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エロ小説

【一話丸ごと公開】罰ゲームで友達の腋の下とスペンス乳腺をくすぐりながら自分もくすぐられて悦ぶ話【くすぐり快楽オムニバス・サンプル】

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◆あらすじ

どんなくすぐりでも提供してくれる『オーダーメイドくすぐり屋さん』というお店がありました。少女あすかは家で遊んでいたときの罰ゲームとして、友達をくすぐってもらうことに。しかし腋の下をくすぐられて笑い悶えている友達のことを見ていると、段々と不思議な感情が芽生えていきます。『私も、くすぐられてみたい』――友達の罰ゲームが終わると、あすかは自分から店員に……。

 

くすぐり快楽オムニバス

770円(税込)

『くすぐったい』は『気持ちいい』。女の子が腋の下や足の裏などをくすぐられて、くすぐったいはずなのにどこか気持ちよくて、何度もイキながら悦んでしまう――そんなくすぐり責めによる快楽責め・連続絶頂の短編集です。『くすぐりだらけのファンタジー』と『オーダーメイドくすぐり屋さん』の二編でお送りします。文字数は11万字ほど。

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『オーダーメイドくすぐり屋さん』は、お客さま1人1人にぴったりの『くすぐり』をオーダーメイドでご提供するお店です。

 

罰ゲームで腋の下くすぐりを取り入れたい? もちろん可能です。何分でも、何時間でも、腋の下を思いっ切りくすぐって差し上げます!

足の裏がくすぐったがりだから特訓したい? 精いっぱい特訓にお付き合い致します。ただし、かえってくすぐりに弱くなっても責任は負いません!

優しくくすぐられながら眠りに付きたい? 当店は24時間営業です。一晩中優しくくすぐられた後は激しい激しい目覚ましくすぐりもいかがですか?

とにかくひたすら死ぬほど激しく全身をくすぐられてイキ狂いたい? 可能ですが、途中で後悔されてもサービスの中断はできませんし、くすぐり依存症になってしまっても当店は責任を負いません!

どんな『くすぐり』も、お気軽に『オーダーメイドくすぐり屋さん』までご相談ください!

罰ゲームをするので友達の腋の下をくすぐってあげてください

「ねぇ、本当にやるのぉ……?」
「罰ゲーム付きでゲームやろうって言ったのはちゃんのほうじゃない」

休日の昼下がり、私たちは駅前を歩きます。

「それともことちゃんは、自分が負けたからって約束を破るの?」
「ぅ……」

私の隣をとぼとぼ歩く結城ゆうき ことちゃん。髪が短くて、目がくりくりしていて、小柄で。いたずらっぽいところもありますが、元気でかわいい女の子です。今日はTシャツに、ショートパンツに、ニーソックス、スニーカー、あと外に出る時に灰色のパーカーを羽織っています。

「ぅ~! あすか、まさかあのゲームやり込んでるの黙ってたなぁ……!?」
「あはは、まぐれだよ……」

私は音無おとなし 明日花あすかと言います。ことちゃんよりは少し背が高くて、髪も長め。本当はそんなこと全然ないのに、大人っぽいと言われることも。私の服装は青色のワンピース、素足にサンダル。

 

事の始まりは午前中、ことちゃんが『罰ゲーム付きでテレビゲームをしよう!』と言いました。

しかもその内容は、『最近できた話題の店に行って、になる』というもの。私はあまりゲームが得意ではなく、『そんな罰ゲームなんて』とあたふたしていたのですが……今日はどういうわけか、偶然に偶然が重なって勝ってしまった、というわけです。

ことちゃんが意気消沈してしまった理由、それはです。

「着いちゃったぁ……」
「着いちゃったね……」

駅前に当たり前のようにあるそのお店、看板に書かれている文字は『オーダーメイドくすぐり屋さん』。

何でも、お客さんをオーダーメイドでくすぐってくれるのだとか……。名前の通りなのですが、いまいち信じられず、何だかとっても怪しい雰囲気があります。

といっても、今日はことちゃんの罰ゲームを立ち会うだけだから、気が楽です。本当に、ゲームに勝って良かったと思いました。

 

――――
――

 

「いらっしゃいませー」

自動ドアをくぐった向こうの景色は、たまに外から憧れの視線で見つめることがあるエステ店のような雰囲気。受付にはきれいな女の人が立っていて、ちょっと緊張します。

「あら、かわいらしい子たち。今日はどのよーなご用件で?」
「あ、ええと……」

私は要件を説明します。ゲームで負けたほうが、このお店を体験してみるということ。それでことちゃんがゲームに負けたということ。その間、ことちゃんは隣で不安そうに俯いています。

説明が終わると、店員さんは『あらあら』という感じで笑いました。

「はぁい、事情は分かりましたー♪ 確かに、罰ゲームでうちを使う子も結構多いですねー」

店員さんはエステ店みたいな制服を着た大人の女性なのですが、雰囲気に愛嬌があって、顔立ちとか、ピンク色のシュシュで長い髪をおさげにしているところとか、どことなくかわいらしい感じです。

「いろいろプランはあるんだけどぉ……。とりあえず時間から決めましょうか?」
「ええと……10分ぐらい?」

10分と聞いて、隣にいたことちゃんの目がカッと見開きました。『そんなに!?』という表情です。

10分でいいんですか?」
「いいいぃいぃいぃ!! それ以上やったら死んじゃう!?」

ことちゃんがぶんぶんと首を振ります。

「ふぅむ。2人ともまだお若いみたいですし、まずはシンプルなやつにしてみましょうか。1番安いやつでいかがです?」
「そ、それでいいいぃいぃ!! それでお願いします!!」

「くすぐるのは腋の下ですよぉ♡」
「ひ――!?」

ことちゃんが顔真っ赤のまま固まったので、代わりに私が返事をしました。

「そ、それじゃあ、お願いします」
「かしこまりましたー! 施術室A番、5号室でーす♪」

 

――――
――

 

店員さんに案内されたのは、こざっぱりとした小さな個室でした。

真ん中に小さなテーブルと、何脚かのパイプ椅子。隅っこには病院とかで見るちょっと眠りにくそうなベッド、それと大きな棚があります。

「さて、ことちゃん……でよかったですよね? そこの椅子にお掛けくださーい♡」
「う、はい……」

「それじゃあパーカー脱いで? 両手は頭の後ろ」
「ぅぅ……」

縮こまるように、両膝をきゅっと寄せながらパイプ椅子に座ることちゃん。それに向かい合って座る店員さん。上に羽織っていたパーカーは別の椅子に掛けられて、ことちゃんはTシャツ姿で両手を後頭部に添えます。

「せっかくですから、時間はあすかちゃんが計ってください。くすぐってない間はタイマー止めちゃっていいですよー♡」
「は、はい……」

私はちょっと離れたところで椅子に座って、キッチンで使うようなタイマーを握りしめながら2人を見届けます。

「ぅぅぅぅ、ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!」

「ことちゃーん、そんなにうなったら、かわいい声が台無しですよぉ?」
「だってぇぇぇ……!」

「ところでことちゃん。あの棚なんですけどね?」
「棚ぁ……? 棚が何か」

「はい隙あり♡」
「――ぅひゃぁぁあっ!!?」

店員さんの指先が、Tシャツの上からことちゃんの腋の下に触れます。こうして、『オーダーメイドくすぐり屋さん』での罰ゲームが始まるのでした。

 

……始まったのですが。

「んひゃっはははははははひっ!!? ひぃぃ~~~~~~~~!!?」

罰ゲーム開始――と思ったら、ことちゃんはあっという間に両腕を閉じて、店員さんの手を腋で挟み込んでしまったのです。

「あらあら、とっても敏感」
「3秒もたってないよ、ことちゃん……」

「だってぇぇ……!?」

「ほらほら、ちゃんと手を上げて?」
「ぅぅぅぅ、あの、もちょっと手加減し――へひゃぁぁぁっ!!?」

それから、何とも焦れったいくすぐり責めは続きます。

「ぅひゃっははははははははははむりっむりぃぃぃぃぃぃ!!!」
「え、ええと、4秒……」

「ふー! ふー! 大丈夫、だいじょ――ぶひゃーーっはっはははははははひぃぃぃ!!?」
「2秒……」

店員さんがTシャツの上からちょこっと指を触れるだけで、ことちゃんはすぐに腕を下ろしてしまいます。あまりに一瞬で、タイマーはほとんど進みません。

ことちゃんが恨めしげな表情でこちらを見てきますが、もしかしたら一歩間違えれば、私がこうなっていたはずなのです。ことちゃんは、私にこんなことをさせるつもりだったの? ――そう思うと、なんだかちょっともやもやしてきます。

 

ことちゃんが腕を上げて、店員さんがことちゃんの腋の下をつついて、ことちゃんが腕を下げて……それが何回か繰り返されます。こんなんじゃあ、お店にも迷惑が掛かるんじゃないでしょうか?

だけど店員さんは怒ることもなく、困ることすらなく、むしろにっこりとした表情で言うのです。

「体、拘束しちゃいましょっか♡」
「ひぇ――!?」

顔を青ざめさせていることちゃんをよそに、店員さんが立ち上がって部屋にあった棚をごそごそとあさり始めました。

「このお部屋は1番安くって、見ての通り内装も設備もシンプルなんだけど……。あそこの壁に金具が埋まってるでしょ? あそこに拘束具をガチャンってつなげられるんですよぉ」

両手に持っているのは、黒い革のベルト。腕時計のベルトよりもずっと太くて、じゃらじゃらした鎖が付いていて、とても頑丈そうです。続けて壁を見てみると、確かに壁の4カ所に金属の輪っかがありました。肩の高さに2つ、地面すれすれに2つ。

拘束――私やことちゃんにとっては、あまりなじみのない言葉。だけどそれがとても危険な香りを放っているのが分かります。もしも体を動かせない状態で、腋の下をくすぐられてしまったら……?

「だめ、だめだめだめ!! そんなっ、それ絶対やばいやつじゃんんんん!!?」
「あぁ、大丈夫ですよ。これは基本プランに含まれていますから、お値段そのままでーす♡」

「そういう問題じゃないぃぃぃ!?」
「どうです? あすかちゃん」

ことちゃんと店員さんが言い合った後、私に質問が投げかけられます。

私はことちゃんのちょっと涙ぐんだ顔を見つめてから答えるのです。

「はい、お願いします」
「あすか!!?」

「だってことちゃん暴れるから、これじゃあ罰ゲームにならないよ」

そう言う私は少し笑った表情を作りましたが、胸の中にはちょっとだけ、ちょっとだけ、黒い気持ちがありました。

「ちょっ、うそ、でしょ……!? ほんとに、あの、ちょ……!?」
「あすかちゃんはちょっと待っててくださいねー」

ことちゃんは暴れますが、店員さんの力は思いの外強く、あっという間に両手両足に真っ黒なベルトが巻き付いていきます。

そしてことちゃんを抱きかかえるように壁際に押し込んでいき、ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン。

肩の高さに2つ、地面すれすれに2つ。そんな壁の金具に拘束具がつながれると、ことちゃんは両手と両足を開いて、『大』の字のよう姿勢になってしまったのです。

腋の下が思いっ切り開かれて、もう下ろすことができません。

「ぁぁぁぁ……!? ぁぁぁあぁぁぁぁ……!!?」
「大丈夫ですよ、ことちゃん。このお店に来たお客さまのほとんどが通ってきた道ですから……♡」

店員さんの様子から察するに、は慣れているみたいです。だけど当然、ことちゃんも私もは慣れていません。

これから、このお店ではありふれた、だけど私たちにとっては未知の、本当の『くすぐり』が始まるのです。

 

「それじゃあ、たいまーすたーとぉ♡ 今度は止めなくていいですよー♡」
「ぃひぎ――!!?」

両腋の下に店員さんの指が振れた瞬間、ことちゃんの体がびくんと跳ねました。拘束具がガチャン、ぎちりと鳴ります。だけど両腕を真っすぐ横に伸ばしたまま下ろすことができません。

そして10本の指がわしゃわしゃと蠢きだした瞬間、ことちゃんは真っ赤な顔で、思いっ切り笑い始めたのです。

「ふぎゃーーーーっはっははははははははははははははははははっ!!!? ぁはっ、ぁはっ、ぁはぁぁぁぁぁああああっ!!!? くしゅぐったぁぁっはっはははははははははははははぁぁぁああああああっ!!!?」
「うわぁ……」

本当に、すごいお店に来てしまったみたい――私はその様子を見て改めてそう思いました。

店員さんはもうTシャツの上からくすぐることなんてせず、裾の中に指を差し込んで、腋の下を直接くすぐっています。その動きは素早く、だけど丁寧で、精密で、くすぐったそうで。本当にくすぐり責めのプロなんだと実感します。

しかも店員さんは時々、くすぐり方を変えていくのです。

「くすぐったいでしょー? さっきまでの腕を下ろせるくすぐりなんて、本当にお遊びみたいでしょー? ほーら、こちょこちょこちょこちょー♡」

店員さんの指一本一本が別々に動きます。あんなに狭い服の隙間で、10本の蛇がうねうねと蠢くようです。全部の指がくすぐったそう。

「ぁぁぁぁあっはっはっははははははははははははははははっ!!!? くしゅぐったひっ、くすぐっだぃぃぃ!!!? くすぐっだーーっはっははははははははははははははは!!!?」

ずっと笑い声を上げ続けていることちゃん。手足の動き、お腹のびくつき、目元や口端の動きを見てみると――指の一本一本が肌にくっ付いて、なでて、肌から離れて、また肌にくっ付いて――店員さんの一つ一つの動きに、ことちゃんが敏感に反応しているのが分かります。

「痛かったら言ってくださいねー♡」

次の瞬間、親指の腹が腋の下のくぼみにぎゅっと押し込まれました。

「んぎぃぃぃぃぃいいっ!!!?」

ことちゃんの口から一瞬だけ上がるうめき声。だけどそれは本当に一瞬。次の瞬間にはもう笑い声へと変わっているのです。

「腋の奥にあるつぼをぐにぐにぐにー♡」
「ひぎゃーーっはっはははははははははははははははは!!!? んが――!!? なにっ、何ごれぇぇぇぇぇえっへっひゃっはっはははははははははははははははぁぁぁぁあ゛あ!!!?」

それは腋のくぼみの奥にあるつぼを押して、ぐにぐにと揺らしているみたいでした。くすぐり責めというのは、体の外だけではないみたい。こんな風に、体の内側をくすぐることもできるのです。

今までになかったくすぐったさに、ことちゃんは悲鳴を上げながら笑います。

「ことちゃんには特別にぃ、私の得意技やってあげますねー♡」
「っっっひぃぃぃぃぃぃぃぃいっ!!!?」

店員さんがそう言って始めたのは、爪を使ったくすぐり責めでした。腋の下に爪先を当てて、ぞりぞりぞりと引っかいていくのです。

痛くないのかな? 私は少しだけ不安になるのですが、ことちゃんの反応を見てみると心配する必要はなさそうです。

「びゃーーーーっはっははははははははははははははははは!!!? つよ――!!!? 強ふぎ――!!!? やめっ、や゛めぇぇぇぇぇぇぁぁっひゃっはっはははははははははははははぁぁぁぁあああああああっ!!!?」

「ことちゃん分かる? 今ね、私の爪がことちゃんの腋の下にほーんのちょっとだけ食い込んでるんですよ? だいたい0.5ミリぐらい♡ この0.5ミリ、すっごーくキくでしょー♡」
「知らないっ、じらないぃぃぃぃぃいい!!!? 知らないがら弱ぐじでよぉぉぉぉっひゃっはははははははははははぁ゛ぁぁぁぁああ!!!?」

指があんなにも素早く動いているのに、その言葉を聞くにびっくりするぐらい精密にコントロールされているようでした。

きっと、何も考えずにがりがりと引っかいたら痛いのでしょう。爪を食い込ませるのはほんのちょっとだけで、指先の柔らかい部分と上手に混ぜ合わせると、あんな風にものすごいくすぐったさになるのかもしれません。

 

「うんうん。ことちゃんは本当に敏感でいいですねー♡ こんなにくすぐったかったら、さぞ気持ちいいでしょうねー♡」
「きもぢよぐないぃぃぃぃぃ!!!? ぎもぢよぐなんでなぃひゃ゛ーーっはっははははははははははははははははははは!!!?」

「またまたー♡ どうしてがあると思ってるの? 世の中には体をくすぐられたいっていうお客さまが、たくさんいるからなんですよぉ?」
「わだしは違うぅぅぅぁあ゛っははははははははははははははははぁ゛ぁぁあああ!!!!」

くすぐられて笑い続けることちゃん。

私は最初、少し黒い気持ちで、店員さんにことちゃんのことをくすぐらせていました。だけど段々と、別の気持ちが湧いてきます。

「私がくすぐられたら、どうなっちゃうんだろ……」

いつも隣にいたことちゃんの、今まで見たことない表情。見ているだけでも鳥肌立つ、店員さんの指。なんだかどきどきして、その光景に釘付けになっていたのです。

……私も、くすぐられてみたい。

 

ピピピピピピ! ――タイマーの音が鳴り響いた時、私は本当に驚きました。

あんなにも『全然進まないよ』と思っていた10分が、あっという間に過ぎていたのです。

「はい、これでおしまいですねー♡ 罰ゲームお疲れ様でしたー♡」
「ぃひっ!!? ひーーーーっ!!! ひーーーーーーーー……!!!」

店員さんが指の動きをぴたっと止めると、ことちゃんはがくっとうなだれました。もう喋る余裕もないみたいで、壁に拘束されたままぐったりとしています。

そうです。元々このお店には、ことちゃんの罰ゲームをするために来たのです。それ以上長居する意味はありませんし、そもそもこんなお店、特別な理由がなければ来ることもありません。あとはお金を払っておしまい。

これでおしまいなんだ――私の胸の中に、不思議な空気の塊が渦巻いています。

だけど店員さんが私に近づいてきて、耳元でぽそっと呟くのです。

「終わりでいいんですか……♡」
「ひ――」

私は背筋をぎくりとさせます。

店員さんのにんまりとした笑み。美人で、明るくて、愛嬌のある顔。だけど瞳の奥にある鋭く妖しい光が、私のことを刺します。まるで私の心の中を全部、見透かされているようでした。

「ぁ、ぁの……っ」
「ん~?」

私の口からは、かすれた声しか出ませんでした。だけど私は店員さんに見つめられたまま、どきまぎしながら何度も呼吸します。必死に酸素を取り込んで、頭を働かせて……。

そして真っ赤な顔で、自分の心に素直になって応えるのです。

「その、私も、くすぐってもらえませんか……♡」

いつの間にか顔を上げていたことちゃんが、壁に拘束されたまま『正気?』という目で見てきます。だけど私はもう、自分の気持ちを抑えることができません。

「私も、さっきのことちゃんみたいに、腋の下を思いっ切り、くすぐられてみたいです……♡」
「はぁい、かしこまりましたー♡ 延長入りまーす♡」

 

「実はですね、服があると結構くすぐりにくいんですよー……♡」
「……はい……♡」

店員さんが優しくささやきます。私はそのを理解して、恥ずかしがりながらもワンピースを脱ぎました。

もう服はありません。今日は素足にサンダルで来ましたから、ソックスもなし。黒いブラジャーとショーツだけの姿です。

「あら、思ったよりも大人っぽい下着」
「~♡」

私はあまりに早くくすぐって欲しかったから、椅子に座り直したり、場所を変えることもしませんでした。部屋の真ん中で服を脱いだ場所のまま、どきどきしながら頭の後ろで手を組みます。

「それじゃあ、いきますねー♡」

店員さんの指先が、つんと腋の下に触れました。

「んひんっ!?」

一度離れた指先がまた、つん、つん、つん。

「ひゃはっ! んひっ!? ひゃわぁっ!?」
「あすかちゃんも、ことちゃんに負けず劣らずくすぐったがりみたいですねー♡」

「っ……!? そうかも、しれないです……」

つまり、もしも私が店員さんにくすぐられたら、さっきのことちゃんみたいになってしまうということです。涙をぼろぼろこぼして、体をばたばた暴れさせて大きな口を開けて笑い声を上げて……。

いえ、ことちゃんは服を着ていますから、裸になった私のほうがもっとくすぐったいでしょう。

「さぁて、今度は止めずにくすぐりますよぉ♡ 準備はいいですか?」

それでも私は答えるのです。

「はい、おねがいします……♡」

そして店員さんの10本の指先が、私の腋の下に触れたのでした。

 

「こちょこちょこちょー♡」
「ふぁひゃぁぁぁぁっ!!!? ッ~~~~~~~~!!!?」

こちょこちょこちょこちょ――腋の下に入り込んだ10本の指が激しく動きます。

私はその瞬間、体をびくびくびくっと震え上がらせました。

「ぁはっ!!!? あぁ~~~~っはっはっはっははははははははははははははははは!!!? はひっ、はひっ!!!? ひゃ~~~~っはっはははははははははははひゃぁぁぁぁぁ!!!!」

ことちゃんの反応は、けっして大げさなものではありませんでした。

すごくくすぐったい。目から涙が勝手にぽろぽろとこぼれますし、体が暴れてしまいますし、笑い声が止まりません。

それでも。

「うわぁ、あすかちゃんすごいですねー♡ 腕組んだまま下ろさない」
「ひゃはっ、ひゃ~~っはっははははははははははははは!!!? だって、だって――!!! すごっ、気持ちひぃぃぃぃぃぃっ♡♡♡♡ くしゅぐられるの気持ちいいぃぃっひゃっはっはははははははははははははひゃぁぁぁあぁんっ♡♡♡♡」

私は腕を下ろさないように、一生懸命我慢します。

だって腕を下ろしたら、くすぐったいのがなくなってしまうんです。それってすごくもったいないじゃないですか。

痛みとは違う、大きな大きな感覚が体を満たす。体の表面はぞくぞくと寒いのに、中はすごく熱い――くすぐられるのって、こんなに気持ちいいことだったんだ。

「うふふ。それはうれしいなぁ♡ だけど、ですねー?」
「はひっ、はひっ、はひぃぃぃぃっ!!?」

「くすぐったいのを我慢している女の子を見たら、意地悪したくなるものですよねー♡」
「んひゃぁぅぁぁぁぁっ!!!? つよっ、強ひぃぃぃぃぃっ!!!? くしゅぐったっ、くしゅぐったぁぁぁぁっひゃっはっはっははははははははははははぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡」

腋の下のくすぐったい感覚が一気に強くなります。これは確か、店員さんが『得意技』と言っていたくすぐり方です。爪先を0.5ミリだけ食い込ませて引っかくくすぐり方。

だけど私は腕を下ろしません。いえ、下ろせませんでした。

だって店員さんは『くすぐったいのを我慢している女の子を見たら、意地悪したくなる』と言ったのです。つまり私が我慢すればするほど、店員さんが腋の下を激しくくすぐってくれるということ。そんなことを言われたら、もう腕を下ろせません。

「ふふふ。本当にすごいなぁ」
「ひーーっ、ひーーーーっ♡♡♡」

「だけどね、拘束された状態でくすぐられるのも気持ちいいんですよ?」
「ふぁ……♡」

「くすぐったいのを我慢しないで、思いっ切り暴れられて、それでもくすぐったさは止まらないで……♡」
「ぁぁぁっ、はぁぁぁ……♡♡」

あぁ確かに――それは気持ちがよさそうでした。

私と店員さんの視線が、同時に動きます。

「……だけど、今、拘束具はことちゃんが使ってますからねー」
「ぁ……」

そこで私は、ことちゃんの視線に気付きました。ことちゃんは真っ赤な顔で、くすぐられて笑っている私のことを見つめていたのです。

こんな姿を見られるのは恥ずかしい。だけど。

「……今のことちゃんをくすぐったら、すっごい気持ちよさそうだと思いません?」
「ひぅ♡」

店員さんの耳打ちで、私の中の何かが弾けるような気がしました。私はくすぐられたまま、よろよろとことちゃんのほうに近づいていきます。

「ことちゃんも、気持ちよくしてあげるね……♡」
「ふぁぇっ!!? あすかっ、いや、ちょ、待って、うそ……!!? へ、こ、来ないでっ、来ないでぇぇっ!!?」

私は両腕を伸ばして、ことちゃんのTシャツを首元までめくりあげます。ことちゃんは下にかわいらしい水色の下着を着けていました。

そしてすっかり無防備になった腋の下に、10本の指を差し込むのです。

「ふぎゃーーーーっはっはっははははははははははははははっ!!!? なんでっ、なんでっ、なんでぇぇぇぇぇぇっへっひゃっはははははははははははははぁぁぁぁぁああ!!!?」

すごい反応。確かにこれは、すっごくくすぐったそうで、すっごく気持ちよさそうです。何だかことちゃんのことをくすぐってるだけで、私も気持ちよくなっていくような気がします。

だけどそうこうしている間にも、店員さんが私の腋の下をくすぐってくれます。

「さぁて、ことちゃんばかり気持ちよくなってたら不公平ですから、あすかちゃんもくすぐったくなりましょうねー♡」
「ふゃぁぁぁぁあっ♡♡♡♡ ぁっはははははははははははははは!!! おっ、おねっ、お願いしましゅぅぅぅぅふっひゃっはははははははははははははははははぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡♡」

「あ、料金は1人分でいいですよ。ことちゃんのことは、あすかちゃんがくすぐってますからねー♡」

壁際に立ってことちゃんの腋の下をくすぐって、その背後から店員さんに腋の下をくすぐってもらう――すごく満たされた時間が続きます。

 

だけど『オーダーメイドくすぐり屋さん』というのは、本当にすごいお店でした。もうこんなにもくすぐったくて気持ちいいというのに、まだがあると言うのです。

「あすかちゃんには特別に、もっと気持ちいいくすぐりをやってあげますねー♡」
「ふゃぁぁぁあぁぁぁっ!!!? ふぁっ、ひゃっ、む、ぇぇっ!!?」

突然、今までと違うくすぐったさがやってきました。店員さんが私のブラジャーのホックを外して、胸の付け根をむにゅむにゅともんできたのです。

「んひぅっふふふふふふふふふぅぅぅっ♡♡♡♡ ぅぁ――!!!? ぁはっひひっひひひひひひひひひひひひぃぃぃぃっ♡♡♡♡」

最初は胸をもまれて恥ずかしいと思いました。次に体の中にあるつぼを刺激されるような、内側からやってくるくすぐったさがやってきて、『胸をくすぐられるのも気持ちいいんだ』と思いました。

だけどその後になって、新しい感覚がやってきます。何だか、胸の奥がむずむずするような……。

「ここはね、スペンス乳腺って言って、おっぱいの敏感ポイントなんですよ」
「ふぁっひゃっははははははははははははははぁぅぁぁぁぁあっ♡♡♡♡ ぁっあっぁっぁぁっ♡♡♡♡ にゃんですかっ、これぇっ♡♡♡♡ だんだんっ、むずむずしてきてぇぇぇっへへへへへへへへぇぇぇぇっ!!!?」

すごい。

最初はただくすぐったいだけだったのに、意識すればするほど、体の内側でむずむずとした気持ちよさが膨らんでくるのです。

「それでおっぱいがむずむずしてきた頃合いを見計らって、乳首をくすぐってあげる、とっ♡」
「きゃはぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡♡ っ――♡♡♡♡ ぁーーーーーーっ!!!?」

人差し指で乳首をはじかれて、頭の中がピンクに染まりました。あまりに気持ちがよくて、一瞬気絶してしまいそうなぐらい。

あまりに気持ちよくて、それが感動的で、この感情をとにかくどうにかしたかったから……私はことちゃんのブラジャーをめくりあげました。

「ことちゃんにも、やってあげるね……♡」
「いいぃぃぃぃぃ!!!? いらないっ、いらないゃっはっはっははぁ゛ぁぁぁぁぁっ!!!? ぁぐっ、んぐっひひひひひひひひひひひひひっ!!!? ぁ゛ーーーーーー!!!?」

私は上半身で感じているくすぐったさを頼りに、店員さんのくすぐり方をことちゃんにまねしていきます。

「あすかぁぁぁぅひゃぁぁぁっはははははははぁぁぁぁぁぁあっ!!!? やめっ、その触り方っ、しゃれになんにゃ゛ぁぁぁーーーー!!!?」

「うふふ。あすかちゃん、とっても上手ですねー♡ ほらっ、次はこうして、そしたらこうして、こうしてみて?」
「ひゃぅあっははははははははひゃぁぁんっ♡♡♡♡ はひっ、ひゃはっ♡♡♡♡ しょれっ、すごっ!!!? 腋の下と胸がいっしょにぃぃぃぃっひゃっはははははははひぃぃぃぃっ♡♡♡♡」

店員さんは、親指で私の腋の下をくすぐって、薬指と小指で胸の付け根をもみほぐしています。人差し指と中指は、行ったり来たり。腋の下をくすぐったり、胸の付け根をもみほぐしたり、乳首をくすぐったり。

体の後ろからくすぐるのと、前からくすぐるのでは、指の使い方がちょっと違います。私は中指と薬指、小指でことちゃんの腋の下をくすぐりながら、親指で胸の付け根を揉みほぐします。そして人差し指で、乳首をこちょこちょ、くりくり。

私はことちゃんのことをくすぐりながら、店員さんにくすぐられて思いました――これは本当にすごいくすぐり方です。

「あすかちゃん、気持ちいいですかぁ♡」
「はひぃぃぃぃ♡♡♡♡ しゅごひっ♡♡♡♡ こんなきもちひのっ、初めてぇぇぇっへっひゃっひゃっはっはっははははははははははははひゃ~~~~~~~~♡♡♡♡」

「ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!? あすか、やめっ――!!? これ以上はっ、しゃれになんな――!!!? ぃや゛ーーーーーっはっはっはははははははははははははははぁぁぁぁぁぁ!!!!」

今まで生きてきて、こんなに気持ちいいくすぐり方なんて知りませんでした。

くすぐったさと気持ちよさが混ざり合って、上半身全部がとろとろに蕩けたような心地。そして脚の付け根もうずいて止まりません。もしもこのままくすぐられたら、私はきっと――そんなことを思います。

だけど次の瞬間、私の前にいたことちゃんが、突然体を跳ねさせたのです。

「んぁぐ――!!!? ッ、ッ、ッ――!!!? ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!! ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

笑い声が突然止まったと思ったら、口から空気の塊を吐き出し始めることちゃん。脚の付け根から、ねっとりとした水滴が太ももを伝っていきます。

それはまるで物語のネタバレをされてしまったような気分。ことちゃんのほうが先にイッてしまったのです。

「あらあら、あらー♡」
「ふぅ、ふぅぅ……♡ こと、ちゃん……?」

私と店員さんは、同時にくすぐる手を止めてことちゃんのことを見つめました。

「ひー……!!? ひっ……♡ ひーー……!!」

「ことちゃんのほうが先にイッちゃいましたねー♡」
「そうなの、ことちゃん……?」

「っ!!? っ……!!」

ことちゃんはひーひー言いながら、顔をそらしました。だけど体を拘束されていると、すごく恥ずかしそうな表情を隠すことはできません。

そのかわいらしい表情を見ていると、私の体の中からどんどん新しい感情があふれてきます。

「……ずるいなぁ、ことちゃん」

あんなに嫌がってたのに、私よりも先にイッてずるい、うらやましい。だけど気持ちよくなっていることちゃんはかわいい。気持ちよくなってくれてうれしい。もっと気持ちよくなってほしい。

――私にはいろいろ思うことがあって、だけど言葉にするにはごちゃごちゃしすぎていたから、全部の思いを込めて、ことちゃんのことを思いっ切りくすぐるのです。

「ふゃ゛ぁぁぁぁぁぁっ!!!? ぃ゛やは――!!!? ッ――♡♡♡♡ なんでっ、あすか、なんでぇぇぇぇっへっへっへへへへひゃ゛ーーーーっはははははははははははぁ゛ぁぁああ!!!!?」

「いいじゃない、私よりも先にイッちゃうぐらい気持ちよかったんだからさ……♡」
「よぐないぃぃぃぃぃ!!!? よぐにゃぁぁぁっはっはははははははははははははははははははははは!!!? ッ――♡♡♡♡ ッ――♡♡♡♡♡ ぁ゛ーーーーっはっははははははははははははははははぁぁぁぁぁああ!!!!?」

「あすかちゃんも、負けてられませんねー♡」
「――んひゃぁぁぁぁああっ♡♡♡♡ はひっ、はひぃぃぃぃぃ♡♡♡♡ 負けないぐらいくすぐってくだひゃぁぁぁっはははははははははははははははははひゃぁぁぁぁぁん♡♡♡♡」

すると店員さんも、私へのくすぐり責めを再開してくれました。

 

ことちゃんは、1回イッてしまったからでしょうか、反応がさっきよりもすごくなっています。

「ひゃぅぁ゛ぁぁぁぁっはっははははははははははぁぁぁぁぁあっ!!!!? あすかっ、あすかっ、やめっ、やめぇぇぇぇぇぇぇぇぁっひゃっはははははははははははははぁぁぁぁぁああ♡♡♡♡♡」

声は高く蕩けるようで、体の痙攣は止まらない。私が1歩前に出て、ことちゃんの大きく開かれた脚の付け根に膝を差し込むと、アソコがもうぐっしょりと濡れているのが分かります。

そしてくすぐり責めを再開してしばらく経つと、ことちゃんはまたイッてしまうのです。

「あすかっ、むりっ、むりぃぃぃぃぃ♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁっはははははひっ、はひーーーーっ♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

すごい、こんなに何回もイケちゃうなんて。私を置いて、完全に一つ上に行かれてしまったような気分です。

私は必死にことちゃんのことをくすぐります。そうすると、私もことちゃんと同じところに行けるような気がしたから。

そして私にも、段々とが近づいてきます。

「ふぁぅぁぁぁぁぁあっ♡♡♡♡ ぁはひっ、ひーーっひひひひひひひひひひひひひひひひぃぃぃぃぃぃっ♡♡♡♡ いひゃっ!!!? ぁっ、これっ、これぇぇぇぇええっ♡♡♡♡」

アソコがきゅうきゅうとうずいて、もうすぐ何かが破裂してしまいそう。

店員さんが耳元でささやきます。

「あすかちゃん、そろそろイッちゃいそ?」
「はひぃぃぃぃぃっ♡♡♡♡ イッひゃっ、いっひゃいそうですぅぅぁっはっははははははははははははははぁぁぁぁぁああっ♡♡♡♡」

「……どうしますー?」
「いひぃぃぃぃっ♡♡♡♡ いじわるっ、意地悪しないでっ♡♡♡♡ たくさんくしゅぐってくだひゃぁぁぁっはっはははははははははははぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡」

「うふふ。冗談ですよ、冗談♡」

そして今日一番のくすぐったさが、私の腋の下にやって来てくれました。

「ひゃ゛~~~~~~~~っはっはっははははははははははははははははははははっ♡♡♡♡♡ くしゅぐったっ♡♡♡♡♡ 気持ちぃぃぃぃぃっひっひゃっはははははははははははははははははははははひゃぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」

店員さんの、全力のくすぐり責め。もうこんなにくすぐったかったのに、まだ強くなるだなんて。

一瞬だけ閉じそうになる腕。だけど次の瞬間には思いっ切り開いて、くすぐったさと気持ちよさを全部、全部、受け止めるのです。

「ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁはひッ♡♡♡♡ ひゃひっ♡♡♡♡ きゃひひひぃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

今までと比べものにならない気持ちよさが、アソコを包みました。

それは痛みがなく、鋭さもなく、だけど口がガクガクと震えてしまうような、くすぐったい気持ちよさでした。まるでアソコの中を柔らかな手でぐにゃぐにゃと揉みほぐされるようです。

立ったまま腰がへこへこと動いて、膝がガクガクと震えます。もしもことちゃんの体に寄り掛かっていなかったら、私は倒れていたかもしれません。

「すごいイキっぷりでしたねー♡ そう言えば、これが初めてだっけ? くすぐりア、ク、メ♡」
「へーーーっ♡♡♡ へへっ、へーーっ♡」

「あすか……」

ことちゃんが私に声を落とします。あぁそっか、あまりに気持ちがよかったから、ことちゃんのことをくすぐる手がさっぱり止まっていたみたいです。

ことちゃんの体が温かくて、柔らかくて、心地よかったから、私は無意識の内にことちゃんの体にもっと体重をかけて、自分の体を擦り付けました。するとことちゃんの顔は、もう真っ赤だったのにさらに真っ赤になりました。

「……それで? あすかちゃん、どうします♡」
「へ……♡ へへ……♡」

後ろで店員さんが言います。

私の答えは一つしか考えられませんでした。

「もっと、くしゅぐってくだひゃぁい……♡」
「はぁい、かしこまりましたー♡」

「あすかぁ……」

だって、ことちゃんはこの気持ちよさを何回も味わっていたんだよ? 私だって、もっとたくさん気持ちよくなりたいよ。

 

それから私はまた、店員さんに腋の下と胸をたっぷりくすぐってもらいます。

「ッ~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ひゃ~~~~っはっははははははははははははははははははははっ♡♡♡♡♡ にゃにこれっ!!!? さっきよりっ、敏感にぃぃぃっひっひゃっははははははははははははははぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡♡♡」

「1回イッちゃったからねー♡ 体がくすぐりアクメの感覚を覚えちゃったんですねー♡」
「ふひゃぁぁぁっ♡♡♡♡ ぁひっ、しゅごっ♡♡♡♡ こんにゃっ、すぐイッひゃひゃひゃひゃははははははは――♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

すごい。一度イクと、全身が敏感になったように感じられます。それに、私の体がコツを覚えたのでしょうか? 腋の下や胸でイクのが、簡単になるのです。

「あすかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!? にゃんでっ、にゃんで私のことくしゅぐるのぉぉぉぉぁぁあああひゃっはははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁぁああっ!!!!?」
「だってっ♡♡♡♡ ことちゃんのことくしゅぐるのっ、なんだか気持ちひぃぃぃぃっひっひひひひひひひひひひひひゃっははははははははははははははははぁぁぁぁぁああっ♡♡♡♡♡」

「やめ゛ぇぇぇぇっへへへへへへへへへへへっ!!!? くしゅぐらなひでっ、体も擦り付けにゃいでぇぇぇぇぇぇぇ♡♡♡♡♡ ぇあ゛ひゃーーーーっはっはははははははははははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」

私は店員さんにくすぐられながら、ことちゃんのことをくすぐり続けます。

ことちゃんにも気持ちよくなって欲しいから。それにことちゃんのことをくすぐっていると、私ももっとくすぐったくて気持ちよくなることに気付いたのです。

「あすかっ――♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ も゛っ、やめ――♡♡♡♡♡ きひ――♡♡♡♡ ひ――♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

たぶんことちゃんは、私よりも何倍もたくさんイッていると思います。

やっぱりことちゃんはずるい――最初はそう思うのですが、そんな気持ちも溶けてなくなるぐらい、私もたくさんイカせてもらうのです。

「あすかちゃん、どう? まだまだイケるかなー♡」
「はひぃぃぃひっひひひひひひひひひひひひ♡♡♡♡ まだまだっ♡♡♡♡ まりゃまりゃくしゅぐっへくだひゃ~~~~~~っはっははははははははははははははははひ――♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

「あすか――♡♡♡♡ も――♡♡♡♡ おねがひひひひひ――♡♡♡♡ ごめん――♡♡♡♡ 謝るかりゃはひひひひひひ――♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

幸せな時間が続きます。

日が暮れて、店員さんが『そろそろ帰らなくちゃ』と言ってくれて、ことちゃんがすっかり気絶していたことに気付くまで、この時間は続くのでした。

 

――――
――

 

『オーダーメイドくすぐり屋さん』に行って非日常を体験してから1週間ほど後のこと。私とことちゃんはすっかり日常に戻っていました。

「よし勝った! これで3連勝だね♪」
「あはは、やっぱりことちゃんは強いなぁ」

今、私たちはことちゃんの家でゲームをしています。

ことちゃんの部屋で、二人並んで絨毯の上に座って、コントローラーを握りしめながらテレビの画面を見つめる――それはずっと前から在り続けた、いつもの光景。

だけど全部が全部、元通りとはならないみたいです。

 

今日は、ことちゃんの家族が全員出掛けているそうです。『だ』――私はそう思いました。

「ねぇ、ことちゃん」
「何ー? あすか」

「……賭けない?」

私がそう言うと、ことちゃんの体がびくんと跳ねました。

「……いや、あの、賭けとか、そういうの、良くないから」

「負けたほうはね、ずっと腋の下をこちょこちょされちゃうの……♡」
「あの、あすか、話聞いてる?」

「はい、スタートぉ♡」
「ちょ、え、あすか!? いや、うそっ、あの、ホントに、ぇぇぇっ!!?」

かた、かた、かた――ことちゃんの握りしめているコントローラーから、不自然な音が響き始めます。だけど私は元々、ゲームがあまり得意ではありませんから、これでだいたい互角です。

勝ったらことちゃんのことを思いっ切りくすぐれる。負けたらことちゃんに思いっ切りくすぐってもらえる。どっちに転んでも損がない、本当に素敵な罰ゲームです。

 

それからほんのちょっとの時間がたちます。

「ふふ、そろそろ終わりだね……♡」
「は……、ひぃ、はぁ……!?」

もう既に腋の下にむずむずとしたくすぐったさを感じて悦んでいる私と、死に物狂いでコントローラーを握りしめ続けたことちゃん。一体勝ったのはどっちでしょう?

――2人の目の前で、テレビ画面がゲームの決着を映すのでした。