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◆あらすじ
剣と魔法の世界で一番の実力を持つ賢者プラムは、とんでもなく生意気な少女でした。プラムは別世界から機械が襲来したときに孤軍奮闘するも、敗北して捕らえられてしまいます。機械たちが目を付けたのは、魔力と呼ばれる未知のエネルギー。体液から無限の魔力を搾り取るべく、プラムは機械で作られた触手に、自動的に、永遠に犯され続けるのです。
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異界より突如現れた鉄の魔物たちは、剣と魔法の国を一挙に飲み込んだ。
鉄の魔物たちは異様な強さを誇った。並大抵の刃ではかすり傷一つ付かず、炎、水、雷、いかなる魔法も数撃では致命傷になり得ない。その癖、向こうから雨あられのように放たれる鉄の飛礫は、たった一発でこちらの鎧や障壁をたやすく貫通した。
各国の指導者たちが同盟を組んで外敵を迎え撃つも、状況は好転することなく、国も人も数を減らすのみ。
彼らが取れる最後の手段は、英雄に助けを求めることだった。
「おぉ、何とぞ我らに守護をお与えください。大賢者プラム様」
それはありふれたことではあったが、この世界の者たちに限って言えば、彼女に頭を下げるのは、ひどく、ひどく嫌だった。
この世界の最高戦力、大賢者プラム。彼女はクソガキだったからだ。
「あっれぇ~? アンタたち、『我ら無敵の軍勢の前に敵はなし。小娘の出る幕はない』って言ってなかったっけぇ?」
「……此度は我らの無力を痛感いたしました。あなたなくして、この世界に平和はあり得ない。何とぞ、守護を」
「え~、おっもしろーい♡ あんなに『ひとりでできるもん!』ってイキってたのに、いいの? 今さら私みたいな小娘に頭ぺこぺこしちゃうのー?」
「っ、ぐ……!」
大賢者プラム。黒のローブをまとったその容姿は、まさしく美少女である。
輝く金の長髪を両側で結わえたツインテール。つり目は大きく、鼻筋も通り、その素肌にはシミ一つない。体付きは未熟と言わざるを得ないが、それでも崩れているわけではない。その手の趣味の男たちであれば、欲情するのは容易にすぎる。彼女の羽織ったローブは元々野暮なものだったが、仕立屋に改造させた結果、腋や太ももに露出が多く、フリルも存分にあしらわれることとなっていた。
噂によると、プラムは不老不死だとか。しかし年季だとか老獪さだとかを一切感じさせないその言動を目の当たりにすれば、『噂はしょせん噂だ』としか思えない。小娘の挑発的で生意気そのものな言動に、各国の指導者たちは額に青筋を浮かばせるしかなかった。
「偉そうな態度してるくせに何もできない、手のひらくるくる前髪すかすかおじさんたちは、自分の国に引きこもっちゃえ♡」
「っぐ……っ! ぐぅぅ~~……!?」
プラムは生意気ではあるが、悪人ではない。そもそも、住む故郷を奪われれば困るのは彼女自身だ。彼女は得意げな表情のまま、跪く一国の指導者をつま先で小突いてから、戦地へと赴くのだ。
実際、大賢者プラムは戦場にてめざましい活躍を果たす。『ざーこざーこ♡』と敵を煽り散らかす姿は、戦場のあちらこちらで発見された。
『無限魔力』――彼女は本来自然に住まう精霊たちの力を借りて行使するはずの魔力を、体内で際限なく作り出すことができた。大地を溶かす炎、全ての分子運動を停止させる氷、世界の端まで轟く雷。魔力のごり押しで鉄の魔物をことごとく打ち破り、向こうから放たれる鉄の飛礫を、あまりに分厚い障壁でもって防ぐ。
しかしさすがの彼女とて消耗はする。魔力を再現なく作り出すことができても、引っ切りなしに戦闘を続けていれば供給が追い付かない。体力にも限界はある。
そして何より、たった一人で戦闘に勝利することができても、戦争に勝利することはできない。
「ふーっ、ふーーっ!! 何よこいつら、数が多すぎ……!? 少しは、休む時間ぐらいくれたって、ぁ……!」
最後まで抵抗を続けていたプラムはついに捕らえられ、剣と魔法の世界は滅ぶこととなった。侵略する世界と、侵略される世界。よくある出来事。ただ、敗れた側にもほんの少し強い戦力が存在したというだけの話。
しかしプラムにとって重要なのは、敗れ故郷が滅んだことではない。それから先のことなのだ。
自分がもう助からないと知って生意気な口を利けなくなるまでの顛末
魔力の消耗と疲労、そして睡眠不足――数日間あまり気絶していたプラムが目を覚ますと、そこは四方が白い鉄の壁に囲まれた部屋だった。
「ここは……何よ、狭いわね……っ」
……否、『部屋』と呼ぶにはあまりに狭い。まるで棺に押し込まれたかのようだ。
彼女が自分の体を見下ろすと、いつの間にかお気に入りのローブはすっかり剥ぎ取られていて裸。両手足を大の字に開かされて、両肘から先は壁に、両膝から先は床に埋め込まれていた。埋め込まれた箇所は、指一本動かせそうにない。
こうも周囲に何もなく手足を動かせないと、上下感覚を失いそうだ。重力の感じから辛うじて、寝転がってはおらず、体を起こされた状態であることが分かった。
「そりゃ、貴族のおっさんがドヤ顔して住んでるみたいなだだっ広い部屋は嫌いだけど、これじゃ何にもできな、くっ……!」
プラムは自分の中の魔力を感じ取る――さすがに消耗している、回復にはしばらく時間が掛かりそう。だけど回復さえすれば、こんな壁ぐらい――。
《――アー、アー、聞コエル?》
「ひゃぇっ!?」
突然大きな声が響いてきて、プラムは素っ頓狂な声を上げた。女性の声、プラムよりは年齢が高そうだが、まだまだ若い。
プラムは手足を動かせないから首だけを回して周囲を見渡すが、棺みたいな狭い部屋の中に、他の誰かがいるなんてあり得ない。
《ッテイウカ、私ノ言ッテルコト分カル?》
「な、何……!?」
《私? 私ハタダノおぺれーたーダヨ》
不思議な発声と抑揚を持つ女性は話し続ける。その声は、天井にある穴から響いているようだった。細かな鉄の格子が張られた、不思議な穴だ。
《ヨウヤク、ソチラノ世界ノ言語ガ翻訳デキタカラ、こみゅにけーしょんヲネ。マァ、翻訳ガ済ム前ニ、ホトンド死滅シチャッタケド。これハ翻訳部門ノ落チ度ダネェ》
女性は確かに、プラムにも理解できる言語で話している。しかし発音が歪な上に、話している内容自体も不可解なせいで、プラムには半分も理解できない。そもそも、話の内容を理解できようができまいが、彼女にとって『人の話を聞く』という選択肢はなかった。
「訳分かんないこと言ってないで、さっさと私をここから出しなさいよぉ!? ……それとも何? 私みたいな女の子を裸にひん剥いて、何かするつもり? うわぁ、この人変態だぁ♡ きっもぉい♡ 変態、変態、へんたぁい♡」
《ウーン、過去ノ翻訳でーたデモ見タ通リ、トンデモナクくちガ悪イ》
プラムが全身に力を込めても、鉄の壁はビクともしない。魔力がなければ、プラムは見た目通りのひ弱な小娘でしかない。
それでも彼女は余裕綽々の表情を崩さない。彼女には勝算があった――魔力さえ戻れば、こんなやつ――才能に担保された己の優位性を疑わない、小娘の愚かな思考。
《マ、いいカ。君が起キタみたいダシ、仕事を始メよっカ》
女性がそう言った瞬間、部屋に異変が起きる。鉄と鉄がすり合わされる音。プラムが鉄の魔物たちと戦うとき、嫌というぐらい聞いた音だった。思わず全身に力が込められる。
そして、重々しい音の後、パカリという軽薄な音が鳴った瞬間のことだった。真っ白な天井や壁、床に、こぶしほどの無数の穴が空いて、鉄の蛇がにょろり、にょろりと這い出てきたのだ。
「これ、また鉄の……!? でも、こんなの戦ってて見たことな――ぅひゃぁっ!? んなっ、ななななっ、体、絡んで……っ!? んくっ、やっ、そんなとこ、触らなぁぁ……!!」
《ソッチノ人たちミンナ言ってたケドサ。鉄ジャナイヨ、スッゴイ合金ナンだヨー?》
蛇の数は十数匹。その太さは、親指と人差し指で輪っかを作るぐらいか。長さは……プラムの体に絡み付いてなお、穴から全身が出切らない程度には長い。
拘束されているプラムは、悲鳴を上げることしかできなかった。蛇は極めて硬質ではあるが、指の関節と同じようにいくつもの節があるせいで、自由自在に曲がりくねるように動く。そして節から透明な粘液が滲み出ているせいで、ただ触れられるだけでも不快だ。
「ちょ、ちょっと、何なのよ、これ……!? お、おぺ……!? おぺってやつぅ!!?」
《『おぺ』ッテ、ソレ私の名前? イイネ、何ダカカワイクテ。コレからそう呼ンデいいヨ》
オペという呼称が気に入った女性がのんきに言う間にも、プラムの体には無数の蛇が巻き付き、白い肌が得体のしれない粘液に汚されていく。
《君、珍シいチカラを持ッテいるミタイだね》
「んぁくっ!? ひゃっ、ぁぁ……! だから、何よぉぉ……!?」
《『魔力』とイウ、我々にナジミがナいエネルギー。るーつハ『セイレイ』ダッケ? シカモ君は、それを無限に作リ出セル。エネルギー保存則ガン無視の、アリエナイ能力。モウ訳分かんナイ》
「やだっ、ぬるぬるがっ、ぬるぬるがたくさんんんんん……!? やはっ、背中っ、ぐちゅぐちゅしへぇぇ……!」
《ドウシテ君を殺サナカッタかッテ。私タチね、その能力が欲シイの》
プラムとて、理解はできる。確かに彼女の能力は、あの世界にたった一つしかなかった、特別なものだ。
理解はできるが、納得はできない。そして恐ろしい。
「それが、なんで、こんなことぉぉぉお……!!?」
《体液ナンダよね》
プラムにとって当然の疑問。それに対する答えは、実に簡潔だった。
《何分、私タチの知ラないエネルギーだカラ、魔力の抽出方法をイロイロ調ベタんだけど。体液に相当量の魔力が含マレテルことが分カッタの。だけど、だカラって血ヲ抜クワケにはイカナイじゃない? ソンナこと続ケタラ、死ンジャウかもシレナイし》
『トイウカ、その実験体は死ンジャッタらしいヨ』――オペが付け加えた言葉は、プラムのことを心底震え上がらせた。
《死ナナイようニ、効率良ク体液を分泌サセルニハ? ソレで出タ結論が、愛液。ソレと、尿と潮ナンダ》
愛液……? それと、尿と潮……? それって一体どういう――プラムが、自分が何をされるのか理解するよりも早く、不思議な感触が全身を襲った。
「ふぁぅひゃぁっはぁぁぁぁぁぁぁああっ!!? にゃにっ、これっ、びりびりしへ、くしゅぐったはっ!!? ふぁぁぁぁぁああんっ!!?」
全身がしびれるような、不可解な感覚。プラムは最初、鉄の蛇が雷か何かを流したのかと思った。
だけど違う。似ているけれど違う。このしびれるような感覚は、痛くなくて、むしろくすぐったくて、どこか――。
「震えてっ!!? この蛇っ、震えてぇぇぇぅぇぇぇええっ!!? ぇひっ、ひぃっ!!? ひぃぃぃぃっ!!?」
それは振動だった。金属のつるつるした表面が、小刻みな振動で持ってプラムの全身をくすぐっていたのだ。その刺激はプラムにとって未知だった。こんなにも均一的に、小さく震え続けるものなんて、今まで触れたことはおろか見たことすらないのだから。
剣と魔法の世界に住んでいた人間にとって、これほどツボな刺激は存在しない。
《ソノ部屋はネ、元々『一人風俗』で使ワレテタ機器ナンダ。イロイロかすたまいずデキて、結構話題ダッタンだけド。刺激が強スギテ廃人にナッチャウ人がいたカラ、販売中止にナッチャッタノ。デ、今回ソレヲ買い取ッテ使ッテルってワケ》
「やめっ、ひゃめっ!!? せめへっ、せめてそこは離れてよぉぉぉおおっ!!?」
《ワァ、思ッテタより敏感♡ ダケド言ッテおくケド、コンナノ序の口ダヨ? コンナノじゃ、トテモじゃナイけど販売中止にならナイヨ》
這い回る蛇の振動による全身愛撫。首元、腋の下、腹、太もも――その刺激はどこも相当なものだが、やはり性感帯が一番強い。
「やっ、ちくびっ、だめぇっ!!? やっ、ぞくぞくしへっ、やぁぁぁぁっ!!?」
両乳首に、振動する蛇の頭が添えられる。けっして押しつぶすような力加減ではなく、むしろ触れるか触れないか。
そんな優しい距離感がむしろつらかった。振動が、幾十もの羽根を束ねてくすぐられるような刺激に変わる。
「そこ、そこ!? お股もっ、ぉぉぉおっ!!? だめっ、そこ、つぶれ――!!? つぶさないでぇぇぇえっ!!?」
プラムが言うところの『お股』――クリトリスには、一本の蛇の頭が宛がわれる。乳首を優しく愛撫する二本とは打って変わって、クリトリスを責める力は強い。まるで押しつぶすようにぎゅうぎゅうと押しつぶしながら振動するせいで、クリトリスの芯にまで快感が響いていく。
「ふぃふぅぅぅっ!!? ふぅぅぅうっ!!? も、やめ――!! これいじょ、これ以上、はぁぁぁぁあ――!!?」
産毛一本生えていないプラムの割れ目から、大量の蜜が溢れ出している。愛液が、蛇の頭を伝って床へと滴る。
しかしプラムがどれだけ叫び、身をよじっても、拘束は解けることなく、蛇の動きも止まらない。彼女が忌避していた『これ以上』は、あっけなく訪れるのだ。
「ふぁぁぅぁぁぁぁぁあ――!!! ひ――♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~!!? っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡」
プラムは全身の筋肉を硬直させて絶頂を迎えた。こんなにも全身が恥ずかしい気持ちよさに包まれたことはない。ちょっとした幸福感と、溢れんばかりの羞恥心、そして体が焦げ付くほどの屈辱感が、プラムの心を満たしていく。
オペのお望み通り、プラムの愛液が割れ目からぴゅっと噴き出す。さじで一掬いするほどの体液は、足元にある小さな穴に落ちて消えていった。
しかしそれを見たオペの反応は不満気だった。
《少ないナァ》
「ふぁへ……っ♡ へひっ、へ……!? 少、な……っ?」
《この程度ジャ、体液もチョットしか出ナイネ。モット思いっ切り気持チ良クならなキャ》
一度、全身を震わせる蛇の動きが止まる。しかしプラムは『助かった』とは思えなかった。何かよく分からないけれど、嫌な予感がする――プラムが冷や汗を流し始めた瞬間のことだった。
「んごぉぉお――♡♡♡ っ~~~~!!?」
不意に、体を下から突き上げられるような衝撃が走る。一本の鉄の蛇が、プラムの割れ目を押し広げて膣内に入り込んだのだ。
あまりに無遠慮な行為に、プラムはうめくような声を上げるだけ。
《ワーオ。見タ目で騙サレテタけど、君って処女ジャナイんダ。向コウの人タチは『不老不死』って言ッテタけど、ソレ本当? ソレハソレデ、常識外レで興味深イんだよネー》
「んぐ、ぉ――!!? 大、ぎ――!!」
あくまでも他人事であるオペの言葉は軽薄そのもの。しかしプラムはそれどころではなかった。
鉄の蛇は男のイチモツよりも幾分か太い。おまけに長さは、膣の深さと比べれば無限に等しい。小柄なプラムには、あまりに酷な相手だ。あっという間に子宮口まで圧迫感で満たされる。
しかしプラムが痛みを感じていないと分かると、鉄の蛇は無遠慮に、プラムの中をかき混ぜるように動き始めるのだ。
「ぁぐぉぉぉおおおおっ♡♡♡♡ いや゛っ!!? な゛っ、嫌っ!!? 抜いでっ、抜いでぇぇぇぇぇえええええっ♡♡♡♡」
蛇が動くたび、プラムの口から獣のような悲鳴が上がる。
そこにあるのは、相反する二つの感情。
「ど、しで――♡♡♡♡ こんな゛っ、嘘嘘嘘うそぉぉぉぉっ!!!? こんなので気持ぢよぐなりだぐないいぃぃぃぃぃいいいっ♡♡♡♡」
鉄の蛇が動くたびに、全身を揺り動かすような快感が襲ってくる。
特にすごいのは一番奥だ。鉄の蛇にずんずんと突かれるたびに、子宮をぐにぐにと揉みほぐされるようなうずきがやってくる。しかもたまに頭をぎゅうぎゅうと押し付けて、振動のくすぐったさを子宮口に味わわせてくるから、余計に気持ちいい。
だからこそ嫌だった。こんな鉄の蛇に犯されて悦ぶだなんて、大賢者たる自分にあってはならない。英雄たる誇りにひびが入っていく。
それでも体は、蛇のピストンに合わせて腰を振ってしまう。膣が、もっと蛇の頭を飲み込もうとうごめいてしまう。その事実が、プラムの心をさらにぼろぼろにする。いつしかプラムは、涙をぼろぼろと流しながら赦しを請い始めていた。
「ゆるじてっ、許じでっ♡♡♡ こんなのっ、もう嫌ぁっ!!? お願いだからぁぁっ!! やめで、はやぐ抜いてよぉぉおっ♡♡♡♡」
しかしオペがプラムの懇願を聞き届けることはなかった。ただ職務をまっとうするだけのオペレーターに、道具の懇願を聞くほどの権限はない。
それに。
《私ッテ、君ミタイな子ヲ裸にひん剥いテいけないコトする『変態』らしいシ? 今更やめたくないナァ♪》
「ぁぁぁ゛っ!!? ぁぁぁぁああっ!!!? ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁああああっ♡♡♡♡」
プラムは当初の発言を省みて絶望する。彼女の生意気な言動というのは、他者の嗜虐心を嫌というほど刺激するのだ。
「ぁぐぁ――っ♡♡♡♡♡ ッ゛――!!!? っ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
絶頂と同時に夥しい量の潮が噴き出して、鉄の床にぶちまけられていく。科学によって齎された鉄の蛇のピストン運動は、驚く程効率的に、プラムのスキーン腺を刺激していた。まるで全身が燃えてしまいそうなほどの火照りを感じる。
しかし次の瞬間、その火照りが全てゾッと冷え切るほどの恐慌が、プラムを襲うのだ。
「ぅぁ――♡ ぇ――? ぁ、ぇ――?」
《オォ! ソコソコのえねるぎーヲ感知! コレが魔力ってやつカァ。興味深イね》
戦いで消耗した後に精いっぱい蓄えた、ほんのわずかな魔力が流れ出る感覚。起死回生の機会が、薄っぺらい氷のようにぐしゃぐしゃに砕かれて消え失せるような実感。
噴き出した潮には、プラムの魔力が溶け込んでいたのだ。
《ソレじゃあ、この調子でドンドン魔力を出シテもらおうネ》
「ぁぁ、ぁ――!!? ぁ゛ぁぁぁぁぁあ――!!!?」
それから、プラムの様子は一変した。
「ごめんなさいっ、ごめんなさ――!!!? 済みませんでしたぁ゛ぁぁああっ!!!? 謝ります、戦ったのもっ、生意気だったのもっ、全部全部全部っ!!!! 全部謝るから、ぁ、ぁぁぁあ゛っ!!!? ぁ゛ぁぁああ~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡」
今までも、懇願自体はしていたかもしれない。しかしそれは、その場限りの、あくまでも上から目線の行動。『魔力さえ戻ればこんなやつ』という余裕があった。
今は違う。本気で、自分の全てが終わることを恐れたのだ。
《マァマァ、案外、君にトッテ悪い話じゃないヨ? ズット気持ちイイことダケして生きてイケルナンテ、私はウラヤマシイと思うナァ》
「ぁ゛ぅぁぁぁあ――!!!? な゛、体、全部気持ちよ――♡♡♡♡♡ ひぁ゛ぅぁぁああああ~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」
しかしそんな必死な謝罪も、当然オペには届かない。それどころか、先ほどまで停止させていた、全身への責めを再開させるのだ。
「ぉ゛おおぉぉおおおぉおぉおぉおおおおおお♡♡♡♡♡ ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおぁぁぁぁぁあああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
全身を粘液にぬるぬるにされ、振動でなで回され、乳首をくすぐられ、クリトリスを押しつぶされ、秘所を突かれ……。プラムはもはや人間とは思えない絶叫を上げながら、快楽の奔流に翻弄されていく。
全身が気持ちいい。気持ちいいのがつらい。乳首がくすぐったい、クリトリスがぞくぞくしすぎて変になりそう。アソコがきつい、苦しい。気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
――そんなプラムの感情なんて一切考慮されない陵辱は、『単なる一つの道具に過ぎない』と言わんばかりだ。才能のせいで散々甘やかされ続けたプラムの心の殻が、ぼろぼろと剥がれていく。
「ぁひぁ――♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁぉ゛ぉぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡」
プラムが絶頂するたびに、ほんの少しだけ溜まった魔力が、愛液や潮と共に体外に排出されていく。希望がどんどん薄れていく気がして、視界が真っ黒に染まっていく。
「ぁ゛ぉ――……♡♡♡♡♡ ぉ゛……♡♡♡♡♡ ぉ゛ぉぉおぉぉぉ……♡♡♡♡♡」
《ウン? ソロソロ限界かナ?》
「ぁ゛……♡♡♡♡♡ ぉ゛ぉ……♡♡♡♡♡」
《マァ、体力に限界はアルヨネ。ダケド、まだコレの試運転が全部終わってナイし、ドウしようカナ?》
徐々に体の力が抜けていくプラムに対して、オペは困ったような声を上げた。いくらかの沈黙の後、彼女は『マァいいカ』と言わんばかりに、開き直った明るい口調で言うのだ。
《最後に一つダケ、お試シさせてネ》
「ぁぐぉ――っ!!!? ぉ゛――♡♡♡♡♡」
その瞬間、全身の快楽が加速する。全身に絡み付く動きがより情熱的に、乳首をくすぐる振動がより早く、クリトリスを押しつぶす圧力がより強く。そして膣をかき混ぜるピストン運動がより激しく。
「ぁ゛ぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあっっ♡♡♡♡♡ ぁぐっ、ぁ――♡♡♡♡♡ ひぐ――っ!!!? ぁ゛ぁぁぁぁぁあああっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ――っ♡♡♡♡♡」
プラムの反応は、まるでろうそくの燃え終わり際のように激しい――否、そうなるように激しく犯されていく。全身に残った体力をぎゅうぎゅうに絞られて、最後の一滴がぽたりと落ちる、その瞬間だった。
《コノ機器はネ、射精機能もアルんだヨ》
オペの言葉と共に、膣奥で何かが噴き出す刺激に襲われたのだ。
「――ぁ゛ーーーーっっ~~~~~~~~ッ!!!!? っっっっ――♡♡♡♡♡ ッ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!! っぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
あまりにも唐突な、そして何より強烈な快感に、プラムは全身を大きくのけ反らせて、獣のような声を上げながら絶頂した。
鉄の蛇が吐き出した疑似精液は、あまりにも量が多い。小さな体の膣内に収まり切らなかった分が、ごぼごぼごぼという音を立てながら膣からこぼれていく。
精液は発酵した乳のようにどろどろしていて、人肌と同じ程度の温度。そのはずが、不思議と熱く感じる。焼け付くほどの熱が子宮口をこじ開けて、子宮の奥にまで入り込んでくるような気分だった。
《ァー……。ァハハ、不純物が入ッチャったネ。コノ機能はチョット考え物ダ》
床の穴に精液と体液の混合物が吸い込まれていくのを見て、オペが引きつったような笑いを上げる。その返事はない。
「ぁ゛――……♡♡♡♡♡ ぉ゛……♡♡♡♡♡ ぁ゛――――……っ♡♡♡♡♡」
プラムはもう失神していた。びくん、びくん、という痙攣を繰り返しながら、間抜けな声を上げ続けるだけだ。
散々な陵辱の後でも、プラムの体は鉄の壁と床に埋め込まれたまま。それどころか、彼女がこれから自由に体を動かせる日は、二度と来ない。
今日の地獄のような陵辱は、これからの日々のほんの幕開けに過ぎない。
《トリアエズ、今日ノ実験はコレでオッケー。当初の予定通リ、休眠、栄養剤の摂取、ソシテまた抽出――ソンナろーてーしょんで行ってミヨウカ》
プラムの意識の片隅で、オペの無慈悲な声が聞こえるのだった。
――――
――
《ただいまー》
一か月ほどたった。
狭い狭い部屋の天井にあるスピーカーから、オペの声が響いてくる。あれからオペは、戦闘中に録音されたデータも駆使して、プラムの世界の言語に随分と慣れたらしい。
もはやネイティブは一人しかいない、むなしい言語だ。
《今日の会議ね、面白いことになったの》
「ぁぉ゛っ♡♡♡ ぉ゛ぉぉぉぉ――♡♡♡ ぉぉぉぉぉぉぉぉ――♡♡♡」
プラムは相も変わらず機械で作られた触手に犯されていた。ローションを塗りたくられ、バイブレーションでもって全身を愛撫され、乳首をくすぐられ、クリトリスをつぶされ、秘所をほじくられ……。
これだけ苛烈な陵辱でも、極めて丁寧に。彼女という貴重な部品が壊れないように。
《君の魔力抽出方法、このままの方向性で行くことになったんだ》
「ぁひぅっ、ぉ――♡♡♡ こ、の゛――っ? ぉぁぁぁぉぉぉぉ――♡♡♡」
《つまり、こ、れ♡》
「ぁぉ゛ぁぁああっ♡♡♡♡ ひぅっ♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」
次の瞬間、触手の動きが少しだけ激しくなる。プラムは全身がぼっと燃えるような感覚と共に深い絶頂を迎えた。
《最初は効率的な体液の搾り方ってことで、半分ジョークでやってたんだけど。思った以上に効率がよかったみたい。それに、君一人のために新しい機構を作るのも、コストが掛かるし。今のやり方って、既存のアダルトグッズを使うだけでいいから、ものすっごく安上がりなんだよねー》
『まぁ、お偉いオッサンたちの邪な思惑ってのもちょーっと感じるけど』――オペは最後にそう付け足して笑った。
プラムにとっては相変わらず、オペの言うことに分からないことが多い。それでも、快楽でふやけた頭でも分かることがあった。自分は、このままずっと犯され続けるということ。……否、今よりももっと、効率的に犯されるということ。
「ぁ、ぁぁぁ――♡♡♡♡ い、いや、だ――♡♡♡♡ わたし、わた、し――♡♡♡♡」
プラムは強かった。言動は生意気ではあったが、それを裏付ける実力と精神力を持っていた。だからこそ出た、拒絶の言葉。
しかしそれは、オペに一蹴される。
《あはは、無理無理。君たった一人で、どれだけのエネルギーを生み出せると思ってるの?
もうある意味では、君を犯すことは国家事業になってるんだから》
それから、触手はまた激しく動き出す。プラムはほんのわずかたりとも我慢することなく、絶頂を迎えた。
《さぁ、これから忙しくなるよ。予算もたくさん下りるし、君のためのおもちゃも吟味しなきゃね》
「ぁ゛ひぁぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡♡ ひぎっひ――♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
《ねぇ、どんなのがいい? せっかく君のための予算なんだから、リクエストに応えちゃうよ?》
「やだっ、やだっ、やだぁぁぁぁぁぁああっ♡♡♡♡♡ ぁぐっ、ぁ――♡♡♡♡♡ ぁ゛ぁぁぁぁぁぁああ~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
《もぉ……まぁいっか。これから末永くよろしくね、生体ユニットちゃん♡》
「ぁぎひっ、ひゃ、だ――♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁ゛――♡♡♡♡♡ ぁ゛――♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
それはありふれた世界崩壊の話。捕らえられた英雄は、ただの道具となって永遠に彼らのために尽くすのだ。