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◆あらすじ
さまざまな性的効果を有した『淫紋』が、少女たちの間で流行しています。お試しで入れた淫紋が思いの外気持ちよすぎて、淫紋屋さんでクリ責めアクメしてしまう少女。淫紋をこっそり足の裏に施していたことが親友にバレて、くすぐりイキしてしまう少女。オーソドックスでありながら最強の効果を誇る下腹部への淫紋で、後輩の男の子が気絶するまでセックスしてしまう少女などのお話。
性感向上、精力向上、性病予防、避妊・妊活――躰に卑猥な紋様を刻む『淫紋』は、さまざまな効果を有します。
そんな淫紋を施してくれる『淫紋屋』が世界的に流行してから、はや数年がたちました。当時は下腹部にハート柄の淫紋を施すばかりだったのが、今では随分と多様化しています。
手の甲や首筋に施せば、効果はちょっと弱いけれど、おしゃれなセックスアピールとして活用可。『ちょっと敷居が高い』という方には、ワンプレイでさっと剥がして捨てられるタトゥーシールが人気です。
そんな淫紋屋さんに初めて訪れた、一人の少女を見てみましょう。
――――
――
「はい、ちょっと恥ずかしいかもですけど、脚を開いてくださいね~」
「は、はひ……」
よくある町の淫紋屋さん。店員はふんわりとした雰囲気の女性が一人で、完全予約制。特殊な成分を含んだインクペンが、少女の股間をすべります。
彼女は学校でもごく当たり前にいるような少女でした。肩ほどの長さがある黒のミディアムロング、はっきりした目鼻立ち。成績も運動も普通。休日は精いっぱいおしゃれをして、友達と一緒に映画を観てからフラペチーノを飲む――そんなどこにいてもおかしくない少女が、アソコに淫紋を刻む時代。
とは言え、ネイルサロンのような小さな個室で、スカートの裾をまくり、真っ白なショーツを足首まで下ろしてアソコをさらけ出すのは、若い少女にとってはなかなかに鬼門です。
「はーい。動いちゃだめですよー。形が崩れちゃいますからねー」
「は、いぃ……! んくっ、ぅ……」
『あらかじめ毛をそっておくように』――予約したときにそう言われた少女のアソコは、元々薄かった陰毛すらなくなってつるつるに。
そして元々陰毛の生えていた場所、クリトリスのほんのちょっと上に今、淫紋が施されるのです。大きさ1cmほどのハート型、肌になじんで目立ちにくいライトピンク。本当に慎ましやかな淫紋ですが、効果は本物です。
「今回はお試しということで、効果は約7日間です。段々と薄くなっていきますから、もしも継続したいなって思ったら、また来てくださいねー」
「はい、ありがとうございます……」
特殊なインクで施された淫紋は、時間がたつと消えてしまう短期用でした。
「早速、お試ししていきます?」
「えっ?」
『お試し』――少女は一瞬、その言葉の意味が分からなくて戸惑いました。
淫紋をお試し、そう言えば……。少女は学校で聞いたことがありました。ほんのちょっとだけ、そういうことをするお店もあるんだとか。そうして、淫紋の効果を見るんだとか。
「じゃあ、ええと、……はい」
ちょっと恥ずかしいけれど、分からないことがあったら今すぐ聞けるし、試しておいたほうがいいのかもしれない。
だけど少女がそう思って自分でアソコに触れようとした瞬間、店員が真正面から手を伸ばし、親指で、クリトリスを包皮の上からぐっと押し込んだのです。
「――ひゃぉぐぅっ♡♡♡ ぉ゛ぉぉぉおおおおっ!!?」
少女はほんのちょっと、指先でアソコをもむぐらいに留めようと思ったのに。いきなり店員が一番弱い所に触れてきて驚きましたが、それ以上に驚いたのが感覚でした。
まるでクリトリスと子宮の神経が連動しているかのよう。指先できゅっとつぶされるだけで、子宮がきゅうきゅうとうずいて、愛液がじくじくと染み出してくるのです。
「元々感度が高いようでしたので、『感度を上げる』というよりは、『感度を広げる』効果になってますー。どうです? クリトリスをふにふにされるだけで、子宮がすっごいうずくでしょ~♡」
「ぁぐっ、ぉ゛――♡♡♡ なに、これっ、子宮、もまれへ――!!?」
店員は次に、割れ目から染み出した愛液をすくい取ると、親指と人差し指で包皮をめくり、クリトリスをつまんで、くりくり、しこしことしてきます。
「ひぃぃぃぃいいっ♡♡♡ ぃぎっ、ひ――♡♡♡ ひぃぃぃぃぃぃぃいい!!!?」
すごく不思議な感覚です。クリトリスが指で愛撫されるたびに、子宮にそのままの快感が押し寄せてきます。子宮をこねくり回されたり、しごかれたりするなんて、生まれて初めての感覚……いえ、生涯掛けても経験できる人なんてそうはいませんでした。
しかしそれは、淫紋が当たり前になるよりも、昔の話です。
「ふふふ、本当に敏感ですねー。これでも、クリトリスの感度は一切変えてないんですよぉ?」
「そん、にゃぁっ!!? ことっ、だってへっ♡♡♡♡ こんにゃっ、ぁっ、ぁ゛ぁぁぁぁぁぁああっ!!!」
きっと店員の言う通り、クリトリスの感度は淫紋を施す前と直接的にはそう変わってはいないのかもしれません。しかしその奥にあるもっと大きなものを丸ごと気持ちよくさせられたら、気持ちよさが何倍にもなっているような気がするし、躰の興奮でクリトリス自体の感度も増します。
「だめっ、これいじょっ♡♡♡♡ ほんとっ、すとっぷっ、すと――ぴゅひゅぅっ!!!? っ~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ ぁひっ♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」
「うふふふ♡ もうイッちゃいましたね~♡」
「ふぁふっ♡♡♡ ひっ♡♡♡ ひーーーーっ♡♡♡ ひーーーー♡♡♡」
結局少女は、クリトリスをほんの1~2分いじくり姦されただけであっという間にイッてしまいます。子宮がくるくるとうずいて全身が痙攣する絶頂は、まるで中でイクような深さがありました。
そしてあろうことか店員は、少女が絶頂した後も、淫紋を施したクリトリスを徹底的に気持ちよくしてくるのです。
「今度はローターを使ってみますねー♡」
「ふぁぉおぉおぉおぉおっ♡♡♡♡ 子宮が震えるるるるるるぅぅぅぅううっ!!!?」
「淫紋がしっかり定着しているか見たいのでぇ。すぐイカないように我慢してくださいねー♡」
「そんなっ、むりっむりっ、むりぃぃいっ♡♡♡♡ こんにゃっ、すぐイッひゃ――!!!! っぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ひ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
その日、少女は未知の快感をたっぷりと愉しむことになります。『1週間も要らなかった、もう気持ちいいのは十分だよ』と思ったのは、その日だけのお話。
毎日毎日オナニーにふけって、どっぷり淫紋にハマってしまった彼女は、1週間後にまたこのお店を訪れることになるのです。今度はもうちょっとだけ効果が長く、強い淫紋を求めて。
――――
――
淫紋の効果は主に、性感向上、精力向上、性病予防、避妊(あるいは正反対に妊活)など。その効果故に、施す場所は性器周辺が圧倒的多数です。しかし変わった部位に淫紋を施す人も、いないわけでもありません。
少女――こなつもその一人でした。
クラスメイトからは『そういうこととは無縁』と認識されるような女の子。同年代よりも一回り小さな体躯。黒のボブカットはおしゃれというよりは無垢。化粧をしたこともなければ眉毛をいじったこともないのにかわいらしいのは、ひとえに彼女の資質があってこそ。
クラスメイトの誰もが、想像だにしなかったでしょう――そんな少女が、こっそりと淫紋を施してもらっているだなんて。しかもこなつ自身は、そのことをちょっぴり後悔しているだなんて。
そんな状況・気持ちが全て瓦解したのは、学校の帰りに、友達の家に遊びに行った時のことでした。
友達――かよは、こなつとは正反対の少女でした。
平均よりも大柄、それでも『ごつい』という印象を与えないのは、出る所だけがしっかり出ているからでしょうか。ロングヘアで、目元にほくろ。どちらも垂れ目という所だけは共通しています。
ギャルのように派手に着飾らなくとも、大人っぽい雰囲気を醸し出す女性。同い年だから言うのは恥ずかしいけれど、こなつにとってかよは『お姉ちゃん』みたいな人でした。
そんなかよの部屋で、こなつはうっかりジュースをこぼしてしまったのです。
「あっ、ご、ごめんなさい!?」
「ううん、大丈夫だよ。あっ、でも靴下濡れちゃったね」
ミニテーブルからオレンジジュースが滴り、絨毯の上に座っていたこなつの白ソックスに広がっていきます。制服まで濡れなかったのは不幸中の幸いでしょうか。
しかしこなつはその様子を見て、背筋をぎくりとさせたのです。
「靴下脱ごっか。せっかくだから、うちで洗濯しちゃうね」
「……ううん、いい」
「え? でも……」
「い、いい……」
こなつの言動は、かよにとって明らかに不自然なものでした。他人の手間を遠慮して洗濯を拒むだけならまだしも、ジュースでべったりと汚れてしまった靴下を脱ごうとすらしないのですから。
「あ、窓に子猫がへばりついてる。かわいー」
「えっ、うそ! どこ!?」
「うん。うそだよ」
「ぇあっ、やめ、靴下引っ張らな――!? ぁ――」
そしてかよが半ば無理やり靴下を脱がすと、その理由が判明します。
「ぁ、ぅ、ぁ――! み、見――!?」
平均よりもずっと小さな足の裏に施された、不思議な紋様。土踏まずにぎりぎり収まる羽根の形で、羽軸の先端にハート。何より、肌に卑猥なコントラストを描く赤紫色――それは紛れもなく淫紋でした。
真っ赤な顔で口をぱくぱくさせるこなつ。それとは正反対に表情を固めるかよ。口元は笑顔なのに、目が笑っていないのです。
「……ねぇ、何これ」
「その、えっと、クラスで、はやってたから……」
「どうして足の裏なの?」
「…………」
その質問で、こなつの顔がさらに赤くなります。
こなつはかよから目をそらして、ぽつぽつと呟くように答えるのです。
「……足の裏、くすぐられるとさ」
「うん」
「くすぐったくて、気持ちいい、じゃない……?」
それは今よりもいくらか幼い時に、友達にいたずらでくすぐられて芽生えたものか。はたまた、お母さんに買ってもらったスマートフォンを使っている時に、偶然そういうサイトに辿り着いてしまったせいか。
いずれにせよ、その言葉はきっと多くの人々にとって、すぐには同意しにくいものでしょう。かよも言葉の意味が飲み込めず、表情を固めたまま。
「ごめん、やっぱり、忘れて」
今の状況に耐えられなくなって、とうとう女の子座りしたまま完全に背後を向いてしまったこなつ。しかしその行動は不用心と言わざるを得ません。
かよは無防備にもこちらに上を向けたこなつの足の裏を、人差し指でつつっとなぞったのです。
「ふひゃぁあぁぁぁっ♡♡♡」
こなつの背筋がのけ反ります。その声は笑い声のようでありながら、隠しきれないほどの艶を含んでいました。
その声を聞くだけで、その反応を見るだけで、かよはゾクゾクとした何かが自分の背筋を駆け上っていくのを感じたのです。
「かよちゃん――!? な、何して――!」
「ねぇ、こなつちゃん。淫紋やってもらってから、誰かにくすぐられたことある?」
「な、ななななない……!! だってこれ、一人で……!」
「ふぅん。……そっかぁ♡」
「かよちゃん……? 何だか、目が、怖――ぁわぁぁっ!!?」
かよはこなつを強引に引き倒して、絨毯の上にうつ伏せに寝かせます。そしてふくらはぎにのし掛かって、上を向いた両足の裏に思いっ切り指を這わせ始めたのです
「ひゃわぁぁぁぁあっ!!? ひゃっ、ぁぁぁぁぁぁああ!!!」
無防備な足の裏、無遠慮に踊る指――それはこなつが生まれて初めて経験する、本気のくすぐり責めでした。
「ひゃはぁぁ~~~~っはっはっはっははははははははははははははははひぃぃ!!!? あしっ、足っひっ!!!? くしゅぐったはぁ――!!!! くしゅぐったぁぁぁっはっはっはははははははははははははははははぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!?」
こなつは困惑しました。
だって、いくら足の裏に淫紋を施してもらったからと言って、そこを誰かにくすぐられるなんて考えてもいなかったのですから。
ただ、淫紋を施したえっちな足の裏を眺めて、夜な夜な自分の指でこちょこちょするぐらい。まさか他人に、こんな風に思いっ切りくすぐられることがあるなんて。
そしてくすぐり責めというのは、彼女が想像していたよりもずっとくすぐったくて、そして快感でした。
「ふぁぅぉぁあっ♡♡♡♡ ぁはっひっ♡♡♡♡ ひーーっひっひひひひひひひっひゃっははははははははははははぁぁぁぁぁ!!!? へぅ!!!? こんなっ、こんな――!!!? こんなぁ゛ーーっはっははははははははははははぁぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡」
かよの指が皮膚を摩擦するたびに、ぞくぞくとしたものが脚を駆け上ってアソコにまで響いてくるような心地。笑いすぎて息苦しいはずなのに、この感覚はやんでほしくない。もうこなつの顔は真っ赤で、誰かが見ていれば心配されてもおかしくないほど。
だけどかよはくすぐり責めをやめません。
「ふわぁ、こなつちゃんすごい……♡ こんなにくすぐったそうなのに、気持ちいいの……?」
「ひゃ~~~~っはっはははははははははははははははは♡♡♡♡ ひひっ♡♡♡♡ ひ~~~~っひっひひひひひひひひひひひひぃぃぃぃいい♡♡♡♡ きひっ、ひっ!!!? ひゃ~~~~~~~~♡♡♡♡」
目の据わったかよは、一心不乱にこなつの足の裏をくすぐり続けます。
うつ伏せに組み伏せた姿勢からは、残念ながらこなつの表情をしっかり見ることはかないません。しかしその笑い声はかわいらしく、太ももの筋肉の収縮で上に乗せたお尻が揉みほぐされる感覚は官能的。どうしてここでくすぐり責めを止める必要があるでしょうか。
「私、こなつちゃんの弱点分かっちゃった♡ ほら、土踏まずでしょ?」
「っ~~~~~~~~!!!!? そこはっ、そこはぁぁ゛ーーーーっはっははははははははははははははぁ゛ーーーーーーーーっ♡♡♡♡♡」
「分かるよぉ♡ だって、一番くすぐったくて、一番気持ちいいから、土踏まずに淫紋付けてもらったんでしょ……♡」
「ひゃぐぁひゃぁぁぁぁっはっははははははははははははははははひっ♡♡♡♡♡ ひーーーーっ♡♡♡♡♡ ひーーーーっひゃっははははははははははははぁ゛ぁぁぁぁあああああああああ♡♡♡♡♡」
特に淫紋を施されている、足の裏の中央――ふゆりとへこんだ土踏まずを指先で軽く引っかくようにくすぐると、こなつはものすごく敏感な反応を示します。
大切な親友の1番くすぐったくて気持ちいい場所を見つけてしまったかよは、もう一心不乱にそこをくすぐるだけです。
「ひーーっひひひひひひひひひひひひひっ♡♡♡♡♡ ひひっ、ひぃぃぃぃぃぃい!!!!? ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁはひ――!!!? ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
「すごぉい……♡ こなつちゃん、足の裏こちょこちょされるだけでイッちゃったんだぁ♡」
こなつは足の裏をくすぐられるだけで絶頂を迎えます。足の指がぎゅっと縮こまったかと思ったら、次の瞬間ぱっと開いて、ぴくぴくと痙攣を始めます。散々上げ続けていた笑い声がやみ、声帯の振動がなくなって空気の塊ばかりが吐き出されます。
まさか足の裏をくすぐられるだけで絶頂するなんて――それはこなつも、かよも、思ったこと。そしてこうも思うのです。『もっと』と。
「そう言えば、ジュースこぼしちゃったんだよね。きれいにしてあげる……♡」
「――ふにゃぅぁぁぁぁぁぁあああっ♡♡♡♡ なにしへっ、舐めっ、舐めへぅぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!?」
「じゅるっ、れろぉっ♡♡♡♡ 一番くすぐったいところ、思いっ切りぺろぺろしてあげるっ♡」
「ひゃぅにぁーーっはっははははははははははははひゃ~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ にゃにこれっ、こんな、知らないっ♡♡♡♡♡ 知らにゃ――っひゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
かよはこなつの脚に覆いかぶさるように倒れ込み、足の裏に舌を這わせながら指でかき混ぜ続けます。
こなつが施してもらった淫紋は、3か月ほどの効果がありました。これから3か月の間、こなつは事あるごとにかよに足の裏をくすぐられて、狂ったように笑い、恍惚の中でイキ悶えることになるのです。
もっとも、一度進んだ友人関係と体本来の性感は、淫紋が消えても変わりません。『3か月たてば、もう足の裏をくすぐられることはない』――そんな保障はどこにもないのです。
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――
こなつのようにアソコ以外に淫紋を施す人も、最近では珍しいものではなくなりました。
例えば、腋の下や足の裏などに施して、性感帯を増やす人。例えば、口の中に施して、フェラチオやイラマチオでイケるようにしてしまう人。例えば、お尻に施して、アナルの快感を何倍にも引き上げる人。
それでもやっぱり、1番注目されるのは下腹部――子宮の上に施すタイプの淫紋です。昔ながらのオーソドックスなやり方で、若い子たちの間では『ちょっと古臭い』なんて言われることもあります。
しかしそれだけに効果は最強。下手に施せば日常生活に支障を来たし得ることもあり、定番であるはずが反対にハードルが高いという現象が起きているのです。
さゆりは文学部の少女です。
毛量の多いロングヘアに、黒縁の眼鏡。彼女の容姿は地味そのものですが、分厚いレンズの向こうできらめく琥珀色の瞳は美少女の証。運動がまるでだめな彼女の体は、ひたすらに柔らかい。
そんな彼女には、後輩の男の子がいました。幼さの抜けない顔立ちで、けっしてさゆりが特別大柄というわけではないのに、彼はさゆりよりも小さい。部活では最低限の会話しかしない仲でしたが、さゆりは知りませんでした、彼はいつも遠巻きにさゆりのことを見つめていました。
そんな彼が、真っ赤な顔で必死に愛の告白をしてくれた時、思ったのです――『もう我慢できない』。
「せ、先輩……っ?」
愛の告白をした女性に、突然自室に連れ込まれた彼は、息を飲みました。
大好きな先輩が普段眠るベッドの上で、仰向けに倒れて見上げるのは、そんな先輩の裸体。見るだけでも柔らかそうな滴型の乳房、丸い尻、陰毛の少し濃い秘所。
そして薄闇の中でも分かる、赤紫色の輝く3つの淫紋。
2つは大きな両胸に、乳首を囲むように刻まれたハート型。そしてもう1つは柔らかそうな下腹部に。子宮の形とハート型を組み合わせた、極めてストレートで下品さすらも垣間見える、しかし抗えないほどの官能さを宿した淫紋。
「驚かせちゃったかな……? しかもこれ、もう一生消えないんだぁ……♡」
永久淫紋――時間がたてばインクが落ちてしまうような、簡易的な淫紋ではありません。文字通り効果は無期限、一度刻んでしまったら二度と消えない紋様。いくら淫紋が流行していると言っても、これを施す人はめったにいません。
『あんなにおしとやかな先輩が』――彼は驚くと共に、胸中を言い知れぬ興奮で満たしていきます。
「君が悪いんだよ? あんなにかわいらしく告白されたら、もう我慢できなくなっちゃう……♡」
「せ、せん、ぱ……」
「いいよね? だって君の、もう硬くなってるもん……♡」
さゆりの膣はもうとっと濡れていました。滴が垂れて彼の太ももを濡らすほど。
さゆりは焦ったような手付きで彼の制服のチャックを外し、既に勃起しているイチモツを取り出すと、ふーふーと息を荒立てながら膣で飲み込み始めたのです。
まるで肉食獣に捕食されるような激しい行為に、彼は悲鳴を上げます。
「ぁくっ、ぁ、ぁぁあ!!?」
さゆりの中はきつく、まるで濁流に呑まれるようにうねっていました。彼に女性経験はありませんし、おまけに女性であるさゆりに組み伏せられてしまう程度にはひ弱です。彼にこの暴力的な快感を逃れるすべはありません。
しかしそれ以上に大きな反応を示していたのが、さゆりでした。
「ふぁ、ぁ、ぁぁぁぁあっ♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡ ひゃぅぁ、これっ、すご――♡♡♡ ん~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡」
彼のイチモツは体格相応で、それほど立派とは言いがたいものでした。それでもさゆりは、膣に挿入するだけでふる、ふる、ふると小刻みに震えて絶頂を迎えます。
淫紋の効果は絶大。しかし感度が高い分、精力も無尽蔵です。
「さぁ、シようっ♡ もっとっ、シよう♡♡ ずっとずっとシしよう――っ♡♡♡」
「先輩っ、そんなっ、動いたら――!? ぁっ、ぁぁあっ、ぁぁぁぁああ!!?」
さゆりは足の裏をべったりとベッドにつけて、まるで獲物を捕食する蜘蛛のような姿勢で、腰を振り始めます。大きな胸とお尻が揺れ、ぱん、ぱん、ぱんという音が鳴り響きます。
「先輩っ、だめ、ですっ!!? だ、め――!!? っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
「んんぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ は、ぁぁ――♡♡♡♡ すごっ、射精て――♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」
あまりに官能的な光景と、あまりに強烈な快感に、彼はあっという間に射精してしまいます。膣に精液を注ぎ込まれてまた絶頂を迎えるさゆりですが、ピストン運動は止まりそうにありません。
「はぁ、ぁぁぁぁ~~~~♡♡♡♡ セックスって、こんなに気持ちよかったんだっ♡♡♡♡ よかったっ、君とセックスできてっ♡♡♡♡ こんなのっ、もう、ディルドでオナニーするのっ、戻れなくなっちゃぅぅうっ♡♡♡♡」
さゆりはほんのわずかなカタルシスを感じていました。
ずっとずっと隠し続けてきた、身を焦がすほどの情欲をさらけ出せる相手ができた。しかもこの後輩の男の子は、かわいらしいし、優しく、真面目だ。その場限りの軽薄な愛じゃない、さゆりだって文学部の数少ない男子生徒である彼のことは、自然と目で追っていた。そんな彼と、こうして肌を重ねることができるなんて――。
しかしさらなる快感を求めるさゆりは、ピストン運動を続けながら、彼の手を握ります。そして下腹部の淫紋に手を添えさせると、ぐいっと押し込ませたのです。
「んぅ゛ぅぅぅぅうっ♡♡♡♡ ぉ゛――♡♡♡♡ ぉぉぉぉぉぉおおおっ♡♡♡♡」
さゆりは『体外式ポルチオマッサージ』という言葉を知りませんでした。しかし子宮を外から押し込まれることが、とても気持ちいいことだと知っていたのです。
「ほら、こう、するのっ♡♡♡ きみに、やってほしい、な♡♡♡」
「ぁ――! ぁ――」
それから、さゆりの性感を極限まで高める共同作業が始まりました。
さゆりはただがむしゃらに腰を振って、彼のイチモツで自分の膣内をかき混ぜ続けます。そして彼はそんなさゆりの腰を両手でつかんで、二本の親指で淫紋をぐりぐりと押し込むのです。
「んぁ゛ぅぅぅぅぅっ♡♡♡♡ すごっ、上手――♡♡♡♡ ぉぐっ、ぉ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」
「ふーーーーっ! ふーーーーーーーーっ!」
彼も一心不乱でした。快感に悶えるさゆりの姿は、彼をこの上なく興奮させていました。
あまりにも気持ちがよくて、さゆりの上半身が段々と前屈みになっていきます。
「ぁ゛ーーーーーーーーっ♡♡♡♡ すごっ♡♡♡♡ こんなっ♡♡♡♡ きもちひっ♡♡♡♡ きもちいなんてぇっ♡♡♡♡」
「ぁ――! ぅ、ぁ――!?」
彼の前に重力で垂れ下がる胸。彼は教えられるまでもなく、淫紋で囲まれた乳首をつまむのです。
「――ぉ゛ぉぉぉぉおおおおおっ♡♡♡♡♡ ッ――!!!? ッ!!!!! っ~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ぁ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」
それは全てが噛み合ったような快感でした。
砂漠を埋め尽くす砂のように、全ての水分を吸い取ってなおも乾き続ける躰。それがようやく、湧き水がにじみ出すほどの快感を得たのです。
それから激しい激しい行為が続きます。
「今のっ、今のぉぉおっ♡♡♡♡♡ もっとやってっ♡♡♡♡ お腹ぐりぐりしてっ♡♡♡♡♡ ちくびこりこりしてぇぇぇええっ♡♡♡♡♡ ぇあっ、ぁっあっぁっぉ゛ぉぉおおおっ♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
さゆりは彼にまたがってひたすら腰を振るばかり。
そして彼は下腹部を押し込んだり、乳首をつまんだり。しかし人間の腕は二本しかありません。両乳首と下腹部――最後の余った一か所は、さゆり自身が自分の手で慰めるのです。
「ぁひぃ゛ぃぃぃぃいいっ♡♡♡♡♡ しあわせっ♡♡♡♡ 幸せ、しあわせっ♡♡♡♡♡ んぁ゛♡♡♡♡♡ ぁっあっぁぁぁあ♡♡♡♡♡ っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ ッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
さゆりはとても幸せでした。
地味で大人しい文学部の美少女――そんなプロフィールが一切信じられないぐらい、よだれを垂らしながら舌を出し、目にハートを浮かべて、一心不乱に快楽をむさぼり続けます。
もっとも、それは彼の犠牲と引き換えなのですが。
「せ、せん、ぱ……!? も、むり、です……! も、限界……!?」
「だめぇっ♡♡♡♡♡ もっとするっ♡♡♡♡ いっぱいするのっ♡♡♡♡ ずっとずっとシよぉっ♡♡♡♡♡ んくっ、ぁっあっぁぁぁぁあっ♡♡♡♡♡ んぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡ ひゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」
数え切れないほど絶頂してもなお、激しいセックスは続きます。さゆりがようやく満足した頃には、彼はとうに気絶していたのでした。