにも不吉に聞こえたのは、生まれて初めてでした。
――――
――
私はずっとずっと、おじさんに命乞いをしました。だって本当に、殺されてしまうかと思ったから。『気持ちいい』がこんなにも苦しいものだったなんて、知りませんでした。
おじさんがねっとりとした視線で、私のことを見つめています。
「やっぱり君は、良い反応するね」
「どっしでっ♡♡♡♡♡ こんなっ、こんな、こどぉぉぉぉおおっ!!!!?」
「うーん。僕は何ていうか、普通のセックスに興味がないんだよ。それよりも、女性がどれだけ気持ちよくなれるか試してみたいっていうのかな」
おじさんの言葉で、私はようやく知ることができました。行為には、いろいろな形があるんだと。いろいろな行為の中でも、おじさんのこれは最悪でした。
「まあ、君はただ気持ちよくなるだけでいいんだから。Win-Winだよね?」
「やだっ、これっ、死ぬ゛っ♡♡♡♡♡ 死にだぐなぁぁぁぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ 助、げ――♡♡♡♡♡ ッ゛ッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
おじさんは、私が気絶するまで絶対に満足しなかったのでした。