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◆あらすじ
トレジャーハンターの少女リーナが探検を経て持ち帰ったお宝、それは古代に使われていた電動オナホでした。鑑定士の少女ミリはそのおもちゃを試用。実はふたなりだったリーナは、親友に押し倒されながら何度も射精を繰り返してしまいます。
トレジャーハンター。
それは、お宝を目当てに洞窟や遺跡などありとあらゆる危地に飛び込む無謀者の総称。
「たっだいまーーーー!!」
今、ある店のドアを勢い良く開け放ったこの少女も、トレジャーハンターの1人である。
少女の名前はリーナ。
『大人の女性』と呼ぶにはまだいくらか早く見えるであろう彼女は、若くもそれなりに優秀なトレジャーハンターだった。
お宝の噂を聞けば東奔西走。それだけで生計を立てられるぐらいには実力を持っている。
しかし、女性としてはまだまだ未熟。金のショートヘアは埃でくすんでおり、整った顔、多少肉付きの良い胸やお尻にもドロが付いている。これではせっかくの美少女が台無しだった。
「……ドアは静かに開けような。リィ」
「相変わらずミリはお堅いですなぁ。そんなことより持ってきたよ、お宝!」
店の主である少女、ミリは椅子に座って渋い顔をしながらリーナを迎えた。
リーナとは対照的に、黒のロングヘアは絹糸のように美しく、身なりも清潔に整えられている。
しかし、その身体は細く小さく、顔も童顔だ。リーナと同い年のはずなのに、彼女より幼く見られることも少なくない。
身体をすっぽりと覆う黒のローブが、身体のわずかな凹凸を隠して見た目の幼さを増長させていた。
十数日ぶりの再開でも、2人はいつもと同じ調子でやり取りを進める。
「今回の探索はずいぶん長かったじゃないか」
「へっへへ! その甲斐はあったよ。さっそく『鑑定』よろしくね!」
「はいはい」
リーナがトレジャーハンターなら、ミリは『鑑定士』だった。
持ち前の知識と鑑定魔術を扱って、物の用途や価値を調べる。
頭を使うのが苦手なリーナにとって、ミリは仕事上大切な相棒であり、年の同じ親友とも言えた。
「こーんーかーいーのー、おーたーかーらーはー。これだっ!!」
リーナが仰々しく取り出したもの。それは片手で握ることができる程度の白い筒だった。
「一応聞こうか。これは何だ?」
「さぁ? 分かんないから鑑定してもらうんじゃん」
「そう言って、数日がかりで運んだ鉄くずの山が無価値なガラクタだったことをもう忘れたか? リィはもう少し自分で視ることを覚えたほうが良い」
ミリは軽く毒づきながら筒を手に取る。
小さな手でも何とか握ることができる太さで、長さは手首から指先まで以上。筒の外は軽く堅い素材で、中はスライムのように柔らかい。
リーナが見守る中、ミリは手のひらに魔法陣を浮かばせること十数回。ようやく結論を出した。
「なるほど、間違いなくお宝だねぇ。古代、失われた時代の遺産ってところか」
「ぃやったぁぁっ!!」
「……よくもまぁ、こんなものを」
「なんて?」
「いや、何でもないよ」
そう答えるミリの顔が少し赤らんでいたのを、リーナは気づけなかった。
「それで? これは何? どうゆうアイテム? どれぐらいで売れる?」
「まぁ待て、落ち着け」
ミリはフムと鼻を鳴らしてから思考する。そして、まばたきすること数回、静かに口を開いた。
「これは、……実際に使ってみたほうが分かりやすいだろう」
「おぉぉぉーー! 何かすごそう!」
「リィ、こっち来て」
ミリはリーナに手招きして、カウンターの裏に来るよう促す。
「ほいほい」
「あっち向いて」
椅子に座る自分の前に立たせて、背中を向けるように指示する。
「――そいっ!」
そして、リーナのズボンを下着ごといっきにズリ下ろした。
「――ぃぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
リーナの悲鳴が小さな店の中で反響した。
「色気のない悲鳴だな」
「な、なななななななな!? だ、だって、あああああなた……!!?」
「安心しろよ、今日はもともと店を開いてないから誰も来ない」
『いっつも外の札見ずに入ってくるから気づかなかっただろ』、ミリはそう言いながらリーナの露出した下半身に手を回し、そして握った。
「ひぅんっ!?」
突然の感触に、リーナは先程よりもっと女性らしい声を上げた。
ミリが手で握ったもの。それは男性器だった。
包皮は剥けているけれど、小さく、毛の生えていない男性器だ。それは間違いなく女性であるリーナから生えている。小さめの睾丸の下に、一本筋の女性器が隠れていた。
リーナがふたなりだということは、ミリしか知らない秘密だった。
「そうゆうことじゃなくてぇ……、ど、どうしてこんな……!?」
突拍子のない出来事に、リーナは思わず涙声になる。
ミリのほうに振り向きたかったが、自分の男性器を握られている以上それはできない。
「だーから、さっきのアイテムを使うんだよ」
「何言ってるのか分からないよ……!?」
「まったく、こんなもの持ってきて誘ってるのかよ」
「何言ってるのか分からないよ……」
抗議の声を上げながらも、リーナは抵抗らしい抵抗をしなかった。
理由は2つ。1つは何だかんだミリを信頼していたから。そして、もう1つは男性器を握られるとゾワゾワして力が抜けてしまうから。
彼女の男性器は、普通の男性のそれよりも人一倍敏感だった。
ミリがリーナの男性器を上下にしごき始める。
「ひゃっ! ぁ……っ!? ぅあ……!」
ミリの手はぷにぷにとしていて柔らかい。日頃から武器を握り、洞窟の岩肌を掴むリーナの手とは違う。
「懐かしいなぁ。こんなことしたのは、リィが身体のことを打ち明けてくれた時以来だっけ?」
「あの時は、もっと、遠慮してくれたもん……っ」
「なぁ、溜まった時は1人でしてるのか?」
「なっ、そ、そんな……っ!」
「答えないと強くするぞ」
「ぅあっ!? ひっ!? ひゃぁぁっ!」
「ほれほれ、どうなんだ?」
「ぅ、うぅぅ……! してる、1人でしてるからぁっ!?」
普段は自由奔放なリーナが真面目なミリを困らせることが多いのだが、今はまったく逆。ミリの羞恥心をくすぐる言葉と、ぎこちなくても妖しい手の動きに翻弄されてゆく。
「ま、これぐらいにしておこうか」
「ぅ、ぅぅぅ」
ミリが手を放した時には、リーナの男性器はすっかり勃起してしまっていた。
リーナはもう、恥ずかしくて仕方ない。一刻も早くこの状況から解放して欲しいと願うばかり。
「まだ下準備も終わってないぞ」
もっとも、後ろでミリが冷たくそう告げるのだが。
「ひぃんっ!?」
間髪入れずにリーナがふたたび悲鳴を上げる。
下半身に走るひんやりとした感触にびっくりして見下ろしてみると、ミリがドロドロとした透明な液体を男性器に塗りたくっていた。
手の滑りがずっと良くなって、さらに強い快感を覚える。
「おい、まだ射精すなよ」
「ふっ!? ぅ、うぅぅ~~~~っ!!」
リーナは荒く呼吸を繰り返して何とか射精を我慢する。
男性器がくまなくドロドロの液体まみれになった時には、もういつ射精してもおかしくない状況だった。
リーナはリミに問う。
「ね、ねぇ……。な、何するのぉ……!?」
何のためにこんなことをされているのか、いまだに理解できていなかった。だって、彼女は『道具を使ってみる』と言ったはず。
そんなリーナの様子に、ミリは息を荒立たせながらも、努めて冷静な態度で『やれやれ』と首を振った。
「リィ、これの名前を知ってるか?」
「し、知らないよぉ……」
ミリは、リーナが持ってきた筒を掴んで訊き返す。
「このおもちゃはな、オナホールって言うんだよっ」
そして、リーナの下半身に手を回し、筒を彼女の男性器に思いっきり押し付けたのだった。
ズニュズニュズニュズニュ!
「ぉ゛!? ぁ、ぁ、あぁぁっ!!?」
男性器が筒の孔に飲み込まれて、強烈な快感が襲いかかる。
触手かスライムに包まれるような、それでそのままモニモニと咀嚼されるような。
足腰がガクガクと震えて、そのまま倒れ込んでしまいそう。ミリがリーナの腰を抱きしめて、しっかりホールドした。
「ほら、ちゃんと立て」
「な、ななななにこここれぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」
リーナは悲鳴を上げた。
大きな声を上げながらも、身体はギシリと固まったまま。少しでも腰を動かしたら、気持ち良さで変になってしまいそうだったから。
そんなあべこべな動きにミリは笑いを抑えられなかった。
「オナホール。1人でする時に使う便利なおもちゃだよ」
「そそ、そそそそそそそそんな……っ!!?」
「効果のほどは、言うまでもないな?」
リーナにしては、恥ずかしさで顔が燃えてしまいそうな心地だ。
親友に意気揚々とひとりエッチの道具を持ってきてしまったこと。それから下半身を剥かれて、敏感なところを弄ばれ、その道具を使われてしまったこと。
何から何まで恥ずかしい。しかし、彼女が今日受ける辱めはこんなものでは済まない。
「腰、動かさないのか? 気持ち良いんだろ?」
「っ、動かさないぃぃ!!」
悲鳴ような答えにミリはクツクツと笑った。
「残念だったなぁ、リィ」
そして、一転して妖しい笑みに変わる。背を向けているリーナであっても、声音の変化を察知できた。
「これ、ここに突起があるだろ?」
「そ、それが何……?」
そして、ミリはリーナが身構えるのをあざ笑うかのように、おもちゃのスイッチを押した。
ズチュズチュズチュズチュ!
「ふぃぃぃあぁぁぁぁぁぁっ!!?」
粘液の弾ける音が部屋に響き始める。
思わず腰が抜けてしまいそうな快感が男性器を襲い、リーナはまた下半身を見下ろした。
筒型のおもちゃは、リーナの腰に押さえつけられたまま。しかし、そこから粘液の音が響き続けている。
結論に至るのは難しくない。筒の中が動いて、彼女の男性器を責め続けているのだ。
「み、ミリぃぃぃぃぃっ!!? とめへ止めてとめてぇぇぇぇぇぇ!!」
「ここまで来て、止めると思うか?」
「みぃぃぃぃりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!?」
リーナは自分を虐めるおもちゃを掴んで引き抜こうとする。ここにきて、初めて本気で抵抗した。
しかし、ミリが後ろから抱きつくように筒を抑えているせいで、それは叶わない。
「ふひゃぁあぁぁぁぁぁぁっ!!? ひぃいぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
その快感の強さは、少女が悲鳴を上げ続けるしかないほどのものだった。
筒の内壁には、無数の溝が刻まれているようだ。前後に抽送するたびに、陰茎が、亀頭が、カリが粘液ごとゾリゾリと磨くように摩擦される。
リーナにも、身体に生える不可解な男性器で遊んだ経験は何度もあった。しかし、それは自分の手で、自分の望むがままに快感を得るもの。
自分の意志に反して無理やり気持ち良くさせられるというのは、彼女にとって初めての経験だった。
「み、みりぃぃぃぃぃっ!!? でぅっ!! 出るぅぅぅっ!!? ――ぁひっ!!? ~~~~~~っ!! ~~~~~~~~!!!」
「おっ」
その結果、リーナはあっけなく射精させられる。
腰が痙攣する。男性器の震えがおもちゃを持つミリの手にまで伝わってくる。
女性器からは、溢れた愛液が雫となって内股に垂れてきている。
「へぇ……、すっごくイイみたいだな」
リーナの反応に、ミリは熱い息を漏らした。
「も……止め……っ!!?」
射精の脱力感で、リーナはその場に崩れ落ちる。
虚無感や開放感、幸福感。本来、射精後はいろいろな感情が湧き上がるものだ。
しかし、おもちゃは止まらない。そんな感情は止まらない快感に押し流されてしまう。
「みひぃぃぃぃぃっ!!? とめへぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?」
「逃すかよ。ほら、もっと気持ち良くしてやるよ」
ミリが、店の床に伏したリーナの腰にしがみついて放そうとしない。2人は店の床を転がった。
もう、口の中がゾワゾワと疼いて、ろれつが回らなくなってしまっていた。
「きついぃぃぃぃぃっ!!! 先っぽきつひかりゃぁあぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
射精後の男性器はひときわ敏感なものだ。
とくに、亀頭は神経が剥き出しになってしまったのではないかと錯覚するほど。おもちゃの内壁にゾリゾリとこすられるたびに、背筋が羽根で撫で続けられるように痙攣してしまう。
「ひっ!!? ぃいぃぃぃぃっ!! ~~~~~~っ!! ~~~~~~~~っ!!?」
「ぉ、もうイッたか。ずいぶん早いな」
2回目の絶頂は、射精というより潮吹きに近かった。
快感が強すぎて、痛みのようにすら感じられる。男性器と内壁の隙間から、精液が漏れ始めていた。
それから、リーナはピストン運動を続けるおもちゃによって、何度も絶頂を繰り返すことになる。
「なぁ、リィ。気持ち良いんだろ? もっと声聞かせて、もっと顔見せろよ……」
普段のしかめっ面からは想像できないぐらい、今のミリからは艶を感じさせる。その表情はまるで発情した蛇のようだった。
事実、彼女は未だかつてないほど興奮していた。
リーナに自身の身体のことを打ち明けられて、恐る恐る男性器に触らせてもらったのが数年前のこと。
その後、彼女が気持ち良さそうに悶える姿が忘れられず、内心悶々とした日々をずっと過ごしていた。
やっと訪れた機会、自分の欲求をすべて解消するまで放す気はなかった。
「あぁ。これ、私も動かしてあげると良いのか」
「ひぃいぃぃぃぃっ!!? やめ、そこっ!! 当てひゃやらぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
おもちゃを掴んだミリの手がグリグリと動く。
おもちゃが傾くたびに、内壁と男性器のこすれ合う部位が変わって新たな快感を呼んでいた。
とくに、裏筋を強く摩擦するように動かされると、リーナは背骨が折れんばかりに背筋を仰け反らせて絶頂した。
「んひゅぁっ!? み、みりぃぃぃぃっ!!? なひ! なにひへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
「……動くなよ。ほら、気持ち良いだろ?」
ミリはリーナに後ろから抱きついたまま、脚を絡ませ始める。
片手でおもちゃを押さえながら、もう片方の手で胸をまさぐり、うなじや耳にキスをし始める。
今までと明らかに違う、一線のさらに一線を超えたような行動に、リーナは悲鳴を上げながら名前を呼ぶ。
背を向けている彼女の知る由のないことだが、ミリの顔はリーナに負けず劣らず真っ赤だった。
「ん……っ!? ふ、ぁぁぁっ! み、りぃぃぃっ!! みいぃいぃぃぃぃ!!?」
「んっ、あ。これ、当たって、良いな……!」
ミリが体勢を変えて、リーナの腰に馬乗りになって愛撫し始める。
おもちゃを股間で押さえつけているから、両手が自由だ。服をめくって乳首をつまんだり、自分の背後に手を回してリーナの女性器を弄ったり、少し迷った後に唇にキスをしたり。もはや歯止めなんて利きようがない。
おもちゃが前後に動く時、そして射精で男性器が痙攣する時の振動が、押さえつけているミリの股間にまで伝わってくる。いつしか、彼女が履いている下着はグッショリと濡れていた。
「っ、なぁ、リィ。気持ち、良い、よな……っ?」
「ぁひぃぃっ!!? ひゃぁあぁぁぁぁぁっ!!? みりぃぃぃぃっ!! こわれっ!! こわれひゃうよぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」
その様子はもはやおもちゃの試用の域を超えている。イタズラでもない。ミリは明らかな劣情と愛情を持って、リーナを犯し続けた。
リーナは予想すらしていなかった感情に当てられて、訳が分からず親友の名前を呼びながら絶頂を繰り返すしかなかった。
「ぁっ、私も、イく――っ! ん~~~~っ!! ~~~~!」
「また、イ゛――ぃぎっ!!? ~~~~~~~~っ!!! ~~~~~~~~ッ!!?」
「はっ、はぁ……! ぁ、ふふ。もっと……っ」
「みっ!! ぃ~~!!? ~~~~~~~~~~!! ~~~~~~~~~~~~~ッ!!!?」
ミリの欲求が解消されるのはまだ先。
結局おもちゃの試用は、向こうしばらくは続くのだった。
――――
――
真上にあったはずの太陽が、地平線の向こうに沈もうとしている。
「ひ……っ! ひひ……!?」
リーナは精液まみれになった床に転がっていた。
服がはだけていて、胸や性器が露出している。何度も絶頂を繰り返し、余韻が全身を襲う。何がなんだかよく分からなくて、口から変な笑い声が出ていた。
「さて、今回の査定なんだが」
顔をツヤツヤさせたミリは、平然とした様子でカウンターの椅子に座り直した。
リーナには、発掘したアイテムを鑑定する能力もなければ、それらを換金する能力もない。そのため、鑑定したものはミリが商人と取引して、その売上を分け合うことになっている。
「これ、私が買い取るよ」
「……えっ?」
いつもと違う返事に、リーナはのそりと起き上がった。
ミリは手についた精液を拭き取ると、金貨を数枚取り出す。
「金額はこれぐらいでどうだ?」
「こ、こんなに……!?」
その金額は、贅沢しなければ数十日の生活に困らないほどのもの。
最初、リーナには意図が分からなかった。
ひとりエッチをするときのおもちゃと言っても、男性器に使うものだ。ミリ自身には使えない。
ミリに恋人がいるなんて話も聞いたことがない。使える相手なんて――
「――リィ」
「え?」
ミリはリーナの思考を遮るように呼びかけた。先程まで浮かべていた、情欲的で妖しい笑みが蘇る。
「今日は泊まってきなよ」
「……え」
その言葉で、彼女はようやく全てを察した。
「さて、まずは床を掃除するか。生臭くて仕方ない」
「ぁ、あああの、ミリ、さん?」
「夕飯はちょっと待ってな。リィの好きなベリーのパイ、焼いてやるからな」
「わ、私、あの、その……」
「掃除道具は倉庫ん中か。リィ、先に奥に入ってな」
「…………」
恐怖の青と、羞恥の赤。紫色の何とも言えない顔で立ちすくむリーナを、ミリは一瞥する。
「ふふっ……」
そして、満足そうな表情を浮かべながら店の奥へと歩いてゆくのだった。