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◆あらすじ
“ネコ”が一人しかいない、人数比の大きく偏ったレズサーにて。彼女は十数名のタチの欲求を一身に受け続けます。このサークルにおいて、ネコの『処刑してください』は最大級の殺し文句でした。処刑台に拘束されて、全身を激しくくすぐられ、秘所を玩具で弄くられ、本当に処刑されてしまいそうなぐらい気持ちよくさせられてしまうのです。
◆快感中毒《キモチイイノダイスキ》
①押し付ける
②しごく
③我慢する
④操作する
⑤それでもやっぱりされるのが好き
タチが圧倒的に多い、女子限定のヤリサーがありました。
時代か、地域柄か、運命のいたずらか――タチは十数名いるのに、ネコはいつも一人か二人ぐらい。大勢いるタチの欲望を一身に受けるネコは大抵の場合、心身が持たず長続きしません。『それならタチ同士で遊ぶしかないだろう』なんて、そんなそんな!
そんな危機に瀕したサークルに救世主が訪れたのが、ほんの数週間前のことだったのです。
『っ……』
「ねーえ」
『ひぅっ』
「今日は、どんなことをシたい?」
そのサークルは極めてドストレートでした。みんなでお酒を飲もうとか、ゲームで遊ぼうとか、そんなことは一切せず、出会って4秒で『ホテル行こう!』。それでみんなでお気に入りのSMホテルに直行。情緒も何もありません。
だけど最近入ってくれたネコの子があまりにしおらしくてかわいかったから、いきなりおっ始めることなく、みんなで囲んであえてそう尋ねるのです。
すると彼女は、ものすごくもじもじしてくれます。
「何もされたくないの?」
「それじゃあ、今日はお開きかなぁ」
『っ! そ、そんなこと……!?』
「ん~?」
「なぁに?」
『っ~~!』
真っ赤な顔のまま、ホテルの一室で自分のことを取り囲む十数名を見渡すこと数十秒。彼女はとうとう、ぽつりとつぶやくのでした。
『…………て、ください……』
「えー? 何? 聞こえないよぉ♡」
「ほら、もっと大きな声で♡」
『しょ、しょ……しょ……!』
「しょ?」
『……処刑して、ください……っ!』
その一言で、部屋が一気に色めき立ちます。処刑してください――その物騒な言葉は、十数名のタチが最も聞きたかった言葉なのでした。
――――
――
『ぁ゛あぁぁ゛ぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡♡ ぁ゛――♡♡♡♡♡ ぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁぁあ――♡♡♡♡♡ ッッあ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡』
彼女は、先ほどまでのしおらしい態度なんて想像もできないぐらい、激しくイキ続けます。
こんなことをされたら、普通の女の子であればものの数分でギブアップです。このサークルにネコが定着しないのも当然のこと。
しかし彼女は違いました。快楽の許容量を明らかに超えていて、口からは悲鳴しか出ないし、体はがくがくと変な痙攣をしているのに、『もう嫌だ』なんて思えない。処刑されている間は、世界で一番幸せ。
こんなにも《快感中毒》な女の子は、他にそうそういません。十数名いるタチは、子宮に直結した脳で彼女の希少性とエロスを確信していました。
「はぁぁ~♡ やっぱりいいなぁ、満たされるぅ♡」
「こんなにイカされてずっと悦んでられる子、私初めてだよ♡」
「ねぇ、ここやめちゃ嫌だよ? ずっとずぅっと、ここにいてね?」
『はひ、は、は、あ゛――♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁひぁぁぁぁああああ――♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁ゛あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡』
『はい』だとか、『私もずっとここにいたいです』だとか言おうとしても、あまりに気持ちよすぎて言葉が出てきません。それでも、ここはもはや彼女にとってのハーレム状態。全てが噛み合ったサークルで、彼女は延々と処刑され続けるのでした。
めでたしめでたし。