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エロ小説

【一話丸ごと公開】ラジオが女の子に催眠をかけて連続絶頂オナニーを強要してくる話【連続絶頂オムニバス・サンプル】

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◆あらすじ

夜中に秘密の周波数で流れる妖しげなラジオ番組。偶然にもそこに辿り着いてしまったのはまだ年若き少女でした。ラジオで語る女性が言うとおりに体をまさぐってみると、まるで催眠術にかかってしまったかのように手の動きが止まりません。そして1度絶頂すると、今度は快感をシャットアウトされた状態での不可解なオナニーを強いられて……。

 

連続絶頂オムニバス

770円(税込)

快楽責め連続絶頂が主成分。頭がおかしくなるほどの快楽に、女の子が一時は戸惑い、時には泣き叫ぶこともあれど、最終的には目にハートを浮かべながら悦んでしまう作品です。下の『突起責めオムニバス(クリ・乳首責め)』と比較するとアナルくすぐりなど突起責め以外の責めが増えています。文字数10万字ほど

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夜23時。紗耶香さやかは自室で独り勉強していた。

黒のロングヘア。ややつり目でキツい印象を与えることのある容姿。膨らみかけの年相応な肉体は今、ピンクの寝間着に包まれている。

「はぁ……」

さやかは1つ問題を解き終わるとため息を付く。付かなければやっていられなかった。最近はずっと勉強ばかり。期末試験が近いし、そろそろ受験のことも考えなければならない。何かとストレスが溜まる時期だ。

机に置かれた小さなラジカセからは、バラエティ番組が流れ続けている。

「……はぁぁ」

ラジオを聞きながら勉強するのは、さやかの習慣だった。程良い雑音は集中力を高めると言われている。しかし今日は特に虫の居所が悪かった。パーソナリティの耳に響く声だとか、軽快なBGMだとかが嫌に癇に触った。

さやかはシャーペンの先をコツコツ鳴らしながら、ラジオのダイヤルを適当に回す。その行動に深い意味はない、ただの気を紛らわせたかっただけだった。

そしてラジオの周波数がになったとき、ザザザというノイズが少しずつ消えていったのだ。

女性の皆さんこんにちは、催眠オナニーサポートのお時間です

『……の皆さ……こん……ちは、…………ニーサポートの……お時間です』
「……?」

毎晩のようにラジオを聞いてきたはずのさやかが、まったく知らない番組だった。しかし中途半端にダイヤルを回していたせいで何を言っているのかよく聞こえない。彼女の手が無意識の内に、ノイズが消えるよう周波数を調整し始める。

『今日もストレスの溜まった女の子たちに至福の時間をお届けします。仕事や勉強でイライラしている方、ぜひとも試してみてください』

声の主は若い女性のもので、ラジオという媒体にはまるで似合わない静かさ。ゆったりとしたオルゴールの曲が彼女の美しい声を装飾していて、まるで子守唄のようだ。

「ストレス、ね……」

さやかはどちらかと言えば今時の曲やらドラマやらに興味を示す性格。普段なら、こんな流行とは無縁な番組なんて気にも留めなかっただろう。

しかし彼女は今、酷くイライラしていて、現状をどうにかしたいと思っていた。このうさんくさいラジオの言うことを試してみるのも悪くないと思ったのだ。

『準備するのは温かいミルク。牛乳が苦手な人は、少し冷ましたお湯でも構いません。今から少しの間音楽をかけるので、その間に準備してきてくださいね』

その言葉と共に、BGMが変わる。テクノとか言うんだっけ? ――さやかはその電子的で不思議な雰囲気の音楽を耳にしながら、小型のラジカセを寝間着のポケットに入れて、台所まで降りて電子レンジで牛乳を温めた。

 

『そろそろ準備ができたみたいですね?』

さやかが自室に戻って椅子に座り一息付いたとき、女性がそう言った。まるでこちらの一挙一動を見られているように感じられるぐらい、完璧なタイミングだった。

『それでは始めていきます。まずは椅子に座ったまま、楽な姿勢を取って。ミルクを一口ずつ飲みましょう』

さやかは女性の指示に従って、ミルクをくぴりと飲む。

『一息付いて、もう一口。ちょっとずつで大丈夫ですよ。深呼吸しながら……もう一口、もう一口……』

くぴ、くぴ、くぴり。ミルクを一口ずつ飲んでゆく。

女性の語り口は、落ち着く声音もさることながら、『飲む』という行為に対して実にちょうど良い速度だった。もしも彼女の口調が早かったら、『熱い物をそんなにグビグビ飲めるか』と思っただろう。反対に遅かったら、喉が液体を求めているのを焦らされて、かえってイライラしていたかもしれない。

そうしてさやかは、マグカップ一杯分の牛乳を飲み終える。いつの間にかBGMがなくなっている。静かだ。だけど悪くない。

『どうでしょう? これで貴女の体はとてもリラックスしたと思います』

そういえば――さやかは目を細めて神経を研ぎ澄ます。牛乳のおかげで体は温かい。それに声に従って無心で飲んでいたおかげで、先ほどまでの雑念が吹き飛んでいる。まるで瞑想にも似た境地だ。

何とも地味な番組だけど、これはこれで良いかもしれない――さやかが素直に評価しようとした時のことだった。

『それでは次に進みましょう。まずは胸を揉んでみましょうか』
「は?」

さやかは思わず声を上げた。

胸を揉む? 突然何を言っているのだろう? 聞き間違い? いやでも、深夜のラジオともなると過激なことを口走ることもあるのだろうか?

『最初は服の上からでも構いません。まずは胸の付け根をゆっくり揉んで、少しずつ性感を高めていきます』

どうやら聞き間違いではないようだ。

さやかは当然戸惑うが、幸いにして彼女は今自室に居た。回りに人は居ないし、来るはずもない。そして何より、未熟な心身からストレスがすぅっと消えたせいで、今度は確かな性欲を感じ始めている。オナニーを最後にしたのはいつだっただろうか。

さやかはしばし逡巡した後、自分の胸を下から支えるように持ち上げたのだ。

「っ」
『そう。胸を下から持ち上げるようにして。揉むときは優しく。親指と人差し指を胸の付け根に食い込ませるように……』

(私、何やってるんだろ……)

さやかはラジオの声に従って、手を動かしてみる。

実のところ、彼女にとって胸を揉むというのはあまり気持ちいいものではない。性感帯が開発されていない少女では『何だか肉が動いてるなぁ』ぐらいの認識でしかなかった。

「ん……、はぁ……んぅ……」

しかしさやかの口からは自然と吐息が漏れてゆく。ラジオの指示に従って自慰をするというシチュエーション自体に、どこかゾクゾクとした興奮を覚え始めていた。

『体が温まってきましたか? そしたら、両手の人差し指で、乳首をカリッ』
「んひぅっ!」

女性の指示。さやかは極めて素直に、何も考えずに、パジャマの上から両手の人差し指で自分の両乳首を弾いた。

ぞわっと走る快感。腰がピクンと跳ねる。

(私、ホント何して……!?)

さやかは喘ぎ声を上げてから、『どうしてこんなことをしてしまったのだろう』と急に恥ずかしくなった。女性に『乳首を触ってみましょう』と言われたとき、何の抵抗もなく従ってしまったのだ。

『そのまま乳首を触り続けてみましょう。自分の好きな触り方で良いですよ。ただし優しく、ゆっくり焦らすように……』
「んくっ……、ふっ……!? ん、ぁ、ぁぁ……!」

さやかは、親指と人差し指で乳首をつまむように触るのがお気に入りだった。乳首の更に先端を潰すと、きゅんという快感が子宮を疼かせるのだ。アリンコを潰さないような力加減でふにふにするも良し、ほんのちょっと力を込めてこりこり捻り潰すのも良し。

「ふっ、んっ、ぅっ、はっ、ぁぁ……!」
(どうしよ、濡れてる……)

そんな指遊びを続けていると、どんどん性感が高まってゆく。膣が明らかに濡れ始めており、パンツの内側にシミができていないか気になり始める。

ラジオの音声に従ってオナニーをする――その行為は確かに、いつも以上にさやかを没頭させた。しかしやはり、少女にとって敷居の高いプレイであることには変わりなかった。

(そろそろシャレにならないんじゃ……)

ちょっとしたおふざけで独り遊びするならまだしも、それで本気で気持ちよくなってしまったら、まるで自分が変態みたいじゃないか。

火照った心に冷静な感情が一滴落とされて、それがどんどん広がってゆく。

 

しかし――そろそろ止めようか――そう思った瞬間、さやかは異変に気付く。

「んっ、ぅっ!? ぇ……! ぁ……? え、あれ、と、止まらな……?」

乳首をこね続ける両手が止まらないのだ。

手を止めようと思っても、立ち上がろうと思っても、それこそ椅子から転げ落ちてやろうと思っても、自分の意思では体がちっとも動かず、椅子に座ったまま自分の乳首を弄くるだけ。

自分の意思でできるのは呼吸と、顔を動かすことぐらい。まるで首から下が自分のものでなくなったかのよう。その癖、感覚だけは自分のものであるように気持ちよさがしっかり伝わってくる。

それは明らかな異常だった。

「ぇ、な、何……? 何これ、う、嘘でしょ――っ、くぅぅ……っ!?」

さやかは一瞬だけ大声を上げそうになったものの踏みとどまる。

口は自分の意思で動かせる数少ない部位ではあったが……。もしも大声を出して、オナニーをしている姿を家族に見られてしまったら、明日からどんな表情で顔を合わせれば良いのか分かったものではなかった。

故にさやかは口を一文字に結んだまま今の状況が過ぎ去るまで待ち続ける。しかし自分の体が勝手に動くなんて状況、いつになったら解決されるのか分かったものではない。不安が彼女の胸をじりじりと焦がしてゆく。

おまけに自分で快楽をコントロールできなくなると、その刺激はより鮮明となるものだ。

「っ、ぅ!? ひゃっ、ちくびっ!? それっ、ひゃめっ、やめぇぇ……!?」

両手が自分の意思から離れてしまったせいで、どこか他人に愛撫されているような心地がする。指が乳首のどこを、どうつまむのかが分からないのだ。そのせいで心の準備ができなくて、普段の何てことのない触り方が妙に気持ちいい。

それにミルクを飲んだせいだろうか、首から下は酷くリラックスしているようだ。もしも筋肉を強ばらせていれば、まだ快感を阻むことだってできただろうに。全身が余すことなく弛緩しているせいで、乳首をつまむゾワッという気持ちよさが手先や足先にまで響いてくる。

「それっ、それだってぇ……っ!? それっ、続けられたら、ほんとっ、まず……!」

もしかしたら、このまま乳首を触れるだけでイッてしまうかも――さやかがそう思ってしまうぐらい、単なる乳首のオナニーが気持ちよかった。

 

それなのにラジオの女性は、さらに過激なオナニーをさやかに要求してくるのだ。

『そろそろ次に行きましょう。次はどこに触るかお分かりですよね? ……そう、です』
「ひ――!? だ――」

だめ、そこは――さやかがそう言う間もなく、彼女の右手は極めて素直に、何の抵抗もなく、下着の上から自身の秘部に触れた。

「んくぅん!?」

甲高い悲鳴が漏れる。

背徳的なシチュエーションに興奮しているためか、それとも他人に触られているように感じられるためか、その両方か。さやかの秘部は今まで経験したことがないぐらい濡れており、そして敏感になっていた。

右手の先がクチリ、クチリと秘所をこすってゆく。

「ひっ!? ゃ!? ぁ! んっ、ふぅ、ふぅぅぅっ!?」

その刺激は蕩けるようではあったが、それ以上に焦燥感がにじみ出す。

声が我慢できない。もしもこのままずっとアソコを触られ続けてしまったら、家族が起きてしまうかもしれない。幸か不幸か、極めて現実的な問題が、生まれて初めて経験する極上の快感を阻んでいる。

しかしラジオの女性は、そんなさやかの焦りを見透かすように言うのだ。

『このままでは家族に聞かれてしまうかもしれませんね。それでは、これからしましょう』
「ぇ、な――! っ――!? っ――!!?」

『そう、お上手です。これから貴女の口から出るのは吐息だけ。どれだけ気持ちよくなっても、家族に喘ぎ声を聞かれてしまう心配はありません』

女性の優しい声でそう言われるだけで、さやかは本当に声が出せなくなる。

どこかで自分のことを監視しているんじゃないか!? ――そう疑ってしまうぐらい、さやかにとって最高さいてい最善さいあくのフォローだった。

「はっ、っ――!!? ひ――っ!!? っ――!!」
(何、これぇっ!? 自分でするより、ずっと、気持ちいいぃぃっ!!?)

クチクチクチクチ――さやかの右手がいよいよ本格的に動き出す。一切の不安要素を取り払った上でのオナニーは、格別の気持ちよさだ。

幼いさやかに男性経験はない。故に彼女の右手が膣に入ることはなく、代わりに割れ目の入り口とクリトリスを丹念に愛撫してゆくのだ。

「ひゅ――!? はっ――!! っ、っ、っ――!!!」
(お願いっ、声、出てっ!! 声出てぇぇぇぇっ!!?)

もう家族に聞かれるだとかはどうでも良い、とにかく大声で叫びたい気分だった。それでも喉から出るのは熱い呼吸だけ。

動かない体というのは、あまりに快感に無防備だ。あぁ、腹筋に力を入れたい! 脚をピンと伸ばしたい! そうすれば快感を逃がすことだってできたかもしれないのに――それでも筋肉は弛緩したまま。快感が何の抵抗もなく全身を波打ってゆく。

(だめっ、もう、イッちゃう!? だめ、だめだめだめだめぇぇぇぇっ!!?)

絶頂の兆候を感じても、さやかには何もできない。

自分の意思に反した右手が、一定のリズムで秘所を弄り続けるのだ。

 

「ひゅ――!!? っ~~~~~~~~~~!!? は――!! っ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

絶頂の衝撃で目尻から涙が一筋零れる。動かないはずの全身が、ビクビクと痙攣しているのが分かる。たかがオナニーが何て気持ちよさ、今までの自慰では感じたことがない程で、危うく口から涎を零してしまいそうなぐらい。

「はっ、ふ……!? はっ、はぁぁ……!」
(私、ホントに、ラジオなんかでイッちゃって……)

さやかは絶頂の余韻に口を震わせながら息を整える。彼女は目元をとろんとさせながらも、悶々とした表情を浮かべていた。

――体面だとかを抜きにしてフラットな気持ちで考えてみれば、大したラジオだ。この快感は癖になりそうで、『また聞きたいかも』なんて思ってしまう。

だけど実際のところは、ラジオにイカされるのは癪だし、何より恥ずかしい。そもそもはどういう原理なの? 最初にストレスだとかリラックスだとか言っていたけれど、逆にモヤモヤした気分になっている気がする――

そんな彼女の反省会は、女性の声で呆気なく中断させられるのだ。

『準備運動はこれでおしまいです。それでは、これから本格的に気持ちよくなっていきましょう』

「ひゅ――っ」
(え……? いや、私、さっきイッて……)

思わず喉が鳴る。準備運動……? それはさやかにとって酷くタチの悪い冗談のような言葉だった。

しかし女性は続ける。

『上に着ているものを捲って、ブラをずらして。下に履いているものも膝まで下ろしましょう』

両手が勝手に肌を露出し始める。

女性の言う通り、完全には脱がない半脱ぎの状態。パジャマを上に捲って、ブラを上にずらして、胸を露出させる。そしてパジャマの下とパンツをズリ下ろして、秘所を露出させる。

さやかに恥ずかしさはあまりない。そんなことよりも、酷く焦っていた――まさか、まだ続けるつもり?

『貴女はどんな触り方が気持ちいいですか? 自分にとって1番気持ちいいオナニーの仕方を、想像してみてください』

女性が言う。冷や汗が流れるような言葉だ。

自分にとって1番気持ちいいオナニーの仕方――そう問われると、嫌でも脳が勝手に想像してしまう。

もしも体を全く動かせず、声も出せない状態でをされてしまったら? 『もう嫌だ』と言っても自分の手が動き続けるとしたら? 考えるだけでゾッとする。

『だけど貴女は

しかし女性は意外な言葉を紡ぐ。

『貴女は何も感じずに、快感は貴女の体に溜まり続けるのです』

何を言っているのか理解できない。

『それでは、触ってみましょう』

さやかが言葉の意味を理解するよりも早く、彼女の体が問答無用に動き始めた。

 

さやかの脚が持ち上がる。上半身は椅子の背もたれにぐったり預けて、座面に足を乗せて、椅子の上でM字開脚をする――それは極上のオナニーのための前準備。

「ふっ、は――!? は……! はっ、はっ、はっはっはっはっ……!!?」
(待って、待って待って待って待って待って――!!?)

緊張で呼吸が異常な程早くなる。まるで全力で走った直後のよう。

そしてが動く。そう、だ。片方の手が留守になることもなく、乳首を慰めることもなく。が彼女の秘所を弄り始めたのだ。

「ひゅ――!!? ふぅぅ~~~~っ!!?」

さやかが想像した、自分にとって1番気持ちいいオナニーの仕方。それは彼女自身が目を背けたくなるようなものだった。

グチグチグチグチ、シコシコシコシコ――左手で割れ目の入り口をほじくりながら、右手でクリトリスをしごくのだ。

割れ目の入り口をほじくる左手は、欲張りすぎないように。

処女であるさやかは、あまり深くまで指を入れると痛いことがあった。左手は自分の意思に反して動く癖に、そのことをよく理解している。奥はどれだけ気持ちいいのだろう――そんな想いを馳せながら、入り口だけを愛撫して溢れ続ける愛液をかき出し続ける。憧憬の混じった、ちょっと焦らされるようなゾクゾクが、全身の感度を更に高めていた。

そしてクリトリスをしごく右手は、とにかく気持ちよく。

今までのオナニーでも幾度となく触ってきて部位。右手もどうやって触れば良いのかを熟知している。指紋をヤスリのようにして、やや縦長のクリトリスの幹をシコシコとこするのだ。それも膣に指を挿れられない鬱憤を晴らすように、ただただ激しく。駆け引きだとかテクニックだとか小難しい話はなく、ひたすら暴力的に気持ちいい動きを繰り返す。

 

そう。気持ちいいなのだ。

「ふ――っ!? ふっ、ふっふっはっはっはっはぁぁ……!!?」
(何、これ……!? どうして、私、どうして……!!?)

自分の意思から乖離した体がビクビク痙攣し続ける。膣から愛液がどんどん溢れて、両手を濡らしてゆく。両手は愛液をすくい取って、さらに激しく秘所を苛めてゆく。

間違いなく気持ちいいはず。故に不思議だった。

(私、どうして何も感じないのぉぉっ!!?)

見ているだけで卒倒してしまいそうなぐらい激しいオナニーなのに、全く気持ちよくないのだ。『だけど貴女は何も感じません』――それはまさにラジオの女性が言ったとおりの現象だった。

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、くりくりくりくり。

「ひ――っ!!? ひっ、ひひひぃぃ――!!?」
(私、そんな、アソコ、激しく……!!? 怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!?)

ラジオの女性が何も言わない。先ほどまでさやかのことを監視しているが如くフォローしていたというのに。今では粘液の音と、自分の呼吸と、ラジオのザリザリとしたノイズ音が響き続けるだけ。

もしかしたら自分の秘所を弄くる激しい手付きから目を離していれば、さやかももう少し心を落ち着けられたかもしれない。顔は動くのだから、そのまま現実逃避してしまえば良かったのだ。

しかし目を離せない。目の前の光景があまりに不可解で、怖く、何よりも官能的だったから。

「ひゅぅ――!? ひゅ――! はっ、はっ、は――!?」
(何っ、それっ、そんなエッチな触り方したら、私ぃぃっ!?)

『あぁ、その触り方すごく気持ち良さそう』『あぁ、そんな触り方しちゃっても良いの?』『あぁ、その触り方自分でもやってみたい』――恐怖の傍らでそんなことを思いながら、自分の秘所が自分自身によって気持ちよくさせられてゆく光景をじっと見つめ続けるのだ。

 

そうしてさやかが自分の秘所を両手で苛め始めてから、30分ぐらい経ったときのことだった。

『さて、そろそろ体の中に快感がたっぷり溜まった頃だと思います』

ラジオから女性の声が響く。しかしさやかは一々そんな言葉に反応なんてしていられなかった。

「ひゅ――……! ふ――、ぁ、は――……!」

もうクタクタだった。相も変わらず両手は秘所を弄り続けている。全身は動かず、感じず、本来は疲労感だってないはず。しかし恐怖と官能の光景を見せられ続けていれば、体は感じずとも心が疲弊するものだ。さやかは『今更何の用だ』と思った。

しかしこのラジオをから聞き始めてしまった彼女には知る由もない。『催眠オナニーサポートラジオ』――このラジオが終わる時はいつだって、リスナーは独りでは絶対になし得ない快感に悶え悦ぶもの。女性の再登場。それは、とうとうが訪れたということだ。

『私が10をカウントすると、体の中に溜まっていた快感が解放されます。今まで感じなかった分が、一気にやって来るんです。とっても気持ちいいですから、ゆったりと身を任せて……』

その言葉を聞いて、さやかは疲弊したはずの心身が急激に活性化して、ジリジリと熱くなってゆくのを感じた。それは感覚のない体を弄くられ始めた時よりも強い恐怖によるもの。

体の中に溜まっていた快感を解放する――あまりに現実離れしていて、抽象的で、意味が分からなかったけれど、酷く、酷く不吉な言葉に聞こえたのだ。

『10、9、8……』

女性がカウントダウンを始める。

本能だろうか、何かとんでもなく恐ろしいものが来ることを確信していた。体が動かないから、声が出ないから、さやかはただ無意味に首をブンブンと横に振り続ける。涙をポロポロと流し、歯を食いしばる。まるで時限爆弾の前に縛り付けられているような気分だ。

『5、4、3……』

それでも女性はカウントダウンを進める。散々寄り添うようにフォローしてきた癖に、ここに至ってはまるで機械のように淡々としていて無慈悲。

怖い。ジェットコースターのてっぺんに到達した時よりも何倍、何十倍も怖い。もしかしたら死んでしまうかも――そう思ってしまうぐらい怖い。

『1、……0』

そしてその瞬間、さやかは生まれて初めての衝撃に襲われた。

 

「かヒュ――!!? ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!? ふぅぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!! ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!?」

さやかは訳が分からないままイッた。30分の間に溜め込み続けてきた快感が凝縮されて彼女に襲いかかったのだ。

「ふ――!!? かはッ、ヒ――!!! っ~~~~~~~~~~~~~~!!!? ッ~~~~~~~~~~~~~~~!!!?」
(え――! 私、何――? もしかして、今、イッて――?)

さやかがを快感だと理解したのは、続けざまに何度かイッてからだった。あまりに刺激が強すぎて、普段のオナニーで感じていると同じものだと気付けなかったのだ。しかし自分が快感を覚えていることを自覚すると、脳がに適応してゆく。

そこから先は、彼女にとって天国とも地獄とも言えない状況が続くのだ。

「ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ふ――!!? ふっフッふッフぅぅぅ――!!!? っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!?」
(気持ちいいぃぃぃぃぃっ!!!? なに、これっ、気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいいぃぃぃぃぃ!!!?)

自分にとって1番気持ちいいオナニーの仕方――それは普段であれば蕩けるような、うっとりするような感覚だっただろう。

しかし今、その『蕩ける』感覚があまりに強すぎて、彼女の感情だとか思考だとかを一瞬にして奪い去った。あれだけ動き続ける両手に恐怖していたはずなのに、『気持ちいい』しか考えられない。まるで脳に蜂蜜を流し込まれたような気分だった。

「ふぎ――ッ♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ふ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!? っ~~~~~~~~~~、~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
(手ぇぇぇぇぇぇっ!!? 今っ、イッてるからぁぁ!!? 止まって止まってとまってとまってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?)

おまけに両手が止まらない。

しこしこしこしこ、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ――こんなにも激しくイッているというのに、相も変わらず自分は右手でクリトリスをしごきながら、左手で割れ目をほじくり続けている。そのせいで快感がどんどんかさ増しされてゆく。

「ぉふ――♡♡♡♡ ひゅ――!!!? は、ぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!? ッ~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
(ッ~~~~♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~♡♡♡♡♡)

さやかはイキ続ける。多幸感に支配され、自分から快感を望むようになるまで、そしてなった後も、激しいオナニーはしばらく続けられるのだった。

 

――――
――

 

それからどれぐらいの時間が経っただろうか。

『……お疲れ様でした』

「ひ――……♡ ッ~~~~~~~~~~……♡♡♡♡♡ は――……! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~……♡♡♡♡♡」
(気持ちひ……♡♡♡ すご、気持ち……♡♡♡)

久方ぶりにラジオから響く女性の声。

さやかは今もなお、愛液と潮でビショビショになった両手で秘所を弄り続けていた。意識が朦朧としていたが、相も変わらず快感は強く、反応こそ少ないものの深くイキ続けている。

『これでオナニーはおしまい。貴女の体も、声も、自由になりました』
「ふぐぅぅっ♡♡♡ ひ――♡♡♡ ひゃっ、ぁ、ぁぁぁぁ……っ♡ ぁ……♡」

女性がそう言った瞬間、動き続けていた両手がピタリと止まる。両腕はあまりの疲労のせいで重力に従って垂れた。体が自由に動く、声も出せる。だけど精も根も尽き果てていて、そんなことをする気にはならない。喉からはヒューヒューという音が漏れるだけ。

もしも第三者が見れば、誰であっても心配になるであろう姿。さやか自身も、自分を客観視すればさぞ『酷い』と思うだろう。

(~♡)

それなのに、心が今までになくすっきりしているのはどうしてだろう。

 

BGMのなかったラジオから音楽が流れ始める。最初に流れていた、静かなオルゴールの曲だ。

『さて、毎日違った催眠オナニーをお届けする、催眠オナニーサポートラジオ。本日は性感圧縮オナニーをお届けしましたが、そろそろお別れの時間がやって参りました』

いかにもエンディングのようなアナウンス。さやかは蕩けた脳の片隅でようやく事解した。自分はどうやらとんでもない番組を聞いていたらしい。

『明日は全身性感帯オナニーをお届けします。それではまた明日、お休みなさい』

その簡潔な挨拶で、ラジオはまたザザザというノイズに戻ってゆく。部屋には、相も変わらず椅子にぐったりと体を預けるさやかの姿。

もう何もしたくない。もう何も考えられない。そのはずなのに、思考が埋め尽くされる。

(明日、勉強、がんばろ……。がんばって、夜までに、終わらせて……♡ 思いっきり、全身性感帯……♡♡)

全身性感帯オナニー――ラジオの女性が最後に残したその言葉に、さやかの脳と子宮は敏感に反応するのだった。