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◆あらすじ
学校が終わって、家に帰ろうとした時。根暗な少女は、教室にいたギャルの女子たちに声を掛けられ、トランプで遊ぶことになります。しかしそれは、少女を”かわいがる”ための口実。罰ゲームという体で行われた人力拘束+電マの強制絶頂は、実に強烈でした。それこそ、少女がその時のことを思い出して、独り恥ずかしい格好でオナニーをしてしまうぐらい。
その少女は、いつも教室の隅っこで縮こまっているような、大人しい性格でした。
そんな彼女が、突然トランプに誘われたのです。
「ぇ……」
少女はそんな声を上げることしかできませんでした。
トランプに誘ってきたのは、いわゆるギャルと呼ばれるような女子たちでした。そんな人たちから声を掛けられるなんて、甚だ思いもしなかったのです。
せっかく誘ってくれたのに、断るのも悪いかな――それに、人付き合いが苦手な自分に声を掛けてくれたのがどこかうれしくて、少女はその誘いに乗ることにします。ひとしきりおろおろして、控えめにこくんと頷いてから、一台の机を囲むいくつかの椅子のうち一脚に、ちょこんと腰掛けるのです。
女子たちはみんな笑います。その表情の裏にあるものを読み取れるほど、少女は他人との関わりが得意ではありませんでした。
少女は知らなかったのです。彼女たちが、決して善意でゲームに誘ってくれたのではないということを。
いえ、決して悪意ではありません。興味、いたずら心、しかしどこか自分よりも下に見る気持ち――愛玩動物に対するそれに似た愛情は、タガの外れた行為を引き起こすのでした。
――――
――
「っ!!!? っ!!!! っーーーーーーーー!!!!?」
ほんの数十分後、少女の頭の中は、たくさんの『ハテナ』に埋め尽くされていました。
教室の隅っこで、裸にむかれて、恥ずかしい部分を丸出しにされて、そこに激しく振動する何かを押し当てられている――それは彼女の知る日常とはひどくかけ離れたものでした。
どうして自分は、こんな目に遭っている? ――少女は暴れますが、非力な彼女では人力でなされた簡易な拘束から抜け出すこともできません。
しかしこの辱めは、こんなにも恥ずかしいというのに、ひどく気持ちいいのです。
「っ――♡♡♡♡♡ ぁ゛――♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁぁぁ――♡♡♡♡♡」
電動マッサージ器の振動は激しく、それを押し付ける女子の腕は遠慮がありません。膣口やクリトリスはおろか、子宮にまで振動が響いてくるような心地です。無理やり気持ちよくさせられるというのは、自分で気持ちよくなるよりも、ずっとずっと気持ちいいのです。
少女は芯まで大人しい性格でした。こんな目に遭ってなお、口から漏れる声は空気をふんだんに含んでいて、かすれるようで、小さい。
そして彼女は、声を上げさせられるという境地を知るのです。
「ぁ゛――♡♡♡♡♡ だめ、ぁ゛ぁぁ――っ♡♡♡♡♡ っぁ゛ぁぁぁああああっ♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁぁぁあああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡」
それは、いつも教室の隅っこで縮こまっている少女からは想像もできないぐらい、大きく濁った喘ぎ声でした。少女のことを押さえ付けていた女子が、思わず彼女の口を手でふさいでしまうぐらいです。
「ぁ゛……♡♡♡♡♡ ぁぁ゛……♡♡♡♡♡ ぁ゛……♡♡♡♡♡」
電動マッサージ器が離れていき、女子たちが『気持ちよかった?』と聞いてきます。
少女はその質問に答えることもできず、快感の残滓に全身を震わせ続けるのでした。
――――
――
女子たちの後戯は実に手厚いものでした。体が冷えてしまわないように抱き締め、頭をなで、耳元で『がんばったね』『かわいかったよ』と甘い声でささやきます。
そして言うのです。『またトランプしたかったら、声掛けてね』と。
少女は『二度とごめんだ』と思いました。いくら無口で大人しい彼女でも、その感性は人間のものなのです。辱めを受けるのは嫌だし、怒りや悔しさ、憎しみという悪感情も持ち合わせています。
しかし、時には感情を凌駕する衝動に悩ませるのも、また人間のさがと言えるでしょう。
最悪の出来事から、ほんの数日。
少女は自室で1人、裸になっていました。
「こんなこと、いけないのに」
かすれた声でそう呟くも、彼女はこれから行うことを止めようとはしませんでした。
少女は裸のままベッドの上に横になって、脚を大きく広げるのです。まるで、でんぐり返しに失敗してしまった時のように、脚を頭の上にまで持ち上げて、恥ずかしい部分を大きくさらけ出して。いつもの縮こまった姿からは想像も付かない格好、むしろその反動が訪れたとでも言わんばかり。
そして、家族に隠れてこっそり買った電動マッサージ器を、自分の股間に押し当てます。
「ぅぐっ、ぁ゛――♡♡♡ ぁ゛あっ、ぁぁぁぁあ――♡♡♡♡♡」
少女は目をぎゅっと瞑って、必死に思い出します。
あの時の屈辱的な出来事を。無理やり動けなくさせられる被支配感、無遠慮で強烈な振動、無理やり声を上げさせられるほどの快感。
ああだけど、家族に聞かれてしまうから、大声は上げられない。
「ん゛っ、ぅぅぅうっ♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁぐ――♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ゛ッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
少女は声を押し殺しながら、不完全燃焼な絶頂を迎えます。
絶頂のさなか、あの時に言われたことを思い出します――『またトランプしたかったら、声掛けてね』。そう言う女子たちの表情は、決して悪いものではありませんでした。優しくて、愛でるようで、だけど肉食獣のようにどこか獰猛で。
彼女でも予感できることがありました――今度トランプをしたら、きっと、前よりもすごいことになる。もしかしたら、トランプという口実すら意味を失うのかもしれない。別の場所に連れ込まれて、あの人たちの手で、口で、電動マッサージ器で。そうなったら一体、家に帰れるのはいつになるだろう?
想像するだけで背筋が震えます。体の表面がひどく寒い一方で、芯が燃え尽きてしまいそうなぐらい熱いのです。
彼女がふたたびトランプをするのは、そう遠くない話なのでした。
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